JP2008105812A - シート送り出し装置および小切手読取装置 - Google Patents

シート送り出し装置および小切手読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小切手送り出し装置において、リタードローラ方式の分離部に送り出される小切手を2枚以下の枚数に制限して、小切手を確実に1枚ずつ送り出し可能にすること。
【解決手段】小切手読取装置1の小切手送り出し装置は、小切手供給部6に積層状態で挿入された小切手4を小切手送り出し機構10によって分離して1枚ずつ搬送路5に送り出すために、小切手供給部6の小切手送り出し口14を先細り状態に形成した第1小切手分離部Aを介して送り出される小切手を数枚程度の束とし、この束から、分離パッド18からなる第2小切手分離部Bを介して2枚以下の枚数に小切手を分離して、リタードローラ方式の第3小切手分離部Cに送り出す。この結果、第3小切手分離部Cを経由して、小切手4が1枚ずつ搬送路に送り出される。
【選択図】図4

Description

本発明は、小切手、記録用紙などのシートを分離して一枚ずつ送り出すために、小切手読取装置、プリンタなどに組み込まれるシート送り出し装置に関するものである。
銀行などの金融機関においては、持ち込まれた小切手、手形などの小切手類(有価証券類)を小切手読取装置に掛けて、それらの表面画像および磁気インク文字を読み取り、読取結果に応じて小切手類の仕分け作業などを行っている。また、近年においては電子決済の普及に伴って、読み取った画像データ、磁気インク文字をコンピュータ処理して、小切手類をコンピュータにより管理することも行われている。特許文献1にはこのような小切手読取装置が開示されている。
ここで、小切手の情報を確実に読み取るためには、小切手を一枚ずつ送り出して磁気インク文字読取用の磁気ヘッドの読取位置および画像読取用のスキャナの読取位置を経由して搬送することが必要である。複数枚の小切手が重なった状態で搬送されると、正確に情報を読み取ることができず、又搬送路上において小切手が詰まるおそれもある。
積層状態で収納されている小切手などのシートを1枚ずつ送り出すための分離機構としては、摩擦係数の高い素材からなる分離パッドにシートを押し当てながら送り出すことによりシートを分離するパッド分離方式、および、シート送り出しローラとここに押し付けられている回転負荷が作用しているリタードローラとの間を通すことによりシートを分離するリタードローラ方式が知られている。
特許文献2には、剛性の高いシートを分離して一枚ずつ給送するのに適したシート供給装置が開示されている。ここに開示のシート供給装置では、カセットケース内から送り出されるシートの表面に分離パッドの接触面が密着するように、分離パッドを回動可能に支持し、シートが束状態のままでリタードローラ方式の分離ローラ対に送り出されることを防止している。
特開2004−206362号公報 特開2001−48362号公報
特許文献2に開示の分離機構では、シートに分離パッドが密着するので、分離パッドに接触しているシートが送りされることはない。しかし、複数枚のシートが重なっている場合には、分離ハッドに接触していないシートが、それらの間の摩擦力によって束状態のまま分離ローラ対に送り出されるおそれが依然として残っている。
ここで、2枚のシートが重なった状態でリタードローラ方式の分離ローラ対に送り込まれた場合には、リタードローラの側に接するシートの送り出しが阻止されるので、1枚のシートのみが分離ローラ対から送り出される。しかしながら、3枚以上のシートが束になった状態で分離ローラ対に送り込まれた場合には、リタードローラに接する1枚のシートが送り出されることは阻止されるが、それ以外の複数枚のシートは、それらの間の摩擦力によって束状態のままで、分離ローラ対を通って送り出されてしまう危険性がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、リタードローラ方式の分離部に送り出されるシートを2枚以下の枚数に制限し、これによって、シートを確実に1枚ずつ送り出すことのできるようにしたシート送り出し装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のシート送り出し装置は、
送り出し対象の小切手などのシートを積層状態で挿入するシート挿入部と、
シート挿入部に入れたシートをシート送り出し口に向けて送り出すためのピックアップローラと、
このピックアップローラに前記シート挿入部に入れたシートを押し付けるためのホッパと、
前記シート挿入部の前記シート送り出し口の幅を、シート送り出し方向に向けて漸減させることにより形成した第1シート分離部と、
前記シート送り出し口に続くシート分離通路と、
このシート分離通路に配置された分離パッドからなる第2シート分離部と、
前記シート分離通路における分離パッドの下流側に配置されたシート送り出しローラおよび、このシート送り出しローラに押圧されているリタードローラからなる第3シート分離部とを有していることを特徴としている。
本発明では、積層状態でシート挿入部に挿入されているシートがピックアップローラによってシート送り出し口を介してシート分離通路に送り出される。シート送り出し口は、その送り出し方向に向かって幅が漸減した構成の第1シート分離部となっているので、当該シート送り出し口によって、束の状態で送り出されるシートの枚数が制限される。すなわち、このシート送り出し口の開口幅を複数枚のシートのみが同時に通過可能な寸法にしておくことにより、当該シート送り出し口を介して積層状態のシートから最大でも数枚のシートのみがピックアップローラによって送り出される。
このように第1シート分離部によって多くても数枚のシートのみがシート分離通路に送り出され、このシート分離通路に配置されている分離パッドからなる第2シート分離部によってさらにシートが分離されて送り出される。第1シート分離部において数枚程度以下にシートが分離されているので、当該分離パッドによって確実に2枚以下にシートが分離され、2枚以下の枚数のシートのみが送り出される。したがって、この下流側のリタードローラ方式の第3シート分離部においてシートが一枚に分離され、確実に1枚のシートのみが送り出される。
ここで、前記シート挿入部および前記シート送り出し口を、対向配置した一対の第1および第2シートガイド面によって規定することができる。この場合には、前記ピックアップローラの外周面部分が突出している側の第1シートガイド面を、直線状に延びる平面とし、前記第2シートガイド面のシート送り出し方向の先端面部分を前記第1シートガイド面の側に傾斜している傾斜面とすることができる。これら第1および第2シートガイド面の先端部分によって開口幅が先細りとなったシート送り出し口が規定され、ピックアップローラによって送り出されるシートの先端は、第2シートガイド面の先端側の傾斜面に当り、徐々に送り出し枚数が絞られながら当該シート送り出し口からシート分離通路に送り出される。
また、第2シート分離部においては、前記分離パッドの表面に、前記シート分離通路に沿って送り出されるシートの先端が90度未満の進入角で衝突するように、当該分離パッドを配置しておくことが望ましい。このようにすれば、束の状態で送り出された各シートの先端が分離パッドに当り、各シートが送り出し方向にばらける(バラバラに分離する)と共に、それらの送り出しが阻止される。よって、ピックアップローラに直接に接触している1シート、あるいは多くても当該シートを含む2枚のシートのみが、分離パッドによる摩擦抵抗に打ち勝って送り出される。よって、2枚以下のシートのみを確実に分離して第3シート分離部に送り出すことができる。この結果、リタードローラ方式の第3シート分離部からは1枚のシートのみが送り出されることになる。
ここで、前記シート分離通路に沿って送り出されるシートの送り出し方向に対して、所定の傾斜角度となるように、前記分離パッドが配置しておくことが望ましい。さらに好ましくは、この傾斜角度を10度ないし40度の範囲内の角度となるようにすることが望ましい。この傾斜角を設けることにより、束の状態で送り込まれるシートを確実に2枚以下に分離して送り出すことができる。
次に、上記の構成に加えて、前記ホッパのシート押し付け面は、そのシートとの間の摩擦力がシート間の摩擦力よりも大きいことが望ましい。ホッパのシート押し付け面によってシート挿入部に挿入されているシートの送り出しが阻止されるので、ピックアップローラの側の一枚のシートあるいは複数枚のシートのみをシート送り出し口から送り出すことができる。このように、シート押し付け面によって形成した、所謂、予備シート分離部を配置しておくと、シート送り出し口からシート分離通路に送り出されるシートの枚数を少なくできるので、結果として、リタードローラ方式の第3シート分離部に同時に送り込まれるシート枚数を確実に2枚以下にすることができる。
次に、本発明のシート送り出し装置は、プリンタ、複写機における記録紙供給装置として用いることもできるが、重なった状態で送り出され易いサイズの小さな小切手、手形などを取り扱う小切手読取装置に用いるのに適している。
本発明のシート送り出し装置では、シートが積層状態で挿入されているシート挿入部のシート送り出し口からシートを送り出す際に、第1シート分離部によって送り出されるシートを複数枚程度に制限し、しかる後に、パッド方式の第2シート分離部において複数枚の束状のシートを分離した後に、リタードローラ方式の第3分離部に送り込むようにしている。パッド方式の第2シート分離部には複数枚程度に制限された状態でシートが送り込まれるので、当該第2シート分離部において確実に2枚以下のシートに分離でき、3枚以上のシートが束状のままリタードローラ方式の第3分離部に送り込まれることを回避できる。よって、第3シート分離部を介して、確実にシートを1枚ずつ分離して送り出すことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したシート送り出し装置を備えた小切手読取装置の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係る小切手読取装置の外観斜視図である。小切手読取装置1は、本体ケース2と、この上側に被せた蓋ケース3とを備えており、この内部に各部品が組み込まれた構成となっている。蓋ケース3には、上から見た場合にU形状をした細幅の垂直溝からなる小切手4(シート)の搬送路5が形成されており、この搬送路5の一方の端は広幅の垂直溝からなる小切手供給部6(シート挿入部)に連通しており、搬送路5の他方の端は左右に分岐して、それぞれ広幅の垂直溝からなる第1および第2小切手排出部7、8に繋がっている。
小切手4は、その表面4aの下端部分に磁気インク文字4cが印刷されている。また、表面4aには、所定の模様の背景に、金額、振出人、番号、サインなどが記載されており、裏面4bには裏書き欄などが設けられている。小切手供給部6に縦置き状態で収納された読取前の小切手4は、搬送路5に沿って搬送されながら、その表面4aに印刷されている磁気インク文字4c、その表面画像および裏面画像が読み取られる。これらに情報が正常に読み取られた小切手については、裏書き印字が行われた後に、第1小切手排出部7に振り分けられて、そこに排出され、読取不能、読取異常などが発生した小切手については、裏書き印字が行われることなく、第2小切手排出部8に振り分けられて、そこに排出されるようになっている。
図2は小切手読取装置1の内部構造を示す説明図である。小切手供給部6には、ここに積層状態で挿入された小切手4を搬送路5に1枚ずつ送り出すための小切手送り出し機構10が配置されており、小切手供給部6および小切手送り出し機構10によって、小切手送り出し装置が構成される(図3参照)。
搬送路5は、小切手供給部6に繋がっている上流側搬送路部分21と、第1、第2小切手排出部7、8に繋がっている下流側搬送路部分23と、これらの間を繋ぐ湾曲搬送路部分23とを備えたU状の通路となっている。
小切手供給部6から搬送路5に送り出された小切手4を当該搬送路5に沿って搬送する搬送機構30は、第1〜第6搬送ローラ31〜36と、これらに押し付けられて連れ回りする第1〜第6押圧ローラ41〜46と、第1〜第6搬送ローラ31〜36を回転駆動するための搬送用モータ37とを備えている。第1〜第6搬送ローラ31〜36は同期して回転するようになっている。搬送用モータ37としては例えばステッピングモータが用いられている。
第1〜第3搬送ローラ31〜33は、上流側搬送路部分21における上流端、その中程の位置、および湾曲搬送路部分22との境界位置にそれぞれ配置されている。第4搬送ローラ34は湾曲搬送路部分22における下流側の位置に配置されている。第5および第6搬送ローラ35、36は、下流側搬送路部分23における中程の位置および下流端にそれぞれ配置されている。
上流側搬送路部分21における第1および第2搬送ローラ31、32の間には、その上流側から磁気インク文字着磁用の磁石51、表面画像読取手段としての表面側コンタクトイメージスキャナ52、裏面画像読取手段としての裏面側コンタクトイメージスキャナ53が配置されている。また、第2および第3搬送ローラ32、33の間には、磁気インク文字読取用の磁気ヘッド54が配置されており、磁気ヘッド54には、当該ヘッドに小切手4を押し付けるための押圧ローラ55が対峙している。
下流側搬送路部分23における第5および第6搬送ローラ35、36の間には、裏書き印字用の印字機構56が配置されている。印字機構56は小切手4に押圧される印字位置と、この印字位置から後退した待機位置の間を、駆動用モータ(図示せず)によって移動可能となっている。
(小切手送り出し装置の構成)
図3は、小切手供給部6および小切手送り出し機構10からなる小切手送り出し装置を取り出して示す概略構成図である。
小切手供給部6は、左右一対の第1小切手ガイド面11、第2小切手ガイド面12および底面13によって規定されている。第1小切手ガイド面11は直線状の平坦な垂直面によって規定されている。第2小切手ガイド面12は、第1小切手ガイド面11に一定の間隔で平行に配置されている平行垂直面部分12aと、この平行垂直面部分12aの前端から第1小切手ガイド面11の側に向けて90度未満の角度で傾斜している傾斜垂直面部分12bとを備えている。第1小切手ガイド面11の先端部分と、第2小切手ガイド面12の傾斜垂直面部分12bによって小切手送り出し方向に開口幅が漸減している小切手送り出し口14が規定されている。
小切手送り出し機構10は次のように構成されている。まず、小切手供給部6の第1小切手ガイド面11の後端側の部位から外周面が僅かに突出した状態で、小切手繰り出し用のピックアップローラ15が配置されている。他方の第2小切手ガイド面12には小切手送り出し方向に延びる開口部(図示せず)が形成されており、ここを介して、小切手4をピックアップローラ15に向けて押し付けるためのホッパ16が進退可能となっている。ホッパ16は、例えば、小切手供給部6に小切手4が挿入されたことが不図示のホトセンサによって検出されると、不図示の駆動機構によって前進して、一定の押圧力で小切手4をピックアップローラ15に押し付け可能となっている。
ホッパ16の表面にはコルク板などの高摩擦係数の素材からなる摩擦板16aが貼り付けられている。この摩擦板16aの表面、すなわち、小切手押し付け面16bは、その小切手4との間の摩擦力が、小切手相互間の摩擦力よりも大きくなるように設定されている。
次に、小切手送り出し口14の送り出し方向の先端開口14aの開口幅は、複数枚の小切手4が同時に通過可能な寸法に絞られている。この先端開口14aに連続して、第1小切手ガイド面11および第2小切手ガイド面12の先端から延長しているガイド面部分によって規定される小切手分離通路17が形成されている。この小切手分離通路17は、第1小切手ガイド面11と同一方向に延びる直線状通路部分17aと、これに連続して、第2小切手ガイド面12の側に僅かに傾斜した方向に延びている傾斜通路部分17bと、これに連続して、通路幅が漸増しながら延びている通路部分17cとを備えており、当該通路部分17cの先端が搬送路5の上流端に連通している。
直線状通路部分17aの開口幅は、小切手送り出し口14の先端開口14aの開口幅と同一となっている。傾斜通路部分17bは、直線状通路部分17aに対して、所定の角度、傾斜して、直線状通路部分17aよりも僅かに狭い開口幅となっている。この傾斜角度は、10度〜40度の角度範囲内であることが、小切手4の搬送枚数を制限するためにより好ましい。この傾斜通路部分17bにおける第2小切手ガイド面12から延長しているガイド面部分には、第1小切手ガイド面11と平行に延びる状態に分離パッド18が配置されている。傾斜通路部分17bの直線状通路部分17aに対する傾斜角度は、傾斜通路部分17bと直線状通路部分17aに規制される、小切手4の送り出し方向に対する分離パッド18の表面の角度に等しいことになる。
分離パッド18は、傾斜通路部分17bとほぼ同一高さ寸法の一定厚さの矩形板であり、その平坦な分離用表面18aが、傾斜通路部分17bの半分を遮断する状態に、当該傾斜通路部分17b内に突出している。したがって、分離用表面18aには、当該傾斜通路部分17bに沿って送り出される小切手4の先端が10度〜40度の進入角度で当るようになっている。分離パッド18は高摩擦係数の素材から形成されており、例えば、EPDM(ethylene-propylene-diene monomer)又はEPT(ethylene-propylene-terpolymer)などのゴム系のエラストマーから形成されたものである。
この分離パッド18の下流側の通路部分17cには、第1小切手ガイド面11の側に小切手送り出しローラ19が配置され、他方の側にリタードローラ20が配置されている。これらのローラのニップ部19aは通路部分17cの幅方向の中心に位置するように設定されており、リタードローラ20は所定の押圧力で小切手送り出しローラ19の外周面に押し付けられている。リタードローラ20はトルクリミッタ20aによって回転負荷トルクが与えられており、回転が拘束されている。
なお、ピックアップローラ15および小切手送り出しローラ19は、不図示の送り出し用モータによって回転するようになっている。ピックアップローラ15および小切手送り出しローラ19は同時に回転を始め、小切手4の先端が第1搬送ローラ31と第1押圧ローラ41のローラ対に到達した時点で同時に停止する。小切手4の位置は、不図示のホトセンサにより検出される。小切手供給部6から搬送路5に送り出された小切手4は、搬送機構30により搬送路5に沿って搬送される。
(小切手送り出し装置の動作)
図4(a)〜(c)は小切手送り出し装置の動作を示す説明図である。これらの図を参照して小切手送り出し動作を説明する。小切手供給部6には積層状態で多数枚の小切手4が挿入される。図4(a)に示すように、小切手4が挿入されると、ホッパ16が前進して小切手4をピックアップローラ15に一定の押圧力で押し付ける。この状態でピックアップローラ15が矢印方向に回転すると、小切手4が小切手送り出し口14に向けて送り出される。
ホッパ16の表面には摩擦板16aが貼り付けられており、ホッパ16の側の小切手群は移動が拘束され、ピックアップローラ15の側の小切手群のみが送り出される。したがって、この摩擦板16aからなる予備分離部によって小切手供給部6内の小切手4のうちピックアップローラ15の側の小切手群のみが送り出される。
次に、小切手送り出し口14は、その一方の面を規定している傾斜垂直面部分12bによって、送り出し方向に向かって開口幅が漸減している。したがって、送り出される小切手4における傾斜垂直面部分12bの側のものは、それらの先端が傾斜垂直面部分12bに当り、移動が拘束される。よって、小切手送り出し口14の先端開口14aを通過可能な数枚程度の小切手群のみが、当該小切手送り出し口14の先端開口14aから小切手分離通路17に送り出される。このように、先窄まり形状の小切手送り出し口14によって第1分離部Aが形成されており、当該第1分離部Aによって送り出される小切手群が最大で数枚程度に制限される。
次に、小切手分離通路17に送り込まれた小切手群は、10度〜40度の範囲内の進入角度で分離パッド18の分離用表面18aに衝突する。この結果、束の状態で送り出された数枚程度の小切手4が、当該分離パッド18の分離用表面18aによって送り出し方向にばらける。分離パッド18の送り出し方向の先端側の通路幅は、当該分離パッド18によって狭くなっているので、ここを介して、最大で2枚の小切手4のみが通過可能である。したがって、図4(b)に示すように、ピックアップローラ15によって送り出されている小切手群は、分離パッド18からなる第2小切手分離部Bを介して、最大でも2枚の小切手が重なった状態で送り出されて、小切手送り出しローラ19とリタードローラ20のニップ部19aからなる第3小切手分離部Cに送り込まれる。
これらのローラ19、20のニップ部19a(第3小切手分離部C)に送り込まれた2枚の小切手4のうち、リタードローラ20の側の小切手4はその送り出しが拘束され、反対側の小切手送り出しローラ19の側に接触している小切手4のみが送り出される。すなわち、1枚の小切手4のみが搬送路5に送り出される。リタードローラ方式の第3小切手分離部Cには2枚以下の小切手が送り込まれるので、図4(c)に示すように、当該分離部を介して、小切手4が確実に1枚ずつに分離されて、1枚ずつ搬送路5に送り出される。
以上説明したように、本実施の形態の小切手読取装置1では、その小切手供給部6から確実に1枚ずつ小切手4が送り出される。したがって、小切手4が重なって送り出されて読取不良、読取不可の状態が発生することを回避できる。また、重なって送り出された小切手4が搬送路5に詰まり、動作が停止あるいは中断するという弊害も回避できる。
なお、本実施の形態は、本発明によるシート送り出し装置を小切手読取装置に適用したものである。本発明は、小切手読取装置の小切手送り出し装置に限らず、各種のシートを1枚ずつ送り出すためのシート送り出し装置に適用できる。例えば、プリンタ、複写機などにおいて、記録紙を1枚ずつ送り出すための記録紙送り出し装置として用いることができる。
本発明を適用した小切手読取装置の外観斜視図である。 小切手読取装置の内部構造の説明図である。 小切手読取装置の小切手送り出し装置の概略構成図である。 (a)〜(c)は小切手送り出し装置の動作説明図である。
符号の説明
1 小切手読取装置、2 本体ケース、3 蓋ケース、4 小切手、5 搬送路、6 小切手供給部、7 第1小切手排出部、8 第2小切手排出部、10 小切手送り出し機構、11 第1小切手ガイド面、12 第2小切手ガイド面、12a 平行垂直面部分、12b 傾斜垂直面部分、13 底面、14 小切手送り出し口、14a 先端開口、15 ピックアップローラ、16 ホッパ、16a 摩擦板、16b 小切手押し付け面、17 小切手分離通路、17a 直線状通路部分、17b 傾斜通路部分、17c 通路部分、18 分離パッド、18a 分離用表面、19 小切手送り出しローラ、19a ニップ部、20 リタードローラ、20a トルクリミッタ、21 上流側搬送路部分、22 湾曲搬送路部分、23 下流側搬送路部分、30 搬送機構、31〜36 搬送ローラ、37 搬送用モータ、41〜46 押圧ローラ、51 磁石、52 表面側コンタクトイメージスキャナ、53 裏面側コンタクトイメージスキャナ、54 磁気ヘッド、55 押圧ローラ、56 印字機構、A 第1小切手分離部、B 第2小切手分離部、C 第3小切手分離部

Claims (7)

  1. 送り出し対象の小切手などのシートを積層状態で挿入するシート挿入部と、
    このシート挿入部に入れたシートをシート送り出し口に向けて送り出すためのピックアップローラと、
    このピックアップローラに前記シート挿入部に入れたシートを押し付けるためのホッパと、
    前記シート挿入部の前記シート送り出し口の幅を、シート送り出し方向に向けて漸減させることにより形成した第1シート分離部と、
    前記シート送り出し口に続くシート分離通路と、
    このシート分離通路に配置された分離パッドからなる第2シート分離部と、
    前記シート分離通路における分離パッドの下流側に配置されたシート送り出しローラおよび、このシート送り出しローラに押圧されているリタードローラからなる第3シート分離部とを有していることを特徴とするシート送り出し装置。
  2. 請求項1において、
    前記シート挿入部および前記シート送り出し口を規定している、対向配置された一対の第1および第2シートガイド面を有し、
    前記第1シートガイド面からは前記ピックアップローラの外周面部分が前記シート挿入部に突出しており、
    当該第1シートガイド面は直線状に延びる平面であり、
    前記第2シートガイド面のシート送り出し方向の先端面部分は前記第1シートガイド面の側に傾斜している傾斜面であることを特徴とするシート送り出し装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記分離パッドの表面に、前記シート分離通路に沿って送り出されるシートの先端が90度未満の進入角で衝突するように、当該分離パッドが配置されていることを特徴とするシート送り出し装置。
  4. 請求項3において、
    前記シート分離通路に沿って送り出されるシートの送り出し方向に対して、前記分離パッドの表面が所定の傾斜角度となるように、前記分離パッドが配置されていることを特徴とするシート送り出し装置。
  5. 請求項4において、
    前記シート分離通路に沿って送り出されるシートの送り出し方向に対して、前記分離パッドの表面が10度ないし40度の範囲内の傾斜角度となるように、前記分離パッドが配置されていることを特徴とするシート送り出し装置。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
    前記ホッパのシート押し付け面は、そのシートとの間の摩擦力がシート間の摩擦力よりも大きいことを特徴とするシート送り出し装置。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれかの項に記載のシート送り出し装置と、
    このシート送り出し装置から一枚ずつ送り出される磁気インク文字および画像が印刷されている小切手を、磁気インク文字の読取手段又は画像の読取手段が配置されている搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
    を有していることを特徴とする小切手読取装置。
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