JP3057539B2 - 通信エミュレータ装置 - Google Patents
通信エミュレータ装置Info
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Description
作を模擬的に実行する通信エミュレータ装置、特に通信
の異常時における動作を評価するための通信エミュレー
タ装置に関する。
では、ECUと呼ばれる車載コンピュータが制御の中枢
的な役割を行っている。ECUは、中央演算処理装置
(以下「CPU」と略称する)、周辺回路用ICなどの
電子回路素子を含んで構成されている。通常このECU
は、車載用電子制御装置において複数個用いられ、分散
して制御を行っている。また、ECU間で制御情報を交
換して、機能を向上させるために、各ECUはシリアル
データ通信バスを介して接続され、デジタルデータを送
受している。このような車載用電子制御装置のECUの
開発などを行う場合、各ECUの動作プログラム上の誤
りなどを検出するために通信動作の評価を行う必要があ
る。
価のうち、特に通信エラーなどの異常時の動作評価を行
うときは、異常時の動作環境の設定が難しく、評価が困
難である。すなわち、異常時の動作環境を設定するのが
難しく、通信動作評価に時間がかかり、開発の効率が非
常に悪い。
合や、通信ライン上での送信データの衝突などのデータ
通信の異常時における評価を容易に行うことができ、開
発の効率の向上を図る通信エミュレータ装置を提供する
ことである。
と該電子制御装置の通信対象装置との通信動作を模擬的
に実行して、該電子制御装置の評価を行うための通信エ
ミュレータ装置において、前記通信対象装置を模擬する
エミュレータ手段と、前記電子制御装置と前記エミュレ
ータ手段を接続し、データを伝送する通信ラインと、前
記エミュレータ手段から前記電子制御装置へ送信するデ
ータを変更して、エラーを含むデータを前記通信ライン
に送出するエラー発生手段とを含むことを特徴とする通
信エミュレータ装置である。
装置の通信対象装置との通信動作を模擬的に実行して、
該電子制御装置の評価を行うための通信エミュレータ装
置において、前記通信対象装置を模擬するエミュレータ
手段と、前記電子制御装置と前記エミュレータ手段を接
続し、データを伝送する通信ラインと、前記電子制御装
置から前記エミュレータ手段へ送信するデータを変更し
て、エラーを含むデータを前記通信ラインに送出するエ
ラー発生手段とを含むことを特徴とする通信エミュレー
タ装置である。また本発明は、電子制御装置と該電子制
御装置の通信対象装置との通信動作を模擬的に実行し
て、該電子制御装置の評価を行うための通信エミュレー
タ装置において、前記通信対象装置を模擬するエミュレ
ータ手段と、前記電子制御装置と前記エミュレータ手段
を接続し、データを伝送する通信ラインと、前記電子制
御装置と前記エミュレータ手段に対して、同時に前記通
信ラインにデータを出力送信させるデータ衝突発生手段
とを含むことを特徴とする通信エミュレータ装置であ
る。
と、通信対象装置を模擬するエミュレータ手段とは、デ
ータ伝送用通信ラインを介して接続され、エラー発生手
段は、エミュレータ手段から電子制御装置へ送信するデ
ータを変更して、または電子制御装置からエミュレータ
手段へ送信するデータを変更する。したがってエラーを
含むデータがエミュレータ手段へ、または電子制御装置
へ与えられ、電子制御装置の動作の評価を行う。
御装置とエミュレータ手段とから、データ衝突発生手段
によってデータ伝送用通信ラインに同時にデータを出力
送信させ、通信ライン上でデータの衝突を起こす。この
ときの電子制御装置の動作の評価を行う。
て、通信エラーの発生や、通信ライン上での送信データ
の衝突などのデータ通信の異常時における評価を容易に
行うことができる。これによって、電子制御装置の開発
の効率を向上させることができる。
タ装置の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
この装置において、ECU1は通信動作評価を行う電子
制御装置である。エミュレータボード2〜6は、実際に
稼動する電子制御装置において、ECU1と通信を行う
他のECUを模擬したものでECU1と同等の通信機能
を有する。ECU1は、エミュレータボード2〜6と通
信バス7を介して接続され通信を行う。またECU1
は、CPUボード8を介して自動調整装置(以下「AD
S」と略称する)9と接続される。ホストコンピュータ
10からADS9に通信回線11を介してコマンドを送
出することによって、ECU1の動作環境を設定した
り、通信状態をモニタすることができる。さらに、エミ
ュレータボード2〜6は、RS232C(直列データ通
信に関する接続インターフェィスの規格)回線12〜1
6を介してホストコンピュータ10と接続される。ホス
トコンピュータ10は、エミュレータボード2〜6に対
してコマンドを送出することによって、エミュレータボ
ードの動作環境を設定したり、通信状態をモニタするこ
とができる。このようにして、実際の稼動状態と同等な
動作環境の中で、ECU1の通信動作の評価を行うこと
ができる。
〜6の概略的な電気的構成を示すブロック図である。中
央制御装置(以下「MCU」と略称する)20は、エミ
ュレータボード全体を統括して制御する。通信IC21
は、通信バス7を介してECU1と接続される。また、
通信IC21は、MCU20からのパラレルデータをシ
リアルデータに変換し、逆にECU1からのシリアルデ
ータをパラレルデータに変換する。発光ダイオード(略
称「LED」)23は、通信応答データ、動作モードな
どのモニタ表示を行う。スイッチ(略称「SW」)24
は、外部から通信動作状態設定や通信動作モード設定を
行うためのスイッチである。アナログ/デジタル(略称
「A/D」)変換入力25は、外部からポテンションメ
ータなどで設定したアナログデータをデジタルデータに
変換して、MCU20へ出力する。読出し専用メモリ
(略称「ROM」)は、制御プログラムなどが格納され
ている。ランダムアクセスメモリ(略称「RAM」)2
7は、制御プログラムなどを実行する場合に、データな
どが一時記憶されるメモリである。また、シンボリック
ROMモニタ(略称「SRM」)用ROM/RAM28
は、プログラム言語の一種であるC言語レベルで通信プ
ログラムを開発するためのプログラムが格納されてい
る。RS232Cインターフェィス回路29は、通信回
線12〜16を介してホストコンピュータ10と接続さ
れる。トリガバス30は、通信を行うためのタイミング
信号などが入力される。
〜6の操作部および表示部の外観図を示す。図2と対応
する部分には同一の参照符を付す。操作部および表示部
は、手動で通信状態の設定や、通信状態のモニタが行え
るので、簡易チェッカーとして使用できる。
通信エラーを発生させるエラー発生手段としてのインタ
ーフェィス回路を含む構成を示す。図1と対応する部分
には同一の参照符を付す。電子制御装置の実際の通信で
は、ノイズなどの影響で送信したデータが受信側で異な
ったデータになる場合がある。そのため、電子制御装置
では、通信エラーが発生したデータを受信した場合の処
理プログラムが格納され、その処理動作が適当であるか
否かを評価する必要がある。エラー発生時の処理動作と
しては、たとえば、データの再送を要求し、その回数が
所定回数に達すれば通信を中止して、特定の制御状態と
することが想定される。ホストコンピュータ10からエ
ミュレータボード2へコマンドを送出して、エミュレー
タボード2よりECU1に対して、データの送信を開始
する。この場合、インターフェィス(略称「I/F」)
回路40へホストコンピュータ10からコマンドを送出
して、特定のビットを反転させることができる。図4に
おいては、送信データ41の先頭のビットの極性を反転
させ、受信データ42へ変換し、エラーを含む受信デー
タ42がECU1へ入力される。このとき、ECU1の
通信状態をホストコンピュータでモニタすることによっ
て、エラーが発生したデータをECU1が受信した場合
の、動作の評価を行うことができる。
に、通信エラーを発生させるインターフェィス回路を含
む構成を示す。図1と対応する部分には、同一の参照符
を付す。図1図示のホストコンピュータ10からECU
1へコマンドを送出して、ECU1からエミュレータ2
に対して、データの送信を開始する。この場合、I/F
回路45へホストコンピュータ10からコマンドを送出
して、特定のビットを反転させることができる。図5に
おいては、送信データ46の先頭のビットを反転させ、
受信データ47に変換し、エラーが発生した受信データ
47はエミュレータボード2へ入力される。この場合、
ECU1の通信状態をホストコンピュータ10でモニタ
することによってECU1からエラーが発生したデータ
を送信した場合の動作の評価を行うことができる。前述
の図1では、図面が繁雑になることを避けるために、図
4および図5に示されるI/F回路40,45は、省略
されている。I/F回路40は、エミュレータボード2
だけでなく、そのほかのエミュレータボード3〜6に関
しても同様に設けられる。
いて、ECU1とエミュレータボード2の送信データを
通信ライン上で衝突させる方法を示す。ECU1とエミ
ュレータボード2〜6は、通信バス30を介してシリア
ルデータ伝送を行っているけれども、通信の制御方法は
それぞれ単独で行っている。その通信制御の概略は、各
電子装置が通信バス30上へ送信が可能かどうかを調べ
る。そのため、一時受信状態になって、通信バス上に信
号が出ているかどうかを確認する。もし、信号が出てい
れば、受信を続け信号が出ていなければ、通信バス30
へ送信を開始する。以上のように、ECU1とエミュレ
ータボード2は通信制御を行っているけれども、複数の
エミュレータボードがほぼ同時に送信した場合にはデー
タの衝突の可能性がある。したがって、ECU1にはデ
ータの衝突時に対応するための処理プログラムが格納さ
れ、その動作が適当であるか否かを評価する必要があ
る。
せる場合、ホストコンピュータ10からADS9にコマ
ンドを送出して、送信データ50を送信する。また、ホ
ストコンピュータ10よりエミュレータボード2へコマ
ンドを送出して、エミュレータボード2から送信データ
50と同時に送信データ51を送信して、故意に通信バ
ス30上で衝突を起こす。このとき、ECU1の通信動
作内容をホストコンピュータ10を用いて監視し、要求
仕様が実現されているか否か通信動作の評価を行う。
装置の通信動作を模擬的に実行する通信エミュレータ装
置において、通信エラー発生時および通信ライン上での
送信データの衝突時、電子制御装置のデータ通信の異常
時の動作の評価を容易に行うことができる。したがっ
て、電子制御装置の開発の効率の向上を図ることができ
る。
略的な電気的構成を示すブロック図である。
な電気的構成を示すブロック図である。
および表示部の外観図を示す。
発生させるインターフェィス回路を示す。
を発生させるインターフェィス回路を示す。
示すブロック図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電子制御装置と該電子制御装置の通信対
象装置との通信動作を模擬的に実行して、該電子制御装
置の評価を行うための通信エミュレータ装置において、 前記通信対象装置を模擬するエミュレータ手段と、 前記電子制御装置と前記エミュレータ手段を接続し、デ
ータを伝送する通信ラインと、 前記エミュレータ手段から前記電子制御装置へ送信する
データを変更して、エラーを含むデータを前記通信ライ
ンに送出するエラー発生手段とを含むことを特徴とする
通信エミュレータ装置。 - 【請求項2】 電子制御装置と該電子制御装置の通信対
象装置との通信動作を模擬的に実行して、該電子制御装
置の評価を行うための通信エミュレータ装置において、 前記通信対象装置を模擬するエミュレータ手段と、 前記電子制御装置と前記エミュレータ手段を接続し、デ
ータを伝送する通信ラインと、 前記電子制御装置から前記エミュレータ手段へ送信する
データを変更して、エラーを含むデータを前記通信ライ
ンに送出するエラー発生手段とを含むことを特徴とする
通信エミュレータ装置。 - 【請求項3】 電子制御装置と該電子制御装置の通信対
象装置との通信動作を模擬的に実行して、該電子制御装
置の評価を行うための通信エミユレータ装置において、 前記通信対象装置を模擬するエミュレータ手段と、 前記電子制御装置と前記エミュレータ手段を接続し、デ
ータを伝送する通信ラインと、 前記電子制御装置と前記エミュレータ手段に対して、同
時に前記通信ラインにデータを出力送信させるデータ衝
突発生手段とを含むことを特徴とする通信エミュレータ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204017A JP3057539B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 通信エミュレータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204017A JP3057539B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 通信エミュレータ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652075A JPH0652075A (ja) | 1994-02-25 |
JP3057539B2 true JP3057539B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=16483394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4204017A Expired - Lifetime JP3057539B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 通信エミュレータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3057539B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4781113B2 (ja) * | 2006-01-18 | 2011-09-28 | Udトラックス株式会社 | 車両用電子制御システムの自動検査装置 |
BR112014022180B1 (pt) * | 2012-03-09 | 2022-08-30 | Honda Motor Co., Ltd | Sistema de simulação de comunicação, método de simulação de comunicação e aparelho de comunicação de veículo |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP4204017A patent/JP3057539B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0652075A (ja) | 1994-02-25 |
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