JP2008097533A - 電源回路及びこれを用いる車載電子制御装置 - Google Patents

電源回路及びこれを用いる車載電子制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電源瞬断又は入力電圧の急峻な低下に対して有効な対策が施された車載電子制御装置用電源回路の提供。
【解決手段】電源電圧を入力電圧Vとして出力電圧Vccを生成する車載電子制御装置1用電源回路100A、100Bであって、出力電圧調整用トランジスタTr1と、前記出力電圧Vccが一定値に調整されるように前記トランジスタTr1を駆動する駆動手段(AMP,R3,R4)と、前記入力電圧Vと前記出力電圧Vccを比較する比較手段(CMP)とを備え、前記入力電圧Vが前記出力電圧Vccより小さい場合に、前記トランジスタTr1を導通状態から非導通状態に切り替えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載電子制御装置用電源回路及びこれを用いる車載電子制御装置に関する。
従来から、通常のリニア電源回路として、図3に示すような回路が知られている。このリニア電源回路では、電圧調整用のPNPトランジスタTr1を介して入力電圧Vが出力電圧VCCに変換され、差動増幅器AMPが、内蔵する基準電圧VREFとPNPトランジスタTr1のコレクタ電圧(出力電圧)VCCとを比較し、VCCが5Vとなるように、PNPトランジスタTr1のベース電流を制御している。
ところで、近年では、ECU(Electronic Control Unit)やEDU(Electronic Driver Unit)のような車載電子制御装置は、エンジンやトランスミッションに直接搭載されたり、アクチュエータの近い部位に搭載されるといったように、非常に振動の厳しい環境に設置される場合がある。従って、特に、車載電子制御装置が、かかる環境に設置される場合には、振動により電源のコネクタ部がオープンとなる電源瞬断に対して有効な対策を施す必要がある。また、EDUのような車載電子制御装置の場合には、入力電圧側に負荷が設定されるので、負荷の動作により入力電圧が急峻に低下する場合がある。従って、特に、車載電子制御装置がEDUの場合には、かかる入力電圧の急峻な低下に対して有効な対策を施す必要がある。
この点、上記の通常のリニア電源回路では、電源瞬断が生ずると、入力電圧側のコンデンサC1で蓄えられた電荷により出力電圧VCC側の負荷への給電が可能であるが、当該コンデンサで蓄えられた電荷の減少に伴い入力電圧Vが出力電圧VCCより小さくなると、PNPトランジスタTr1は、電流増幅率が低いものの逆方向にオンする状態となり、出力電圧VCC側から入力電圧VB側に電流を逆流させて、出力電圧VCCの低下を早めてしまう。即ち、出力電圧VCC側のコンデンサC1が、出力電圧VCC側の負荷RL2に対する電源として適切に機能しなくなる。また、上記の通常のリニア電源回路では、入力電圧V側に負荷RL1を設けた場合、当該負荷RL1の動作に起因して入力電圧VBの急峻な低下が生ずると、PNPトランジスタTr1は、同様に、出力電圧VCC側から入力電圧VB側に電流を逆流させて、出力電圧VCCの低下を早めてしまう。
このような通常のリニア電源回路における問題点、即ち電源瞬断又は入力電圧の急峻な低下に対する対策が施された電源回路として、例えば、特許文献1に示される電源回路が提案されている。この特許文献1では、入力電圧VBのリップルを抑制して平滑電圧VCとするコンデンサを備えた車両用制御装置の電源回路において、前記コンデンサへの入力電圧VBの供給通路へ接続されたPNPトランジスタを備え、前記入力電圧VBと前記平滑電圧VC とを比較し、入力電圧VBが平滑電圧VCよりも高い場合にはPNPトランジスタをオンして導通状態とし、入力電圧VB が平滑電圧VCよりも低い場合にはPNPトランジスタをオフして非導通状態とする技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に示される電源回路では、入力電圧と平滑電圧間の電源配線スイッチとして使用しているPNPトランジスタにも、ある適度大きな定格のトランジスタを使用する必要があり、コストアップや基板実装面積の増加の原因となる。また、トランジスタのオン時のCE間飽和電圧は小さいが、システムの最低動作電圧をできる限り低くしたい場合、それが欠点となる虞がある。
特開平6−98478号公報
本発明は、電源瞬断又は入力電圧の急峻な低下に対して有効な対策が施された車載電子制御装置用電源回路及びこれを用いる車載電子制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、電源電圧を入力電圧として出力電圧を生成する車載電子制御装置用電源回路であって、
出力電圧調整用トランジスタと、
前記出力電圧が一定値に調整されるように前記トランジスタを駆動する駆動手段と、
前記入力電圧と前記出力電圧を比較する比較手段とを備え、
前記入力電圧が前記出力電圧より小さい場合に、前記トランジスタを導通状態から非導通状態に切り替えることを特徴とする。
第2の発明は、電源電圧を入力電圧として出力電圧を生成する車載電子制御装置用電源回路であって、
出力電圧調整用トランジスタと、
前記出力電圧の分圧値及び基準電圧が入力側に印加され、出力側に前記トランジスタのベースが接続される増幅器と、
所定分圧比で分圧された前記入力電圧の分圧値と、同所定分圧比で分圧された前記出力電圧の分圧値とが入力側に印加される比較器と、
前記トランジスタのベースと前記増幅器の出力側との間に設けられる第2のトランジスタとを備え、該第2のトランジスタのベースに前記比較器の出力側が接続される、電源回路。
第3の発明は、第2の発明に係るにおいて、
前記比較器及び前記増幅器には、共通の抵抗により分圧された前記出力電圧の分圧値が入力されることを特徴とする。これにより、増幅器に対して用いられる既存の抵抗を用いることで、抵抗の数を増やすことなく簡易な回路構成を実現することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係る電源回路を内蔵する車載電子制御装置である。
本発明によれば、電源瞬断又は入力電圧の急峻な低下に対して有効な対策が施された車載電子制御装置用電源回路及びこれを用いる車載電子制御装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の第1実施例による電源回路100Aを含む車載電子制御装置1の主要なハードウェア構成を示す構成図である。
車載電子制御装置1は、以下で説明する第1実施例による電源回路100Aやドライブ回路200を含む各種回路が実装されたIC(integrated circuit)や、マイクロコンピューター300、入出力回路400等を備える。尚、ドライブ回路200の一部又は全部は、電源回路100Aが実装されたICとは別に設けられてもよい。
車載電子制御装置1は、図1に示すように、バッテリBから電源供給を受ける。バッテリBと車載電子制御装置1との間には、イグニッションスイッチIGが接続されている。バッテリBは、鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ、燃料電池等を含む如何なるタイプの電源であってよいし、オルタネータ(発電機)であってもよい。
車載電子制御装置1は、図1に示すように、バッテリBからの電源電圧によりモータ等を駆動するドライブ回路200を含むEDU(Electronic Driver Unit)であることが好適であるが、ECU(Electronic Control Unit)であってもよい。車載電子制御装置1は、例えばエンジンやトランスミッションのような車両の如何なる電子機器を制御するものであってもよい。車載電子制御装置1は、車両の任意の箇所に設置されてよいが、以下で説明する第1実施例による電源回路100Aは、特に、車載電子制御装置1が車体の振動が生じやすい部位に設置される場合に好適である。
図2は、本発明の第1実施例による電源回路(リニア電源回路)100Aとそれに関連する構成を示す回路図である。
電源回路100Aは、定格電圧12VのバッテリBにより生成される電圧を、入力電圧Vとして、5Vに調整した出力電圧Vccを生成する。入力電圧V側には、負荷RL1が接続され、出力電圧Vcc側には、負荷RL2が接続される。
負荷RL1は、モータやソレノイド弁のようなアクチュエータを駆動するドライブ回路200であってよい。車載電子制御装置1が例えばボデー系電子部品を制御する装置の場合、ドライブ回路200は、例えばパワーウインド用モータを駆動するものであってよい。車載電子制御装置1が例えばエンジン系電子部品を制御する装置の場合、ドライブ回路200は、電磁駆動弁やカムバイワイヤ機構の吸気バルブを駆動するものであってよい。
負荷RL2は、マイクロコンピューター300(CPUやROMなどのメモリ等)であってよい。
電源回路100Aは、出力電圧調整用トランジスタTr1を備える。トランジスタTr1は、PNPトランジスタであってよく、或いは、Pch−MOSトランジスタであってもよい。
トランジスタTr1のエミッタ側には、バッテリBの正極側が接続されると共に、トランジスタTr1のエミッタ側には、入力電圧Vを分圧する抵抗R1,R2の組、負荷RL1、及び、入力電圧Vを平滑化する平滑用コンデンサC1が、互いに並列に接続される。抵抗R1,R2の組、負荷RL1及び平滑用コンデンサC1は、互いに並列に、それぞれ、バッテリBの正極側と負極側(グランド)との間に直列に接続される。
トランジスタTr1のコレクタ側には、出力電圧Vccを分圧する抵抗R3,R4の組、出力電圧Vccを安定化させるための平滑用コンデンサC2、及び、負荷RL2が、互いに並列に接続される。抵抗R3,R4の組、平滑用コンデンサC2及び負荷RL2は、互いに並列に、それぞれ、トランジスタTr1のコレクタとバッテリBの負極側との間に直列に接続される。
トランジスタTr1のベース側には、後述の切替手段SWを介して、増幅器AMPが接続される。増幅器AMPは、基準電圧VREFと出力電圧Vccの分圧値(C点の電位)との差に応じて、トランジスタTr1のベース電流を制御する。即ち、増幅器AMPは、出力電圧Vccが5Vより大きい場合にはトランジスタTr1をオフさせ、出力電圧Vccが5Vより小さい場合にはトランジスタTr1をオンさせるといった具合に、出力電圧Vccが5Vに安定するようにフィードバック制御を行う。尚、本例では、出力電圧Vccが5Vに対して、基準電圧VREFは、1.25Vとされ、分圧比は、R3:R4=3:1とされる。
比較器CMPの反転入力端子には、抵抗R1,R2により分圧された入力電圧Vの分圧値が入力され、比較器CMPの非反転入力端子には、抵抗R3,R4により分圧された出力電圧Vccの分圧値が入力される。即ち、比較器CMPは、入力電圧Vの分圧値(A点の電位)と、出力電圧Vccの分圧値(B点の電位)とを比較する。ここで、抵抗R3,R4による分圧比は、抵抗R1,R2による分圧比と同一である。即ち、R3:R4=R1:R2である。従って、比較器CMPでは、実質的に、入力電圧Vと出力電圧Vccが比較されることになる。尚、比較器CMPの動作用電圧は、入力電圧Vとする。比較器CMPの出力端子には、切替手段SWが接続される。
切替手段SWは、トランジスタTr1のベース側と増幅器AMPの出力側との間に設けられる。切替手段SWは、比較器CMPの出力に応じて、トランジスタTr1のベース側と増幅器AMPの出力側との間を選択的に接続又は遮断させる。
具体的には、比較器CMPの出力がLowレベルの場合、即ち入力電圧Vの分圧値が出力電圧Vccの分圧値よりも大きい場合には、切替手段SWは閉じられる。即ち、入力電圧Vが出力電圧Vccよりも大きい場合には、トランジスタTr1のベースが増幅器AMPの出力端子と接続された状態が形成される。尚、システム起動時に入力電圧Vが上昇していく際や通常の正常状態では、入力電圧Vが出力電圧Vccよりも大きく、比較器CMPは、切替手段SWが閉になるように動作する。この場合、トランジスタTr1のベース電流が上述の如く増幅器AMPによりフィードバック制御され、出力電圧Vccが5Vの一定電圧に維持される。
一方、比較器CMPの出力がHighレベルの場合、即ち入力電圧Vの分圧値が出力電圧Vccの分圧値よりも小さい場合には、切替手段SWは開かれる。即ち、入力電圧Vが出力電圧Vccよりも小さい場合には、トランジスタTr1のベースが増幅器AMPの出力端子から遮断された状態が形成される。この場合、トランジスタTr1が増幅器AMPにより制御されることは無く(トランジスタTr1のベース電流が遮断され)、それ故に、トランジスタTr1は非導通状態(オフ)となる。その結果、電源回路100Aの入力側と出力側とが切り離されることになる。
ここで、図3を参照して、本実施例による電源回路100Aの有用性について説明する。図3は、従来的な電源回路を示す図である。本実施例による電源回路100Aは、従来的な電源回路に対して、図2に点線で囲まれた構成、即ち比較器CMP、切替手段SW、及び抵抗R1,R2が追加されている。
図3に示す従来的な電源回路では、例えば電源瞬断が生じ、入力電圧Vが出力電圧VCCより小さくなっても、トランジスタTr1のベース電流は遮断されずに流れ続ける。これにより、トランジスタTr1は、電流増幅率が低いものの逆方向にオンする状態となり、出力電圧VCC側から入力電圧V側に電流を逆流させて、出力電圧VCCの低下を早めてしまう。即ち、出力電圧側の平滑用コンデンサC2が、出力電圧側の負荷RL2に対して電源として適切に機能しなくなる。また、図3に示す電源回路では、入力電圧側の負荷RL1の動作に起因して入力電圧VBの急峻な低下が生じ、入力電圧Vが出力電圧VCCより小さくなっても、トランジスタTr1のベース電流は遮断されずに流れ続ける。これにより、トランジスタTr1は、同様に、出力電圧VCC側から入力電圧VB側に電流を逆流させて、出力電圧VCCの低下を早めてしまう。
これに対して、本実施例による電源回路100Aでは、例えば電源瞬断が生じ、入力電圧Vが出力電圧VCCより小さくなると、比較器CMPの出力がHighレベルになり、それに伴って、切替手段SWが開となり、トランジスタTr1のベース電流が遮断され、トランジスタTr1がオフとなる。従って、上述の従来的な電源回路のトランジスタTr1にて生ずるような出力電圧VCC側から入力電圧VB側への電流の逆流が防止されるので、当該逆流に起因した出力電圧VCCの低下を防止することができる。この場合、出力電圧VCCは、平滑用コンデンサC2と負荷RL2によって決まる時定数にて低下するだけとなる。
また、本実施例による電源回路100Aでは、負荷RL1の動作に起因して入力電圧VBの急峻な低下が生じた場合も同様に、比較器CMPの出力がHighレベルになり、それに伴って、切替手段SWが開となり、トランジスタTr1のベース電流が遮断され、トランジスタTr1がオフとなる。従って、入力電圧VBの急峻な低下が生じた場合も、上述の従来的な電源回路で生ずるような出力電圧VCC側から入力電圧VB側への電流の逆流が防止されるので、当該逆流に起因した出力電圧VCCの低下を防止することができる。
このように、本実施例によれば、例えば振動によりコネクタ部がオープンとなって電源瞬断が生じた場合や、例えば負荷RL1が大電流を短時間で消費して入力電圧VBの急峻な低下が生じた場合でも、それに応じてトランジスタTr1を非導通状態に切り替えることで、トランジスタTr1を介した出力電圧VCC側から入力電圧VB側への電流の逆流が防止され、出力電圧側の平滑用コンデンサC2を、出力電圧側の負荷RL2に対して電源として適切に機能させることができる。
尚、本実施例において、切替手段SWは、具体的には、図4に示すように、PNPトランジスタTr2であってよい。図4に示す例では、PNPトランジスタTr2のエミッタがトランジスタTr1のベースに接続され、PNPトランジスタTr2のコレクタが増幅器AMPの出力端子に接続されている。PNPトランジスタTr2のベースは、比較器CMPの出力端子が接続されている。比較器CMPは、入力電圧Vの分圧値(A点の電位)と、出力電圧Vccの分圧値(B点の電位)とを入力として、トランジスタTr2のベース電流を制御する。即ち、比較器CMPは、上述の如く入力電圧Vの分圧値が出力電圧Vccの分圧値よりも大きい場合には、PNPトランジスタTr2をオンさせ(コレクターエミッタ間を導通させ)、入力電圧Vの分圧値が出力電圧Vccの分圧値よりも小さい場合には、PNPトランジスタTr2をオフにさせる(コレクターエミッタ間を非導通状態にする)。尚、PNPトランジスタTr2に代えて、Pch−MOSトランジスタが用いられてもよい。
図5は、本発明の第2実施例による電源回路(リニア電源回路)100Bとそれに関連する構成を示す回路図である。上述の実施例1と同様の参照符号が付された要素は、特に以下で言及しない限り、上述の実施例1と同様の構成であってよい。尚、電源回路100Bが組み込まれる車載電子制御装置は、上述の実施例1の車載電子制御装置1と同様であってよい。
第2実施例による電源回路100Bは、出力電圧Vccを分圧する抵抗R3,R4に加えて、出力電圧Vccを分圧する抵抗R5,R6が追加されている。抵抗R5,R6の組は、抵抗R3,R4の組と同様、トランジスタTr1のコレクタとバッテリBの負極側との間に直列に接続される。
比較器CMPの反転入力端子には、抵抗R1,R2により分圧された入力電圧Vの分圧値が入力され、比較器CMPの非反転入力端子には、抵抗R5,R6により分圧された出力電圧Vccの分圧値が入力される。即ち、比較器CMPは、入力電圧Vの分圧値(A点の電位)と、出力電圧Vccの分圧値(D点の電位)とを比較する。ここで、抵抗R5,R6による分圧比は、抵抗R1,R2による分圧比と同一である。即ち、R5:R6=R1:R2である。従って、比較器CMPでは、実質的に、入力電圧Vと出力電圧Vccが比較されることになる。比較器CMPの出力端子には、切替手段としてのPNPトランジスタTr2のベースが接続される。PNPトランジスタTr2のエミッタには、トランジスタTr1のベースが接続され、PNPトランジスタTr2のコレクタには、増幅器AMPの出力端子が接続される。
比較器CMPは、入力電圧Vの分圧値(A点の電位)と、出力電圧Vccの分圧値(D点の電位)とを入力として、PNPトランジスタTr2のベース電流を制御する。即ち、比較器CMPは、上述の如く入力電圧Vの分圧値(A点の電位)が出力電圧Vccの分圧値(D点の電位)よりも大きい場合には、PNPトランジスタTr2をオンさせ、入力電圧Vの分圧値(A点の電位)が出力電圧Vccの分圧値(D点の電位)よりも小さい場合には、PNPトランジスタTr2をオフにさせる。尚、PNPトランジスタTr2に代えて、Pch−MOSトランジスタが用いられてもよい。
PNPトランジスタTr2がオンになると、トランジスタTr1のベース電流が上述の如く増幅器AMPにより制御され、出力電圧Vccが5Vの一定電圧に制御される。PNPトランジスタTr2がオフになると、トランジスタTr1のベース電流が遮断され、トランジスタTr1がオフとなる。
本実施例2においても、上述の実施例1と同様、例えば電源瞬断が生じ、入力電圧Vが出力電圧VCCより小さくなると、比較器CMPの出力がLowレベルになり、それに伴って、PNPトランジスタTr2がオフとなり、トランジスタTr1がオフとなる。従って、出力電圧VCC側から入力電圧V側へのトランジスタTr1を介した電流の逆流が防止されるので、当該逆流に起因した出力電圧VCCの低下を防止することができる。この場合、出力電圧VCCは、平滑用コンデンサC2と負荷RL2によって決まる時定数にて低下するだけとなる。
また、負荷RL1の動作に起因して入力電圧Vの急峻な低下が生じた場合も同様に、比較器CMPの出力がLowレベルになり、それに伴って、PNPトランジスタTr2がオフとなり、トランジスタTr1がオフとなる。従って、入力電圧Vの急峻な低下が生じた場合も、出力電圧VCC側から入力電圧V側へのトランジスタTr1を介した電流の逆流が防止されるので、当該逆流に起因した出力電圧VCCの低下を防止することができる。
このように、本実施例によれば、上述の実施例1と同様、例えば振動によりコネクタ部がオープンとなって電源瞬断が生じた場合や、例えば負荷RL1が大電流を短時間で消費して入力電圧Vの急峻な低下が生じた場合でも、それに応じてトランジスタTr1を非導通状態に切り替えることで、出力電圧側の平滑用コンデンサC2を、出力電圧側の負荷RL2に対して電源として適切に機能させることができる。
また、特に本実施例2においては、上述の実施例1とは異なり、比較器CMPに入力される出力電圧Vccの分圧値と、増幅器AMPに入力される出力電圧Vccの分圧値とは、異なる組の抵抗R5,R6及びR3,R4により生成されている。従って、抵抗R5,R6の分だけ素子数(部品点数)が増加するものの、抵抗R5,R6による分圧比(=抵抗R1,R2による分圧比)を、抵抗R3,R4による分圧比とは別個独立に自由に設定することができる。これにより、抵抗R5,R6による分圧比(及び抵抗R1,R2による分圧比)を1:1に設定することで、比精度が上がるので、比較器CMPにおいて、入力電圧Vが出力電圧VCCより小さくなる時を精度良く検出することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、図1に示す例では、電源回路100A(電源回路100Bの場合も同じ)の全構成要素は、1つのICチップに実装されているが、一部の構成要素が外付けされてもよいし、他のICチップに実装されてもよい。
本発明の第1実施例による電源回路100Aを含む車載電子制御装置1の主要なハードウェア構成を示す構成図である。 本発明の第1実施例による電源回路100Aとそれに関連する構成を示す回路図である。 従来的な電源回路とそれに関連する構成を示す回路図である。 切替手段SWがPNPトランジスタTr2である場合の第1実施例による電源回路100Aとそれに関連する構成を示す回路図である。 本発明の第2実施例による電源回路100Bとそれに関連する構成を示す回路図である。
符号の説明
1 車載電子制御装置
100A、100B 電源回路
200 ドライブ回路
300 マイクロコンピューター
CMP 比較器
AMP 増幅器
B バッテリ
C1 平滑用コンデンサ
C2 平滑用コンデンサ
R1,R2 抵抗
R3,R4 抵抗
R5,R6 抵抗
RL1 負荷
RL2 負荷
SW 切替手段
Tr1 トランジスタ
Tr2 PNPトランジスタ
入力電圧
REF 基準電圧
cc 出力電圧

Claims (4)

  1. 電源電圧を入力電圧として出力電圧を生成する車載電子制御装置用電源回路であって、
    出力電圧調整用トランジスタと、
    前記出力電圧が一定値に調整されるように前記トランジスタを駆動する駆動手段と、
    前記入力電圧と前記出力電圧を比較する比較手段とを備え、
    前記入力電圧が前記出力電圧より小さい場合に、前記トランジスタを導通状態から非導通状態に切り替えることを特徴とする、電源回路。
  2. 電源電圧を入力電圧として出力電圧を生成する車載電子制御装置用電源回路であって、
    出力電圧調整用トランジスタと、
    前記出力電圧の分圧値及び基準電圧が入力側に印加され、出力側に前記トランジスタのベースが接続される増幅器と、
    所定分圧比で分圧された前記入力電圧の分圧値と、同所定分圧比で分圧された前記出力電圧の分圧値とが入力側に印加される比較器と、
    前記トランジスタのベースと前記増幅器の出力側との間に設けられる第2のトランジスタとを備え、該第2のトランジスタのベースに前記比較器の出力側が接続される、電源回路。
  3. 前記比較器及び前記増幅器には、共通の抵抗により分圧された前記出力電圧の分圧値が入力される、請求項2に記載の電源回路。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電源回路を内蔵する車載電子制御装置。
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