WO2021085595A1

WO2021085595A1 - ロックレバーおよび開閉装置

Info

Publication number: WO2021085595A1
Application number: PCT/JP2020/040796
Authority: WO
Inventors: 寿中曽称
Original assignee: 株式会社パイオラックス
Priority date: 2019-11-01
Filing date: 2020-10-30
Publication date: 2021-05-06
Also published as: JP7241199B2; JPWO2021085595A1; US20220396983A1; CN114616135A

Abstract

ロックレバーは、操作部２８を有するベース部２０と、蓋体１２に軸支され、ベース部２０を回転可能にする回転軸部２２と、ベース部２０とともに回転し、回転に応じて固定体１４にロックまたはロック解除するロック部２４と、ベース部２０から延出し、蓋体１２に先端側が弾接してロック部２４をロックさせる方向に付勢する弾性片２６と、を備える。弾性片２６は、回転軸方向に見て、ベース部２０から回転軸部２２に接近するように延びて途中から先端に向かって回転軸部２２から離れるように延びる。

Description

ロックレバーおよび開閉装置

　本発明は、蓋体をロック状態にするロックレバーの技術に関する。

　例えば、コンソールボックス等の固定体の開口を開閉する蓋体には、蓋体を閉状態に保持するためのロックレバーが取り付けられる。ユーザはロックレバーを操作することでロックを解除してコンソールボックスを開く。

　特許文献１には、蓋体に設けられる係止体を備えるコンソールボックス蓋の係止装置が開示されている。この係止体は、蓋体に軸架される回動軸部と、回動軸部を基端として突設された弾性片と、蓋体から外部に突出する操作部と、コンソールボックス本体に係脱させる係止片とを有する。

実開昭６２－１４１８６５号公報

　特許文献１に開示される係止体の回動軸部を蓋体の端部側に配置することで、蓋体の設計自由度を高めることができるが、回動軸部を蓋体の端部側に寄せるほど弾性片が短くなって操作性が悪化する。

　本発明の目的は、蓋体の設計自由度を高めつつ、操作性の低下を抑えるロックレバーの技術を提供することにある。

　上記課題を解決するために、本発明のある態様は、固定体の開口を閉塞する蓋体に設けられ、蓋体を固定体に閉じ状態でロック可能なロックレバーであって、操作部を有するベース部と、蓋体に軸支され、ベース部を回転可能にする回転軸部と、ベース部とともに回転し、回転に応じて固定体にロックまたはロック解除するロック部と、ベース部から延出し、蓋体に先端側が弾接してロック部をロックさせる回転方向に付勢する弾性片と、を備える。弾性片は、回転軸方向に見て、ベース部から回転軸部に接近するように延びて途中から先端に向かって回転軸部から離れるように延びる。

　本発明の別の態様は、開閉装置である。この装置は、固定体の開口を開閉可能な蓋体と、蓋体に設けられるロックレバーと、を備える。ロックレバーは、操作部を有するベース部と、蓋体に軸支され、ベース部を回転可能にする回転軸部と、ベース部とともに回転し、回転に応じて固定体にロックまたはロック解除するロック部と、ベース部から延出し、蓋体に先端側が弾接してロック部をロックさせる方向に付勢する弾性片と、を備える。弾性片は、回転軸方向に見て、ベース部から回転軸部に接近するように延びて途中から先端に向かって回転軸部から離れるように延びる。

　本発明によれば、蓋体の設計自由度を高めつつ、操作性の低下を抑えるロックレバーの技術を提供できる。

実施例の開閉装置の部分斜視図である。ロックレバーの斜視図である。図３（ａ）は、ロックレバーの側面図であり、図３（ｂ）は、ロックレバーの上面図である。ロックレバーを取り付ける蓋体の下側部材の部分斜視図である。下側部材にロックレバーを取り付けた開閉装置の斜視図である。固定体に取り付けた開閉装置の断面図である。図６に示す開閉装置の線分Ａ－Ａ断面図である。ロックレバーの動作について説明するための図である。

　図１は、実施例の開閉装置１の部分斜視図である。開閉装置１は、ロックレバー１０および蓋体１２を有する。開閉装置１は、例えば車両のコンソールボックスなどの収納装置に設けられる。収納装置の収納部分は、固定体１４として箱状に形成され、蓋体１２を回転可能に支持する。

　蓋体１２は、回転に応じて固定体１４の開口を開閉可能である。蓋体１２は、固定体１４の開口を開いた開状態、および固定体１４の開口を閉じた閉状態をとる。

　ロックレバー１０は、蓋体１２に回転可能に設けられ、蓋体１２が固定体１４の開口を閉じた状態で固定体１４にロック可能である。ロックレバー１０は、回転に応じて固定体１４にロックしたロック状態と、そのロックを解除してロック解除状態をとる。

　図２は、ロックレバー１０の斜視図である。図２（ａ）はロックレバー１０を斜め上方から見た図であり、図２（ｂ）はロックレバー１０を斜め下方から見た図である。また、図３（ａ）は、ロックレバー１０の側面図であり、図３（ｂ）は、ロックレバー１０の上面図である。

　ロックレバー１０は、ベース部２０、回転軸部２２、ロック部２４、弾性片２６、リブ３０および壁部３２を備える。ベース部２０は、板状に形成され、回転軸部２２を中心として回転する。ベース部２０は、先端側に操作部２８を有し、基端側に回転軸部２２が設けられる。

　一対の壁部３２は、ベース部２０の基端側で上面に立設し、互いに対向する。壁部３２は、回転軸部２２を支持する。一対の回転軸部２２は、ベース部２０の基端側に位置し、同軸に形成され、一対の壁部３２から対向方向外向きに突出する。

　ロック部２４は、ベース部２０の下面から延出し、ベース部２０とともに回転し、その回転に応じて固定体１４にロックまたはロック解除する。ロック部２４は、先端に形成された係止爪３４を有し、係止爪３４が、固定体１４に係止可能である。

　弾性片２６は、撓み可能に設けられた片持ち片であり、ベース部２０の上面から延出し、ベース部２０の基端側から先端側に向かって斜め上方に立ち上がるように形成される。弾性片２６の先端部２６ａは、蓋体１２に弾接してロック部２４をロックさせる方向に付勢する。これにより、ロック部２４がユーザの操作によりロック解除した場合にロック状態に戻ることができる。弾性片２６はベース部２０に対向して配置される。弾性片２６により、ロックレバー１０を元の位置に戻す別体のバネ等を不要にでき、開閉装置１のコストを抑えることができる。

　図３（ｂ）に示すように弾性片２６は、一対の壁部３２の間を通るように設けられ、弾性片２６の側面と壁部３２の対向面との間にはスリット３８が設けられる。これにより、壁部３２の間を通る部分だけ弾性片２６を長くでき、弾性片２６を撓みやすくできる。

　弾性片２６は、蓋体１２の開口縁に当接する当て面３６を基端部に有する。当て面３６の一部は、ベース部２０の基端部を含む。弾性片２６は、ベース部２０の基端部から上方に立ち上がり、ベース部２０の先端側に屈曲する。ベース部２０から立ち上がった部分に、当て面３６が形成されている。当て面３６が蓋体１２に当接することで、弾性片２６の付勢に抗して、ロック部２４をロックさせる方向の回転が止まる。

　一対のリブ３０は、ベース部２０の上面に立設し、壁部３２からベース部２０の先端側に向かって延在する。リブ３０によりベース部２０の剛性を確保できる。また、リブ３０が弾性片２６のガイドとして機能してもよい。

　図４は、ロックレバー１０を取り付ける蓋体１２の下側部材４０の部分斜視図である。蓋体１２は、複数の部材を重ねて設けられ、閉状態の蓋体１２において下側（裏側）に位置する下側部材４０と、上側（表側）に位置する上側部材を少なくとも有する。ロックレバー１０は、蓋体１２の下側部材４０に取り付けられる。

　下側部材４０は、軸支部４２、第１受け面４４、第２受け面４６および開口４８を有する。開口４８は、下側部材４０に貫通して設けられ、ロックレバー１０が挿通される。開口４８は、蓋体１２の外部を蓋体１２の内部空間に連通する。軸支部４２は、下側部材４０の内面に形成され、開口４８の両側に一対設けられる。軸支部４２は、凹状に形成され、ロックレバー１０の回転軸部２２を軸支する。回転軸部２２が軸支部４２から外れる動きは、蓋体１２の上側部材に規制される。

　第１受け面４４は、リブ３０の外面に位置し、弾性片２６の先端部２６ａと、操作部２８とを受け止める。第１受け面４４は、下側部材４０の隆起した部分に形成される。第２受け面４６は、開口４８の縁に形成され、ロックレバー１０の当て面３６を受け止める。第２受け面４６は、開口４８の縁を下方に突出するように設けることで形成される。

　図５は、下側部材４０にロックレバー１０を取り付けた開閉装置１の斜視図である。図５（ａ）は下側部材４０の内面側を見た図であり、図５（ｂ）は下側部材４０を外面側を見た図である。下側部材４０の内面は蓋体１２の上側部材によって閉塞される。

　図５（ａ）には、下側部材４０の内面側にて、回転軸部２２が軸支部４２に軸支されている様子を示す。つまり、取付状態で回転軸部２２は下側部材４０の内面側に位置する。一方、下側部材４０の外面側には、ベース部２０、ロック部２４および弾性片２６が位置する。

　図６は、固定体１４に取り付けた開閉装置１の断面図であり、開閉装置１を回転軸方向に見た図である。蓋体１２は、ロックレバー１０を支持する下側部材４０と、下側部材４０の内面を覆う第１上側部材５０ａおよび第２上側部材５０ｂとを有する。図６に示す蓋体１２を閉じた状態で、第１上側部材５０ａは露出し、下側部材４０はほぼ覆われている。

　図６に示すロックレバー１０は、ロック状態であり、ロック部２４が固定体１４の係止孔１４ａに係止している。ロック状態で弾性片２６は、下側部材４０の第１受け面４４に弾接しており、ロック部２４をロックさせる回転方向に付勢している。これにより、ロック部２４のロックを解除されにくくできる。なお、図６では、自由状態、すなわち外力を受けていない状態の弾性片２６を２点鎖線で示している。

　弾性片２６は、回転軸方向に見て、ベース部２０から回転軸部２２に接近するように延びて途中から先端に向かって回転軸部２２から離れるように延びる。つまり、回転軸部２２が弾性片２６の上面と対向する位置にある。ロックレバー１０が蓋体１２の端側に配置されるため、弾性片２６を蓋体１２の端側に延ばしづらいが、回転軸部２２の位置によらず弾性片２６を長く形成することが可能となる。また、回転軸部２２を弾性片２６から離して設けることができるため、回転軸部２２を蓋体１２の端側に配置できる。ロックレバー１０を蓋体１２の端に寄せることで、蓋体１２を小さくして、固定体１４の収納容積を増すことができる。

　弾性片２６は、回転軸方向に見て、ベース部２０および回転軸部２２の間を通るように設けられる。これにより、ベース部２０に弾性片２６を近づけて配置でき、ベース部２０の面直方向（上下方向）にロックレバー１０を小型化できる。そのため、蓋体１２を薄く設計することも可能となる。

　ロック状態では、当て面３６が第２受け面４６に当接している。これにより、弾性片２６の基端側をロック方向の回転止めに用いることができる。また、下側部材４０の開口４８の縁、すなわち第２受け面４６を回転止めに用いることで、下側部材４０に別途の回転止め部位を設ける場合より、下側部材４０が下側部材４０が上下方向に厚くなることを抑えることができる。

　図７は、図６に示す開閉装置１の線分Ａ－Ａ断面図である。図７に示すように、第１上側部材５０ａおよび第２上側部材５０ｂと、下側部材４０とが蓋体１２の内部空間を形成している。ロックレバー１０の回転軸部２２および壁部３２は、開口４８から蓋体１２の内部空間に入り込んでいる。弾性片２６は、一対の壁部３２の間を通って第１受け面４４に当接しており、蓋体１２の内部空間には入っていない。

　図８は、ロックレバー１０の動作について説明するための図である。図８では、ロック状態のロックレバー１０をロック解除状態にする様子を示し、実線でロック状態のロック部２４および操作部２８を示し、破線でロック解除状態のロック部２４および操作部２８を示す。

　閉状態の蓋体１２は、ロックレバー１０によりロックされており、蓋体１２を開くためにはロック解除する必要がある。ユーザは、指を操作部２８の下側に移動させ、操作部２８を上方に持ち上げる。ベース部２０の操作部２８は、回転軸部２２により回転可能に設けられており、ユーザの操作によりベース部２０が回転し、ロック部２４もベース部２０とともにロック解除する方向に回転する。そして、係止爪３４が係止孔１４ａの外に出ると、ロック解除状態となる。

　ユーザが操作部２８を持ち上げて操作部２８が下側部材４０の第３受け面４５に当接した状態では、係止爪３４の係止は確実に解除されており、ロック解除する方向の回転が規制される。これにより、弾性片２６の過度の撓みを抑えられる。また、このロック解除状態では、当て面３６の下部が第２受け面４６から離れる。

　ユーザが操作部２８から指を離すと、弾性片２６の付勢力によってベース部２０およびロック部２４がロックする方向に回転し、係止爪３４が係止孔１４ａに入り込み、当て面３６が第２受け面４６に押し当てられてロックする方向の回転を止める。当て面３６を回転止めに用いることで、係止爪３４の姿勢を安定させることができ、ロック状態で蓋体１２が開こうとしても、係止爪３４を係止孔１４ａにしっかり引っ掛けることができる。

　下側部材４０の内側（上側）に回転軸部２２が位置し、下側部材４０の外側（下側）にベース部２０、ロック部２４および弾性片２６が位置する。ロックレバー１０のベース部２０、ロック部２４および弾性片２６が蓋体１２の外側に配置されることで、蓋体１２の内側の構造を簡素化でき、蓋体１２を薄く設計することが可能となる。

　弾性片２６の先端部２６ａは、第１受け面４４に当接し、当て面３６は、ロック状態で第２受け面４６に当接し、ベース部２０の操作部２８は、ロック解除操作によって第３受け面４５に当接する。つまり、弾性片２６の先端部２６ａ、当て面３６および操作部２８は、蓋体１２の下側部材４０に蓋体１２の外側から当接可能である。このようにいずれも下側部材４０に当接させることで、製造誤差の影響を少なくできる。例えば、ロックレバー１０の各部位が複数の部材に当接すると、複数の部材の組み付け誤差の影響を受けるため設計管理が難しくなるが、１つの部材に当接させることで設計管理が容易になる。

　本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。

　１　開閉装置、　１０　ロックレバー、　１２　蓋体、　１４　固定体、　１４ａ　係止孔、　２０　ベース部、　２２　回転軸部、　２４　ロック部、　２６　弾性片、　２６ａ　先端部、　２８　操作部、　３０　リブ、　３２　壁部、　３４　係止爪、　３６　当て面、　３８　スリット、　４０　下側部材、　４２　軸支部、　４４　第１受け面、　４５　第３受け面、　４６　第２受け面、　４８　開口、　５０ａ　第１上側部材、　５０ｂ　第２上側部材。

Claims

　固定体の開口を閉塞する蓋体に設けられ、前記蓋体を前記固定体に閉じ状態でロック可能なロックレバーであって、
　操作部を有するベース部と、
　前記蓋体に軸支され、前記ベース部を回転可能にする回転軸部と、
　前記ベース部とともに回転し、回転に応じて前記固定体にロックまたはロック解除するロック部と、
　前記ベース部から延出し、前記蓋体に先端側が弾接して前記ロック部をロックさせる回転方向に付勢する弾性片と、を備え、
　前記弾性片は、回転軸方向に見て、前記ベース部から前記回転軸部に接近するように延びて途中から先端に向かって前記回転軸部から離れるように延びることを特徴とするロックレバー。
　前記弾性片は、回転軸方向に見て、前記ベース部および前記回転軸部の間を通るように設けられることを特徴とする請求項１に記載のロックレバー。
　前記ベース部から立設して、前記回転軸部を支持する一対の壁部を備え、
　前記弾性片は、一対の前記壁部の間を通るように設けられることを特徴とする請求項１または２に記載のロックレバー。
　前記弾性片は、前記ロック部をロックさせる方向の回転を止めるために前記蓋体に当接する当て面を基端部に有することを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のロックレバー。
　前記蓋体は、前記蓋体の内部空間に連通する開口を有し、
　前記蓋体の内側に前記回転軸部が位置し、前記蓋体の外側に前記ベース部、前記ロック部および前記弾性片が位置し、
　前記弾性片の先端部および前記操作部は、前記蓋体の外側から前記蓋体に当接可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のロックレバー。
　固定体の開口を開閉可能な蓋体と、
　前記蓋体に設けられるロックレバーと、を備え、
　前記ロックレバーは、
　操作部を有するベース部と、
　前記蓋体に軸支され、前記ベース部を回転可能にする回転軸部と、
　前記ベース部とともに回転し、回転に応じて前記固定体にロックまたはロック解除するロック部と、
　前記ベース部から延出し、前記蓋体に先端側が弾接して前記ロック部をロックさせる方向に付勢する弾性片と、を備え、
　前記弾性片は、回転軸方向に見て、前記ベース部から前記回転軸部に接近するように延びて途中から先端に向かって前記回転軸部から離れるように延びることを特徴とする開閉装置。