JP2008105746A - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】家庭用薄葉紙Pの取出口11を具備する容器本体1に取出口を開閉するように回動自在に取り付けられた上蓋3と、取出口を開状態とするために上蓋の前端面部33を跳ね上げる動作を行う上摘み部42及び下摘み部41を有する操作部4とを備える家庭用薄葉紙収納容器100であって、上摘み部は、回動軸部422が取付穴部152に沿ってスライドするように押し込まれることで接触部が被係合部14に係合してロック位置に配置される一方で、回動軸部が取付穴部に沿ってスライドするように引き出されることで接触部がアンロック位置に配置されるようになっている。
【選択図】図4
Description
この家庭用薄葉紙収納容器として、家庭用薄葉紙の取出口を有する容器本体と、この容器本体に回動自在に設けられて取出口を開放及び閉塞する蓋体と、この蓋体を回動させて取出口を開放させる操作を行う操作ボタン等から構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、回転軸部は、左右2箇所に設けられているため、スライドとロックの両方の機能を具備すると、左右の回転軸部の一方がロック側に配され、他方がアンロック側に配されてしまう状態が発生してしまい、ロックを適正に行うことができない虞がある。
内側に家庭用薄葉紙を収納するとともに、前記家庭用薄葉紙の取出口を具備する容器本体と、前記容器本体に前記取出口を開閉するように回動自在に取り付けられた蓋体と、前記取出口を開状態とするために前記蓋体の一端部を跳ね上げる動作を行う操作部とを備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記操作部は、
前記容器本体に対して回動自在に取り付けられ、前記容器本体に対する回動の中心軸を構成する回動軸部と、前記蓋体の一端部に接触する接触部とを有し、前記回動軸部を中心として回動する際に前記接触部が前記一端部に接触可能な接触位置と接触不可能な接触不可位置とに配置されるように移動自在に構成されていることを特徴としている。
前記容器本体は、前記回動軸部が取り付けられる長円形状の取付穴部と、前記接触部が係合して前記操作部の前記回動軸部を中心とする回動を規制する被係合部とを備え、
前記操作部は、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように押し込まれることで前記接触部が前記被係合部に係合して前記接触不可位置に配置される一方で、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように引き出されることで前記接触部が前記接触位置に配置されるようになっていることを特徴としている。
前記操作部は、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように引き出されることで前記接触部が前記接触不可位置に配置される一方で、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように押し込まれることで前記接触部が前記接触位置に配置されるようになっていることを特徴としている。
前記容器本体は、前記家庭用薄葉紙が収納される収納部と、前記収納部の外側に設けられ、起立面を具備する壁部を備え、
前記取付穴部は、前記起立面から座刳られるように形成され、当該取付穴部の内面から突出されて前記回動軸部の位置を規制する位置規制凸部を備え、
前記壁部には、前記位置規制凸部を挟むように前記取付穴部に対向させて当該壁部を貫通する貫通穴が設けられていることを特徴としている。
前記回動軸部は、前記容器本体の取付穴部に取付けられ、
前記接触位置及び前記接触不可位置のうち、少なくとも前記接触不可位置に配置される前記操作部を位置決めする位置規制部が前記取付穴部と異なる位置に設けられていることを特徴としている。
前記操作部及び前記容器本体のうち、何れか一方に設けられた凸部と、
前記操作部及び前記容器本体のうち、前記凸部が設けられた一方と異なる他方に設けられ、前記凸部が係合する凹部と、を備え、
前記位置規制部は、前記凹部の内面から突出して形成され、前記凸部の側面に接触して前記凸部と前記凹部の相対的な移動を規制する位置規制凸部を備えることを特徴としている。
前記回動軸部は、当該回動軸部の回動を規制する回動規制部を具備することを特徴としている。
前記回動規制部は、前記回動軸部の円形の外周部の一部を変形して形成され、
前記取付穴部は、前記操作部が前記接触不可位置に配置された状態で、前記回動規制部が嵌合する被嵌合部を具備することを特徴としている。
また、収納部の外側に設けられた壁部に貫通穴が設けられているので、収納部に家庭用薄葉紙を密封状態で収納することができることとなって、当該家庭用薄葉紙の乾燥を防止できる。
従って、回動軸部を取付穴部に沿わせるように移動させることにより操作部の移動を適正に行うことができるとともに、位置規制部により操作部の位置決めを適正に行うことができる。
図1は、本発明を適用した好適な実施形態1として例示する家庭用薄葉紙収納容器100を示す平面図であり、図2は、家庭用薄葉紙収納容器100を示す正面図であり、図3は、家庭用薄葉紙収納容器100を示す底面図である。また、図4は、図1のIV−IV線における家庭用薄葉紙収納容器100の断面図であり、図5は、図4のうち、領域Aの要部拡大断面図である。
なお、図3にあっては、後述する底蓋2の図示は省略するとともに、後述する上蓋3、操作部4、並びに容器本体1のうちの収納部5の外側に設けられている各部を破線で示すものとする。
また、以下の説明では、家庭用薄葉紙収納容器100の前後方向をX軸方向として、操作部4が設けられている側を手前側とし、操作部4と反対側を後側とする。さらに、左右方向(幅方向)をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
また、容器本体1の上面部12の略中央には、例えば、収納部5に収納された家庭用薄葉紙Pを取り出すための取出口11が形成されている。この取出口11は、例えば、不使用状態にて、収納部5の密閉性を確保するために閉塞部材(図示略)により閉塞されるようになっている(図4参照)。
回動取付部16は、例えば、上蓋3を開く方向に付勢するねじりコイルバネ等の付勢部材161を備え、これにより、回動規制部(後述)による上蓋3の回動の規制が解除された状態では、上蓋3が回動して取出口11を露出させるようになっている(図6参照)。
なお、付勢部材161としては、ねじりコイルバネに限られるものではなく、上蓋3を開く方向に付勢可能なものであれば如何なるものであっても良く、例えば、板バネ等を適用することができる。
上蓋3は、例えば、平面視略楕円形をなし、取出口11を閉塞するように容器本体1に取り付けられた状態で容器本体1の外面部とともに半球状をなすように形成されている。具体的には、上蓋3は、例えば、容器本体1の回動取付部16に取り付けられる回動軸を有する軸部分31と、この軸部分31から前方及び側方に延出され、容器本体1の外面部の曲率に合わせて所定の曲率を有する湾曲部32と、この湾曲部32の前端部から略真下に延出された前端面部33等を備えている。
一方、上面部12の取出口11よりも前側であって、前端面部33に対向する対向面部13には、X軸方向前側に向けて所定の長さ突出された本体側凸部131が形成されている。
そして、上蓋3を取出口11を閉塞するようにX軸方向前側に回動させると、当該上蓋3の上蓋側凸部331が対向面部13の本体側凸部131に係止した状態となって、上蓋3の取出口11を開放するようなX軸方向後側に対する回動が規制される(図5参照)。
ここで、上蓋側凸部331と本体側凸部131によって、上蓋3の回動を規制する回動規制部が構成されている。
被係合部14は、例えば、対向面部13の表面からX軸方向の後側に所定の深さ座刳られ、且つ、Y軸方向に沿って延在するように溝状に形成されている。そして、被係合部14に接触部423が係合することにより、当該上摘み部42の回動軸部422(後述)を中心とする回動を規制するようになっている(詳細後述)。
操作部4は、例えば、操作部取付部15の所定位置に取付固定された下摘み部41と、この下摘み部41の上側に設けられた樹脂製の上摘み部42等を備えて構成されている。
即ち、上摘み部42は、例えば、操作レバー部421と、この操作レバー部421の後側の端部に連続して設けられ、Y軸方向側の両端面に回動軸部422が形成された中央軸部424と、この中央軸部424の後側の下端部に連続して設けられ、中央軸部424よりも厚さが薄く形成された接触部423等を備えている。
左右の壁部151の各々は、例えば、Y軸方向に沿うように略垂直に、且つ、X軸方向に沿って延在する起立面151aを具備している。また、左右の壁部151の各々には、例えば、上摘み部42の回動軸部422が取り付けられる取付穴部152が設けられ、取付穴部152の位置規制凸部153(後述)の下側に、当該壁部151を貫通する貫通穴154が形成されている。
取付穴部152のX軸方向の長さは、例えば、上摘み部42をX軸方向にスライドさせて、操作部4による取出口11を開状態とするための操作をロックするロック位置とアンロックするアンロック位置に配置することができる程度となっている。
ここで、上摘み部42のロック位置とは、接触部423が被係合部14に係合されることで回動軸部422を中心とする上摘み部42の回動を規制する位置であり、アンロック位置とは、接触部423と被係合部14の係合が解除されて上蓋3を跳ね上げ可能となるように前端面部33の下端部の下側に接触部423が配置された位置(接触位置)のことである。即ち、上摘み部42がアンロック位置に配された状態では(図5参照)、取付穴部152の内周面の前側部分に上摘み部42の回動軸部422の外面が接触した状態となる一方で、上摘み部42がロック位置に配された状態では(図7参照)、取付穴部152の内周面の後側部分に上摘み部42の回動軸部422の外面が接触した状態となる。
位置規制凸部153は、例えば、取付穴部152の内周面の前側部分或いは後側部分に接触する位置にスライド移動した回動軸部422のX軸方向の位置を規制するものである。即ち、上摘み部42をロック位置とアンロック位置との間で移動する場合には、回動軸部422が位置規制凸部153を乗り越えるようにしてX軸方向に移動することとなり、上摘み部42がロック位置若しくはアンロック位置に配された状態では、位置規制凸部153により回動軸部422が取付穴部152内にてX軸方向に自由に移動することが規制されるようになっている。
ここで、図5〜図7は、図4の領域Aの要部拡大断面図であり、図5は、上摘み部42がアンロック位置に配された状態を表し、図6は、取出口11を開放状態とするために上摘み部42が操作された状態を表し、図7は、上摘み部42がロック位置に配された状態を表している。
これにより、上摘み部42は、接触部423が上蓋3の前端面部33の下端部の下側となる接触位置、即ち、アンロック位置に配置される。
例えば、アンロック位置に配設された上摘み部42をロック位置に移動させる場合、当該上摘み部42を回動軸部422が取付穴部152に沿ってスライドするように押し込む。このとき、回動軸部422がX軸方向後側に移動する際には、アンロック位置に配設する場合と同様に、貫通穴154により取付穴部152が弾性変形することで回動軸部422が位置規制凸部153を乗り越えて上摘み部42をスムーズに移動させることができる。
そして、X軸方向後側に移動する接触部423は、被係合部14に係合してY軸方向を軸心とする回動が規制された状態となり、当該接触部423を前端面部33の下端部に接触不可能な接触不可位置、即ち、ロック位置に配置される。
即ち、従来のように、上摘み部42により上蓋3を回動させる操作をロックするロック部材を別に設けることなく、上摘み部42を接触部423が上蓋3の前端面部33の下端部に接触可能な接触位置(アンロック位置)と接触不可能な接触不可位置(ロック位置)との間で移動させるだけで、具体的には、上摘み部42を回動軸部422が取付穴部152に沿ってスライドするように押し込んだり引き出すだけで、接触部423を接触不可位置や接触位置に配置することができ、これにより、上摘み部42の上蓋3の回動に係る操作を禁止したり当該禁止を解除することができる。
特に、接触不可位置にあっては接触部423を被係合部14に係合させて上摘み部42の回動を禁止することができるので、上摘み部42の上蓋3の回動に係る操作を適正に禁止することができる。
このように、より簡略な構造で上摘み部42の上蓋3の回動に係る操作を禁止することができる。
以下に、変形例1の家庭用薄葉紙収納容器について図8及び図9を参照して説明する。
ここで、図8は、変形例1の家庭用薄葉紙収納容器の上摘み部142を押し込んだ状態を示す要部拡大断面図であり、図9は、上摘み部142が引き出された状態を示す要部拡大断面図である。
即ち、上摘み部142が取付穴部152に沿って回動軸部422をスライドさせるように押し込まれることで、接触部423が上蓋3の前端面部33の下端部の下側となる接触位置に配置されるようになっている。一方で、上摘み部142が取付穴部152に沿って回動軸部422をスライドさせるように引き出されることで、接触部423が上蓋3の前端面部33の下端部の下側から外れて当該前端面部33の下端部に接触不可能な接触不可位置に配置されるようになっている。
図10は、本発明を適用した好適な実施形態2として例示する家庭用薄葉紙収納容器1000を示す斜視図であり、図11は、家庭用薄葉紙収納容器1000を示す正面図である。また、図12〜図14は、家庭用薄葉紙収納容器1000を示す平面図であり、図13及び図14にあっては、上蓋3を破線で表し、当該上蓋3を透過した状態を図示している。また、図15は、容器本体1を示す平面図である。また、図16は、操作部4の上摘み部42を示す底面図である。図17は、位置規制部の係合状態を説明するための図である。また、図18は、図12のXVIII−XVIII線における家庭用薄葉紙収納容器1000の断面図であり、収納部5から家庭用薄葉紙Pが一枚引き出された状態を表している。
なお、以下の説明では、家庭用薄葉紙収納容器1000の前後方向をX軸方向として、操作部4が設けられている側を手前側とし、操作部4と反対側を後側とする。さらに、左右方向(幅方向)をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
なお、底蓋2には、当該底蓋2の着脱動作の際に把持される把持部21が2つ設けられてている。
なお、図18にあっては、家庭用薄葉紙Pが積層された状態を模式的に表している。
本体側気密部61は、例えば、図18に示すように、取出口1012の延在方向(水平方向)に対して略垂直となるように設けられ、径方向外側に突出した凸部が上面開口部1014の内縁部に沿って形成された凹部に嵌め合わされることにより、上面開口部1014に取り付けられている。
なお、上蓋3に設けられ、本体側気密部61に係合する上蓋側気密部62については後述する。
上蓋3は、例えば、射出成形により製造され、取出口1012を閉塞するように容器本体1に取り付けられた状態で容器本体1の周面部1013とともにドーム状をなす部材である。具体的には、上蓋3は、例えば、容器本体1のヒンジ取付部1015に取り付けられる回動軸311を有する軸部分31と、この軸部分31から前方及び側方に延出された曲面形状の天面部32と、この天面部32の前端部から略真下に延出された前端面部33等を備えている。
また、天面部32の内面(下面)からは、本体側気密部61と係合する上蓋側気密部62が突出され、その内側に家庭用薄葉紙Pを下側(容器本体1側)に押さえる押さえ部321が形成されている。
前端面部33の下端部には、例えば、X軸方向後側に向けて所定の長さ突出された上蓋側凸部331が形成されている。
一方、上面開口部1014の取出口1012よりも前側であって、前端面部33に対向する対向面部1016には、X軸方向前側に向けて所定の長さ突出された本体側凸部1161が形成されている。
そして、上蓋3を取出口1012を閉塞するようにX軸方向前側に回動させると、当該上蓋3の上蓋側凸部331が上面開口部1014の対向面部1016に形成された本体側凸部1161に係止した状態となって、上蓋3の取出口1012を開放するようなX軸方向後側に対する回動が規制される(図18参照)。
被係合部17は、例えば、対向面部1016の表面からX軸方向の後側に所定の深さ座刳られ、且つ、Y軸方向に沿って延在するように溝状に形成されている。そして、被係合部17に接触部423が係合することにより、当該上摘み部42の回動軸部1422を中心とする回動を規制するようになっている。
円筒状凸部191は、例えば、被係合部17の各々よりもY軸方向外側であって操作部取付部18(後述)の内側に配置され、平面部19から所定の高さ突出するように形成されている。
操作部4は、例えば、操作部取付部18の所定位置に取付固定された下摘み部41と、この下摘み部41の上側に設けられた上摘み部42等を備えて構成されている。
即ち、上摘み部42は、例えば、操作レバー部421と、この操作レバー部421の後側の端部に連続して設けられ、Y軸方向側の両端面に回動軸部1422が形成された中央軸部424と、この中央軸部424の後側の下端部に連続して設けられ、中央軸部424よりも厚さが薄く形成された接触部423と、平面部19に対向配置される底面部425(図16参照)等を備えている。
略三角形状の突出部分は、取付穴部183の内周面に接触することで回動軸部1422の回動を規制する回動規制部を構成している(詳細後述)。
凸部収納凹部4251は、例えば、接触部423の各々よりもY軸方向外側に円筒状凸部191に対応させて配置され、底面部425から上側に所定の深さ(高さ)座刳られるようにして形成されている。具体的には、凸部収納凹部4251は、例えば、内形が略直方体状に形成され、接触部423側の起立面に位置規制凸部4252が設けられている。
即ち、位置規制凸部4252は、例えば、取付穴部183の内周面の前側部分或いは後側部分に接触する位置にスライド移動した回動軸部1422のX軸方向の位置を規制するものである。即ち、上摘み部42をロック位置とアンロック位置との間で移動する場合には、回動軸部1422が位置規制凸部4252を乗り越えるようにしてX軸方向に移動することとなり、上摘み部42がロック位置(図17(b)参照)若しくはアンロック位置(図17(a)参照)に配された状態では、位置規制凸部4252により回動軸部1422が取付穴部183内にてX軸方向に自由に移動することが規制されるようになっている。
即ち、操作部取付部18は、例えば、容器本体1の取出口1012よりも前方の左右両側に形成され、上摘み部42が取り付けられる左右の壁部181、181と、左右の壁部181、181の各々の内面から内側に突出するように形成され、下摘み部41が取り付けられる溝部182等を備えている。
また、取付穴部183のX軸方向後側の部分には、操作部4がロック位置に配置された状態で、回動軸部1422の略三角形状の突出部分が嵌合する被嵌合部1831が形成されている。即ち、被嵌合部1831は、回動軸部1422の略三角形状の突出部分の形状に合わせて形成されている。具体的には、被嵌合部1831は、先端部分が略円弧状に丸められ、且つ、当該円弧状の部分に連続してX軸方向前側及び斜め上側に延出している。
ここで、上摘み部42のロック位置とは、接触部423が被係合部17に係合されることで回動軸部1422を中心とする上摘み部42の回動を規制する位置であり、アンロック位置とは、接触部423と被係合部17の係合が解除されて上蓋3を跳ね上げ可能となるように前端面部33の下端部の下側に接触部423が配置された位置(接触位置)のことである。即ち、上摘み部42がアンロック位置に配された状態では(図18参照)、取付穴部183の内周面の前側部分に上摘み部42の回動軸部1422の外面の前側部分(略半円形状部分)が接触した状態となる一方で、上摘み部42がロック位置に配された状態では(図20参照)、取付穴部183の被嵌合部1831に上摘み部42の回動軸部1422の外面の略三角形状の突出部分が接触した状態となる。
ここで、図19及び図20は、図18の領域Aの要部拡大断面図であり、図19は、取出口1012を開放状態とするために上摘み部42が操作された状態を表し、図20は、上摘み部42がロック位置に配された状態を表している。
例えば、アンロック位置に配設された上摘み部42をロック位置に移動させる場合、当該上摘み部42を回動軸部1422が取付穴部183に沿ってスライドするように押し込む。このとき、凸部収納凹部4251の位置規制凸部4252が円筒状凸部191の側面を押圧しながら回動軸部1422がX軸方向後側に移動していき、接触部423が被係合部17に係合される位置まで押し込まれると、位置規制凸部4252が円筒状凸部191を乗り越えて当該円筒状凸部191よりもX軸方向後側に配された状態となる(図17(b)及び図20参照)。
これにより、操作部4は、Y軸方向を軸心とする回動が規制された状態となり、当該接触部423を前端面部33の下端部に接触不可能な接触不可位置、即ち、ロック位置に配置される。さらに、位置規制凸部4252により円筒状凸部191と凸部収納凹部4251のX軸方向に対する相対的な移動が規制された状態となる。
従って、回動軸部1422を取付穴部183に沿わせるように移動させることにより操作部4の移動を適正に行うことができるとともに、位置規制部により操作部4のX軸方向及びY軸方向に対する位置決めを適正に行うことができる。
また、操作部4がロック位置に配置された状態にて、被嵌合部1831に回動軸部1422の略三角形状の突出部分を嵌合させて当該操作部4の回動を規制することができ、この結果、がたつきを適正に防止することができる。
以下に、家庭用薄葉紙収納容器の変形例について説明する。
変形例2の家庭用薄葉紙収納容器1100は、例えば、図21〜図23に示すように、容器本体1の平面部19に形成されたY軸延在凹部101に上摘み部1142の底面部425に形成されたY軸延在凸部102を係合させることにより、操作部4のX軸方向の位置決めを行うようになっている。
ここで、図21は、変形例2の家庭用薄葉紙収納容器1100の容器本体1を示す平面図であり、図22は、家庭用薄葉紙収納容器1100の上摘み部1142を示す底面図である。また、図23は、家庭用薄葉紙収納容器1100におけるロック状態とアンロック状態を説明するための図である。
なお、Y軸延在凸部102及びY軸延在凹部101の長さは、例えば、略等しくされても良いが、Y軸延在凹部101の長さが少なくともY軸延在凸部102の長さと等しくなっていれば良い。
変形例3の家庭用薄葉紙収納容器1200は、例えば、図24に示すように、ロック位置に対応させて配設されたY軸延在凹部101のみを具備している。
即ち、操作部4がX軸方向手前側に引き出されることにより、当該操作部4のY軸延在凸部102が平面部19上から外れた状態となり、これにより、操作部4がアンロック位置に配置されることとなる。
変形例4の家庭用薄葉紙収納容器1300は、例えば、図25〜図27に示すように、容器本体1の平面部19に形成されたX軸延在凸部301に上摘み部42の接触部423の底面に形成されたX軸延在凹部302を係合させることにより、操作部4のY軸方向の位置決めを行うようになっている。
ここで、図25は、変形例4の家庭用薄葉紙収納容器1300の容器本体1を示す平面図であり、図26は、家庭用薄葉紙収納容器1300の上摘み部1342を示す底面図である。また、図27は、変形例4の家庭用薄葉紙収納容器1300における操作部4の位置決めを説明するための断面図である。
変形例5の家庭用薄葉紙収納容器1400は、例えば、図28(a)及び図28(b)に示すように、容器本体1の対向面部1016に形成されたX軸突出部401を上摘み部1442に形成されたX軸突出部係合部402に係合させることにより、操作部4のX軸方向及びY軸方向の位置決めを行うようになっている。
ここで、図28(a)は、変形例5の家庭用薄葉紙収納容器1400におけるロック状態とアンロック状態を説明するための図であり、図28(b)は、X軸突出部401とX軸突出部係合部402との係合状態を拡大して示す図である。
即ち、操作部4をロック位置に配設する場合には、操作部4をX軸方向後側にスライド移動させることにより、X軸突出部401の間隔がより狭まるように弾性変形しながらX軸突出部係合部402に係合された状態となり、操作部4がX軸方向及びY軸方向に位置決めされた状態となる。
なお、操作部4をアンロック位置に配設する場合には、当該操作部4がX軸方向後側にスライド移動することにより、X軸突出部係合部402とX軸突出部401との係合が解除された状態となる。
変形例6の家庭用薄葉紙収納容器1500は、例えば、図29及び図30に示すように、断面が略半円形状に形成された回動軸部522を備え、当該回動軸部522の外形に合わせて形成された被嵌合部5011を具備する取付穴部501を備えている。
ここで、図29及び図30は、変形例6の家庭用薄葉紙収納容器1500における要部拡大断面図であり、図29は、操作部4の回動状態を表し、図30は、操作部4のロック状態を表している。
これにより、操作部4がX軸方向前側にスライド移動した状態では、回動軸部522を軸心として所定角度回動することができる一方で、X軸方向後側にスライド移動した状態では、回動軸部522の先端部(回動規制部)が被嵌合部5011に嵌合されて回動が規制される。
変形例7の家庭用薄葉紙収納容器1600は、例えば、図31及び図32に示すように、断面が略長円形状に形成された回動軸部622を備え、当該回動軸部622の外形に合わせて形成された被嵌合部6011を具備する取付穴部601を備えている。
ここで、図31及び図32は、変形例7の家庭用薄葉紙収納容器1600における要部拡大断面図であり、図31は、操作部4の回動状態を表し、図32は、操作部4のロック状態を表している。
前側回動部分6013は、取付穴部601のX軸方向前端部から下向きに略円弧状に延出された前側円弧状部6013aと、この前側円弧状部6013aの下端から被嵌合部6011の前端まで斜め上向きに延出された前側斜面部6013b等を備えて、被嵌合部6011の下端よりも下側に突出するように形成されている。
後側回動部分6014は、被嵌合部6011のX軸方向前端から上向きに略円弧状に延出された後側円弧状部6014aと、この後側円弧状部6014aの上端から前側斜面部6013bと略平行に延出された後側斜面部6014b等を備えて、被嵌合部6011の上端よりも上側に突出するように形成されている。
これにより、操作部4がX軸方向前側にスライド移動した状態では、回動軸部622を軸心として所定角度回動することができる一方で、X軸方向後側にスライド移動した状態では、回動軸部622の先端部(回動規制部)が被嵌合部6011に嵌合されて回動が規制される。
例えば、上記実施形態2並びに変形例2〜7にあっては、回動軸部1422、522、622の一部が嵌合する被嵌合部1831、5011、6011の他に、接触部423が係合する被係合部17を設けるようにしたが、操作部4ロック位置に配置された状態で回動を規制するためには、少なくとも被嵌合部1831、5011、6011が設けられていれば良い。
1 容器本体
14 被係合部
11、1012 取出口
1013 周面部
151 壁部
152 取付穴部
153 位置規制凸部
154 貫通穴
183、501、601 取付穴部
1831、5011、6011 被嵌合部
191 円筒状凸部
2 底蓋
3 上蓋(蓋体)
4 操作部
41 下摘み部
42、142 上摘み部
422、1422、522、622 回動軸部
423 接触部
4251 凸部収納凹部
5 収納部
P 家庭用薄葉紙
Claims (8)
- 内側に家庭用薄葉紙を収納するとともに、前記家庭用薄葉紙の取出口を具備する容器本体と、前記容器本体に前記取出口を開閉するように回動自在に取り付けられた蓋体と、前記取出口を開状態とするために前記蓋体の一端部を跳ね上げる動作を行う操作部とを備える家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記操作部は、
前記容器本体に対して回動自在に取り付けられ、前記容器本体に対する回動の中心軸を構成する回動軸部と、前記蓋体の一端部に接触する接触部とを有し、前記回動軸部を中心として回動する際に前記接触部が前記一端部に接触可能な接触位置と接触不可能な接触不可位置とに配置されるように移動自在に構成されていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記容器本体は、前記回動軸部が取り付けられる長円形状の取付穴部と、前記接触部が係合して前記操作部の前記回動軸部を中心とする回動を規制する被係合部とを備え、
前記操作部は、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように押し込まれることで前記接触部が前記被係合部に係合して前記接触不可位置に配置される一方で、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように引き出されることで前記接触部が前記接触位置に配置されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記容器本体は、前記回動軸部が取り付けられる長円形状の取付穴部を備え、
前記操作部は、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように引き出されることで前記接触部が前記接触不可位置に配置される一方で、前記回動軸部が前記取付穴部に沿って移動するように押し込まれることで前記接触部が前記接触位置に配置されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記容器本体は、前記家庭用薄葉紙が収納される収納部と、前記収納部の外側に設けられ、起立面を具備する壁部を備え、
前記取付穴部は、前記起立面から座刳られるように形成され、当該取付穴部の内面から突出されて前記回動軸部の位置を規制する位置規制凸部を備え、
前記壁部には、前記位置規制凸部を挟むように前記取付穴部に対向させて当該壁部を貫通する貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記回動軸部は、前記容器本体の取付穴部に取付けられ、
前記接触位置及び前記接触不可位置のうち、少なくとも前記接触不可位置に配置される前記操作部を位置決めする位置規制部が前記取付穴部と異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記操作部及び前記容器本体のうち、何れか一方に設けられた凸部と、
前記操作部及び前記容器本体のうち、前記凸部が設けられた一方と異なる他方に設けられ、前記凸部が係合する凹部と、を備え、
前記位置規制部は、前記凹部の内面から突出して形成され、前記凸部の側面に接触して前記凸部と前記凹部の相対的な移動を規制する位置規制凸部を備えることを特徴とする請求項5に記載の家庭用薄葉紙収納容器。 - 前記回動軸部は、当該回動軸部の回動を規制する回動規制部を具備することを特徴とする請求項5又は6に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
- 前記回動規制部は、前記回動軸部の円形の外周部の一部を変形して形成され、
前記取付穴部は、前記操作部が前記接触不可位置に配置された状態で、前記回動規制部が嵌合する被嵌合部を具備することを特徴とする請求項7に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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