JP2008105820A - 用紙搬送速度制御方法及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で搬送される用紙の搬送JAMの発生を回避するとともに、用紙搬送タイミングの遅延を解消し、省スペースな装置構成を実現できる用紙搬送速度制御方法及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送路7aと、用紙搬送路7a内を通過する用紙Pを検出する用紙検出センサ7bとを備え、用紙検出センサ7bからの出力信号に基づき用紙搬送速度を制御する用紙搬送装置7と、複数の給紙部8,81,82とを備えた画像形成装置1Aにおいて、複数の用紙搬送路7aが合流する合流部7c1の用紙搬送方向上流側に用紙Pの先端を検出する工程と、その検出信号に基づき用紙先端を検出した後の用紙搬送速度V2を検出前の用紙搬送速度V1に比較して低速となるように速度制御する工程と、を有する用紙搬送速度制御方法により用紙搬送速度を制御することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、用紙搬送速度制御方法及びこれを用いた画像形成装置に係り、特に、複数の用紙搬送路が合流する合流部に用紙を搬送する用紙搬送速度制御方法及びこれを用いた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置においては、印字処理の高速化に伴い用紙搬送の高速化が行われている。
例えば、印字処理枚数が100〜120枚/分(A4横搬送換算)の装置では、プロセス速度は概ね600〜650mm/secとなる。この時、印字処理部に用紙を正確に搬送する為、印字処理部の直前のレジストローラ部で斜め搬送の矯正、用紙先端と画像先端のタイミング調整の為に一旦停止する用紙搬送制御が行われている。
このような用紙搬送制御の為、通常、いわゆる給紙カセット、手差し給紙トレイからの給紙工程、及び両面印字処理工程における片面印字終了後に用紙を裏面印字用に反転搬送する反転用紙搬送路内の用紙の搬送は、前述したプロセス速度に比較して1.5〜2.0倍位の高速で行われている。
また、近年、画像形成装置は省スペース化を図るためにコンパクト設計になっているが、必要不可欠な印字処理部等の占有面積はコンパクト化が困難であるため、用紙搬送路を湾曲させて給紙トレイや手差し給紙トレイ等の各給紙部からレジストローラ部までの用紙搬送路を合流させることにより用紙搬送路の一部を共通化することで装置構成のコンパクト化が図るようにしたものが知られている。
従来技術として、例えば、画像形成装置において、用紙搬送路の一部を共通化するとともに、該用紙搬送路に搬送される用紙の搬送方向を切換える用紙搬送方向切換え手段を備え、切換えられた用紙搬送方向の往路、復路で用紙搬送速度を可変するようにしたものが提案されている(特許文献1を参照)。
また、用紙搬送速度を変化させる例として、画像形成装置において、搬送される用紙の搬送速度を排紙トレイに排出される時に減速して、排紙トレイ上に排出された用紙の整列性を良好にするとともに紙詰まりを回避するようにしたものが提案されている(特許文献2を参照)。
さらに、画像形成装置において、定着装置から搬送ローラを介して搬送機構の搬送ローラまで距離をA、定着装置から搬送ローラまでの距離に連続通紙における紙間分を加えた距離Bとし、定着装置の用紙搬送速度V1、設置した用紙搬送速度をV2として、(A/V2)>(B/V1)の関係を満たすことで、搬送機構により排出される時に用紙搬送速度をV2からV1に減速して、排紙トレイ上に排出された用紙の整列性を良好にするようにしたものが提案されている(特許文献3を参照)。
特開平1−275338号公報 特開平2−56352号公報 特開平8−268615号公報
このように、従来技術によれば、画像形成装置において、用紙搬送路の一部を共通化することで装置のコンパクト化を実現でき、加えて、印字処理後に用紙を排紙トレイ上に排紙する時に、用紙搬送速度を減速することで排出された用紙の整列性を良好にするという効果が期待できる。
しかしながら、上述した従来の装置構成では、画像形成装置の高速化にともない生じる以下の問題点の解決にはなり得なかった。
すなわち、用紙搬送路を合流させて用紙搬送路の一部を共通化する際に、その合流部において、搬送される用紙の種類によって搬送される用紙を誘導する用紙搬送用ペーパーガイドの側壁に用紙が衝突して座屈し、これにより、搬送JAMを招来したり、用紙搬送タイミングの遅延を生じさせて次工程の処理時間の不足を招く恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を鑑みてなされたものであって、簡単な構成で搬送される用紙の搬送JAMの発生を回避するとともに、用紙搬送タイミングの遅延を解消することができ、しかも省スペースな装置構成を実現できる用紙搬送速度制御方法及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するための本発明に係る用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の構成は、次の通りである。
請求項1に記載した用紙搬送速度制御方法は、用紙搬送路に搬送された用紙を用紙検出センサにより検出して、用紙検出センサからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送速度制御方法において、前記用紙搬送路における複数の用紙搬送路が合流する合流部の用紙搬送方向上流側に搬送された用紙の先端を検出する工程と、前記用紙先端を検出したときの検出信号に基づき、前記用紙先端を検出した後の用紙搬送速度を、前記用紙先端の検出前の用紙搬送速度に比較して低速となるように速度制御する工程と、を有することを特徴とするものである。
本発明において、前記合流部は、一方の用紙搬送路に対して他方の用紙搬送路が合流する時に、他方の用紙搬送路における用紙搬送方向が一方の用紙搬送路の用紙搬送方向に沿った方向に変化する構成を含むものとする。例えば、合流部付近において、一方の用紙搬送路、すなわち合流される側の用紙搬送路が略直線的に構成され、他方の用紙搬送路、すなわち合流する側の用紙搬送路が屈曲または湾曲した状態で構成されるものを含むものとする。
請求項2に記載した用紙搬送速度制御方法は、請求項1に記載した発明の構成に加えて、前記用紙搬送路として、画像を形成する画像形成部に用紙を搬送するためのレジストローラが配置される用紙搬送路と、用紙が複数枚収納される給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、用紙が適宜に載置される手差し給紙部から用紙搬送される用紙搬送路とを備えた画像形成装置に用いられる用紙搬送速度制御方法であって、前記複数の用紙搬送路の合流部を、前記給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路と、前記手差し給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路とが合流する合流部とすることを特徴とするものである。
本発明において、給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路と、手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路とが合流する合流部は、給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路に対して手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路が合流する構成であってあっても良く、また、手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路に対して給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路が合流する構成であっても良い。
請求項3に記載した用紙搬送装置は、請求項1に記載した構成に加えて、前記用紙搬送路として、画像を形成する画像形成部に用紙を搬送するためのレジストローラが配置される用紙搬送路と、用紙が複数枚収納される給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、用紙が適宜に載置される手差し給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、両面印字処理における片面印字処理終了後の用紙を裏面印字処理用に反転して搬送する反転用紙搬送路とを備えた画像形成装置に用いられる用紙搬送速度制御方法であって、前記複数の用紙搬送路の合流部を、前記給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路または前記手差し給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路と、前記反転用紙搬送路とが合流する合流部とすることを特徴とするものである。
本発明において、給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路または手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路と、反転用紙搬送路とが合流する合流部は、給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路に対して反転用紙搬送路が合流する構成であっても良く、また、手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路に対して反転用紙搬送路が合流する構成であっても良く、さらに、反転用紙搬送路に対して給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路または手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路が合流する構成であっても良い。
請求項4に記載した用紙搬送速度制御方法は、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記用紙搬送速度の速度制御として、搬送された用紙の先端が前記合流部に進入するタイミングから前記用紙先端が用紙搬送路の合流部を通過完了するまでの間減速制御することを特徴とするものである。
請求項5に記載した用紙搬送速度制御方法は、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記用紙搬送速度の速度制御として、搬送された用紙の先端が用紙搬送路の合流部を通過完了したタイミングで加速制御することを特徴とするものである。
請求項6に記載した用紙搬送速度制御方法は、請求項4または5に記載した構成に加えて、前記用紙搬送速度の速度制御として、用紙先端が合流部に到達するまでの用紙搬送速度をV1、用紙先端が用紙搬送路の合流部を通過完了するまでの用紙搬送速度をV2、画像形成部における印字プロセス速度をVp、とすると、前記合流部における用紙搬送速度の減速制御を、
V1>V2>Vp・・・(1)
V1=(1.5〜2.0)×Vp・・・(2)
の関係式を満たすものとすることを特徴とするものである。
請求項7に記載した用紙搬送速度制御方法は、請求項4乃至6のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記合流部における用紙搬送速度の減速制御として、搬送される用紙の厚さが薄いほど用紙搬送速度を低速にすることを特徴とするものである。
請求項8に記載した画像形成装置は、用紙が搬送される複数の用紙搬送路と、前記用紙搬送路内を通過する用紙を検出する用紙検出センサとを備えて、前記用紙検出センサからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置に用紙を供給する複数の給紙部とを備えた画像形成装置において、前記用紙搬送装置により、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の用紙搬送速度制御方法を用いて搬送される用紙の搬送速度を制御することを特徴とするものである。
請求項1に記載した発明によれば、用紙搬送路に搬送された用紙を用紙検出センサにより検出して、用紙検出センサからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送速度制御方法において、前記用紙搬送路における複数の用紙搬送路が合流する合流部の用紙搬送方向上流側に搬送された用紙の先端を検出する工程と、前記用紙先端を検出したときの検出信号に基づき、前記用紙先端を検出した後の用紙搬送速度を、前記用紙先端の検出前の用紙搬送速度に比較して低速となるように速度制御する工程と、を有し、前記合流部を通る用紙の搬送速度を制御するようにしたので、用紙搬送用ペーパーガイドの側壁に用紙が衝突して座屈することにより搬送される用紙の搬送JAMの発生を回避するとともに、用紙搬送タイミングの遅延を解消することができるという優れた効果を奏し得る。
また、請求項2〜8に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、次の効果を得ることができる。
すなわち、請求項2に記載した発明によれば、前記用紙搬送路として、画像を形成する画像形成部に用紙を搬送するためのレジストローラが配置される用紙搬送路と、用紙が複数枚収納される給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、用紙が適宜に載置される手差し給紙部から用紙搬送される用紙搬送路とを備えた画像形成装置に用いられる用紙搬送速度制御方法であって、前記複数の用紙搬送路の合流部を、前記給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路と、前記手差し給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路とが合流する合流部、例えば、給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路(主用紙搬送路)に対して手差し給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路が合流する合流部とすることで、該合流部において手差し給紙トレイから搬送された用紙が主用紙搬送路の内壁部に衝突して座屈することを防止して、手差し給紙トレイからの用紙搬送をスムーズに行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1に記載の発明で得られる効果に加えて、前記用紙搬送路として、画像を形成する画像形成部に用紙を搬送するためのレジストローラが配置される用紙搬送路と、用紙が複数枚収納される給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、用紙が適宜に載置される手差し給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、両面印字処理における片面印字処理終了後の用紙を裏面印字処理用に反転して搬送する反転用紙搬送路とを備えた画像形成装置に用いられる用紙搬送速度制御方法であって、前記複数の用紙搬送路の合流部を、前記給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路または前記手差し給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路と、前記反転用紙搬送路とが合流する合流部、例えば、給紙部からレジストローラに向かう用紙搬送路(主用紙搬送路)に対して反転用紙搬送路が合流する合流部とすることで、該合流部において反転用紙搬送路から搬送された用紙が主用紙搬送路の内壁部に衝突して座屈することを防止して、反転用紙搬送路からの用紙搬送をスムーズに行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の発明で得られる効果に加えて、前記用紙搬送速度の速度制御として、搬送された用紙の先端が前記合流部に進入するタイミングから前記用紙先端が用紙搬送路の合流部を通過完了するまでの間減速制御することで、前記合流部を通過する用紙が用紙搬送路の内壁部に衝突して座屈することを防止して、用紙搬送をスムーズに行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の発明で得られる効果に加えて、前記用紙搬送速度の速度制御として、搬送された用紙の先端が用紙搬送路の合流部を通過完了したタイミングで加速制御することで、用紙搬送時間を短くして装置の高速化に対応することができる。
請求項6に記載した発明によれば、請求項4または5に記載の発明で得られる効果に加えて、前記用紙搬送速度の速度制御として、用紙先端が合流部に到達するまでの用紙搬送速度をV1、用紙先端が用紙搬送路の合流部を通過完了するまでの用紙搬送速度をV2、画像形成部における印字プロセス速度をVpとして、前記合流部における用紙搬送速度の減速制御を、
V1>V2>Vp・・・(1)
V1=(1.5〜2.0)×Vp・・・(2)
の関係式を満たすようにすることで、印字プロセス速度Vpよりも用紙搬送速度V1,V2を高速にして装置の高速化に対応することができる。
請求項7に記載した発明によれば、請求項4乃至6のうちの何れか一項に記載の発明で得られる効果に加えて、前記合流部における用紙搬送速度の減速制御として、搬送される用紙の厚さが薄いほど用紙搬送速度を低速にすることで、いわゆる腰のない用紙が前記合流部を通過する時に用紙搬送路の内壁部に衝突して座屈することを抑制して、用紙搬送をスムーズに行うことができる。
また、請求項8に記載した発明によれば、用紙が搬送される複数の用紙搬送路と、前記用紙搬送路内を通過する用紙を検出する用紙検出センサとを備えて、前記用紙検出センサからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置に用紙を供給する複数の給紙部とを備えた画像形成装置において、前記用紙搬送装置により、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の用紙搬送速度制御方法を用いて搬送される用紙の搬送速度を制御することで、複雑な用紙搬送に係る構成を設けることなく簡単な構成で、省スペースな装置構成を実現でき、しかも、用紙搬送を誘導する搬送用ペーパーガイド等の側壁に用紙が衝突して座屈することにより生じる搬送JAMの発生を回避するとともに、用紙搬送タイミングの遅延を解消することができる画像形成装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る用紙搬送装置が採用された画像形成装置の全体の構成を示す説明図、図2は前記画像形成装置の装置本体の構成を示す部分詳細図である。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、スキャナ等に読み込まれた画像データや外部から伝達された画像データを電子写真方式によって、記録媒体となる所定のシート状の記録用紙(以下、用紙と称する。)にモノクロ画像として出力形成するものであって、用紙Pが搬送される用紙搬送路7aと、前記用紙搬送路7a内を通過する用紙Pを検出する用紙検出センサ7bとを備えて搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送装置7と、該用紙搬送装置7に用紙Pを供給する給紙部として給紙トレイ8、手差し給紙トレイ82及び大容量給紙カセット81とを備え、給紙部から供給される用紙Pを画像形成部14に自動供給して自動的に画像出力を行なう画像形成装置において、用紙搬送路7aに搬送された用紙Pを用紙検出センサ7bにより検出して、用紙検出センサ7bからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御するようにしたものである。
まず、本実施形態に係る画像形成装置1Aの全体構成について図面を参照して説明する。
画像形成装置1Aは、図1,図2に示すように、主に、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器4、除電装置41、クリーナユニット5、定着ユニット6、用紙搬送装置7、給紙トレイ8、排紙トレイ9及び転写機構(転写手段)10等より構成される装置本体1A1と、自動原稿処理装置1A2とにより構成されている。
装置本体1A1の上面部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台21が設けられ、この原稿載置台21の上方には、自動原稿処理装置1A2が上方に向かい揺動開放自在に設けられ、一方、この原稿載置台21の下方には、原稿の画像情報を読み取る原稿読み取り部であるスキャナ部22が配置されている。
そのスキャナ部22の下方には、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器4、除電装置41、クリーナユニット5、定着ユニット6、用紙搬送装置7、排紙トレイ9及び転写機構10が配設され、さらに、その下方には、用紙Pが収納された給紙トレイ8が配設されている。
露光ユニット1は、図示しない画像処理部から出力された画像データ(印字用画像情報)に応じてレーザ光を、帯電器4によって均一に帯電された感光体ドラム3の表面に照射して露光することにより、該感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を書込み形成する機能を有するものである。
露光ユニット1は、スキャナ部22の直下で且つ感光体ドラム3上方に配置され、レーザ照射部11および反射ミラー12を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)13a,13bが採用されている。本実施形態では、高速印字処理を行う為に、複数のレーザ光を利用し、照射タイミングの高速化を低減する手法を採用し、2ビーム手法を採用している。
尚、本実施形態では、露光ユニット1にレーザスキャニングユニット(LSU)13a,13bを用いているが、発光素子をアレイ状に並べたもの、例えばELやLED書込みヘッドを用いるものであっても良い。
感光体ドラム3は、図2に示すように、円筒状を呈し、露光ユニット1の下方に配設され、図示しない駆動手段と制御手段により所定方向(図中の矢印A方向)に回転するように制御されている。この感光体ドラム3の外周面に沿って、画像転写終了後の位置を基準として感光体ドラム回転方向下流側に向かい、用紙剥離爪31、クリーナユニット5、電界発生部としての帯電器4、現像器2、除電装置41の順に配置されている。
用紙剥離爪31は、ソレノイド32により感光体ドラム3の外周面に接離可能に配置されている。この用紙剥離爪31は、感光体ドラム3の外周面に当接した状態で、感光体ドラム3上の未定着トナー像を用紙Pに転写する際にその感光体ドラム3の表面に張り付いた用紙Pを剥離するものである。
尚、用紙剥離爪31の駆動手段として、ソレノイド32の換わりに駆動用モータ等を採用しても良く、その他の駆動手段の選択も可能である。
現像器2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を黒トナーで顕像化するものであって、感光体ドラム回転方向(図中の矢印A方向)で帯電器4より下流側で感光体ドラム3の側方で略水平(図中で右側)に配置されている。この現像器2下方には記録媒体搬送方向上流側にレジストローラ15が配置されている。
レジストローラ15は、給紙トレイ8から供給された用紙Pの先端と感光体ドラム3上のトナー像とを整合して感光体ドラム3と転写ベルト103との間に搬送するように、図示しない駆動手段と制御手段とのより動作制御されている。
帯電器4は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であって、感光体ドラム3の上方でその外周面に近接して配置されている。
尚、本実施形態では、チャージャー型の帯電器4を用いているが、接触型のローラ方式によるものやブラシ方式によるものを用いるものであっても良い。
除電装置41は、感光体ドラム3の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写し易くするために該感光体ドラム3の表面電位を低下させるための転写前除電手段であって、感光体ドラム回転方向で現像器2より下流側で、且つ該感光体ドラム3の下方でその外周面に近接して配置されている。
尚、本実施形態では、除電装置41は、除電電極を用いて構成されているが、除電電極の替わりに除電ランプを用いたり、その他の方式により除電するようにしたものであっても良い。
クリーナユニット5は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去・回収するものであって、感光体ドラム3を挟んで現像器2と略対向する位置で感光体ドラム3の側方で略水平(図中で左側)に配置されている。
上述した様に、感光体ドラム3上で顕像化された静電像は、静電像が有する電荷の逆極性の電界が搬送される用紙P上に転写機構10から印加されることで用紙P上に転写される。
例えば、静電像が(−)極性の電荷を有している時は、転写機構10の印加極性は(+)極性となる。
転写機構10は、図2に示すように、駆動ローラ101、従動ローラ102及び他のローラで架橋されるとともに、所定の抵抗値(本実施形態では1×109〜1×1013Ω・cmの範囲)を有する転写ベルト103が配置された転写ベルト式ユニットで構成され、感光体ドラム3の下方で、転写ベルト103の表面が感光体ドラム3の外周面の一部と接触するように配置されている。この転写ベルト103により、用紙Pを感光体ドラム3に押圧しながら搬送するようになっている。
感光体ドラム3と転写ベルト103の接触部104には、駆動ローラ101及び従動ローラ102とは異なる導電性で転写電界を印加可能な弾性導電性ローラ105が配置されている。
弾性導電性ローラ105は、弾性ゴム、発泡性樹脂等の軟質材料により構成されている。この弾性導電性ローラ105が弾性を有することで、感光体ドラム3と転写ベルト103とが線接触でなく、所定の幅(転写ニップと呼ばれる。)を有する面接触となるので搬送される用紙Pへの転写効率の向上を図ることができる。
更に、転写ベルト103の転写領域の用紙搬送方向下流側には、搬送される用紙Pが転写領域で印加された電界を除電し、次工程への搬送をスムーズに行う為の除電ローラ106が転写ベルト103の背面側に配置されている。
また、転写機構10には、転写ベルト103の残留トナーによる汚れを取るクリーニングユニット107と、転写ベルト103の除電を行う複数の除電機構108が配置されている。この除電機構108に用いられる除電を行うための手法として、装置を介して接地する手法、若しくは積極的に前記転写電界の極性とは逆極性を印加する手法がある。
転写機構10で用紙P上に転写された静電像(未定着トナー)は、定着ユニット6に搬送されて加圧・加熱されることで未定着トナーが溶融されて用紙P上に定着される。
定着ユニット6は、図2に示すように、加熱ローラ6a、加圧ローラ6bとを備え、この加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとにより用紙Pを挟持した状態で加熱ローラ6aを回転させ、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの間を通過させることにより、用紙P上に転写されたトナー像を溶融して定着させるものである。定着ユニット6の用紙搬送方向下流側には、用紙Pを搬送する搬送ローラ16が設けられている。
加熱ローラ6aは、その外周部には用紙剥離爪611、ローラ表面温度検出部材(サーミスター)612、ローラ表面クリーニング部材613が配置され、内周部には加熱ローラ表面を所定温度(定着設定温度:概ね160〜200℃)とする熱源614が設けられている。
加圧ローラ6bは、ローラの両端部で加熱ローラ6aに対し所定圧量で加圧ローラ6bが圧接することが可能な加圧部材621が配置され、さらに、加圧ローラ6bの外周には加熱ローラ6aの外周と同様に用紙剥離爪622、ローラ表面クリーニング部材623が配置されている。
この定着ユニット6は、図2に示すように、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの圧接部(いわゆる定着ニップ部と呼ばれる。)600において、搬送される用紙P上の未定着トナーを加熱ローラ6aにより加熱して溶融し、該加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの圧接力による用紙P上への投鋲作用で、未定着トナーを用紙P上に定着するようになっている。
給紙トレイ8は、画像情報が出力(印字)されるシート(用紙)を複数枚蓄積しておくためのものであり、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器4、除電装置41、クリーナユニット5、定着ユニット6等で構成される画像形成部14の下側に構成されている。この給紙トレイ8の排紙側上部には、用紙ピックアップローラ8aが配置されている。
この用紙ピックアップローラ8aは、給紙トレイ8内に積載収容された用紙Pを最上層から1枚ずつピックアップし、下流側に向かって(便宜上の用紙Pの流れ出し側(カセット側)を上流、排紙側を下流とする。)用紙搬送装置7を構成する用紙搬送路7a上のレジストローラ(「アイドルローラ」とも称する。)15側に搬送するようになっている。
本実施形態に係る画像形成装置1Aでは、高速印字処理を行うことを目的とする為、画像形成部14の下方に定型サイズの用紙Pを各々のトレイに500〜1500枚収納可能な複数の給紙トレイ8が配置され、一方、装置側面には複数の用紙種類を多量に収納可能な大容量給紙カセット81が配置されるとともに、該大容量給紙カセット81の上方に、主に不定型サイズの印字等に対応する手差し給紙トレイ82が設けられている。
排紙トレイ9は、手差し給紙トレイ82とは反対側の装置側面に配置されている。また、排紙トレイ9に変わって、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等を行う装置)や複数段排紙トレイ等をオプションとして配置することも可能な構成となっている。
次に、本実施形態に係る用紙搬送装置7について図面を参照して詳細に説明する。
図3は本実施形態に係る用紙搬送装置を構成する用紙搬送路の構成を示す説明図、図4は前記用紙搬送路を構成する分岐された用紙搬送路とそれらを連通させる分岐爪の構成を示す部分詳細図、図5は前記用紙搬送路を構成する各給紙部からの用紙搬送路の合流部の構成を示す部分詳細図である。
用紙搬送装置7は、複数の用紙搬送経路を有して処理モードに対応して用紙Pの搬送経路を変更可能にした用紙搬送路7aを備え、給紙トレイ8、手差し給紙トレイ82及び大容量給紙カセット81から供給される用紙Pを画像形成部14に自動供給するようにしたものである。
用紙搬送路7aは、感光体ドラム3と給紙トレイ8との間に構成され、給紙トレイ8から供給される用紙Pを一枚ずつ転写機構10に搬送し、転写機構10において、感光体ドラム3からトナー像が転写された用紙を定着ユニット6に搬送し、定着ユニット6において、未定着トナー像を用紙に定着した後に、指定された処理モードに応じて形成された用紙搬送路や分岐爪によって用紙を搬送するように構成されている。
用紙搬送路7aは、図3,図4に示すように、主に、給紙トレイ8からレジストローラ15に到る第1用紙搬送路7a1、レジストローラ15から転写機構10を介して定着ユニット6を通過して下流側の搬送ローラ16に到る第2用紙搬送路7a2、搬送ローラ16から排紙トレイ9に排紙するための排紙ローラ17に到る第3用紙搬送路7a3、搬送ローラ16から用紙Pを反転させる第4用紙搬送路7a4、第4用紙搬送路7a4と連通して再びレジストローラ15に用紙Pを搬送する反転搬送ローラ18に到る第5用紙搬送路7a5、排紙ローラ17から反転して用紙Pを搬送する第6用紙搬送路7a6、第6用紙搬送路と連通して第5用紙搬送路7a5を回避する第7用紙搬送路7a7、及び第7用紙搬送路7a7と連通してスイッチバックローラ19に到る第8用紙搬送路7a8とにより構成されている。
そして、用紙搬送路7a内には、処理モードに応じて複数枚の用紙Pが配置されるようになっている。本実施形態では、図3に示すように、用紙搬送路7a内に(1)〜(8)(図中の丸付き数字に示す)の8枚の用紙Pが配置するようになっているが、用紙搬送路内に許容可能な用紙Pの枚数は、用紙搬送路の構成によって如何様にも変更が可能である。
また、用紙搬送路7a内には、選択された処理モードに応じて用紙搬送路を選択して、用紙Pの搬送経路を変更する複数の分岐爪が用紙搬送路の分岐点に設けられている。
図4に示すように、搬送ローラ16の下流側付近には、第3用紙搬送路7a3または第4用紙搬送路7a4と連通させる分岐爪20aが揺動変位可能に設けられている。この分岐爪20aは、図示しないソレノイドによって動作するようになっている。
第4用紙搬送路7a4の下流側には、第4用紙搬送路7a4と第5用紙搬送路7a5、または第5用紙搬送路7a5と第6用紙搬送路7a6とを連通させる分岐爪20bが揺動変位可能に設けられている。この分岐爪20bは、図示しないばね部材と用紙Pの弾性力によって動作するようになっている。
第6用紙搬送路7a6の下流側には、第5用紙搬送路7a5または第7用紙搬送路7a7と連通させる分岐爪20cが揺動変位可能に設けられている。この分岐爪20cは、図示しないソレノイドによって動作するようになっている。
第7用紙搬送路7a7の下流側には、第7用紙搬送路7a7と第8用紙搬送路7a8、または、第5用紙搬送路7a5と第8用紙搬送路7a8とを連通させる分岐爪20dが揺動変位可能に設けられている。この分岐爪20dは、図示しないソレノイドによって動作するようになっている。
第5用紙搬送路7a5の上流側には、第4用紙搬送路7a4及び第8用紙搬送路7a8と該第5用紙搬送路7a5とをスムーズに連続させるための分岐爪20eが設けられている。
以上のように構成された用紙搬送路7aにより、要求された処理モードに応じて分岐爪20a〜20dを動作させて、処理モードに対応した用紙Pの搬送経路を選択可能としている。
次に、本実施形態に係る用紙搬送路7aの給紙側の特徴的な構成について説明する。
第1用紙搬送路7a1には、大容量給紙カセット81及び手差し給紙トレイ82から供給される用紙Pが搬送される用紙搬送路が合流するようになっている。
具体的には、図5に示すように、大容量給紙カセット81から供給される用紙Pは、大容量給紙カセット81から第1用紙搬送路7a1に渡り形成されるLCC用紙搬送路7a11を通って第1用紙搬送路7a1に搬送される。LCC用紙搬送路7a11は、レジストローラ15の用紙搬送方向上流側で第1用紙搬送路7a1に合流するようになっている。
第1用紙搬送路7a1とLCC用紙搬送路7a11とが合流する第1合流部7c1は、略直線的に構成された第1用紙搬送路7a1に対してLCC用紙搬送路7a11が用紙搬送方向下流側に向かって斜めに合流するように連結されている。
第1合流部7c1のLCC用紙搬送路7a11側には、第1合流部7c1に進入する用紙Pを検出するための第1用紙検出センサ7b1が設けられている。
一方、手差し給紙トレイ82から供給される用紙Pは、手差し用紙搬送路7a12を通って一旦LCC用紙搬送路7a11に合流し、その後に第1用紙搬送路7a1に合流するようになっている。
手差し給紙トレイ82から供給される用紙Pは、手差し給紙トレイ82からLCC用紙搬送路7a11の途中に連通する手差し用紙搬送路7a12を通ってLCC用紙搬送路7a11に搬送される。手差し用紙搬送路7a12は、第1合流部7c1の用紙搬送方向上流側でLCC用紙搬送路7a11に合流するようになっている。
LCC用紙搬送路7a11に対して手差し用紙搬送路7a12が合流する第2合流部7c2は、略直線的に構成されたLCC用紙搬送路7a11に対して手差し用紙搬送路7a12が用紙搬送方向下流側に向かって斜めに合流するように連結されている。
第2合流部7c2の手差し用紙搬送路7a12側には、第2合流部2に進入する用紙Pを検出するための第2用紙検出センサ7b2が設けられている。
また、第1用紙搬送路には、両面印字処理工程において片面印字処理終了後に第5用紙搬送路7a5を通って裏面印字処理用に反転された用紙Pが搬送される用紙搬送路が合流するようになっている。
具体的には、図4,図5に示すように、第5用紙搬送路7a5を通って裏面印字処理用に反転された用紙Pは、第5用紙搬送路7a5から連続して延設された反転用紙搬送路7a13を通って第1用紙搬送路7a1に搬送される。反転用紙搬送路7a13は、レジストローラ15の用紙搬送方向上流側で第1用紙搬送路7a1に合流するようになっている(矢印d)。
第1用紙搬送路7a1と反転用紙搬送路7a13とが合流する第3合流部7c3は、略直線的に構成された第1用紙搬送路7a1に対して反転用紙搬送路7a13が用紙搬送方向下流側に向かって斜めに合流するように連結されている。
第3合流部7c1の反転用紙搬送路7a13側には、第3合流部7c3に進入する用紙Pを検出するための第3用紙検出センサ7b3が設けられている。
第1用紙検出センサ7b1、第2用紙検出センサ7b2及び第3用紙検出センサ7b3は、それぞれ配置される第1合流部7c1,第2合流部7c2及び第3合流部7c3の合流地点に近接した位置で、且つ同じ距離をとって配置されている。
これら第1用紙検出センサ7b1、第2用紙検出センサ7b2及び第3用紙検出センサ7b3は、機械式のマイクロセンサが用いられ、用紙Pが検出体に接触することにより作動して検出信号を出力するようになっている。
すなわち、第1用紙検出センサ7b1は、大容量給紙カセット81または手差し給紙トレイ82から供給されてLCC用紙搬送路7a11を通って第1合流部7c1に搬送される用紙Pの用紙先端を検出するものである。
第2用紙検出センサ7b2は、手差し給紙トレイ82から供給されて手差し用紙搬送路7a12を通って第2合流部7c2に搬送される用紙Pの用紙先端を検出するものである。
第3用紙検出センサ7b3は、両面印字処理工程において裏面印字用に反転されて反転用紙搬送路7a13を通って第3合流部7c3に搬送される用紙Pの用紙先端を検出するものである。
図中の7d1〜7d4は各用紙搬送通路内の用紙Pを搬送する搬送ローラである。
ここで、用紙搬送装置7による処理モードに対応した用紙搬送工程について説明する。
印字要求に合致する用紙Pは、図3に示すように、前記複数の給紙トレイ8の中から選択され、用紙搬送路7a中の搬送ローラによってレジストローラ15まで搬送される。レジストローラ15に到達して一旦停止した用紙Pは、用紙Pの先端と前記感光体ドラム3上の画像情報を合致させるタイミングでレジストローラが再び回転することで転写機構10に搬送され、用紙P上に感光体ドラム3から未定着トナー像(画像情報)が転写された後、定着ユニット6で用紙P上にトナー像が固着されて排紙トレイ9に排出される。
この用紙搬送路7a内の搬送経路において、画像形成装置1Aが有する処理モード(コピアモード、プリンタモード、FAXモード)、および印字処理手法(片面印字、両面印字)によって定着ユニット6以降から排紙トレイ9までの搬送方法が異なる。
通常、コピアモードでは、ユーザが画像形成装置1Aの近傍で操作を行うことから“フェースアップ排出”と呼ばれる印字面が上側になって排出される手法が多く用いられる。
一方、プリンタ、FAX等の各モードでは、ユーザが画像形成装置1Aの近傍にいないことから排出された用紙Pのページ順を揃える“フェースダウン排出”手法が多く用いられている。
従って、画像形成装置1Aでは、定着ユニット6を通過した用紙Pを排紙トレイ9に排出するまでの間に、複数の搬送路と複数の分岐爪を経由して、上記目的に合致する用紙排出を行うようになっている。
(片面印字でフェースアップの排出)
画像形成装置1Aにおいて、用紙Pの片面印字でフェースアップによる排出方式の場合は、図4に示すように、定着ユニット6を通過した用紙Pが搬送ローラ16を通過する直前に、分岐爪20aは、図示しない爪位置切換え手段(ソレノイド等)によって第3用紙搬送路7a3を開放し、第4用紙搬送路7a4を遮蔽する。
搬送される用紙Pは、その先端部が分岐爪20aにナビゲートされて、第3用紙搬送路7a3を通過して排紙ローラ17を経て排紙トレイ9に排出される。
(片面印字でフェースダウンの排出)
画像形成装置1Aにおいて、用紙Pの片面印字でフェースダウンによる排出方式の場合は、図4に示すように、定着ユニット6を通過した用紙Pが搬送ローラ16を通過する直前に、分岐爪20aは、図示しない爪位置切換え手段(ソレノイド等)によって第4用紙搬送路7a4を開放し、第3用紙搬送路7a3を遮蔽する。
更に、分岐爪20cは、図示しない爪位置切換え手段によって第5用紙搬送路7a5を開放し、第7用紙搬送路7a7を遮蔽する。
搬送される用紙Pは、その先端部が分岐爪20aにナビゲートされて第4用紙搬送路7a4を通過し、用紙P先端の腰(材料の強さ)と搬送力とにより分岐爪20bを移動して第5用紙搬送路7a5を開放した後に、分岐爪20cにナビゲートされて第5用紙搬送路7a5に導かれる。
用紙Pの後端が分岐爪20eの位置に到達すると、用紙Pの搬送が一旦停止する。
分岐爪20cは、図示しない爪位置切換え手段によって第6用紙搬送路7a6を開放し、第7用紙搬送路7a7を遮蔽する。
この時、分岐爪20bは、図示しない分岐爪保持シャフトに配置される弾性部材(バネ等)によって自然に位置変位して、第4用紙搬送路7a4を遮蔽する状態となっている。
その後、反転搬送ローラ18が逆回転することで用紙Pの再搬送が行われ、搬送される用紙Pは、分岐爪20eの位置に滞留する後端側から第6用紙搬送路7a6を通過した後に、排紙ローラ17を経て排紙トレイ9に排出される。
(両面印字の印字手法での排出)
画像形成装置1Aにおいて、両面印字を行う場合は、図4に示すように、用紙Pの第1面印字(表面印字)が終了し、定着ユニット6を通過した用紙Pが搬送ローラ16を通過する直前に、分岐爪20aは図示しない爪位置切換え手段(ソレノイド等)によって第4用紙搬送路7a4を開放し、第3用紙搬送路7a3を遮蔽する。
更に、分岐爪20cは、図示しない爪位置切換え手段によって第7用紙搬送路7a7を開放し、第5用紙搬送路7a5を遮蔽する。また、分岐爪20dは、図示しない爪位置切換え手段によって第8用紙搬送路7a8を開放する。
搬送される用紙Pは、その先端部が分岐爪20aにナビゲートされて、第4用紙搬送路7a4を通過し、用紙P先端の腰(材料の強さ)と搬送力とにより分岐爪20bを移動した後に、分岐爪20cにナビゲートされて第7用紙搬送路7a7、そして第8用紙搬送路7a8に導かれる。
用紙Pの後端が第8用紙搬送路7a8に到達すると、用紙Pの搬送が一旦停止する(第1面のスイッチバックの完了)。その後、分岐爪20dが図示しない爪位置切換え手段によって第7用紙搬送路7a7を遮蔽し、分岐爪20eへの搬送路が開放されると、スイッチバックローラ19が逆回転することで用紙Pの再搬送が行われる。
搬送される用紙Pは、第8用紙搬送路7a8の位置に滞留する後端側から分岐爪20eを介して第5用紙搬送路7a5を通過して、印字処理工程(転写機構における転写工程)の直前に配置されるレジストローラ15まで搬送される。
その後、用紙Pの第2面印字(裏面印字)が終了し、定着ユニット6を通過した用紙Pは、前述した(片面印字でフェースアップの排出)と同様の処理が行われて排紙トレイ9に排出される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1Aの制御系について図面に基づき説明する。
図6は本実施形態に係る画像形成装置の電気制御部の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、図6に示すように、画像の読み取り処理、画像処理、画像形成処理、および用紙Pの搬送処理等をROM(Read Only Memory)55に予め記憶されたプログラムにしたがって中央処理ユニット(CPU)54がRAM(Random access Memory)56等の一時的記憶手段を用いて処理を実行する。
尚、ROM55やRAM56に代えてHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶手段を用いることができる。
画像形成装置1Aにおいて、スキャナ部22によって読み取った原稿の画像情報(原稿画像データ)、または、図示しない通信ネットワークに繋がれた各端末装置から送信された原稿画像情報は、通信処理部58を介して画像処理部57に入力されるようになっている。
画像処理部57は、RAM56等の記憶部に記憶された原稿画像情報を印字(用紙への画像形成)に適した印字用画像に上記のプログラムによって処理するものである。
印字用画像情報は画像形成部14に入力される。
画像形成部14、用紙搬送部(用紙搬送路7a等において用紙の各種検出・制御を行う。)59、定着ユニット6、排紙処理部(排紙ローラ17において用紙の各種の検出・制御を行う。)60は、各々の駆動制御部62と連動している。
用紙搬送部59によって搬送される用紙は、印字工程(画像形成部14においての画像情報の印字処理)と、その後に、その印字処理された用紙に対する定着工程(定着ユニット6)を経て用紙排出部(排紙トレイ9)に排出されるようになっている。
尚、用紙搬送部59には、レジスト前検知スイッチ596や図示しない定着検知スイッチ、および排紙検知スイッチ等の検出信号が入力されるようになっている。
レジスト前検知スイッチ596は、レジストローラ15に用紙が到達したか否かを検出するスイッチである。定着検知スイッチは、定着ユニット6に用紙が到達したか否かを検出するスイッチである。排紙検知スイッチは、用紙が排紙された否かを検出するスイッチである。
また、画像形成装置1Aには、運転条件設定部77が設けられている。
この運転条件設定部77は、操作スイッチ類76によって使用者が設定した画像形成要求または記録媒体(用紙)の種類等の画像形成条件に応じて、画像形成装置1Aの画像形成、または搬送条件等の運転条件を設定するものである。
また、画像形成装置1Aは、設定された前記運転条件にしたがって、読み取り部(スキャナ部22)、用紙搬送部59、画像形成部14、定着ユニット6および排紙処理部60などの駆動用アクチュエータである原稿読み取り駆動部64、用紙搬送駆動部66、反転搬送駆動部67、印字処理駆動部68、定着駆動部70および排紙駆動部72の動作、すなわちROM55に記憶されたプログラムに基づくCPU54の指令にしたがって同期した動作を、駆動制御部62の制御によって行うようになっている。
原稿読み取り駆動部64は、スキャナ部22の駆動用アクチュエータである。
用紙搬送駆動部66は、用紙搬送部59、具体的には、上述の用紙搬送路7a上の用紙ピックアップローラ8a、レジストローラ15の駆動用モータである。
反転搬送駆動部67は、反転搬送ローラ18の駆動用モータである。
印字処理駆動部68は、感光体ドラム3の駆動用モータである。
定着駆動部70は、定着ユニット6の加熱ローラ6aおよび加圧ローラ6bの駆動用モータである。
排紙駆動部72は、排紙ローラ17などの駆動用モータである。
これらの各駆動部の駆動用モータは、それぞれ同じまたは異なるモータを駆動源として適宜に動力伝達機構を介して構成できる。
さらに、画像形成装置1Aには、オプション構成74として、後処理装置(ステープル、パンチ、複数段排紙トレイ、シフター等々)、自動原稿読み取り装置(自動原稿処理装置1A2等)、大容量給紙カセット81等が配置可能であり、それらオプション構成74は画像形成装置1Aの制御部とは別に各々のオプション構成74内に制御部74aを持ちながら、装置とのタイミング調整を、前記通信処理部58を介して同期するように構成されている。
記録媒体検出手段78は、定着ユニット6または搬出部に用紙の先端が到達することを検出するものである。
具体的には、記録媒体検出手段78は、用紙搬送路7a入り口において用紙を導入するレジストローラ15から用紙が送り出された後の用紙の搬送時間を計測する搬送時間計測手段79aと、このレジストローラ15から制御対象の定着ユニット6および排紙ローラ17のそれぞれまでの距離と用紙の搬送速度に基づき、用紙搬送路7aにおける用紙の搬送タイミングを検出する搬送タイミング検出手段79bとを有している。
記録媒体検出手段78は、本実施形態では、定着ユニット6および排紙ローラ17のそれぞれに用紙が到達する(突入する)タイミングを、搬送タイミング検出手段79bによって検出した記録媒体の搬送タイミングに基づいて検出するようにしている。
以上のように制御される画像形成装置1Aにおいて、CPU54は、用紙搬送路7aに搬送される用紙Pの用紙搬送速度を制御する制御部7eとしての機能を兼ねている。
本実施形態においては、制御部7eの機能として用紙搬送速度加減機能7e1、用紙厚さ判定機能7e2を備えていることを特徴としている。
用紙搬送速度加減機能7e1は、第1〜3用紙検出センサ7b1,7b2,7b3により検出される第1〜3合流部7c1,7c2,7c3に進入するそれぞれの用紙Pの用紙先端の検出結果に基づき、第1〜3合流部7c1,7c2,7c3を通過する用紙Pの搬送速度を決定する機能である。
本実施形態における用紙搬送速度制御は、用紙搬送速度加減機能7e1により、搬送された用紙Pの先端が第1〜3合流部7c1,7c2,7c3に進入するタイミングから用紙先端が第1〜3合流部7c1,7c2,7c3を通過完了するまでの間減速制御するようにしている。
また、用紙搬送速度加減機能7e1により、搬送された用紙Pの先端が第1〜3合流部7c1,7c2,7c3を通過完了したタイミングで加速制御するようにしている。
この用紙搬送速度加減機能7e1による用紙搬送速度の速度制御は、例えば、用紙先端が第1合流部7c1に到達するまでの用紙搬送速度をV1、用紙先端が第1合流部7c1を通過完了するまでの用紙搬送速度をV2、画像形成部における印字プロセス速度をVpとするとき、第1合流部7c1における用紙搬送速度の減速制御を、
V1>V2>Vp・・・(1)
V1=(1.5〜2.0)×Vp・・・(2)
の関係式を満たすものとしている。
尚、第2合流部7c2及び第3合流部7c3においても、用紙搬送速度加減機能7e1による用紙搬送速度の速度制御は、上記2式の関係式を満たすようにされている。
用紙厚さ判定機能7e2は、予め用紙Pの基準用紙厚さを設定し、搬送される用紙Pの厚さが基準用紙厚さよりも厚いか、薄いかを判定する機能である。
用紙厚さ判定機能7e2による判定結果に基づく用紙搬送速度の速度制御は、搬送される用紙Pの厚さが薄い程、用紙搬送速度を低速にするように制御されている。
一方、搬送される用紙Pの厚さが基準用紙厚さよりも厚い場合は、上述した関係式を満たす範囲で高速で用紙搬送を行うように制御されている。
尚、用紙厚さ判定機能7e2は、用紙厚さを検出可能なセンサを用いて用紙厚さを判定するものであっても良く、また、オペレータのスイッチ操作により搬送する用紙Pの厚さを選択的に判定するようにしたものであっても良い。このように構成することで、電気的制御を簡略化することができる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1Aにおける画像形成部14への用紙搬送における用紙搬送速度制御について図面を参照して説明する。
図7は本実施形態に係る画像形成装置における給紙トレイから給紙するときの用紙搬送速度の推移を示す説明図、図8は前記画像形成装置における大容量給紙カセット及び手差し給紙トレイから給紙するときの用紙搬送速度の推移を示す説明図である。
画像形成装置1Aにおいて、給紙トレイ8から給紙を行う場合(矢印a)の用紙搬送速度Vaの用紙搬送速度制御は、図7に示すように、給紙トレイ8から用紙搬送が開始されて第1用紙搬送路7a1を通って第3合流部7c3を通過してレジストローラ15に向かい等速制御により用紙搬送を行うように制御されている。
一方、大容量給紙カセット81から給紙を行う場合(矢印b)の用紙搬送速度Vbの用紙搬送速度制御は、図8に示すように行われる。すなわち、大容量給紙カセット81から用紙搬送が開始されて用紙先端が第1用紙検出センサ7b1に到るまでの区間では、等速制御により用紙搬送が行われる。
そして、用紙先端が第1用紙検出センサ7b1によって検出されてから第1合流部7c1に進入するまでの区間では、減速制御により用紙搬送が行われ、用紙先端が第1合流部7c1を通過中は低速の等速制御により用紙搬送が行われる。
そして、用紙先端が第1合流部7c1を通過して所定時間が経過するまでの区間では、所定速度に到達するまで加速制御により用紙搬送が行われ、所定速度に到達した後は等速制御により用紙搬送が行われる。
他方、手差し給紙トレイ82から給紙を行う場合(矢印c)の用紙搬送速度Vcの用紙搬送速度制御は、図8に示すように行われる。すなわち、手差し給紙トレイ82から用紙搬送が開始されて用紙先端が第2用紙検出センサ7b2に到るまでの区間では、等速制御により用紙搬送が行われる。
そして、用紙先端が第2用紙検出センサ7b2によって検出されてから第2合流部7c2に進入するまでの区間では、減速制御により用紙搬送が行われ、用紙先端が第2合流部7c2を通過中は低速の等速制御により用紙搬送が行われる。
そして、用紙先端が第2合流部7c2を通過して所定時間が経過するまでの区間では、所定速度に到達するまで加速制御により用紙搬送が行われ、所定速度に到達した後は等速制御により用紙搬送が行われる。
尚、図5に示すように、反転用紙搬送路7a13を通って再び第1用紙搬送路7a1に用紙搬送を行う場合の用紙搬送速度制御についても、前述した大容量給紙カセット81や手差し給紙トレイ82から給紙を行う場合の用紙搬送速度制御と同様な制御に基づき行われる。
すなわち、反転用紙搬送路7a13を通って用紙先端が第3用紙検出センサ7b3に到るまでの区間では、等速制御により用紙搬送が行われる。
そして、用紙先端が第3用紙検出センサ7b3によって検出されてから第3合流部7c3に進入するまでの区間では、減速制御により用紙搬送が行われ、用紙先端が第3合流部7c3を通過中は低速の等速制御により用紙搬送が行われる。
そして、用紙先端が第3合流部7c3を通過して所定時間が経過するまでの区間では、所定速度に到達するまで加速制御により用紙搬送が行われ、所定速度に到達した後は等速制御により用紙搬送が行われる。
次に、上述した画像形成装置1Aにおける画像形成部14への用紙搬送における用紙搬送速度制御の一例をフローチャートに基づき説明する。
図9は本実施形態に係る画像形成装置における手差し給紙トレイから給紙するときの用紙搬送速度制御の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置1Aにおける手差し給紙トレイ82から給紙するときの用紙搬送速度制御は、図9に示すフローチャートに沿って以下のように行われる。
まず、手差し給紙トレイ82から用紙Pが給紙されると、用紙Pは手差し用紙搬送路7a12を通って搬送され(ステップS1)、用紙Pの先端が第2用紙検出センサ7b2に到達すると用紙Pが検出される(ステップS2)。
第2用紙検出センサ7b2によって用紙Pが検出されると、第2用紙検出センサ7b2から出力された検出信号に基づき用紙先端が第2用紙検出センサ7b2を通過した時点から第2合流部7c2に到達するタイミングを算出して(ステップS3)、その間に用紙搬送速度をV1からV2に減速制御が行われる(ステップS4)。
ここで、V1は用紙先端が第2合流部7c2に到達するまでの用紙搬送速度、V2は用紙先端が第2合流部7c2を通過完了するまでの用紙搬送速度とする。
そして、用紙先端が第2合流部7c2を通過したことが確認されると(ステップS5)、用紙搬送速度をV2からV1に加速制御が行われる(ステップS6)。
そして、用紙先端が第1用紙検出センサ7b1に到達すると用紙Pが検出される(ステップS7)。
第1用紙検出センサ7b1によって用紙Pが検出されると、第1用紙検出センサ7b1から出力された検出信号に基づき用紙先端が第1用紙検出センサ7b1を通過した時から第1合流部7c1に到達するタイミングを算出して(ステップS8)、用紙搬送速度をV1からV2に減速制御が行われる(ステップS9)。
そして、用紙先端が第1合流部7c1を通過したことが確認されると(ステップS10)、用紙搬送速度をV2からV1に加速制御が行われる(ステップS11)。
このようにして用紙Pがレジストローラ15に到達すると、通常の用紙搬送制御に基づき給紙動作が行われる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、複数の用紙搬送路が合流する合流部の用紙搬送方向上流側に用紙検出センサを配置して、合流部に進入する用紙Pの用紙搬送速度を減速制御することで用紙Pが用紙搬送路内壁や用紙搬送用ペーパーガイドの側壁に衝突して座屈し、これにより、搬送JAMを招来したり、用紙搬送タイミングの遅延を生じさせて次工程の処理時間の不足を招いたりすることを防止することができる。
すなわち、本実施形態によれば、給紙トレイ8からの第1用紙搬送路7a1に対して大容量給紙カセット81からのLCC用紙搬送路7a11が合流する第1合流部7c1、大容量給紙カセット81からのLCC用紙搬送路7a11に対して手差し給紙トレイ82からの手差し用紙搬送路7a11が合流する第2合流部c2、及び第1用紙搬送路7a1に対して反転用紙搬送路7a13が合流する第3合流部7c3において、搬送JAMを招来したり、用紙搬送タイミングの遅延を生じさせて次工程の処理時間の不足を招いたりすることを防止してスムーズな用紙搬送を実現することができる。
これにより、複数の給紙部からの用紙搬送路を合流させて、用紙搬送路を共有させることができるので、用紙搬送路の構成の省スペース化を図り、複数の用紙搬送路を含む用紙搬送装置7のコンパクト化を実現できる。
また、本実施形態による用紙搬送速度制御は、用紙搬送路の合流部において用紙搬送速度を減速制御し、その後、用紙搬送が安定して行われる時点、すなわち用紙端部が合流部を通過完了した時点から加速制御しているので、用紙搬送のタイミングを遅延することなく行うことができる。
また、本実施形態では、各用紙搬送路の合流部に設けられる用紙検出センサとして、機械式のマイクロセンサを用いることで、装置構成や電気制御を簡単することができる。尚、本発明は、用紙検出センサの構成に限定されるものではなく、例えば、マイクロセンサの代わりに透過式や反射式の非接触型の光センサを用いても良い。これによれは、用紙検出センサと搬送される用紙とが接触することがないので、さらに紙詰まりや搬送JAMを抑制することができる。
尚、上述した実施形態および実施例では、電子写真方式により画像情報を出力する画像形成装置を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、用紙搬送装置を搭載して複数の給紙部より用紙搬送を行うものであれば、その他の方式による画像形成装置やその他の装置においても展開が可能である。
本発明に係る用紙搬送装置が採用された画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。 前記画像形成装置の装置本体の構成を示す部分詳細図である。 前記用紙搬送装置を構成する用紙搬送路の構成を示す説明図である。 前記用紙搬送路を構成する分岐された用紙搬送路とそれらを連通させる分岐爪の構成を示す部分詳細図である。 前記用紙搬送路を構成する各給紙部からの用紙搬送路の合流部の構成を示す部分詳細図である。 前記画像形成装置の電気制御部の構成を示すブロック図である。 前記画像形成装置における給紙トレイから給紙するときの用紙搬送速度の推移を示す説明図である。 前記画像形成装置における大容量給紙カセット及び手差し給紙トレイから給紙するときの用紙搬送速度の推移を示す説明図である。 前記画像形成装置における手差し給紙トレイから給紙するときの用紙搬送速度制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 露光ユニット
1A 画像形成装置
7 用紙搬送装置
7a 用紙搬送路
7a1 第1用紙搬送路
7a2 第2用紙搬送路
7a3 第3用紙搬送路
7a4 第4用紙搬送路
7a5 第5用紙搬送路
7a6 第6用紙搬送路
7a7 第7用紙搬送路
7a8 第8用紙搬送路
7a11 LCC用紙搬送路
7a12 手差し用紙搬送路
7a13 反転用紙搬送路
7b 用紙検出センサ
7b1 第1用紙検出センサ
7b2 第2用紙検出センサ
7b3 第3用紙検出センサ
7c1 第1合流部
7c2 第2合流部
7c3 第3合流部
7e 制御部
7e1 用紙搬送速度加減機能
7e2 用紙厚さ判定機能
8 給紙トレイ(給紙部)
14 画像形成部
15 レジストローラ
81 大容量給紙カセット(給紙部)
82 手差し給紙用トレイ(手差し給紙部)
P 用紙
V1,V2 用紙搬送速度
Va 給紙トレイから給紙を行う場合の用紙搬送速度
Vb 大容量給紙カセットから給紙を行う場合の用紙搬送速度
Vc 手差し給紙トレイから給紙を行う場合の用紙搬送速度
Vp 印字プロセス速度

Claims (8)

  1. 用紙搬送路に搬送された用紙を用紙検出センサにより検出して、用紙検出センサからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送速度制御方法において、
    前記用紙搬送路における複数の用紙搬送路が合流する合流部の用紙搬送方向上流側に搬送された用紙の先端を検出する工程と、
    前記用紙先端を検出したときの検出信号に基づき、前記用紙先端を検出した後の用紙搬送速度を、前記用紙先端の検出前の用紙搬送速度に比較して低速となるように速度制御する工程と、を有することを特徴とする用紙搬送速度制御方法。
  2. 前記用紙搬送路として、画像を形成する画像形成部に用紙を搬送するためのレジストローラが配置される用紙搬送路と、用紙が複数枚収納される給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、用紙が適宜に載置される手差し給紙部から用紙搬送される用紙搬送路とを備えた画像形成装置に用いられる用紙搬送速度制御方法であって、
    前記複数の用紙搬送路の合流部は、前記給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路と、前記手差し給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路とが合流する合流部であることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送速度制御方法。
  3. 前記用紙搬送路として、画像を形成する画像形成部に用紙を搬送するためのレジストローラが配置される用紙搬送路と、用紙が複数枚収納される給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、用紙が適宜に載置される手差し給紙部から用紙搬送される用紙搬送路と、両面印字処理における片面印字処理終了後の用紙を裏面印字処理用に反転して搬送する反転用紙搬送路とを備えた画像形成装置に用いられる用紙搬送速度制御方法であって、
    前記複数の用紙搬送路の合流部は、前記給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路または前記手差し給紙部から前記レジストローラに向かう用紙搬送路と、前記反転用紙搬送路とが合流する合流部であることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送速度制御方法。
  4. 前記用紙搬送速度の速度制御は、搬送された用紙の先端が前記合流部に進入するタイミングから前記用紙先端が用紙搬送路の合流部を通過完了するまでの間減速制御されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の用紙搬送速度制御方法。
  5. 前記用紙搬送速度の速度制御は、搬送された用紙の先端が用紙搬送路の合流部を通過完了したタイミングで加速制御されることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の用紙搬送速度制御方法。
  6. 前記用紙搬送速度の速度制御は、
    用紙先端が合流部に到達するまでの用紙搬送速度をV1、
    用紙先端が用紙搬送路の合流部を通過完了するまでの用紙搬送速度をV2、
    画像形成部における印字プロセス速度をVp、
    とすると、
    前記合流部における用紙搬送速度の減速制御を、
    V1>V2>Vp・・・(1)
    V1=(1.5〜2.0)×Vp・・・(2)
    の関係式を満たすものとすることを特徴とする請求項4または5に記載の用紙搬送速度制御方法。
  7. 前記合流部における用紙搬送速度の減速制御は、搬送される用紙の厚さが薄いほど用紙搬送速度を低速にすることを特徴とする請求項4乃至6のうちの何れか一項に記載の用紙搬送速度制御方法。
  8. 用紙が搬送される複数の用紙搬送路と、前記用紙搬送路内を通過する用紙を検出する用紙検出センサとを備えて、前記用紙検出センサからの出力信号に基づき搬送される用紙の用紙搬送速度を制御する用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置に用紙を供給する複数の給紙部とを備えた画像形成装置において、
    前記用紙搬送装置は、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の用紙搬送速度制御方法を用いて搬送される用紙の搬送速度を制御することを特徴とする画像形成装置。
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