JP2008104302A - ケーブル延線補助具およびケーブル延線方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リールセットおよびケーブルドラムの設置場所が制限されるような場合でも延線区間を延長したり短くしたりすることなくケーブル敷設工事を行うことができるケーブル延線補助具およびケーブル延線方法を提供する。
【解決手段】電柱物間にケーブルを延線する際に支持物に取り付けられるケーブル延線補助具10であって、ケーブル延線補助具10を支持物に固定するための固定バンド11と、固定バンド11に一端が取り付けられた伸縮ロッド12と、伸縮ロッド12の他端に伸縮ロッド12の軸回りに回転自在に取り付けられたかつケーブルを着脱可能に保持するケーブル保持部材16とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル延線補助具およびケーブル延線方法に関し、特に、支持物間に光ドロップケーブルなどのケーブルを架設するケーブル敷設工事に使用するのに好適なケーブル延線補助具およびケーブル延線方法に関する。
支持物間に光ドロップケーブルを架設する光ドロップケーブル敷設工事においては、たとえば、延線区間の一方の支持物側にリールセットおよびケーブルドラムを設置し、リールセットからリードワイヤーを他方の支持物側に延線し、リードワイヤーの末端とケーブルドラムに巻かれている光ドロップケーブルの先端とを接続したのちに光ドロップケーブルを他方の支持物側に延線することにより、光ドロップケーブルを架設している。
このとき、リールセットおよびケーブルドラムは、これらの設置場所および作業スペースの関係で、光ドロップケーブルの延線方向に沿った歩道上に設置している。しかし、電柱などの支持物には電線、腕金および看板などが取り付けられており、これらが光ドロップケーブルの延線作業に支障となる場合がある。また、支持物が建てられている建柱位置によっては、歩道の幅が狭くなっていたり駐車場、玄関および看板などの支障物があったりしてリールセットおよびケーブルドラムが設置できない場合がある。このような場合には、延線区間を延ばしたり短くしたりしてリールセットおよびケーブルドラムの設置場所を確保して、光ドロップケーブル敷設工事を行っている。
なお、下記の特許文献1には、支持線を支持線固定金具に挟み込む作業を容易なものとしかつ既設ケーブルに延線中のケーブルが接触することがないようにするために、ケーブルを一対の板で挟んで固定するための吊架金具と共に電柱などに着脱自在に支持され、その張出し部の先端にてケーブル架線用金車を吊り下げる金車吊り金具であって、一対の板を開いた状態に一時的に保持する保持部材を備えた金車吊り金具が開示されている。
特開平9−298817号公報
しかしながら、延線区間を延ばした場合には、リードワイヤーが長くなるという問題がある。また、延線区間を短くした場合には、残りの区間の延線を再度行う必要が生じて、作業効率が悪くなるという問題がある。
本発明の目的は、リールセットおよびケーブルドラムの設置場所が制限されるような場合でも延線区間を延長したり短くしたりすることなくケーブル敷設工事を行うことができるケーブル延線補助具およびケーブル延線方法を提供することにある。
本発明のケーブル延線補助具は、支持物間にケーブルを延線する際に該支持物に取り付けられるケーブル延線補助具(10)であって、前記ケーブル延線補助具を前記支持物に固定するための固定バンド(11)と、該固定バンドに一端が取り付けられたかつ長さが可変のロッドと、該ロッドの他端に該ロッドの軸回りに回転自在に取り付けられたかつ前記ケーブルを着脱可能に保持するケーブル保持部材(16;26;36)とを具備することを特徴とする。
ここで、前記ロッドが、外筒(13)、該外筒の内部にスライド自在に挿入された内筒(14)および該外筒に対して該内筒を任意の位置で固定するためのロック機構(15)を備えた伸縮ロッド(12)であってもよい。
前記ケーブル保持部材(16;26;36)が、一端に円柱状の取付基部(16b;26b;36b)が一体に設けられた保持部材本体(16a;26a;36a)を備え、該保持部材本体が、前記ケーブルが貫通するように円環形状を有するとともに、該ケーブルを挿入するための隙間(16c)が設けられるように螺旋状に形成されており、前記取付基部が、前記保持部材本体の半径方向に延びた部分として形成されていてもよい。
前記取付基部の端が、前記伸縮ロッドの前記内筒の先端に回転自在に取り付けられていてもよい。
前記保持部材本体(26a,36a)に、前記ケーブルとの摩擦を低減する摩擦低減手段が装着されていてもよい。
前記摩擦低減手段が、前記保持部材本体に回転自在に装着された複数のリング(27)またはコイル部材(37)であってもよい。
前記保持部材本体の前記取付基部(26b,36b)側に第1の抜止めリング(281,381)が装着されており、前記保持部材本体の先端側に第2の抜止めリング(282,382)が装着されていてもよい。
本発明のケーブル延線方法は、本発明のケーブル延線補助具を複数用いて支持物間にケーブルを延線するためのケーブル延線方法であって、支持物(2)のケーブル(1)を架設する位置に金車(4)を取り付ける第1のステップと、複数のケーブル延線補助具(101〜103)の第1乃至第3の固定バンド(111〜113)を前記支持物に締め付けることによって該複数のケーブル延線補助具を該支持物に固定する第2のステップと、前記ケーブルをケーブルドラム(6)から繰り出して前記複数のケーブル延線補助具の前記保持部材本体および前記金車を順次通して該ケーブルの延線区間の反対側まで延線する第3のステップとを具備することを特徴とする。
ここで、前記第2のステップにおいて、前記複数のケーブル延線補助具を前記金車の取付位置の下方に所定の間隔で固定し、前記複数のケーブル延線補助具のうち最も下方に固定される最下方ケーブル延線補助具(101)は、該最下方ケーブル延線補助具の伸縮ロッド(121)の軸方向が前記ケーブルドラムからのケーブルの繰出方向に沿った向きになるように、該最下方ケーブル延線補助具のケーブル保持部材(161)を該ケーブルの繰出方向に沿った向きに固定し、前記複数のケーブル延線補助具のうち最も上方に固定される最上方ケーブル延線補助具(103)は、該最上方ケーブル延線補助具の伸縮ロッド(123)の軸方向が前記ケーブルの延線方向と逆向きになるように固定し、前記複数のケーブル延線補助具のうち残りのケーブル延線補助具(102)は、該残りのケーブル延線補助具の伸縮ロッド(122)の軸方向が前記支持物の周方向に沿って前記最下方ケーブル延線補助具と前記最上方ケーブル延線補助具との角度を等分した角度の向きになるように固定してもよい。
前記第2のステップにおいて、前記複数のケーブル延線補助具を前記支持物に固定する位置の目安となるように、該支持物に目印を付けるか、一定の間隔で色分けした絶縁ロープを前記金車の取付位置から予め吊り下げておいてもよい。
本発明のケーブル延線補助具およびケーブル延線方法は、以下に示す効果を奏する。
(1)本発明のケーブル延線補助具を複数使用することによりケーブルの繰出方向とケーブルの延線方向との角度が任意であってもケーブルをケーブルドラムから繰り出して延線することができるので、リールセットおよびケーブルドラムの設置場所が制限されるような場合でも延線区間を延長したり短くしたりすることなく通信ケーブルの延線工事を行うことができる。
(2)リールセットおよびケーブルドラムの設置場所を任意に選ぶことができるので、作業場所(作業車の駐車スペースなど)を狭くすることができる。
上記の目的を、支持物間にケーブルを延線する際に複数のケーブル延線補助具を支持物に所定の間隔でかつ所定の向きに固定し、これらのケーブル延線補助具のケーブル保持部材にケーブルを順次貫通させることにより実現した。
以下、本発明のケーブル延線補助具およびケーブル延線方法の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施例によるケーブル延線補助具10は、図1に示すように、光ドロップケーブルなどのケーブルを延線する際に、ケーブルの繰出し方向を途中で変更するために支持物に固定されて使用されるものであり、固定バンド11と、固定バンド11に一端が取り付けられた伸縮ロッド12と、伸縮ロッド12の他端に回転自在に取り付けられたケーブル保持部材16とを具備する。
ここで、固定バンド11は、スライドすることなくかつ回転不能にケーブル延線補助具10を支持物に固定するためのものである。固定バンド11としては、たとえば、電柱などに機器設置用のブラケットを固定したり看板を固定したりするのに一般的に用いられているスチール製の電柱バンドを用いることができる。
伸縮ロッド12は、ケーブルが支持物から地上へ引き降ろされる途中でまたはケーブルが地上から敷設位置まで引き上げられる途中で支持物および支持物に取り付けられている腕金や看板などと干渉しないようにするものである。
伸縮ロッド12は、長さ60cm程度の外筒13と、外筒13の内部にスライド自在に挿入された長さ40cm程度の内筒14とを備える。これにより、伸縮ロッド12は、外筒13に対して内筒14を引き出したり押し込んだりすることにより、60cm〜1m程度の範囲内で伸縮可能とされている。
また、伸縮ロッド12には、外筒13に対して内筒14を任意の位置で固定するためのロック機構15が設けられている。ロック機構15は、たとえば、先端部で内筒14を保持するように外筒13の周壁を貫通して外筒13に螺合するネジ部材で構成することができる。
なお、伸縮ロッド12は2段階に伸縮できるように2つの筒部材(外筒13および内筒14)を備えたが、多段階に伸縮できるように3つ以上の筒部材を備えてもよい。
ケーブル保持部材16は、図2に示すように、一端に円柱状の取付基部16bが一体に設けられた保持部材本体16aを備える。
ここで、ケーブル保持部材16は、取付基部16bの軸方向が伸縮ロッド12(図1参照)の軸方向と平行となりかつその軸を中心に回転自在に伸縮ロッド12に取り付けられている。また、保持部材本体16aは、ケーブルが貫通するように円環形状を有するが、ケーブルを挿入するための隙間16cが設けられるように螺旋状に形成されている。さらに、保持部材本体16aの長さは、その先端が保持部材本体16aの取付基部16b側の部分と重なる長さとされている。
取付基部16bは、保持部材本体16aの半径方向に延びた部分として形成されている。また、取付基部16bの端は、伸縮ロッド12の内筒14の先端に回転自在に取り付けられている。
保持部材本体16aの内径aは、ケーブルが貫通できる長さであれば任意であるが、45〜55mm程度(好ましくは50mm程度)とする。また、隙間16cの大きさ(間隙長b)は、ケーブルが通過できる大きさであれば任意であるが、大き過ぎると保持部材本体16a内に挿入されたケーブルが不用意に抜けてしまうおそれがあるので、8〜12mm程度(好ましくは10mm程度)とする。
次に、上述したケーブル延線補助具10を3個使用して光ドロップケーブル1を延線する方法(本発明の一実施例によるケーブル延線方法)について、光ドロップケーブル1の繰出方向が光ドロップケーブル1の延線方向と逆方向になる設置場所に設置されたケーブルドラム6に巻かれている光ドロップケーブル1を延線する場合を例として、図3および図4を参照して説明する。
まず、作業員は、電柱2の光ドロップケーブル1の延線方向側にリールセット3およびケーブルドラム6を設置したのち、電柱2の光ドロップケーブル1を架設する位置(たとえば、地上から約6mの位置)に金車4を取り付ける。なお、以下では、金車4の取付位置を「金車支持点位置」と称する。
その後、作業員は、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103の第1乃至第3の固定バンド111〜113(図1に示した固定バンド11参照)を電柱2に締め付けることによって、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103を電柱2に固定する。
このとき、作業員は、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103を金車支持点位置の下方に好ましくは等間隔に固定する。たとえば、作業員は、電柱2の最も下方に固定する第1のケーブル延線補助具101(最下方ケーブル延線補助具)を地上から約2mの位置に固定し、電柱2の最も上方に固定する第3のケーブル延線補助具103(最上方ケーブル延線補助具)を金車支持点位置の下方1mの位置に固定し、第2のケーブル延線補助具102を第1および第3のケーブル延線補助具101,103の中間の位置(すなわち、第1のケーブル延線補助具101の上方1.5mでかつ第3のケーブル延線補助具103の下方1.5mの位置)に固定する。
また、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103を電柱2に固定する際に、その固定位置の目安となるように、電柱2に目印を付けたり、50cm間隔で色分けした絶縁ロープを金車支持点位置から予め吊り下げておいてもよい。
第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103を固定する向きについては、次のようにする。
(1)第1のケーブル延線補助具101は、第1の伸縮ロッド121(図1に示した伸縮ロッド12参照)の軸方向がケーブルドラム6からの光ドロップケーブル1の繰出方向に沿った向きになるように、第1のケーブル保持部材161(図1に示したケーブル保持部材16参照)を光ドロップケーブル1の繰出方向に沿った向きに向けて固定する。
(2)第3のケーブル延線補助具103は、第3の伸縮ロッド123の軸方向が光ドロップケーブル1の延線方向と逆向きになるように固定する。
(3)第2のケーブル延線補助具102は、第2の伸縮ロッド122の軸方向が電柱2の周方向に沿って第1のケーブル延線補助具101と第3のケーブル延線補助具103との中間となる向きになるように固定する。
したがって、この例では、ケーブルドラム6からの光ドロップケーブル1の繰出方向と光ドロップケーブル1の延線方向とは図3に矢印で示すように逆方向(180度)となっているので、作業員は、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103を電柱2の周方向に沿って90度ずつずらして固定する。
作業員は、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103を電柱2に固定するときに、後で光ドロップケーブル1を第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103に通す際に光ドロップケーブル1が電柱2に取り付けられている看板などに接触しないように、第1乃至第3の内筒141〜143(不図示)をスライドさせて第1乃至第3の伸縮ロッド121〜123の長さを調整したのち、第1乃至第3のロック機構151〜153(不図示)によって第1乃至第3の外筒131〜133(不図示)に対して第1乃至第3の内筒141〜143をそれぞれ固定する。
その後、作業員は、リールセット3から引き出したリードワイヤー5を第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103の第1乃至第3の隙間16c1〜16c3(不図示)を通して第1乃至第3の保持部材本体16a1〜16a3(不図示)内に挿入して貫通させたのち、金車4に通す。続いて、電柱間に架設されたスパイラルハンガー(不図示)内をリードワイヤー5が光ドロップケーブル1の延線方向に沿って送り出されることにより、リードワイヤー5がリールセット3から繰り出されて第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103の第1乃至第3の保持部材本体16a1〜16a3および金車4を順次通って延線方向の電柱に向かってスパイラルハンガー内を延線される。
リードワイヤー5の末端がリールセット3から繰り出されると、作業員は、図4に示すようにリールセット3を片付けてケーブルドラム6を移したのち、リードワイヤー5の末端と光ドロップケーブル1の先端とを接続する。
その後、リードワイヤー5が光ドロップケーブル1の延線方向に沿って延線されることにより、光ドロップケーブル1がケーブルドラム6から繰り出されて、第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103の第1乃至第3の保持部材本体16a1〜16a3および金車4を順次通って、延線方向の電柱に向かってスパイラルハンガー内を延線される。光ドロップケーブル1は、光ドロップケーブル1の延線区間の反対側の地上に設置された他のケーブルドラム(不図示)に巻き取られる。
このとき、他のケーブルドラムの設置場所が光ドロップケーブル1の延線方向と逆の方向(すなわち、電柱2側)にしか確保できない場合には、光ドロップケーブル1の延線区間の反対側の電柱に3個のケーブル延線補助具10を同様にして固定することにより、光ドロップケーブル1を他のケーブルドラムに巻き取ることができる。
以上説明したように、図1に示したケーブル延線補助具10を複数用いることにより、リールセット3およびケーブルドラム6を任意の位置に設置して光ドロップケーブル1を延線することができる。
また、ケーブル保持部材16は伸縮ロッド12に回転自在に設けられているので、光ドロップケーブル1がケーブル保持部材16に入ってくる方向とケーブル保持部材16から出て行く方向とが大きく異なる場合でも、無理なく光ドロップケーブル1をガイドすることができる。
ケーブル延線補助具10の数および電柱2に固定する向きは、光ドロップケーブル1の繰出方向と光ドロップケーブル1の延線方向との関係に応じて任意に決めてもよい。
たとえば、図3に示した例において、リールセット3およびケーブルドラム6の設置場所が電柱2の紙面手前側にしか確保することができない場合には、作業員は、第1の伸縮ロッド121の軸方向がリールセット3からの光ドロップケーブル1の繰出方向に沿った向き(すなわち、光ドロップケーブル1の延線方向と垂直な方向)になるように、第1のケーブル保持部材161を光ドロップケーブル1の繰出方向に沿った向きに向けて第1のケーブル延線補助具101を固定するとともに、第1のケーブル延線補助具101に対して電柱2の周方向に沿って60度ずらして第2のケーブル延線補助具102を固定する。
また、たとえば、図3に示した例において、第1および第3のケーブル延線補助具101,103の間に2個以上のケーブル延線補助具10を一定の角度ずつずらして固定し、全体として4個以上のケーブル延線補助具10を用いてもよい。ケーブル延線補助具10の数を増やすほど、光ドロップケーブル1をよりスムーズにガイドすることができる。
また、光ドロップケーブル1の延線作業中には、光ドロップケーブル1はケーブル保持部材16に接触しながらケーブル保持部材16を通過していく。したがって、ケーブル保持部材16は、光ドロップケーブル1との摩擦抵抗を低減する摩擦低減手段を有していることが好ましい。
このような摩擦低減手段の一例として、図5に示すケーブル保持部材26のように、保持部材本体26aに回転自在に装着された複数のリング27が挙げられる。この例では、光ドロップケーブル1がリング27に接触しながら移動するとリング27が回転するので、ケーブル保持部材26と光ドロップケーブル1との間の摩擦が低減される。
また、このような摩擦低減手段の他の例として、図6に示すケーブル保持部材36のように、保持部材本体36aに回転自在に装着されたかつ金属線材またはプラスチックなどの弾性材料で形成されたコイル部材37(バネなど)がある。この例でも、光ドロップケーブル1がコイル部材37に接触しながら移動するコイル部材37が回転するので、ケーブル保持部材36と光ドロップケーブル1との間の摩擦が低減される。
なお、図5に示したケーブル保持部材26および図6に示したケーブル保持部材36のいずれにおいても、リング27およびコイル部材37が保持部材本体26a,36aから脱落しないようにするために、保持部材本体26a,36aの取付基部側に第1の抜止めリング281,381が装着されており、また、保持部材本体26a,36aの先端側には第2の抜止めリング282,382が装着されている。
以上、本発明の延線補助具について代表的ないくつかの例を挙げて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、ケーブル保持部材16,26,36は、螺旋状に形成された保持部材本体16a,26a,36aを備えたが、切込みが形成されたリングで保持部材本体が構成されていてもよい。この場合には、光ドロップケーブル1は、このリングの切込みからリング内に挿入される。
また、外筒13および内筒14を備えた伸縮ロッド12を用いたが、折畳み式のロッドであってもよい。
第1乃至第3のケーブル延線補助具101〜103は、等間隔でかつ90度ずつ電柱2に固定したが、看板などの障害物がある場合には、臨機応変に間隔および/または向きを変えて電柱2に固定してもよい。
延線するケーブルとして光ドロップケーブル1を例として挙げたが、電力ケーブル、通信メタルケーブルおよび放送用ケーブルなどであってもよい。
光ドロップケーブル1の延線方法は、以下のようにしてもよい。
延線区間の片側の第1の電柱側にいる第1の作業員がリールセットを設置するとともに、延線区間の反対側の第2の電柱側にいる第2の作業員がケーブルドラムを設置する。このとき、リールセットおよび/またはケーブルドラムの設置場所が光ドロップケーブル1の延線方向と逆の方向にしか確保できない場合には、3個のケーブル延線補助具10を第1および/または第2の電柱に固定する。続いて、第1の作業員は、リールセットから引き出した牽引ロープを第2の電柱まで延線したのち、第2の作業員が牽引ロープの先端に光ドロップケーブル1の先端を接続する。続いて、第1の電柱側から牽引ロープを引っ張って光ドロップケーブル1を延線する。
本発明の一実施例によるケーブル延線補助具10の構成を示す斜視図である。 図1に示したケーブル保持部材16の構成を示す斜視図である。 図1に示したケーブル延線補助具10を用いた光ドロップケーブル1の延線作業の手順の一例を説明するための図である。 図1に示したケーブル延線補助具10を用いた光ドロップケーブル1の延線作業の手順の一例を説明するための図である。 摩擦低減手段として複数個のリング27を備えたケーブル保持部材26の構成を示す上面図である。 摩擦低減手段としてコイル部材37を備えたケーブル保持部材36の構成を示す上面図である。
符号の説明
1 光ドロップケーブル
2 電柱
3 リールセット
4 金車
5 リードワイヤー
6 ケーブルドラム
10 ケーブル延線補助具
101〜103 第1乃至第3のケーブル延線補助具
11 固定バンド
111〜113 第1乃至第3の固定バンド
12 伸縮ロッド
121〜123 第1乃至第3の伸縮ロッド
13 外筒
131〜133 第1乃至第3の外筒
14,24,34 内筒
141〜143 第1乃至第3の内筒
15 ロック機構
151〜153 第1乃至第3のロック機構
16,26,36 ケーブル保持部材
161〜163 第1乃至第3のケーブル保持部材
16a,26a,36a 保持部材本体
16a1〜16a3 第1乃至第3の保持部材本体
16b,26b,36b 取付基部
16c 隙間
16c1〜16c3 第1乃至第3の隙間
27 リング
281,282,381,382 第1および第2の抜止めリング
37 コイル部材
a 内径
b 間隙長

Claims (10)

  1. 支持物間にケーブルを延線する際に該支持物に取り付けられるケーブル延線補助具(10)であって、
    前記ケーブル延線補助具を前記支持物に固定するための固定バンド(11)と、
    該固定バンドに一端が取り付けられた、かつ、長さが可変のロッドと、
    該ロッドの他端に該ロッドの軸回りに回転自在に取り付けられた、かつ、前記ケーブルを着脱可能に保持するケーブル保持部材(16;26;36)と、
    を具備することを特徴とする、ケーブル延線補助具。
  2. 前記ロッドが、外筒(13)、該外筒の内部にスライド自在に挿入された内筒(14)および該外筒に対して該内筒を任意の位置で固定するためのロック機構(15)を備えた伸縮ロッド(12)であることを特徴とする、請求項1記載のケーブル延線補助具。
  3. 前記ケーブル保持部材(16;26;36)が、一端に円柱状の取付基部(16b;26b;36b)が一体に設けられた保持部材本体(16a;26a;36a)を備え、
    該保持部材本体が、前記ケーブルが貫通するように円環形状を有するとともに、該ケーブルを挿入するための隙間(16c)が設けられるように螺旋状に形成されており、
    前記取付基部が、前記保持部材本体の半径方向に延びた部分として形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1または2記載のケーブル延線補助具。
  4. 前記取付基部の端が、前記伸縮ロッドの前記内筒の先端に回転自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項3記載のケーブル延線補助具。
  5. 前記保持部材本体(26a,36a)に、前記ケーブルとの摩擦を低減する摩擦低減手段が装着されていることを特徴とする、請求項3または4記載のケーブル延線補助具。
  6. 前記摩擦低減手段が、前記保持部材本体に回転自在に装着された複数のリング(27)またはコイル部材(37)であることを特徴とする、請求項5記載のケーブル延線補助具。
  7. 前記保持部材本体の前記取付基部(26b,36b)側に第1の抜止めリング(281,381)が装着されており、
    前記保持部材本体の先端側に第2の抜止めリング(282,382)が装着されている、
    ことを特徴とする、請求項6記載のケーブル延線補助具。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載のケーブル延線補助具を複数用いて支持物間にケーブルを延線するためのケーブル延線方法であって、
    支持物(2)のケーブル(1)を架設する位置に金車(4)を取り付ける第1のステップと、
    複数のケーブル延線補助具(101〜103)の第1乃至第3の固定バンド(111〜113)を前記支持物に締め付けることによって該複数のケーブル延線補助具を該支持物に固定する第2のステップと、
    前記ケーブルをケーブルドラム(6)から繰り出して前記複数のケーブル延線補助具の前記保持部材本体および前記金車を順次通して該ケーブルの延線区間の反対側まで延線する第3のステップと、
    を具備することを特徴とする、ケーブル延線方法。
  9. 前記第2のステップにおいて、
    前記複数のケーブル延線補助具を前記金車の取付位置の下方に所定の間隔で固定し、
    前記複数のケーブル延線補助具のうち最も下方に固定される最下方ケーブル延線補助具(101)は、該最下方ケーブル延線補助具の伸縮ロッド(121)の軸方向が前記ケーブルドラムからのケーブルの繰出方向に沿った向きになるように、該最下方ケーブル延線補助具のケーブル保持部材(161)を該ケーブルの繰出方向に沿った向きに固定し、
    前記複数のケーブル延線補助具のうち最も上方に固定される最上方ケーブル延線補助具(103)は、該最上方ケーブル延線補助具の伸縮ロッド(123)の軸方向が前記ケーブルの延線方向と逆向きになるように固定し、
    前記複数のケーブル延線補助具のうち残りのケーブル延線補助具(102)は、該残りのケーブル延線補助具の伸縮ロッド(122)の軸方向が前記支持物の周方向に沿って前記最下方ケーブル延線補助具と前記最上方ケーブル延線補助具との角度を等分した角度の向きになるように固定する、
    ことを特徴とする、請求項8記載のケーブル延線方法。
  10. 前記第2のステップにおいて、前記複数のケーブル延線補助具を前記支持物に固定する位置の目安となるように、該支持物に目印を付けるか、一定の間隔で色分けした絶縁ロープを前記金車の取付位置から予め吊り下げておく、
    ことを特徴とする、請求項9記載のケーブル延線方法。
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