JP2008104405A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を削減することができ、製造が簡単で、コストを低減することができる魚釣用リールを提供する。
【解決手段】ハンドルの操作により連動回転する駆動軸8を支持し、リール本体1に装着される軸受9と、リール本体1に螺合され、軸受9をリール本体1に係止するためのねじ17と、駆動軸8の外周に設けられ、駆動軸8の一方向の回転を許容し他方向の回転を阻止する逆転防止体10と、リール本体1に設けられ、逆転防止体10に係止される係止部材20と、を備え、ねじ17で係止部材20が支持されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】ハンドルの操作により連動回転する駆動軸8を支持し、リール本体1に装着される軸受9と、リール本体1に螺合され、軸受9をリール本体1に係止するためのねじ17と、駆動軸8の外周に設けられ、駆動軸8の一方向の回転を許容し他方向の回転を阻止する逆転防止体10と、リール本体1に設けられ、逆転防止体10に係止される係止部材20と、を備え、ねじ17で係止部材20が支持されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、魚釣用リールに関し、特に、ハンドルの回転操作に連動回転する回転体の、釣糸繰り出し方向の回転(逆転)を防止する逆転防止機構を備えた魚釣用リールに関する。
従来、この種の逆転防止機構を備えた魚釣用リールとして、例えば、特許文献1,2に開示されたものが知られている。一般的に、魚釣用リールの逆転防止機構は、図7に示すように、リール本体30に軸受31を介して中空の回転軸32が支持され、この回転軸32の外周にラチェット歯車33が一体回転するように設けられ、さらに、このラチェット歯車33に対して係合離脱するラチェット爪34が、リール本体30に揺動可能に支持されて構成されている。ラチェット歯車33に対するラチェット爪34の係合離脱は、リール本体30の外部に通じる操作軸35の回動操作によってラチェット爪34が揺動されることで行われる。
そして、このような逆転防止機構を回転軸32とリール本体30との間に配設することで、回転軸32に連結されたロータ40の一方向の回転が許容され、他方向の回転(釣糸繰り出し方向の回転)が防止されるようになっている。
そして、このような逆転防止機構を回転軸32とリール本体30との間に配設することで、回転軸32に連結されたロータ40の一方向の回転が許容され、他方向の回転(釣糸繰り出し方向の回転)が防止されるようになっている。
ところで、回転軸32を支持する軸受31は、リール本体30の軸受装着部31aに装着され、その開口に取り付けられた軸受係止部材36で軸受装着部31aからの抜け止めが図られていた。そして、軸受係止部材36の取り付けは、図8に示すように、ねじ37,37を用いて行われていた。
ところで、前記した従来の魚釣用リールでは、図8に示すように、軸受係止部材36がねじ37,37で軸受装着部31aに固定され、他方、ラチェット爪34がねじ34aでリール本体30に揺動可能に抜け止め支持されていた。つまり、軸受31の抜け止め用にねじ37,37が必要であり、ラチェット爪34の揺動支持および抜け止め用に、軸受31の抜け止め用とは別のねじ34aが必要であった。このため、部品点数が多くなり、組み付けが煩雑であるとともに、コストが嵩むという問題を有していた。
このような観点から、本発明は、部品点数を削減することができ、製造が簡単で、コストを低減することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、ハンドルの操作により連動回転する駆動軸を支持し、リール本体に装着された軸受と、前記リール本体に螺合され、前記軸受を前記リール本体に係止するためのねじと、前記駆動軸の外周に設けられ、当該駆動軸の一方向の回転を許容し他方向の回転を阻止する逆転防止体と、前記リール本体に設けられ、前記逆転防止体に係止される係止部材と、を備え、前記ねじで前記係止部材が支持されていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、リール本体に装着された軸受を係止するためのねじで、逆転防止体に係止される係止部材が支持されているので、別途、係止部材を支持するための支持部材をリール本体に設ける必要がない。したがって、部品点数が削減されるとともに、構造が簡素化され、組立性、生産性に優れた魚釣用リールが得られる。また、分解時の工程も削減することができる。
特に、魚釣用リールが小型である場合には、駆動軸周りに係止部材の支持部材を配設するスペースが確保され難いため、このように軸受を係止するためのねじに、係止部材を支持する機能をもたせることは魚釣用リールのさらなる小型化を図る上で効果的である。
また、部品組付け時には、ねじによる固定を行うことで係止部材を同時に支持することができ、製造工数の削減およびコストを低減させることができる。
特に、魚釣用リールが小型である場合には、駆動軸周りに係止部材の支持部材を配設するスペースが確保され難いため、このように軸受を係止するためのねじに、係止部材を支持する機能をもたせることは魚釣用リールのさらなる小型化を図る上で効果的である。
また、部品組付け時には、ねじによる固定を行うことで係止部材を同時に支持することができ、製造工数の削減およびコストを低減させることができる。
なお、従来のように、軸受を係止するためのねじで係止部材を支持せず、別途支持するように構成した場合には、その係止部材を支持する部位の肉厚を分厚く形成して支持強度を確保する必要がある。そのため、リール本体の重量が増大する。
これに対して、本発明では、軸受を係止するためのねじで係止部材を支持するようにしたので、係止部材を支持するための部位を別途形成する必要がなくなる。したがって、リール本体の重量が削減されるようになり、支持に係る他のねじ等の部材が不要となることと相俟って、軽量化を実現することができる。このことは、魚釣時の軽快な操作感を得ることに良好に寄与する。
これに対して、本発明では、軸受を係止するためのねじで係止部材を支持するようにしたので、係止部材を支持するための部位を別途形成する必要がなくなる。したがって、リール本体の重量が削減されるようになり、支持に係る他のねじ等の部材が不要となることと相俟って、軽量化を実現することができる。このことは、魚釣時の軽快な操作感を得ることに良好に寄与する。
また、本発明においては、前記ねじの頭部が当接されて前記軸受が係止される構成とするのがよい。このように構成することで、螺合されるねじの頭部で、直接に、軸受装着部に装着された軸受を係止することができ、構成が簡素化され、組立性に優れた魚釣用リールが得られる。
本発明においては、前記ねじによって前記リール本体に固定される軸受係止部材を備え、前記軸受は、前記軸受係止部材を介して前記リール本体の前記軸受装着部に係止される構成とするのがよい。このように構成することで、ねじと軸受装着部との間の摩擦、およびねじと軸受との間の摩擦が回避されるようになり、耐久性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記リール本体に形成され、前記駆動軸の外周に設けられた前記逆転防止体を囲繞する有底筒状の支持壁と、この支持壁の壁部に形成された切欠部と、を備え、前記軸受は、前記支持壁の内側に装着され、前記支持壁の開口側から軸方向に沿って螺入される前記ねじで係止されるとともに、少なくとも前記係止部材を支持する前記ねじは、前記切欠部に配置された前記係止部材の支持孔を貫通して前記切欠部よりも底側の前記支持壁へ螺合される長さを有する構成とするのがよい。
この魚釣用リールによれば、少なくとも係止部材を支持するねじは、支持壁の開口側から軸方向に沿って螺入され、切欠部に配置された係止部材の支持孔を貫通し、さらに、切欠部よりも底側の支持壁へ螺合される構成であるので、係止部材は、支持壁の開口側および底側の両側にわたるねじで両持ち状態に支持されるようになる。したがって、係止部材の支持強度が高められる。また、逆転防止体を通じて駆動軸の他方向の回転を阻止する際に、係止部材に作用する力を支持壁側へ好適に伝達することができる。これによって、係止部材の変形を好適に防止することができる。
本発明においては、前記支持壁の例えば外周部の一部にボス部を形成して、前記ボス部に前記ねじが螺合される構成としてもよい。このように構成することで、例えば、支持壁のボス部が形成される部分以外の部分の肉厚を薄く形成することも可能となる。したがって、ねじによる支持強度を確保しつつ軽量化に寄与する魚釣用リールが得られる。
本発明によれば、部品点数を削減することができ、製造が簡単で、コストを低減することができる魚釣用リールが得られる。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
参照する図面において、図1は本発明の第1実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールを示す断面図(一部省略)、図2(a)は図1のA−A線に沿う要部の部分破断断面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿う断面図である。
なお、以下の例では、魚釣用リールとしてスピニングリールに適用した例を示すが、本発明の魚釣用リールの形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前、後」は、スピニングリールを図示しない釣竿に取り付けた状態を基準とする。つまり、後記するスプールが設けられる側が「前」側であり、後記する逆転防止機構を操作するための操作レバーが設けられる側が「後」側である。
(第1実施形態)
参照する図面において、図1は本発明の第1実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールを示す断面図(一部省略)、図2(a)は図1のA−A線に沿う要部の部分破断断面図、図2(b)は図2(a)のB−B線に沿う断面図である。
なお、以下の例では、魚釣用リールとしてスピニングリールに適用した例を示すが、本発明の魚釣用リールの形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前、後」は、スピニングリールを図示しない釣竿に取り付けた状態を基準とする。つまり、後記するスプールが設けられる側が「前」側であり、後記する逆転防止機構を操作するための操作レバーが設けられる側が「後」側である。
図1に示すように、主として、魚釣用リールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられた回転体としてのロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール3とを有して構成される。
リール本体1には、図示しない軸受を介してハンドル軸4が回転可能に支持されており、その図示しない突出端部には、巻取り操作されるハンドル5が取り付けられている。ハンドル軸4には、ロータ2を巻取り駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が固定されている。このドライブギヤ6は、駆動軸としての回転軸8に形成されたピニオンギヤ8aに噛合している。
回転軸8は、ハンドル軸4の近傍から前方へ向けて延出された中空円筒状の部材であり、軸受9を介してリール本体1の前部に形成された円筒状の支持壁1aの軸受装着部1bに回転可能に支持されている。回転軸8は、そのハンドル軸4側に、前記したピニオンギヤ8aが形成され、また、スプール3側に、ロータ2を固定するためのナット15bが螺合されるねじ8bが形成され、その中空円筒内に後記するメインシャフト15が軸方向に摺動可能に挿通される。そして、回転軸8の軸方向略中央部には、装着された軸受9に隣接して逆転防止機構を構成する逆転防止体としてのラチェット歯車10が装着される。
ラチェット歯車10は、図2(a)に示すように、外周部に鋸歯状のラチェット歯10aが周方向に間隔を隔てて複数形成された部材である。ラチェット歯車10の中心には、回転軸8に形成された非円形の面取部8fに回り止め係止される係止孔10bが形成されており、回転軸8に装着された状態で、図1に示すように、その後端側が、回転軸8に形成された段部8cに当接し、前端側が、回転軸8に挿通されたロータ2の円筒支軸部2aに当接される。そして、前記したナット15bでロータ2が締め付けられることによって、ラチェット歯車10は、回転軸8に一体回転されるように固定される。
また、図1に示すように、回転軸8のピニオンギヤ8aは、メインシャフト15を軸方向に前後動させるオシレーティング機構11の図示しないギヤに噛合している。このオシレーティング機構11は、メインシャフト15と平行に延出するトラバースカム軸12と、このトラバースカム軸12の螺旋溝に係合され、メインシャフト15の後端部にねじ止め固定された係合子13とを有している。
このようなオシレーティング機構11によれば、ハンドル5の回転操作により、ドライブギヤ6、回転軸8のピニオンギヤ8aおよび図示しないギヤを介してトラバースカム軸12が回転駆動されると、トラバースカム軸12に沿って係合子13が前後方向に案内され、メインシャフト15が前後動されることとなる。これによって、メインシャフト15の前端部に固定されたスプール3が前後動される。
ロータ2は、スプール3のスカート部3a内に位置する円筒部2bと、一対の支持腕2cを具備している。一方の支持腕2cの前端部には、ベール支持部材2dが釣糸巻取り位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、放出状態にある釣糸をピックアップするベール2eが設けられている。
また、スプール3は、スカート部3aとフランジ3bとの間に図示しない釣糸が巻回される胴部3cを備えており、メインシャフト15に図示しないドラグ機構を介して摩擦結合され、ドラグノブ15aを回動操作することでスプール3のドラグ力が調節される。
軸受9は、ボールベアリングであり、回転軸8の大径部8dの外周壁が内輪に圧入され、大径部8dの後側に連続して形成されたフランジ部8eに、軸受9の後端が当接する状態で固定される。また、軸受9は、前記したように、軸受装着部1bに外輪が嵌合または緩く圧入されて装着される。
本実施形態では、このように軸受装着部1bに装着された軸受9を、図2(a)(b)に示すように、ねじ16、およびねじ17により固定される軸受係止部材18を用いて抜け止め係止している。また、ねじ17には、軸受係止部材18を介して逆転防止機構を構成する係止部材としてのラチェット爪20が揺動可能に支持されている。
本実施形態では、このように軸受装着部1bに装着された軸受9を、図2(a)(b)に示すように、ねじ16、およびねじ17により固定される軸受係止部材18を用いて抜け止め係止している。また、ねじ17には、軸受係止部材18を介して逆転防止機構を構成する係止部材としてのラチェット爪20が揺動可能に支持されている。
支持壁1aには、図2(a)(b)に示すように、メインシャフト15を挟んで径方向両側にボス部19A,19Bが形成されている。ボス部19Aには、ねじ16が螺合されるねじ穴19a(図2(b)参照)が形成されており、また、ボス部19Bには、ねじ17が螺合されるねじ穴19b(図2(b)参照)が形成されている。
図2(a)(b)に示すように、ねじ16,17は、頭部の薄く形成されたトラスねじを用いており、回転軸8の周りにおける、ねじ16,17の頭部の突出量が小さくなるようにしてある。軸受9の外輪の周縁は、ボス部19A側において、ねじ16の頭部の周縁の一部が当接されて抜け止め係止され、また、ボス部19B側において、軸受係止部材18の一部が当接されて抜け止め係止される。なお、ねじ16,17は、回転軸8の軸線と平行に螺合されており、また、ねじ17は、ラチェット爪20を支持し得るねじ長を備えている。
図2(a)(b)に示すように、ねじ16,17は、頭部の薄く形成されたトラスねじを用いており、回転軸8の周りにおける、ねじ16,17の頭部の突出量が小さくなるようにしてある。軸受9の外輪の周縁は、ボス部19A側において、ねじ16の頭部の周縁の一部が当接されて抜け止め係止され、また、ボス部19B側において、軸受係止部材18の一部が当接されて抜け止め係止される。なお、ねじ16,17は、回転軸8の軸線と平行に螺合されており、また、ねじ17は、ラチェット爪20を支持し得るねじ長を備えている。
軸受係止部材18は、図2(b)に示すように、ねじ17が挿通される円筒部18aと、軸受9の外輪の周縁に当接して抜け止め係止するフランジ部18bとを備えており、断面ハット状を呈している。円筒部18aは、ラチェット爪20の揺動孔20aに挿通され、ラチェット爪20を揺動可能に支持する。
ラチェット爪20は、図2(a)に示すように、軸受係止部材18に揺動可能に装着され、先端にラチェット歯車10のラチェット歯10aに係脱する爪部20bを有している。また、この爪部20bの逆側には、後記する操作軸22のカム22cに係合する腕部20cが設けられている。このようなラチェット爪20には、爪部20bをラチェット歯車10側へ付勢するコイルばね21が係止されている。コイルばね21は、その一端21bが爪部20bに係止され、他端21cが、図2(b)に示すように、ボス部19Bに設けられた止め部19cに係止されている。ここで、係脱とは、ラチェット歯10aに爪部20bが係止されること、およびこの係止された状態から爪部20bが離脱することをいう。
腕部20cが係合する操作軸22は、図1に示すように、リール本体1内を通じてリール本体1の後部へ延設され、その後端に取り付けられた操作レバー22bが操作されることによって、その軸心周りに回動可能である。操作軸22の先端には、図2(a)に示すように、爪部20bの腕部20cが係合する半円状のカム22cが形成されている。このカム22cは、操作レバー22bの回動操作によって回動され、爪部20bがラチェット歯10aに係止される状態(ON位置)、または、このON位置から約90度回動されて、爪部20bがラチェット歯10aから離脱する状態(OFF位置)を切り替えるようになっている。
すなわち、操作レバー22bをON位置にすると、爪部20bがラチェット歯10aに係止され、回転軸8に固定されたロータ2(図1参照、以下同じ)は、釣糸巻取り方向の回転(一方向の回転:正回転)のみが許容され、釣糸繰り出し方向の回転(他方向の回転:逆回転)が阻止された状態となる。これにより、ハンドル5(図1参照、以下同じ)の逆転方向の回転が防止される。また、操作レバー22bをOFF位置にすると、爪部20bがラチェット歯10aから離脱し、回転軸8に固定されたロータ2は、いずれの方向にも回転が可能な状態となる。したがって、ハンドル5の正転方向および逆転方向の回転が可能となる。
このようなラチェット爪20は、ねじ17をボス部19Bに螺合する際に同時に取り付けられる。すなわち、軸受係止部材18をねじ17で固定する際に、軸受係止部材18の円筒部18aにラチェット爪20を支持し、コイルばね21を介在させて挿通したねじ17を、ボス部19Bに螺合することによって、同時に取り付けられる。なお、取付後に、コイルばね21の一端21bを爪部20bに係止するとともに、他端21cをボス部19Bに設けられた止め部19cに係止して、ラチェット爪20に係合方向の付勢力を与える。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、軸受装着部1bに装着された軸受9を抜け止め係止するためのねじ17で、ラチェット歯車10に係止されるラチェット爪20が揺動可能に抜け止め支持されているので、別途に、ラチェット爪20を揺動可能に抜け止め支持するための支軸をリール本体1に設ける必要がない。したがって、部品点数が削減されるとともに、構造が簡素化され、組立性、生産性に優れた魚釣用リールが得られる。すなわち、本実施形態によれば、部品点数の削減および組立工数の低減が推進されるので、歩留まりが向上し、製造コストを低減する上に多大な効果を奏する。
特に、魚釣用リールが小型である場合には、軸受9を抜け止め係止するためのねじ17でラチェット爪20を抜け止め支持することが、魚釣用リールのさらなる小型化を図る上で効果的である。
また、部品組付け時には、軸受係止部材18の固定とラチェット爪20の取り付けとをねじ17の螺合によって同時に行うことができ、製造工数の削減およびコストを低減させることができる。
特に、魚釣用リールが小型である場合には、軸受9を抜け止め係止するためのねじ17でラチェット爪20を抜け止め支持することが、魚釣用リールのさらなる小型化を図る上で効果的である。
また、部品組付け時には、軸受係止部材18の固定とラチェット爪20の取り付けとをねじ17の螺合によって同時に行うことができ、製造工数の削減およびコストを低減させることができる。
なお、従来のように、軸受9を係止するためのねじ17でラチェット爪20を支持せず、別途支持するように構成した場合には、そのラチェット爪20を支持する部位の肉厚を分厚く形成して支持強度を確保する必要がある。そのため、リール本体1の重量が増大する。
これに対して、本実施形態では、軸受9を係止するためのねじ17でラチェット爪20を抜け止め支持するようにしたので、ラチェット爪20を支持するための部位を別途形成する必要がなくなる。したがって、リール本体1の重量が削減されるようになり、支持に係る他のねじ等の部材が不要となることと相俟って、軽量化を実現することができる。このことは、魚釣時の軽快な操作感を得ることに良好に寄与する。
これに対して、本実施形態では、軸受9を係止するためのねじ17でラチェット爪20を抜け止め支持するようにしたので、ラチェット爪20を支持するための部位を別途形成する必要がなくなる。したがって、リール本体1の重量が削減されるようになり、支持に係る他のねじ等の部材が不要となることと相俟って、軽量化を実現することができる。このことは、魚釣時の軽快な操作感を得ることに良好に寄与する。
また、本実施形態においては、ボス部19A側において、ねじ16の頭部が当接されて軸受9が係止されるようになっているので、ねじ16の締め付けによって軸受9の係止が可能となり、組立性に優れた魚釣用リールが得られる。
また、ボス部19B側において、軸受9は、軸受係止部材18を介してリール本体1の軸受装着部1bに係止されるので、ねじ17と軸受装着部1bとの間の摩擦、およびねじ17と軸受9との間の摩擦が回避されるようになり、耐久性を向上させることができる。
さらに、支持壁1aにボス部19A,19Bが形成され、ボス部19A,19Bにねじ16,17が螺合される構成としてあるので、例えば、支持壁1aのボス部19A,19Bが形成される部分以外の部分の肉厚を薄く形成することが可能となる。したがって、ねじ16,17による支持強度を確保しつつ軽量化に寄与することが可能な魚釣用リールが得られる。
(第2実施形態)
図3(a)は本発明の第2実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールの要部を示す部分破断断面図、(b)は同じく図3(a)のC−C線に沿う断面図である。なお、以下に説明する実施形態では、前記した実施形態と同様な機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3(a)は本発明の第2実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールの要部を示す部分破断断面図、(b)は同じく図3(a)のC−C線に沿う断面図である。なお、以下に説明する実施形態では、前記した実施形態と同様な機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態が前記第1実施形態と主として異なるところは、第1実施形態で用いていたねじ16が省略されており、ねじ17だけで軸受9の抜け止め係止およびラチェット爪20の抜け止め支持を行った点にある。具体的には、ねじ17にて固定される軸受係止部材18のフランジ部18bを、図3(a)に示すように、軸受装着部1bの開口縁に沿うリング状に形成してある。このような軸受係止部材18は、ねじ17で固定されると、そのリング状のフランジ部18bが軸受装着部1bの周縁部に沿って軸受9の外輪の周縁に当接した状態となり、これによって軸受9が軸受装着部1bに抜け止め係止されることとなる。
軸受装着部1bには、ボス部19Bの径方向反対側に掛け部19Cが形成されており、この掛け部19Cにフランジ部18bの他端縁18cが係止されるようになっている。つまり、軸受係止部材18のフランジ部18bは、一端側がねじ17で固定され、他端縁18cが掛け部19Cに係止されることによって、軸受装着部1bの開口縁に沿って固定される。
この第2実施形態の魚釣用リールによれば、1本のねじ17によって軸受9の抜け止め係止とラチェット爪20の抜け止め支持とを行うことができ、構造がより簡素化され、部品点数が削減されるとともに、より一層組立性、生産性に優れた魚釣用リールが得られる。
また、第1実施形態で用いていたねじ16が不要となって、ボス部19Aを形成する必要がないので、リール本体1の軽量化を一層図ることができる。
また、第1実施形態で用いていたねじ16が不要となって、ボス部19Aを形成する必要がないので、リール本体1の軽量化を一層図ることができる。
(第3実施形態)
図4(a)(b)は本発明の第3実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールの要部を示す断面図である。
図4(a)(b)は本発明の第3実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールの要部を示す断面図である。
本実施形態が前記第1,第2実施形態と主として異なるところは、段付きねじ17Aを用いて、ラチェット爪20および軸受係止部材23,24を支持するように構成した点にある。具体的に、図4(a)に示すように、ねじ17Aは、ねじ部17aと、このねじ部17aよりも大径の支持部17bと、ねじ部17aと支持部17bとの間に形成された溝部17cとを有して構成される。
支持部17bには、ラチェット爪20が揺動可能に支持されるようになっている。また、溝部17cには、軸受装着部1bに装着された軸受9の外輪の周縁に当接して軸受9を抜け止め係止するリング状の軸受係止部材23が嵌合されている。この例では、ラチェット爪20が支持部17bに予め装着され、さらに、軸受係止部材23が溝部17cに予め嵌合一体化されて、部品としてのねじ17Aが構成される。
この構成によれば、ねじ17Aをボス部19Bに螺合するだけで、軸受9の抜け止め係止およびラチェット爪20の抜け止め支持を簡単に行うことができる。なお、図示しないボス部19A側(図2(a)参照)は、第1実施形態と同様にねじ16の頭部で軸受9を抜け止め係止してもよいし、図示しない軸受係止部材を介して軸受9を抜け止め係止するようにしてもよい。
また、図4(b)に示す例では、前記のような溝部17cがねじ17Aに形成されておらず、ねじ部17aと支持部17bとの段差部分に、リング状の軸受係止部材24が保持されるように構成される。
この構成によれば、ねじ17Aをボス部19Bに螺合するだけで、軸受9の抜け止め係止およびラチェット爪20の抜け止め支持を簡単に行うことができる。なお、軸受係止部材24は、組み付ける段階でねじ17Aのねじ部17aに装着すればよく、その装着も容易に行うことができる。なお、ねじ17Aの支持部17bを前記例よりも大径に形成し、ねじ部17aと支持部17bとの段差部分を大きく形成することによって、その段差部分で軸受9を係止するように構成してもよい。この場合には、軸受係止部材23,24を省略することができる。
(第4実施形態)
図5(a)は本発明の第4実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールの要部を示す断面図、(b)は同じく図5(a)のD−D線に沿う断面図である。また、図6は図5(b)のE−E線に沿う断面図である。
本実施形態が前記第1〜第3実施形態と主として異なるところは、リール本体1に形成された有底円筒状の支持壁1aを、ラチェット歯車10を囲繞するように前方へ長く形成し、この支持壁1aの壁部に切欠部19Dを形成して、ここにねじ17で支持されるラチェット爪20を配置するようにした点が異なる。
図5(a)は本発明の第4実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールの要部を示す断面図、(b)は同じく図5(a)のD−D線に沿う断面図である。また、図6は図5(b)のE−E線に沿う断面図である。
本実施形態が前記第1〜第3実施形態と主として異なるところは、リール本体1に形成された有底円筒状の支持壁1aを、ラチェット歯車10を囲繞するように前方へ長く形成し、この支持壁1aの壁部に切欠部19Dを形成して、ここにねじ17で支持されるラチェット爪20を配置するようにした点が異なる。
支持壁1aには、ねじ16,17が螺合されるボス部19A,19Bが前記第1実施形態と同様に形成されているが、本実施形態では、図5(b)に示すように、ボス部19Bが支持壁1aに沿う長さを有して形成され、また、それに合わせてねじ17のねじ長も長くされている。そして、軸受9は、支持壁1aの開口内側に形成された軸受装着部1bに装着されるようになっており、支持壁1aの開口側(先端側)から軸方向に沿ってボス部19A,19Bに螺入されるねじ16,17の頭部で係止されるようになっている。
切欠部19Dは、ボス部19Bの軸方向の略中央に形成されており、図6に示すように、ラチェット爪20が揺動可能に配置される大きさを有している。そして、ねじ17は、図5(b)に示すように、そのねじ部17aがこの切欠部19Dに配置されたラチェット爪20の支持孔としての揺動孔20aに挿通された軸受係止部材18(ここでは、単にカラーとして機能)を貫通して、開口側(前方側)のボス部19B1から切欠部19Dよりも底側(後方側)のボス部19B2へ螺合されるようになっている。
この魚釣用リールによれば、支持壁1aの開口側から軸方向に沿ってボス部19Bに螺入されたねじ17のねじ部17aが、ボス部19B1から切欠部19Dに配置されたラチェット爪20の揺動孔20aを貫通し、底側(後方側)のボス部19B2へ螺合される構成であるので、ラチェット爪20は、ボス部19Bの開口側(ボス部19B1)からボス部19B2(底側)へわたるねじ17で両持ち状態に支持されるようになる。したがって、ラチェット爪20の支持強度が高められる。また、ラチェット歯車10を通じてラチェット爪20に作用する力をボス部19Bから支持壁1a側へ好適に伝達することができる。これによって、ラチェット爪20の逆転防止時における変形を好適に防止することができる。
前記実施形態では、ボス部19A,19Bに対してねじ16,17がそれぞれ螺合されるように構成したが、これに限られることはなく、軸受装着部1bを部分的あるいは全体的に肉厚に形成して、ねじ16,17が螺合されるように構成してもよい。
また、逆転防止体として、ラチェット歯車10を用いたが、これに限られることはなく、公知の転がり式一方向クラッチを用いて、その外輪の外周部に、ラチェット爪20が係合される係合溝を形成したり、ラチェット歯車を周り止め固定したりしてもよい。このような一方向クラッチを用いることによって、逆転方向の遊度が小さくなりフッキング操作性やドラグの滑り出し特性を向上させることができる。
なお、回転軸8および軸受9は、前記実施形態において、リール本体1の前部に設けているが、リール本体1内(ギヤボックス)に設けて魚釣用リールを構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、揺動によってラチェット爪20がラチェット歯車10に係脱される例を示したが、これに限られることはなく、スライド移動可能にねじ17で係止部材を支持し、スライド移動によって係止部材がラチェット歯車10に係脱されるように構成してもよい。
なお、回転軸8および軸受9は、前記実施形態において、リール本体1の前部に設けているが、リール本体1内(ギヤボックス)に設けて魚釣用リールを構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、揺動によってラチェット爪20がラチェット歯車10に係脱される例を示したが、これに限られることはなく、スライド移動可能にねじ17で係止部材を支持し、スライド移動によって係止部材がラチェット歯車10に係脱されるように構成してもよい。
1 リール本体
1a 支持壁
1b 軸受装着部
2 ロータ
3 スプール
4 ハンドル軸
5 ハンドル
8 回転軸(駆動軸)
8a ピニオンギヤ
9 軸受
10 ラチェット歯車(逆転防止体)
10a ラチェット歯
15 メインシャフト
16,17 ねじ
17a ねじ部
17b 支持部
18 軸受係止部材
19A,19B ボス部
19B1,19B2 ボス部
19D 切欠部
20 ラチェット爪(係止部材)
20a 揺動孔
20b 爪部
23,24 軸受係止部材
1a 支持壁
1b 軸受装着部
2 ロータ
3 スプール
4 ハンドル軸
5 ハンドル
8 回転軸(駆動軸)
8a ピニオンギヤ
9 軸受
10 ラチェット歯車(逆転防止体)
10a ラチェット歯
15 メインシャフト
16,17 ねじ
17a ねじ部
17b 支持部
18 軸受係止部材
19A,19B ボス部
19B1,19B2 ボス部
19D 切欠部
20 ラチェット爪(係止部材)
20a 揺動孔
20b 爪部
23,24 軸受係止部材
Claims (5)
- ハンドルの操作により連動回転する駆動軸を支持し、リール本体に装着された軸受と、
前記リール本体に螺合され、前記軸受を前記リール本体に係止するためのねじと、
前記駆動軸の外周に設けられ、当該駆動軸の一方向の回転を許容し他方向の回転を阻止する逆転防止体と、
前記リール本体に設けられ、前記逆転防止体に係止される係止部材と、を備え、
前記ねじで前記係止部材が支持されていることを特徴とする魚釣用リール。 - 前記軸受は、前記ねじの頭部が当接されて係止されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記ねじによって前記リール本体に固定される軸受係止部材を備え、
前記軸受は、前記軸受係止部材を介して前記リール本体に係止されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 - 前記リール本体に形成され、前記駆動軸の外周に設けられた前記逆転防止体を囲繞する有底筒状の支持壁と、
この支持壁の壁部に形成された切欠部と、を備え、
前記軸受は、前記支持壁の内側に装着され、前記支持壁の開口側から軸方向に沿って螺入される前記ねじで係止されるとともに、
少なくとも前記係止部材を支持する前記ねじは、前記切欠部に配置された前記係止部材の支持孔を貫通して前記切欠部よりも底側の前記支持壁へ螺合される長さを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。 - 前記支持壁にはボス部が形成されており、
前記ねじは、前記ボス部に螺合されることを特徴とする請求項4に記載の魚釣用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006290398A JP2008104405A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006290398A JP2008104405A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 魚釣用リール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008104405A true JP2008104405A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39438283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006290398A Pending JP2008104405A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008104405A (ja) |
-
2006
- 2006-10-25 JP JP2006290398A patent/JP2008104405A/ja active Pending
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