JP4781113B2 - 車両用電子制御システムの自動検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電子制御手段で構成される車両用電子制御システムの検査を自動的に行う車両用電子制御システムの自動検査装置に関する。
電子制御ユニット(ECU)が、制御対象たる実機との間で信号を授受しながら実行すべき処理が適正に行われているか否かを自動検査する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
然るに、この技術ではセンサやアクチュエータの故障に対してECUのフェールセーフが正しく動作するか検査する機能が無い。また、複数のECU間を接続するネットワークのデータを解析する機能、及び複数のECUの内部処理状態を監視する機能が無いため、複数のECUによる協調制御や制御干渉の有無を確認する検査を行うことが出来ない。
その他の技術として、車両用制御装置の評価方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2では、車両用制御装置が仕様を満たしているか否かを検証するための評価方法であって、その評価を短時間で簡単に実行することを目的とするものであり、上述したような問題を解決するものではない。
特開2004-361292号公報 特開2004-27930号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、複数の制御装置がネットワークで接続されている電子制御システムにおいて、フェールセーフ機能、複数の制御装置による協調制御の状況及び制御干渉の有無を自動的に検査することの出来る車両用電子制御システムの自動検査装置の提供を目的としている。
本発明によれば、予め設定した運転パターンによって車両搭載ユニットの挙動を実際の車両に代わって模擬する模擬計算システム(10)と、複数の車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)と、前記模擬計算システム(10)に検査の開始・終了及び設定値の変更の指示を与える総合制御手段(16)と、各車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)間を接続するネットワーク(17)とを備える車両用電子制御システムの自動検査装置において、ネットワークを流れるデータの解析を行うネットワークデータ解析手段(18A)と、各制御手段(11〜14)の状態を監視してシステム中に発生した故障の有無を診断する故障診断手段(18B)とを有し、前記総合制御手段(16)は模擬計算システム(10)に検査プログラムをロードし、ネットワークデータ解析手段(18A)によってネットワーク(17)を流れるデータを解析し、一連の検査が終了した際に、各車両ユニットの制御手段(11〜14)間の制御干渉の有無を確認する機能を有すると共に、前記各車両ユニットの制御手段(11〜14)間の制御干渉の有無の確認の前に、故障診断手段(18B)によって車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)の内部データを解析しつつ、当該制御手段(11〜14)を所定の運転パターンに従って走行状態と同様にして、所定の故障パターンに従い当該制御手段(11〜14)に対して当該制御手段(11〜14)に関わる検出手段、駆動手段に故障を発生させる機能を有し、前記模擬計算システム(10)は、排気浄化モデル(1)と、エンジンモデル(2)と、変速モデル(3)と、ブレーキモデル(4)と、車輪・車体モデル(5)と、故障パターン発生手段(6)と、運転パターン発生手段(7)とを含み、各前記モデル(1〜5)及び故障パターン発生手段(6)と運転パターン発生手段(7)の物理量は互いにリンクしており、前記複数の車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)は、排気ガス浄化装置を制御する排気ガス浄化制御手段(11)とエンジンを制御するエンジン制御手段(12)とトランスミッション及びクラッチを制御するトランスミッション制御手段(13)とブレーキを制御するブレーキ制御手段(14)との内の、少なくとも2つ以上の制御手段を含んでいる。
上述した構成の本発明によれば、当該自動検査装置は、模擬計算システム(10)と、複数の車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)と、総合制御手段(16)と、ネットワーク(17)と、ネットワークデータ解析手段(18A)と、故障診断手段(18B)と、を有しており、総合制御手段(16)は総合制御手段(16)を立ち上げた場合に模擬計算システム(10)に検査プログラムをロードし、ネットワークデータ解析手段(18A)によってネットワーク(17)を流れるデータを解析し、一連の検査が終了した際に、各車両ユニットの制御手段(11〜14)間の制御干渉の有無を確認するように構成されているので、従来技術のように単独のユニット制御手段の検査だけでなく、車載された全てのユニット制御手段の協調制御の状況、及び各制御手段間の制御干渉の有無を確実に把握することが出来る。
また、総合制御手段(16)は、故障診断手段(18B)によって車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)の内部データを解析しつつ、当該制御手段(11〜14)を所定の運転パターンに従って走行状態と同様にせしめ、所定の故障パターンに従い当該制御手段(11〜14)に対して当該制御手段に関わる検出手段、駆動手段に故障を発生させるように構成されているので、実機で生じる故障パターンは漏れなく発生するので、検査におけるやり残しは起きない。つまり、フェールセーフが維持できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1、図2を参照して、全体を符号100で示す車両用電子制御システムの自動検査装置の構成を説明する。
図1において、自動検査装置100は、予め設定した運転パターンによって車両搭載ユニット、例えば、排気ガス処理装置、エンジン、変速装置(クラッチ、トランスミッション)、操舵系、ブレーキ、車輪・車体等の挙動を実際の車両に代わって模擬する模擬計算システム(リアルタイム計算システム:RTS)10を有している。模擬計算システム10には、総合制御手段16が接続され、総合制御手段の指示に従って車輌の挙動を模擬する計算を行う。総合制御手段16にはモニタ10Mが接続され、模擬計算システム10の計算過程や計算結果を表示できるように構成されている。
図2において、模擬計算システム10は、五つのシミュレーションモデル、即ち、排気ガス浄化装置の動作を模擬する排気ガス浄化モデル1、エンジンと過給機とEGRとエンジン冷却系の挙動を模擬するエンジンモデル2、クラッチとトランスミッションの挙動を模擬するクラッチ・トランスミッションモデル3、ブレーキ及びリターダ等の補助ブレーキの挙動を模擬するブレーキモデル4、車輪及び車体の挙動を模擬する車輪・車体モデル5と、故障パターン発生手段6と、運転パターン発生手段7とを備えている。
各モデル1〜5及び故障パターン発生手段6、運転パターン発生手段7では共通の物理量がリンクして用いられている。
再び図1を参照して、自動検査装置100には、車両ユニットの挙動を模擬してあらかじめ設定された運転パターンに従った走行と、実際のドライバによる運転走行に対応できるように、図示の例では以下のユニットが用意されている。
即ち、排気ガス処理装置関係では、図示はしないが触媒流体(例えば、尿素水)の圧力計、流量計、及び関連するセンサ類(図示せず)を、
エンジン関係では、アクセルペダル121、燃料噴射装置(例えばインジェクタ)122、図示しないエンジン回転計、ブースト圧力計、燃料流量計、及び関連するセンサ類(図示せず)を、
変速装置関係では、変速レバー131、クラッチペダル132、後退灯133、図示しないトランスミッションポジションセンサを、
操舵系では、ステアリングホイール81、ターンシグナルランプ82、及び関連するセンサ類(図示せず)を、
ブレーキ関係では、ブレーキペダル141、制御バルブ類142、制動用エアタンク143、制動灯144、及び関連するセンサ類(図示せず)を、
車輪・車体関係では、図示はしないが、例えば車輪センサを備えている。
また、自動検査装置100は、図1及び図2の例では、検査対象として、排気ガス処理制御手段11と、エンジン制御手段12と、トランスミッションとクラッチを制御するトランスミッション制御手段13と、ブレーキ制御手段14とを用意している。
図1では、そのうちのエンジン制御手段12が第1のコネクタボックス50に接続され、エンジン制御手段12の検査が行われている状態が示されている。
尚、図1において符号60は、検査対象(各制御手段:11〜14)と実車シミュレーション部(図1及び図2の検査対象及び後述のネットワーク17を除く部位)とを接続する第2のコネクタボックスを示している。また、符号70は運転席を示す。
更に、自動検査装置100は、模擬計算システム10と各制御手段11〜14との間の信号(アナログ/デジタル)の電圧変換と波形を整形する回路、及び保護回路にて構成されるインタフェースボードを複数枚搭載したインタフェースボックス15を用いている。
再び図2に戻り、前記排気ガス浄化モデル1はエンジンモデル2とリンク(L21)し、インタフェースボックス15を介して、排気ガス処理制御手段11とラインL111、ラインL11で接続されている。
そして、排気ガス浄化モデル1は、エンジンモデル2からのエンジン回転数情報によって、例えば、その時点での尿素水の圧力及び流量の情報が、ラインL111でインタフェースボックス15を経由して排気ガス処理制御手段11に伝達される。
一方、排気ガス処理制御手段11からはラインL11でインタフェースボックス15を経由して排ガス浄化に最適な尿素水の噴射指示が排気ガス浄化モデル1に与えられる。
エンジンモデル2はクラッチ・トランスミッションモデル3とリンク(L32)し、インタフェースボックス15を介して、エンジン制御手段12とラインL212、L122で接続されている。
そして、エンジンモデル2から、例えば、エンジン回転数及びブースト圧の情報がラインL212でエンジン制御手段12に伝達され、エンジン制御手段12からは燃料噴射量及びバルブ開閉の制御情報がラインL122でエンジンモデル2に返される。
クラッチ・トランスミッションモデル3はエンジンモデル2及びブレーキモデル4とリンク(L23、L43)し、インタフェースボックス15を介して、クラッチ・トランスミッション制御手段13とラインL313、L133で接続されている。
ブレーキモデル4は後述するようにプロペラシャフトに介装したリターダを含んでいる。
また、クラッチ・トランスミッションモデル3は、エンジンモデル2からエンジントルク情報をもらい、ブレーキモデル4からプロペラシャフトの回転数情報をもらう。
そして、クラッチ・トランスミッションモデル3から、シフトポジションの情報がラインL313でインタフェースボックス15を経由してトランスミッション制御手段13に伝達される。一方、トランスミッション制御手段13からは変速制御用のバルブ開閉の制御情報がラインL133でクラッチ・トランスミッションモデル3に返される。
ブレーキモデル4はクラッチ・トランスミッションモデル3及び車輪・車体モデル5とリンク(L34、L54)し、インタフェースボックス15を介して、ブレーキ制御手段14とラインL414、ラインL144で接続されている。
ブレーキモデル4はプロペラシャフトに介装したリターダを含んでいる。
ブレーキモデル4はクラッチ・トランスミッションモデル3から軸トルク情報をもらい、車輪・車体モデル5から車輪速度の情報をもらう。
そして、ブレーキモデル4から、ブレーキ空気圧の情報がラインL414でインタフェースボックス15を経由してブレーキ制御手段14に伝達される。一方、ブレーキ制御手段14からはブレーキバルブの制御情報及びリターダの作動情報がラインL144でブレーキモデル4に返される。
車輪・車体モデル5はブレーキモデル4とリンク(L45)し、インタフェースボックス15を介して、各制御手段11〜14とインタフェースボックス15を介してラインL50で、また後述のネットワーク17とはインタフェースボックス15を介してラインL57で接続されている。
車輪・車体モデル5はブレーキモデル4から駆動トルク情報をもらう。
そして、車輪・車体モデル5は、センサ出力信号をラインL50で各制御手段11〜14に、ラインL57で後述のネットワーク17に与える。
故障パターン発生手段6は、各シミュレーションモデル1〜5とラインL6で接続されている。
そして、故障パターン発生手段6は、全ての搭載ユニットの制御手段が相互に絡むような、如何なる種類の故障パターンをも発生させられるように構成されている。
運転パターン発生手段7は、車輪・車体モデル5とラインL75で、各制御手段11〜14とインタフェースボックス15を介してラインL70で接続されている。運転パターン発生手段7から車輪車体モデル5にラインL75を介して、道路勾配、路面摩擦係数、積載量、操舵角等の情報が与えられる。
また、運転パターン発生手段7から各制御手段11〜14にラインL70を介して、アクセル開度、シフトポジション、クラッチ操作量、ブレーキ操作量、オートクルーズ指示、補助ブレーキ指示等の情報が与えられる。
運転パターン発生手段7から与えられる情報は、検査の目的に応じてあらかじめ設定された情報の他に、運転席のペダルやハンドルで与えられる運転情報に切り替えることができる。
さらに、自動検査装置100は、前記模擬計算システム10に検査の開始・終了及び設定値の変更の指示を与える総合制御手段(メインコンピュータ、以下、総合制御手段をメインコンピュータという)16を装備している。
加えて、自動検査装置100は、各車両搭載ユニットの制御手段11〜14間を接続するネットワーク17と、ネットワーク17を流れるデータの解析を行うネットワークデータ解析手段18Aと、各制御手段の状態を監視してシステム中に発生した故障の有無を診断する故障診断手段18Bとを装備している。
尚、ネットワークデータ解析手段18Aと、故障診断手段18Bとは、解析用パソコン18にネットワークデータ解析機能、故障診断機能として一体で搭載されている。
また更に、前記インタフェースボックス15と模擬計算システム10の電源を制御する電源制御手段19と、キースイッチ制御手段20とを備えている。
メインコンピュータ16は、模擬計算システム10とラインL60で、解析用パソコン18のネットワークデータ解析手段18AとラインL81で、解析用パソコン18の故障診断手段18BとラインL82で、電源制御手段19とラインL19で、キースイッチ制御手段とラインL20で接続されている。
ネットワーク17は解析用パソコン18のネットワークデータ解析手段18AとラインL78Aで、解析用パソコン18の故障診断手段18BとラインL78Bで接続されている。
更にネットワーク17は排気ガス処理制御手段11とラインL71で、エンジン制御手段12とラインL72で、トランスミッション制御手段13とラインL73で、ブレーキ制御手段14とラインL74で夫々接続されている。
そして、メインコンピュータ16は、模擬計算システム10に検査プログラムをロードし、ネットワーク解析手段18Aによってネットワーク17を流れるデータを解析し、一連の検査が終了した際に、各車両ユニットの制御手段11〜14間の制御干渉の有無を確認するように構成されている。
また、メインコンピュータ16は、前記各車両ユニットの制御手段11〜14間の制御干渉の有無の確認の前に、故障診断手段18Bによって車両搭載ユニットの制御手段11〜14の内部データを解析しつつ、当該制御手段11〜14を所定の運転パターンに従って走行状態と同様にせしめ、所定の故障パターンに従い当該制御手段11〜14に対して当該制御手段11〜14に関わる図示しない検出手段、図示しない駆動手段に故障を発生させるように構成されている。
次に、図3に基づいて当該検査装置100における自動検査方法について説明する。
ステップS1ではメインコンピュータ16を立ち上げ、メインコンピュータ16の初期化が済んだ後、模擬計算システム10のプログラムを起動する。
ステップS2では、インタフェースボックス15及び模擬計算システム10を立ち上げ、所定の初期化を行う。その後、模擬計算システム10に所定の検査プログラム(モデル、故障パターン、運転パターン)をロードする(ステップS3)。
ステップS4では、メインコンピュータ16から模擬計算システム10へ検査開始に指示が与えられ、模擬計算システム10の検査プログラムをスタートさせる(ステップS5)。
ステップS6では、模擬計算システム10の擬似センサ信号や擬似アクチュエータが作動するまで待機し、擬似センサ信号や擬似アクチュエータが作動したなら(ステップS6のYES)、ネットワークデータ解析手段18Aを起動させ、ネットワーク17を流れるデータの解析を始める(ステップS7)。尚、モデル(例えばエンジンモデル)の応答結果は、ネットワーク17を経由しないで直接対応する(例えばエンジン)制御手段に送られる。
ステップS8では、検査対象である例えばエンジン制御手段12を立ち上げ、故障診断手段18Bを起動してエンジン制御手段12の内部データの解析を開始する(ステップS9)。
次のステップS10では運転パターンに従ってエンジン制御手段12を走行と同じ状態にする。ステップS11では、故障パターンに従い、エンジン制御手段12に対してセンサ又はアクチュエータに故障を生じさせる。ただし、初めて検査するユニット(制御手段等)の場合は、ステップS11が省略される場合がある。
既に搭載されている検査対象では、必ず、所定の故障パターンに従って検査が行われるので、検査項目の漏れが防止できる。即ち、検査におけるフェールセーフが確保される。
ステップS12では、検査が終了したか否かを判断する。検査が終了していれば(ステップS12のYES)、ステップS13に進む。終了していないのであれば(ステップS12のNO)、ステップS12Nで試験変数を変更した後、ステップS10まで戻り再びステップS10以降を繰り返す。
ステップS13では、エンジン制御手段12と他の制御手段11,13,14間の制御の干渉の有無を確認し、制御干渉があれば、その内容について表示する。
次のステップS14では、メインコンピュータ16から模擬計算システム10へ検査終了の指示が出され、模擬計算システム10は停止する(ステップS15)。
ステップS16では、故障診断結果を図示しないデータベースに保存し、更にネットワーク解析結果も保存する(ステップS17)。
ステップS18では、当該制御手段の電源を切り、制御手段を停止させる。次のステップS19では、メインコンピュータ16は、検査は各制御手段全てについて終了したか否かを判断する。すべて終了したなら(ステップS19のYES)、ステップS20に進む。
まだ終了していない(ほかに検査する制御手段がある)なら(ステップS19のNO)、模擬計算システム10に実行する検査プログラムをロードし(ステップS19N)、ステップS4まで戻り、再びステップS4以降を繰り返す。
ステップS20では、メインコンピュータ16を停止して、メインルーチンの全ての制御が終了する。
次に、図3のステップS7のネットワーム内のデータ解析制御方法を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS21では、解析手段18Aに対して初期化を行う。次のステップS22では、解析対象データの設定ファイルをロードし、ネットワーク17を流れるデータを読み込む(ステップS23)。
ステップS24では、読み込んだデータを物理量、又は評価値に変換し、データを一時データベースに保管(記憶)する(ステップS25)。次のステップS26ではメインコンピュータ16は、検査を終了するか否かを判断する。終了するのであれば(ステップS26のYES)、ステップS27に進む。終了しないのであれば(ステップS26のNO)、ステップS23まで戻り、再びステップS23以降を繰り返す。
ステップS27では、一時保管したデータからOK/NGを判定するデータを選定する。次のステップS28では、OK範囲に入っているか否かを判断する。OK範囲に入っていれば(ステップS28のYES)、OKと判断し(ステップS29)、OK範囲に入っていなければ(ステップS28のNO)、NGと判断する(ステップS30)。
次のステップS31では、OK/NGの判定結果と、一時保管してあるデータをメインコンピュータ16の図示しないデータベース、或いはハードディスクに書き込む。そしてステップS32に進み検査は全て終了したか否かを判断する。
全て終了したのであれば(ステップS32のYES)、そのまま制御を終了し、まだ検査が残っていれば(ステップS32のNO)、次のデータ設定ファイルをロードし(ステップS33)、ステップS23まで戻り、再びステップS23以降を繰り返す。
次に、図3のステップS9の故障診断手段18Bによる当該制御手段内部データの解析ルーチンについて、図4のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS41では、故障診断手段18Bを初期化して、設定ファイルをロードする(ステップS42)。
ステップS43では、ネットワーク17、又は、図示しない故障診断用通信ラインを介して検査対象の制御手段の内部データと故障コードを読み取る。
次のステップS44では、データを一時データベースに保存し、検査が終了したか否かを判断する(S45)。終了していれば(ステップS45のYES)、ステップS46に進む。一方、検査が終了していないのであれば(ステップS45のNO)、ステップS43に戻り、再びステップS43以降を繰り返す。
ステップS46では、一時保管データをメインコンピュータ16のデータベース、或いはハードディスクに書き込み、検査は全て終了したか否かを判断する(ステップS47)。
検査の全てが終了したなら(ステップS47のYES)、そのまま制御を終了する。まだ全てが終了したのでなければ(ステップS47のNO)、ステップS43まで戻り、再びステップS43以降を繰り返す。
図6は、本実施形態の自動検査装置及び自動検査方法によって、エンジン制御手段12のフェールセーフ機能を自動的に検査した場合の例を示したものである。
横軸には経過時間をとっている。縦軸は上段側から、シフト段数(Aグラフ)、車速(Bグラフ)、アクセル開度(Cグラフ)、エラーコード(Dグラフ)の各グラフを示している。
図6の例では、運転パターン発生手段7によって1stから11thまで1段とびに変速しながら車速が0から90km/hになるまで加速し、90km/hに達した後、0km/hまで減速させる運転を2回行うように設定されている。
また、故障パターン発生手段6には、1回目の走行は正常動作で、2回目の走行では二重系統となっているアクセルセンサの内の一つが断線するように設定されている。
そして、走行した時の各制御手段11〜14のデータと故障コードは、ネットワーク17を介してネットワークデータ解析手段18Aと故障診断手段18Bとに送られ、物理量への変換とグラフ化等の処理が施されてモニタ10Mに表示される。
図6の検査結果によれば、1回目の走行では車速制限の90km/h(実際には95km/h)まで車速があがっている(BグラフのPa点)が、2回目の走行では、制御手段がアクセルセンサの故障を認識(DグラフのPd点)して、フェールセーフ機能が働き、予め制御手段に設定されている車速に制限がかかり、80km/hまでしか車速が上がっていない(BグラフのPb点)。
このように、試験結果を見ても理解できるように、本発明の実施形態によれば、車両としてのフェールセーフ機構が機能していることが確実に検査でき、且つ、試験としても、各制御手段毎に決められた故障パターンを確実に消化するため、検査としてのフェールセーフ(やり残しが出ない)も確保している。
上述したように、本発明の実施形態によれば、各制御手段11〜14間の制御の干渉の有無を確認し、制御干渉があれば、その内容について表示するように構成されているので、従来技術のように単独のユニット制御手段の検査だけでなく、車載された全てのユニット制御手段の協調制御の状況、及び各制御手段間の制御干渉の有無を確実に把握することが出来る。
即ち、より現実的な検査が出来る。
更に、故障診断結果をデータベースに保存し、更にネットワーク解析結果も保存するように構成されているので、将来、類似の故障例が発生した場合に解決のヒントを与えてくれる。
車両は多くのフェールセーフ機能を装備している。一方、故障パターン発生手段6は、前述したように、全ての搭載ユニットの制御手段が相互に絡むような如何なる種類の故障パターンをも発生させられるように構成されており、それらの故障パターンの全てにつき、検査が行われる。
即ち、本実施形態では、各制御手段毎に決められた故障パターンを確実に消化するため、車両としてのフェールセーフ機能の保持状態、及び検査としてのフェールセーフ(やり残しが出ない)も確保している。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定するものではないことを付記する。
本発明の実施形態の自動検査装置の全体構成を示した斜視図。 本発明の実施形態の自動検査装置の要部構成を示したブロック図。 本発明の実施形態の自動検査方法のメインルーチンを示したフローチャートの平面図。 本発明の実施形態におけるネットワーク解析のルーチンを示したフローチャート。 本発明の実施形態における故障診断のための各制御手段内のデータ解析のルーチンを示したフローチャート。 本発明の実施形態を実施した際の実験結果を時系列に示したデータ。
符号の説明
1・・・排気ガス浄化モデル
2・・・エンジンモデル
3・・・クラッチ・トランスミッションモデル
4・・・ブレーキモデル
5・・・車輪・車体モデル
6・・・故障パターン発生手段
7・・・運転パターン発生手段
11・・・排気ガス処理コントロールユニット
12・・・エンジンコントロールユニット
13・・・トランスミッションコントロールユニット
14・・・ブレーキコントロールユニット
15・・・インタフェースボックス
16・・・総合制御手段/メインコンピュータ
17・・・ネットワーク
18A・・・ネットワーク解析手段
18B・・・故障診断手段
19・・・電源制御手段
20・・・キースイッチ制御手段

Claims (1)

  1. 予め設定した運転パターンによって車両搭載ユニットの挙動を実際の車両に代わって模擬する模擬計算システム(10)と、複数の車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)と、前記模擬計算システム(10)に検査の開始・終了及び設定値の変更の指示を与える総合制御手段(16)と、各車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)間を接続するネットワーク(17)とを備える車両用電子制御システムの自動検査装置において、ネットワークを流れるデータの解析を行うネットワークデータ解析手段(18A)と、各制御手段(11〜14)の状態を監視してシステム中に発生した故障の有無を診断する故障診断手段(18B)とを有し、前記総合制御手段(16)は模擬計算システム(10)に検査プログラムをロードし、ネットワークデータ解析手段(18A)によってネットワーク(17)を流れるデータを解析し、一連の検査が終了した際に、各車両ユニットの制御手段(11〜14)間の制御干渉の有無を確認する機能を有すると共に、前記各車両ユニットの制御手段(11〜14)間の制御干渉の有無の確認の前に、故障診断手段(18B)によって車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)の内部データを解析しつつ、当該制御手段(11〜14)を所定の運転パターンに従って走行状態と同様にして、所定の故障パターンに従い当該制御手段(11〜14)に対して当該制御手段(11〜14)に関わる検出手段、駆動手段に故障を発生させる機能を有し、前記模擬計算システム(10)は、排気浄化モデル(1)と、エンジンモデル(2)と、変速モデル(3)と、ブレーキモデル(4)と、車輪・車体モデル(5)と、故障パターン発生手段(6)と、運転パターン発生手段(7)とを含み、各前記モデル(1〜5)及び故障パターン発生手段(6)と運転パターン発生手段(7)の物理量は互いにリンクしており、前記複数の車両搭載ユニットの制御手段(11〜14)は、排気ガス浄化装置を制御する排気ガス浄化制御手段(11)とエンジンを制御するエンジン制御手段(12)とトランスミッション及びクラッチを制御するトランスミッション制御手段(13)とブレーキを制御するブレーキ制御手段(14)との内の、少なくとも2つ以上の制御手段を含むことを特徴とする車両用電子制御システムの自動検査装置。
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