JP2008099367A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】主要部品の軸長の大幅な増大を招くことなく、出力の向上を図ることのできる電動機を提供する。
【解決手段】回転子ユニット50A,50Bを軸方向に複数設ける。各回転子ユニット50A,50Bは、円周方向に沿って板状の外周側永久磁石9Aが配置された外周側回転子5と、外周側回転子5の内周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿って板状の内周側永久磁石9Bが配置された内周側回転子9Bと、外周側回転子5と内周側回転子6を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する回動機構部11によって構成する。回転子ユニット50A,50Bのうちの少なくとも外周側回転子5,5同士を、永久磁石配置が同位相になるように相互に結合する。
【選択図】図2

Description

この発明は、回転子の永久磁石の界磁特性を変更できる電動機に関するものである。
電動機として、夫々個別に永久磁石を備える内周側回転子と外周側回転子とが同軸に配設され、この両回転子を周方向に相対的に回動させる(両回転子の相対的な位相を変更する)ことにより、回転子全体としての界磁特性を変更できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電動機では、電動機の回転速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材によって、外周側回転子と内周側回転子との何れか一方を他方に対して周方向に回動させる。また、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、外周側回転子および内周側回転子の周方向の相対位置を変更する。
この電動機においては、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を強めて誘起電圧定数を増大させ、逆に、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに同極同士で対向させる(対極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を弱めて誘起電圧定数を減少させる。
特開2002−204541号公報
ところで、近年、この種の電動機を車両の駆動源等に利用することが検討されている。
電動機を車両の駆動源等に用いる場合には電動機の高出力化が必要となるが、出力の増大を図るために電動機の大型化を避けることができない。例えば、車両の駆動源としして用いる場合には、車両のレイアウトによって電動機の外径が制限されることがあり、その場合には、外径に代えて電動機の軸長を増大しなければならない。
しかし、電動機の主要部品は焼結等の型成形によって形成されるため、型抜き等の関係で軸長の増大も制限されることがある。
そこでこの発明は、主要部品の軸長の大幅な増大を招くことなく、出力の向上を図ることのできる電動機を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、円周方向に沿って板状の外周側永久磁石(例えば、後述の実施形態における外周側永久磁石9A)が配置された外周側回転子(例えば、後述の実施形態における外周側回転子5)と、この外周側回転子の内周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿って板状の内周側永久磁石(例えば、後述の実施形態における内周側永久磁石9B)が配置された内周側回転子(例えば、後述の実施形態における内周側回転子6)と、前記外周側回転子と内周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する回動機構部(例えば、後述の実施形態における回動機構部11)と、を備えた電動機(例えば、後述の実施形態における)において、前記外周側回転子と内周側回転子と回動機構部を備えた回転子ユニット(例えば、後述の実施形態における回転子ユニット50A,50B)が軸方向に並んで複数設けられ、これらの回転子ユニットのうちの少なくとも外周側回転子同士が、永久磁石配置が同位相になるように相互に結合されていることを特徴とする。
これにより、複数の回転子ユニットが軸方向で結合された構成となるため、個々の構成部品の軸長は短くなる。各回転子ユニットは、固定子から夫々回転磁界を受けるため、回転子全体の出力は増大する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動機において、前記回動機構部は、前記内周側回転子の径方向内側に配置されるとともに、外周に複数のベーン(例えば、後述の実施形態におけるベーン18)を有するベーンロータ(例えば、後述の実施形態におけるベーンロータ14)と、前記内周側回転子の内周側に一体回転可能に設けられるとともに、内周面に前記各ベーンの収容される凹部(例えば、後述の実施形態における凹部19)を有する環状ハウジング(例えば、後述の実施形態における環状ハウジング15)と、前記外周側回転子とベーンロータの軸方向両端側に夫々結合されて両者を一体回転可能し、かつ前記環状ハウジングの凹部の軸方向の端面に摺動自在に当接する一対の端板(例えば、後述の実施形態におけるドライブプレート16a,16b)と、を備え、前記環状ハウジングの各凹部と前記ベーンロータと前記一対の端板とによって複数の空間部(例えば、後述の実施形態における導入空間23)が形成され、この各空間部内が前記ベーンによって作動液の給排される一対の作動室(例えば、後述の実施形態における進角側作動室24および遅角側作動室25)に隔成されていることを特徴とする。
これにより、回動機構部は、ベーンによって隔成される一方の作動室に作動液が供給されると、ベーンロータと環状ハウジングは作動液の力を受けて一方向に相対回転し、逆に一方の作動室から作動液が排出されると、ベーンロータと環状ハウジングは他方向に相対回転する。外周側回転子は端板を介してベーンロータと結合され、内周側回転子は環状ハウジングと一体回転可能とされているため、このとき、外周側回転子と内周側回転子は前記の作動液の給排に応じて相対回転するようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動機において、前記一対の端板の一方が、軸方向で隣合う2つの回転子ユニットの回動機構部で共用されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の電動機において、前記複数の回転子ユニットは、第1の回転子ユニット(例えば、後述の実施形態における第1の回転子ユニット50A)と第2の回転子ユニット(例えば、後述の実施形態における回転子ユニット50B)とから成り、前記第1の回転子ユニットと前記第2の回転子ユニットの各作動室は、作動液の給排が夫々個別に制御されることを特徴とする。
これにより、各回転子ユニットの作動液の給排制御により、例えば、両回転子ユニットがともに強め界磁状態になるように操作されると、電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ最大値となり、逆に、両回転子ユニットがともに弱め界磁状態になるように操作されると、電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ最小値になる。また、一方の回転子ユニットが強め界磁状態、他方の回転子ユニットが弱め界磁状態になるように夫々操作されると、電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ中間値となる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の電動機において、前記複数の回転子ユニットは、第1の回転子ユニット(例えば、後述の実施形態における第1の回転子ユニット150A)と、この第1の回転子ユニットの軸方向両側に夫々配置される第2の回転子ユニット(例えば、後述の実施形態における第2の回転子ユニット150B)および第3の回転子ユニット(例えば、後述の実施形態における第3の回転子ユニット150C)から成り、前記第2の回転子ユニットと第3の回転子ユニットの各作動室は、作動液の給排が同タイミングで同様に制御され、前記第1の回転子ユニットの作動室と、第2および第3の回転子ユニットの作動室は、作動液の給排が夫々個別に制御されることを特徴とする。
これにより、例えば、第1〜第3の回転子ユニットがすべて強め界磁状態になるように操作されると、電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ最大値となり、逆に、第1〜第3の回転子ユニットがすべて弱め界磁状態になるように操作されると、電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ最小値になる。また、第1の回転子ユニットが強め界磁状態になるように制御され、第2,第3の回転子ユニットが弱め界磁状態になるように制御されると、電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ中間値となる。なお、逆に、第1の回転子ユニットが弱め界磁状態、第2,第3の回転子ユニットが強め界磁状態になるように制御される場合にも、電動機全体の平均的な誘起電圧定数はほぼ中間値となる。電動機全体の平均的な誘起電圧定数がほぼ中間値となる上記の制御の場合、電動機の軸方向の中央付近の誘起電圧定数はほぼ最大、または、ほぼ最小となり、その両側部分の誘起電圧定数は逆にほぼ最小、または、ほぼ最大となるが、誘起電圧定数の異なるエリアは電動機の軸方向の略中央位置を中心として軸方向でバランス良く配置されることになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動機において、前記回動機構部は、前記外周側永久磁石と内周側永久磁石が異磁極同士で対向する前記外周側回転子と内周側回転子の相対位置を原点位置としたときに、この原点位置から電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない相対位置を前記外周側回転子と内周側回転子の弱め界磁側の位相規制位置としたことを特徴とする。
これにより、外周側回転子と内周側回転子が回動機構部によって弱め界磁側に最大に操作されると、原点位置から電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない範囲で位置規制されるようになる。両回転子の相対位置が電気角で180°を超えると、同極同士で近接する外周側永久磁石と内周側永久磁石の間に両回転子の相対回動を進めるように磁気反力が作用するため、それ以後回動機構部から大きな操作力を付与しなくても両回転子の相対位置が弱め界磁側の規制位置に維持されるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、複数の回転子ユニットが軸方向で結合された構成であるため、主要部品の軸長の大幅な増大を招くことなく、確実に電動機の出力の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、簡単な構成でありながら作動液によって回動機構部を任意のタイミングで迅速に操作することができるため、製造コストの高騰を招くことなく、応答性の高いの特性変更を実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、軸方向で隣合う回転子ユニットで端板を共用するため、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることができるとともに、電動機の不要な軸長の増大を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1の回転子ユニットと第2の回転子ユニットの各作動室に対する作動液の給排の組み合わせにより、誘起電圧定数を三段階に切換えることができるため、比較的単純な液圧制御によって誘起電圧定数を適正に操作することが可能になる。
請求項5に記載の発明によれば、第1の回転子ユニットの作動室と、第2および第3の回転子ユニットの作動室に対する作動液の給排の組み合わせにより、誘起電圧定数を三段階に切換えることができるうえ、誘起電圧定数をほぼ中間値に制御するときには、誘起電圧定数の異なるエリアが電動機の軸方向の略中央位置を中心としてバランス良く配置されることから、電動機全体での電動機特性を安定化させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、外周側回転子と内周側回転子の弱め界磁側の相対位置が、原点位置から電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない範囲で位置規制されるようにしたため、両回転子の相対位置が電気角で180°を超えた時点で外周側永久磁石と内周側永久磁石の磁気反力が両回転子を弱め界磁側の規制位置に付勢するように働くようになり、その結果、両回転子の相対位置を弱め界磁側に維持するのに必要なエネルギーを小さく、若しくは、完全にゼロにすることが可能になる。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。最初に、図1〜図11に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、この発明にかかる電動機1を用いたハイブリッド車両の動力伝達系の概略構成図を示すものである。
このハイブリッド車両は、エンジン70と電動機1を動力源とし、これらの動力源の駆動力を適宜択一的に選択または併用して駆動輪71に伝達するようになっている。
エンジン70のクランク軸70aは、フライホイール72を介してセルモータを兼ねる発電機73のロータ軸73aに直結され、さらに、ロータ軸73aはエンジン70の駆動力を駆動輪71側に伝達するためのクラッチ74に接続されている。クラッチ74に接続される被駆動側のエンジン出力軸75の端部にはエンジン出力ギヤ76が設けられ、このエンジン出力ギヤ76がアイドル軸77の一端側に設けられたアイドルギヤ78に噛合されている。アイドル軸77の他端側にはピニオンギヤ79が設けられ、このピニオンギヤ79が、左右の駆動輪71,71に動力を分配するディファレンシャル装置80に接続されている。エンジン2の駆動力は以上の経路を通して駆動輪3に伝達される。
一方、電動機1は、バッテリ81または発電機73からインバータ82を介して電力を供給され、その供給電力に応じて出力軸4を回転させる。出力軸4の端部には電動機ギヤ83が設けられ、その電動機ギヤ83がアイドル軸77の一端のアイドルギヤ78に噛合されている。電動機1の駆動力は、アイドル軸77とディファレンシャル装置80を通して左右の駆動輪71,71に伝達される。
電動機1および発電機73とバッテリ81の間に介装されるインバータ82はハイブリッドECU84によって制御され、エンジン70はエンジンECU85によって出力特性が制御されるようになっている。ハイブリッドECU84は、イグニッションスイッチ86、シフトポジションセンサ87、アクセルペダルセンサ88、ブレーキペダルセンサ89、車速センサ90等が入力部に接続され、これらのセンサからの入力信号と、バッテリ81からの種々の入力信号(電圧,電流,温度等の信号)に応じてインバータ82と、クラッチ74の操作アクチュエータ74aを適宜制御するようになっている。また、ハイブリッドECU84とエンジンECU85は通信回線によって結ばれ、両者間において種々の信号が授受されるようになっている。
このハイブリッド車両では、車両発進時を含む低車速走行時と登坂走行時等には、ハイブリッドECU84がクラッチ74を遮断してエンジン動力を駆動系から分離するとともに、インバータ82を介してバッテリ81から電動機1への供給電力を制御し、電動機1の駆動力によって車両を走行させる。また、このときバッテリ81の残容量が少なくなった場合には、クラッチ74が遮断されたままエンジンECU84がエンジン70を起動し、発電機73で発電された電力によって電動機1を駆動する(シリーズ運転モード)。
また、中・高車速での定常走行時には、ハイブリッドECU84がインバータ82の制御によって電動機1への電力供給を停止するとともに、エンジン70を起動した状態でクラッチ74を接続してエンジン70の駆動力を駆動輪71に伝達する(エンジン駆動クルーズモード)。
さらに、中・高車速で車両が加速する場合には、ハイブリッドECU84がクラッチ74を接続してエンジン70の駆動力を駆動輪71に伝達すると同時に、インバータ82の制御によって電動機1を駆動し、電動機1の駆動力も並行して駆動輪71に伝達する(パラレル運転モード)。
電動機1は、インナロータ型のブラシレスモータであり、図2に示すように電磁巻線2aを備えた円環状の固定子2(図1参照)の内周側に回転子ブロック3が回転自在に設けられ、回転子ブロック3の軸心部に出力軸4が一体に結合されている。
回転子ブロック3は、誘起電圧定数を2段に変更し得る第1の回転子ユニット50Aと第2の回転子ユニット50Bを備え、これらが軸方向で直列に結合された概略構成とされている。そして、両回転子ユニット50A,50Bは一部部品を共用するもののほぼ同様の構成とされている。したがって、以下では説明を簡略化するために、第1の回転子ユニット50Aについてのみ詳述し、第2の回転子ユニット50Bについては、第1の回転子ユニット50Aと同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとする。
第1の回転子ユニット50Aは、図3〜図6にも示すように、円環状の外周側回転子5と、この外周側回転子5の内側に同軸に配置される円環状の内周側回転子6と、これらの両回転子5,6を設定角度の範囲で相対回動させる回動機構部11とを備えている。
外周側回転子5と内周側回転子6は、図5,図6に示すように、回転子本体である円環状のロータ鉄心7,8が例えば焼結金属によって形成され、その各ロータ鉄心7,8に複数の磁石装着スロット7a…,8a…が円周方向に沿って形成されている。各磁石装着スロット7a,8aには、厚み方向に磁化された平板状の外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bが夫々装着されている。そして、磁石装着スロット7a,8aは、外周側回転子5上と内周側回転子6上で夫々円周方向で隣接するもの2つが一組を成し、各組の磁石装着スロット7a,8aに同磁極が同方向を向くように外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bが夫々装着されている。また、外周側回転子5上の隣接する組の磁石装着スロット7aに装着される外周側永久磁石9A同士は磁極の向きが逆向きになり、内周側回転子6上の隣接する組の磁石装着スロット8aに装着される内周側永久磁石9B同士も磁極の向きが逆向きになっている。即ち、外周側回転子5においては、外周側がN極とされた外周側永久磁石9Aの対とS極とされた外周側永久磁石9Aの対が円周方向に交互に並んで配置されており、同様に、内周側回転子6においても、外周側がN極とされた内周側永久磁石9Bの対と、S極とされた内周側永久磁石9Bの対が円周方向に交互に並んで配置されている。
なお、外周側回転子5と内周側回転子6の円周方向で隣接する各磁石装着スロット7a,8aの組の間には、磁束の流れを制御するための切欠き部10が形成されている。
外周側回転子5と内周側回転子6の磁石装着スロット7a,8aは夫々同数設けられ、両回転子5,6の永久磁石9A,9Bが夫々1対1で対応するようになっている。したがって、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9A,9Bを互いに同極同士で対向させる(異極配置にする)ことにより、第1の回転子ユニット50A全体の界磁が最も弱められる弱め界磁(図7(b)参照)の状態を得ることができるとともに、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9A,9Bを互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことにより、第1の回転子ユニット50A全体の界磁が最も強められる強め界磁の状態(図7(a)参照)を得ることができる。
回動機構部11は、図2〜図6に示すように出力軸4の外周に一体回転可能にスプライン嵌合されるベーンロータ14と、ベーンロータ14の外周側に相対回動可能に配置される環状ハウジング15を備え、この環状ハウジング15が内周側回転子6の内周面に一体に嵌合固定されるとともに、ベーンロータ14が、環状ハウジング15と内周側回転子6の両側の側端部を跨ぐ円板状の一対のドライブプレート16a,16b(端板)を介して外周側回転子5に一体に結合されている。したがって、ベーンロータ14は出力軸4と外周側回転子5に一体化され、環状ハウジング15は内周側回転子6に一体化されている。
ベーンロータ14は、出力軸4にスプライン嵌合される円筒状のボス部17の外周に、径方向外側に突出する複数のベーン18が円周方向等間隔に設けられている。一方、環状ハウジング15は、内周面に円周方向等間隔に複数の凹部19が設けられ、この各凹部19にベーンロータ14の対応するベーン18が収容配置されるようになっている。各凹部19は、ベーン18の先端部の回転軌道にほぼ合致する円弧面を有する底壁20と、隣接する凹部19,19同士を隔成する略三角形状の仕切壁21によって構成され、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動時に、ベーン18が一方の仕切壁21と他方の仕切壁21の間を変位し得るようになっている。この実施形態の場合、仕切壁21はベーン18と当接することにより、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動を規制するストッパ(規制手段)として機能する。なお、各ベーン18の先端部と仕切壁21の先端部には、軸方向に沿うようにシール部材22が設けられ、これらのシール部材22によってベーン18と凹部19の底壁20、仕切壁21とボス部17の外周面の各間が液密にシールされている。
また、内周側回転子6に固定される環状ハウジング15のベース部15aは一定厚みの円筒状に形成されるとともに、図2に示すように内周側回転子6や仕切壁21に対して軸方向外側に突出している。このベース部15aの外側に突出した各端部は、ドライブプレート16に形成された環状のガイド溝(符号省略)に摺動自在に保持され、環状ハウジング15と内周側回転子6が、外周側回転子5や出力軸4にフローティング状態で支持されるようになっている。
外周側回転子5とベーンロータ14を連結する両側のドライブプレート16a,16bは、環状ハウジング15の両側面(軸方向の両端面)に摺動自在に密接し、環状ハウジング15の各凹部19の側方を夫々閉塞する。したがって、各凹部19は、ベーンロータ14のボス部17と両側のドライブプレート16a,16bとともに夫々独立した空間部を形成し、この空間部は、作動液が導入される導入空間23となっている。各導入空間23内は、ベーンロータ14の対応する各ベーン18によって夫々2室に隔成され、一方の部屋が進角側作動室24、他方の部屋が遅角側作動室25とされている。進角側作動室24は、内部に導入された作動液の圧力によって内周側回転子6を外周側回転子5に対して進角方向に相対回動させ、遅角側作動室25は、内部に導入された作動液の圧力によって内周側回転子6を外周側回転子5に対して遅角方向に相対回動させる。この場合、「進角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、図5,図6中の矢印Rで示す電動機1の主回転方向に進めることを言い、「遅角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、電動機1の主回転方向Rと逆側に進めることを言うものとする。
また、各進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排は出力軸4を通して行われるようになっている。具体的には、進角側作動室24は、図示しない液圧給排装置の進角側給排通路26に接続され、遅角側作動室25は同液圧給排装置の遅角側給排通路27に接続されているが、進角側給排通路26と遅角側給排通路27の一部は、図2に示すように、夫々出力軸4に軸方向に沿って形成させた通路孔26a,27aによって構成されている。そして、各通路孔26a,27aの端部は、出力軸4の外周面の軸方向にオフセットした2位置に形成された環状溝26bと環状溝27bに夫々接続され、その各環状溝26b,27bは、ベーンロータ14のボス部17に略半径方向に沿って形成された複数の導通孔26c…,27c…に接続されている。進角側給排通路26の各導通孔26cは環状溝26bと各進角側作動室24とを接続し、遅角側給排通路27の各導通孔27cは環状溝27bと各遅角側作動室25とを接続している。
なお、第1と第2の回転子ユニット50A,50Bは、夫々の進角側作動室24と遅角側作動室25が液圧給排装置によって個別に給排制御されるようになっている。この液圧供給装置は、図1では図示しないが、車両の走行状況等に応じてハイブリッドECU84によって制御される。
ところで、この実施形態の第1と第2の回転子ユニット50A,50Bの場合、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最遅角位置にあるときに、内周側永久磁石9Bと外周側永久磁石9Aが異極同士で対向して強め界磁の状態(図7(a)参照)になり、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最進角位置にあるときに、内周側永久磁石9Bと外周側永久磁石9Aが同極同士で対向して弱め界磁の状態(図7(b)参照)になるように設定されている。
また、各回転子ユニット50A,50Bは、進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排制御によって、強め界磁の状態と弱め界磁の状態を任意に変更し得るものであるが、こうして磁界の強さが変更されると、それに伴って誘起電圧定数が変更される。
第1と第2の回転子ユニット50A,50Bは、一方のドライブプレート16bが軸方向の略中央において共通の端板として用いられ、両回転子ユニット50A,50Bが出力軸4上に直列配置された状態において、両回転子ユニット50A,50Bの外周側回転子5,5同士とベーンロータ14,14同士が、ドライブプレート16a,16b,16aを貫通する複数の締結ボルト29(図2参照)によって相互に結合されている。なお、このとき両回転子ユニット50A,50Bの外周側永久磁石9A,9A同士は同位相配置に、つまり、両回転子ユニット50A,50B上の外周側永久磁石9A,9Aの円周方向位置と磁極の向きが合致するように配置されている。
こうして組み立てられた回転子ブロック3は、各回転子ユニット50A,50Bの内周側回転子6と環状ハウジング15が夫々フローティング状態で、かつ軸方向に並んで収容配置されている。
この電動機1では、両回転子ユニット50A,50Bが個別に給排制御されることにより、電動機全体の平均した誘起電圧定数が最大、中、最小の3段階に調整されるようになっている。
図8は、誘起電圧定数を最大にする場合における両回転子ユニット50A,50Bの外周側回転子5と内周側回転子6の回転位相の様子を示し、図9,図10は、誘起電圧定数を中にする場合と、最小にする場合における両回転子ユニット50A,50Bの外周側回転子5と内周側回転子6の回転位相の様子を夫々示すものである。
電動機1の平均した誘起電圧定数を最大にする場合には、図8に示すように両回転子ユニット50A,50Bの回転位相をともに最遅角状態にし、電動機1の平均した誘起電圧定数を中にする場合には、図9に示すように第1の回転子ユニット50Aの回転位相を最遅角状態にするとともに、第2の回転子ユニット50Bの回転位相を最進角状態にする。また、電動機1の平均した誘起電圧定数を最小にする場合には、図10に示すように両回転子ユニット50A,50Bの回転位相をともに最進角状態にする。なお、誘起電圧定数を中にする場合には、逆に、第1の回転子ユニット50Aの回転位相を最進角状態にし、第2の回転子ユニット50Bの回転位相を最遅角状態にしても良い。
ここで、上記の誘起電圧定数の変更は電動機1の特性を変更するために行うものであり、例えば、電動機1の平均した誘起電圧定数を大きく設定した場合には、運転可能な許容回転速度は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大するようになり、逆に、電動機1の平均した誘起電圧定数を小さく設定した場合には、電動機1の出力可能な最大トルクは減少するものの、運転可能な許容回転速度は上昇する。
また、この実施形態の電動機1では、各回転子ユニット50A,50Bの外周側回転子5と内周側回転子6の相対的な回転位相は、前述のようにベーンロータ14のベーン18と環状ハウジング15の仕切壁21が当接することで機械的に規制されるようになっているが、両回転子ユニット50A,50Bの回転子5,6の強め界磁側と弱め界磁側の規制位置は以下のように設定されている。なお、以下では、外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bが異磁極同士で対向配置される両回転子5,6の相対位置を原点位置と呼ぶものとする。
即ち、この電動機1の場合、図11に示すように電気角0°の原点位置から電気角180°の位置までが両回転子ユニット50A,50Bの回転子5,6の回動範囲とされているのではなく、強め界磁側の規制位置Aは、原点位置から進角側に僅かに進んだ位置(電気角で120°を超えない位置)とされ、弱め界磁側の規制位置Aは、電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない位置(望ましくは、電気角で180°を超え、かつ、相対トルクが最大になる電気角である240°を超えない位置)とされている。
各回転子ユニット50A,50Bの強め界磁側の規制位置Aは、原点位置から進角側に僅かに進んだ位置に設定されているが、この位置は外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bが異磁極同士で正面で対面する位置から僅かに離れた位置であることから、両永久磁石9A,9B間の吸引力は両回転子5,6を原点位置方向に回転させる相対トルクとして働くようになる。
また、各回転子ユニット50A,50Bの弱め界磁側の規制位置Aは、電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない位置に設定されているが、この位置は外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bの同極同士が完全に対面する位置を越えた位置であることから、両永久磁石9A,9B間の反発力は両回転子6,5を原点位置から遠ざける方向に回転させる相対トルクとして働くようになる。
したがって、各回転子ユニット50A,50Bでは、外周側回転子5と内周側回転子6の相対位置が強め界磁側の規制位置Aと弱め界磁側の規制位置Aにある場合に、外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bによる相対トルクが両回転子6,5の相対位置を各規制位置A,Aに維持するように働くため、永久磁石9A,9Bによる相対トルクを利用して、両回転子5,6を強め界磁側と弱め界磁側に夫々維持することができる。このため、内周側回転子5と外周側回転子6の相対位置を弱め界磁側や強め界磁側に維持するために回動機構部11に加える操作力(作動液の圧力)を小さく、若しくは、完全にゼロにすることができる。
以上のように、この実施形態の電動機1は、第1の回転子ユニット50Aと第2の回転子ユニット50Bが軸方向で結合されて回転子ブロック3が構成されているため、2つの回転子ユニット50A,50Bが固定子2の回転磁界から夫々力を受け、充分に大きな動力を出力することができる。そして、この電動機1の場合、全体の軸長は長くなるものの、同様の構成の第1の回転子ユニット50Aと第2の回転子ユニット50Bが軸方向で結合され、各回転子ユニット50A,50Bの構成部品の軸長が短くなっているため、構成部品の製造が容易になる。例えば、回動機構部11を構成するベーンロータ14を焼結で製造する場合には、型抜き等の関係で軸長が制限されることになるが、個々のベーンロータ14の軸長を長くする必要がないため、不具合なく焼結による製造を行うことができる。
また、この実施形態の場合、各回転子ユニット50A,50Bは、外周側回転子5と、内周側回転子6と、内周側回転子6の内周に固定された環状ハウジング15と、環状ハウジング15の内側にあって相対回動するベーンロータ14と、内周側回転子6と環状ハウジング15の軸端部を跨いで外周側回転子5とベーンロータ14を連結するドライブプレート16a,16bとを備え、環状ハウジング15の凹部16内に配置されるベーンロータ14のベーン18によって進角側作動室24と遅角側作動室25が形成された構造となっているため、進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排制御によって任意のタイミングで迅速に誘起電圧定数を変更することができる。そして、各回転子ユニット50A,50Bは、構成が比較的簡単であることから、製造コストの高騰も抑制することができる。
さらに、この実施形態の場合、外周側回転子5とベーンロータ14を連結する一方のドライブプレート16bが両回転子ユニット50A,50Bにおいて共用されているため、部品点数の削減によって製造コストの低減を図ることができるとともに、電動機1の不要な軸長の増大も抑制することができる。
さらに、この電動機1においては、各回転子ユニット50A,50Bの強め界磁側の規制位置Aが原点位置から進角側に僅かに進んだ位置とされるとともに、弱め界磁側の規制位置Aが電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない位置とされているため、外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bの相対トルクによる安定した位相保持効果を得ることができ、誘起電圧定数を最大、中、最小のいずれに設定する場合にも、位相保持ために回動機構部11に大きな液圧を付与し続ける必要がなく、エネルギーの省力化を図ることが可能である。
つづいて、図12に示すこの発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
この実施形態の電動機101は、第1の実施形態と同様に固定子2の内側に回転子ブロック103が配置されているが、回転子ブロック103が3つの回転子ユニット150A,150B,150Cで構成されている点が大きく異なっている。
即ち、回転子ブロック103の軸方向の中央には第1の回転子ユニット150Aが配置され、第1の回転子ユニット150Aの軸方向両側に、第1の回転子ユニット150Aのほぼ半分の軸長の第2の回転子ユニット150Bと第3の回転子ユニット150Cが結合されている。各回転子ユニット150A,150B,150Cは同様の構成とされ、外周側回転子5の内側に内周側回転子6が相対回動可能に配置され、内周側回転子6の内周側に第1の実施形態と同様の回動機構部11が設けられている。図12では具体的な図示は省略されているが、回動機構部11のベーンロータ(図示省略)が、内周側回転子6と環状ハウジング15の軸端を跨ぐドライブプレート16によって外周側回転子5に結合されている。
第2の回転子ユニット150Bと第3の回転子ユニット150Cの各作動室(進角側作動室および遅角側作動室)は、図示しない給排制御装置によって同タイミングで同様に作動液が給排されるようになっており、第1の回転子ユニット150Aの各作動室(進角側作動室および遅角側作動室)と第2,第3の回転子ユニット150B,150Cの各作動室(進角側作動室および遅角側作動室)は、作動液の給排が夫々個別に制御されるようになっている。
具体的には、電動機101の平均した誘起電圧定数を最大にする場合には、第1の回転子ユニット150Aと第2,第3の回転子ユニット150B,150Cの回転位相をいずれも最遅角状態にし、電動機101の平均した誘起電圧定数を中にする場合には、第1の回転子ユニット150Aの回転位相を最遅角状態にする一方で、第2,第3の回転子ユニット150B,150Cの回転位相を最進角状態にする。なお、誘起電圧定数を中にする場合には、逆に、第1の回転子ユニット150Aの回転位相を最進角状態にし、第2,第3の回転子ユニット150B,150Cの回転位相を最遅角状態にしても良い。また、電動機101の平均した誘起電圧定数を最小にする場合には、第1の回転子ユニット150Aと第2,第3の回転子ユニット150B,150Cの回転位相をいずれも最進角状態にする。
また、この電動機101においても、各回転子ユニット150A〜150Cの強め界磁側の規制位置が原点位置から進角側に僅かに進んだ位置とされ、弱め界磁側の規制位置が電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない位置とされている。したがって、この電動機の場合も、各回転子ユニット150A〜150Cは外周側永久磁石9Aと内周側永久磁石9Bの相対トルクによる安定した位相保持効果を得ることができる。
この実施形態の電動機101においては、第1の回転子ユニット150Aと第2,第3の回転子ユニット150B,150Cの回転位相の操作の組み合わせにより、第1の実施形態と同様に誘起電圧定数を最大、中、最小の三段階に切換えることができる。
加えて、この電動機101では、誘起電圧定数を中に設定する場合に、第1の回転子ユニット150Aと両側の第2,第3の回転子ユニット150B,150Cで異なる誘起電圧特性となり、誘起電圧特性の異なるエリアが回転子ブロック103の軸方向の略中央位置を中心としてバランス良く配置されるため、電動機101全体の電動機特性が安定化する。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の第1の実施形態を示すものであり、車両の動力伝達系の概略構成図。 同実施形態の電動機の断面図。 同実施形態の電動機の要部の分解斜視図。 同実施形態の電動機の要部の分解側面図。 同実施形態の電動機の遅角状態での一部部品を省略した正面図。 同実施形態の電動機の進角状態での一部部品を省略した正面図。 同実施形態を示すものであり、強め界磁状態を模式的に示す図(a)と、弱め界磁状態を模式的に示す図(b)を併せて記載した図。 同実施形態を示すものであり、誘起電圧定数を最大に設定した場合における一方の回転子ユニットの一部部品を省略した正面図(A)と、他方の回転子ユニットの一部部品を省略した正面図(B)を併せて記載した図。 同実施形態を示すものであり、誘起電圧定数を中に設定した場合における一方の回転子ユニットの一部部品を省略した正面図(A)と、他方の回転子ユニットの一部部品を省略した正面図(B)を併せて記載した図。 同実施形態を示すものであり、誘起電圧定数を最小に設定した場合における一方の回転子ユニットの一部部品を省略した正面図(A)と、他方の回転子ユニットの一部部品を省略した正面図(B)を併せて記載した図。 同実施形態の相対トルク−位相差特性図。 この発明の第2の電動機の断面図。
符号の説明
1,101…電動機
5…外周側回転子
6…内周側回転子
9A…外周側永久磁石
9B…内周側永久磁石
11…回動機構部
14…ベーンロータ
15…環状ハウジング
16a,16b…ドライブプレート(端板)
18…ベーン
19…凹部
23…導入空間
24…進角側作動室
25…遅角側作動室
50A…第1の回転子ユニット
50B…第2の回転子ユニット
150A…第1の回転子ユニット
150B…第2の回転子ユニット
150C…第3の回転子ユニット

Claims (6)

  1. 円周方向に沿って板状の外周側永久磁石が配置された外周側回転子と、
    この外周側回転子の内周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿って板状の内周側永久磁石が配置された内周側回転子と、
    前記外周側回転子と内周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する回動機構部と、を備えた電動機において、
    前記外周側回転子と内周側回転子と回動機構部を備えた回転子ユニットが軸方向に並んで複数設けられ、
    これらの回転子ユニットのうちの少なくとも外周側回転子同士が、永久磁石配置が同位相になるように相互に結合されていることを特徴とする電動機。
  2. 前記回動機構部は、
    前記内周側回転子の径方向内側に配置されるとともに、外周に複数のベーンを有するベーンロータと、
    前記内周側回転子の内周側に一体回転可能に設けられるとともに、内周面に前記各ベーンの収容される凹部を有する環状ハウジングと、
    前記外周側回転子とベーンロータの軸方向両端側に夫々結合されて両者を一体回転可能にし、かつ前記環状ハウジングの凹部の軸方向の端面に摺動自在に当接する一対の端板と、を備え、
    前記環状ハウジングの各凹部と前記ベーンロータと前記一対の端板とによって複数の空間部が形成され、この各空間部内が前記ベーンによって作動液の給排される一対の作動室に隔成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 前記一対の端板の一方が、軸方向で隣合う2つ回転子ユニットの回動機構部で共用されていることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  4. 前記複数の回転子ユニットは、第1の回転子ユニットと第2の回転子ユニットとから成り、
    前記第1の回転子ユニットと前記第2の回転子ユニットの各作動室は、作動液の給排が夫々個別に制御されることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  5. 前記複数の回転子ユニットは、第1の回転子ユニットと、この第1の回転子ユニットの軸方向両側に夫々配置される第2の回転子ユニットおよび第3の回転子ユニットから成り、
    前記第2の回転子ユニットと第3の回転子ユニットの各作動室は、作動液の給排が同タイミングで同様に制御され、
    前記第1の回転子ユニットの作動室と、第2および第3の回転子ユニットの作動室は、作動液の給排が夫々個別に制御されることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  6. 前記回動機構部は、前記外周側永久磁石と内周側永久磁石が異磁極同士で対向する前記外周側回転子と内周側回転子の相対位置を原点位置としたときに、この原点位置から電気角で180°を超え、かつ電気角で360°を超えない相対位置を前記外周側回転子と内周側回転子の弱め界磁側の位相規制位置としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動機。
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