JPH1113430A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH1113430A
JPH1113430A JP9167315A JP16731597A JPH1113430A JP H1113430 A JPH1113430 A JP H1113430A JP 9167315 A JP9167315 A JP 9167315A JP 16731597 A JP16731597 A JP 16731597A JP H1113430 A JPH1113430 A JP H1113430A
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oil
valve
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hydraulic
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JP9167315A
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Yasunobu Kikuchi
安信 菊地
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変バルブタイミング機構の揺動及び同機構に
作用する作動液の逆流防止をより簡易な構造によって実
現することのできる内燃機関のバルブタイミング制御装
置を提供する。 【解決手段】可変バルブタイミング機構によりバルブタ
イミングを進角又は遅角せしめる油圧通路の途中のカム
シャフト6内に切替え機構 100を設ける。切替え機構 1
00に形成されるバルブ孔 101,102は、その途中に斜面を
有する段差部 101a,102aを有する。チェックバルブ 10
3,104は略有底円筒状を呈しており、その基端側の外周
側面は同様に斜面を有する拡径部 103a,104aを有する。
油圧空間 121に対する油圧制御により、ピストン通路 1
19に設けられる切替えピストン 120がチェックバルブ 1
03,104の一方に係合する。これにより、対応する油圧室
105,106と油圧室 107,108との間は油通孔 113,114を介
して連通され他方は逆止状態が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転中
に同機関の気筒に設けられた吸気・排気バルブの開閉タ
イミングを可変制御する内燃機関のバルブタイミング制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバルブタイミング制御装
置としては、例えば特開平8−121123号公報に記
載された装置が知られている。この公報記載の装置にあ
って、その可変バルブタイミング機構は、図8に示すよ
うに、大きくは、内燃機関の出力軸であるクランクシャ
フトからの動力が伝達されるギヤ201と、このギヤ2
01に一体に連結されたハウジング203と、このハウ
ジング203内に同ハウジング203と同一回転軸を有
して回動自在に収容されたベーン体209とによって構
成されている。ベーン体209は、上記バルブを開閉駆
動するためのカムが配設されているカムシャフトの一端
に一体に連結されている。上記ハウジング203には複
数(2つ)の凹部205が形成されており、これら凹部
205はハウジング203の回転軸を中心に放射状に扇
の形状をなして配設されている。一方、上記ベーン体2
09には複数(2つ)のベーン209a,209bが形
成されており、これらベーン209a,209bも同様
にベーン体209(ハウジング203)の回転軸を中心
に放射状に扇の形状をなして配設されている。そして、
前述のベーン体209のハウジング203内への収容
は、上記凹部205に上記ベーン209a,209bが
収容される態様でなされており、このように各凹部20
5を各ベーン209a,209bにて各々区画すること
により各ベーン209a,209bの両側に圧力室が形
成される。このうち、カムシャフトの回転方向と同方向
側に形成された圧力室は遅角側油圧室210,211と
なっており、また、前記回転方向と逆方向に形成された
圧力室は進角側油圧室212,213となっている。そ
して、形成された各油圧室210,211,212,2
13に対する油圧制御に基づきこれらハウジング203
とベーン体209との相対回転位相が変更されることに
よってカムシャフトとギヤ201との相対回転位相、す
なわちバルブタイミングが変更される。ここで、上記各
油圧室210,211,212,213に対する油圧制
御に基づきベーン体209がカムシャフトの回転方向と
同方向に回動すると、カムシャフトの回転位相がギヤ2
01に対して進み、バルブタイミングが進められる(進
角制御)。一方、同様にベーン体209がカムシャフト
の回転方向と逆方向に回動すると、カムシャフトの回転
位相がギヤ201に対して遅れ、バルブタイミングが遅
らされる(遅角制御)。
【0003】次に、同図8を参照して、前記進角側油圧
室212,213及び遅角側油圧室210,211に対
する油の供給態様について説明する。前記ベーン体20
9には同ベーン体209(カムシャフト)の回転軸と平
行に伸びる油路221aが設けられており、この油路2
21aは同油路221aに対して互いに干渉しないよう
に直角に伸びる油路222a,223aに連通してい
る。上記油路222aは後述する遅角側パイロット逆止
弁226を介して油路224aに連通しており、一方、
上記油路223aは後述する進角側パイロット逆止弁2
27に連通している。また、油路224aは前記遅角側
油圧室210に連通している。さらにまた、前記遅角側
油圧室211は油路225aを介して前記遅角側油圧室
210に連通している。
【0004】同様に、前記ベーン体209には同ベーン
体209(カムシャフト)の回転軸と平行に伸びる別の
油路221bが設けられており、この油路221bは同
油路221bに対して互いに干渉しないように直角に伸
びる油路222b,223bに連通している。上記油路
222bは上記進角側パイロット逆止弁227を介して
油路224bに連通しており、一方、上記油路223b
は上記遅角側パイロット逆止弁226に連通している。
そして、油路224bは前記進角側油圧室212に連通
している。また、前記進角側油圧室213は油路225
bを介して前記進角側油圧室212に連通している。
【0005】なお、上記各油圧室210,211,21
2,213に対する油の供給又は排出は以下のように切
り替えられる。すなわち、機関の運転に伴なってオイル
ポンプが駆動されると、オイルパンに貯留されている油
がオイルストレーナを介してオイルポンプ内に吸引され
るとともに、同ポンプにより加圧吐出された油がオイル
コントロールバルブを介して前記油路221a,221
bに供給される。そしてこのオイルコントロールバルブ
の切替えにより前記油圧室210,211,212,2
13(油路221a,221b)への油の供給又は排出
が選択的に切り替えられる。
【0006】ここで、前記遅角側パイロット逆止弁22
6及び前記進角側パイロット逆止弁227について図9
及び図10を併せ参照して説明する。なお、図9は図8
の9−9線に沿った部分断面図であり、図10は図8の
10−10線に沿った部分断面図である。
【0007】図9に示すように、遅角側パイロット逆止
弁226はベーン209a内に収容されており、大きく
は逆止弁228a及びパイロット弁229aによって構
成されている。
【0008】逆止弁228aは弁本体231a、バルブ
シート232a、ガイド部233a及びばね234aを
有して構成されている。弁本体231aは有底円筒状に
形成され、同一周上の側壁に複数の油通孔235aが設
けられている。弁本体231aは、ばね234aの付勢
力により底部に設けたシート部がバルブシート232a
に設けた弁座に押圧され閉弁状態を維持している。ガイ
ド部233aは、弁本体231aの開口部と逆方向に開
口部を有する有底円筒状に形成されている。弁本体23
1aは、ガイド部233aの内壁によりカムシャフトの
回転軸方向に摺動可能に支持されている。バルブシート
232aには油通孔236aが設けられている。
【0009】パイロット弁229aは逆止弁228aに
対向して設けられており、弁本体237a及びばね23
8aを有して構成されている。弁本体237aはカムシ
ャフトの回転軸方向に往復移動可能にベーン209aに
収容されている。弁本体237aは、ばね238aの付
勢力により前記ハウジング203のカバー204の内側
面に押圧されている。弁本体237aはロッド239a
及び摺動部材240aにより一体に形成されている。ロ
ッド239aはバルブシート232aの内部を通って弁
本体231aの近傍まで突出している。摺動部材240
aは、ばね238aを係止する円板状の係止部と、この
係止部の外周から軸方向に伸びる円環状の摺動部とから
なる。
【0010】弁本体237aの前後には油圧室241
a,242aが形成され、弁本体231aの前後には油
圧室243a,244a,245aが形成されている。
油圧室242a,243aはバルブシート232a内部
で連通している。また、油圧室244a,245aは弁
本体231aに設けられた油通孔235aで連通してい
る。油圧室243a,245aは、弁本体231aがバ
ルブシート232aに当接することにより遮断され、弁
本体231aがバルブシート232aから離れることに
より油圧室244a及び油通孔235aを介して連通さ
れる。油圧室243aは、油通孔236a及び油路22
2aを介して油路221a(図8)と連通している。ま
た、油圧室241aは油路223bを介して油路221
b(図8)に連通している。油圧室244aは、油路2
24a(図8)により遅角側油圧室210(図8)に連
通している。弁本体237aは油圧室241a,242
a間の差圧、すなわち油路221a,221b(図8)
間の差圧によりばね238aの付勢力に抗して逆止弁2
28aの方向に移動し弁本体231aに当接可能であ
る。ロッド239aは弁本体231aに当接後、さらに
ばね234aの付勢力に抗して弁本体231aを押圧し
てバルブシート232aから弁本体231aを離座さ
せ、逆止弁228aを開弁させる。
【0011】一方、図10に示すように、進角側パイロ
ット逆止弁227も同様にベーン209b内に収容され
ており、大きくは逆止弁228b及びパイロット弁22
9bによって構成されている。
【0012】逆止弁228bは弁本体231b、バルブ
シート232b、ガイド部233b及びばね234bを
有して構成されている。弁本体231bは有底円筒状に
形成され、同一周上の側壁に複数の油通孔235bが設
けられている。弁本体231bは、ばね234bの付勢
力により底部に設けたシート部がバルブシート232b
に設けた弁座に押圧され閉弁状態を維持している。ガイ
ド部233bは、弁本体231bの開口部と逆方向に開
口部を有する有底円筒状に形成されている。弁本体23
1bは、ガイド部233bの内壁によりカムシャフトの
回転軸方向に摺動可能に支持されている。バルブシート
232bには油通孔236bが設けられている。
【0013】パイロット弁229bは逆止弁228bに
対向して設けられており、弁本体237b及びばね23
8bを有して構成されている。弁本体237bはカムシ
ャフトの回転軸方向に往復移動可能にベーン209bに
収容されている。弁本体237bは、ばね238bの付
勢力により前記カバー204の内側面に押圧されてい
る。弁本体237bはロッド239b及び摺動部材24
0bにより一体に形成されている。ロッド239bはバ
ルブシート232bの内部を通って弁本体231bの近
傍まで突出している。摺動部材240bは、ばね238
bを係止する円板状の係止部と、この係止部の外周から
軸方向に伸びる円環状の摺動部とからなる。
【0014】弁本体237bの前後には油圧室241
b,242bが形成され、弁本体231bの前後には油
圧室243b,244b,245bが形成されている。
油圧室242b,243bはバルブシート232b内部
で連通している。また、油圧室244b,245bは弁
本体231bに設けられた油通孔235bで連通してい
る。油圧室243b,245bは、弁本体231bがバ
ルブシート232bに当接することにより遮断され、弁
本体231bがバルブシート232bから離れることに
より油圧室244b及び油通孔235bを介して連通さ
れる。油圧室243bは、油通孔236b及び油路22
2bを介して油路221b(図8)と連通している。ま
た、油圧室241bは油路223bを介して油路221
a(図8)に連通している。油圧室244bは、油路2
24b(図8)により進角側油圧室212(図8)に連
通している。弁本体237bは油圧室241b,242
b間の差圧、すなわち油路221a,221b間(図
8)の差圧によりばね238bの付勢力に抗して逆止弁
228bの方向に移動し弁本体231bに当接可能であ
る。ロッド239bは弁本体231bに当接後、さらに
ばね234bの付勢力に抗して弁本体231bを押圧し
てバルブシート232bから弁本体231bを離座さ
せ、逆止弁228bを開弁させる。
【0015】なお、図8に示した前記油路221aは油
路222aを介してベーン209aの油圧室243a
(図9)に連通するとともに油路223aを介してベー
ン209bの油圧室241b(図10)に連通してい
る。同様に、図8に示した前記油路221bは油路22
2bを介してベーン209bの油圧室243b(図1
0)に連通するとともに油路223bを介してベーン2
09aの油圧室241a(図9)に連通している。
【0016】次に、このようなバルブタイミング制御装
置の動作について図8乃至図10に基づき説明する。前
記オイルコントロールバルブにより、遅角側油圧室21
0,211に油を供給し、進角側油圧室212,213
から油を排出するように切り替えられると、油は前記油
路221a,222aから前記遅角側パイロット逆止弁
226の油圧室243aに圧送され、ばね234aの付
勢力に抗してバルブシート232aから弁本体231a
を離座させる。そして、油は油圧室244a及び油路2
24aを通って遅角側油圧室210に圧送され、更に油
路225aを通って遅角側油圧室211に圧送される。
【0017】一方、油路221a内の油は油路223a
を通って油圧室241bに圧送される。このとき、油圧
室241bの油圧は油圧室242bの油圧よりも高いた
め、弁本体237bはばね238bの付勢力に抗してバ
ルブシート232bから弁本体231bを離座させる。
【0018】以上により、遅角側パイロット逆止弁22
6は遅角側油圧室210,211に油を供給する側に連
通するとともに、進角側パイロット逆止弁227は進角
側油圧室212,213の油を排出する側に連通する。
【0019】同様に、前記オイルコントロールバルブに
より、進角側油圧室212,213に油を供給し、遅角
側油圧室210,211から油を排出するように切り替
えられると、油は前記油路221b,222bから前記
進角側パイロット逆止弁227の油圧室243bに圧送
され、ばね234bの付勢力に抗してバルブシート23
2bから弁本体231bを離座させる。そして、油は油
圧室244b及び油路224bを通って進角側油圧室2
12に圧送され、更に油路225bを通って進角側油圧
室213に圧送される。
【0020】一方、油路221b内の油は油路223b
を通って油圧室241aに圧送される。このとき、油圧
室241aの油圧は油圧室242aの油圧よりも高いた
め、弁本体237aはばね238aの付勢力に抗して逆
止弁228aの方向へ移動し、ロッド239aが弁本体
231aを押圧し、更にばね234aの付勢力に抗して
逆止弁228aの方向へ移動し、ロッド239aが弁本
体231aを押圧し、更にばね234aの付勢力に抗し
てバルブシート232aから弁本体231aを離座させ
る。
【0021】以上により、進角側パイロット逆止弁22
7は進角側油圧室212,213に油を供給する側に連
通するとともに、遅角側パイロット逆止弁226は遅角
側油圧室210,211の油を排出する側に連通する。
【0022】また、前記オイルコントロールバルブによ
り、進角側・遅角側油圧室210,211,212,2
13への油の供給を遮断すると、前記両パイロット逆止
弁226,227の各油圧室241a,241b,24
2a,242b,243a,243b,244a,24
4b,245a,245b内の油圧は同程度となる。こ
のとき、上記両パイロット逆止弁226,227は遅角
側・進角側両油圧室210,211,212,213に
油を供給又は同遅角側・進角側両油圧室210,21
1,212,213から油を排出する側への流通を不可
とし、所定の回動位相すなわちバルブタイミングを維持
する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カムシャフ
トの回転中は常にバルブタイミング制御装置に対してト
ルク変動が作用しており、したがって同装置内に設けら
れた油圧通路に対してもこうしたトルク変動が同様に作
用している。ここで、上記従来の装置により所定のバル
ブタイミングを維持するとき、前記進角側・遅角側各油
圧室210,211,212,213から進角側・遅角
側各パイロット逆止弁226,227までの間は同パイ
ロット逆止弁226,227によって閉空間とされる。
そしてこれらパイロット逆止弁226,227の作用に
より、カムシャフトの回転に伴うトルク変動に起因する
前記ベーン体209の揺動、及び同揺動による前記進角
側・遅角側各油圧室210,211,212,213か
らの油の逆流が防止される。
【0024】ところが、同従来のバルブタイミング制御
装置にあっては、こうした揺動及び逆流防止用の進角側
・遅角側各パイロット逆止弁226,227がそれぞれ
逆止弁228a,228b及びパイロット弁229a,
229bから構成されるため、その構造が複雑となり、
同装置設計上の融通性を欠くものとなっている。
【0025】また、進角側・遅角側各パイロット逆止弁
226,227はそれぞれベーン209a,209b内
に設けられているため、ベーン体209の設計上の融通
性をも大きく阻害することとなっている。
【0026】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、可変バルブタイミング機構の揺
動及び同機構に作用する作動液の逆流防止をより簡易な
構造によって実現することのできる内燃機関のバルブタ
イミング制御装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、内燃機関のバルブを開閉駆
動するカムと一体構成されるカムシャフトと、該カムシ
ャフトと同一の回転軸心を有して相対回転可能に同カム
シャフトに被嵌されるとともに前記機関の出力軸に駆動
連結される駆動機構と、外部から供給される液圧に基づ
きこれら駆動機構とカムシャフトとの相対回転位相を変
更し、前記バルブの開閉タイミングを可変とする可変バ
ルブタイミング機構と、該可変バルブタイミング機構の
前記バルブの開閉タイミングを進角せしめる側に液を供
給する進角側液圧通路と、同可変バルブタイミング機構
の前記バルブの開閉タイミングを遅角せしめる側に液を
供給する遅角側液圧通路とを有する内燃機関のバルブタ
イミング制御装置において、前記進角側液圧通路に設け
られて同通路からの液の排出を規制する進角側逆止弁
と、前記遅角側液圧通路に設けられて同通路からの液の
排出を規制する遅角側逆止弁と、前記進角側逆止弁と前
記遅角側逆止弁との間を連通する連通路と、前記連通路
内に設けられ、前記進角側及び遅角側液圧通路の一方に
液が供給されるとき、他方の液圧通路に設けられた逆止
弁側に付勢されて該逆止弁による同他方の液圧通路から
の液の排出の規制を解除するように同逆止弁に係合さ
れ、前記進角側及び遅角側液圧通路への液の供給が実質
的に遮断されるとき、前記進角側及び遅角側逆止弁との
係合が解除されてそれら逆止弁による前記進角側及び遅
角側液圧通路からの液の排出の規制を許可する切替え部
材とを備えることをその要旨とするものである。
【0028】同構成によれば、上記進角側及び遅角側液
圧通路の一方の液圧通路に液が供給されるとき、同時に
切替え部材が他方の液圧通路に設けられた逆止弁に作用
して同他方の液圧通路からの液の排出を開放することが
できる。また、前記進角側及び遅角側液圧通路への液の
供給が実質的に遮断されるとき、切替え部材によるそれ
ら逆止弁への作用も解除され、前記進角側及び遅角側逆
止弁は、前記進角側及び遅角側液圧通路からの液の排出
を規制する。すなわち、上記2つの逆止弁及び切替え部
材といった比較的簡易な構造を通じて可変バルブタイミ
ング機構の揺動、及び同揺動に起因する作動液の逆流を
好適に防止することができる。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記進角
側及び遅角側逆止弁、前記連通路及び前記切替え部材は
前記カムシャフト内に一体形成されることをその要旨と
するものである。
【0030】同構成によれば、上記進角側逆止弁、遅角
側逆止弁、連通路及び切替え部材が比較的構造の簡単な
カムシャフト内に一体形成されるため、比較的複雑な構
造を有する可変バルブタイミング機構については、これ
ら進角側逆止弁、遅角側逆止弁、連通路及び切替え部材
等の配設に規制されることのないより自由度の高い設計
が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の一実施
の形態について説明する。
【0032】はじめに、図4を参照して、同バルブタイ
ミング制御装置が適用される内燃機関の動弁構造につい
て説明する。図4は内燃機関の一例としてのV型6気筒
エンジンを上方から見た概略平面図である。同図4にお
いて、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト2の
前端には、クランクタイミングプーリ3が同クランクシ
ャフト2と一体回転可能に取付けられている。シリンダ
ブロック1cは、上記クランクシャフト2を中心として
V字状に分岐する態様で設けられており、この分岐され
たシリンダブロック1cの各上面にそれぞれシリンダヘ
ッド1a,1bが設けられている。そして、上記シリン
ダヘッド1aを含む右側に分岐した部分(図4の上側)
が右バンク4を構成し、同シリンダヘッド1bを含む左
側に分岐した部分(図4の下側)が左バンク5を形成し
ている。
【0033】両バンク4,5内には、図示しない合計6
つの気筒がそれぞれ3つずつ配設されているとともに、
前記シリンダヘッド1a,1b上面には、それぞれ各気
筒の配列方向に互いに平行に、吸気側カムシャフト6及
び排気側カムシャフト7が配設されている。各吸気側カ
ムシャフト6には吸気バルブ(図示せず)を開閉するた
めのカム8が1気筒当たり2つずつの対をなして形成さ
れており、同じく排気側カムシャフト7には排気バルブ
(図示せず)を開閉するためのカム9が1気筒当たり2
つずつの対をなして形成されている。
【0034】各カムシャフト6,7は、軸方向に沿って
離間配置される複数の軸受10によって回転可能に支持
されている。また、各カムシャフト6,7はスラスト軸
受11によって前後方向(軸方向)への移動が規制され
ている。
【0035】クランクシャフト2の回転を各排気側カム
シャフト7に伝達するため、同シャフト7の前端(図4
の左側)にはカムタイミングプーリ12がそれぞれそれ
らシャフト7と一体回転可能に取付けられている。クラ
ンクタイミングプーリ3及び両カムタイミングプーリ1
2には、タイミングベルト13が掛装されており、タイ
ミングベルト13を介してクランクシャフト2の回転が
両排気側カムシャフト7に伝達されるようになってい
る。
【0036】また、各シリンダヘッド1a,1b上面の
排気側カムシャフト7及び吸気側カムシャフト6の後端
側(図4の右側)にはそれぞれドライブギヤ16及びド
リブンギヤ17が設けられており、上記両シャフト6,
7はこれらギヤ16,17を介して駆動連結されてい
る。そして、排気側カムシャフト7の回転がギヤ16,
17を介して吸気側カムシャフト6に伝達されることに
より、両カムシャフト6,7は互いに反対方向に回転駆
動されるようになっている。
【0037】本実施の形態においては、各吸気側カムシ
ャフト6における前記ドリブンギヤ17の更に後端側
(図4の右側)にベーン式の可変バルブタイミング機構
(以下、「VVT機構」という)15が設けられてい
る。そして、同機構15では、ドリブンギヤ17と吸気
側カムシャフト6とを相対回動させることにより、吸気
バルブ(図示せず)の開閉タイミングを変更する。
【0038】以下、図1乃至図3を参照して、本実施の
形態における吸気側カムシャフト6及びVVT機構15
の構造について詳述する。図1は、吸気側カムシャフト
6、並びに同シャフト6に設けられたVVT機構15及
びドリブンギヤ17の断面構造を示す。
【0039】吸気側カムシャフト6は上述のように、シ
リンダヘッド1aの上端面、軸受部10及びスラスト軸
受11によって回転可能に支持されている。また、吸気
側カムシャフト6において、その前端には拡径部21が
設けられており、この拡径部21の外周に前記ドリブン
ギヤ17が相対回動可能に被嵌されている。
【0040】一方、VVT機構15は、ボルト53によ
って上記ドリブンギヤ17に一体に連結されたハウジン
グ28と、このハウジング28内に回動自在に収容さ
れ、ナット54によって上記吸気側カムシャフト6に一
体に締結されたベーン体29とによって構成されてい
る。
【0041】ここで、ハウジング28は、全体が有底円
筒状を呈しており、その底面28aをベーン体29の先
端側側面が摺動するようになっている。そして、このハ
ウジング28とドリブンギヤ17とは、上記ボルト53
による連結によって、吸気側カムシャフト6を回転軸と
した一体回転が可能となっている。また、ベーン体29
は、上記ナット54による締結によって、吸気側カムシ
ャフト6と一体回転が可能となっている。
【0042】また、ベーン体29は油圧制御によって、
このハウジング28内を上記吸気側カムシャフト6と共
に回動することとなるが、本実施形態においては、同ベ
ーン体29に係止ピン63を設け、エンジン始動時等、
油圧制御が行われない状態にあっては、この係止ピン6
3によって、これらベーン体29とハウジング28との
相対回転を禁止するようにしている。
【0043】以下、この係止ピン63及びその周辺構造
について説明する。同図1に示すように、ベーン体29
の一部には吸気側カムシャフト6の軸方向に延びる断面
円形状のピン穴62が形成されている。このピン穴62
は、その途中に段差部62aを有しており、同段差部6
2aより基端側(図1の右側)の部分が拡径された形状
となっている。係止ピン63は略有底円筒状を呈してお
り、その基端側の外周側面には拡径部63aが形成され
ている。係止ピン63は、その外周側面の拡径部63a
がピン穴62の拡径された内周側面に摺接した状態で、
吸気側カムシャフト6の軸方向に移動可能となってい
る。
【0044】また、係止ピン63の内部には軸方向に延
びる内部穴65が形成されており、同穴65内にはスプ
リング66が配設されている。係止ピン63は、このス
プリング66により吸気側カムシャフト6の先端側に向
けて付勢されている。前記内部穴65の内周壁面、ピン
穴62の内周側面及び同ピン穴62の底部62cによっ
て覆われた空間によって背圧室62bが形成されてい
る。
【0045】一方、前記ピン穴62において拡径された
部分の内周側面と、前記係止ピン63の外周側面の拡径
部63aとによって囲まれた環状の空間により、係止ピ
ン63の係止状態を解除するための油圧室64が形成さ
れている。この油圧室64は、後述するように、VVT
機構15の遅角側油圧室と連通されており、上記油圧室
64内には遅角側油圧室内の油の一部が移動して供給可
能となっている。
【0046】また、上記ハウジング28の底面28aの
基端側側面において、係止ピン63の先端面に対向する
位置には係止穴61が形成されている。この係止穴61
内に前記係止ピン63の先端側部分が嵌入して係止され
ることにより、ベーン体29とハウジング28、すなわ
ちドリブンギヤ17との相対回転が規制される。その結
果、吸気側カムシャフト6はドリブンギヤ17と一体的
に回転するようになる。そして、このような係止ピン6
3を設けたことで、エンジン始動時等、VVT機構15
の作動が不安定な状態にあることに起因する異音等の発
生も回避されるようになる。
【0047】図2は図1の2−2線に沿った断面図であ
る(なお、図1は図2の1−1線に沿った断面図に相当
する)。次に、この図2を併せ参照して、上記ハウジン
グ28及びベーン体29の構造を更に詳述する。
【0048】図2に示すように、VVT機構15のベー
ン体29は、同ベーン体29の中心に位置した円環状を
なして前記吸気側カムシャフト6に固定される固定部3
1と、同固定部31の外周部に扇状に形成されたベーン
32とを備えている。
【0049】一方、ハウジング28の内部には、吸気側
カムシャフト6の軸心に向けて突出した突状部33が形
成されている。この突状部33の内周面は前記固定部3
1の外周面に摺接されるようになる。突状部33の対向
する内壁の間は凹部34となっており、前記ベーン32
は凹部34内に配置されており、ベーン32の外周面は
ハウジング28の内周面に摺接されるようになる。そし
て、ベーン32によって凹部34は、2つの圧力室に区
画されている。このうち、吸気側カムシャフト6の回転
方向と同方向側に形成された圧力室は遅角側油圧室19
となっており、また、前記回転方向と逆方向側に形成さ
れた圧力室は進角側油圧室18となっている。
【0050】前記各油圧室18,19の内部には、後述
する各油圧通路P1,P2を通じて油が供給されるよう
になっており、ベーン体29は、各油圧室18,19に
供給された油の油圧の大きさに応じて、吸気側カムシャ
フト6の軸回りの双方向に回動可能となっている。
【0051】ここで、ベーン体29が吸気側カムシャフ
ト6の回転方向と同方向(以下、この回転方向を「進角
回転方向」とする)に回動すると、同ベーン体29が固
定された吸気側カムシャフト6の回転位相がドリブンギ
ヤ17に対して進められ、吸気バルブの開閉タイミング
(以下、「バルブタイミング」という)が早められる。
【0052】これに対して、ベーン体29が吸気側カム
シャフト6の回転方向と逆方向(以下、この回転方向を
「遅角回転方向」とする)に回動すると、吸気側カムシ
ャフト6の回転位相がドリブンギヤ17に対して遅れ、
バルブタイミングが遅らされることとなる。
【0053】次に、図1及び図2を併せ参照して、前記
進角側油圧室18及び遅角側油圧室19に油を供給する
ための油圧通路を構成する進角側・遅角側各油圧通路P
1,P2、並びにこれら油圧通路P1,P2を通じて油
を供給するためのオイルポンプ41及び前記油圧通路P
1,P2の途中に設けられたオイルコントロールバルブ
(以下、「OCV」という)44等について説明する。
【0054】シリンダヘッド1aの内部には進角側ヘッ
ド油路81及び遅角側ヘッド油路82が形成されてお
り、各ヘッド油路81,82はOCV44、オイルポン
プ41、及びオイルストレーナ43を介してオイルパン
42に接続可能となっている。エンジンの運転に伴って
オイルポンプ41が駆動されると、オイルパン42に貯
留されている油はオイルストレーナ43を介してオイル
ポンプ41内に吸引されるとともに、同ポンプ41によ
り加圧されて吐出される。そして、吐出された油はOC
V44によって上記各ヘッド油路81,82へ選択的に
圧送されるようになる。
【0055】シリンダヘッド1a上面及びスラスト軸受
11には、上記各ヘッド油路81,82の開口位置に対
応して同カムシャフト6の周方向に延びる油溝83,8
4がそれぞれ形成されており、これら各油溝83,84
はカムシャフトジャーナル部6aによって囲まれてい
る。
【0056】吸気側カムシャフト6の内部には、その軸
線方向に延びる進角側シャフト油路72が形成されてい
る。この進角側シャフト油路72の先端側は、後程詳述
する切替え機構100に接続されている。また、上記カ
ムシャフト6内部には、同カムシャフト6の軸線方向に
対し垂直に伸びる油路73が穿設されており、その一端
はベーン体29に設けられた油路74(図2)に連通さ
れるとともに、同他端は前記切替え機構100に接続さ
れる。
【0057】また、吸気側カムシャフト6の内部には、
その軸線方向に延びる遅角側シャフト油路76が形成さ
れている。この遅角側シャフト油路76の先端側は前記
切替え機構100に接続されている。また、上記カムシ
ャフト6内部には、同カムシャフト6の軸線方向に対し
垂直に伸びる油路77が穿設されており、その一端はベ
ーン体29に設けられた油路78(図2)に連通される
とともに、同他端は前記切替え機構100に接続され
る。
【0058】カムシャフトジャーナル部6aの内部には
吸気側カムシャフト6の径方向に延びる進角側油孔71
が形成されている。進角側シャフト油路72は、この進
角側油孔71によって前記一方の油溝83に通じてお
り、同進角側シャフト油路72内には、油溝83及び進
角側油孔71を介して進角側ヘッド油路81の油が供給
されるようになっている。したがって、進角側ヘッド油
路81から供給される油は油溝83、進角側油孔71、
進角側シャフト油路72を通じて前記切替え機構100
に接続され、同機構100を介した後、油路73,74
を通じて前記進角側油圧室18に供給可能となる。
【0059】また、カムシャフトジャーナル部6aの内
部には吸気側カムシャフト6の径方向に延びる遅角側油
孔75が形成されている。遅角側シャフト油路76は、
この進角側油孔75によって前記他方の油溝84に通じ
ており、同遅角側シャフト油路76内には、油溝84及
び遅角側油孔75を介して遅角側ヘッド油路82の油が
供給されるようになっている。したがって、遅角側ヘッ
ド油路82から供給される油は油溝84、遅角側油孔7
5、遅角側シャフト油路76を通じて前記切替え機構1
00に接続され、同機構100を介した後、油路77,
78を通じて前記遅角側油圧室19に供給可能となる。
【0060】同VVT機構15にあってはこのように、
進角側ヘッド油路81、油溝83、進角側油孔71、進
角側シャフト油路72、切替え機構100及び油路7
3,74によって前記進角側油圧通路P1が構成され、
また、遅角側ヘッド油路82、油溝84、遅角側油孔7
5、遅角側シャフト油路76、切替え機構100及び油
路77,78によって前記遅角側油圧通路P2が構成さ
れている。そして本実施形態では、前記OCV44によ
って各油圧通路P1,P2と、オイルポンプ41及びオ
イルパン42との連通状態を切り換えることによってオ
イルポンプ41から前記各油圧室18,19内へ油を供
給し、あるいは同油圧室18,19内から油を排出して
オイルパン42に戻すようにしている。
【0061】なお、前記係止ピン63の係止状態を解除
するために形成されている油圧室64(図1)は、図2
に示すように、前記ベーン体29のベーン32側部に形
成された圧力油路67によって遅角側油圧室19と連通
されており、同油圧室64には遅角側油圧室19内の油
の一部が供給可能となっている。
【0062】次に、前記OCV44について図1及び図
3に基づき詳述する。図1に示すように、OCV44を
構成するケーシング90は、第1〜第5のポート91〜
95を有している。第1のポート91は遅角側ヘッド油
路82に連通され、第2のポート92は進角側ヘッド油
路81に連通されている。また、第3及び第4のポート
93,94はオイルパン42に連通され、第5のポート
95はオイルポンプ41の吐出側に連通されている。
【0063】ケーシング90の内部には串形のスプール
96が設けられている。このスプール96は円柱状をな
す4つの弁体97を有しており、その軸方向に往復動可
能となっている。また、ケーシング90には、スプール
96を図1に示す第1の作動位置と、図3に示す第2の
作動位置との間で移動させるための電磁ソレノイド98
が設けられている。また、ケーシング90内にはスプリ
ング99が設けられており、このスプリング99により
スプール96は第1の作動位置側へ向けて付勢されてい
る。
【0064】電子制御装置(以下「ECU」という)5
0は、電磁ソレノイド98の駆動態様をデューティ制御
する。すなわちECU50は、電磁ソレノイド98に対
する通電を停止(デューティ比が0%)することによ
り、スプール96の位置を第1の作動位置に保持する。
これにより、図1に示すように、進角側ヘッド油路81
が第2のポート92及び第5のポート95を介してオイ
ルポンプ41の吐出側に接続される一方で、遅角側ヘッ
ド油路82が第1のポート91及び第3のポート93を
介してオイルパン43に接続される。その結果、進角側
油圧室18内には進角側油圧通路P1を通じて油が供給
される一方で、遅角側油圧室19内の油は遅角側油圧通
路P2を通じてオイルパン43に戻される。
【0065】また、ECU50は、電磁ソレノイド98
の駆動態様を100%のデューティ比で駆動することに
より、スプール96の位置を第2の作動位置に保持す
る。これにより、図3に示すように、遅角側ヘッド油路
82は第1のポート91及び第5のポート95を介して
オイルポンプ41の吐出側に接続され、進角側ヘッド油
路81は第2のポート92及び第4のポート94を介し
てオイルパン43に接続される。その結果、遅角側油圧
室19内には遅角側油圧通路P2を通じて油が供給され
る一方で、進角側油圧室18内の油は進角側油圧通路P
1を通じてオイルパン43に戻される。
【0066】更にECU50は、電磁ソレノイド98を
50%のデューティ比で駆動することにより、スプール
96の位置を中間位置に保持する。これにより、スプー
ル96の弁体97は、第1及び第2のポート91,92
を閉塞する。その結果、進角側油圧室18及び遅角側油
圧室19に対する油の供給及び排出は行われず、両油圧
室18,19の油圧は現在の状態に保持される。ちなみ
に、実際の上記油圧の保持のためには、VVT機構15
からの意図せぬ油の漏出分を補給するために、両油圧通
路P1,P2に適宜、油を供給している。
【0067】次に、本実施の形態において設けられる切
替え機構100の構造について、図5に基づき詳細に説
明する。同図5に示すように、切替え機構100には吸
気側カムシャフト6の軸方向に延びる断面円形状の2本
のバルブ孔101,102が形成されている。これらバ
ルブ孔101,102は、それぞれその途中に斜面を有
する段差部101a,102aを有しており、同段差部
101a,102aより基端側(図1の右側)の部分が
拡径された形状となっている。また、上記バルブ孔10
1,102の基端側はそれぞれカバー101b,102
bによって覆われており、同バルブ孔101,102の
先端側はそれぞれカバー101c,102cによって覆
われている。これらバルブ孔101,102にはそれぞ
れ同図5に示される態様でチェックバルブ103,10
4が挿入されている。チェックバルブ103,104は
略有底円筒状を呈しており、その基端側の外周側面には
それぞれ上記バルブ孔101,102の段差部101
a,102aに対応して同じく斜面を有する拡径部10
3a,104aが形成されている。チェックバルブ10
3,104は、それぞれその外周側面の拡径部103
a,104aがバルブ孔101,102の拡径された内
周側面に摺接した状態で、吸気側カムシャフト6の軸方
向に移動可能となっている。また、チェックバルブ10
3,104の基端側側面(図1の右側)、前記バルブ孔
101,102内周側面及び前記カバー101b,10
2b先端側側面によって覆われた空間によって、それぞ
れ油圧室105,106が形成されている。一方、チェ
ックバルブ103,104の先端側側面(図1の左側)
と前記バルブ孔101,102内周側面及び前記カバー
101c,102cによって覆われた空間によって、そ
れぞれ油圧室107,108が形成されている。
【0068】前記油圧室105,106内において前記
チェックバルブ103,104基端側側面と前記カバー
101b,102bとの間にはそれぞれ、ばね109が
前記チェックバルブ103,104を先端側に付勢する
態様で設けられている。一方、前記油圧室107,10
8内にはそれぞれ、ばね110が設けられている。それ
らばね110の先端側は前記カバー101c,102c
に固定されており、同基端側はチェックボール111に
固定されている。そしてそれらばね110はこのチェッ
クボール111を基端側に付勢する態様で設けられてい
る。
【0069】また、前記チェックバルブ103,104
にはそれぞれ上記チェックボール111の位置に合わせ
てその軸線方向に貫通する油通孔113,114が設け
られており、同油通孔113,114により前記油圧室
105,106と前記油圧室107,108との間がそ
れぞれ連通可能となっている。
【0070】なお、前記カバー101bには油孔115
が設けられており、同油孔115により前記進角側シャ
フト油路72と上記油圧室105とが連通される。ま
た、前記カバー102bには油孔116が設けられてお
り、同油孔116により前記遅角側シャフト油路76と
上記油圧室106とが連通される。
【0071】一方、切替え機構100の先端側には、前
記油路73の位置から径方向に伸びて前記油圧室107
に連通する油路117及び前記油路77の位置から径方
向に伸びて前記油圧室108に連通する油路118が設
けられている。
【0072】さらに、前記両バルブ孔101,102間
には前記段差部101a,102aの位置において連通
するピストン通路119が設けられており、同ピストン
通路119内部には両端にくさび斜面120aを有する
切替えピストン120が設けられている。このピストン
120と前記ピストン通路119との間には油圧空間1
21が形成される。そして切替え機構100に対する油
の供給態様により、径方向における上記ピストン120
の位置が変更される。
【0073】次に、上記のように構成されたバルブタイ
ミング制御装置の作用を図6に基づき説明する。前述の
ように、進角側・遅角側油圧室18,19では、前記O
CV44の状態に応じて進角側・遅角側油圧通路P1,
P2を通じての油の供給又は排出が行われる。そして、
ベーン体29は、各油圧室18,19に供給された油の
油圧の大きさに応じて、吸気側カムシャフト6の軸回り
の双方向に回動することにより、前記バルブタイミング
が可変制御される。
【0074】ここでいま、上記OCV44が進角側油圧
通路P1に油を供給するとともに遅角側油圧通路P2か
ら油を排出する第1の作動位置に操作されたとする。こ
のときオイルパン42に貯留されている油はOCV4
4、前記進角側ヘッド油路81、油溝83及び進角側油
孔71を介して進角側シャフト油路72に供給される。
そして図6(a)に示すように、進角側シャフト油路7
2に供給された油は前記カバー101bに設けられた油
孔115を通じて油通孔113に連通される。そして油
通孔113に供給された油は前記チェックボール111
を固定するばね110の付勢力に抗して前記油圧室10
7内に導入される。同油圧室107に導入された油は油
路117及び油路73を介して前記ベーン体29内部に
設けられた油路74に供給され、これが前記進角側油圧
室18内に供給される。なおこのとき、上記弁構造は進
角側油圧通路P1の逆止弁となり、チェックバルブ10
3及びその対応するチェックボール111は、進角側油
圧通路P1の逆止弁として作用する。
【0075】また、前記油圧室105に供給された油の
一部は前記チェックバルブ103とバルブ孔101との
間に存するクリアランスを通じて前記ピストン通路11
9内の油圧空間121に供給される。そして、この供給
された油の圧力は前記切替えピストン120をチェック
バルブ104側(同図6(a)の上側)に付勢する。チ
ェックバルブ104側に付勢されたピストン120は同
ピストン120に設けられたくさび斜面120aが上記
チェックバルブ104の前記斜面を有する拡径部104
aに係合することにより、同チェックバルブ104を前
記ばね109の付勢力に抗して基端側(図6(a)の右
側)に移動させる。そしてこのチェックバルブ104の
基端側への移動により、同チェックバルブ104と前記
チェックボール111との当接が開放され、前記油圧室
108と前記油通孔114との間が連通される。すなわ
ち、本来チェックバルブ104とその対応するチェック
ボール111とによって遅角側油圧通路P2の逆止弁と
なる同弁構造は、上記ピストン120のチェックバルブ
104への係合によってその逆止機能が解除される。
【0076】切替え機構100のこうした作動に基づ
き、前記遅角側油圧室19内の油は前記ベーン体29内
部に設けられた油路78に排出される。そしてこの油路
78に排出された油は、油路77及び油路118を介し
て前記油圧室108内に排出される。このとき油圧室1
08と油通孔114との間は連通されているため、上記
油圧室108内の油は油通孔114を介して油圧室10
6内に排出される。油圧室106内に排出された油は前
記カバー102bに設けられた油孔116を通じて前記
遅角側シャフト油路76に排出される。そして遅角側シ
ャフト油路76に排出された油は前記遅角側油孔75、
油孔84、遅角側ヘッド油路82及びOCV44を介し
てオイルパン42に排出される。
【0077】一方、上記OCV44が遅角側油圧通路P
2に油を供給するとともに進角側油圧通路P1から油を
排出する第2の作動位置に操作されたとする。このとき
オイルパン42に貯留されている油はOCV44、前記
遅角側ヘッド油路82、油溝84及び遅角側油孔75を
介して遅角側シャフト油路76に供給される。そして図
6(b)に示すように、遅角側シャフト油路76に供給
された油は前記カバー102bに設けられた油孔116
を通じて油通孔114に連通される。そして油通孔11
4に供給された油は前記チェックボール111を固定す
るばね110の付勢力に抗して前記油圧室108内に導
入される。同油圧室108に導入された油は油路118
及び油路77を介して前記ベーン体29内部に設けられ
た油路78に供給され、これが前記遅角側油圧室19内
に供給される。なおこのとき、上記弁構造は遅角側油圧
通路P2の逆止弁となり、チェックバルブ104及びそ
の対応するチェックボール111は、遅角側油圧通路P
2の逆止弁として作用する。
【0078】また、前記油圧室106に供給された油の
一部は前記チェックバルブ104とバルブ孔102との
間に存するクリアランスを通じて前記ピストン通路11
9内の油圧空間121に供給される。そして、この供給
された油の圧力は前記切替えピストン120をチェック
バルブ103側(同図6(b)の下側)に付勢する。チ
ェックバルブ103側に付勢されたピストン120は同
ピストン120に設けられたくさび斜面120aが上記
チェックバルブ103の前記斜面を有する拡径部103
aに係合することにより、同チェックバルブ103を前
記ばね109の付勢力に抗して基端側(図6(b)の右
側)に移動させる。そしてこのチェックバルブ103の
基端側への移動により、同チェックバルブ103と前記
チェックボール110との当接が開放され、前記油圧室
107と前記油通孔113との間が連通される。すなわ
ち、本来チェックバルブ103とその対応するチェック
ボール111とによって進角側油圧通路P1の逆止弁と
なる同弁構造は、上記ピストン120のチェックバルブ
103への係合によってその逆止機能が解除される。
【0079】切替え機構100のこうした作動に基づ
き、前記進角側油圧室18内の油は前記ベーン体29内
部に設けられた油路74に排出される。そしてこの油路
74に排出された油は、油路73及び油路117を介し
て前記油圧室107内に排出される。このとき油圧室1
07と油通孔113との間は連通されているため、上記
油圧室107内の油は油通孔113を介して油圧室10
5内に排出される。油圧室105内に排出された油は前
記カバー101bに設けられた油孔115を通じて前記
進角側シャフト油路72に排出される。そして進角側シ
ャフト油路72に排出された油は前記進角側油孔71、
油孔83、進角側ヘッド油路81及びOCV44を介し
てオイルパン42に排出される。
【0080】また、上記OCV44が進角側・遅角側油
圧通路P1,P2に対する油の供給・排出を遮断する中
間位置に操作されると、前記両チェックバルブ103,
104には同程度の油圧が作用する。このとき前記切替
えピストン120にも前記両バルブ孔101,102側
から同程度の油圧が作用するため、図6(c)に示すよ
うに、同ピストン120は前記ピストン通路119内に
おいてほぼ中間に位置するようになる。このとき切替え
ピストン120による上記両チェックバルブ103,1
04への作用は解除されるため、両バルブ103,10
4ともにばね109の付勢力によって先端側(図6
(c)の左側)に移動する。この先端側への移動によ
り、両チェックバルブ102,103は、それぞれチェ
ックボール111に当接する。このチェックバルブ10
2,103とチェックボール111との当接により、そ
れらバルブは共に逆止弁として機能することとなり、前
記油圧室105,106と油圧室107,108との間
の連通は事実上遮断される。
【0081】ところで前述のように、カムシャフト6の
回転中は常にバルブタイミング制御装置(VVT機構1
5)に対してトルク変動が作用しており、前記各油圧通
路P1,P2に対してもこうしたトルク変動は同様に作
用している。ここに本実施の形態においては、前記切替
え機構100を設けたことにより、前記VVT機構15
によって所定のバルブタイミングを維持するときにおい
ては、前記進角側・遅角側各油圧室18,19から上記
切替え機構100までの間は同切替え機構100によっ
て閉空間とされる。そしてこれにより、カムシャフト6
の回転に伴うトルク変動に起因する前記ベーン体29の
揺動、及び同揺動による前記進角側・遅角側各油圧室1
8,19からの油の逆流が防止される。すなわち、バル
ブタイミングを所定のタイミングに維持するときの同タ
イミングは安定とされる。また、上記切替え機構100
そのものも、前述した従来の装置に比べればその構造が
大幅に簡略化されている。
【0082】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・安定してバルブタイミングを所定のタイミングに維持
することができる。
【0083】・進角側油圧室18又は遅角側油圧室19
からの油の排出も、前記両油圧通路P1,P2間に設け
られた共通の切替えピストン120に対する油圧制御に
よって併せ行われるため、比較的簡易な構造で上記各油
圧通路P1,P2の連通状態の切替えが実現される。
【0084】・本実施の形態においては、吸気側カムシ
ャフト6内部に切替え機構100を一体形成したため、
比較的複雑な構造を有するVVT機構15については、
この切替え機構100の配設に規制されることのないよ
り自由度の高い設計が可能となる。
【0085】なお、本実施の形態は上記に限定されるも
のではなく、次のように変更してもよい。 ・本実施の形態においては、切替え機構100を吸気側
カムシャフト6内に一体形成したが、これは各油圧通路
P1,P2のその他の箇所に設けてもよい。要は、同機
構100をVVT機構15本体以外の箇所に設けさえす
れば、同VVT機構15としての設計上の自由度を確保
することができる。
【0086】・本実施の形態においては、ハウジング2
8をドリブンギヤ17を介してクランクシャフト2に駆
動連結し、ベーン体29を吸気側カムシャフト6に連結
する構成とした。これに対して、ベーン体29をドリブ
ンギヤ17を介してクランクシャフト2に駆動連結し、
ハウジング28を吸気側カムシャフト6に連結する構成
としてもよい。
【0087】・本実施の形態では、吸気側カムシャフト
6にVVT機構15を設ける場合について示したが、図
7に示すように、排気側カムシャフト7に同VVT機構
15を設ける構成を採用してもよい。
【0088】・吸気バルブまたは排気バルブの一方の開
閉タイミングを変更する構成に限らず、VVT機構15
を吸気側カムシャフト6及び排気側カムシャフト7の双
方に設け、吸気バルブ及び排気バルブの双方のバルブ開
閉タイミングを変更するようにしてもよい。
【0089】・ベーン体29のベーン32の数は任意に
選択することができる。 ・VVT機構としてはベーン式のものに限らずリングギ
ヤ式のものなども適宜採用することができる。
【0090】・カムタイミングプーリ12をスプロケッ
トに変更し、タイミングベルト13をタイミングチェー
ンに変更した構成を採用するようにしてもよい。 ・本実施の形態においては、内燃機関としてV型6気筒
のエンジンにこの発明を適用する場合について示した
が、本発明はその他の、例えばV型8気筒、V型12気
筒、あるいは直列3気筒、直列4気筒、直列6気筒等の
各エンジンにも同様に適用することができる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明の構成によれば、上記進角側及び遅角側液圧通路の一
方の液圧通路に液が供給されるとき、同時に切替え部材
が他方の液圧通路に設けられた逆止弁に作用して同他方
の液圧通路からの液の排出を開放することができる。ま
た、前記進角側及び遅角側液圧通路への液の供給が実質
的に遮断されるとき、切替え部材によるそれら逆止弁へ
の作用も解除され、前記進角側及び遅角側逆止弁は、前
記進角側及び遅角側液圧通路からの液の排出を規制す
る。すなわち、上記2つの逆止弁及び切替え部材といっ
た比較的簡易な構造を通じて可変バルブタイミング機構
の揺動、及び同揺動に起因する作動液の逆流を好適に防
止することができる。
【0092】請求項2記載の発明の構成によれば、上記
進角側逆止弁、遅角側逆止弁、連通路及び切替え部材が
比較的構造の簡単なカムシャフト内に一体形成されるた
め、比較的複雑な構造を有する可変バルブタイミング機
構については、これら進角側逆止弁、遅角側逆止弁、連
通路及び切替え部材等の配設に規制されることのないよ
り自由度の高い設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルブタイミング制御装置の一実
施の形態を示す部分断面図。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図。
【図3】OCVの他の作動態様を示す部分断面図。
【図4】上記実施の形態が適用される動弁構造を示す平
面図。
【図5】切替え機構の詳細構造を示す部分断面図。
【図6】同切替え機構の動作態様を示す断面図。
【図7】この発明に係るバルブタイミング制御装置の他
の動弁構造を示す平面図。
【図8】従来のバルブタイミング制御装置を示す断面
図。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図。
【図10】図8の10−10線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…内燃機関、6…吸気側カムシャフト、7…排気側カ
ムシャフト、8,9…カム、15…VVT機構、16…
ドライブギヤ、17…ドリブンギヤ、100…切替え機
構、101,102…バルブ孔、103,104…チェ
ックバルブ、105,106,107,108…油圧
室、109,110…ばね、111…チェックボール、
113,114…油通孔、115,116…油孔、11
7,118…油路、119…ピストン通路、120…切
替えピストン、120a…くさび斜面、121…油圧空
間。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のバルブを開閉駆動するカムと
    一体構成されるカムシャフトと、該カムシャフトと同一
    の回転軸心を有して相対回転可能に同カムシャフトに被
    嵌されるとともに前記機関の出力軸に駆動連結される駆
    動機構と、外部から供給される液圧に基づきこれら駆動
    機構とカムシャフトとの相対回転位相を変更し、前記バ
    ルブの開閉タイミングを可変とする可変バルブタイミン
    グ機構と、該可変バルブタイミング機構の前記バルブの
    開閉タイミングを進角せしめる側に液を供給する進角側
    液圧通路と、同可変バルブタイミング機構の前記バルブ
    の開閉タイミングを遅角せしめる側に液を供給する遅角
    側液圧通路とを有する内燃機関のバルブタイミング制御
    装置において、 前記進角側液圧通路に設けられて同通路からの液の排出
    を規制する進角側逆止弁と、 前記遅角側液圧通路に設けられて同通路からの液の排出
    を規制する遅角側逆止弁と、 前記進角側逆止弁と前記遅角側逆止弁との間を連通する
    連通路と、 前記連通路内に設けられ、前記進角側及び遅角側液圧通
    路の一方に液が供給されるとき、他方の液圧通路に設け
    られた逆止弁側に付勢されて該逆止弁による同他方の液
    圧通路からの液の排出の規制を解除するように同逆止弁
    に係合され、前記進角側及び遅角側液圧通路への液の供
    給が実質的に遮断されるとき、前記進角側及び遅角側逆
    止弁との係合が解除されてそれら逆止弁による前記進角
    側及び遅角側液圧通路からの液の排出の規制を許可する
    切替え部材と、 を備えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関のバルブタイミ
    ング制御装置において、 前記進角側及び遅角側逆止弁、前記連通路及び前記切替
    え部材は前記カムシャフト内に一体形成されることを特
    徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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