JP2008103823A - 情報通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車載端末装置の発信規制が行われている場合に、迅速にデータの送信が可能な情報通信システムの提供。
【解決手段】車両のユーザは、車両のナビゲーション装置1から情報センタ5に対し、通信デバイスAを構成するデータ通信装置(A)26および無線基地局(A)6を介してデータ発信する。通信デバイスAの発信規制によって、データが情報センタ5に到達しなかった場合、制御装置19は使用可能な他の通信デバイスBを検出し、通信デバイスBを構成するデータ通信装置(B)27および無線基地局(B)7を介して、情報センタ5に対しデータ発信する。
【選択図】図1
【解決手段】車両のユーザは、車両のナビゲーション装置1から情報センタ5に対し、通信デバイスAを構成するデータ通信装置(A)26および無線基地局(A)6を介してデータ発信する。通信デバイスAの発信規制によって、データが情報センタ5に到達しなかった場合、制御装置19は使用可能な他の通信デバイスBを検出し、通信デバイスBを構成するデータ通信装置(B)27および無線基地局(B)7を介して、情報センタ5に対しデータ発信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載端末装置から情報センタに対し情報を送信する情報通信システムに関する。
車両のユーザが、車載端末装置の表示装置の画面情報を情報センタに送信するとともに、情報センタに向けて情報を要求することに対し、情報センタのオペレータが車載端末装置に対して情報を送信する無線通信システムに関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。この従来技術によれば、ユーザが情報センタに対して要求するだけで、車載端末装置を介して、情報センタから必要な時に必要な情報を容易に受信することができる。
特開2004−15196号公報
しかしながら、情報通信システムにおいては、常時、その電波状態が良好であるとは限らず、何らかの原因で車載端末装置からのデータの送信が情報センタ側に到達しないことがあった。特に、年末等においては、時期的に無線回線が込み合うため、通信事業者によって行われる接続網の通信規制(発信規制)があり、この場合、長時間の経過を待たなければ規制の解除は望めなかった。また、これ以外にも、携帯端末による自主的な発信規制(JATE規制)があった。これは、3分間における一台の携帯端末からの自動発信回数を3回までとするものであった。
このような発信規制が行われている時には、システム間において一時的に通信不能となるため、通信内容に緊急性がある場合には深刻な問題となる。特に、車載端末によるデータ通信においては、例えば、車両が交通事故に遭遇して、人命の救済のためにその事実を迅速に伝えなければならないような状態が想定される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車載端末装置の発信規制が行われている場合にも、迅速にデータの送信が可能な情報通信システムを提供することにある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車載端末装置の発信規制が行われている場合にも、迅速にデータの送信が可能な情報通信システムを提供することにある。
本発明の課題を解決するために、請求項1の発明によれば、一つの通信デバイスを使用して送信したデータが、発信規制により情報センタに到達しなかったことが検出された時、他の通信デバイスを使用して、情報センタに対してデータを送信することにより、一つの通信デバイスの発信規制に拘わらず、迅速にデータの送信を行うことができる。
請求項2の発明によれば、発信規制により、記憶された通信デバイスのいずれを使用しても、車載端末装置からのデータが情報センタに到達しなかった場合、すべての通信デバイスを使用禁止とし、所定時間後にいずれかの通信デバイスの発信規制が解消すると、通信デバイスの使用禁止を解除することにより、当該通信デバイスの再発信による通信復帰を確実に行うことができる。
請求項3の発明によれば、使用禁止とされた通信デバイスについて、発信規制が解消したか否かを所定の時間間隔をおいて繰り返し検出し、時間間隔は発信規制が解消したか否かを検出する回数を重ねることに応じて長くすることにより、通信デバイスの使用禁止の解除と、当該通信デバイスの再発信による通信復帰をいっそう確実にすることができる。
<実施形態1>
図1および図2に基づいて、本発明による実施形態1について説明する。本実施形態による情報通信システムは、車両に搭載され車両乗員(以後ユーザと呼ぶ)によって操作可能なカーナビゲーション装置1(本発明の車載端末装置に該当する:以後、ナビゲーション装置1と呼ぶ)と、情報センタ5との間でデータの送受信が行われる。ナビゲーション装置1は、マイコンを主体として構成された制御装置19、車両の現在位置を検出するための位置検出器11、地図データ入力部16、操作スイッチ入力群17、外部メモリ20、カラー液晶ディスプレイ等からなる表示装置21、スピーカ23が接続された音声コントローラ22、マイク25から入力された音声を認識する音声認識装置24、VICSセンタ3(VICS:登録商標)との間で無線通信によりデータの送受信を行うVICS送受信機18、および外部の無線基地局(A)6、無線基地局(B)7との間でデータの送受信をそれぞれ行うデータ通信装置(A)26、データ通信装置(B)27から構成されている。
図1および図2に基づいて、本発明による実施形態1について説明する。本実施形態による情報通信システムは、車両に搭載され車両乗員(以後ユーザと呼ぶ)によって操作可能なカーナビゲーション装置1(本発明の車載端末装置に該当する:以後、ナビゲーション装置1と呼ぶ)と、情報センタ5との間でデータの送受信が行われる。ナビゲーション装置1は、マイコンを主体として構成された制御装置19、車両の現在位置を検出するための位置検出器11、地図データ入力部16、操作スイッチ入力群17、外部メモリ20、カラー液晶ディスプレイ等からなる表示装置21、スピーカ23が接続された音声コントローラ22、マイク25から入力された音声を認識する音声認識装置24、VICSセンタ3(VICS:登録商標)との間で無線通信によりデータの送受信を行うVICS送受信機18、および外部の無線基地局(A)6、無線基地局(B)7との間でデータの送受信をそれぞれ行うデータ通信装置(A)26、データ通信装置(B)27から構成されている。
位置検出器11は、車両方位を検出する地磁気センサ12、車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ13、車両の走行距離を検出する距離センサ14、人工衛星からの送信電波に基づいて車両の現在位置を検出(測位)するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機15を有している。各センサ12〜15は、それぞれ性質の異なる誤差を有している。このため、制御装置19は、各センサ12〜15の検出値を補間しながら用いることにより、車両の現在位置、進行方向、速度、走行距離、現在時刻等を高精度で検出するようになっている。なお、精度によっては、位置検出器11を上述したセンサ12〜15の一部のみで構成してもよい。また、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
地図データ入力部16は、道路地図データ、目印データ、マップマッチング用データ、目的地データ(施設データベース)、交通情報を道路データに変換するためのテーブルデータなどの各種データを記録した地図データ記録メディアからデータを読み出すためのドライブ装置により構成されている。地図データ記録メディアには、DVD等の大容量記憶媒体を用いるのが一般的であるが、メモリカード、ハードディスク装置等の媒体を用いてもよい。
外部操作手段である操作スイッチ入力群17は、表示装置21の画面の近傍に設けられたメカニカルスイッチや、表示装置21の画面上に設けられるタッチパネルを含んで構成されている。ユーザは、この操作スイッチ入力群17を用いて、目的地、目的地の検索に必要な情報(目的地検索条件)、通過点などの入力、表示装置21の画面や表示態様の切り替え(地図縮尺変更、メニュー表示選択、経路探索、経路案内開始、現在位置修正、音量調整等)を行う各種のコマンドの入力を行い、ナビゲーション装置1を作動させることができる。
外部メモリ20は、フラッシュメモリカード等から構成されている。この外部メモリ20には、特定のデータ例えば経路案内時に制御装置19が設定した目的地までの経路のデータ、車両が通過した経路のデータ等が記憶される。
外部メモリ20は、フラッシュメモリカード等から構成されている。この外部メモリ20には、特定のデータ例えば経路案内時に制御装置19が設定した目的地までの経路のデータ、車両が通過した経路のデータ等が記憶される。
表示装置21の画面には、車両の位置周辺の地図が各種縮尺で表示されるとともに、その表示に重ね合わせて、車両の現在位置と進行方向とを示す現在地マーク(ポインタ)が表示される。また、目的地までの経路案内の実行時には経路案内用の画面が表示される。さらに、ユーザが目的地の検索に必要な情報等を入力したり、目的地の検索や設定を行うための入力用の画面や、各種のメッセージ、あるいはユーザがリクエストして、情報センタ5から受信した情報等も表示される。
音声認識装置24は、マイク25を介して入力した音声と内部に記憶する認識用の辞書データとを照合し、入力された音声を認識する。音声コントローラ22は、音声認識装置24を制御して音声認識結果を制御装置19に出力するとともに、認識された音声はスピーカ23を介してトークバック出力する。また、制御装置19からの音声出力指令に基づいて音声出力信号をスピーカ23に出力する。スピーカ23から出力される音声は、案内に関する音声、操作説明に関する音声、盗難防止機能の動作中であることを報知する音声、音声認識結果に応じたトークバック音声などである。
制御装置19を構成するマイコンは、CPU、メモリ(RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)、I/Oなどを備えている。CPUがROM(またはフラッシュメモリ)に記憶されたプログラムを実行することにより、制御装置19は、通信デバイス記憶手段、端末データ送信手段、発信規制検出手段、通信デバイス検出手段として機能する。
制御装置19は、走行経路に沿って移動可能なように、表示装置21の画面に現在地周辺の道路地図を表示するとともに、車両の現在位置と進行方向を示す現在地マークを道路地図に重ね合わせて表示する機能である。この場合、車両の走行に伴って現在地の表示は地図上を移動し、地図は車両の位置に応じてスクロール表示される。このとき、車両の現在地を道路上にのせるマップマッチングが行われる。
データ通信装置(A)26、データ通信装置(B)27は、情報センタ5に向けてデータを送信する場合、および情報センタ5からデータ受信をした場合に、情報センタ5との間で相互通信可能となる。データ通信装置(A)26、データ通信装置(B)27は、例えば、携帯電話や自動車電話等の携帯端末から構成され、制御手段19に容易に着脱可能なように接続されている。あるいは、データ通信装置(A)26、データ通信装置(B)27を制御手段19に一体に組み込んでもよい。
情報センタ5は必要なデータを蓄積しておくデータベース53と、ディスプレイを有し、データベース53の情報から必要な情報を加工するサーバ52と、電話局8と接続された回線端末装置51とを備えており、これは電話局8を介して無線基地局(A)6、無線基地局(B)7にそれぞれ接続されている。
ナビゲーション装置1のデータ通信装置(A)26と情報センタ5との間においては、無線基地局(A)6および電話局8を介してパケット交換によるデータ通信が行われ、データ通信装置(B)27と情報センタ5との間においては、無線基地局(B)7および電話局8を介してパケット交換によるデータ通信が行われる。また、ナビゲーション装置1のマイク25、スピーカ23および情報センタ5の回線端末装置51に接続されたマイク、スピーカ(図示せず)を使用して、車両のユーザと情報センタ5のオペレータは、IP電話による通話をすることもできる。
ここで、データ通信装置(A)26と無線基地局(A)6とにより通信デバイスAが構成され、データ通信装置(B)27と無線基地局(B)7とにより通信デバイスBが構成される。通信デバイスAおよび通信デバイスBは、互いに異なる通信事業者によるデバイスに相当するものである。制御装置19においては、情報センタ5との間でデータ送信可能な通信デバイスとして、通信デバイスAおよび通信デバイスBが『通信デバイスリスト』中に記憶されている。リスト中において、通信デバイスAは通信デバイスBよりも優先使用される通信デバイスとして記憶されている。
次に、図2に基づいて、本実施形態による情報通信システムの作動方法について、ナビゲーション装置1の作動を中心に説明する。ユーザが例えば情報センタ5から必要な情報データを入手するために、ナビゲーション装置1の操作スイッチ入力群17を操作し、通信デバイスA(データ通信装置(A)26および無線基地局(A)6)を介して、ナビゲーション装置1から情報センタ5に対してデータを発信する(ステップS201)。
通信デバイスAによる発信が成功してデータが情報センタ5に到達した場合、作動ルーチンが終了する(ステップS202)。通信デバイスAに起因してデータ発信が不成功となりデータが情報センタ5に到達しなかった場合、制御装置19により、それが上述した通信デバイスAによって提供された接続網の発信規制に起因するものであるか否かが判定される(ステップS203)。制御装置19が無線基地局(A)6からの接続網の発信規制を通知する信号を受信せず、データ発信の不成功が、通信デバイスAによる接続網の発信規制に起因するものでないと判定された場合、データ発信の不成功が、上述した端末装置であるデータ通信装置(A)26による自主的な発信規制によるものであるか否かが判定される(ステップS204)。データ発信の不成功が、データ通信装置(A)26による自主的な発信規制によるものでない場合、データ通信装置(A)26が電波到達圏外にある場合等のように、一時的な電波不良に起因するものと判断され、通信デバイスAによる情報センタ5に向けたデータ再発信が行われる(ズテップS205)。
また、データ発信の不成功が、通信デバイスAによって提供された接続網の発信規制に起因するものである場合、あるいはデータ通信装置(A)26による自主的な発信規制によるものである場合は、制御装置19により当該データの情報センタ5に対する発信が緊急性を要するものであるか否かが判定される(ステップS206)。例えば、ナビゲーション装置1が搭載された車両が交通事故に遭遇し、車両のエアバッグ装置が作動することにより、情報センタ5に向けて事故発生を知らせるデータ信号が発信される場合、発信されるデータに緊急性を要する旨を示す緊急通信タグが付されており、これにより制御装置19が当該データ発信が緊急性を要するものであると判定する。
データ発信が緊急性を要するものであると判定されると、制御装置19は記憶された通信デバイス中において、通信デバイスA以外に使用可能な他の通信デバイスを検出する(ステップS207)。制御装置19が記憶された通信デバイス中に、使用可能な通信デバイスB(データ通信装置(B)27および無線基地局(B)7)があることを検出すると(ステップS208)、通信デバイスBを使用して情報センタ5に対しデータの発信を行う(ステップS209)。
ステップS206において、当該データの情報センタ5に対するデータ発信が緊急性を要するものでないと判定された場合、表示装置21への表示またはスピーカ23からの音声によって、ユーザに対して情報センタ5への通信が不能であることを通知した後(ステップS210)、作動ルーチンを終了する。また、通信デバイスBを使用したデータ発信も不成功に終わり、ステップS208において、制御装置19に記憶された通信デバイス中において、通信デバイスAおよび通信デバイスB以外に使用可能な他の通信デバイスがないと判定された場合も、ユーザに対して情報センタ5への通信が不能であることを通知した後(ステップS210)、作動ルーチンを終了する。
本実施形態によれば、制御装置19は、通信デバイスAを使用して送信したデータが、発信規制により情報センタ5に到達しなかったことが検出された時、通信デバイスBを使用して、情報センタ5に対してデータを送信することにより、一つの通信デバイスの発信規制に拘わらず、迅速にデータの送信を行うことができる。
<実施形態2>
次に、図3Aおよび図3Bに基づく実施形態2について説明する。図3Aに示したフローチャートにおいて、ステップS301乃至ステップS309は、図2に示したフローチャートにおけるステップS201乃至ステップS209とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。尚、図3BにおけるステップS312以降は、通信デバイスAについての作動フローチャートとなっているが、ステップS312以降の作動制御を、通信デバイスAに代えて通信デバイスBについて行ってもよい。
次に、図3Aおよび図3Bに基づく実施形態2について説明する。図3Aに示したフローチャートにおいて、ステップS301乃至ステップS309は、図2に示したフローチャートにおけるステップS201乃至ステップS209とほぼ同様であるため詳細な説明は省略する。尚、図3BにおけるステップS312以降は、通信デバイスAについての作動フローチャートとなっているが、ステップS312以降の作動制御を、通信デバイスAに代えて通信デバイスBについて行ってもよい。
図3Aに示したステップS306において、情報センタ5に対するデータ発信が緊急性を要するものでないと判定された場合、および通信デバイスBを使用したデータ発信も不成功に終わり、ステップS308において、制御装置19に記憶された通信デバイス中において、通信デバイスAおよび通信デバイスB以外に使用可能な他の通信デバイスがないと判定された場合、通信デバイスAおよび通信デバイスBを、制御装置19の『通信デバイスリスト』から削除し、通信デバイスAおよび通信デバイスBを使用禁止とする(図3BのステップS311)。通信デバイスAおよび通信デバイスBの使用禁止により、制御装置19は通信デバイスAおよび通信デバイスBからの発信停止をするとともに、ナビゲーション装置1の表示装置21において、これらが使用禁止とされた旨の表示を行い、ユーザに通知する。
その後、通信デバイスAを使用したデータ発信の不成功が、端末装置であるデータ通信装置(A)26による自主的な発信規制によるものであるか否かが判定される(ステップS312)。データ発信の不成功が、データ通信装置(A)26による自主的な発信規制によるものである場合、わずかな時間が経過することにより規制が解除されると考えられるため、制御装置19が規制解除タイマをリセットさせた上で起動させる(ステップS313)。所定時間が経過して規制解除タイマが満了すると(ステップS314)、通信デバイスAを制御装置19の『通信デバイスリスト』に加入し(ステップS322)、通信デバイスAの使用禁止を解除する。その後、ステップS301へと戻り、通信デバイスAを介して、情報センタ5に対してデータを再び発信する(リトライ発信)。また、ステップS322における通信デバイスAの使用禁止の解除により、制御装置19はナビゲーション装置1の表示装置21において、通信デバイスAの使用禁止が解除された旨の表示を行い、ユーザに通知する。
ステップS312において、データ発信の不成功が、データ通信装置(A)26による自主的な発信規制によるものでなはないと判定された場合、例えば、無線回線が込み合うことに起因する通信事業者による接続網の発信規制が行われており、長時間の経過を待たなければ規制解除されないと判断される。この場合、制御装置19は発信カウンタをクリアした後(ステップS315)、発信カウンタのカウンタ値を1つだけインクリメントして1とする(ステップS316)。
次に、発信カウンタ値がK(正の整数)以上であるか判定され(ステップS317)、発信カウンタのカウンタ値がK未満である場合、制御装置19は解除待ちタイマのタイマ値を演算する(ステップS318)。解除待ちタイマのタイマ値(タイマ時間)は、発信カウンタのカウンタ値が大きくなれば、それに応じて長くなるように設定すればよい。例えば、解除待ちタイマのタイマ時間を発信カウンタのカウンタ値の整数倍(例えば、発信カウンタのカウンタ値が1の場合は1×5=5秒、発信カウンタのカウンタ値が2の場合は2×5=10秒)としてもよいし、あるいは、カウンタ値をある整数のべき指数としてタイマ時間を算出してもよい。
タイマ時間が設定され、解除待ちタイマが起動された後(ステップS319)、制御装置19が無線基地局(A)6から接続網の発信規制が解除された通知を受信したか否かが判定される(ステップS320)。無線基地局(A)6から接続網の発信規制が解除された通知を受信したと判定された場合、解除待ちタイマが停止される(ステップS321)。その後、通信デバイスAを制御装置19の『通信デバイスリスト』に加入して(ステップS322)、通信デバイスAの使用禁止を解除した後、通信デバイスAによるリトライ発信を試みる(ステップS301)。
制御装置19が無線基地局(A)6から接続網の発信規制が解除された通知を受信しない場合(ステップS320)、解除待ちタイマが満了したか否かが判定される(ステップS324)。タイマ時間が経過して解除待ちタイマが満了すると、通信デバイスAの接続網による発信規制が解消されたか否かを検出するために、通信デバイスAを使用して情報センタ5に対しデータの発信を行う(ステップS325)。その後、ステップS326において、通信デバイスAを使用したデータ発信が成功したと判定された場合は、通信デバイスAを制御装置19の『通信デバイスリスト』に加入して(ステップS322)、通信デバイスAの使用禁止を解除した後、通信デバイスAによるリトライ発信を試みる(ステップS301)。通信デバイスAを使用したデータ発信が不成功の場合は、ステップS316において発信カウンタのカウンタ値が更に1つインクリメントされる。
これ以降、上述した場合と同様に、発信カウンタのカウンタ値に応じて解除待ちタイマのタイマ値が設定され、解除待ちタイマの起動によって所定時間経過後、再び、通信デバイスAを使用して情報センタ5に対しデータの発信を行い、通信デバイスAの発信規制が解消されたか否かを検出する(ステップS326)。このように、通信デバイスAについて、発信規制が解消したか否かを所定の時間間隔をおいて繰り返し検出するが、この時、発信カウンタのカウンタ値がインクリメントされることにより、解除待ちタイマのタイマ時間もより長く設定されるため、その時間間隔は発信規制が解消したか否かを検出する回数を重ねることに応じて長くなる。尚、ステップS317において発信カウンタのカウンタ値がKになると、ユーザに対して情報センタ5への通信が不能であることを通知した後(ステップS323)、作動ルーチンは終了する。
本実施形態によれば、発信規制により、『通信デバイスリスト』に記憶された通信デバイスのいずれを使用しても、ナビゲーション装置1からのデータが情報センタ5に到達しなかった場合、制御装置19はすべての通信デバイスを使用禁止とし、所定時間後に通信デバイスAの発信規制が解消すると、通信デバイスAの使用禁止を解除することにより、通信デバイスAの再発信による通信復帰を確実に行うことができる。
また、使用禁止とされた通信デバイスAについて、発信規制が解消したか否かを所定の時間間隔をおいて繰り返し検出し、時間間隔は発信規制が解消したか否かを検出する回数を重ねることに応じて長くすることにより、通信デバイスAの使用禁止の解除と、通信デバイスAの再発信による通信復帰をいっそう確実にすることができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明による情報通信システムの車載端末装置としては、ナビゲーション装置のみでなく、マルチメディア通信システム等も使用可能である。
ナビゲーション装置と情報センタとの間におけるデータ送信可能な通信デバイスとして制御装置が記憶している通信デバイスは、3つ以上あってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明による情報通信システムの車載端末装置としては、ナビゲーション装置のみでなく、マルチメディア通信システム等も使用可能である。
ナビゲーション装置と情報センタとの間におけるデータ送信可能な通信デバイスとして制御装置が記憶している通信デバイスは、3つ以上あってもよい。
図面中、1はナビゲーション装置(車載端末装置)、5は情報センタ、6は無線基地局(A)(通信デバイス)、7は無線基地局(B)(通信デバイス)、19は制御装置(通信デバイス記憶手段、端末データ送信手段、発信規制検出手段、通信デバイス検出手段)、26はデータ通信装置(A)(通信デバイス)、27はデータ通信装置(B)(通信デバイス)を示している。
Claims (3)
- 車載端末装置から情報センタに対して、データを送信することが可能な複数の通信デバイスを記憶する通信デバイス記憶手段と、
前記通信デバイス記憶手段に記憶された一つの前記通信デバイスを使用して、前記車載端末装置から前記情報センタに対して、データを送信する端末データ送信手段と、
前記一つの通信デバイスを使用して送信したデータが、発信規制により前記情報センタに到達しなかったことを検出する発信規制検出手段と、
前記発信規制検出手段により、前記一つの通信デバイスを使用して送信したデータが、発信規制により前記情報センタに到達しなかったことが検出された時、前記通信デバイス記憶手段によって記憶された通信デバイス中において、使用可能な他の前記通信デバイスを検出する通信デバイス検出手段とを備え、
前記端末データ送信手段は、前記発信規制検出手段により、前記一つの通信デバイスを使用して送信したデータが、発信規制により前記情報センタに到達しなかったことが検出された時、前記通信デバイス検出手段により検出された前記他の通信デバイスを使用して、前記情報センタに対してデータを送信することを特徴とする情報通信システム。 - 発信規制により、前記通信デバイス記憶手段に記憶された前記通信デバイスのいずれを使用しても、前記車載端末装置からのデータが前記情報センタに到達しなかった場合、前記端末データ送信手段はすべての前記通信デバイスを使用禁止とし、所定時間後にいずれかの前記通信デバイスの発信規制が解消すると、当該通信デバイスの使用禁止を解除することを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
- 前記端末データ送信手段は使用禁止とされた前記通信デバイスについて、発信規制が解消したか否かを所定の時間間隔をおいて繰り返し検出し、前記時間間隔は発信規制が解消したか否かを検出する回数を重ねることに応じて長くすることを特徴とする請求項2記載の情報通信システム。
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2006
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