JP2008107098A - 燃料性状検出装置 - Google Patents

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    • G01N21/43Refractivity; Phase-affecting properties, e.g. optical path length by measuring critical angle

Abstract

【課題】この発明は、燃料性状検出装置に関し、アルコールを含有する燃料のアルコール濃度に相関する指標と、同燃料の密度に相関する指標との双方を、小型かつ簡単な構成で、精度良く検出することができるとともに、耐久性・信頼性にも優れた燃料性状検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】燃料性状センサ22は、燃料のアルコール濃度を検出するための受発光部として、LED46およびPD48を備える。LED46およびPD48により検出される燃料の光透過率から、アルコール濃度を求めることができる。燃料性状センサ22は、更に、燃料に含まれる炭化水素燃料の密度(重質度)を検出するための受発光部を備える。この受発光部から検出される燃料の屈折率から、燃料に含まれる炭化水素燃料の密度を求めることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料性状検出装置に関する。
近年、サトウキビ、トウモロコシ、木材などから抽出されるバイオ燃料の利用促進が図られている。その一環として、ガソリンに、バイオ燃料であるアルコールを混合した燃料を自動車の燃料として利用する試みが広がりつつある。これに伴い、アルコール濃度(アルコール割合)の異なる多種の混合燃料を使用可能なフレキシブル・フューエル・ビークル(FFV)の研究開発が進められている。
上記混合燃料を使用する場合において、エンジンを正確に制御するためは、混合燃料のアルコール濃度と、混合燃料に含まれるガソリン(以下「ベースガソリン」という)の重質度との双方を知ることが重要となる。その理由は、以下のとおりである。
ガソリンとアルコールとでは、理論空燃比点が異なる。すなわち、ガソリンの理論空燃比が14.6程度であるのに対し、例えばエタノールの理論空燃比は9程度である。このため、混合燃料の理論空燃比は、そのアルコール濃度によって異なった値を示す。よって、アルコール濃度の異なる混合燃料が給油された場合には、燃料が切り替わるのに伴って、燃料噴射量を変更する必要が生ずる。
また、空燃比等の状態を正確に制御するためには、燃料の重質度に応じて、燃料噴射量等を補正することが重要である。例えば、気化しにくい重質な燃料ほど、インジェクタから噴射された燃料のうちで壁面に付着する割合が多くなるので、その分を見込んで噴射量を補正する必要がある。
このことは、混合燃料についても同様である。つまり、ベースガソリンが重質であるほど、混合燃料全体としても重質になり、逆に、ベースガソリンが軽質であるほど、混合燃料全体としても軽質になる。このため、ベースガソリンの重質度に応じて、燃料噴射量等を補正する必要が生ずる。
ガソリン100%の燃料においては、重質度は燃料の密度と相関があり、燃料の密度は燃料の屈折率と相関がある。このため、燃料の屈折率を検出することで、重質度を検出することができる。しかしながら、アルコールが混合された燃料では、重質度と屈折率との相関関係がアルコール濃度に応じて変化してしまう。このため、重質度と屈折率との相関関係をアルコール濃度に応じて補正した上で、重質度を求める必要がある。
上述したような問題に対し、特開平6−17693号公報には、空燃比フィードバック学習値に基づいてアルコール濃度を推定し、そのアルコール濃度によって重質度と屈折率との相関関係を補正して、重質度を求める技術が開示されている(同公報の段落0101〜0108参照)。しかしながら、この技術では、アルコール濃度が推定値であるので、十分な精度が得るのが困難だという問題がある。また、空燃比フィードバック学習が完了するまでの期間は、アルコール濃度や重質度を知ることができないという問題もある。
また、特開平5−133886号公報には、アルコールとガソリンとの誘電率が異なることを利用して、一対の電極板間の静電容量を測定することでアルコール濃度を検出し、そのアルコール濃度によって重質度と屈折率との相関関係を補正して重質度を求める燃料性状検出装置が開示されている。
特開平6−17693号公報 特開平5−133886号公報 特開平2−187648号公報 特表2002−538432号公報
しかしながら、特開平5−133886号公報に記載の燃料性状検出装置で用いている静電容量によるアルコール濃度の検出方法では、電極を燃料中に浸漬させる必要がある。アルコールを含む燃料は、水分を含み易い。このため、この従来の技術では、電極が燃料中の水分によって腐食し易いという問題がある。また、燃料中の不純物が電極に付着することによって、測定精度が低下したり、測定不能になったりする場合もある。
また、上記従来の装置では、燃料の屈折率から重質度を検出するための光学部品と、アルコール濃度を検出するための電極との双方を設ける必要がある。このため、センサ部の構成が複雑化・大型化し易いという問題もある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、アルコールを含有する燃料のアルコール濃度に相関する指標と、同燃料の密度に相関する指標との双方を、小型かつ簡単な構成で、精度良く検出することができるとともに、耐久性・信頼性にも優れた燃料性状検出装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、燃料性状検出装置であって、
炭化水素燃料とアルコールとが混合した燃料のアルコール濃度と相関するアルコール濃度指標と、前記燃料の密度と相関する密度指標とを何れも光学的に検出する、一体的に構成されたセンサを備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記アルコール濃度指標は、前記燃料の光透過率であり、前記密度指標は、前記燃料の屈折率であることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記アルコール濃度指標と、前記密度指標とに基づいて、前記燃料に含まれる炭化水素燃料の密度を算出する炭化水素燃料密度算出手段を更に備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
発光部と、
前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
を有し、
前記界面形成部材、前記発光部、および前記受光部のうちの少なくとも1種が、前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用されていることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられた発光部と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
を有し、
前記発光部および前記受光部は、何れも、前記界面形成部材に対し同じ側に配置されていることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
アルコール濃度指標検出用発光部と、
前記アルコール濃度指標検出用発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光するアルコール濃度指標検出用受光部と、
前記密度指標検出用発光部と、
前記密度指標検出用発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する密度指標検出用受光部と、
を有し、
前記アルコール濃度指標検出用発光部、前記アルコール濃度指標検出用受光部、前記密度指標検出用発光部、および前記密度指標検出用受光部は、何れも、前記界面形成部材に対し同じ側に配置されており、
前記アルコール濃度指標検出用発光部から前記アルコール濃度指標検出用受光部への光路が通る平面と、前記密度指標検出用発光部から前記密度指標検出用受光部への光路が通る平面とがほぼ直交していることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに別々に設けられた発光部と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
を有し、
前記アルコール濃度指標検出用の前記発光部から発せられた光と、前記密度指標検出用の前記発光部から発せられた光とは、共通の前記界面を経由することを特徴とする。
また、第8の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられた発光部と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
を有し、
前記界面形成部材は、燃料が通過可能な中空部を有する筒状をなしており、その内周部に前記界面が形成されていることを特徴とする。
また、第9の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記アルコール濃度指標検出用の発光部および受光部と、
前記密度指標検出用の発光部および受光部と、
を有し、
前記アルコール濃度指標検出用の受光部は、前記密度指標検出用の発光部から発せられる光の波長に対して感度を有しないものであり、
前記密度指標検出用の受光部は、前記アルコール濃度指標検出用の発光部から発せられる光の波長に対して感度を有しないものであることを特徴とする。
また、第10の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記センサは、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用に設けられた発光部と、
前記燃料との間に、前記発光部から発せられた光の一部を反射させ一部を屈折させる界面を形成する界面形成部材と、
前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面で屈折して前記燃料中を透過した光を受光し、受光した光の位置に応じた出力および受光量に応じた出力を発する受光部と、
を有することを特徴とする。
第1の発明によれば、炭化水素燃料とアルコールとが混合した燃料のアルコール濃度と相関するアルコール濃度指標と、同燃料の密度と相関する密度指標との双方を、一体的に構成されたセンサによって、何れも光学的に検出することができる。これにより、次のような利点がある。第1の利点としては、例えば電極のような部品を燃料と接触させる必要がないので、アルコール中に含まれる水分による腐食等の問題の発生を回避することができる。よって、優れた耐久性が得られる。第2の利点としては、光学式検出は、燃料中の不純物の影響を受けにくいので、常に高精度な検出を行うことができる。このため、高い信頼性が得られる。第3の利点としては、センサの小型化が容易となるので、センサ設置箇所の自由度が高まり、任意の箇所に容易にセンサを取り付けることができる。
第2の発明によれば、アルコール濃度指標として燃料の光透過率を、密度指標として燃料の屈折率を、それぞれ検出することができる。これらの指標は、アルコール濃度、密度とそれぞれ精度良く相関するので、これらの指標を検出することにより、燃料のアルコール濃度および密度を精度良く検出することができる。
第3の発明によれば、アルコール濃度指標と密度指標とに基づいて、燃料に含まれる炭化水素燃料の密度を算出することができる。炭化水素燃料の密度は炭化水素燃料の重質度を表すので、第3の発明によれば、アルコール含有燃料中の炭化水素燃料の重質度を精度良く検出することができる。
第4の発明によれば、界面形成部材、発光部、および受光部のうちの少なくとも1種を、アルコール濃度指標検出用と密度指標用とに兼用することができる。これにより、センサの部品点数を少なくでき、構造を簡素化することができるので、更なる小型化と製造コストの低減が図れる。
第5の発明によれば、発光部および受光部を界面形成部材に対し同じ側にまとめて配置することができる。これにより、これらの受発光部を同一パッケージ(サブアッセンブリ)とすることができるので、センサの組み立てを容易化することができ、製造コストの低減が図れる。また、受発光部の位置精度の確保が容易であるので、アルコール濃度指標および密度指標を高い精度で確実に検出することができる。
第6の発明によれば、発光部および受光部を界面形成部材に対し同じ側にまとめて配置することができる。これにより、これらの受発光部を同一パッケージ(サブアッセンブリ)とすることができるので、センサの組み立てを容易化することができ、製造コストの低減が図れる。また、受発光部の位置精度の確保が容易であるので、アルコール濃度指標および密度指標を高い精度で確実に検出することができる。更に、第6の発明によれば、アルコール濃度指標検出用の発光部から受光部への光路が通る平面と、密度指標検出用の発光部から受光部への光路が通る平面とがほぼ直交するように各受発光部を配置することができる。これにより、アルコール濃度指標検出用の受発光部の設置スペースと、密度指標検出用の受発光部の設置スペースとが干渉しにくく、これらを小さなスペースに効率良く配置することが可能となるので、センサを更に小型化することができる。
第7の発明によれば、アルコール濃度指標検出用の発光部から発せられた光と、密度指標検出用の発光部から発せられた光とが、界面形成部材と燃料と間の共通する界面を経由するようにすることができる。これにより、界面形成部材の小型化が図れるととともに、界面形成部材の表面加工などに要するコストも低減することができる。
第8の発明によれば、燃料が通過可能な中空部を有する筒状の界面形成部材を介して受発光部間の光路を形成することができる。これにより、センサを例えば燃料パイプの途中などに容易に設置することができる。
第9の発明によれば、アルコール濃度指標検出用の受光部を、密度指標検出用の発光部から発せられる光の波長に対して感度を有しないものとするとともに、密度指標検出用の受光部を、アルコール濃度指標検出用の発光部から発せられる光の波長に対して感度を有しないものとすることができる。これにより、二組の受発光部の光が互いのノイズになるのをより確実に防止することができるので、検出精度を更に高めることができる。
第10の発明によれば、受光部の位置出力および光量出力を用いて、アルコール濃度指標および密度指標の双方を検出することができる。これにより、受発光部を、アルコール濃度指標検出用と、密度指標検出用とに兼用することができる。このため、センサの部品点数を大幅に少なくでき、構造を極めて簡素化することができるので、更なる小型化と製造コストの低減が図れる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、自動車に搭載された内燃機関10を備えている。内燃機関10は、炭化水素燃料で運転可能であるとともに、アルコール(以下、本実施形態ではエタノールとするがこれに限定されるものではない)と、炭化水素燃料(以下、本実施形態ではガソリンとするがこれに限定されるものではない)との混合燃料によっても運転可能になっている。
燃料は、燃料タンク12に貯留されている。燃料タンク12内には、燃料ポンプ14が設置されている。燃料は、燃料ポンプ14により加圧され、燃料パイプ16を通して移送される。燃料パイプ16は、デリバリパイプ18に接続されている。燃料は、デリバリパイプ18により内燃機関10の各気筒のインジェクタ20へと分配され、インジェクタ20により吸気ポート内あるいは筒内に噴射される。
デリバリパイプ18の一端部には、燃料性状センサ22が設置されている。燃料性状センサ22は、デリバリパイプ18内の燃料の光透過率および屈折率を検出可能なセンサである。後述するように、燃料性状センサ22によって検出される燃料の光透過率および屈折率から、その燃料のアルコール濃度と、その燃料に含まれるガソリン(以下、「ベースガソリン」という)の密度とを求めることができる。この燃料性状センサ22の構成については、後に詳述する。
本システムは、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30には、インジェクタ20や燃料性状センサ22のほか、内燃機関10を制御するための各種のセンサおよびアクチュエータが電気的に接続されている。後述するように、ECU30は、燃料のエタノール濃度とベースガソリン密度(ベースガソリン重質度)とに基づいて、インジェクタ20からの燃料噴射量を制御する。
図2は、デリバリパイプ18の一部の斜視図である。図2に示すように、デリバリパイプ18の一端部には、燃料性状センサ22を取り付けるための取り付け孔24が形成されている。取り付け孔24の内周には、雌ねじが形成されている。
図3および図4は、燃料性状センサ22の縦断面図である。図3と図4とは、それぞれ、互いに直交する二つの断面を表している。
図3に示すように、燃料性状センサ22は、後述する各構成部品を収納するハウジング26を有している。このハウジング26は、円筒状のプリズム収納部28を有している。プリズム収納部28内には、ほぼ円柱状のプリズム(導光部材)32が設置されている。このプリズム32は、例えばガラスのような透明な材料で構成されている。また、プリズム収納部28の外周には、デリバリパイプ18の取り付け孔24の雌ねじに螺合する雄ねじ34が形成されている。燃料性状センサ22をデリバリパイプ18に取り付けた状態では、プリズム収納部28の底部36の外面に、デリバリパイプ18内の燃料が接触する。
プリズム収納部28の底部36と、プリズム32の一方の端面との間には、空隙38が形成されている。図4に示すように、底部36には、切欠き40が形成されている。この切欠き40から空隙38内に燃料が流入し、空隙38内は燃料で満たされる。底部36には、空隙38内の燃料がハウジング26内に流入するのを防止するためのOリング42が設置されている。
図3に示すように、底部36の内面の、空隙38に臨む部分には、光を全反射する反射面44が設けられている。この図3に示す断面において、プリズム32を介して空隙38の反対側には、発光部としてのLED(Light-Emitting Diode)46と、受光部としてのPD(Photodiode)48とが設置されている。LED46およびPD48は、ホルダ50により位置決めされて保持されている。図3中でホルダ50の上側には、キャップ54が位置している。このキャップ54は、ハウジング26の、底部36と反対側に形成された開口を塞ぐように装着されている。
LED46から発せられた光は、プリズム32内に入射し、プリズム32と空隙38内の燃料との界面52を透過する。更に、その光は、空隙38内の燃料を透過して反射面44で全反射し、界面52を反対側から再度透過してプリズム32内に再び入射する。そして、この光は、プリズム32を出て、PD48に受光される。
PD48は、受光した光量に応じた出力を発する。空隙38内の燃料中を光が透過するときの透過率が高いほど、PD48に入射する光量が多くなるので、PD48の出力が大きくなる。よって、PD48の出力から、燃料の光透過率(あるいは吸光度)を検出することができる。
LED46の側部には、LED46の発光量を検出するためのモニタ用PD56が設置されている。LED46の発光量は、一般に、環境温度の上昇に伴って減少するという特性を有している。このため、燃料の透過率が同じでも、温度によって、PD48の出力が変化する。そこで、この温度による影響をキャンセルするため、モニタ用PD56によって検出されるLED46の発光量に基づく補正を行うようにしている。
図4に示すように、プリズム32は、側面部の2箇所が斜めにカットされている。その2箇所の切断面は、光を全反射する反射面58,60を構成している。反射面58,60には、例えばアルミ蒸着などの処理が施されているのが好ましい。
図4に示す断面において、プリズム32を介して空隙38の反対側には、発光部としてのLED62と、受光部としてのPSD(Position Sensitive Device:位置検出素子)64とが設置されている。LED62およびPSD64は、LED46およびPD48と同じく、ホルダ50により位置決めされて保持されている。
LED62から発せられた光は、プリズム32内に入射し、反射面58で全反射して、燃料との界面52に斜め方向から到達する。図5は、界面52での光の挙動を説明するための図である。図5に示すように、界面52に到達した光のうち、界面52の法線に対する入射角度が臨界角θより大きい光は界面52で全反射し、界面52の法線に対する入射角度が臨界角θより小さい光は界面52で屈折して燃料中に入射する。臨界角θは、プリズム32の屈折率をN、空隙38内の燃料の屈折率をNとしたとき、下記式により決定される。
=N×sinθ ・・・(1)
図4に示すように、界面52で反射した光は、反射面60で反射し、そして、この光は、プリズム32を出て、PSD64の受光面に入射する。PSD64は、その入射光の受光面上での重心位置を表す出力を発する。
上記(1)式より、燃料の屈折率Nが大きいほど、臨界角θが大きくなる。上述したように、LED62から発せられた光のうち、界面52の法線に対する入射角度が臨界角θより小さい光は、界面52で反射しないので、PSD64に到達できない。そして、臨界角θが大きくなるほど、界面52で反射しない入射角度の範囲が広がっていくので、PSD64の受光面のうちで光が入射する範囲の面積が狭くなっていく。その結果、PSD64で検出される光の重心位置が図4中の横方向に変化する。このようなことから、燃料の屈折率と、PSD64で検出される光の重心位置とは相関する。よって、PSD64の出力から、燃料の屈折率を検出することができる。
(エタノール濃度検出方法)
以上説明したように、燃料性状センサ22によれば、燃料の光透過率および屈折率を検出することができる。そして、それらの値からは、次のようにして、燃料のエタノール濃度と、燃料に含まれるベースガソリンの密度とを求めることができる。まず、エタノール濃度を求める方法について説明する。
燃料のエタノール濃度は、光透過率と相関している。図6は、エタノール濃度が0%(以下「E0」という)、20%(以下「E20」という)、40%(以下「E40」という)、60%(以下「E60」という)、80%(以下「E80」という)、100%(以下「E100」という)のそれぞれの燃料における光透過率の波長特性を示す図である。なお、図6に示す波長特性は一例であり、燃料中の光路長などによって特性は異なる。
燃料中を光(特に近赤外光)が透過するときには、エタノール分子のR−O−H結合により、光が吸収される。このため、図6に示すように、燃料のエタノール濃度が高いほど、光透過率が小さくなる。この関係を利用することにより、燃料性状センサ22によって検出される光透過率から、燃料のエタノール濃度を求めることができる。
図6に示すように、1200〜1700nm、1800〜2200nmの波長域の光において、エタノール濃度差が透過率の差に顕著に現れる。このため、エタノール濃度の検出精度を高くする観点からは、上記波長域内の光を用いて光透過率を検出することが好ましい。すなわち、LED46およびPD48として、その発光パワーおよび受光感度を掛け合わせた値の波長特性のピークが上記の波長域内にあるような素子を選定することが好ましい。
(ベースガソリン密度検出方法)
次に、ベースガソリンの密度を求める方法について説明する。燃料の密度は、屈折率と相関するが、エタノールを含有する燃料の場合には、その相関式はエタノール濃度に応じて変化する。図7は、E0、E20、E40、E60、E80、E100のそれぞれの燃料についての、密度と屈折率との相関関係を表す図である。E0、E20、E40、E60、E80の各燃料についての密度と屈折率との関係は、それぞれ、図7中に示す右上がりの直線で表される。
一方、図7中、E100の点を通る右下がりの3つの直線は、それぞれ、ベースガソリンが軽質ガソリンである場合、重質ガソリンである場合、およびレギュラーガソリンである場合の密度と屈折率との関係を示すものである。このように、ベースガソリンの重質度(密度)が同じであってエタノール濃度の異なる燃料の密度と屈折率との関係は、図7中でE100の点を通る直線で表される。そして、その直線の傾斜は、ベースガソリンの密度が小さいほど、急になる。
本実施形態では、図7に示すような関係を利用することにより、燃料性状センサ22により検出されるエタノール濃度と屈折率とから、ベースガソリンの密度を求めることができる。例えば、PD48の出力から検出されたエタノール濃度が40%であり、PSD64の出力から検出された屈折率が1.4であったとした場合、この燃料(以下、「検出燃料」という)は、図7中において、E40の直線と、屈折率=1.4の直線とが交わる点aに相当する。よって、検出燃料の密度(混合燃料としての密度)は、図7中のbで表される。そして、検出燃料とベースガソリンが同じであってエタノール濃度の異なる燃料の密度と屈折率との関係は、点aとE100の点とを通る直線cで表される。この直線cと、E0の直線との交点dは、検出燃料のベースガソリンと同じガソリン100%で構成された燃料に相当する。したがって、この交点dの密度fが、検出燃料のベースガソリンの密度であることになる。
本実施形態によれば、以上のようにして、燃料のエタノール濃度と、燃料に含まれるベースガソリンの密度(重質度)とを精度良く検出することができる。そして、検出されたエタノール濃度およびベースガソリン密度に基づいて、内燃機関10のインジェクタ20からの噴射量を制御することにより、燃料性状が変化した場合であっても、それに応じて燃料噴射量を最適に制御することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図8は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU30が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、所定時間毎に、あるいはクランク角に同期してサイクル毎に、繰り返し実行されるものとする。図8に示すルーチンによれば、まず、燃料性状センサ22により、燃料の透過率が測定される(ステップ100)。すなわち、PD48およびモニタ用PD56の出力に基づいて、透過率が算出される。
続いて、燃料性状センサ22により、燃料の屈折率が測定される(ステップ102)。すなわち、PSD64の出力に基づいて、屈折率が算出される。
次いで、燃料にエタノールが含有されているか否かが判別される(ステップ104)。すなわち、上記ステップ100で検出された透過率が所定の判定値より小さい場合には、エタノールが含有されていると判定され、その透過率がその判定値より大きい場合には、エタノールが含有されていないと判定される。
上記ステップ104で、燃料にエタノールが含有されていない、すなわちガソリン100%の燃料であると判定された場合には、次に、そのガソリンの密度が算出される(ステップ106)。すなわち、図7中のE0の直線で表される関係に、上記ステップ102で検出された屈折率を当てはめることにより、ガソリンの密度が算出される。
上記ステップ106の処理に続いて、エタノールを含有していない燃料用に予め用意された手順により、インジェクタ20から噴射すべき要求噴射量が算出される(ステップ108)。すなわち、現在使用中の燃料の理論空燃比や熱量等がガソリン100%燃料に対応する値であることを前提とした上で、内燃機関10の空燃比が運転状態に応じた最適な値となるように、要求噴射量が算出される。また、この要求噴射量の算出に当たっては、上記ステップ106で算出されたガソリン密度(重質度)に応じた補正が加えられる。例えば、ガソリン密度が大きいほど重質(気化しにくい)であり、壁面等に付着する燃料量が多く、付着した燃料の蒸発速度も遅くなるので、その影響を相殺するように要求噴射量が補正される。
一方、上記ステップ104で、燃料にエタノールが含有されていると判定された場合には、次に、そのエタノール濃度が算出される(ステップ110)。すなわち、上記ステップ100で検出された透過率を、予め記憶された透過率と濃度との関係に当てはめることにより、エタノール濃度が算出される。次いで、上記ステップ110で算出されたエタノール濃度と、上記ステップ102で検出された屈折率とに基づいて、ベースガソリンの密度が算出される(ステップ112)。すなわち、図7を参照して既述した手順に従って、ベースガソリンの密度が算出される。
上記ステップ112の処理に続いて、エタノールを含有した燃料用に予め用意された手順により、インジェクタ20から噴射すべき要求噴射量が算出される(ステップ114)。すなわち、現在使用中の燃料の理論空燃比や熱量等が、上記ステップ110で算出されたエタノール濃度に対応する値であることを前提とした上で、内燃機関10の空燃比が運転状態に応じた最適な値となるように、要求噴射量が算出される。また、この要求噴射量の算出に当たっては、上記ステップ106で算出されたベースガソリンの密度(重質度)に応じた補正が加えられる。例えば、ベースガソリンの密度が大きい、すなわち重質であるほど、壁面等に付着する燃料量が多く、付着した燃料の蒸発速度も遅くなるので、その影響を相殺するように要求噴射量が補正される。
以上説明した図8に示すルーチンの処理によれば、燃料性状センサ22を用いて検出された燃料のエタノール濃度およびベースガソリン密度に基づいてインジェクタ20からの噴射量を制御することができる。このため、異種の燃料が燃料タンク12に給油されたことにより内燃機関10に供給される燃料のエタノール濃度やベースガソリン重質度が変化した場合であっても、新しい燃料の性状に応じた燃料噴射量となるように迅速且つ的確に制御することができる。このため、燃料の切り替わり時に、燃費、エミッション、ドライバビリティ等に悪影響が出ることを確実に防止することができる。
また、前述したように、燃料性状センサ22は、燃料のエタノール濃度を求めるための指標(光透過率)と、密度(重質度)を求めるための指標(屈折率)との双方を、何れも光学的に検出するように構成されている。これにより、次のような利点がある。第1の利点は、燃料性状センサ22において例えば電極のような部品を燃料と接触させる必要がない点である。エタノール中には水分が含まれ易いので、電極等の金属部品が接触していると、腐食等の問題が発生し易いが、燃料性状センサ22によれば、この問題を回避することができる。よって、優れた耐久性が得られる。第2の利点は、光学的検出を利用することにより、燃料中の不純物の影響を受けにくい点である。このため、常に高精度な検出を行うことができ、高い信頼性が得られる。第3の利点は、燃料性状センサ22の小型化が容易であり、そのサイズを小さくすることができる点である。このため、燃料性状センサ22の設置箇所の自由度を高くすることができる。
また、本実施形態の燃料性状センサ22では、プリズム32は、次のような機能を果たしている。第1には、空隙38に流入する燃料との界面52を形成し、燃料に光を投光する界面52を形成する機能、すなわち「窓」としての機能である。第2には、光透過率(エタノール濃度)を検出するためのLED46の光を界面52を経由させてPD48へ導光する機能である。第3には、屈折率(燃料密度)を検出するためのLED62の光を界面52を経由させてPSD64へ導光する機能である。
このように、本実施形態の燃料性状センサ22では、プリズム32が、光透過率を検出するための構成と、屈折率を検出するための構成とに兼用されている。これにより、部品点数を少なくでき、構造を簡素化することができるので、更なる小型化と製造コストの低減が図れる。
特に、本実施形態では、光透過率を検出するためのLED46から発せられた光が経由する界面52と、屈折率を検出するためのLED62から発せられた光が経由する界面52とが共通化されているので、プリズム32の小型化が図れるとともに、プリズム32の表面加工などに要するコストも低減することができる。
また、本実施形態の燃料性状センサ22では、光透過率を検出するための受発光部であるLED46およびPD48と、屈折率を検出するための受発光部であるLED62およびPSD64とが、何れも、プリズム32に対し同じ側(図3および図4中で上側)にまとめて配置されており、ホルダ50を介してこれらが同一パッケージ(サブアッセンブリ)とされている。このため、燃料性状センサ22の組み立てを容易化することができ、製造コストの低減が図れる。また、受発光部の相対位置精度の確保が容易であるので、光透過率(エタノール濃度)および屈折率(燃料密度)を高い精度で確実に検出することができる。
ところで、上記のように、光透過率を検出するための受発光部と、屈折率を検出するための受発光部とをプリズム32に対し同じ側に配置した場合には、通常であれば、これら二組の受発光部同士の設置スペースが干渉し易いという問題がある。これに対し、本実施形態の燃料性状センサ22では、光透過率を検出するための受発光部間の光路が通る平面、すなわち図3の断面と、屈折率を検出するための受発光部間の光路が通る平面、すなわち図4の断面とが直交するように、これら二組の受発光部が配置されている。このため、二組の受発光部同士の設置スペースが干渉しにくく、これらを小さなスペースに効率良く配置することができる。よって、本実施形態によれば、燃料性状センサ22の小型化に特に有利である。
なお、本実施形態では、LED46、PD48、LED62、PSD64として用いる各素子を選定するに際しては、LED62から発せられる光の波長に対してPD48が感度を有しないようにするとともに、LED46から発せられる光の波長に対してPSD64が感度を有しないようにすることが好ましい。これにより、二組の受発光部の光が互いのノイズになるのをより確実に防止することができるので、検出精度を更に高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、屈折率を検出するための受光部としてPSD64を用いているが、このような位置検出素子に限定されるものではない。すなわち、図5において、臨界角θが小さくなるに従い、界面52で全反射する光の角度の範囲も大きくなり、その結果、プリズム32内へ全反射する光量が多くなる。よって、PSD64に代えて、受光した光量に応じた出力を発する例えばPDのような受光素子を用いても、屈折率の検出が可能である。
また、上述した実施の形態1においては、燃料性状センサ22が前記第1の発明における「センサ」に、界面52が前記第4、第5、第6および第7の発明における「界面」に、プリズム32が前記第4、第5、第6および第7の発明における「界面形成部材」に、LED46およびLED62が前記第5、第7および第9の発明における「発光部」に、PD48およびPSD64が前記第5、第7および第9の発明における「受光部」に、LED46が前記第6の発明における「アルコール濃度指標検出用発光部」に、PD48が前記6の発明における「アルコール濃度指標検出用受光部」に、LED62が前記6の発明における「密度指標検出用発光部」に、PSD64が前記6の発明における「密度指標検出用受光部」に、それぞれ相当している。また、ECU30が上記ステップ110および112の処理を実行することにより前記第3の発明における「炭化水素燃料密度算出手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図9および図10を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態2の燃料性状センサを示す部分断面図であり、図10は、図9中の矢印A方向から視た図である。これらの図では、燃料性状センサの受発光部および界面形成部材のみを示しており、ハウジング等の部材は図示を省略している。
前述した実施の形態1の燃料性状センサ22は、デリバリパイプ18に設置されていたが、図9および図10に示す本実施形態の燃料性状センサ70は、燃料パイプ16の途中に設置するタイプのセンサである。この燃料性状センサ70は、ガラス等の透明な材料で構成された筒状の界面形成部材72を有している。燃料性状センサ70は、この界面形成部材72が燃料パイプ16の途中に挿入されるような状態で設置される。よって、燃料パイプ16を流れる燃料が、界面形成部材72の中空部74を流通する。
図9に示すように、燃料性状センサ70は、光透過率検出用の受発光部としてのLED76およびPD78を有している。LED76と、PD78とは、界面形成部材72を挟んで対向する位置に配置されている。LED76から発せられた光は、界面形成部材72内を外周面から内周面まで透過し、次いで中空部74内の燃料中を透過し、更に界面形成部材72内を内周面から外周面へと透過して、PD78に受光される。このような構成により、PD78の出力から燃料の光透過率を検出することができ、もって燃料のエタノール濃度を検出することができる。
界面形成部材72の製造を容易とするため、中空部74は、全体的には図9中の左から右に向かって内径が漸増するテーパー状をなしているが、LED76から発せられた光が通過する2箇所の界面80,82については、中心軸に平行な平面となるように形成されている。
また、図10に示すように、燃料性状センサ70は、屈折率検出用の受発光部としてのLED84およびPSD86を有している。LED84から発せられた光は、界面形成部材72内に入射し、界面80に到達する。界面80に到達した光は、実施の形態1の界面52での挙動と同様に、その入射角度に応じて、反射または透過する。界面80で反射した光は、界面形成部材72から出射して、PSD86に入射する。このような構成により、PSD86の出力から燃料の屈折率を検出することができ、もって燃料密度を検出することができる。
以上説明したように、燃料性状センサ70は、実施の形態1と同様に、燃料のエタノール濃度を求めるための指標(光透過率)と、密度(重質度)を求めるための指標(屈折率)との双方を、何れも光学的に検出するように構成されている。このため、本実施形態の燃料性状センサ70は、実施の形態1と同様に、燃料のエタノール濃度および密度を精度良く検出することができるとともに、耐久性・信頼性に優れ、かつ小型化に有利である。
また、燃料性状センサ70では、実施の形態1と同様に、界面形成部材72が、光透過率を検出するための構成と、屈折率を検出するための構成とに兼用されている。これにより、部品点数を少なくでき、構造を簡素化することができるので、更なる小型化と製造コストの低減が図れる。また、光透過率を検出するためのLED76から発せられた光と、屈折率を検出するためのLED84から発せられた光とが、共通の界面80を経由するように界面形成部材72が構成されている。このため、界面形成部材72の小型化が図れるとともに、界面形成部材72の表面加工などに要するコストも低減することができる。
また、上述した実施の形態2においては、燃料性状センサ70が前記第1の発明における「センサ」に、界面80が前記第4、第7および第8の発明における「界面」に、界面形成部材72が前記第4、第7および第8の発明における「界面形成部材」に、LED76およびLED84が前記第7および第8の発明における「発光部」に、PD78およびPSD86が前記第7および第8の発明における「受光部」に、それぞれ相当している。
実施の形態3.
次に、図11を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態3の燃料性状センサを示す部分断面図である。この図では、燃料性状センサの受発光部および界面形成部材のみを示しており、ハウジング等の部材は図示を省略している。
図11に示す本実施形態の燃料性状センサ88は、実施の形態2と同様に、燃料パイプ16の途中に設置するタイプのセンサである。すなわち、燃料性状センサ88は、燃料パイプ16の途中に挿入されるような状態で設置される。
燃料性状センサ88は、ガラス等の透明な材料で構成された界面形成部材90および92を有している。界面形成部材90と界面形成部材92との間の隙間94は、燃料の流路を構成している。つまり、隙間94には、燃料パイプ16からの燃料が流通する。界面形成部材90は、隙間94内の燃料との間に界面96を形成する。界面形成部材92は、隙間94内の燃料との間に界面98を形成する。なお、界面形成部材90と界面形成部材92とは、一体的に形成されていても、別部材で構成されていても、どちらでもよい。
燃料性状センサ88は、LED100を有している。LED100から発せられた光は、界面形成部材90に形成された入射面102から入射して界面形成部材90内を進み、斜め方向から界面96に到達する。
界面96では、実施の形態1の場合と同様に、界面96の法線に対する入射角度が臨界角θより大きい光は界面96で全反射し、界面96の法線に対する入射角度が臨界角θより小さい光は界面96で屈折して燃料中に入射する。臨界角θは、界面形成部材90の屈折率をN、燃料の屈折率をNとしたとき、N=N×sinθなる関係で定まる。
界面96を通過した光は、隙間94内の燃料中を進み、界面98で屈折して界面形成部材92内に入射する。この光は、界面形成部材92に形成された出射面104から出射する。燃料性状センサ88は、この出射面104から出射した光を受光するPSD106を有している。PSD106は、受光した光の重心位置に応じた出力(以下「位置出力」という)と、受光した光量に応じた出力(以下「光量出力」という)とを発する。
このような燃料性状センサ88では、燃料の屈折率Nが大きいほど、界面96での臨界角θが大きくなる。臨界角θが大きくなるほど、LED100から発せられた光線のうち、界面96で屈折して燃料中に入射する光線の範囲が広がっていく。このため、PSD106が受光する光の面積が広くなっていき、PSD106の位置出力が変化する。このように、燃料の屈折率と、PSD106の位置出力とは相関する。よって、PSD106の位置出力から、燃料の屈折率を検出することができる。
また、燃料の屈折率が同じである場合、PSD106の受光量は、燃料の光透過率が高いほど、大きくなる。そして、LED100から発せられた光のうち、界面96で屈折して燃料中に入射する光の割合は、臨界角θによって定まるので、この割合は、PSD106の位置出力と相関している。よって、燃料の光透過率が100%であるとした場合のPSD106の受光量は、PSD106の位置出力から求めることができる。従って、燃料性状センサ88によれば、次のようにして、燃料の光透過率を検出することができる。まず、PSD106の位置出力に基づいて、燃料の光透過率が100%である場合に相当するPSD106の光量出力値を算出する。次いで、この算出値で、PSD106の実際の光量出力を除算することにより、光透過率を求めることができる。
このように、燃料性状センサ88によれば、燃料の光透過率および屈折率を検出することができるので、それらの値から、燃料のエタノール濃度および密度(重質度)を求めることができる。よって、実施の形態1の燃料性状センサ22と同様の機能が得られる。また、実施の形態1と同様に、燃料のエタノール濃度を求めるための指標(光透過率)と、密度を求めるための指標(屈折率)との双方を、何れも光学的に検出するように構成されているので、燃料のエタノール濃度および密度を精度良く検出することができるとともに、耐久性・信頼性に優れ、かつ小型化に有利である。
また、特に、本実施形態の燃料性状センサ88では、界面形成部材90,92のみならず、受発光部であるLED100およびPSD106についても、光透過率を検出するための構成と、屈折率を検出するための構成とに兼用されている。これにより、部品点数を極めて少なくでき、構造を極めて簡素化することができるので、更なる小型化と製造コストの低減が図れる。
なお、上述した実施の形態3においては、燃料性状センサ88が前記第1の発明における「センサ」に、界面96が前記第4および第10の発明における「界面」に、界面形成部材90が前記第4および第10の発明における「界面形成部材」に、LED100が前記第4および第10の発明における「発光部」に、PSD106が前記第4および第10の発明における「受光部」に、それぞれ相当している。
なお、以上説明した各実施の形態では、燃料のアルコール濃度と相関する指標として光透過率を、燃料の密度と相関する指標として屈折率を、それぞれ検出するものとして説明したが、本発明は、それらと相関する指標(数値)であって光学的に検出可能な指標であれば、いかなる指標を検出するものでもよい。
また、本発明では、燃料性状センサの設置箇所は、デリバリパイプや燃料パイプに限定されるものではなく、燃料経路の何れの箇所でも良い。例えば、燃料タンクに燃料性状センサを配置してもよい。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 デリバリパイプの一部の斜視図である。 本発明の実施の形態1の燃料性状センサの縦断面図である。 本発明の実施の形態1の燃料性状センサの縦断面図である。 プリズムと燃料との界面での光の挙動を説明するための図である。 エタノール含有燃料における光透過率の波長特性を示す図である。 エタノール含有燃料の密度と屈折率との相関関係を表す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2の燃料性状センサを示す部分断面図である。 図9中の矢印A方向から視た図である。 本発明の実施の形態3の燃料性状センサを示す部分断面図である。
符号の説明
10 内燃機関
12 燃料タンク
14 燃料ポンプ
16 燃料パイプ
18 デリバリパイプ
20 インジェクタ
22 燃料性状センサ
30 ECU(Electronic Control Unit)
26 ハウジング
28 プリズム収納部
32 プリズム
36 底部
38 空隙
44 反射面
46 LED
48 PD
50 ホルダ
58,60 反射面
62 LED
64 PSD
70 燃料性状センサ
72 導光部材
74 中空部
76 LED
78 PD
80,82 界面
84 LED
86 PSD
88 燃料性状センサ
90,92 界面形成部材
94 隙間
96,98 界面
100 LED
106 PSD

Claims (10)

  1. 炭化水素燃料とアルコールとが混合した燃料のアルコール濃度と相関するアルコール濃度指標と、前記燃料の密度と相関する密度指標とを何れも光学的に検出する、一体的に構成されたセンサを備えることを特徴とする燃料性状検出装置。
  2. 前記アルコール濃度指標は、前記燃料の光透過率であり、前記密度指標は、前記燃料の屈折率であることを特徴とする請求項1記載の燃料性状検出装置。
  3. 前記アルコール濃度指標と、前記密度指標とに基づいて、前記燃料に含まれる炭化水素燃料の密度を算出する炭化水素燃料密度算出手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の燃料性状検出装置。
  4. 前記センサは、
    前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
    発光部と、
    前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記界面形成部材、前記発光部、および前記受光部のうちの少なくとも1種が、前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
  5. 前記センサは、
    前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられた発光部と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記発光部および前記受光部は、何れも、前記界面形成部材に対し同じ側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
  6. 前記センサは、
    前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
    アルコール濃度指標検出用発光部と、
    前記アルコール濃度指標検出用発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光するアルコール濃度指標検出用受光部と、
    前記密度指標検出用発光部と、
    前記密度指標検出用発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する密度指標検出用受光部と、
    を有し、
    前記アルコール濃度指標検出用発光部、前記アルコール濃度指標検出用受光部、前記密度指標検出用発光部、および前記密度指標検出用受光部は、何れも、前記界面形成部材に対し同じ側に配置されており、
    前記アルコール濃度指標検出用発光部から前記アルコール濃度指標検出用受光部への光路が通る平面と、前記密度指標検出用発光部から前記密度指標検出用受光部への光路が通る平面とがほぼ直交していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
  7. 前記センサは、
    前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに別々に設けられた発光部と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記アルコール濃度指標検出用の前記発光部から発せられた光と、前記密度指標検出用の前記発光部から発せられた光とは、共通の前記界面を経由することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
  8. 前記センサは、
    前記燃料との間に界面を形成する界面形成部材と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられた発光部と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用または別々に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面を経由した光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記界面形成部材は、燃料が通過可能な中空部を有する筒状をなしており、その内周部に前記界面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
  9. 前記センサは、
    前記アルコール濃度指標検出用の発光部および受光部と、
    前記密度指標検出用の発光部および受光部と、
    を有し、
    前記アルコール濃度指標検出用の受光部は、前記密度指標検出用の発光部から発せられる光の波長に対して感度を有しないものであり、
    前記密度指標検出用の受光部は、前記アルコール濃度指標検出用の発光部から発せられる光の波長に対して感度を有しないものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
  10. 前記センサは、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用に設けられた発光部と、
    前記燃料との間に、前記発光部から発せられた光の一部を反射させ一部を屈折させる界面を形成する界面形成部材と、
    前記アルコール濃度指標検出用と前記密度指標検出用とに兼用に設けられ、前記発光部から発せられ前記界面で屈折して前記燃料中を透過した光を受光し、受光した光の位置に応じた出力および受光量に応じた出力を発する受光部と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の燃料性状検出装置。
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