JP2008105109A - 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置 - Google Patents

駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008105109A
JP2008105109A JP2006288117A JP2006288117A JP2008105109A JP 2008105109 A JP2008105109 A JP 2008105109A JP 2006288117 A JP2006288117 A JP 2006288117A JP 2006288117 A JP2006288117 A JP 2006288117A JP 2008105109 A JP2008105109 A JP 2008105109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive control
signal
abnormality monitoring
unit
monitoring unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006288117A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ishikawa
武志 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2006288117A priority Critical patent/JP2008105109A/ja
Publication of JP2008105109A publication Critical patent/JP2008105109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】異常検知の信頼性と安全性を高めた駆動制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、電力制御部と、駆動制御CPUと、を備える駆動制御装置であって、駆動制御CPUは、駆動制御CPUの内部クロック信号を第1所定期間に検出しないときに、エラー処理を行う第1異常監視部を備え、駆動制御CPUに接続され、信号を、第1所定期間に検出しないとき、および、ソフトウェアの処理もれによる信号または電気的なノイズによる信号を検出したときにエラー処理を行う第2異常監視部が駆動制御CPUの外部にさらに設けられおり、駆動制御CPUは、第2異常監視部が、ソフトウェアの処理もれによる信号または電気的なノイズによる信号を検出したときには、エラー処理として、駆動部への制御出力を省略することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、異常検知の信頼性と安全性を向上させる駆動制御装置、当該駆動制御装置を備えたロボットコントローラおよび当該駆動制御装置または当該ロボットコントローラを備えた自律移動装置に関する。
従来から存在する制御装置の異常検知手段には、複数の制御装置で構成され、周期的に変化するヘルスチェック信号を互いに送受信し、ヘルスチェック信号を受信した制御装置が信号の周期的な変化を監視し、所定時間、信号に変化がなければ、ヘルスチェック信号を送信した制御装置の状態が異常であると判断するものがある(例えば、特許文献1参照)。
他の異常検知手段として、肢体駆動装置のコントローラに備えられたウォッチドッグタイマに、上記ヘルスチェック信号に相当するパルスが、非常停止スイッチ等の複数の機器から入力され、その少なくとも一つが異常の場合には、制御出力をOFFにすることにより、異常検知の信頼性を高める方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、非常停止の要否を表すデータや、出力信号を多重化、あるいはまた、信号の一部を変更することで、受信した信号を比較して信号の確からしさを保証し、異常検知の信頼性を高めるものもある(例えば、特許文献3、4参照)。
さらに、駆動制御部とヒューマンインターフェース制御部を備える自律移動装置において、駆動制御部とヒューマンインターフェース制御部とが、互いに正常であることを意味する信号を送受信して、互いに監視し、一方の制御部に異常が検知されると、もう一方の制御部が異常のある制御部を再起動させるものもある(例えば、特許文献5参照)。
特開平08−171507号公報 特開2002−000678号公報 特開2004−148488号公報 特開2005−107898号公報 特開2005−149376号公報
しかし、特許文献1によれば、複数の制御装置で構成され、ヘルスチェック信号を監視するために、制御装置が最低でも対になって必要であり、冗長な上にコスト高となる。
また、特許文献2では、肢体駆動装置のコントローラに備えられたウォッチドッグタイマに、上記ヘルスチェック信号に相当するパルスが、非常停止スイッチ等の複数の機器から入力され、その少なくとも一つが異常の場合には、制御出力をOFFにすることにより、異常検知の信頼性を高め、肢体駆動装置の安全性は高めているものの、肢体駆動装置を制御する肝心のコントローラに着目した場合、十分な異常検知の仕組みがなされていない。
特許文献3や特許文献4では、非常停止の要否を表すデータや、出力信号を多重化、あるいはまた、信号の一部を変更することで、受信した信号を比較して信号の確からしさを保証し、異常検知の伝達の信頼性を高めているものの、異常の検知力そのものは改善されていない。
特許文献5では、他の処理をしている制御部に監視、再起動を依存すると処理が間に合わない恐れがある。特に、自律移動装置の駆動部の異常は、致命的な事故を招く恐れがある。
そこで、本発明は、以上の点を鑑み、異常検知の信頼性を高めるとともに、検知した異常に対する処理についても、複数の手段を設け、安全性を高めた駆動制御装置、当該駆動制御装置を備えたロボットコントローラおよび当該駆動制御装置または当該ロボットコントローラを備えた自律移動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の駆動制御装置は、駆動部に供給する電力を制御する電力制御部と、動作指示が入力され、該動作指示に応じて電力制御部に制御信号を出力する駆動制御CPUと、を備える駆動制御装置であって、駆動制御CPUは、駆動制御CPUの内部クロック信号を第1所定期間に検出しないときに、エラー処理を行う第1異常監視部を備え、駆動制御CPUに接続され、信号を、第1所定期間に検出しないとき、および、ソフトウェアの処理もれによる信号または電気的なノイズによる信号を検出したときにエラー処理を行う第2異常監視部が駆動制御CPUの外部にさらに設けられおり、駆動制御CPUは、第2異常監視部が、ソフトウェアの処理もれによる信号または電気的なノイズによる信号を検出したときには、エラー処理として、駆動部への制御出力を省略することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の駆動制御装置において、駆動制御CPUは、第2異常監視部が、信号を、第1所定期間と始期を同一とし、第1所定期間よりも短い第2所定期間に検出したときにも、エラー処理として、前記駆動部への制御出力を省略することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の駆動制御装置において、第2異常監視部は、電力制御部と駆動部との間にある遮断回路に接続され、信号を、第1所定期間に検出しないときには、エラー処理として、電力を遮断するように、遮断回路に遮断信号を出力することを特徴とする。
請求項4に記載のロボットコントローラは、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置と、駆動制御装置に動作指示を与える上位コントローラと、を備え、第2異常監視部は、エラー処理として、上位コントローラにエラー通知を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載のロボットコントローラにおいて、上位コントローラは、電力制御部と駆動部との間にある遮断回路に接続され、第2異常監視部からのエラー通知が、第2異常監視部が信号を第1所定期間に検出しない場合のものであるときには、電力を遮断するように、遮断回路に遮断信号を出力することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項4または5に記載のロボットコントローラにおいて、駆動制御CPUは、第1異常監視部が内部クロック信号を第1所定期間に検出しないときに、上位コントローラにエラー通知を行い、上位コントローラには、駆動制御CPUからのエラー通知と、第2異常監視部からのエラー通知と、がされ、上位コントローラは、エラー通知がどの経路で行われたかを提示するエラー提示部を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の自律移動装置は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置または上記請求項4〜6のいずれか1項に記載のロボットコントローラを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、第2異常監視部を駆動制御CPUの外部に設けているので、駆動制御CPU自体が異常状態になったり、停止したりした場合にも異常を検出し、エラー処理を行うことができる。そのため、駆動制御装置の信頼性と安全性を高めることができる。ここで、第2異常監視部が駆動制御CPUの外部に存在することで、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号より、周期信号を検出したと判断することがあるが、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号を検出したときには、駆動制御CPUは、駆動部への制御出力を省略する。そのため、処理ミスによる制御周期の異常や電気的なノイズによる瞬間的な異常を検知しつつも、早いサイクルで駆動部の制御を行うことができる。
請求項2に記載の発明においては、第1所定期間と始期を同一とし、第1所定期間よりも短い第2所定期間を設定するので、第2異常監視部は、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号を画一的に検出することができる。
請求項3に記載の発明においては、第2異常監視部が、異常の生じている駆動制御CPUを介さずに、外部から、電力を遮断できるので、安全性を向上できる。
請求項4に記載の発明においては、第2異常監視部が上位コントローラにエラー通知をするので、駆動制御CPUが停止した場合にも、上位コントローラが適切なエラー処理を行うことができる。
請求項5に記載の発明においては、上位コントローラが、異常の生じている駆動制御CPUを介さずに、外部から、電力を遮断できるので、安全性を向上できる。
請求項6に記載の発明においては、上位コントローラには、エラー通知がどの経路で行われたかを提示するエラー提示部が設けられているおり、エラー信号が第1異常監視部、第2異常監視部のどちらから出力されているのか、または両方から出力されているかを容易に確認することができるので、異常発生の原因特定を早くすることができる。
請求項7に記載の発明においては、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置または上記請求項4〜6のいずれか1項に記載のロボットコントローラを備えているので、異常検知の信頼性と安全性の高い自律移動装置とすることができる。
(実施形態1)
図1に本発明による自律移動装置を示す。
自律移動装置1は、指示入力機器2と、本発明によるロボットコントローラ3と、駆動部としてモータ31、32と、移動用車輪33、34と、電源用バッテリー4と、レーザーレーダー5や超音波センサ6(図2参照)と、を基本構成としている。
指示入力機器2は、例えば、タッチパネルモニターであり、ユーザーからの指令を受け取り、その情報をロボットコントローラ3へ伝える。
ロボットコントローラ3は、指示入力機器2を通したユーザーからの指示に従い、自律移動装置1の動作内容を決定した上で、モータ31、32を制御して、移動用車輪33、34を駆動し、自律移動装置1を動作させる。
モータ31、32は、ロボットコントローラ3からの速度指令に従った回転速度で回転し、移動用車輪33、34を駆動する。
移動用車輪33、34は、モータ31、32の回転によって駆動される。自律移動装置1が円滑に移動できるように、補助輪(図示せず)を設けるとよい。また、同様の理由から、移動用車輪33、34は、クローラーのようなものでもよい。
レーザーレーダー5や超音波センサ6は、自律移動装置1の周辺物体までの距離を測定することにより環境を認識し、その情報をロボットコントローラ3に伝える。
図2に本発明によるロボットコントローラ3を中心とした各機器の接続の模式図を示す。
ロボットコントローラ3は、本発明による駆動制御装置21と、上位コントローラとしてモーションコントロールPC22およびヒューマンインターフェースPC23と、駆動制御装置21およびモーションコントロールPC22およびヒューマンインターフェースPC23とを接続する統合基板24と、を基本構成とする。また図示はしないが、安全対策上のリレーや、通信用の各種インターフェースも備えている。レーザーレーダー5、超音波センサ6やバンパセンサ(図示せず)などは統合基板24を介して、モーションコントロールPC22やヒューマンインターフェースPC23と接続される。
駆動制御装置21は、モーションコントロールPC22からの指示を受けてモータ31、32を駆動制御する。
モーションコントロールPC22は、ヒューマンインターフェースPC23に入力される指示内容に従って自律移動装置1が動作するように駆動制御装置21に動作指示を出す。また、地図記憶部、位置記憶部や経路生成部(図示せず)を備え、レーザーレーダー5や超音波センサ6から得られる環境情報から移動経路を割り出し、移動に必要なモータの回転を駆動制御装置21に指示する。
ヒューマンインターフェースPC23は、主に、人や他のロボットとの通信などを処理する。
図3に本発明による駆動制御装置21の内部構成の一例を示す。
駆動制御装置21は、駆動制御CPU212と、第2異常監視部213と、電力制御部214と、を基本構成としている。
駆動制御CPU212は、動作指示が入力されて、その動作指示に応じて電力制御部214に制御信号を出力する。
第2異常監視部213は、駆動制御CPU212から出力される周期信号を検出して異常を監視する。第2異常監視部213は、第1所定期間に検出された信号を、駆動制御CPU212が正常な状態であるときに出力する周期信号であると判断する。そこで、第2異常監視部213は、信号を第1所定期間に検出しないときに、エラー処理を行う。本発明でいう第1所定期間とは、例えば、10ミリ秒ごとの期間である。また、第2異常監視部213は、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号を検出した場合にも、エラー処理を行う。ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号は、安全性を低下させる要因となるからである。ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号の検出方法としては、例えば、第1所定期間であったとしても、第1所定期間と始期を同一とし、第1所定期間より短い第2所定期間に検出された信号を、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号とする方法が挙げられる。第2所定期間とは、例えば、5ミリ秒ごとの期間である。エラー処理の詳細は、図4に示すフローチャートを用いて、後述する。
電力制御部214は、モータ31、32に供給する電力を制御する。なお、電力制御部214とモータ31、32の間には遮断信号または復帰信号を入力し、電力の供給を遮断または復帰できる遮断回路211が設けられている。より具体的には、遮断回路211は電磁リレーを用いてもよい。
駆動制御CPU212は、モータ制御出力ポート215と、通信部216と、クロック217と、第1異常監視部218と、ポートD−OUT219と、リセット入力ポート220と、を基本構成としている。
モータ制御出力ポート215は、電力制御部214に制御指令を出力する。
通信部216は、上位コントローラ22または23と動作指示(指令、応答、その他情報)の通信を行う。
クロック217は、駆動制御CPU212の内部で所定の周期ごとにオンオフする内部クロック信号を発信する。
第1異常監視部218は、クロック217からの内部クロック信号を検出する。第1異常監視部218は、クロック217から出力される内部クロック信号を第1所定期間に検出しないと駆動制御CPU212が異常状態であるとして、エラー処理を行う。エラー処理の詳細は、図4に示すフローチャートを用いて、後述する。
ポートD−OUT219は、駆動制御CPU212に記録されたソフトウェアに従って、駆動制御CPU212の外部に周期信号を出力することができる。本実施形態では、ポートD−OUT219の出力ポートは8点あるが、そのうちの1点を第2異常監視部213に接続している。
リセット入力ポート220は、第1異常監視部218、第2異常監視部213、上位コントローラ22または23から、リセット信号を受信する。リセット入力ポート220が、リセット信号を受信すると、駆動制御CPU212は、内部ソフトウェアをリセットし、再スタートして、異常状態からの回復を試みる。
図4に駆動制御装置21の電気信号と、駆動制御CPU212内のソフトウェアの処理のフローチャートを示す。
駆動制御装置21の電源を入れると処理がスタートする(S1)。
最初に、各種初期化処理が行われる(S2)。例えば、エンコーダがクリアされたり、上位コントローラ22または23からの環境情報が取得されたりする。
次に、モータ31、32を制御するための演算と出力処理が繰り返される(Ls〜Le)。
まず、モータ31、32を制御するための演算が行われる(S3)。
次に、S3での演算が所定の時間内に終わっていることを確認(保証)するために、クロック217が第1異常監視部218へ内部クロック信号を出力する(S4)。
第1異常監視部218は、第1所定期間に内部クロック信号を検出しなければ(S5)、エラー処理を行う。具体的には、リセット信号をリセット入力ポート220に出力し(S6)、駆動制御CPU212のリセット処理が行われる(S7)。また、第1異常監視部218は、第1所定期間に内部クロック信号を検出しなければ(S5)、エラー信号を、ポートD−OUT219を経由して、上位コントローラ22または23に出力し(S8)、エラー通知を行う。エラー通知を受けた上位コントローラ22または23は、遮断回路211に遮断信号を出力して(S9)、モータ31、32への電力の供給を遮断するとともに、駆動制御CPU212のリセット入力ポート220にリセット信号を出力して(S10)、リセット処理が行われる(S7)。また、第1異常監視部218は、第1所定期間に内部クロック信号を検出しなければ(S5)、遮断信号を、ポートD−OUT219を経由して、遮断回路211に出力して(S11)、モータ31、32への電力の供給を遮断する。第1所定期間に検出すれば(S5)、正常な状態であり、第1異常監視部218がクリアされる(S12)。
つづけて、ポートD−OUT219から第2異常監視部213に駆動制御CPU212の周期信号が出力される(S13)。
第2異常監視部213は、信号を第2所定期間に検出すれば(S14)、エラー処理を行う。具体的には、第2異常監視部213がエラー信号を上位コントローラ22または23に出力し(S15)、エラー通知を行ったうえで、駆動制御CPU212がモータ31、32への制御出力(S17)を省略し、第2異常監視部213がクリアされる(S21)。
第2異常監視部213は、信号を第2所定期間に検出しなければ(S14)、信号を第2所定期間が終了してから第1所定期間が終了するまでに検出するかどうかを判断する(S16)。この期間に検出された信号は、駆動制御CPU212からの正常な周期信号であるとしてよい。第2異常監視部213は、この期間に、信号を検出しなければ(S16)、エラー処理を行う。具体的には、リセット信号をリセット入力ポート220に出力し(S18)、駆動制御CPU212のリセット処理が行われる(S7)。また、第2異常監視部213は、この期間に、信号を検出しなければ(S16)、エラー信号を上位コントローラ22または23に出力し(S19)、エラー通知を行う。エラー通知を受けた上位コントローラ22または23は、遮断回路211に遮断信号を出力して(S9)、モータ31、32への電力の供給を遮断するとともに、駆動制御CPU212のリセット入力ポート220にリセット信号を出力して(S10)、リセット処理が行われる(S7)。また、第2異常監視部213は、この期間に、信号を検出しなければ(S16)、遮断回路211に遮断信号を出力して(S20)、モータ31、32への電力の供給を遮断する。一方、この期間に、信号を検出すれば(S16)、正常な状態であるとして、駆動制御CPU212は、モータ制御出力ポート215から電力制御部214へモータ制御信号を出力して、モータ31、32を制御し(S17)、第2異常監視部がクリアされる(S21)。
さらにつづけて、上位コントローラ22または23との通信、IO処理などが実行される(S22)。
第1所定期間が経過すると再びモータ制御演算(S3)に戻り、同じ処理が繰り返される。本実施形態では、第1所定期間を10ミリ秒ごとの期間としている。
例えば、駆動制御CPU212が熱暴走を起こしたり、電圧異常でモータ制御演算ができなかったり、第1所定期間(例えば、10ミリ秒ごとの期間)内にモータ制御出力ポート215が出力できなかったりすれば、自律移動装置1は想定していない動作をすることになる。このとき、第1所定期間内に処理が終わっていないのであるため、第1所定期間をオーバーした瞬間に、第1異常監視部218または第2異常監視部213が異常を検知することになる。
ここで、駆動制御CPU212の内部にある第1異常監視部218だけでは、駆動制御CPU212が異常状態である場合に、異常を検知できない可能性が高い。また、異常を検知しても、なんら処理できない可能性もある。
したがって、第2異常監視部213を駆動制御CPU212の外部に設けているので、駆動制御CPU212自体が異常状態になったり、停止したりした場合にも異常を検出し、エラー処理を行うことができる。そのため、異常検知の信頼性と安全性を高めることができる。ここで、第2異常監視部213が駆動制御CPU212の外部に存在することで、ソフトウェアの処理もれや電気的なノイズにより、周期信号を検出したと判断することがあるが、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号を検出したときには、駆動制御CPU212は、モータ31、32への制御出力を省略する。そのため、図4に示すLs〜Leのループが自律移動装置1の動作に対して、十分に早いサイクルで処理されていれば、処理ミスによる制御周期の異常や電気的なノイズによる瞬間的な異常を検知しつつも、モータ31、32への出力を1サイクル分だけ回避し、正常動作を次サイクル以降継続することができる。
例えば、本実施形態で示すように、第1所定期間と始期を同一とし、第1所定期間よりも短い第2所定期間を設定すれば、第2異常監視部213は、ソフトウェアの処理もれによる信号や電気的なノイズによる信号を画一的に検出することができる。
また、第2異常監視部213が、異常の生じている駆動制御CPU212を介さずに、外部から、電力を遮断できるので、安全性を向上できる。
さらに、第2異常監視部213は上位コントローラ22または23に対して、エラー種別も含めて、エラー通知をすることができるので、駆動制御CPU212が停止した場合にも、上位コントローラ22または23が適切なエラー処理を行うことができる。例えば、異常の生じている駆動制御CPU212の内部では、リセット処理による復旧を行いつつ、外部では、モータ31、32への電力を遮断する、という2つのエラー処理を行うこともでき、安全性が向上している。
またさらに、上位コントローラ22または23が、異常の生じている駆動制御CPU212を介さずに、外部から、電力を遮断できるので、安全性を向上できる。
(実施形態2)
図5に本発明による駆動制御装置21の内部構成の別の例を示す。
実施形態1と異なる点は、上位コントローラ22または23には、エラー通知がどの経路で行われたかを提示するエラー提示部221または231が設けられている点である。
したがって、エラー信号が第1異常監視部218、第2異常監視部213のどちらから出力されているのか、または両方から出力されているかを容易に確認することができるので、異常発生の原因特定を早くすることができる。
エラー提示部221または231の表示は、指示入力機器2(図1参照)がタッチパネルモニターである場合には、そこに映し出されるようにしてもよい。
自律移動装置1およびロボットコントローラ3の基本構成については、実施形態1と同様である(図1および図2参照)。
なお、上記実施形態1、2で述べた自律移動装置1は、例えば、自律移動ロボット、自動掃除ロボットや案内ロボットなどの一般的なロボットのみならず自動車なども指す。
本発明による自律移動装置の斜視図である。 本発明によるロボットコントローラを中心とした各機器の接続の模式図である。 本発明による駆動制御装置の内部構成(実施形態1)を示すブロック図である。 駆動制御装置の電気信号の流れと駆動制御CPU内のソフトウェアの処理の流れとを示すフローチャートである。 本発明による駆動制御装置の内部構成(実施形態2)を示すブロック図である。
符号の説明
1 自律移動装置
2 指示入力機器
3 ロボットコントローラ
4 電源用バッテリー
5 レーザーレーダー
6 超音波センサ
21 駆動制御装置
22 モーションコントロールPC(上位コントローラ)
23 ヒューマンインターフェースPC(上位コントローラ)
24 統合基板
211 遮断回路
212 駆動制御CPU
213 第2異常監視部
214 電力制御部
215 モータ制御出力ポート
216 通信部
217 クロック
218 第1異常監視部
219 ポートD−OUT
220 リセット入力ポート
221、231 エラー提示部
31、32 モータ
33、34 移動用車輪

Claims (7)

  1. 駆動部に供給する電力を制御する電力制御部と、
    動作指示が入力され、該動作指示に応じて前記電力制御部に制御信号を出力する駆動制御CPUと、
    を備える駆動制御装置であって、
    前記駆動制御CPUは、前記駆動制御CPUの内部クロック信号を第1所定期間に検出しないときに、エラー処理を行う第1異常監視部を備え、
    前記駆動制御CPUに接続され、信号を、前記第1所定期間に検出しないとき、および、ソフトウェアの処理もれによる信号または電気的なノイズによる信号を検出したときにエラー処理を行う第2異常監視部が前記駆動制御CPUの外部にさらに設けられおり、
    前記駆動制御CPUは、前記第2異常監視部が、前記ソフトウェアの処理もれによる信号または前記電気的なノイズによる信号を検出したときには、エラー処理として、前記駆動部への制御出力を省略することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 前記駆動制御CPUは、前記第2異常監視部が、信号を、前記第1所定期間と始期を同一とし、前記第1所定期間よりも短い第2所定期間に検出したときにも、エラー処理として、前記駆動部への制御出力を省略することを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記第2異常監視部は、前記電力制御部と前記駆動部との間にある遮断回路に接続され、信号を、前記第1所定期間に検出しないときには、エラー処理として、電力を遮断するように、前記遮断回路に遮断信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の駆動制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置と、
    前記駆動制御装置に動作指示を与える上位コントローラと、
    を備え、
    前記第2異常監視部は、エラー処理として、前記上位コントローラにエラー通知を行うことを特徴とするロボットコントローラ。
  5. 前記上位コントローラは、前記電力制御部と前記駆動部との間にある遮断回路に接続され、
    前記第2異常監視部からのエラー通知が、前記第2異常監視部が信号を前記第1所定期間に検出しない場合のものであるときには、電力を遮断するように、前記遮断回路に遮断信号を出力することを特徴とする請求項4に記載のロボットコントローラ。
  6. 前記駆動制御CPUは、前記第1異常監視部が前記内部クロック信号を前記第1所定期間に検出しないときに、前記上位コントローラにエラー通知を行い、
    前記上位コントローラには、前記駆動制御CPUからのエラー通知と、前記第2異常監視部からのエラー通知と、がされ、
    前記上位コントローラは、エラー通知がどの経路で行われたかを提示するエラー提示部を備えることを特徴とする請求項4または5に記載のロボットコントローラ。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置または請求項4〜6のいずれか1項に記載のロボットコントローラを備えることを特徴とする自律移動装置。
JP2006288117A 2006-10-23 2006-10-23 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置 Pending JP2008105109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006288117A JP2008105109A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006288117A JP2008105109A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008105109A true JP2008105109A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39438902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006288117A Pending JP2008105109A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008105109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11595138B2 (en) 2019-12-23 2023-02-28 Fanuc Corporation Monitoring device, motor driving apparatus, and monitoring method

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07271404A (ja) * 1994-03-28 1995-10-20 Nippondenso Co Ltd サーボ制御装置
JP2005149376A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Matsushita Electric Works Ltd 自律移動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07271404A (ja) * 1994-03-28 1995-10-20 Nippondenso Co Ltd サーボ制御装置
JP2005149376A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Matsushita Electric Works Ltd 自律移動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11595138B2 (en) 2019-12-23 2023-02-28 Fanuc Corporation Monitoring device, motor driving apparatus, and monitoring method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6350723B2 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP5846342B1 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
RU2571679C1 (ru) Устройство управления рулением транспортного средства и способ управления рулением
JP5086385B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP6350724B2 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP2009113618A (ja) 電動パワーステアリング装置
US9221492B2 (en) Method for operating an electrical power steering mechanism
JP2013182477A (ja) マイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置
KR101726688B1 (ko) 비상조향 시스템 및 비상조향 시스템의 제어방법
JP2008105109A (ja) 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置
JP2008107926A (ja) 駆動制御装置、ロボットコントローラおよび自律移動装置
JP6311693B2 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP2008221916A (ja) 駆動制御装置およびそれを用いた操舵制御装置
KR101421997B1 (ko) 임베디드 시스템 및 그 고장 검출 방법
JP4980947B2 (ja) 制御システム及び制御方法
JP4096866B2 (ja) 自律移動装置
JP5511475B2 (ja) 信号処理システムおよびこれに用いる信号源ユニットならびに信号処理ユニット
JP2010137860A (ja) 車両制御装置
JP2015182622A (ja) 転舵制御装置
JP2016142141A (ja) 車両用電子制御装置
JP6481789B2 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP2007127597A (ja) 回転角検出装置
JP2012007569A (ja) 緊急停止装置
JP6481788B2 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
JP3906000B2 (ja) フェールセーフ機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120214