JPH09170416A - 内燃エンジンのオイル通路構造 - Google Patents

内燃エンジンのオイル通路構造

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JPH09170416A
JPH09170416A JP33188495A JP33188495A JPH09170416A JP H09170416 A JPH09170416 A JP H09170416A JP 33188495 A JP33188495 A JP 33188495A JP 33188495 A JP33188495 A JP 33188495A JP H09170416 A JPH09170416 A JP H09170416A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御用オイル通路と潤滑用オイル通路の合理
的な配置を実現して内燃エンジンの横幅及び全長を縮小
してそのコンパクト化を図ることができる内燃エンジン
のオイル通路構造を提供すること。 【構成】 オイルポンプ27から吐出されるオイルをオ
イルコントロールバルブ(OCV)を経て可変バルブタ
イミング装置(VVT)に供給する制御用オイル通路3
0と、同オイルをシリンダヘッド1のカムジャーナル部
に供給する潤滑用オイル通路31を備える内燃エンジン
のオイル通路構造において、前記制御用オイル通路30
と潤滑用オイル通路31をエンジンの前後に振り分けて
設ける。本発明によれば、制御用オイル通路30と潤滑
用オイル通路31をエンジンの前後に振り分けて設けた
ため、両オイル通路30,31の合理的な配置が実現し
てオイル通路構造が単純化し、内燃エンジンの横幅及び
全長が縮小されて該エンジンのコンパクト化が図られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプから
吐出されるオイルをオイルコントロールバルブを経て可
変バルブタイミング装置に供給する制御用オイル通路
と、同オイルをシリンダヘッドのカムジャーナル部に供
給する潤滑用オイル通路を備える内燃エンジンのオイル
通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンにおいては、例えば
中・低速トルクを高めるためにエンジン回転数に応じて
バルブの開閉タイミングを変化させる技術が公知であ
り、そのための装置として可変バルブタイミング装置
(以下、VVTと略称する)が提案され、既に実用に供
されている。
【0003】ところで、VVTとしては油圧でその作動
が制御されるものがあり、この種のVVTを備える内燃
エンジンにおいては、オイルポンプから吐出されるオイ
ルをオイルコントロールバルブ(以下、OCVと略称す
る)を経てVVTに供給する制御用オイル通路と、同オ
イルをシリンダヘッドのカムジャーナル部に供給する潤
滑用オイル通路を設ける必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の内燃
エンジンにあっては、制御用オイル通路と潤滑用オイル
通路がエンジンの同側(通常はVVTが設けられるフロ
ント側)に設けられていたため、オイル通路構造が複雑
化するとともに、エンジンの横幅及び全長が長くなると
いう問題がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、制御用オイル通路と潤滑用オ
イル通路の合理的な配置を実現して内燃エンジンの横幅
及び全長を縮小してコンパクト化を図ることができる内
燃エンジンのオイル通路構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、オイルポンプから吐出され
るオイルをオイルコントロールバルブを経て可変バルブ
タイミング装置に供給する制御用オイル通路と、同オイ
ルをシリンダヘッドのカムジャーナル部に供給する潤滑
用オイル通路を備える内燃エンジンのオイル通路構造に
おいて、前記制御用オイル通路と潤滑用オイル通路をエ
ンジン前後に振り分けて設けたことを特徴とする。
【0007】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、前記制御用オイル通路と潤滑用オイル
通路の長さを互いに異ならせたことを特徴とする。
【0008】更に、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明において、シリンダヘッドの前記潤滑用
オイル通路が設けられる側に冷却水出口を設けたことを
特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の発明によれば、制
御用オイル通路と潤滑用オイル通路をエンジン前後に振
り分けて設けたため、オイル通路構造が単純化され、内
燃エンジンの横幅及び全長を縮小してそのコンパクト化
を図ることができる。
【0010】又、請求項2記載の発明によれば、制御用
オイル通路の長さを潤滑用オイル通路の長さよりも短く
すれば、可変バルブタイミング装置へのオイル供給量が
増えてエンジン始動時の可変バルブタイミング装置の立
ち上がりが早くなり、逆に潤滑用オイル通路の長さを制
御用オイル通路の長さよりも短くすれば、カムジャーナ
ル部へのオイル供給量が増えてエンジン始動時のカム軸
の潤滑を早く立ち上げることができる。
【0011】更に、請求項3記載の発明によれば、冷却
水出口を潤滑用オイル通路側に形成したため、潤滑用オ
イル通路を流れるオイルが高温の冷却水でより効果的に
温められ、特に冷寒時のエンジン暖機運転において潤滑
用オイルを迅速に所望の温度まで高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明に係るオイル通路構造を有す
る内燃エンジンのシリンダヘッドの平面図、図2は同シ
リンダヘッドの側面図(図1の矢視A方向の図)、図3
は同シリンダヘッドのフロント側正面図(図1の矢視B
方向の図)、図4は同シリンダヘッドのリヤ側正面図
(図1の矢視C方向の図)、図5は図1のD−D線断面
図、図6はカムキャップの正面図、図7は同カムキャッ
プの底面図、図8は図6のE−E線断面図、図9は図6
のF−F線断面図、図10は本発明に係るオイル通路構
造を模式的に示すブロック図である。
【0014】本実施の形態に係る内燃エンジンは、4サ
イクル直列4気筒エンジンであって、そのシリンダヘッ
ド1には、図5に示すように、各気筒について吸気ポー
ト2と排気ポート3がそれぞれ形成されており、各吸気
ポート2と排気ポート3はシリンダヘッド1の底面(不
図示のシリンダブロックとの合面)に形成された燃焼凹
部4に開口しており、各開口部は各2つの吸気バルブと
排気バルブ(共に不図示)によってそれぞれ適当なタイ
ミングで開閉される。尚、図2及び図5に示すように、
シリンダヘッド1の吸気側上部には、各気筒の吸気ポー
ト2に連通するインジェクタ取付孔5が形成されてお
り、該インジェクタ取付孔5に燃料噴射用の不図示のイ
ンジェクタが螺着される。
【0015】又、図1に示すように、シリンダヘッド1
の上面には、吸気バルブと排気バルブの各バルブリフタ
が嵌合すべきリフタ孔6,7が各気筒について2つずつ
計4つそれぞれ形成されている。
【0016】更に、図1及び図5に示すように、シリン
ダヘッド1の幅方向中央には、前記燃焼凹部4に開口す
るプラグ孔8が各気筒毎に形成されており、各プラグ孔
8には不図示の点火プラグが螺着される。尚、図1にお
いて、9はシリンダヘッド1の上面に開口する砂抜き
孔、10は当該シリンダヘッド1を不図示のシリンダブ
ロックに取り付けるためのヘッドボルトが挿通するボル
ト孔である。
【0017】ところで、前記吸気バルブと排気バルブ
は、シリンダヘッド1の上部の吸気側と排気側に長さ方
向(図1の左右方向)に回転自在に配された吸気カム軸
11(図6及び図10参照)、不図示の排気カム軸によ
ってそれぞれ駆動される。
【0018】而して、本実施の形態に係るエンジンにお
いては、吸気カム軸11のフロント側端部にVVT(可
変バルブタイミング装置)12(図10参照)が設けら
れており、図10に示すように、該VVT12と排気カ
ム軸のフロント側端部に結着されたカムスプロケット1
3及び不図示のクランク軸の端部に結着されたスプロケ
ット14の間には無端状のチェーン15が巻装されてい
る。
【0019】従って、当該エンジンが駆動されると、ク
ランク軸の回転はスプロケット14、チェーン15、カ
ムスプロケット13及びVVT12を経て吸気カム軸1
1と排気カム軸にそれぞれ伝達されてこれらが回転駆動
され、吸気バルブと排気バルブがそれぞれ適当なタイミ
ングで開閉されて各気筒のシリンダ内で所要のガス交換
がなされるが、エンジン回転数に応じてVVT12が油
圧によって制御されて吸気バルブの開閉タイミングが進
角又は遅角され、これによって例えば低・中速トルクが
高められる。
【0020】ここで、吸気カム軸11は、シリンダヘッ
ド1の上面に各気筒毎に形成された計4つのカムジャー
ナル部16(図1及び図5参照)とフロント側(図1の
左側)端部に形成された幅広の1つのカムジャーナル部
17に回転自在に支承されている。そして、各カムジャ
ーナル部16,17には、その両側にカムキャップボル
ト穴18が形成されており、一方のカムジャーナル部1
6には不図示のカムキャップが結着されており、他方の
カムジャーナル部17には図6乃至図9に示すカムキャ
ップ20が同様に結着されている。尚、図1に示すよう
に、カムジャーナル部17には2つのオイル溝21,2
2が形成されている。
【0021】同様に、不図示の排気カム軸もシリンダヘ
ッド1の上面に各気筒毎に形成された計4つのカムジャ
ーナル部23(図1乃至図5参照)とフロント側端部に
形成された幅広の1つのカムジャーナル部24に回転自
在に支承されており、各カムジャーナル部23,24に
は不図示のカムキャップがカムキャップボルト穴25に
螺合する不図示のカムキャップボルトによって結着され
ている。
【0022】次に、本発明に係るオイル通路構造につい
て説明する。
【0023】本実施の形態に係るエンジンにおいては、
図2に示すように、当該エンジン下部に設けたオイルパ
ン26に回収されたオイルはオイルポンプ27によって
昇圧されて各部に供給され、このオイルによって前記V
VT12が駆動制御されるとともに、各摺動部が潤滑さ
れる。
【0024】即ち、本実施の形態に係るエンジンには、
オイルポンプ27から吐出されてオイルフィルタ28を
通過したオイルを図3に示すOCV(オイルコントロー
ルバルブ)29を経て前記VVT12に供給する制御用
オイル通路30と、同オイルをシリンダヘッド1のカム
ジャーナル部16,17,23,24に供給する潤滑用
オイル通路31が設けられているが、図2に示すよう
に、制御用オイル通路30と潤滑用オイル通路31とは
エンジンの前後(図2の左右)に振り分けて設けられて
いる。
【0025】ここで、上記制御用オイル通路30と潤滑
用オイル通路31の構成を説明する。
【0026】図2に示すように、不図示のシリンダブロ
ックに形成されたメインオイルギャラリ32からはオイ
ル通路33,34が分岐しており、両オイル通路33,
34はシリンダブロック内を上方へ立ち上がり、シリン
ダヘッド1の下部に垂直に形成されたオイル通路35,
36にそれぞれ接続されている。尚、前記オイルフィル
タ28から導出するオイル通路37は前記オイル通路3
3からaの点(オイル通路34からbの点)で前記メイ
ンオイルギャラリ32に接続されており、図示のように
本実施の形態ではa<bに設定されている。
【0027】ところで、シリンダヘッド1においては、
前記オイル通路35はフロント側に向かって水平に形成
されたオイル通路38に接続されており、オイル通路3
8はシリンダヘッド1のフロント側端部に着脱可能に装
填されたオイルフィルタ39に接続されている。そし
て、オイルフィルタ39には、図1及び図3に示すよう
に、外側方(図1の手前側)に向かって水平に形成され
たオイル通路40が接続されており、該オイル通路40
からはオイル通路41が垂直上方に立ち上がるように形
成されている(図2及び図3参照)。
【0028】一方、図3に示すように、シリンダヘッド
1のフロント側の吸気側端面に突設された取付座42
(図1参照)には前記OCV29が取り付けられてお
り、シリンダヘッド1の上部にはOCV29に連なるオ
イル通路43が水平に形成されており、該オイル通路4
3には前記オイル通路41が接続されている。そして、
このオイル通路43からは進角用オイル通路44と遅角
用オイル通路45が上方に向かって斜めに立設されてお
り(図2及び図3参照)、両オイル通路44,45は、
図1に示すように、前記カムジャーナル部17のカムキ
ャップ20との合面であって、外側のカムキャップボル
ト穴18の外側(図1の手前側)に開口している。尚、
図1に示すように、前記オイル通路41,44,45は
外側のカムキャップボルト穴18の外側に形成されてい
る。
【0029】他方、前記カムキャップ20には、図6乃
至図9に示すように、前記吸気カム軸11の上半部を受
けるジャーナル部46が形成されており、その両側には
カムキャップボルト孔47が縦方向に貫設されている。
そして、ジャーナル部46には、これに沿って進角用と
遅角用の2つのオイル溝48,49が形成されている。
【0030】又、カムキャップ20の底面(シリンダヘ
ッド1との合面)には、前記カムキャップボルト孔47
を避けて進角用と遅角用2つのオイル溝50,51が形
成されており、各オイル溝50,51は前記オイル溝4
8,49にそれぞれ連通している。尚、本実施の形態で
は、カムキャップ20はダイキャストによって成形され
るため、オイル溝48〜51は成形時に同時に形成さ
れ、これらを後加工(機械加工)によって形成する必要
がなく、加工工数及びコストを削減することができる。
【0031】ところで、図6に示すように、吸気カム軸
11には進角用と遅角用の2つのオイル通路52,53
が軸方向に互いに平行に形成されており、各オイル通路
52,53は径方向に形成されたオイル通路54,55
を介して前記オイル溝21,22及び48,49に連通
するとともに、図10に示す前記VVT12の進角用と
遅角用の油室S1,S2にそれぞれ接続されている。
【0032】尚、以上説明した制御用オイル通路30の
構成は、図10に示すブロック図に模式的に示される。
【0033】次に、前記潤滑用オイル通路31のシリン
ダヘッド1内での構成について説明する。
【0034】図1及び図2に示すように、シリンダヘッ
ド1の下部に垂直に形成された前記オイル通路36に
は、リヤ側(図1及び図2の右方)に向かって水平に形
成されたオイル通路56が接続されており、該オイル通
路56は、シリンダヘッド1のリヤ側端面に突設された
オイル通路用座57に垂直に形成されたオイル通路58
に接続されている。
【0035】一方、上記オイル通路用座57の上部に
は、図1乃至図4に示すように、オイル通路59が水平
に形成されており、該オイル通路59には前記オイル通
路58が接続され、同オイル通路59からは2つのオイ
ル通路60,61がフロント側(図1の左方)に向かっ
てリヤ側(図1の最右端)のカムジャーナル部16,2
3の側方まで水平に延設されている。そして、図5に示
すように、各オイル通路60,61からは小径のオイル
通路62,63が外側方に向かって斜め上方に形成され
ており、各オイル通路62,63はカムジャーナル部1
6,23にそれぞれ開口している。
【0036】ところで、本実施の形態に係る4サイクル
エンジンは水冷エンジンであって、図5に示すように、
シリンダヘッド1にはウォータジャケット64が形成さ
れており、冷却水通路65、その他の冷却水通路を経て
シリンダブロック側から供給される冷却水はウォータジ
ャケット64を流れる過程でシリンダヘッド1を冷却し
た後、図4に示すように、シリンダヘッド1のリヤ側
(潤滑用オイル通路31が設けられる側)端面に開口す
る冷却水出口66から排出されて不図示のラジエータに
導かれる。
【0037】而して、当該エンジンが駆動され、エンジ
ン動力の一部でオイルポンプ27が駆動されると、該オ
イルポンプ27から吐出されるオイルはオイルフィルタ
28を通過して浄化された後、制御用オイル通路30を
経てVVT12に供給されて該VVT12の駆動制御に
供されるとともに、潤滑用オイル通路31を経てカムジ
ャーナル部16,23に導かれて吸気カム軸11と不図
示の排気カム軸の潤滑に供される。
【0038】即ち、制御用オイル通路30を流れるオイ
ルはシリンダヘッド1内においてオイル通路35,3
8,オイルフィルタ39及びオイル通路40,41を経
てOCV29に導かれ、該OCV29から進角用と遅角
用のオイル通路44,45を流れてカムキャップ20に
導かれる。そして、カムキャップ20においては、図6
及び図7に矢印にて示すように、進角用と遅角用のオイ
ル溝50,51をオイルが流れ、オイルはジャーナル部
46に形成されたオイル溝48,49から吸気カム軸1
1に形成されたオイル通路54,55を通って進角用と
遅角用のオイル通路52,53に導かれ、該オイル通路
52,53を通ってVVT12の油室S1,S2にそれ
ぞれ供給される。
【0039】而して、OCV29は例えばエンジン回転
数に応じてオイルを制御し、VVT12の油室S1,S
2にオイルが選択的に供給されることによって吸気バル
ブの開閉タイミングがそれぞれ進角又は遅角され、これ
によって例えば中・低速トルクが高められる。
【0040】一方、潤滑用オイル通路31を流れるオイ
ルはシリンダヘッド1対においてオイル通路36,5
6,58を経てオイル通路59に導かれ、その一部はオ
イル通路60を通って吸気側のカムジャーナル部16に
導かれて吸気カム軸11の潤滑に供され、残りはオイル
通路61を通って排気側のカムジャーナル部23に導か
れて排気カム軸の潤滑に供される。尚、吸気カム軸11
と排気カム軸の各々には不図示のオイル通路が軸方向に
形成されており、リヤ側の各1つのカムジャーナル部1
6,23に供給されるオイルはそれらのオイル通路を通
って他のカムジャーナル部16,23にそれぞれ供給さ
れる。
【0041】以上において、本実施の形態では、制御用
オイル通路30と潤滑用オイル通路31をエンジンの前
後に振り分けて設けたため、両オイル通路30,31の
合理的な配置が実現してオイル通路構造が単純化され、
内燃エンジンの横幅及び全長が縮小されて該エンジンの
コンパクト化が図られる。
【0042】又、本実施の形態では、図2に示す距離
a,bの大小関係をa<bに設定したため、制御用オイ
ル通路30の長さが潤滑用オイル通路31の長さよりも
短くなり、この結果、VVT12へのオイル供給量が増
えてエンジン始動時のVVT12の立ち上がりを早める
ことができる。尚、逆にa>bに設定すれば、潤滑用オ
イル通路31の長さが制御用オイル通路30の長さより
も短くなり、カムジャーナル部16,23へのオイル供
給量が増えてエンジン始動時の吸気カム軸11と排気カ
ム軸の潤滑を早く立ち上げることができる。
【0043】更に、本実施の形態では、冷却水出口66
をシリンダヘッド1の潤滑用オイル通路31側(リヤ
側)に形成したため、潤滑用オイル通路31を流れるオ
イルが高温の冷却水でより効果的に温められ、特に冷寒
時のエンジン暖機運転において潤滑用オイルを迅速に所
望の温度まで高めることができる 尚、以上は特に水冷式の4サイクル直列4気筒エンジン
に対して本発明を適用した場合について述べたが、本発
明は他の任意の形式の4サイクルエンジンに対して適用
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、制御用オイル通路と潤滑用オイル
通路をエンジン前後に振り分けて設けたため、オイル通
路構造が単純化され、内燃エンジンの横幅及び全長を縮
小してそのコンパクト化を図ることができるという効果
が得られる。
【0045】又、請求項2記載の発明によれば、制御用
オイル通路の長さを潤滑用オイル通路の長さよりも短く
すれば、可変バルブタイミング装置へのオイル供給量が
増えてエンジン始動時の可変バルブタイミング装置の立
ち上がりが早くなり、逆に潤滑用オイル通路の長さを制
御用オイル通路の長さよりも短くすれば、カムジャーナ
ル部へのオイル供給量が増えてエンジン始動時のカム軸
の潤滑を早く立ち上げることができるという効果が得ら
れる。
【0046】更に、請求項3記載の発明によれば、冷却
水出口を潤滑用オイル通路側に形成したため、潤滑用オ
イル通路を流れるオイルが高温の冷却水でより効果的に
温められ、特に冷寒時のエンジン暖機運転において潤滑
用オイルを迅速に所望の温度まで高めることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイル通路構造を有する内燃エン
ジンのシリンダヘッドの平面図である。
【図2】本発明に係るオイル通路構造を有する内燃エン
ジンのシリンダヘッドの側面図(図1の矢視A方向の
図)である。
【図3】本発明に係るオイル通路構造を有する内燃エン
ジンのシリンダヘッドのフロント側正面図(図1の矢視
B方向の図)である。
【図4】本発明に係るオイル通路構造を有する内燃エン
ジンのシリンダヘッドのリヤ側正面図(図1の矢視C方
向の図)である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】カムキャップの正面図である。
【図7】カムキャップの底面図である。
【図8】図6のE−E線断面図である。
【図9】図6のF−F線断面図である。
【図10】本発明に係るオイル通路構造を模式的に示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 12 可変バルブタイミング装置(VVT) 16,23 カムジャーナル部 27 オイルポンプ 29 オイルコントロールバルブ(OCV) 30 制御用オイル通路 31 潤滑用オイル通路 66 冷却水出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプから吐出されるオイルをオ
    イルコントロールバルブを経て可変バルブタイミング装
    置に供給する制御用オイル通路と、同オイルをシリンダ
    ヘッドのカムジャーナル部に供給する潤滑用オイル通路
    を備える内燃エンジンのオイル通路構造において、 前記制御用オイル通路と潤滑用オイル通路をエンジン前
    後に振り分けて設けたことを特徴とする内燃エンジンの
    オイル通路構造。
  2. 【請求項2】 前記制御用オイル通路と潤滑用オイル通
    路の長さを互いに異ならせたことを特徴とする請求項1
    記載の内燃エンジンのオイル通路構造。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッドの前記潤滑用オイル通路
    が設けられる側に冷却水出口を設けたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の内燃エンジンのオイル通路構造。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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