JP2008099417A - インバータ試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧型インバータのインバータ試験装置において、被試験インバータの出力電圧を直接検出することなく、被試験インバータの出力電圧の位相θを求める。
【解決手段】周波数fclkのクロック信号をカウントするカウンタ33を設け、被試験インバータ1から受信した出力電圧指令信号Vuのゼロクロス点(極性が正から負に変わるゼロクロス点)でラッチ回路31にカウンタ33のカウント値を保持させる。また、ラッチ回路31にカウント値が保持された直後に、制御タイミング信号によりラッチ回路32にカウンタ33のカウント値を保持させる。そして、周波数/位相演算回路39では、ラッチ回路31およびラッチ回路32に保持されたカウント値を基に、出力電圧指令信号Vuの周波数ωを算出すると共に、制御タイミング信号tcに同期して出力電圧指令信号Vuの位相θを算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電圧型のインバータのインバータ試験装置に関し、特に、被試験インバータの出力電圧を直接検出することなく、該被試験インバータの出力電圧の位相θを求めることができるインバータ試験装置に関するものである。
従来、モータを負荷とするインバータの試験において、制御の自由度に制約があり、構成が複雑になりがちなL(インダクタ)、R(抵抗)並びにスイッチ群の組み合わせからなる擬似負荷に代わり、インバータをもう一系統設けて、それを疑似負荷として出力電圧の振幅・位相を制御することにより、実際の負荷であるモータを模擬的に運転した状態を作り出し、任意の運転条件で任意の負荷におけるインバータの試験を行うことができるシステムが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、インバータには、オープンループの(フィードバック系が無い)電圧型のインバータ(例えば、V/F制御型の汎用インバータ)と、クローズドループを設けてモータに流す電流を制御する電流制御型のインバータ(例えば、ベクトル制御インバータ)とがある。
図5は、電圧制御方式のインバータの試験装置の構成例を示している。供試体のインバータ(被試験インバータ)1は電圧型のインバータである。商用交流電源3からの交流電圧はトランス4を介して整流回路5で直流電圧に変換され、試験電圧調整用のチョッパ回路6で調整された後、供試体のインバータ1に供給される。また、上記直流電圧はインバータ(模擬負荷用インバータ)2にも供給される。インバータ1の交流出力端子からは、PWM変調された矩形波電圧としてのPWM1信号が出力される。このPWM1信号は、インダクタンスLからなるフィルタ7により正弦波に変換されてトランス41の1次側に加えられる。インバータ2の交流出力端子からは、PWM変調された矩形波電圧としてのPWM2信号が出力される。制御回路42は、電圧指令と周波数指令に応じて、被試験インバータ1を出力電圧を所定の値に制御する。
インバータ1から出力される上記PWM1信号のU相及びW相の各電流iu、iwが変流器8で検出されてモータ模擬運転制御部11Aに加えられる。また、モータ模擬運転制御部11Aでは、電圧位相検出回路43により、インバータ1の出力電圧Vu、Vwから電圧位相θを検出する。また、2/3相変換回路44により、出力電流iu、iwを位相θに基づいて3相→2相変換してd、q軸上の電流id、iqを得る。
一方、電流指令演算回路45では、負荷指令信号に応じて第1のインバータの出力電流を設定するための電流指令信号id、iqを生成する。そして、負荷指令に基づいて決定される電流の振幅位相を持つid、iqとid、iqとを比較し、誤差信号を誤差信号増幅回路46により増幅することにより電圧指令Vd、Vqが得られる。
このVd、Vqを位相θに基づいて、2/3相変換回路47により2相→3相変換することにより、電圧指令信号Vou、Vov、Vowが得られる。そして、この相電圧指令信号Vou、Vov、Vowに基づいてPWM回路48によりインバータ2のゲート信号を生成することができる。
図5に示す構成により、インバータ1の出力電圧が所定の値の状態において、インバータ2の出力電流の振幅・位相を制御することにより、インバータ1にモータが接続されているのと同等の状態でインバータ1の試験を行うことができ、モータの任意の運転条件に応じて任意の負荷インピーダンスを設定して、インバータ1の試験を行うことができる。
特開2003−153547号公報
上述したように、従来のインバータの負荷試験装置では、供試体となるインバータが、電圧型のインバータである場合には、図5に示すインバータ試験装置の構成となっていた。すなわち、電圧位相検出回路43により、インバータ1の出力電圧Vu、Vwを直接検出することによりインバータ1の出力電圧の位相θを求めていた。この場合、インバータ1の出力電圧はPWM信号であり、フィルタを用いて出力電圧Vu、Vwの基本波を検出する必要があり、出力電圧Vu、Vwを遅れなく検出することは、容易ではなかった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、電圧型インバータのインバータ試験装置において、被試験インバータの出力電圧を直接検出することなく、被試験インバータの出力電圧の位相θを求め、該被試験インバータと同期して動作することが可能なインバータ試験装置を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のインバータ試験装置は、電圧指令及び周波数指令に基づいて出力電圧が所定の値に制御される被試験用の第1のインバータの模擬負荷となる第2のインバータと、前記第1のインバータの交流出力が1次側に入力され、前記第2のインバータの交流出力が2次側に入力されるインダクタもしくはトランス、もしくはトランス及びインダクタを含む回路と、前記第1のインバータの出力電流を前記第2のインバータにより制御するモータ模擬運転制御部とを備えるインバータ試験装置であって、前記モータ模擬運転制御部には、前記第1のインバータから出力電圧の位相θの情報を含む信号を受信し、該信号から前記第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する位相検出手段と、前記第1のインバータの出力電流を検出する電流検出手段と、負荷指令信号に応じて、前記第1のインバータの出力電流を決定するための電流指令信号を生成する電流指令演算手段と、前記電流指令演算手段により生成された電流指令信号と、前記電流検出手段により検出した第1のインバータの出力電流信号とを比較し、2つの信号の誤差信号を増幅する誤差信号増幅手段と、前記誤差信号増幅手段の出力信号と、前記位相検出手段で検出した第1のインバータの出力電圧の位相θとを基に、前記電流指令信号と前記第1のインバータの出力電流信号とが一致するように、前記第2のインバータの出力電圧を制御する出力電圧制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、第1のインバータ(被試験インバータ)が電圧型のインバータである場合に、第1のインバータから出力電圧の位相θの情報を含む信号(例えば、出力電圧指令信号)を受信し、この信号を基に第1のインバータの出力電圧の位相θを求める。そして、負荷指令に応じて、第1のインバータの出力電流を設定するための電流指令信号を生成し、この電圧指令信号と第1のインバータの出力電流の検出信号とを比較し、その誤差増幅信号と、第1のインバータの出力電圧の位相θとを基にして、第2のインバータの出力電圧を制御する。このようにして、第1のインバータの出力電流が電流指令と一致するように制御する。
これにより、電圧型インバータのインバータ試験装置において、被試験インバータ(第1のインバータ)の出力電圧を直接検出することなく、被試験インバータの出力電圧の位相θを求め、被試験インバータと同期して動作することが可能になる。
また、本発明のインバータ試験装置は、前記位相検出手段は、前記第1のインバータから、3相の内の少なくとも1相の出力電圧指令信号を受信し、前記1相の出力電圧指令信号を基に、前記第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する位相検出回路で構成されることを特徴とする。
このような構成により、第1のインバータ(被試験インバータ)から3相の内の少なくとも1相の出力電圧指令信号を受信し、この1相の出力電圧指令信号を基に、第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する。
これにより、電圧型インバータのインバータ試験装置において、被試験インバータの出力電圧を直接検出することなく、被試験インバータの1相の出力電圧指令信号を基に、出力電圧の位相θを求めることができる。
また、本発明のインバータ試験装置は、前記位相検出手段は、前記第1のインバータから、3相の内の少なくとも2相の出力電圧指令信号を受信し、前記2相の内の1相の出力電圧指令信号を基に、前記第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する回路と、前記2相の出力電圧指令信号の極性関係から模擬モータの回転方向を判別する回路と、を含む位相検出回路で構成されることを特徴とする。
このような構成により、第1のインバータ(被試験インバータ)から3相の内の少なくとも2相の出力電圧指令信号を受信し、この内の1相の出力電圧指令信号を基に、第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する。また、2相の出力電圧指令信号の極性関係から模擬モータの回転方向((相順)を判別する。
これにより、被試験インバータから受信した2相の出力電圧指令信号を基に、この被試験インバータの出力電圧の位相θを検出すると共に、模擬モータの回転方向(相順)を判別することができる。
また、本発明のインバータ試験装置は、前記位相検出回路は、所定の周波数fclkのクロック信号をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値を取込み保持するための第1のラッチ回路と、前記カウンタのカウント値を取込み保持するために第2のラッチ回路と、前記第1のインバータから受信した1相の出力電圧指令信号の極性が所定の方向に変化する際のゼロクロス点を検出すると共に、該ゼロクロス点に同期して前記第1のラッチ回路に前記カウンタのカウント値を保持させるゼロクロス検出回路と、前記1相の出力電圧指令信号の位相θを所定の制御周期tcごとに算出するための制御タイミング信号を生成する制御タイミング信号生成回路と、前記第1のラッチ回路にカウント値が保持された直後に、前記制御タイミング信号生成回路から出力される制御タイミング信号により前記第2のラッチ回路に前記カウンタのカウント値を保持させるタイミング制御回路と、前記第1のラッチ回路に保持されたカウント値と、前記第2のラッチ回路に保持されたカウント値を読み込み、前記第1の相の出力電圧指令信号の周波数ωを算出すると共に、前記制御タイミング信号tcに同期して前記第1の出力電圧指令信号の位相θを算出する周波数/位相演算回路と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、所定の周波数fclkのクロック信号をカウントするカウンタを設け、第1のインバータ(被試験インバータ)から受信した1相の出力電圧指令信号のゼロクロス点(例えば、極性が正から負の方向に変わる場合のゼロクロス点)で第1のラッチ回路にカウンタのカウント値を保持させる。また、第1のラッチ回路にカウント値が保持された直後に、制御タイミング信号により第2のラッチ回路にカウンタのカウント値を保持させる。そして、周波数/位相演算回路では、第1のラッチ回路に保持されたカウント値と、第2のラッチ回路に保持されたカウント値を基に、第1のインバータの出力電圧の周波数ωを算出すると共に、制御タイミング信号tcに同期して出力電圧指令信号の位相θを算出する。
これにより、第1のインバータから受信した出力電圧指令信号から、第1のインバータの出力電圧の位相θを容易に算出することができる。
また、本発明のインバータ試験装置は、前記周波数/位相演算回路は、前記ゼロクロス点ごとに前記第1のラッチ回路に保持されるカウント値を、Dz(n)、Dz(n+1)、・・・として順次に読み込み、前記第1のインバータの出力電圧の角周波数を、ω=2π{fclk/(Dz(n+1)―Dz(n))}、として算出し、また、前記タイミング制御回路により前記第2のラッチ回路に保持されるカウント値を、Dd(n)、Dd(n+1)、・・・、として順次に読み込み、前記制御タイミング信号に同期して、θ={Dd(n)−Dz(n)+(m+0.5)Dc}/{(fclk/ω)}、ここで、Dc=fclk・tc、m=1、2、・・・(制御タイミング信号の順番)、として、算出することを特徴とする。
このような構成により、第1のラッチ回路および第2のラッチ回路に保持されたカウント値を基に、第1のインバータの出力電圧の角周波数ωと、位相θを求めるようにしたので、これにより、第1のインバータの出力電圧の角周波数ωと位相θとを容易に求めることができる。
また、本発明のインバータ試験装置は、前記第1のインバータから2つの相の出力電圧指令信号を受信し、第1の相の出力電圧指令信号を基に前記ゼロクロス検出回路で生成されるゼロクロス点に同期して、第2の相の出力電圧指令信号を保持するサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路に保持された出力電圧指令信号の極性により回転方向を判別する回転方向判別回路とを備えることを特徴とする。
このような構成により、第1のインバータ(被試験インバータ)から2相の出力電圧指令信号を受信し、1相の出力電圧指令信号のゼロクロス点(例えば、極性が正から負の方向に変わる場合のゼロクロス点)において、他の1相の信号をサンプルホールド回路に保持し、このサンプルホールド回路に保持された信号の極性を判定することにより、模擬モータの回転方向(相順)を判別する。
これにより、被試験インバータから受信した2相の出力電圧指令信号から容易に模擬モータの回転方向(相順)を求めることができる。
本発明においては、電圧型インバータのインバータ試験装置において、被試験インバータの出力電圧を直接検出することなく、被試験インバータの出力電圧の位相θを求めることができ、被試験インバータと同期して動作することが可能になる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明によるインバータ試験装置の構成例を示す図である。
図1に示すインバータ試験装置の主回路の構成は、図5に示した従来技術のインバータ試験装置の構成例と同じである。すなわち、商用交流電源3からの交流電圧はトランス4を介して整流回路5で直流電圧に変換され、試験電圧調整用のチョッパ回路6で調整された後、供試体のインバータ(被試験インバータ)1に供給される。また、上記直流電圧はインバータ(モータ模擬負荷用インバータ)2にも供給される。
インバータ1の交流出力端子からは、PWM変調された矩形波電圧としてのPWM1信号が出力される。このPWM1信号は、インダクタンスLからなるフィルタ7により正弦波に変換されてトランス41の1次側に加えられる。インバータ2の交流出力端子からは、PWM変調された矩形波電圧としてのPWM2信号が出力される。
インバータ1から出力される上記PWM1信号のU相及びW相の各電流iu、iwが変流器8で検出されてモータ模擬運転制御部11に加えられる。
また、モータ模擬運転制御部11の位相検出回路12は、インバータ1の制御回路20からインバータ1の出力電圧指令Vu、Vvの信号を受信し、インバータ1の出力電圧の位相θを求める。すなわち、位相検出回路12は、図5に示す従来例の場合と異なり、インバータ1の出力電圧Vu、Vwを直接検出することなく、インバータ1の出力電圧の位相θを検出する。
また、モータ模擬運転制御部11では、2/3相変換回路44により、出力電流iu、iwを位相θに基づいて3相→2相変換して、模擬モータの回転子での直交座標d、q軸上の電流id、iqを得る。
一方、電流指令演算回路45では、負荷指令に基づいて決定される電流の振幅位相を持つ電流指令信号id、iqを生成する。この電流指令信号id、iqは、負荷指令と模擬モータの特性(モータパラメータ)とに基づいて算出される。
そして、電流指令信号id、iqとid、iqとを比較し、誤差信号を誤差信号増幅回路46により増幅することにより電圧指令Vd、Vqが得られる。
このVd、Vqを位相θに基づいて、2/3相変換回路47により2相→3相変換することにより、電圧指令信号Vou、Vov、Vowが得られる。そして、この相電圧指令信号Vou、Vov、Vowに基づいてPWM回路48によりインバータ2のゲート信号を生成することができる。
図1に示す構成により、インバータ1の出力電圧が所定の値の状態において、インバータ2の出力電流の振幅・位相を制御することにより、インバータ1にモータが接続されているのと同等の状態でインバータ1の試験を行うことができ、モータの任意の運転条件に応じて任意の負荷インピーダンスを設定して、インバータ1の試験を行うことができる。
尚、図1の構成例では、被試験インバータ1の出力側とモータ模擬負荷用インバータ2の出力側とをトランス41を介して接続するようにしているが、これに限らず、トランス41の代わりにインダクタもしくはトランス、もしくはトランス及びインダクタを含む回路のいずれかに置換するように構成してもよい。
また、図2は、供試体のインバータ1の構成例を示す図であり、ごく一般的な電圧型のインバータの例である。
このインバータ1では、周波数指令Fに対し、乗算器21により回転方向(正転:1または逆転:−1)を乗算し、これを積分器22により積分し出力電圧の位相θを求め、sin信号発生器23A、23B、23Cにより各相のsin信号(2π/3の位相差を持つ信号)を生成する。そして、乗算器24A、24B、24Cにより、各相のsin信号と電圧指令値とを乗算し、各相の出力電圧指令信号Vu、Vv、Vwを生成する。この出力電圧指令信号Vu、Vv、VwをPWM回路25によりPWM変調し、主回路26のスイッチング素子(例えば、IGBTなど)をON・OFF制御する。
そして、インバータ1は、sin信号発生器23Aおよび乗算器24Aにより生成された出力電圧指令信号Vuと、sin信号発生器23Bおよび乗算器24Bにより生成された出力電圧指令信号Vvとを、モータ模擬運転制御部11内の位相検出回路12に出力する。
位相検出回路12は、インバータ1から受信した出力電圧指令信号Vuと、出力電圧指令信号Vvとを基に、インバータ1の出力電圧の位相θを算出する。
このように、供試体となるインバータ1から位相θの情報を含む信号を得られる場合には、これを基に、インバータ1の出力電圧の位相θを求めることができ、インバータ1とインバータ試験装置との同期を取って負荷試験を行うことができる。
また、図3は、モータ模擬運転制御部11内の位相検出回路12の構成例を示す図であり、図4は、位相検出回路12の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図4に示すタイミングチャートにおいて、図(A)は、カウンタ33のカウント値の状態を示し、図(B)は第1のインバータから受信した出力電圧指令信号Vuを示し、図(C)は出力電圧指令信号Vvを示し、図(D)は比較器35の出力信号を示し、図(E)は周期tcの制御タイミング信号(パルス信号)を示し、図(F)は位相θ(出力電圧指令信号Vuの相)を示している。
図3において、インバータ1からの出力電圧指令信号Vuは比較器35に(−)入力端子に入力される。この比較器35の(+)入力端子はGNG(0レベル)に接続されているため、この比較器35により出力電圧指令信号Vuのゼロクロス検出が行われる。この電圧指令信号Vuと比較器35の出力の関係は図4(C)、(D)に示すようになる。すなわち、比較器35の出力は電圧指令信号Vuの極性に応じて反転する矩形波信号となる。本例では、出力電圧指令信号Vuの極性が正から負に変わる時点、すなわち矩形波信号の立上りエッジの時点をゼロクロス点としいる。
サンプルホールド(SH)回路36は、比較器35の出力信号の立上がりエッジにより電圧指令信号Vvの値を取り込み保持する回路である。回転方向判別回路37では、サンプルホールド(SH)回路36に保持された信号の極性を判別することにより回転方向(インバータ1の出力電圧の相順)を判別し、回転方向信号Ds(0:正転、1:逆転)を出力する。
カウンタ33は、周波数fclk[Hz]のクロック信号CLKを計数するカウンタである。このカウンタ33のクロック信号CLKの計数値はラッチ回路(1)31とラッチ回路(2)32に取り込まれ保持される。
ラッチ回路(1)31では、比較器35の出力の立上りエッジ(ゼロクロス点)に同期して、カウンタ33のカウント値を取り込み保持する。すなわち、図4(A)に示すように、比較器35の出力の立上りエッジに同期して、カウンタ33のカウント値を、Dz(n)、Dz(n+1)、・・・、として順次に取込み保持する。なお、Dz(n)は、ある時点のゼロクロス点におけるカウンタ33のカウント値を示し、Dz(n+1)は次の時点のゼロクロス点におけるカウンタ33のカウント値を示している。
周波数/位相演算回路39では、ラッチ回路(1)に保持されたカウント値、Dz(n)、Dz(n+1)を順次に読み込み、以下の式により、インバータ1から出力される出力電圧の角周波数を求めることができる。 ω=2π{fclk/(Dz(n+1)―Dz(n))}、
また、タイミング制御回路34は、制御タイミング信号生成回路38により生成される周期tcの制御タイミング信号(図4(E)を参照)と、比較器35からのゼロクロス信号とを入力とし、図4(A)に示すように、ラッチ回路(1)31にカウント値が保持された直後に、制御タイミング信号の立上りエッジに同期してラッチ回路(2)32にカウント値を保持させるように動作する。ラッチ回路(2)32には、カウント値、Dd(n)、Dd(n+1)、・・・、が順次に取込まれ保持される。なお、Dd(n)は、ある時点のゼロクロス点の直後の制御タイミング信号の立上りエッジにおけるカウンタ33のカウント値を示し、Dd(n+1)は次の時点のゼロクロス点の直後の制御タイミング信号の立上りエッジにおけるカウンタ33のカウント値を示している。
そして、周波数/位相演算回路39では、ラッチ回路(2)32に保持されたカウント値、カウント値、Dd(n)、Dd(n+1)、・・・、を順次に取込み、図4(F)に示すように、制御タイミングク信号の制御周期tcの中間の時間で電圧指令信号VUの位相θを計算する。本例では制御タイミング信号の立下がりエッジの時点で位相θの演算を行う。
ここで、位相θは以下の式で算出することができる、
θ={Dd(n)−Dz(n)+(m+0.5)Dc}/{(fclk/ω)}、
ここで、Dc=fclk・tc、
m=1、2、・・・(制御タイミングクロック信号の順番)、
を示している。
以上説明した構成により位相検出回路12においては、インバータ1から受信した出力電圧指令信号Vu、Vvを基に、インバータ1の出力電圧の周波数ω、位相θ、および模擬モータの回転方向(相順)を検出することができ、インバータ1と同期を取りながら、インバータ1の負荷試験を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のインバータ試験装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、被試験インバータの出力電圧を直接検出することなく、被試験インバータの出力電圧の位相θを求めることができるので、本発明は、電圧型インバータのインバータ試験装置等に有用である。
本発明のインバータ試験装置の構成例を示す図である。 被試験インバータ1の構成例を示す図である。 位相検出回路12の構成例を示す図である。 位相検出回路12の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のインバータ試験装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1、1A インバータ(被試験インバータ)
2 インバータ(モータ模擬負荷用インバータ)
3 商用交流電源
4 トランス
5 整流回路
6 チョッパ回路
7 フィルタ
8 変流器
11、11A モータ模擬運転制御部
12 位相検出回路
20 制御回路
21 乗算器
22 積分器
23A、23B、23C sin信号発生器
24A、24B、24C 乗算器
25 PWM回路
26 主回路
31 ラッチ回路(1)
32 ラッチ回路(2)
33 カウンタ
34 タイミング制御回路
35 比較器
36 サンプルホールド(SH)回路
37 回転方向判別回路
38 制御タイミング信号生成回路
39 周波数/位相演算回路
41 トランス
42 制御回路
43 電圧位相検出回路
44 2/3相変換回路
45 電流指令演算回路
46 誤差信号増幅回路
47 2/3相変換回路
48 PWM回路

Claims (6)

  1. 電圧指令及び周波数指令に基づいて出力電圧が所定の値に制御される被試験用の第1のインバータの模擬負荷となる第2のインバータと、前記第1のインバータの交流出力が1次側に入力され、前記第2のインバータの交流出力が2次側に入力されるインダクタもしくはトランス、もしくはトランス及びインダクタを含む回路と、前記第1のインバータの出力電流を前記第2のインバータにより制御するモータ模擬運転制御部とを備えるインバータ試験装置であって、
    前記モータ模擬運転制御部には、
    前記第1のインバータから出力電圧の位相θの情報を含む信号を受信し、該信号から前記第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する位相検出手段と、
    前記第1のインバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    負荷指令信号に応じて、前記第1のインバータの出力電流を決定するための電流指令信号を生成する電流指令演算手段と、
    前記電流指令演算手段により生成された電流指令信号と、前記電流検出手段により検出した第1のインバータの出力電流信号とを比較し、2つの信号の誤差信号を増幅する誤差信号増幅手段と、
    前記誤差信号増幅手段の出力信号と、前記位相検出手段で検出した第1のインバータの出力電圧の位相θとを基に、前記電流指令信号と前記第1のインバータの出力電流信号とが一致するように、前記第2のインバータの出力電圧を制御する出力電圧制御手段と、
    を備えることを特徴とするインバータ試験装置。
  2. 前記位相検出手段は、
    前記第1のインバータから、3相の内の少なくとも1相の出力電圧指令信号を受信し、
    前記1相の出力電圧指令信号を基に、前記第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する位相検出回路で構成されること
    を特徴とする請求項1に記載のインバータ試験装置。
  3. 前記位相検出手段は、
    前記第1のインバータから、3相の内の少なくとも2相の出力電圧指令信号を受信し、
    前記2相の内の1相の出力電圧指令信号を基に、前記第1のインバータの出力電圧の位相θを検出する回路と、
    前記2相の出力電圧指令信号の極性関係から模擬モータの回転方向を判別する回路と、
    を含む位相検出回路で構成されること
    を特徴とする請求項1に記載のインバータ試験装置。
  4. 前記位相検出回路は、
    所定の周波数fclkのクロック信号をカウントするカウンタと、
    前記カウンタのカウント値を取込み保持するための第1のラッチ回路と、
    前記カウンタのカウント値を取込み保持するために第2のラッチ回路と、
    前記第1のインバータから受信した1相の出力電圧指令信号の極性が所定の方向に変化する際のゼロクロス点を検出すると共に、該ゼロクロス点に同期して前記第1のラッチ回路に前記カウンタのカウント値を保持させるゼロクロス検出回路と、
    前記1相の出力電圧指令信号の位相θを所定の制御周期tcごとに算出するための制御タイミング信号を生成する制御タイミング信号生成回路と、
    前記第1のラッチ回路にカウント値が保持された直後に、前記制御タイミング信号生成回路から出力される制御タイミング信号により前記第2のラッチ回路に前記カウンタのカウント値を保持させるタイミング制御回路と、
    前記第1のラッチ回路に保持されたカウント値と、前記第2のラッチ回路に保持されたカウント値を読み込み、前記第1の相の出力電圧指令信号の周波数ωを算出すると共に、前記制御タイミング信号tcに同期して前記第1の出力電圧指令信号の位相θを算出する周波数/位相演算回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のインバータ試験装置。
  5. 前記周波数/位相演算回路は、
    前記ゼロクロス点ごとに前記第1のラッチ回路に保持されるカウント値を、Dz(n)、Dz(n+1)、・・・として順次に読み込み、前記第1のインバータの出力電圧の角周波数を、
    ω=2π{fclk/(Dz(n+1)―Dz(n))}、
    として算出し、
    また、前記タイミング制御回路により前記第2のラッチ回路に保持されるカウント値を、Dd(n)、Dd(n+1)、・・・、として順次に読み込み、前記制御タイミング信号に同期して、
    θ={Dd(n)−Dz(n)+(m+0.5)Dc}/{(fclk/ω)}、
    ここで、Dc=fclk・tc、
    m=1、2、・・・(制御タイミング信号の順番)、
    として、
    算出することを
    特徴とする請求項4に記載のインバータ試験装置。
  6. 前記第1のインバータから2つの相の出力電圧指令信号を受信し、
    第1の相の出力電圧指令信号を基に前記ゼロクロス検出回路で生成されるゼロクロス点に同期して、第2の相の出力電圧指令信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路に保持された出力電圧指令信号の極性により回転方向を判別する回転方向判別回路と
    を備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のインバータ試験装置。
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