JP2008098681A - リソグラフィ装置、デバイス製造方法、及び基板 - Google Patents

リソグラフィ装置、デバイス製造方法、及び基板 Download PDF

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Abstract

【課題】リソグラフィ装置、デバイス製造方法、及び基板を提供すること。
【解決手段】基板Wが、投影ビームの波長に対して実質的に透過性である材料からなる被覆4を備える。この被覆は、投影ビームの波長より厚いものとすることができ、被覆4の屈折率は、投影ビームが通過するとき投影ビームの波長が短縮されるようなものである。これにより、基板上でより小さい画像構造の結像が可能となる。別法として、この被覆は、液体供給システムと共に使用することができ、気泡を基板の感放射線性層から離して保つように働く。
【選択図】図5

Description

本発明は、リソグラフィ装置、デバイス製造方法、及び基板に関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板の標的部分上に形成する機械である。リソグラフィ投影装置は、例えば、集積回路(IC)の製造時に使用することができる。その場合、マスクなどパターン形成デバイスを使用してICの個々の層に対応する回路パターンを形成することができ、このパターンを、感放射線性材料(レジスト)の層を有する基板(例えば、シリコン・ウェハ)上の(例えば、1つ又は複数のダイの一部を含む)標的部分上に結像することができる。一般に、単一の基板は、連続して露光される隣接した標的部分のネットワークを含むことになる。知られているリソグラフィ投影装置には、パターン全体を一度に標的部分上に露光することによって各標的部分が照射される、いわゆるステッパと、所与の方向(「走査」方向)で投影ビームを介してマスク・パターンを走査し、一方、この方向に平行又は逆平行で基板を同期走査することによって、各標的部分が照射される、いわゆるスキャナとが含まれる。
リソグラフィ投影装置内の基板の少なくとも一部分を、比較的屈折率の高い液体、例えば水の中で浸漬し、投影システムの要素と基板の間の空間を埋めることが提案されている。このことの意義は、露光放射が液体内でより短い波長を有することになるため、より小さい画像構造の結像を可能にすることである(液体の効果はまた、リソグラフィ投影装置の有効NAを増大すること、また、焦点深度を増大することと考えることができる)。固体粒子(例えば、石英)が浮遊する水を含めて、他の浸漬液が提案されている。
しかし、基板、又は基板と基板テーブルとを液体の槽内に沈めることは(例えば、その全体が参照のため本明細書に組み込まれている米国特許第4,509,852号明細書参照)、走査露光中に大量の液体を加速しなければならない可能性があることを意味する。これは、追加の、又はより強力なモータを必要とする可能性があり、液体内の乱流は、望ましくなく、予測できない作用に通じる可能性がある。
提案されている解決策の1つは、液体供給システムを使用して、基板の局所化された領域上のみであり、かつ投影システムの最終要素と基板の間に液体供給システムが液体を供給することである(基板は、一般に、投影システムの最終要素より大きい表面積を有する)。この調整のために提案されている1つの方法は、PCT特許出願WO99/49504に開示されており、参照のためその全体が本明細書に組み込まれている。図2及び図3に示されているように、液体は、好ましくは最終要素に対する基板の移動方向に沿って、少なくとも1つの注入口INによって基板上に供給され、投影システム下を通過した後で少なくとも1つの吸入口OUTによって除去される。すなわち、基板が要素の下で−X方向に走査されるとき、液体は、要素の+X側で供給され、−X側で吸い上げられる。図2は、液体が注入口INを介して供給され、低圧源に接続されている吸入口OUTによって要素の他方の側で吸い上げられるこの構成を図式的に示す。図2の説明図では、液体が最終要素に対する基板の移動方向に沿って供給されるが、そのような状態であることは必要とされない。様々な向きと数の注入口と吸入口を最終要素周囲に配置することが可能であり、両側に吸入口を備える4組の注入口が最終要素周囲に規則正しいパターンで設けられている一例が、図3に示されている。
提案されている別の解決策は、投影システムの最終要素と基板テーブルの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延びる封止部材を備える液体供給システムを設けることである。そのような解決策が図4に示されている。封止部材は、XY平面内において投影システムに対して実質的に静止状態であるが、Z方向で(光軸の方向で)いくらか相対移動することができる。封止は、封止部材と基板の表面との間で形成される。封止は、ガス・シールなど非接触封止であることが好ましい。ガス・シールを備えるそのようなシステムは、欧州特許出願第03252955.4号明細書に開示されており、参照のためその全体が本明細書に組み込まれている。
注入口及び吸入口の構成が異なるもの、また、非対称であるものを含めて、他のタイプの液体供給システムが明らかに可能である。
浸漬リソグラフィの難点は、装置の他の部分が、かなりの量の液体の存在に確実に対処することができるようにしなければならない対策と同様に、投影システムの最終要素と基板の間の空間に液体を供給するための構成の複雑さである。
したがって、浸漬リソグラフィ装置の複雑さを低減することが有利となるはずである。
一態様によれば、露光波長を有する放射ビームを使用して、感放射線性の層又は基板にパターンを転写するように構成されたリソグラフィ投影装置であって、
前記露光波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である非感放射線性被覆材料の層で、前記基板を少なくとも部分的に被覆するように構成された被覆形成器であって、前記非感放射線性被覆材料の層が、前記投影ビームの経路内で前記感放射線性材料の層の前に配置され、被覆手段が、前記露光波長より大きい厚さに前記非感放射線性被覆材料の層を塗布する被覆形成器を備える装置が提供される。
投影システムからの放射が被覆を通過するとき、その波長は減少する。これにより、基板上でより小さな画像構造を結像することができる(これは、システムの有効NAを増大することとしても理解することができ、又は、焦点深度を増大することができる)。従来提案されている装置のように、複雑な液体供給システムを設けることは必要とされない。というのは、被覆が、基板の表面と投影レンズの最終要素との間の空間を液体で少なくとも部分的に満たすことと同様の効果をもたらすからである。
一実施形態では、被覆形成器がさらに、前記基板を前記非感放射線性被覆材料で被覆する前に、前記感放射線性材料の層を保護するために、前記基板を保護材料で少なくとも部分的に被覆するようにされる。保護層は、装置の環境内に存在する汚染物質から感放射線性材料を保護する。
一実施形態では、被覆形成器がさらに、前記非感放射線性被覆が蒸発するのを防止するために、前記非感放射線性被覆材料を蒸発防止材料で少なくとも部分的に覆うようにされる。
本発明の他の態様によれば、感放射線性材料の層によって少なくとも部分的に覆われた基板の標的部分上に、露光波長を有するパターン形成された放射ビームを投影するステップを含むデバイス製造方法であって、
前記露光波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である非感放射線性被覆材料の層が、前記標的部分に塗布され、前記非感放射線性材料の層が、前記投影ビームの経路内で前記感放射線性材料の層の前に配置され、前記非感放射線性被覆材料の層が、前記露光波長より大きい厚さを有する方法が提供される。
したがって、単純に被覆を基板に塗布することによって、放射の波長を減少させることが可能である。この方法は、従来周知の方法に対してあまり複雑さを加えず、その結果、安価に実施することができる。
一実施形態では、この方法は、前記非感放射線性被覆材料の層を塗布する前に、前記感放射線性材料の層を保護する保護材料の層を前記基板に少なくとも部分的に塗布するステップをさらに含む。
一実施形態では、この方法は、前記非感放射線性被覆材料が蒸発するのを防止するための蒸発防止材料の層を、前記非感放射線性被覆材料の層上に少なくとも部分的に塗布するステップをさらに含む。
本発明の他の態様によれば、露光波長を有する投影ビームの放射に対して感応性のある感放射線性材料の層によって少なくとも部分的に覆われた、リソグラフィ投影装置内で使用するための基板であって、前記露光波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である非感放射線性被覆材料の層で少なくとも部分的に覆われており、前記非感放射線性材料の層が、前記投影ビームの経路内で前記感放射線性材料の層の前に配置され、前記非感放射線性被覆材料の層が、前記露光波長より大きい厚さを有する基板が提供される。
一実施形態では、基板がさらに、前記感放射線性材料の層を保護するための保護材料の層で少なくとも部分的に被覆され、前記保護材料の層が、前記感放射線性材料と前記非感放射線性被覆材料の間に配置される。
一実施形態では、基板がさらに、前記非感放射線性被覆材料が蒸発するのを防止するために、前記非感放射線性被覆材料の層上の蒸発防止材料の層で少なくとも部分的に被覆される。
一実施形態では、被覆材料が、1.0から1.7の範囲の屈折率を有する。
屈折率がこの範囲内にある場合、被覆は、それを通過する放射の波長を減少させるのに有効となる。
一実施形態では、被覆材料が、実質的に水である。
水は、屈折率1.44を有し、その結果、被覆として使用するのに良好な材料である。また、水は有害ではなく、必要に応じて容易に塗布及び除去することができる。
浸漬リソグラフィにおける他の難点は、浸漬液中の気泡及び/又は粒子の存在であると判明している。これは、投影システムに対して基板を走査している間に特に問題となる。この場合、気泡及び/又は粒子が基板表面に被着する可能性がある。これらの気泡及び/又は粒子は、パターン形成されたビームを分断する可能性があり、その結果、生産される基板の品質が低下するおそれがある。
したがって、例えば、製品の品質に対する浸漬液中の気泡及び/又は粒子の作用を低減することが有利となるはずである。
一態様によれば、デバイス製造方法において、
基板と、リソグラフィ投影装置の投影システムの少なくとも一部分との間に浸漬液を供給するステップであって、非感放射線性材料が前記基板によって担持され、前記非感放射線性材料が、放射に対して少なくとも部分的に透過性であり、また、前記浸漬液と異なる材料からなるものであり、前記非感放射線性材料が、前記基板の感放射線性層の少なくとも一部を覆って設けられるステップと、
前記浸漬液を介して、前記投影システムを使用して前記基板の標的部分上にパターン形成された放射ビームを投影するステップとを含むデバイス製造方法が提供される。
浸漬液と接触する基板の表面上の気泡は、基板上の感放射線性材料から十分離して保つことができ、その結果、パターン形成されたビームに対するその作用は、気泡が感放射線性材料により近い場合よりも小さくなる。非感放射線性材料が十分な厚さで構成されている場合、浸漬液と非感放射線性材料の間の界面上の気泡は、迷光を生じさせるだけであり、結像される製品の品質に重大な影響を及ぼさない可能性がある。また、上記は、気泡の他に、又は気泡の変わりに浸漬液中に存在する粒子についても同じ原理で働く。
一実施形態では、非感放射線性材料が、ある厚さを有し、前記放射が、ある波長を有し、前記厚さが前記波長より少なくとも大きい。このようにして、投影システムからの放射が非感放射線性材料を通過したとき、その波長が減少する。これにより、基板上でより小さな画像構造を結像することができる。
一実施形態では、非感放射線性材料が、少なくとも5μmの厚さを有する。実施形態では、この厚さを少なくとも10μm又は少なくとも20μmとすることができる。これらの厚さでは、気泡及び/又は粒子の結像に対する作用を劇的に低減することができる。また、これらの厚さでは、非感放射線性材料の表面と投影システムの一部分との間に浸漬液を供給することが可能であり、これは、結像品質に対する気泡及び/又は粒子の作用を低減することを目的としながら、投影ビームの波長を減少させるのに有効であることが判明している。
一実施形態では、非感放射線性材料が第1の屈折率を有し、浸漬液が第2の屈折率を有し、前記第1の屈折率が、非感放射線性材料の作用が投影ビームの波長を増大させることでないよう前記第2の屈折率と少なくとも同じ大きさである。
他の態様によれば、感放射線性層によって少なくとも部分的に覆われた、リソグラフィ投影装置内で使用するための基板であって、放射に対して少なくとも部分的に透過性であり、また、リソグラフィ投影装置の前記放射のパターン形成されたビームがそれを介して前記基板の標的部分上に投影される浸漬液と異なる材料からなるものである非感放射線性材料で、感放射線性層が少なくとも部分的に覆われた基板が提供される。
この基板は、本明細書に述べられている方法において使用することができる。
他の態様によれば、デバイス製造方法において、
基板と、リソグラフィ投影装置の投影システムの少なくとも一部分との間に、前記基板上の非感放射線性材料に浸漬液を供給するステップであって、放射に対して少なくとも部分的に透過性である前記非感放射線性材料が、前記基板の感放射線性層の少なくとも一部を覆って設けられ、感放射線性層上に入射するパターン形成されたビームの質に対する前記浸漬液中の気泡及び粒子のうち少なくとも1つの作用を実質的に低減するのに有効な厚さを有するステップと、
前記浸漬液を介して、前記投影システムを使用して前記基板の標的部分上にパターン形成された放射ビームを投影するステップとを含むデバイス製造方法が提供される。
次に、本発明の実施例について、対応する符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら、例としてのみ述べる。
図1は、本発明の特定の実施例によるリソグラフィ装置を概略的に示す。この装置は、以下を備える。
放射線(例えば、UV放射線)の投影ビームPBを供給するための照明システム(イルミネータ)IL。
投影システムPLに対してパターン形成デバイスを正確に位置決めするための第1の位置決めデバイスPMに接続された、パターン形成デバイス(例えば、マスク)MAを保持するための第1の支持構造(例えば、マスク・テーブル)MT。
投影システムPLに対して基板を正確に位置決めするための第2の位置決めデバイスPWに接続された、基板W(例えば、レジスト被覆されたウェハ)を保持するための第2のテーブル(例えば、ウェハ・テーブル)WT。
パターン形成デバイスMAによって投影ビームPBに与えられたパターンを基板Wの(例えば、1つ又は複数のさいの目形を含む)標的部分C上に結像するための投影システム(例えば、屈折投影レンズ系)PL。
ここで示されているように、本装置は、(例えば、透過マスクを使用する)透過タイプのものである。別法として、本装置は、(例えば、プログラム可能なミラー・アレイを使用する)反射タイプのものとすることができる。
イルミネータILは、放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置は、例えば放射源がエキシマ・レーザであるとき、別の構成要素とすることができる。そのような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば、適切な誘導ミラー及び/又はビーム・エキスパンダを含むビーム送達システムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILに導かれる。他の場合には、例えば放射源が水銀ランプであるとき、放射源を装置の一体化部分とすることができる。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビーム送達システムBDと共に、放射システムと呼ばれる可能性がある。
イルミネータILは、ビームの角度強度分布を調整するために、調整デバイスAMを含むことができる。一般に、イルミネータのひとみ平面内の強度分布の少なくとも外部及び/又は内部径方向範囲(一般にそれぞれσ−外側及びσ−内側と呼ばれる)を調整することができる。さらに、イルミネータILは、一般に、インテグレータIN及びコンデンサCOなど、様々な他の構成要素を備える。イルミネータは、その断面において所望の均一性及び強度分布を有する、投影ビームPBと呼ばれる条件付けられた放射ビームを提供する。
投影ビームPBは、マスク・テーブルMT上で保持されているマスクMA上に入射する。投影ビームPBは、マスクMAを横切って、投影システムPLを通過し、投影システムPLは、ビームPBを基板Wの標的部分C上に集束する。基板テーブルWTは、第2の位置決めデバイスPW及び位置センサIF(例えば、干渉測定デバイス)の助けにより、例えば、様々な標的部分CをビームPBの経路内で位置決めするように、正確に移動することができる。同様に、第1の位置決めデバイスPMと別の位置センサ(図1には明示的に図示せず)を使用し、例えば、マスクMAをマスク・ライブラリから機械的に取り出した後で、又は走査中に、ビームPBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。一般に、物体テーブルMT及びWTの移動は、位置決めデバイスPM及びPWの一部を形成するロング・ストローク・モジュール(粗い位置決め)及びショート・ストローク・モジュール(細かい位置決め)の助けにより実現されることになる。しかし、(スキャナではなく)ステッパの場合には、マスク・テーブルMTをショート・ストローク・アクチュエータに接続するだけとすることも、固定とすることもできる。マスクMA及び基板Wは、マスク位置合わせマークM1、M2、及び基板位置合わせマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。
図の装置は、以下のモードで使用することができる。
1.ステップ・モードでは、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTが本質的に静止したままであり、投影ビームに与えられたパターン全体が標的部分C上に1回(すなわち、1回の静止露光)で投影される。次いで、基板テーブルWTがX及び/又はY方向でシフトされ、その結果、異なる標的部分Cを露光することができる。ステップ・モードでは、露光領域の最大サイズにより、1回の静止露光で結像される標的部分Cのサイズが制限される。
2.走査モードでは、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTが同期して走査され、一方、投影ビームに与えられたパターンが標的部分C上に投影される(すなわち、1回の動的露光)。マスク・テーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPLの(縮小)倍率と映像反転特性によって決定される。走査モードでは、露光領域の最大サイズにより、1回の動的露光における標的部分の(非走査方向での)幅が制限され、一方、走査運動の長さにより、標的部分の(走査方向での)高さが決定される。
3.別のモードでは、マスク・テーブルMTが、プログラム可能なパターン形成デバイスを保持して本質的に静止したままであり、投影ビームに与えられたパターンが標的部分C上に投影されている間に、基板テーブルWTが移動又は走査される。このモードでは、一般に、パルス放射源が使用され、基板テーブルWTの各移動の後で、又は走査中、連続する放射パルスの間で、必要に応じてプログラム可能なパターン形成デバイスが更新される。この動作モードは、プログラム可能なミラー・アレイなど、プログラム可能なパターン形成デバイスを使用するマスク不要のリソグラフィに容易に適用することができる。
上述の使用モード又は全く異なる使用モードにおける組合せ及び/又は変形形態をも、使用することができる。
図5は、装置内で処理する準備ができた基板Wを示す。レジストの層2が基板の表面上にある。保護材料の層3がレジストの上方にあり、レジストを汚染物質から保護する。この保護材料の層3は薄く、投影ビームの放射の1波長未満である。この実施例では、厚さ約50nmである。被覆4(又はトップ・コート)は、被覆・システム(図示せず)によって保護層3の上部に塗布される。これは、保護層が塗布された後で、基板がリソグラフィ装置の投影領域に入るまでいつでも行うこともできる。被覆4は非感光性であり、投影ビームの波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である。この被覆は、投影ビームの放射を可能な限り透過することが好ましい。被覆4はまた、環境汚染物質のための化学的障壁として作用することもでき、その場合には、保護層3が必要とされない。
被覆4は液体又は固体とすることができ、この実施例では、この被覆は、蒸留水を含む。水は、塗布し、基板Wの表面から除去するのが容易であり、化学的な危険がない。しかし、他の材料もまた好適である。使用することができる液体の例には、基板を浸漬するのに適した液体が含まれる。使用することができる固体の例には、例えば、アセタール系又はポリビニルフェノール(PVP)など、透過性であるが感光性でないフォトレジストのベース・ポリマーが含まれる。
被覆4は、少なくともビームの波長と同じ厚さの厚さtを有するが、必要に応じて、より厚くすることができる。この最小厚は、被覆を通過する放射の波長を減少させるのに被覆が有効であることを保証する。したがって、この厚さは、投影ビームの波長に応じて、例えば、少なくとも365、248、193、157、又は126nmとすべきである。また、1より大きい波長の任意の倍数に対応して、より厚くすることができる。厚さに対する制限は、基板と投影レンズの最終要素との間のクリアランスによって決定されることになる。したがって、被覆4の最大厚は、装置の構成に応じて1mm以上となる可能性がある。例えば、被覆4として水が使用されたとき、蒸発を許容し、表面張力作用により被覆が共に集まって液滴になることがないようにするために、より厚い被覆を塗布することができる。
本発明の基板がリソグラフィ装置内で使用されたとき、被覆4は、基板の表面と投影レンズの最終要素との間の領域を液体で埋めることと同様の効果をもたらす。ビームは、被覆4を通過してからレジスト2上に入射する。ビームが被覆4に入るとき、その波長が減少する。この効果が発生するために、被覆の屈折率は、空気(1.0)とレジスト(約1.7)の屈折率の間とすべきである。屈折率は、約1.4であることが好ましい。屈折率1.44を有する水は、被覆として使用するのに特に適している。保護層3は、その厚さが波長より小さいため、投影ビームの波長に対して作用しない。
したがって、基板を浸漬する利点が、複雑な液体供給システムを必要とすることなしに達成される。さらに、既存の装置に対して、その構成の実質的な変更を必要とすることなしに本発明を適用することが可能であり、例えば、基板の取り扱いに少しの変更を加えることが必要とされる可能性があるにすぎない。
本発明の第2の実施例が図6に示されている。この実施例の構成は、以下に述べることを除いて、第1の実施例に関するものである。
この実施例では、蒸発防止層5が被覆4の上部に塗布される。この蒸発防止層5は、液体、例えば、被覆4の沸点より高い沸点を有する油である。したがって、被覆4の蒸発は、層5の存在によって防止される。層5は、投影ビームに対して少なくとも部分的に透過性であり、好ましくは、実質的にすべてのビーム放射を透過する。
したがって、被覆4の蒸発が防止され、その厚さをより正確に制御することを可能にする(蒸発防止層5が被覆4の蒸発を防止するため、時間が経過しても被覆4の厚さの減少はない)。
図7は、投影システムPLの最終要素と基板Wの間の空間に液体を供給するための液体供給システム、又は貯溜部を示す。上述のものなど、別の液体供給システムが、本発明の第3の実施例で使用される。
貯溜部10は、投影システムの結像領域の周りで基板に対する非接触封止を形成し、その結果、液体は、基板表面と投影システムの最終要素との間の空間を満たすように閉じ込められる。貯溜部は、投影システムPLの最終要素の下方で、それを囲んで配置された封止部材12によって形成される。液体は、投影システム下方で封止部材12内の空間内にもたらされる。封止部材12は投影システムの最終要素の少し上方で延在し、液体レベルは最終要素の上方に上昇し、その結果、液体のバッファが提供される。封止部材12は、上端部で投影システム又はその最終要素の形状に密接に共形となることが好ましい、例えば円形とすることができる内部周縁部を有する。底部で内部周縁部は結像領域の形状、例えば、そのような状態であることは必要とはされないが、長方形に密接に共形となる。
液体は、封止部材12の底部と基板Wの表面との間で、ガス・シール16によって貯溜部内に閉じ込められる。ガス・シールは、圧力下で注入口15を介して封止部材12と基板の間の間隙に供給され、第1の吸入口14を介して抜き取られるガス、例えば空気又は合成空気(ただし、好ましくはN2又は別の不活性ガス)によって形成される。ガス注入口15の超過圧力、第1の吸入口14の真空レベル、及び間隙の幾何形状は、内側に向かって高速で空気が流れて液体を閉じ込めるように構成される。
図8は、リソグラフィ装置内で処理する準備ができた、本発明の第3の実施例による基板Wを示す。感放射線性材料の層22(すなわち、いわゆる「レジスト」)が基板Wの表面上にある。感放射線性材料22は、厚さ約200nmである。保護材料の層23が感放射線性材料22の上方にあり、感放射線性材料を汚染物質から保護する。この保護材料は、薄いものである。一実施例では、この厚さは、投影ビームの放射の1波長未満である。例えば、保護材料の層23は、厚さ約80nmである。
上部被覆24が、保護材料の層23の上方に設けられ(例えば、塗布され)ている。上部被覆又は層24は、投影ビームPBの波長の放射に感応性でない材料からなるものであり、投影ビームPBの波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である。一実施例では、浸漬液と異なり、浸漬液と混和しないものである。一実施例では、上部被覆24は、前記基板Wに付けられ、固体とすることができる。一実施例では、上部被覆24は、投影ビームの放射の少なくとも80%を透過する。実施例では、上部被覆24は、投影ビームの放射の少なくとも90%又は少なくとも95%を透過するであろう。一実施例では、上部被覆24はまた、図2及び3、4又は7に示されているものなど、液体供給システムによって供給された浸漬液と反応しないものである。波長193nmで、浸漬液として使用するのに水が好適な液体であることが判明している。
図9及び10は、本発明の一実施例がどのように機能するかを示す。図9では、基板Wは、結像中に浸漬液で少なくとも部分的に覆われる標準的な基板である。図10は、結像中の本発明の一実施例による基板を示す。図9でわかるように、従来の基板における浸漬液中の気泡及び/又は粒子25は、感放射線性層22から80nm(すなわち、保護層3の厚さ)離れているだけである。この場合、基板の表面上の気泡及び/又は粒子は、例えば、焦点深度内に存在することによって結像の質に重大な影響を及ぼす可能性がある。対照的に、図10からわかるように、上部被覆24は、浸漬液中の気泡及び/又は粒子を感放射線性層22から少なくとも距離tで保つ。したがって、結像の質に対する気泡及び/又は粒子の作用を、リソグラフィ投影装置をそれ以上複雑にすることなしに(例えば、気泡及び/又は粒子を焦点外とすることにより)かなり低減することができる。一実施例では、上部被覆24は、気泡形成を抑制し、形成される気泡を焦点外にするのを助けるために親水性であり、例えば、50度から70度の範囲の接触角を有する。
一実施例では、上部被覆24は、おそらくは浸漬液の屈折率が0.2又は0.1以内の、浸漬液の屈折率と実質的に同じ屈折率を有することが望ましい。このようにして、被覆24の厚さの変動に起因するものなど光学的作用を無視することができる。したがって、一実施例では、上部被覆24は、空気の屈折率より大きい屈折率を有し、一実施例では、より大きくはないが、浸漬液の屈折率と同じ大きさである。一実施例では、非感放射線性材料が、1から1.9の範囲の屈折率を有する。
一実施例では、上部被覆24は、投影ビームの波長よりはるかに厚い。厚さ対気泡及び/又は粒子径の比は、10対1に可能な限り近いか、それより大きいものとすべきである。予想される最大の気泡及び/又は粒子のサイズは1μmであり、そのため、最上の性能のために、上部被覆24の厚さは、少なくとも10μmとすべきである。一実施例では、厚さは、少なくとも20μm又は少なくとも30μmとし、また、それを超えると被覆を設けることが困難になる、またコストがひどく高くなり得る100μmまでとすることができる。
一実施例では、非感放射線性材料が、浸漬液中で実質的に不溶性かつ非反応性である。そのような状態でない場合、本発明の実施例は依然として機能するが、基板の結像中に上部被覆24の溶解を考慮することが必要となる可能性がある。一実施例では、上部被覆24は、一般にレジスト処理と共に使用される溶剤で除去することができる。
上部被覆24は、抗蒸発被覆を有する水の層、又は水性ゲルである保護材料の(従来の)層23(従来トップ・コートとして知られる)に類似のものとすることができる。ポリマー又はプラスチックが好適である可能性がある。
保護材料の層23と上部被覆24の機能は、上述の厚さ及び特性を有する、同時に塗布された1つの同じ層によって実行され得ることが明らかであろう(すなわち、本発明の一実施例を「厚い」トップ・コートと見なすことができる)。
一実施例では、上部被覆は親水性であり、例えば90度から120度の範囲の接触角を有し、この場合、浸漬液が貯溜部10から漏れるのを防止する助けとなる。
本文中では、リソグラフィ装置のIC製造時における使用を具体的に参照することがあるが、本明細書で述べられているリソグラフィ装置には、集積光学系、磁区メモリ用のガイド及び検出パターン、フラットパネル・ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造など、他の応用分野があり得ることを理解されたい。当業者なら、そのような代替応用例の文脈において、本明細書における「ウェハ」又は「ダイ」という用語のどのような使用も、それぞれより一般的な用語である「基板」又は「標的部分」と同義と見なすことができることを理解するであろう。本明細書で参照されている基板は、露光の前後に、例えば、トラック(一般に、レジストの層を基板に形成し、露光されたレジストを現像するツール)、測定ツール、及び/又は検査ツール内で処理され得る。適用可能な場合、本明細書における開示は、そのような、また他の基板処理ツールに適用することができる。さらに、基板は、例えば多層ICを作成するために複数回処理することができ、その結果、本明細書で使用される基板という用語は、すでに複数回処理された層を含む基板を指すこともあり得る。
上記では、本発明の実施例の使用を、光リソグラフィの文脈で具体的に参照することがあるが、本発明は、インプリント・リソグラフィなど他の応用例で使用することができ、状況において可能な場合、光リソグラフィに限定されないことを理解されたい。インプリント・リソグラフィでは、パターン形成デバイスの起伏形状により、基板上で作成されるパターンが画成される。パターン形成デバイスの起伏形状を、基板に塗布されたレジストの層内に押し付けることができ、基板上で、電磁放射、熱、圧力、又はそれらの組合せを加えることによってレジストを硬化させる。パターン形成デバイスは、レジストが硬化した後でレジストから移動され、レジスト内にパターンを残す。
本明細書で使用される「放射線」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)(例えば、約365、248、193、157、又は126nmの波長を有する)放射を含めて、あらゆるタイプの電磁放射を包含する。
「レンズ」という用語は、状況において可能な場合、様々なタイプの屈折、反射、磁気、電磁気、及び静電光学構成要素のいずれか1つ又は組合せを指す可能性がある。
上記では、本発明の特定の実施形態について述べたが、本発明は、述べられているもの以外の方法で実施することができることを理解されたい。
本発明は、任意の浸漬リソグラフィ装置、それだけには限らないが、特に、上述のタイプに適用することができる。
上記の説明は、制限するものでなく、例示的なものであるものとする。したがって、添付の特許請求の範囲から逸脱することなしに、述べられている本発明に修正を加えることができることを、当業者なら理解できるだろう。
上記では、本発明の特定の実施形態について述べたが、本発明は、述べられているもの以外の方法で実施することができることを理解されたい。この説明は、本発明を限定しないものとする。
本発明の一実施例によるリソグラフィ投影装置を示す図である。 本発明の一実施例と共に使用する液体供給システムを断面で示す図である。 図2の液体供給システムを平面で示す図である。 別の従来技術のリソグラフィ投影装置による液体供給システムを示す図である。 本発明の第1の実施例による被覆を有する基板を示す図である。 本発明の第2の実施例による被覆を有する基板を示す図である。 本発明の一実施例の液体供給システムを示す図である。 本発明の一実施例による基板を示す図である。 結像中の投影システム下の従来の基板を示す図である。 結像中の投影システム下の本発明の一実施例による基板を示す図である。
符号の説明
AM 調整デバイス
BD ビーム送達システム
BS ビーム・スプリッタ
C 標的部分
CO コンデンサ
D 距離
IF 位置センサ
IL 照明システム(イルミネータ)
IN 注入口
IN インテグレータ
M1 マスク位置合わせマーク
M2 マスク位置合わせマーク
MA パターン形成デバイス(マスク)
MT 第1の支持構造(マスク・テーブル)
OUT 吸入口
P1 基板位置合わせマーク
P2 基板位置合わせマーク
PB 投影ビーム
PL 投影システム
PM 第1の位置決め手段
PW 第2の位置決めデバイス
SO 放射源
W 基板
WT 第2のテーブル(ウェハ・テーブル)
2 レジストの層
3 保護材料の層
4 被覆
5 蒸発防止層
10 貯溜部
12 封止部材
14 第1の吸入口
15 ガス注入口
22 感放射線性材料の層
23 保護材料の層
24 上部被覆
25 気泡及び/又は粒子

Claims (46)

  1. 露光波長を有するビーム放射を使用して、感放射線性の層又は基板にパターンを転写するように構成されたリソグラフィ投影装置であって、
    前記露光波長に対して少なくとも部分的に透過性である非感放射線性被覆材料の層で、前記基板を少なくとも部分的に被覆するように構成された被覆形成器であって、前記非感放射線性被覆材料の層が、前記投影ビームの経路内で前記感放射線性材料の層の前に配置され、被覆手段が、前記露光波長より大きい厚さに前記非感放射線性被覆材料の層を塗布する被覆形成器を備える装置。
  2. 前記被覆形成器がさらに、前記基板を前記非感放射線性被覆材料で被覆する前に、前記感放射線性材料の層を保護するために、前記基板を保護材料で少なくとも部分的に被覆するように構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記被覆形成器がさらに、非感放射線性被覆が蒸発するのを防止するために、前記非感放射線性被覆材料を蒸発防止材料で少なくとも部分的に覆うように構成される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記被覆材料が、1.0から1.9の範囲の屈折率を有する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記被覆材料が、実質的に水である、請求項4に記載の基板。
  6. 感放射線性材料の層によって少なくとも部分的に覆われた基板の標的部分上に、露光波長を有するパターン形成された放射ビームを投影するステップを含むデバイス製造方法であって、
    前記露光波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である非感放射線性被覆材料の層が、前記標的部分に塗布され、前記非感放射線性材料の層が、前記投影ビームの経路内で前記感放射線性材料の層の前に配置され、前記非感放射線性被覆材料の層が、前記露光波長より大きい厚さを有する方法。
  7. 前記非感放射線性被覆材料の層を塗布する前に、前記感放射線性材料の層を保護するための保護材料の層を前記基板に少なくとも部分的に塗布するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記非感放射線性被覆材料が蒸発するのを防止するための蒸発防止材料の層を、前記非感放射線性被覆材料の層上に少なくとも部分的に塗布するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記被覆材料が、1.0から1.9の範囲の屈折率を有する、請求項6に記載の方法。
  10. 前記被覆材料が、実質的に水である、請求項9に記載の方法。
  11. 露光波長を有する投影ビームの放射に対して感応性のある感放射線性材料の層によって少なくとも部分的に覆われた、リソグラフィ投影装置内で使用するための基板であって、前記露光波長の放射に対して少なくとも部分的に透過性である非感放射線性被覆材料の層で少なくとも部分的に覆われており、前記非感放射線性材料の層が、前記投影ビームの経路内で前記感放射線性材料の層の前に配置され、前記非感放射線性被覆材料の層が、前記露光波長より大きい厚さを有する基板。
  12. さらに、前記感放射線性材料の層を保護するための保護材料の層で少なくとも部分的に被覆され、前記保護材料の層が、前記感放射線性材料と前記非感放射線性被覆材料の間に配置される、請求項11に記載の基板。
  13. さらに、非感放射線性被覆材料が蒸発するのを防止するために、前記非感放射線性被覆材料の層上を蒸発防止材料の層で少なくとも部分的に被覆される、請求項11に記載の基板。
  14. 前記被覆材料が、1.0から1.9の範囲の屈折率を有する、請求項11に記載の基板。
  15. 前記被覆材料が、実質的に水である、請求項14に記載の基板。
  16. デバイス製造方法において、
    基板と、リソグラフィ投影装置の投影システムの少なくとも一部分との間に浸漬液を供給するステップであって、非感放射線性材料が前記基板によって担持され、前記非感放射線性材料が、放射に対して少なくとも部分的に透過性であり、また、前記浸漬液と異なる材料からなるものであり、前記非感放射線性材料が、前記基板の感放射線性層の少なくとも一部を覆って設けられるステップと、
    前記浸漬液を介して、前記投影システムを使用して前記基板の標的部分上にパターン形成された放射ビームを投影するステップとを含むデバイス製造方法。
  17. 前記非感放射線性材料が、ある厚さを有し、前記放射が、ある波長を有し、前記厚さが前記波長より大きい、請求項16に記載の方法。
  18. 前記非感放射線性材料が、少なくとも5μmの厚さを有する、請求項16に記載の方法。
  19. 前記非感放射線性材料が、少なくとも10μmと少なくとも20μmのうちの1つの厚さを有する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記非感放射線性材料が第1の屈折率を有し、前記浸漬液が第2の屈折率を有し、前記第1の屈折率が、前記第2の屈折率の0.2以内である、請求項16に記載の方法。
  21. 前記第1の屈折率が、前記第2の屈折率の0.1以内、及び前記第2の屈折率と実質的に同じのうちの1つである、請求項20に記載の方法。
  22. 前記非感放射線性材料が、1.0から1.9の範囲の屈折率を有する、請求項16に記載の方法。
  23. 前記非感放射線性材料が、実質的に前記浸漬液中で不溶性かつ前記浸漬液と非反応性である、請求項16に記載の方法。
  24. 前記感放射線性層と前記非感放射線性層の間に、さらなる保護材料がある、請求項16に記載の方法。
  25. 前記非感放射線性層が、前記感放射線性層上に入射するパターン形成されたビームの質に対する前記浸漬液中の気泡及び粒子のうち少なくとも1つの作用を実質的に低減するのに有効な厚さのものである、請求項16に記載の方法。
  26. 前記基板の前記感放射線性層を前記非感放射線性材料で少なくとも部分的に被覆するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  27. 感放射線性層によって少なくとも部分的に覆われた、リソグラフィ投影装置内で使用するための基板であって、放射に対して少なくとも部分的に透過性であり、また、リソグラフィ投影装置の前記放射のパターン形成されたビームがそれを介して前記基板の標的部分上に投影される浸漬液と異なる材料からなるものである非感放射線性材料で、前記感放射線性層が少なくとも部分的に覆われた基板。
  28. 前記非感放射線性材料が、ある厚さを有し、前記放射が、ある波長を有し、前記厚さが前記波長より大きい、請求項27に記載の基板。
  29. 前記非感放射線性材料が、少なくとも5μmの厚さを有する、請求項27に記載の基板。
  30. 前記非感放射線性材料が、少なくとも10μmと少なくとも20μmのうちの1つの厚さを有する、請求項29に記載の基板。
  31. 前記非感放射線性材料が第1の屈折率を有し、前記浸漬液が第2の屈折率を有し、前記第1の屈折率が、前記第2の屈折率の0.2以内である、請求項27に記載の基板。
  32. 前記第1の屈折率が、前記第2の屈折率の0.1以内、及び前記第2の屈折率と実質的に同じのうちの1つである、請求項31に記載の基板。
  33. 前記非感放射線性材料が、1.0から1.9の範囲の屈折率を有する、請求項27に記載の基板。
  34. 前記感放射線性層と前記非感放射線性層の間に、さらなる保護材料がある、請求項27に記載の基板。
  35. 前記非感放射線性材料が、実質的に前記浸漬液中で不溶性かつ前記浸漬液と非反応性である、請求項27に記載の基板。
  36. 前記非感放射線性層が、前記感放射線性層上に入射するパターン形成されたビームの質に対する前記浸漬液中の気泡及び粒子のうち少なくとも1つの作用を実質的に低減するのに有効な厚さのものである、請求項27に記載の基板。
  37. デバイス製造方法において、
    基板と、リソグラフィ投影装置の投影システムの少なくとも一部分との間に、前記基板上の非感放射線性材料に浸漬液を供給するステップであって、放射に対して少なくとも部分的に透過性である前記非感放射線性材料が、前記基板の感放射線性層の少なくとも一部を覆って設けられ、前記感放射線性層上に入射するパターン形成されたビームの質に対する前記浸漬液中の気泡及び粒子のうち少なくとも1つの作用を実質的に低減するのに有効な厚さを有するステップと、
    前記浸漬液を介して、前記投影システムを使用して前記基板の標的部分上にパターン形成された放射ビームを投影するステップとを含むデバイス製造方法。
  38. 前記厚さが前記放射の波長より大きい、請求項37に記載の方法。
  39. 前記厚さが少なくとも5μmである、請求項37に記載の方法。
  40. 前記厚さが、少なくとも10μmと少なくとも20μmのうちの1つである、請求項39に記載の方法。
  41. 前記非感放射線性材料が第1の屈折率を有し、前記浸漬液が第2の屈折率を有し、前記第1の屈折率が、前記第2の屈折率の0.2以内である、請求項37に記載の方法。
  42. 前記第1の屈折率が、前記第2の屈折率の0.1以内、及び前記第2の屈折率と実質的に同じのうちの1つである、請求項41に記載の方法。
  43. 前記非感放射線性材料が、1.0から1.9の範囲の屈折率を有する、請求項37に記載の方法。
  44. 前記非感放射線性材料が、実質的に前記浸漬液中で不溶性かつ前記浸漬液と非反応性である、請求項37に記載の方法。
  45. 前記感放射線性層と前記非感放射線性層の間に、さらなる保護材料がある、請求項37に記載の方法。
  46. 前記基板の前記感放射線性層を前記非感放射線性材料で少なくとも部分的に被覆するステップをさらに含む、請求項37に記載の方法。
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