JP2008106617A - 内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ Download PDF

Info

Publication number
JP2008106617A
JP2008106617A JP2006287472A JP2006287472A JP2008106617A JP 2008106617 A JP2008106617 A JP 2008106617A JP 2006287472 A JP2006287472 A JP 2006287472A JP 2006287472 A JP2006287472 A JP 2006287472A JP 2008106617 A JP2008106617 A JP 2008106617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
cam cap
angle side
retard
advance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006287472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4627294B2 (ja
Inventor
Yasushi Hibino
靖 日比野
Shuji Morita
修二 森田
Tomonari Chiba
千葉  朋成
Tomomasa Onishi
朋正 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006287472A priority Critical patent/JP4627294B2/ja
Publication of JP2008106617A publication Critical patent/JP2008106617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4627294B2 publication Critical patent/JP4627294B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部におけるシール性を確保し、そのシール部からの空気の吸い込みを防止可能なVVT装置等を提供する。
【解決手段】VVT装置10では、吸気カムシャフト31のジャーナル部31aに被せられるカムキャップ34に、遅角側油圧室21および進角側油圧室22にそれぞれ油圧を供給するための遅角側油孔35aおよび進角側油孔35bと、このカムキャップ34の軸受面34aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとのシール部37a,37bにOCV50からの作動油の一部を供給するための給油孔36a,36bとが形成されている。給油孔36a,36bの軸受面34aの開口36c,36dは、遅角側油孔35aおよび進角側油孔35bの軸受面34aの開口35e,35fよりも、軸方向で両外側の部分にそれぞれ設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミング変更装置、および、バルブタイミング変更装置が搭載された内燃機関に用いられるカムキャップに関する。
内燃機関には、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させ、機関バルブのバルブタイミングを変更可能とする油圧式のバルブタイミング変更装置(以下、VVT(Variable Valve Timing)装置ともいう。)を搭載したものがある。
このような内燃機関のVVT装置としては、例えば、ヘリカルスプライン式のものとベーン式のものがある。このうち、ベーン式のVVT装置は、内周面に凹部が形成されたハウジングと、そのハウジングの凹部を2つの油圧室(遅角側油圧室、進角側油圧室)に区画するベーンを有する内部ロータとを備え、ハウジングがクランクシャフトに連結され、内部ロータが機関バルブ開閉用のカムシャフトに連結されている。各油圧室に供給する油圧をオイルコントロールバルブ(OCV)によって調整することにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させて、機関バルブのバルブタイミングを連続的に変更するように構成されている。
そして、OCVからの作動油が、例えば、カムシャフトおよびこのカムシャフトのジャーナル部に被せられるカムキャップに設けられた遅角側油路および進角側油路を通じて、それぞれ各油圧室に供給されて、各油圧室内の油圧が調整されるようになっている(例えば、特許文献1,2参照)。カムシャフトの遅角側油路とカムキャップの遅角側油路との間、および、カムシャフトの進角側油路とカムキャップの進角側油路との間では、それぞれ作動油を流通可能に構成されている。
具体的には、遅角側油圧室へは、カムキャップに設けられた油孔と、カムシャフトのジャーナル部の外周に設けられた油溝と、カムシャフトの内部に設けられた油孔とを経て、OCVからの作動油が供給されるようになっている。また、進角側油圧室へは、カムキャップに設けられた油孔と、カムシャフトの外周に設けられた油溝と、カムシャフトの内部に設けられた油孔とを経て、OCVからの作動油が供給されるようになっている。なお、カムキャップにそのような油路が設けられるのは、例えば、カムキャップの上側に直接、OCVが設けられる場合や、内燃機関のコンパクト化にともなって内燃機関の内部にではなく、シリンダヘッドカバーの上側にOCVが設けられる場合等である。
特開平09−170416号公報 特開2005−42657号公報
上述したようなVVT装置では、各油圧室にそれぞれ油圧を供給するための遅角側油路および進角側油路がカムキャップおよびカムシャフトに形成されている。内燃機関では、カムシャフトは、シリンダヘッド上に設けられる台座と、この台座上にボルト止めされて取り付けられるカムキャップとの間に挟まれた状態で回転自在に支持される。シリンダヘッドの台座およびカムキャップには、半円凹状の軸受面がそれぞれ設けられ、これら両軸受面で作られる円形孔に、カムシャフトのジャーナル部が支持されるようになっている。
しかし、VVT装置では、カムトルク変動にともなう油圧脈動により遅角圧(遅角側油路の油圧)および進角圧(進角側油路の油圧)に負圧が発生する(図13)。この負圧によって、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との隙間から外部の空気が吸い込まれる可能性がある。そして、吸い込まれた空気が上述した遅角側油路および進角側油路に入り込み、遅角側油圧室および進角側油圧室への作動油中に混入して、その結果、VVT装置の動作不良、制御不能等を引き起こす可能性がある。したがって、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部におけるシール性を十分に確保する必要がある。
ここで、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との隙間に潤滑用の油が供給されていても、潤滑油が十分に供給される間は上述したシール部におけるシール性を確保できるが、その潤滑油が負圧によって吸い込まれ、潤滑油がなくなったり、不足したりすると、同様の不具合が発生する可能性がある。
近年では、内燃機関の動弁装置のローラロッカアーム化にともない、カムトルク変動が増加し、油圧脈動が増加する傾向にあり、この場合には、上述の空気吸い込みが一層懸念される。また、内燃機関のコンパクト化にともなって、上述したシール部におけるシール幅を十分に確保できなくなってきており、この場合にも、上述の空気吸い込みが一層懸念される。
本発明は、そのような問題点を鑑みてなされたものであり、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部におけるシール性を確保して、そのシール部からの空気の吸い込みを防止できるような内燃機関のバルブタイミング変更装置、および、そのようなバルブタイミング変更装置が搭載された内燃機関に用いられるカムキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、遅角側油圧室および進角側油圧室にそれぞれ油圧を供給するための遅角側油路および進角側油路が、前記カムシャフトとこのカムシャフトのジャーナル部に被せられるカムキャップとに形成されており、前記カムシャフトの遅角側油路と前記カムキャップの遅角側油路との間、および、前記カムシャフトの進角側油路と前記カムキャップの進角側油路との間でそれぞれ作動油を流通可能に構成された内燃機関のバルブタイミング変更装置において、前記カムキャップには、その遅角側油路の軸受面側の開口、および、その進角側油路の軸受面側の開口よりも、前記カムシャフトの軸方向で両外側の部分へそれぞれ給油を行う給油路が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部に、給油路を通じて給油が行われるので、上記シール部におけるシール性を確保できる。これにより、外部の空気が上記シール部から吸い込まれることを防止でき、空気の吸い込みによるVVT装置の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
ここで、前記カムキャップの給油路には、当該バルブタイミング変更装置のオイルコントロールバルブ(OCV)からの作動油を供給することが可能である。こうすると、OCVからの作動油の一部をカムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部のシールに利用することができる。なお、OCV以外からカムキャップの給油路に給油を行うようにしてもよく、当該バルブタイミング変更装置の遅角側油圧室および進角側油圧室以外の内燃機関の各部に供給される作動油の一部を供給するようにしてもよい。一例として、当該バルブタイミング変更装置のハウジングに固定されたタイミングスプロケットまたはタイミングプーリとクランクシャフトとの間に掛け渡されるタイミングチェーンまたはタイミングベルトの張力を調節するテンショナに供給される作動油の一部を供給することが可能である。
そして、OCVからの作動油の一部を供給する場合、前記カムキャップの給油路を、このカムキャップの進角側油路から分岐され、軸受面側の開口がカムキャップの遅角側油路の軸受面側の開口よりも前記カムシャフトの軸方向外側に設けられた第1の給油路と、このカムキャップの遅角側油路から分岐され、軸受面側の開口がカムキャップの進角側油路の軸受面側の開口よりも前記カムシャフトの軸方向外側に設けられた第2の給油路により構成することが可能である。
上記構成によれば、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部に、カムキャップの進角側油路および遅角側油路を通じて進角側油圧室および遅角側油圧室に供給されるOCVからの作動油の一部が、それぞれ第1,第2の給油路を通じて供給されるので、上記シール部におけるシール性を確保できる。これにより、外部の空気が上記シール部から吸い込まれることを防止でき、空気の吸い込みによるVVT装置の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
ここで、例えば、進角圧(進角側油路の油圧)が負圧となる場合、その負圧が作用するカムキャップの進角側油路よりも軸方向外側のシール部の作動油がカムシャフトの進角側油路に吸い込まれる可能性があるが、遅角圧(遅角側油路の油圧)が正圧となっており、そのシール部には十分な作動油が供給されるため、そのシール部で作動油が不足することがなくなる。これにより、そのシール部におけるシール性を十分に確保でき、そのシール部からの空気の吸い込みによるVVT装置の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。このように、カムキャップの遅角側油路および進角側油路のうち、負圧が作用する一方の油路よりも軸方向外側のシール部、つまり、空気吸い込みが発生し得るシール部に、正圧が作用する他方の油路から供給される作動油を供給するようにしている。これにより、上記シール部への給油を効率的に行うことができ、そのシール部におけるシールを効果的に行うことができる。
本発明は、内燃機関のバルブタイミング変更装置に限られることなく、そのようなバルブタイミング変更装置が搭載された内燃機関に用いられるカムキャップも本発明に包含される。本発明のカムキャップの具体構成は、バルブタイミング変更装置が搭載された内燃機関のカムシャフトのジャーナル部に被せられ、前記バルブタイミング変更装置の遅角側油圧室および進角側油圧室にそれぞれ油圧を供給するための遅角側油路および進角側油路が形成され、前記遅角側油路と前記カムシャフトの遅角側油路との間、および、前記進角側油路と前記カムシャフトの進角側油路との間でそれぞれ作動油を流通可能に構成されており、前記遅角側油路の軸受面側の開口および前記進角側油路の軸受面側の開口よりも、前記カムシャフトの軸方向で両外側の部分へそれぞれ給油を行う給油路が設けられている。
上記構成のカムキャップをVVT装置が搭載された内燃機関に用いれば、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部に、給油路を通じて給油が行われるので、上記シール部におけるシール性を確保できる。これにより、外部の空気が上記シール部から吸い込まれることを防止でき、空気の吸い込みによるVVT装置の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
本発明によれば、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部におけるシール性を確保でき、これにより、外部の空気が上記シール部から吸い込まれることを防止でき、空気の吸い込みによるVVT装置の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図2に示す油圧式のVVT装置10は、内燃機関において、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させ、機関バルブのバルブタイミングを変更可能とするもので、この例では、ベーン式のVVT装置として構成されている。以下では、VVT装置10を内燃機関の吸気バルブ開閉用の吸気カムシャフト31に設けた例について説明する。
VVT装置10は、ほぼ中空円盤状のハウジング11と、このハウジング11内に回転自在に収容された内部ロータ14とを備えている。内部ロータ14には、複数(この例では4つ)のベーン15が一体形成されている。内部ロータ14は、センタボルト16によって吸気カムシャフト31の一端に固定されている。このため、内部ロータ14は、吸気カムシャフト31と一体となって回転する。
ハウジング11の前面側は、カバー17によって覆われている。ハウジング11、カバー17、および、側板19aは、ボルト18によってタイミングスプロケット19に固定されている。このため、ハウジング11、カバー17、および、側板19aは、タイミングスプロケット19と一体となって回転する。タイミングスプロケット19にはタイミングチェーンが掛けられており、このタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット19がクランクシャフトに連結されている。
ハウジング11の内部には、内部ロータ14のベーン15と同数の凸部12が形成されており、各凸部12間に形成された凹部13内に内部ロータ14の各ベーン15が収容されている。各ベーン15の先端面は、凹部13の内周面に摺動可能に接触している。内部ロータ14は、作動油の圧力(油圧)をベーン15で受けることによりハウジング11に対して相対回転する。この相対回転により、クランクシャフトに対する吸気カムシャフト31の回転位相が変化する。
ハウジング11の各凹部13には、内部ロータ14のベーン15によって区画された2つの空間が形成されている。これら2つの空間のうち、ベーン15に対して吸気カムシャフト31の回転方向(図2の矢印の方向)の前側の空間が遅角側油圧室21を構成し、吸気カムシャフト31の回転方向の後側の空間が進角側油圧室22を構成している。
内部ロータ14のベーン15の1つには、段差付きの貫通孔23が形成されている。この貫通孔23には、フランジ付きロックピン24が摺動可能に収容されている。ロックピン24は、圧縮コイルばね25の弾性力によってタイミングスプロケット19側に付勢されている。一方、タイミングスプロケット19に固定された側板19aには、ロックピン24に対応する位置に係止孔26が形成されており、内部ロータ14の相対回転によりロックピン24が係止孔26に一致したときには、圧縮コイルばね25の弾性力によってロックピン24が突き出し、その先端が係止孔26に突入する。
このようなロックピン24の係止孔26への突入により、内部ロータ14のハウジング11に対する相対回転が規制され、その規制状態での相対回転位相を維持した状態で吸気カムシャフト31とタイミングスプロケット19とが一体に回転する。なお、ロックピン24と係止孔26とは、ロック位相、つまり、吸気カムシャフト31の回転位相が最遅角位相(または最進角位相)となったときに一致するようになっている。
ロックピン24のロックを解除するために、そのロックピン24を有するベーン15には油通路27が設けられている。この油通路27は、進角側油圧室22および貫通孔23に連通しており、進角側油圧室22に供給された油圧が貫通孔23に導入される。また、ロックピン24のフランジ部分と貫通孔23の段差部分との間には、環状油空間28が形成されている。この環状油空間28は、油通路29を介して遅角側油圧室21と連通しており、遅角側油圧室21に供給された油圧が環状油空間28にも導入される。そして、環状油空間28の油圧が圧縮コイルばね25の弾性力に打ち勝つと、ロックピン24が係止孔26から外れ、ロックピン24のロックが解除される。このようなロックピン24のロック解除によって、ハウジング11および内部ロータ14間の相対回転が許容され、遅角側油圧室21および進角側油圧室22に供給される油圧に基づいて、ハウジング11に対する内部ロータ14の回転位相の調整が可能となる。
上述のような構成のVVT装置10では、遅角側油圧室21内と進角側油圧室22内との各油圧によって内部ロータ14がハウジング11に対して相対回転する。すなわち、進角側油圧室22内の油圧を遅角側油圧室21内の油圧よりも高くすると、内部ロータ14は、ハウジング11に対して吸気カムシャフト31の回転方向に相対回転する。このとき、吸気カムシャフト31の回転位相は、クランクシャフトの回転位相に対して進められる(進角)。
逆に、遅角側油圧室21内の油圧を進角側油圧室22の油圧よりも高くすると、内部ロータ14は、ハウジング11に対して吸気カムシャフト31の回転方向とは逆方向に相対回転する。このとき、吸気カムシャフト31の回転位相は、クランクシャフトの回転位相に対して遅らされる(遅角)。このように、吸気カムシャフト31の回転位相の調整によって、吸気バルブのバルブタイミングを変更可能となっている。
VVT装置10における遅角側油圧室21内および進角側油圧室22内の各油圧は、オイルコントロールバルブ(以下、OCVという。)50によって調整される。この例では、OCV50からの作動油が、吸気カムシャフト31およびこの吸気カムシャフト31のジャーナル部31aに被せられるカムキャップ34(図3〜図7)に設けられた遅角側油路および進角側油路を通じて、それぞれ各油圧室21,22に供給され、各油圧室21,22内の油圧が調整されるようになっている。吸気カムシャフト31の遅角側油路とカムキャップ34の遅角側油路との間、および、吸気カムシャフト31の進角側油路とカムキャップ34の進角側油路との間では、それぞれ作動油を流通可能に構成されている。なお、この場合、OCV50は、例えば、カムキャップ34の上側、あるいは、シリンダヘッドカバーの上側等に配置される。
ここで、吸気カムシャフト31は、シリンダヘッド30上に設けられる台座30aと、この台座30a上にボルト止めされて取り付けられるカムキャップ34との間に挟まれた状態で回転自在に支持されている。シリンダヘッド30の台座30aおよびカムキャップ34には、半円凹状の軸受面30b,34aがそれぞれ設けられており、この両軸受面30b,34aで作られる円形孔に、吸気カムシャフト31のジャーナル部31aが支持されている。カムキャップ34には、シリンダヘッド30の台座30aへの取り付け用のボルトが挿通される貫通孔38が形成されている。
そして、吸気カムシャフト31の内部には、遅角側油孔32aおよび進角側油孔32bが形成されており、遅角側油孔32aの一端および進角側油孔32bの一端が、それぞれ上述した遅角側油圧室21および進角側油圧室22に連通されている。遅角側油孔32aの他端および進角側油孔32bの他端は、それぞれ吸気カムシャフト31のジャーナル部31aの外周に形成された遅角側油溝33aと進角側油溝33bに連通されている。
また、カムキャップ34の内部には、図3〜図7に示すように、遅角側油孔35aおよび進角側油孔35bが形成されており、遅角側油孔35a一端および進角側油孔35bの一端が、それぞれ吸気カムシャフト31のジャーナル部31a外周の遅角側油溝33aおよび進角側油溝33bに連通されている。遅角側油孔35aの他端および進角側油孔35bの他端は、それぞれOCV50に接続された遅角側通路44および進角側通路45に連通されている。カムキャップ34には、後述するシール部37a,37bに作動油を供給するための給油孔36a,36bも設けられている。カムキャップ34の給油孔36a,36b等の詳細については後述する。
このように、カムキャップ34に設けられた遅角側油孔35aと、吸気カムシャフト31に設けられた遅角側油溝33aおよび遅角側油孔32aとを経て、OCV50からの作動油が遅角側油圧室21に供給される。こうして、遅角側油圧室21内の油圧が調整される。また、カムキャップ34に設けられた進角側油孔32bと、吸気カムシャフト31に設けられた進角側油溝33bおよび進角側油孔32bとを経て、OCV50からの作動油が進角側油圧室22に供給される。こうして、進角側油圧室22内の油圧が調整される。
一方、OCV50へは、オイル供給通路46が接続されており、このオイル供給通路46を介して、シリンダブロックの下側に設けられたオイルパン41に貯溜された作動油が供給される。また、OCV50には、遅角側油圧室21および進角側油圧室22への作動油の供給・流出を行うための上述した遅角側通路44および進角側通路45が接続されている。さらに、OCV50には、オイルパン41へオイルを戻すための2つのオイル排出通路47,48が接続されている。オイルパン41内の潤滑油は、内燃機関の運転時、異物除去用のオイルストレーナ43を介してオイルポンプ42によって汲み上げられて、オイル供給通路46からOCV50に供給される。オイルポンプ42は、例えば、クランクシャフトの回転によって駆動される機械式ポンプとして構成される。なお、オイルパン41内の作動油は、VVT装置10以外の内燃機関の各部にも供給され、潤滑・冷却等に使用されるようになっている。
ここで、OCV50は、例えば、電磁駆動式の流量制御弁として構成されている。具体的には、OCV50は、4ポート弁として構成され、ケーシング51の内部に往復移動可能に配設されたスプール52と、このスプール52に弾性力を付勢する圧縮コイルばね53と、電磁ソレノイド54とを備え、この電磁ソレノイド54に電圧が印加されると、スプール52が吸引されるようになっている。そして、電磁ソレノイド54が発生する吸引力と圧縮コイルばね53の弾性力との釣り合いによって、スプール52の位置が決定される。
上述のようなOCV50では、スプール52の移動にともなって、遅角側通路44および進角側通路45と、オイル供給通路46およびオイル排出通路47,48との連通量が変化する。これにより、遅角側通路44および進角側通路45に対して供給される作動油の量、あるいは、これら遅角側通路44および進角側通路45から排出される作動油の量が変化する。そして、進角側通路45に供給される作動油の供給量が多いほど、吸気カムシャフト31の回転位相が進角される。逆に、遅角側通路44に供給される作動油の供給量が多いほど、吸気カムシャフト31の回転位相が遅角される。このようにして、遅角側油圧室21内および進角側油圧室22内の油圧を調整することによって、内部ロータ14の回転位相を最遅角位相から最進角位相までの範囲で連続的に変更することが可能になっている。
VVT装置10では、上述したように、カムキャップ34に設けられた遅角側油孔35aおよび進角側油孔35bを通じて、遅角側油圧室21および進角側油圧室22に油圧を供給するようにしている。そして、この例では、カムキャップ34の軸受面34aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとのシール部37a,37bにOCV50からの作動油を供給することによって、遅角側油圧室21および進角側油圧室22に空気が入り込まないようにしている。以下、この空気吸い込み防止構造について、図1〜図7により説明する。なお、図6、図7には、カムキャップおよびカムシャフトを示しているが、図6のカムキャップは、図3のB−B断面図となっており、図7のカムキャップは、図3のC−C断面図となっている。
カムキャップ34の遅角側油孔35aおよび進角側油孔35bは、それぞれカムキャップ34の上面の開口35cおよび開口35dから、軸受面34aの開口35eおよび開口35fまで延びる貫通孔となっている。遅角側油孔35aの開口35eは、吸気カムシャフト31のジャーナル部31a外周に設けられた遅角側油溝33aに臨んでいる。進角側油孔35bの開口35fは、吸気カムシャフト31のジャーナル部31a外周に設けられた進角側油溝33bに臨んでいる。
ここで、カムキャップ34の開口35eおよび開口35fよりも吸気カムシャフト31の軸方向(以下、軸方向という。)で両外側の部分が、カムキャップ34の軸受面34aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとの間のシール部37a,37bとなっている。つまり、カムキャップ34の遅角側油孔35aの開口34eよりも軸方向でハウジング11側にシール部37aが設けられており、進角側油孔35bの開口34fよりも軸方向でハウジング11側の反対側にシール部37bが設けられている。
そして、カムキャップ34の内部には、上述したシール部37a,37bにOCV50からの作動油を供給するための給油路としての給油孔36a,36bが形成されている。給油孔36a,36bは、それぞれ進角側油孔35bおよび遅角側油孔35aの上部から分岐され、軸受面34aの開口36c,36dまで延びている。給油孔36a,36bの開口36c,36dは、それぞれシール部37a,37bに臨んでいる。つまり、給油孔36aの開口36cが、遅角側油孔35aの開口35eよりも軸方向外側に設けられている。また、給油孔36bの開口36dが、進角側油孔35bの開口35fよりも軸方向外側に設けられている。
シール部37a,37bへは、カムキャップ34の進角側油孔35bおよび遅角側油孔35aを通じて進角側油圧室22および遅角側油圧室21に供給されるOCV50からの作動油の一部が、それぞれ給油孔36a,36bを通じて供給される。ここで、シール部37a,37bに作動油が供給されなければ、VVT装置10において、カムトルク変動にともなう油圧脈動により発生する負圧によって(図13参照)、カムキャップ34の軸受面34aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとの隙間から空気が遅角側油溝33aおよび進角側油溝33bに吸い込まれる可能性がある。そして、吸い込まれた空気が進角側油孔35bおよび遅角側油孔35aへの作動油中に混入して、VVT装置10の動作不良、制御不能等を引き起こす可能性がある。
この例では、そのようなシール部37a,37bからの空気の吸い込みが防止される。具体的には、カムキャップ34の給油孔36a,36bは、それぞれ進角側油孔35bおよび遅角側油孔35aに連通されており、OCV50からの作動油で満たされている。その作動油は、給油孔36a,36bからカムキャップ34の軸受面34aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとの隙間に供給され、シール部37a,37bが作動油で満たされた状態になっている。
この状態で、油圧脈動により、例えば、進角圧(進角側油路の油圧)が負圧となってその負圧が進角側油溝33bに作用しても、シール部37bには、給油孔36bを通じて、遅角側油圧室21に供給される作動油がOCV50から供給されているので、シール部37bにおけるシール性を確保できる。これにより、外部の空気がシール部37bから吸い込まれることが防止される。この場合、シール部37bの作動油が進角側油溝33bに吸い込まれる可能性があるが、遅角圧(遅角側油路の油圧)が正圧となっており、シール部37bには給油孔36bを通じて十分な作動油が供給されるため、シール部37bで作動油が不足することがなくなる。これにより、シール部37bにおけるシール性を十分に確保でき、シール部37bからの空気の吸い込みによるVVT装置10の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
同様に、遅角圧が負圧となってその負圧が遅角側油溝33aに作用しても、シール部37aには、給油孔36aを通じて、進角側油圧室22に供給される作動油がOCV50から供給されているので、シール部37aにおけるシール性を確保できる。これにより、外部の空気がシール部37aから吸い込まれることが防止される。この場合、シール部37aの作動油が遅角側油溝33aに吸い込まれる可能性があるが、進角圧が正圧となっており、シール部37aには給油孔36aを通じて十分な作動油が供給されるため、シール部37aで作動油が不足することがなくなる。これにより、シール部37aにおけるシール性を十分に確保でき、シール部37aからの空気の吸い込みによるVVT装置10の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
このように、カムキャップ34の油孔35a,35bのうち、負圧が作用する一方の油孔35a(または35b)よりも軸方向外側のシール部37a(または37b)、つまり、空気吸い込みが発生し得るシール部37a(または37b)に、正圧が作用する他方の油孔35b(または35a)から供給される作動油を供給するようにしている。これにより、シール部37a,37bへの給油を効率的に行うことができ、そのシール部37a,37bにおけるシールを効果的に行うことができる。
そして、内燃機関の動弁装置のローラロッカアーム化にともない、カムトルク変動が増加し、油圧脈動が増加した場合であっても、上述したように、シール部37a,37bには十分な作動油が供給されるため、シール部37a,37bからの空気の吸い込みを防止できる。これにより、そのような内燃機関におけるVVT装置10の動作不良、制御不能等の発生を防止できる。また、内燃機関のコンパクト化にともない、シール部37a,37bにおけるシール幅(軸方向の幅)を十分に確保できない場合であっても、上述したように、シール部37a,37bには十分な作動油が供給されるため、シール部37a,37bからの空気の吸い込みを防止できる。これにより、そのような内燃機関におけるVVT装置10の動作不良、制御不能等の発生を防止できる。したがって、上述した空気吸い込み防止構造は、内燃機関の動弁装置のローラロッカアーム化にも、内燃機関のコンパクト化にも対応したものになっている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。
上述した例では、VVT装置10を内燃機関の吸気バルブ開閉用の吸気カムシャフト31に設けた例について説明したが、これに限られることなく、VVT装置を排気バルブ開閉用の排気カムシャフトに設ける構成としてもよいし、あるいは、VVT装置を吸・排気カムシャフトの双方に設ける構成としてもよい。VVT装置を排気カムシャフトに設ける場合には、排気カムシャフトのジャーナル部に被せられるカムキャップを上述した場合と同様の構成とし、VVT装置を吸・排気カムシャフトの双方に設ける場合には、吸・排気カムシャフトのそれぞれのジャーナル部に被せられるカムキャップを上述した場合と同様の構成とする。
カムキャップに設けられる給油路は、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部に給油を行えるものであれば、上述した場合だけに限定されない。つまり、カムキャップは、遅角側油路の軸受面側の開口および進角側油路の軸受面側の開口よりも、カムシャフトの軸方向で両外側の部分へそれぞれ給油を行うための給油路が設けられている構成であればよい。
また、上述した例では、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部へ、OCV50からの作動油の一部を供給する場合の空気吸い込み防止構造について説明したが、そのシール部へは、OCV50以外から給油を行うようにしてもよい。つまり、VVT装置以外の内燃機関の各部に供給される作動油の一部をそのシール部へ供給することが可能である。OCV50以外から給油を行う場合、カムキャップには、OCV50以外から給油を行うための給油路が設けられる。
例えば、タイミングスプロケット19とクランクシャフトとの間に掛け渡されるタイミングチェーンの張力を調整するチェーンテンショナに供給される作動油の一部をそのシール部へ供給することが可能である。この場合、カムキャップには、その作動油の一部を供給するための給油路が設けられる。具体的には、カムキャップ134は、図8〜図10に示すような構成となっており、カムキャップ134の給油路136a,136bには、チェーンテンショナに供給される作動油の一部がシリンダヘッド側から供給される。そして、その作動油がカムキャップ134の軸受面134aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとのシール部137a,137bに供給されて、遅角側油圧室21および進角側油圧室22に空気が入り込まないようになっている。以下では、この空気吸い込み防止構造について、上述した例と異なる点を中心に説明する。なお、図12には、カムキャップ134およびカムシャフト31を示しているが、図12のカムキャップは、図9のD−D断面図となっている。
この場合、カムキャップ134が取り付けられるシリンダヘッドの台座として、図11に示すようなカムハウジング140が用いられている。図11には、カムハウジング140のうち吸気側の部分だけを示している。カムキャップ134およびカムハウジング140は、シリンダヘッド上にボルト止めされて取り付けられている。カムハウジング140およびカムキャップ134には、半円凹状の軸受面140a,134aがそれぞれ設けられており、この両軸受面140a,134aで作られる円形孔に、吸気カムシャフト31のジャーナル部31aが支持されている。カムキャップ134およびカムハウジング140には、シリンダヘッドへの取り付け用のボルトが挿通される貫通孔138,141がそれぞれ形成されている。カムハウジング140には、油孔142が形成されている。油孔142は、貫通孔141の上部から分岐され、カムハウジング140の下面まで延びている。そして、油孔142は、シリンダヘッド内部に設けられた油路に連通されている。カムハウジング140の油孔142および貫通孔141を通じて、チェーンテンショナに供給される作動油の一部がカムキャップ134の貫通孔138に送られる。なお、貫通孔138,141にはそれぞれボルトが挿通されるため、貫通孔138,141の内面とボルトとの隙間が油路となっている。
カムキャップ134の内部には、上述した例の場合と同様に、遅角側油孔135aおよび進角側油孔135bが形成されており、これら遅角側油孔135aおよび進角側油孔135bを通じて、遅角側油圧室21および進角側油圧室22に油圧を供給するようにしている。遅角側油孔135aおよび進角側油孔135bは、それぞれカムキャップ134の上面の開口135cおよび開口135dから、軸受面134aの開口135eおよび開口135fまで延びる貫通孔となっている。遅角側油孔135aの開口135eは、吸気カムシャフト31のジャーナル部31a外周に設けられた遅角側油溝33aに臨んでいる。進角側油孔135bの開口135fは、吸気カムシャフト31のジャーナル部31a外周に設けられた進角側油溝33bに臨んでいる。
そして、カムキャップ134の内部には、シール部137a,137bにチェーンテンショナに供給される作動油の一部を供給するための給油路としての給油孔136a,136bが形成されている。給油孔136a,136bは、それぞれ貫通孔138の内面の開口136c,136dから、軸受面134aの開口136e,136fまで延びている。つまり、給油孔136a,136bを介して、貫通孔138と軸受面134aとが連通されている。給油孔136a,136bの開口136e,136fは、それぞれシール部137a,137bに臨んでいる。つまり、給油孔136aの開口136eが、遅角側油孔135aの開口135eよりも軸方向外側に設けられている。また、給油孔136bの開口136fが、進角側油孔135bの開口135fよりも軸方向外側に設けられている。
シール部137a,137bへは、チェーンテンショナに供給される作動油の一部が、カムハウジング140の油孔142および貫通孔141、カムキャップ134の貫通孔138および給油孔136a,136bを通じてそれぞれ供給される。そして、給油孔136a,136bからカムキャップ134の軸受面134aと吸気カムシャフト31のジャーナル部31aとの隙間に供給され、シール部137a,137bが作動油で満たされた状態になっている。これにより、シール部137a,137bにおけるシール性を確保でき、外部の空気がシール部137a,137bから吸い込まれることが防止される。そして、シール部137a,137bからの空気の吸い込みによるVVT装置の動作不良、制御不能等の発生を防ぐことができる。
なお、貫通孔138を利用してシール部137a,137bに作動油を供給する場合について説明したが、貫通孔138を利用せずにシール部137a,137bに作動油を供給する構成としてもよい。また、カムキャップ134を取り付けるシリンダヘッドの台座として、カムハウジング140を用いた場合について説明したが、カムハウジング140を用いずにカムキャップ134をシリンダヘッドに取り付ける構成としてもよい。
上述した例では、VVT装置10のハウジング11に固定されたタイミングスプロケット19にタイミングチェーンが掛けられた場合について説明したが、VVT装置のハウジングにタイミングプーリを固定してこのタイミングプーリにタイミングベルトを掛け、このタイミングベルトを介してタイミングプーリをクランクシャフトに連結する構成としてもよい。タイミングプーリおよびタイミングベルトを用いる場合、タイミングベルトの張力を調節するベルトテンショナに供給される作動油の一部を、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間のシール部へ供給する構成とすることが可能である。
また、上述した例では、VVT装置10としてベーン式のものを採用した場合について説明したが、ヘリカルスプライン式のVVT装置を採用する構成としてもよい。
本発明を適用する内燃機関のVVT装置の概略構成を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 カムキャップを示す平面図である。 カムキャップを示す側面図である。 カムキャップを示す底面図である。 カムキャップの遅角側油孔および給油孔とカムシャフトの油溝との位置関係を示す断面図である。 カムキャップの進角側油孔および給油孔とカムシャフトの油溝との位置関係を示す断面図である。 カムキャップの変形例を示す平面図である。 カムキャップの変形例を示す側面図である。 カムキャップの変形例を示す底面図である。 カムキャップを取り付けるカムハウジングを示す側面図である。 カムキャップの遅角側油孔、進角側油孔および給油孔とカムシャフトの油溝との位置関係を示す断面図である。 カムトルク変動にともなう油圧脈動によりVVT装置で発生する負圧を説明するための図である。
符号の説明
10 VVT装置
11 ハウジング
14 内部ロータ
15 ベーン
19 タイミングスプロケット
21 遅角側油圧室
22 進角側油圧室
31 吸気カムシャフト
31a ジャーナル部
32a 遅角側油孔
32b 進角側油孔
33a 遅角側油溝
33b 進角側油溝
34 カムキャップ
34a 軸受面
35a 遅角側油孔
35c,35e 開口
35b 進角側油孔
35d,35f 開口
36a,36b 給油孔
36c,36d 開口
37a,37b シール部
50 OCV

Claims (5)

  1. 遅角側油圧室および進角側油圧室にそれぞれ油圧を供給するための遅角側油路および進角側油路が、前記カムシャフトとこのカムシャフトのジャーナル部に被せられるカムキャップとに形成されており、前記カムシャフトの遅角側油路と前記カムキャップの遅角側油路との間、および、前記カムシャフトの進角側油路と前記カムキャップの進角側油路との間でそれぞれ作動油を流通可能に構成された内燃機関のバルブタイミング変更装置において、
    前記カムキャップには、その遅角側油路の軸受面側の開口、および、その進角側油路の軸受面側の開口よりも、前記カムシャフトの軸方向で両外側の部分へそれぞれ給油を行う給油路が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  2. 前記カムキャップの給油路には、当該バルブタイミング変更装置のオイルコントロールバルブからの作動油が供給されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  3. 前記カムキャップの給油路が、このカムキャップの進角側油路から分岐され、軸受面側の開口がカムキャップの遅角側油路の軸受面側の開口よりも前記カムシャフトの軸方向外側に設けられた第1の給油路と、このカムキャップの遅角側油路から分岐され、軸受面側の開口がカムキャップの進角側油路の軸受面側の開口よりも前記カムシャフトの軸方向外側に設けられた第2の給油路により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  4. 前記カムキャップの給油路には、当該バルブタイミング変更装置の遅角側油圧室および進角側油圧室以外の内燃機関の各部に供給される作動油の一部が供給されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  5. バルブタイミング変更装置が搭載された内燃機関のカムシャフトのジャーナル部に被せられ、
    前記バルブタイミング変更装置の遅角側油圧室および進角側油圧室にそれぞれ油圧を供給するための遅角側油路および進角側油路が形成され、前記遅角側油路と前記カムシャフトの遅角側油路との間、および、前記進角側油路と前記カムシャフトの進角側油路との間でそれぞれ作動油を流通可能に構成されたカムキャップであって、
    前記遅角側油路の軸受面側の開口および前記進角側油路の軸受面側の開口よりも、前記カムシャフトの軸方向で両外側の部分へそれぞれ給油を行う給油路が設けられていることを特徴とするカムキャップ。
JP2006287472A 2006-10-23 2006-10-23 内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ Expired - Fee Related JP4627294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287472A JP4627294B2 (ja) 2006-10-23 2006-10-23 内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287472A JP4627294B2 (ja) 2006-10-23 2006-10-23 内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008106617A true JP2008106617A (ja) 2008-05-08
JP4627294B2 JP4627294B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=39440204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006287472A Expired - Fee Related JP4627294B2 (ja) 2006-10-23 2006-10-23 内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4627294B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052589A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Toyota Motor Corp カムシャフト支持装置
KR101047621B1 (ko) * 2008-11-24 2011-07-07 기아자동차주식회사 연속 가변 밸브 타이밍 장치
CN103711540A (zh) * 2012-09-29 2014-04-09 重庆长安汽车股份有限公司 一种集成vvt油路的发动机凸轮轴轴承盖
JP2015197091A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 大豊工業株式会社 エンジンの潤滑油供給機構
JP2018109355A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 本田技研工業株式会社 内燃機関の潤滑構造

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09170416A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Yamaha Motor Co Ltd 内燃エンジンのオイル通路構造
JP2002122010A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
JP2002242617A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Mazda Motor Corp 内燃機関の可変バルブタイミング機構への給油装置
JP2005042657A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Toyota Motor Corp シリンダヘッドのオイル通路構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09170416A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Yamaha Motor Co Ltd 内燃エンジンのオイル通路構造
JP2002122010A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
JP2002242617A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Mazda Motor Corp 内燃機関の可変バルブタイミング機構への給油装置
JP2005042657A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Toyota Motor Corp シリンダヘッドのオイル通路構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101047621B1 (ko) * 2008-11-24 2011-07-07 기아자동차주식회사 연속 가변 밸브 타이밍 장치
JP2011052589A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Toyota Motor Corp カムシャフト支持装置
CN103711540A (zh) * 2012-09-29 2014-04-09 重庆长安汽车股份有限公司 一种集成vvt油路的发动机凸轮轴轴承盖
JP2015197091A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 大豊工業株式会社 エンジンの潤滑油供給機構
JP2018109355A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 本田技研工業株式会社 内燃機関の潤滑構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4627294B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8387576B2 (en) Engine
US6443112B1 (en) Valve timing adjusting apparatus of internal combustion engine
US7487752B2 (en) Control valve for a device to modify the timing of an internal combustion engine
JP4627294B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング変更装置およびカムキャップ
US20100064995A1 (en) Engine valve operating system
US7878165B2 (en) Engine valve operating system
JP2000179310A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH1113430A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5288050B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2004092567A (ja) エンジンの可変動弁装置
JP2016166570A (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP2000282821A (ja) 弁開閉時期制御装置
JP2007056811A (ja) 内燃機関の給油構造
JPH11153010A (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング機構
JP2006274894A (ja) 動弁装置の潤滑構造
JP2009209821A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2000227014A (ja) 内燃機関の潤滑装置
JP5783309B2 (ja) カムシャフトの支持構造
JP4276600B2 (ja) エンジン
JP5783310B2 (ja) カムシャフトの支持構造
JP5783308B2 (ja) カムシャフトの支持構造
JP5724587B2 (ja) カムシャフトの支持構造
JP2002201919A (ja) バルブタイミング可変機構付内燃機関
JP6107855B2 (ja) エンジンのオイル供給装置
JP2009097366A (ja) エンジンのオイル供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100922

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101104

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4627294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees