JP2008107922A - マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法 - Google Patents

マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008107922A
JP2008107922A JP2006288050A JP2006288050A JP2008107922A JP 2008107922 A JP2008107922 A JP 2008107922A JP 2006288050 A JP2006288050 A JP 2006288050A JP 2006288050 A JP2006288050 A JP 2006288050A JP 2008107922 A JP2008107922 A JP 2008107922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
program
reset
board
microcomputer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006288050A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Kubota
亮平 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2006288050A priority Critical patent/JP2008107922A/ja
Publication of JP2008107922A publication Critical patent/JP2008107922A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Microcomputers (AREA)

Abstract

【課題】評価マイコンの監視信号の出力端子の割付を変更することができ、ボードの再設
計を行うことなく、異なる製品のマイコンにも対応させることができ、汎用性が高く、し
かもプログラムの書込中にリセットがかからない適切な書込制御を行うことができるマイ
コン評価用ボードを提供すること。
【解決手段】オンボード書込用プログラムの実行時にプログラムの実行をリセットさせな
いための信号を出力する疑似信号出力回路30と、オンボード書込用プログラムの実行時
に、疑似信号出力回路30から出力された信号をリセット信号入力端子a10に入力させ
る第1のリセットモードに切り替える一方、ユーザプログラムの実行時に、電源IC80
の端子b2から出力された信号をリセット信号入力端子a10に入力させる第2のリセッ
トモードに切り替えるリセットモード切替回路40とを装備する。
【選択図】 図3

Description

本発明はマイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法に関し、より詳細にはオ
ンボード(マイコン実装状態)でのプログラムの書き込みが可能なマイコン評価用ボード
、及びオンボード書込制御方法に関する。
従来より、車載装置の制御を行う電子制御装置(ECU)のソフトウェア開発を行う際
に、プログラムの実行状態を評価するため、すなわち、マイコンのRAMに書き込まれる
データをモニタするために、RAMモニタ機能や実装状態でのプログラム書込機能を有す
るマイコン評価用ボード(CPUボードとも言う)、又は該マイコン評価用ボードを備え
たマイコン評価装置が使用されている。
図1は、従来のマイコン評価用ボードを用いたプログラム評価システムの要部を概略的
に示したブロック図である。図中50は、マイコン評価用ボードを示しており、マイコン
評価用ボード50には、評価マイコン60、通信ケーブルL1を介して電子制御装置(E
CU)70と接続するための入出力インターフェース回路(以下、I/Fと記す)21、
通信ケーブルL2を介してオンボード書込装置(フラッシュライタ及びパソコン)91と
接続するためのI/F22、及び通信ケーブルL3を介してRAM計測装置(パソコン)
92と接続するためのI/F23等が実装され、これらが評価マイコン60を中心にボー
ドに形成された配線パターンを介して電気的に接続されている。
評価マイコン60は、CPU61、RAM62、ROM63、フラッシュROM64を
備え、ボード上の配線パターンと接続される複数の端子a1〜anを有したチップで構成
されている。ROM63には、ECU70で実行するユーザプログラムが格納されるよう
に構成されており、該ユーザプログラムには、プログラムの実行状態が正常であるか否か
を知らせるための監視信号(所謂、ウォッチドッグ信号)WD1を出力するための信号出
力用プログラムも含まれている。
なお、評価マイコン60では、端子a1が、ウォッチドッグ信号WD1の出力端子とし
て割り付けられ、端子a10が、ECU70の電源IC80に設けられたリセット信号出
力端子b2から出力された信号を入力する端子として割り付けられている。端子a1は、
配線パターンs1、I/F21、通信ケーブルL1を介して、ECU70の電源IC80
に設けられたウォッチドッグ信号の入力端子b1に接続され、端子a10は、配線パター
ンs2、I/F21、通信ケーブルL1を介して、ECU70の電源IC80に設けられ
たリセット信号の出力端子b2に接続されている。
また、フラッシュROM64には、オンボード書込装置91を介してプログラムを書き
込むためのオンボード書込用プログラム(ファームウェアとも言う)が格納されており、
オンボード書込装置91を介して行うプログラムの書込時には、CPU61がフラッシュ
ROM64に格納されているファームウェアを起動して実行し、オンボード書込装置91
から送信されてくるユーザプログラムをフラッシュROM64に書き込み、ROM63に
転送する処理を行うようになっている。
なお、評価マイコン60では、端子a11、a12が、オンボード書込装置91からI
/F22を介して送信されてくるデータを入力する端子として割り付けられ、端子a21
、a22が、RAM62に書き込まれたデータをI/F23を介してRAM計測装置92
に出力する端子として割り付けられている。
また、I/F22には、オンボード書込時にオンボード書込装置91から送信されてく
る疑似ウォッチドッグ信号WD2を出力する端子c1が割り付けられており、端子c1に
接続された配線パターンs3が、評価マイコン60の端子a1と電源IC80の端子b1
とをつなぐ配線パターンs1に接続されており、オンボード書込時に、疑似ウォッチドッ
グ信号WD2をECU70の電源IC80の端子b1に入力することができるようになっ
ている。
また、ECU70に設けられた電源IC80は、ウォッチドッグタイマ(WDT)部8
1と、リセット信号出力部82と、マイコン評価用ボード50等に所定の電圧を供給する
ための定電圧生成部83とを有している。WDT部81は、端子b1から取り込んだ信号
(ウォッチドッグ信号)のパルスをカウントして評価マイコン60を監視するものであり
、規定時間内に所定のパルスが計数できなかった場合に、評価マイコン60にプログラム
異常が発生したと判断して、リセット信号出力部82に対してリセット信号R1を出力す
る要求を行う。リセット信号出力部82は、WDT部81からのリセット信号の出力要求
に応じて、端子b2からリセット信号R1(リセットパルス)を出力するようになってい
る。
次に従来のマイコン評価用ボード50を用いて、オンボード書込装置91から評価マイ
コン60にユーザプログラムを書き込む際の動作について、図2に示したタイミングチャ
ートを参照して説明する。なお、図2には、評価マイコン60のウォッチドッグ信号出力
端子a1、リセット信号入力端子a10、I/F22の疑似ウォッチドッグ信号出力端子
c1、電源IC80のウォッチドッグ信号入力端子b1における信号の入出力状態を示し
ている。
まず、時刻t1において、CPU61が、ファームウェアを起動して、オンボード書込
装置91からのユーザプログラムの書き込み制御を開始すると、オンボード書込装置91
が接続されたI/F22の端子c1から疑似ウォッチドッグ信号WD2が出力される。
疑似ウォッチドッグ信号WD2は、ECU70に設けられた電源IC80の端子b1を
介してWDT部81に取り込まれ、WDT部81では、疑似ウォッチドッグ信号WD2の
パルスのカウントを開始する一方、電源IC80のリセット信号出力端子b2からH信号
が出力され、評価マイコン60のリセット信号入力端子a10がHレベルとなり、リセッ
トがかからない状態で評価マイコン60のフラッシュROM64にユーザプログラムが書
き込まれる(時刻t1〜t2)。
その後、時刻t2において、ファームウェアによるユーザプログラムの書き込みが終了
すると、疑似ウォッチドッグ信号WD2の出力が停止される一方、CPU61が、ROM
63に格納されたユーザプログラム(信号出力用プログラム)を起動し、端子a1からウ
ォッチドッグ信号WD1の出力を開始する。
ウォッチドッグ信号WD1は、ECU70に設けられた電源IC80の端子b1を介し
てWDT部81に取り込まれ、WDT部81では、ウォッチドッグ信号WD1のパルスの
カウントを開始する一方、電源IC80のリセット信号出力端子b2からは、引き続きH
信号が出力され、評価マイコン60のリセット信号入力端子a10もHレベルに保持され
、時刻t2以降、ユーザプログラムが実行されるようになっている。
なお、図2に示していないが、ユーザプログラム実行中にWDT部81でウォッチドッ
グ信号WD1のパルスがカウントできなくなった場合は、電源IC80のリセット信号出
力端子b2からリセットをかけるためのリセット信号R1が出力されるようになっている
このようにオンボードでの書込中(時刻t1〜t2)は、ユーザプログラムが起動され
ていないため、評価マイコン60の端子a1からウォッチドッグ信号WD1を出力するこ
とができない。そのため、従来のマイコン評価用ボード50では、オンボード書込時にリ
セットがかからないようにするために、オンボード書込装置91から出力された疑似ウォ
ッチドッグ信号WD2をECU70に設けられた電源IC80の端子b1に入力し、評価
マイコン60からウォッチドッグ信号WD1が出力されているのと同様な状態を疑似的に
作り出し、電源IC80の端子b2からリセット信号を出力させない構成、すなわち、評
価マイコン60の端子a10をHレベルに保持する構成として、プログラムの書き込みを
行うようになっている。なお、下記の特許文献1には、疑似ウォッチドッグ信号を出力す
る構成ではないが、イニシャルプログラムロード時に、メモリに記憶されたデータを初期
値としてカウンタに設定して時間監視を行い、イニシャルプログラムロード中も監視可能
なウォッチドッグタイマ回路が開示されている。
しかしながら、従来のマイコン評価用ボード50では、評価マイコン60のウォッチド
ッグ信号の出力端子a1に接続された配線パターンs1に、疑似ウォッチドッグ信号WD
2を送る配線パターンs3を接続させなければならず、これらの配線パターンが固定され
てしまい、評価マイコン60においては、ウォッチドッグ信号WD1の出力端子が端子a
1に固定されてしまう。そのため、マイコン評価用ボード50の汎用性が損なわれ、評価
マイコン60のウォッチドッグ信号WD1の出力端子の割付に制約を受けるとともに、他
の配線パターンの設計にも制約を与えてしまうという問題があった。
したがって、端子a1以外の端子からウォッチドッグ信号WD1を出力するように端子
の割付を変更する場合には、このマイコン評価用ボード50を使用することができないた
め、変更したウォッチドッグ信号WD1の出力端子(端子a1以外の端子)と、I/F2
2の端子c1とが接続された新たな配線パターンを有するボードを作製(再設計)しなけ
ればならない。例えば、評価マイコン60の端子a3を信号WD1の出力端子に割り付け
た場合、図1に破線で示したように、新たに配線パターンs4が形成されたボードを作製
しなければならず、ボードの作製コストが嵩むとともに、ボードの品番(種類)が増え、
これらの管理も煩わしくなるという問題があった。
特開昭59−200357号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、ボードに搭載される評価マイコンの監
視信号を出力する端子の割付を変更することができ、ボードの再設計を行うことなく、異
なる製品のマイコンにも対応させることができ、汎用性が高く、しかもプログラムの書込
中にリセットがかからない適切な書込制御を行うことができるマイコン評価用ボード、及
びオンボード書込制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係るマイコン評価用ボードは、ユーザプログラムの
実行が正常であるか否かを知らせるための監視信号を出力する監視信号出力端子と、オン
ボード書込用プログラム及び前記ユーザプログラムのうちのいずれかの実行モードを示す
信号を出力する実行モード信号出力端子と、プログラムの実行をリセットさせるためのリ
セット信号を取り込むリセット信号入力端子とを有する評価マイコンが実装され、該評価
マイコンへのプログラムの書き込みを行うオンボード書込手段と接続するための第1の接
続手段と、前記評価マイコンから出力された監視信号を取り込み、前記ユーザプログラム
の実行が正常であるか否かを検出し、正常でない場合にリセット信号を出力する監視手段
と接続するための第2の接続手段と、前記オンボード書込用プログラムの実行時にプログ
ラムの実行をリセットさせないための信号を出力する疑似信号出力手段と、前記オンボー
ド書込用プログラムの実行時に、前記疑似信号出力手段から出力された信号を前記リセッ
ト信号入力端子に入力させる第1のリセットモードに切り替える一方、前記ユーザプログ
ラムの実行時に、前記監視手段から出力された信号を前記リセット信号入力端子に入力さ
せる第2のリセットモードに切り替えるリセットモード切替手段とを備えていることを特
徴としている。
上記マイコン評価用ボードによれば、前記リセットモード切替手段により、前記オンボ
ード書込用プログラムの実行時には、前記疑似信号出力手段から出力された信号を前記リ
セット信号入力端子に入力させる第1のリセットモードに切り替えられ、前記ユーザプロ
グラムの実行時には、前記監視手段から出力された信号を前記リセット信号入力端子に入
力させる第2のリセットモードに切り替えられる。
したがって、前記オンボード書込用プログラムの実行時、前記リセット信号入力端子に
は、前記疑似信号出力手段から出力された信号(プログラムの実行をリセットさせない信
号)が入力されることとなり、前記評価マイコンの監視信号出力端子から監視信号が正常
に出力されずに、前記監視手段からリセット信号が出力されたとしても、該リセット信号
が前記リセット信号入力端子に入力されることはなく、プログラムの書き込みを正常に実
行することができる。
また、図1に示した従来のマイコン評価用ボードのように、疑似ウォッチドッグ信号W
D2を送信するための配線パターンを形成する必要がなくなるため、前記評価マイコンに
おける監視信号を出力する端子の割り付けをマイコンの仕様等に合わせて変更することが
でき、1つのマイコン評価用ボードで、異なる製品のマイコンの評価を行うことが可能と
なり、マイコン評価用ボードの汎用性を高めることができる。結果、マイコン評価用ボー
ドの再設計等を減らすことができ、ボード作製に要するコストを削減することができる。
また本発明に係るオンボード書込制御方法は、オンボード書込用プログラムに基づくプ
ログラムの書込時は、疑似信号出力手段から出力されるプログラムの実行をリセットさせ
ないための信号を評価マイコンのリセット信号入力端子に入力させる第1のリセットモー
ドに切り替え、前記オンボード書込用プログラムからユーザプログラムの実行に切り替わ
った後は、該ユーザプログラムの異常時にリセットをかける信号を出力するリセット手段
から出力される信号を前記評価マイコンのリセット信号入力端子に入力させる第2のリセ
ットモードに切り替えることを特徴としている。
上記オンボード書込制御方法によれば、オンボード書込用プログラムに基づくプログラ
ムの書込時は、疑似信号出力手段から出力されたプログラムの実行をリセットさせないた
めの信号を評価マイコンのリセット信号入力端子に入力させる第1のリセットモードに切
り替えるので、前記オンボード書込用プログラムの実行時、前記リセット信号入力端子に
は、前記疑似信号出力手段から出力された信号(プログラムの実行をリセットさせない信
号)が入力されることとなり、前記評価マイコンにリセットがかかることはなく、プログ
ラムの書き込みを正常に実行することができる。
また、前記オンボード書込用プログラムからユーザプログラムの実行に切り替わった後
は、前記リセット手段から出力される信号を前記マイコンのリセット信号入力端子に入力
させる第2のリセットモードに切り替わるので、前記ユーザプログラムの実行時には、通
常のリセット動作を行うことができる。
この方法を使用すれば、図2を用いて説明した従来のマイコン評価用ボードにおける書
込方法のように、疑似ウォッチドッグ信号WD2を送信する必要がなく、結果、疑似ウォ
ッチドッグ信号用の配線パターンを形成する必要がなくなるため、評価マイコンにおける
監視信号を出力する端子の割り付けをマイコンの仕様等に合わせて変更することができ、
1つのマイコン評価用ボードで、異なる製品のマイコンの評価を行うことが可能となり、
マイコン評価用ボードの汎用性を高めることができる。
以下、本発明に係るマイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態に係るマイコン評価用ボード(又は該マ
イコン評価用ボードを備えたマイコン評価装置)を使用したプログラム評価システムの要
部を概略的に示したブロック図である。但し、ここでは図1に示した従来のプログラム評
価システムと同一機能を有する構成部品については、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
図中1は、マイコン評価用ボードを示しており、マイコン評価用ボード1には、評価マ
イコン10、通信ケーブルL1を介して電子制御装置(ECU)70と接続するための入
出力インターフェース回路(以下、単にI/Fと記す)21、通信ケーブルL2を介して
オンボード書込装置91と接続するためのI/F22、通信ケーブルL3を介してRAM
計測装置92と接続するためのI/F23、疑似信号出力回路30、リセットモード切替
回路40等が実装され、これらが評価マイコン10を中心にボードに形成された配線パタ
ーンを介して電気的に接続されている。
評価マイコン10は、CPU11、RAM12、ROM13、フラッシュROM14を
備え、配線パターンと接続される複数の端子a1〜anを有したチップで構成されている
。ROM13には、ECU70で実行するユーザプログラム(車載装置の制御を行うメイ
ンプログラム)が格納されるように構成されており、該ユーザプログラムには、プログラ
ムの実行状態が正常であるか否かを知らせるための監視信号(所謂、ウォッチドッグ信号
)WD1を出力するための信号出力用プログラムも含まれている。
また、フラッシュROM14には、オンボード書込装置91を介してプログラムを書き
込むためのオンボード書込用プログラム(ファームウェアとも言う)が格納されており、
オンボード書込装置91を介して行うプログラムの書込時には、CPU11がフラッシュ
ROM14に格納されているファームウェアを起動して実行し、オンボード書込装置91
から送信されてくるユーザプログラムをフラッシュROM14に書き込み、書き込んだプ
ログラムをROM13に転送する制御を行うようになっている。
なお、評価マイコン10では、端子a1が、ウォッチドッグ信号WD1の出力端子とし
て割り付けられ、端子a9が、評価マイコン10におけるプログラムの実行モード、すな
わち、ファームウェア実行時はLレベル信号、ユーザプログラム実行時はHレベル信号を
出力する端子として割り付けられ、端子a10が、プログラムの実行をリセットさせるリ
セット信号の入力端子として割り付けられている。
そして、評価マイコン10の端子a1は、配線パターンs1、I/F21、通信ケーブ
ルL1を介して、ECU70に設けられた電源IC80のウォッチドッグ信号の入力端子
b1に接続され、端子a9は、リセットモード切替回路40を構成しているANDゲート
42の入力端子e1に接続され、端子a10は、リセットモード切替回路40を構成して
いる信号経路切替スイッチ41に接続されている。
また、疑似信号出力回路30は、オンボード書込用プログラムの実行中に該プログラム
の実行をリセットさせないためのHレベルの疑似信号R2を、ECU70の電源IC80
のリセット信号出力端子b2から出力されているかのように疑似的に出力するものであり
、例えば、電源投入を受けてHi信号を出力する論理集積回路(FPGA)などを用いて
構成されており、リセットモード切替回路40を構成している信号経路切替スイッチ41
に接続されている。
リセットモード切替回路40は、信号経路切替スイッチ41と、信号経路切替スイッチ
41の切替を制御するANDゲート42とを含んで構成されている。信号経路切替スイッ
チ41は、疑似信号出力回路30の疑似信号出力端子d1と評価マイコン10のリセット
信号入力端子a10とを接続する第1の信号経路s10と、電源IC80のリセット信号
出力端子b2と評価マイコン10のリセット信号入力端子a10とを接続する第2の信号
経路s20とのいずれかに切り替えるものであり、例えば、スイッチング素子等を含むス
イッチ回路から構成されている。
ANDゲート42は、オンボード書込用プログラムの実行時に、信号経路切替スイッチ
41を第1の信号経路s10に切り替える一方、ユーザプログラムの実行時に、信号経路
切替スイッチ41を第2の信号経路s20に切り替える制御を行うものであり、ANDゲ
ート42の一方の入力端子e1は、評価マイコン10の端子a9に接続され、他方の入力
端子e2は、電源IC80のリセット信号出力端子b2に接続されている。
ファームウェア実行時は、ANDゲート42からLレベル信号が出力され、信号経路切
替スイッチ41が、疑似信号出力部30から出力された疑似信号R2を評価マイコン10
の端子a10に入力させる第1の信号経路s10に切り替えられる。一方、ユーザプログ
ラム実行時は、ANDゲート42からHレベル信号が出力され、信号経路切替スイッチ4
1が、電源IC80のリセット信号出力端子b2から出力された信号を評価マイコン10
の端子a10に入力させる第2の信号経路s20に切り替えられるようになっている。
次に実施の形態に係るマイコン評価用ボード1を用いて、オンボード書込装置91から
評価マイコン10にユーザプログラムを書き込む際の各種信号の動作タイミングについて
、図4に示したタイミングチャートを参照して説明する。なお、図4には、評価マイコン
10のウォッチドッグ信号出力端子a1、実行モード信号出力端子a9、リセット信号入
力端子a10、疑似信号出力部30の疑似信号出力端子d1、電源IC80のリセット信
号出力端子b2における信号の入出力状態を示している。
まず、時刻t11において、マイコン評価用ボード1に電源IC80から起動電圧が供
給されると、疑似信号出力部30の疑似信号出力端子d1からHレベルの疑似信号R2が
出力される。また、CPU11は、ファームウェアを起動して、実行モード信号出力端子
a9からファームウェアの実行中であることを示すL信号(0)を出力する。ファームウ
ェア実行中は、端子a1からウォッチドッグ信号WD1は出力されておらず、したがって
、電源IC80のリセット信号出力端子b2からリセット信号R1(リセットパルス信号
)が出力される。そして、電源IC80のリセット信号出力端子b2から出力されたリセ
ット信号R1は、ANDゲート42の入力端子e2に入力され、結果、ANDゲート42
からL信号が出力される。
そして、信号経路切替スイッチ41は、ANDゲート42からのL信号に基づいて、疑
似信号出力部30の疑似信号出力端子d1から出力された疑似信号R2がリセット信号入
力端子a10に入力されるように、信号経路を第1の信号経路10に切り替える。その結
果、リセット信号入力端子a10にHレベルを示す疑似信号R2の入力状態が保持され、
評価マイコン10にリセットがかけられることなく、ファームウェアによるユーザプログ
ラムの書込が実行される(時刻t11〜t12)。
その後、時刻t12において、ファームウェアによるユーザプログラムの書き込みが終
了すると、CPU11が、ROM13に格納されたユーザプログラム(信号出力用プログ
ラム)を起動し、端子a1からウォッチドッグ信号WD1の出力を開始するとともに、実
行モード信号出力端子a9からユーザプログラム実行中であることを示すH信号を出力す
る。
端子a1から出力されたウォッチドッグ信号WD1は、ECU70に設けられた電源I
C80の端子b1を介してWDT部81に取り込まれ、WDT部81では、ウォッチドッ
グ信号WD1のパルスをカウントする一方、電源IC80のリセット信号出力端子b2か
らは、プログラムに異常がないことを示すH信号が出力され、リセット信号出力端子b2
から出力されたH信号は、ANDゲート42の入力端子e2に入力される。そして、AN
Dゲート42の入力端子e1、e2にH信号が入力される結果、ANDゲート42からH
信号が出力される。
ANDゲート42から出力されたH信号に基づいて、信号経路切替スイッチ41は、第
1の信号経路s10から、電源IC80のリセット信号出力端子b2から出力される信号
を評価マイコン10のリセット信号入力端子a10に入力させる第2の信号経路s20に
切り替える。その後、リセット信号入力端子a10に、電源IC80のリセット信号出力
端子b2から出力される信号が入力できる状態となり、ユーザプログラムが実行される。
上記実施の形態に係るマイコン評価用ボード1によれば、信号経路切替スイッチ41と
ANDゲート42とを備えたリセットモード切替部40により、オンボード書込用プログ
ラムの実行時には、疑似信号出力部30から出力されたHレベルの疑似信号R2をリセッ
ト信号入力端子a10に入力させる第1の信号経路s10(第1のリセットモード)に切
り替えられ、ユーザプログラムの実行時には、電源IC80のリセット信号出力端子b2
から出力された信号をリセット信号入力端子a10に入力させる第2の信号経路s20(
第2のリセットモード)に切り替えられる。
したがって、オンボード書込用プログラムの実行時、リセット信号入力端子a10には
、疑似信号出力部30から出力されたHレベルの疑似信号R2(プログラムの実行をリセ
ットさせない信号)が入力されることとなり、評価マイコン10の端子a1からウォッチ
ドッグ信号WD1が出力されずに、電源IC80の端子b2からリセット信号R1が出力
されたとしても、リセット信号R1が評価マイコン10のリセット信号入力端子a10に
入力されることはなく、プログラムの書き込みを正常に実行することができる。
また、図1に示した従来のマイコン評価用ボード50のように、疑似ウォッチドッグ信
号WD2を送信するための配線パターンs3を形成する必要がなくなるため、評価マイコ
ンにおけるウォッチドッグ信号WD1を出力する端子の割り付けを搭載するマイコンの仕
様等に合わせて変更することができる。
例えば、評価マイコン10の端子a3に、ウォッチドッグ信号WD1を出力する端子を
割り付けた場合であっても、ボード上の配線パターン等の再設計を行う必要がなく、EC
U70側において、端子a3からの信号WD1を電源IC80の端子b1に入力できるよ
うにパターン設計すればよく、1つのマイコン評価用ボード1で、異なる製品のマイコン
の評価を行うことが可能となり、汎用性の高いマイコン評価用ボードとすることができる
。結果、マイコン評価用ボードの再設計等を減らすことができ、ボード作製に要するコス
トを削減することができる。
従来のマイコン評価用ボードを用いたプログラム評価システムの要部を概略的に示したブロック図である。 従来のマイコン評価用ボードを用いて、オンボード書込装置から評価マイコンにユーザプログラムを書き込む際の各種信号の動作タイミングを示したタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係るマイコン評価用ボードを用いたプログラム評価システムの要部を概略的に示したブロック図である。 実施の形態に係るマイコン評価用ボードを用いて、オンボード書込装置から評価マイコンにユーザプログラムを書き込む際の各種信号の動作タイミングを示したタイミングチャートである。
符号の説明
1 マイコン評価用ボード
10 評価マイコン
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 フラッシュROM
21、22、23 入出力インターフェース回路(I/F)
30 疑似信号出力回路
40 リセットモード切替回路
41 信号経路切替スイッチ
42 ANDゲート
70 ECU
80 電源IC
91 オンボード書込装置
92 RAM計測装置

Claims (2)

  1. ユーザプログラムの実行が正常であるか否かを知らせるための監視信号を出力する監視
    信号出力端子と、オンボード書込用プログラム及び前記ユーザプログラムのうちのいずれ
    かの実行モードを示す信号を出力する実行モード信号出力端子と、プログラムの実行をリ
    セットさせるためのリセット信号を取り込むリセット信号入力端子とを有する評価マイコ
    ンが実装され、
    該評価マイコンへのプログラムの書き込みを行うオンボード書込手段と接続するための
    第1の接続手段と、
    前記評価マイコンから出力された監視信号を取り込み、前記ユーザプログラムの実行が
    正常であるか否かを検出し、正常でない場合にリセット信号を出力する監視手段と接続す
    るための第2の接続手段と、
    前記オンボード書込用プログラムの実行時にプログラムの実行をリセットさせないため
    の信号を出力する疑似信号出力手段と、
    前記オンボード書込用プログラムの実行時に、前記疑似信号出力手段から出力された信
    号を前記リセット信号入力端子に入力させる第1のリセットモードに切り替える一方、前
    記ユーザプログラムの実行時に、前記監視手段から出力された信号を前記リセット信号入
    力端子に入力させる第2のリセットモードに切り替えるリセットモード切替手段とを備え
    ていることを特徴とするマイコン評価用ボード。
  2. オンボード書込用プログラムに基づくプログラムの書込時は、疑似信号出力手段から出
    力されるプログラムの実行をリセットさせないための信号を評価マイコンのリセット信号
    入力端子に入力させる第1のリセットモードに切り替え、
    前記オンボード書込用プログラムからユーザプログラムの実行に切り替わった後は、該
    ユーザプログラムの異常時にリセットをかける信号を出力するリセット手段から出力され
    る信号を前記評価マイコンのリセット信号入力端子に入力させる第2のリセットモードに
    切り替えることを特徴とするオンボード書込制御方法。
JP2006288050A 2006-10-23 2006-10-23 マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法 Withdrawn JP2008107922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006288050A JP2008107922A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006288050A JP2008107922A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008107922A true JP2008107922A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39441248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006288050A Withdrawn JP2008107922A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008107922A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021500099A (ja) * 2017-10-19 2021-01-07 カリマリ ソチエタ ペル アツィオーニ 飲料自動販売機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021500099A (ja) * 2017-10-19 2021-01-07 カリマリ ソチエタ ペル アツィオーニ 飲料自動販売機
JP7258868B2 (ja) 2017-10-19 2023-04-17 カリマリ ソチエタ ペル アツィオーニ 飲料自動販売機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10042791B2 (en) Abnormal interrupt request processing
JP5739290B2 (ja) 電子制御装置
KR100296984B1 (ko) 전자제어장치용감시시스템
US20110072313A1 (en) System for providing fault tolerance for at least one micro controller unit
TW201836270A (zh) 半導體裝置
JP5063212B2 (ja) 複数コンポーネントシステム
US7702933B2 (en) Multiprocessor power-on switch circuit
JP2014052781A (ja) Fpga監視制御回路
US20080082802A1 (en) Microcomputer debugging system
JP2016071635A (ja) Ecuの異常監視回路
JP2010244311A (ja) 車載用電子制御装置
US10606703B2 (en) Monitoring circuit
JP2011093389A (ja) 制御システム、電子装置、制御装置及び装置起動方法
JP5582748B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP5960632B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP6049961B1 (ja) Cpu監視装置
JP2008107922A (ja) マイコン評価用ボード、及びオンボード書込制御方法
CN107210937A (zh) 在数据总线中的总线监控器
US20090302879A1 (en) Semiconductor device
JP2011123569A (ja) 処理装置
JP5463836B2 (ja) 処理システム
JPH11232229A (ja) マルチプロセッサ装置
JP4366860B2 (ja) プログラマブルコントローラを構成するユニットの汎用機能回路及び汎用ユニット
JP3868700B2 (ja) 保護継電器
JP3057539B2 (ja) 通信エミュレータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090924

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100426

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20100922

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110201