JP2008096931A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2008096931A
JP2008096931A JP2006281887A JP2006281887A JP2008096931A JP 2008096931 A JP2008096931 A JP 2008096931A JP 2006281887 A JP2006281887 A JP 2006281887A JP 2006281887 A JP2006281887 A JP 2006281887A JP 2008096931 A JP2008096931 A JP 2008096931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
displacement
levers
movable member
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006281887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5090706B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Kugo
智之 久郷
Seiketsu Jo
世傑 徐
Takeshi Furukawa
武志 古川
Takeshi Yano
健 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Mechano Transformer Corp
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Mechano Transformer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namiki Precision Jewel Co Ltd, Mechano Transformer Corp filed Critical Namiki Precision Jewel Co Ltd
Priority to JP2006281887A priority Critical patent/JP5090706B2/ja
Priority to CN2007800384885A priority patent/CN101563540B/zh
Priority to KR1020097008712A priority patent/KR101085415B1/ko
Priority to PCT/JP2007/070148 priority patent/WO2008047782A1/ja
Publication of JP2008096931A publication Critical patent/JP2008096931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5090706B2 publication Critical patent/JP5090706B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】機械要素や光学要素などの移動距離を十分確保しつつ、小型化・薄型化が可能なアクチュエータを提供する。
【解決手段】圧電素子などの駆動部材1から出力される一軸方向の変位を、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20と、これらのレバー20を支持する固定部21と、レバーの支点を形成する弾性変形可能な支点用結合部22と、レバーの力点を形成する弾性変形可能な力点用結合部23とを備えた特定構造の変位拡大機構2によって、変位量を拡大させつつ可動部材3に伝達するようにしたものであり、小型又は薄型構造でありながら可動部材3の大きな移動量を確保することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、小型精密機器の機械要素や光学要素などの駆動手段として好適なアクチュエータに関する。
携帯電話機などの携帯端末に組み込まれたカメラモジュールには、通常の電子カメラ(デジカメ)と同様に、高速・高精度なオートフォーカス機能やズーム機能が求められる。これらの機能を実現するには、カメラモジュールのレンズ群を光軸方向に高速・高精度に移動させる必要があり、そのための機構と駆動手段が必要となるが、特に最近の携帯端末は小型化・薄型化が進んでおり、このため上記カメラモジュールやその構成部品にも小型化・薄型化が求められる。
カメラモジュールのレンズ移動用のアクチュエータとしては、ネジ式の回転機構を備えたものが一般に知られているが、この種の機構は、機械的摺動を伴うためにエネルギーロスが大きく、しかも摩擦によって摩耗粉が生じやすい難点がある。さらに、小型化・薄型化しにくいという構造上の制約もある。このため省電力、高精密度、極小化・薄型化などが要求される最近の携帯端末用レンズ移動機構には適用できない。
また、例えば、特許文献1には、レンズを保持した可動部を、固定部に対して板バネなどの弾性部材を介して上下動可能に片持ち状に支持させるとともに、可動部と固定部間に、前記弾性部材を変形可能とするように形状記憶合金を設置したアクチュエータが示されている。
また、特許文献2には、レンズホルダをレンズ光軸と平行に配置されたガイド軸と駆動軸に沿って移動可能に設け、レンズホルダに搭載されたピエゾ素子を励磁することで前記駆動軸に駆動力(曲げ振動による進行波)を与えることにより、レンズホルダをガイド軸と駆動軸に沿って移動させるようにしたアクチュエータが示されている。
特開2002−130114号公報 特開2006−106797号公報
しかし、特許文献1,2に示されるアクチュエータは、いずれも構造上の制約から、レンズの移動距離を十分に確保するにはレンズ移動方向での装置厚さ(アクチュエータ高さ)が大きくなり、携帯端末用レンズ移動機構に要求される極小化・薄型化などに十分対応できないという問題がある。
したがって本発明の目的は、小型精密機器の機械要素や光学要素などの駆動手段に適用した場合に、機械要素や光学要素などの移動距離を十分確保しつつ、小型化・薄型化が可能なアクチュエータを提供することにある。
本発明者らは、小型精密機器の機械要素や光学要素などの駆動手段に適用した場合に、機械要素や光学要素などの移動距離を十分確保しつつ小型化・薄型化が可能なアクチュエータ機構について検討を重ねた結果、圧電素子などの駆動部材から出力される一軸方向の変位を、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー(てこ)を備えた特定構造の変位拡大機構で可動部材に伝達することにより、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、このような知見に基づきなされたもので、以下を要旨とするものである。
[1]入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、該変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材(1)と、該駆動部材(1)から出力された変位を、変位量を拡大させつつ可動部材(3)まで伝達し、該可動部材(3)を変位動作させる変位拡大機構(2)とを備えたアクチュエータであって、
前記変位拡大機構(2)は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー(20)と、該レバー(20)を支持する固定部(21)とを備え、
各レバー(20)は、レバーの支点を形成する弾性変形可能な支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されることで固定部(21)に支持されるとともに、隣接するレバー(20)間及び変位伝達方向の最上流側レバー(20)と駆動部材(1)の変位出力部(100)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な力点用結合部(23)で結合され、
変位伝達方向の最下流側レバー(20)の先端側部分を前記可動部材(3)に連結又は係合させ、該最下流側レバー(20)の変位により可動部材(3)を変位動作させるようにしたことを特徴とするアクチュエータ。
[2]上記[1]のアクチュエータにおいて、変位伝達方向の最上流側レバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して駆動部材(1)の変位出力部(100)に結合され、前記最上流側レバー(20)以外のレバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して隣接する他のレバー(20)の先端側部分に結合されることを特徴とするアクチュエータ。
[3]上記[2]のアクチュエータにおいて、複数のレバー(20)のうちの少なくとも1つのレバー(20)の基端側部分に結合される支点用結合部(22)と力点用結合部(23)は、当該レバー(20)の長さの1/4以上の長さを有することを特徴とするアクチュエータ。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかのアクチュエータにおいて、変位拡大機構(2)が、金属又は/及び樹脂からなる成形体又は/及び積層体で構成されることを特徴とするアクチュエータ。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかのアクチュエータにおいて、複数のレバー(20)のうち変位伝達方向の最下流側レバー(20)に結合された支点用結合部(22)と力点用結合部(23)の並列方向が、当該最下流側レバー(20)よりも上流側のレバー(20)の変位面に対して直交していることを特徴とするアクチュエータ。
[6]上記[5]のアクチュエータにおいて、駆動部材(1)と変位拡大機構(2)が、平面的に可動部材(3)を外囲する状態に配置されることを特徴とするアクチュエータ。
[7]上記[6]のアクチュエータにおいて、変位拡大機構(2)は第1及び第2のレバー(20)を備え、可動部材(3)は、駆動部材(1)と第1のレバー(20)と第2のレバー(20)とにより、少なくとも3方を囲まれていることを特徴とするアクチュエータ。
[8]上記[1]〜[4]のいずれかのアクチュエータにおいて、複数の各レバー(20)に結合された支点用結合部(22)と力点用結合部(23)の並列方向が、当該レバー(20)よりも上流側のレバー(20)の変位面と平行であることを特徴とするアクチュエータ。
[9]上記[8]のアクチュエータにおいて、変位拡大機構(2)は第1及び第2のレバー(20)を備え、該第1及び第2のレバー(20)と駆動部材(1)が、前記第2のレバー(20)の支点用結合部(22)が結合された固定部(21)を3方で囲んでいることを特徴とするアクチュエータ。
[10]上記[1]〜[9]のいずれかのアクチュエータにおいて、レバー(20)の先端部pと該レバー(20)に結合された支点用結合部(22)の長さ方向中心pとを結ぶ直線Lの長さの全レバーの合計が、駆動部材(1)の変位出力方向での長さ以上であることを特徴とするアクチュエータ。
[11]入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、該変形を一軸方向での変位として両端から出力する駆動部材(1)と、該駆動部材(1)から出力された変位を、変位量を拡大させつつ可動部材(3)まで伝達し、該可動部材(3)を変位動作させる変位拡大機構(2)とを備えたアクチュエータであって、
前記変位拡大機構(2)は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー(20)からなる1対のレバー群(X),(Y)と、前記レバー(20)を支持する固定部(21)と、両レバー群(X),(Y)の変位伝達方向の最下流側レバー(20)と可動部材(3)とを連結する長手方向で弾性変形可能な連結部材(24)とを備え、
各レバー(20)は、レバーの支点を形成する弾性変形可能な支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されることで固定部(21)に支持されるとともに、隣接するレバー(20)間及び変位伝達方向の最上流側レバー(20)と駆動部材(1)の変位出力部(100)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な力点用結合部(23)で結合され、
1対のレバー群(X),(Y)の変位伝達方向の最下流側レバー(20)の先端側部分と可動部材(3)とが連結部材(24)で連結され、両最下流側レバー(20)の変位により連結部材(24)を介して可動部材(3)を変位動作させるようにしたことを特徴とするアクチュエータ。
[12]上記[11]のアクチュエータにおいて、下記(i)〜(iii)のいずれかの形態で、1対のレバー群(X),(Y)の変位伝達方向の最下流側レバー(20)の先端側部分と可動部材(3)とが連結部材(24)で連結されていることを特徴とするアクチュエータ。
(i)1対の連結部材(24)が、可動部材(3)の両側部と両最下流側レバー(20)の先端側部分とを各々連結し、両最下流側レバー(20)の先端側部分どうしが接近・離間する変位を行うことにより可動部材(3)を変位動作させる。
(ii)連結部材(24)が両最下流側レバー(20)の先端側部分を連結するとともに、連結部材(24)の中間部が可動部材(3)に結合され、両最下流側レバー(20)の先端側部分どうしが接近・離間する変位を行うことにより可動部材(3)を変位動作させる。
(iii)1対の連結部材(24)が、固定部(21)と両最下流側レバー(20)の先端側部分に各々架設され、両連結部材(24)の中間部が可動部材(3)の両側部に各々連結又は係合し、両最下流側レバー(20)の先端側部分が前記固定部(21)に対して接近・離間する変位を行うことにより可動部材(3)を変位動作させる。
[13]上記[11]又は[12]のアクチュエータにおいて、各レバー群(X),(Y)において、変位伝達方向の最上流側レバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して駆動部材(1)両端の各変位出力部(100)に各々結合され、前記最上流側レバー(20)以外のレバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して隣接する他のレバー(20)の先端側部分に結合されることを特徴とするアクチュエータ。
[14]上記[13]のアクチュエータにおいて、各レバー群(X),(Y)において、複数のレバー(20)のうちの少なくとも1つのレバー(20)の基端側部分に結合される支点用結合部(22)と力点用結合部(23)は、当該レバー(20)の長さの1/4以上の長さを有することを特徴とするアクチュエータ。
[15]上記[11]〜[14]のいずれかのアクチュエータにおいて、変位拡大機構(2)又は連結部材(24)を除く変位拡大機構(2)が、金属又は/及び樹脂からなる成形体又は/及び積層体で構成されることを特徴とするアクチュエータ。
[16]上記[11]〜[15]のいずれかのアクチュエータにおいて、1対のレバー群(X),(Y)は、複数のレバー(20)の平面的な形状及び配置が線対称又は点対称であることを特徴とするアクチュエータ。
[17]上記[11]〜[16]のいずれかのアクチュエータにおいて、各レバー群(X),(Y)において、レバー(20)の先端部pと該レバー(20)に結合された支点用結合部(22)の長さ方向中心pとを結ぶ直線Lの長さの全レバーの合計が、駆動部材(1)の変位出力方向での長さ以上であることを特徴とするアクチュエータ。
[18]上記[1]〜[17]のいずれかのアクチュエータにおいて、駆動部材(1)が、圧電素子、磁歪素子、形状記憶合金材のうちのいずれかであることを特徴とするアクチュエータ。
本発明のアクチュエータは、駆動部材から出力される一軸方向の変位を、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバーを備えた特定構造の変位拡大機構で可動部材に伝達する構造であるため、小型又は薄型構造でありながら可動部材の大きな移動量を確保することができる。このため機械要素や光学要素などの移動距離を十分確保しつつ、小型化・薄型化が可能なアクチュエータとすることができる。また、変位拡大機構は機械的接点がないため、摩耗が殆どなく、エネルギーロスも小さいので、アクチュエータの寿命やエネルギー効率の向上も実現できる。
図1〜図5は、本発明のアクチュエータの一実施形態を示すもので、携帯端末のレンズモジュールに組み込まれるレンズアクチュエータに適用した場合を示している。図1は全体斜視図、図2は分解斜視図、図3は可動部材を取り除いた状態で示す斜視図、図4は同じく平面図、図5は機能(作動形態)を示す説明図である。図において、3はアクチュエータが変位動作させるべき可動部材であり、本実施形態ではレンズホルダである。
アクチュエータは、入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、この変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材1と、この駆動部材1から出力された変位を、変位量を拡大させつつ前記可動部材3まで伝達し、可動部材3を変位動作させる変位拡大機構2とを備えている。
本実施形態では、アクチュエータをできるだけ薄型化するために、駆動部材1と変位拡大機構2とが平面的に可動部材3を外囲するような構造、換言すると、可動部材3の外周部に駆動部材1と変位拡大機構2を配置した構造としてある。このような構造では、中央のスペースを可動部材3の収容スペースにしてアクチュエータの薄型化が図れるだけでなく、変位拡大機構2を構成するレバー(てこ)の長さを十分に確保することができるので、大きな変位拡大量を得る上で有利である。また、例えば、レンズアクチュエータに適用した場合に、レンズの光軸を邪魔するような部材がないため、小型化・薄型化に特に有利である。
前記駆動部材1は、入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、この変形を一軸方向での変位として出力できるものであれば特に種類は問わず、例えば、圧電素子、磁歪素子、形状記憶合金材などを用いることができる。圧電素子とは、印加された駆動電圧に応じて寸法歪を発生する素子であり、磁歪素子とは、外部から磁界をかけることよって変位を発生する素子である。これらの駆動部材は、電気や熱などのエネルギー量に応じた変形量で変形し、一軸方向での変位として出力できる。ただし、これらのなかでも、電気から直接変位を取り出す駆動構造を有するという点で特に圧電素子が好ましく、本実施形態の駆動部材1も圧電素子で構成されている。
本発明の駆動部材1(圧電素子)は四角柱状の形状を有し、その長手方向で寸法歪(変位)を生じ、この寸法歪を先端の変位出力部100から一軸方向に出力する。なお、例えば、駆動部材1に磁歪素子を使用する場合には、別途磁界を発生する機構を設けることで、同様の作用を得ることができる。
なお、駆動部材1は、後述する固定部21aに固定されるか、若しくはアクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
携帯端末のカメラモジュールに適用するような極小型の圧電素子から出力できる一軸方向の変位量は、積層タイプで通常数百ppm程度であり、本発明ではこのような変位量を数十〜百倍程度に拡大して可動部材3まで伝達し、可動部材3を変位動作させることを狙いとしている。
前記変位拡大機構2は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20と、このレバー20を支持する固定部21とを備えるが、本実施形態の変位拡大機構2は、水平方向において、駆動部材1の先端(変位出力部)に駆動部材1の長手方向に対して90°の関係で接続された第1のレバー20a(最上流側レバー)と、この第1のレバー20aの先端に、レバー20aの長手方向に対して90°の関係で接続された第2のレバー20b(最下流側レバー)とを備え、可動部材3は、駆動部材1と第1のレバー20aと第2のレバー20bとにより、3方をコ字状に囲まれた構造となっている。
また、前記固定部21としては、駆動部材1の外側位置に駆動部材1と平行に設置された固定部21aと、第2のレバー21bの下側にレバー21bと平行に設置された固定部21bとが設けられ、これら固定部21a,21bは、アクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
本実施形態を含め以下に述べる本発明の各実施形態では、変位拡大機構2を構成する各レバー20は、弾性変形可能な板状の支点用結合部22と力点用結合部23によって支持され且つ変位させられる構造となっているが、これら支点用結合部22と力点用結合部23はいずれも板状であるため、レバー20が作動する際の横振れが少なく、このため変位拡大機構2による変位の伝達・拡大を安定して行わせることができる。
本実施形態において、前記第1のレバー20aは四角柱状の形状を有し、その基端側部分が、レバーの支点を形成する弾性変形可能な板状の支点用結合部22aを介して前記固定部21aの先端に結合され、これにより固定部21aに支持されている。さらに、支点用結合部22aの結合位置よりも少しレバー先端側寄りの位置において、レバー20aの基端側部分と駆動部材1の変位出力部100(駆動部材先端)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な板状の力点用結合部23aで結合されている。
前記支点用結合部22aと力点用結合部23aは比較的短い板状であり、それぞれ第1のレバー20aの長手方向に対して直角に結合されている。
前記第2のレバー20bも四角柱状の形状を有し、その基端側部分が、支点用結合部22bを介して下方の固定部21bに結合されるとともに、力点用結合部23bを介して前記第1のレバー20aの先端側部分に結合されている。
前記支点用結合部22bと力点用結合部23bは比較的長い板状であり、それぞれの一端部がレバー20bの基端側部分に対してレバー20bの長手方向に沿うように結合されている。また、力点用結合部23bの他端部はレバー20aの長手方向に対して直角に結合され、また、支点用結合部22bの他端部は固定部21bに結合されている。
本発明の変位拡大機構2では、複数のレバー20のうちの少なくとも1つのレバー20の基端側部分に結合される支点用結合部22と力点用結合部23は、当該レバー20の長さの1/4以上、好ましくは1/3以上、さらに好ましくは1/2以上の長さを有することが望ましい。このように支点用結合部22と力点用結合部23の長さを十分に大きくすることにより、これら結合部の剛性を確保しつつ大きな変形量を得ることができ、ひいては変位拡大機構2の変位拡大量を大きくすることができるからである。本実施形態では、前記第2のレバー20bの基端側部分に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bが、レバー20bの長さの1/2程度の長さを有している。
ここで、本実施形態の変位拡大機構2は、駆動部材1の水平方向の変位を垂直方向に変換して可動部材3に伝達するものであり、この変位方向の変換を行うために、レバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bの並列方向(図3の矢印(α)方向)が、当該レバー20bの上流側のレバー20aの変位面(図3の矢印(β)方向での変位面)に対して直交した構造となっている。
前記第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分は可動部材3に連結又は係合し、このレバー20bの変位により可動部材3を変位動作させるようにしてある。本実施形態では、可動部材3であるレンズホルダは、リング状の本体30の上端に板状の取付部31が張り出し形成されており、この取付部31がレバー20bの上面に当接した状態で、両者がコ字状の連結部材4(板バネ)でクランプされることにより連結されている。その他、5,6は可動部材3(レンズホルダ)の上部及び下部を押さえ、これを保持するための押え用スプリングである。
本発明の変位拡大機構2では、変位拡大量をなるべく大きくするために、複数のレバー20の全長を長くとることが好ましく、具体的には図4に示すように、各レバー20(20a、20b)の先端部pと各レバー20(20a、20b)の基端側部分に結合された支点用結合部22(22a、22b)の長さ方向中心pとを結ぶ直線Lの長さの全レバーの合計が、駆動部材1の変位出力方向での長さ以上であることが好ましい。
前記変位拡大機構2は、金属(例えば、ステンレス鋼)又は/及び樹脂からなる成形体又は/及び積層体で構成される。この積層体とは、薄板を積層させたものである。変位拡大機構2は、全体を一体成形された成形体や積層体で構成してもよいが、本実施形態では固定部21aと第1のレバー20aの主要部が一体成形体又は一体積層体で構成されるとともに、固定部21bと第2のレバー20bと第1のレバー20aの先端側の部分25が一体成形体又は一体積層体で構成され、部分25がレバー20aの先端側に固着されることにより、変位拡大機構2が構成されている。
変位拡大機構2を構成するレバー20は、変位伝達方向に沿って3つ以上設けてもよく、例えば、本実施形態の例では、第1のレバー20aと第2のレバー20bの間に、第1のレバー20aと同様の原理のレバーを1つ以上設けてもよい。
図5は、本実施形態のアクチュエータの機能(作動形態)を示すものである。
駆動部材1である圧電素子に所定の駆動電圧が印加されると、寸法歪により矢印(A)方向で伸長し、変位出力部100から一軸方向の変位が力点用結合部23aを通じて第1のレバー20aに出力される(すなわち、レバー20aを押す)。これにより第1のレバー20aは、支点用結合部22aを変形させつつこれを支点として矢印(B)方向に回動する。この第1のレバー20aの回動により、第2のレバー20bの力点用結合部23bが矢印(C)方向に引っ張られ、これにより第2のレバー20bは、支点用結合部22bを変形させつつこれを支点として矢印(D)方向に回動(上方に回動)する。したがって、この第2のレバー20bの先端に連結された可動部材3も上方に変位(上昇)する。当然、駆動部材1である圧電素子が矢印(A)方向で縮小すれば、上記と逆の動作によって可動部材3が下方に変位(下降)する。そして、以上のような変位拡大機構2による変位伝達の過程で、駆動部材1から出力された変位が拡大(増幅)され、駆動部材1の出力変位量の数十倍以上(場合によっては100倍以上)の変位量が可動部材に伝達される。
図6〜図8は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、携帯端末のレンズモジュールに組み込まれるレンズアクチュエータに適用した場合を示している。図6は斜視図、図7は側面図、図8は可動部材を取り付けた状態で示す斜視図である。図において、3はアクチュエータが変位動作させるべき可動部材であり、本実施形態ではレンズホルダである。
先に挙げた図1〜図5の実施形態は、アクチュエータを平面的にできるだけ薄型化するために、可動部材3の外周部に駆動部材1と変位拡大機構2を配置した構造としたものであるが、本実施形態は、アクチュエータの設置面積を極力小さくするために縦型とし、且つ変位が同じ面上で伝達・拡大されるようにしたものである。
このアクチュエータも、入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、この変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材1と、この駆動部材1から出力された変位を、変位量を拡大させつつ前記可動部材3まで伝達し、可動部材3を変位動作させる変位拡大機構2とを備えている。
前記駆動部材1は、図1〜図5の実施形態と同様に圧電素子で構成されている。この駆動部材1(圧電素子)は四角柱状の形状を有し、その長手方向で寸法歪(変位)を生じ、この寸法歪を先端の変位出力部100から一軸方向に出力する。
前記変位拡大機構2は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20と、このレバー20を支持する固定部21とを備えている。この固定部21は、適当な間隔を有する上下の水平な固定部21c,21dと、これら固定部21c,21dをその一部で連結する固定部21eとを有している。本実施形態の駆動部材1は、上下の固定部21c,21d間に位置し、その後端部を介して固定部21eに水平状に保持されている。前記固定部21c,21dは、駆動部材1との間で間隙を形成して、駆動部材1の上下に各々平行に位置している。上側の固定部21cは駆動部材1よりも長尺である。なお、固定部21は、アクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
本実施形態の変位拡大機構2は、縦方向において、駆動部材1の先端(変位出力部)に駆動部材1の長手方向に対して90°の関係で接続され、上方に延出する第1のレバー20a(最上流側レバー)と、この第1のレバー20aの先端にレバー20aの長手方向に対して90°の関係で接続され、駆動部材1とほぼ平行な状態で水平に延出する第2のレバー20b(最下流側レバー)とを備えている。
前記第1のレバー20aは比較的短く、その基端側部分が、レバーの支点を形成する弾性変形可能な板状の支点用結合部22aを介して前記固定部21dの先端に結合され、これにより固定部21dに支持されている。さらに、支点用結合部22aの結合位置よりも少しレバー先端側寄りの位置において、レバー20aの基端側部分と駆動部材1の変位出力部100(駆動部材先端)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な板状の力点用結合部23aで結合されている。
前記支点用結合部22aと力点用結合部23aは、それぞれ第1のレバー20aの長手方向に対して直角に結合されている。
前記第2のレバー20bは比較的長い四角柱状の形状を有し、固定部21cの上方に配置されている。この第2のレバー20bは、その基端側部分が、支点用結合部22bを介して固定部21cの先端部に結合されるとともに、力点用結合部23bを介して前記第1のレバー20aの先端側部分に結合されている。
前記支点用結合部22bと力点用結合部23bは比較的長い板状であり、それぞれの一端部がレバー20bの基端側部分に対してレバー20bの長手方向に沿うように結合されている。また、力点用結合部23bの他端部はレバー20aの長手方向に対して直角に結合され、また、支点用結合部22bの他端部は固定部21cに結合されている。本実施形態では、前記第2のレバー20bの基端側部分に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bが、レバー20bの長さの1/2以上の長さを有している。
この第2のレバー20bとこれに結合した支点用結合部22b及び力点用結合部23bは、固定部21cと間隙を形成して平行に配置されている。
ここで、本実施形態の変位拡大機構2は、変位が同じ面上で伝達・拡大されるようにするため、第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bの並列方向が、当該レバー20bの上流側のレバー20aの変位面と平行な構造となっている。また、このような構造において、第1のレバー20aと第2のレバー20bと駆動部材1が、第2のレバー20bの支点用結合部22bが結合された固定部21cを、間隙を形成しつつ3方で囲んだコンパクトな構造(折り畳み構造)となっている。
前記第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分は可動部材3に連結又は係合し、このレバー20bの変位により可動部材3を変位動作させるようにしてある。本実施形態では、可動部材3であるレンズホルダは、中央にレンズ取付孔を有する板状の本体30の上端に取付部32が張り出し形成されており、この取付部32がレバー20bの上面に連結(固定)されている。
変位拡大機構2を構成するレバー20は、変位伝達方向に沿って3つ以上設けてもよく、例えば、本実施形態の例では、第1のレバー20aと第2のレバー20bの間に、第1のレバー20aと同様の原理のレバーを1つ以上設けてもよい。
なお、駆動部材1、変位拡大機構2等に関するその他の構成については、図1〜図5の実施形態と同様であり、さきに述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態のアクチュエータでは、駆動部材1である圧電素子に所定の駆動電圧が印加されると寸法歪により矢印(A)方向に伸長し、変位出力部100から一軸方向の変位が力点用結合部23aを通じて第1のレバー20aに出力される(すなわち、レバー20aを押す)。これにより第1のレバー20aは、支点用結合部22aを変形させつつこれを支点として外側方向(矢印(B)方向)に回動する。この第1のレバー20aの回動により、第2のレバー20bの力点用結合部23bが矢印(C)方向に引っ張られ、これにより第2のレバー20bは、支点用結合部22bを変形させつつこれを支点として上方(矢印(D)方向)に回動する。したがって、この第2のレバー20bの先端に連結された可動部材3も上方に変位(上昇)する。当然、駆動部材1である圧電素子が矢印(A)方向で縮小すれば、上記と逆の動作によって可動部材3が下方に変位(下降)する。そして、以上のような変位拡大機構2による変位伝達の過程で、駆動部材1から出力された変位が拡大(増幅)され、駆動部材1の出力変位量の数十倍以上(場合によっては100倍以上)の変位量が可動部材に伝達される。
図9〜図11は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、図6〜図8の実施形態の変形例である。図9は斜視図、図10は側面図、図11は可動部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
この実施形態は、図6〜図8の実施形態に対して、第2のレバー20bとこれを支持する固定部21dの構造に特徴がある。すなわち、第2のレバー20bは図6〜図8の実施形態よりも長尺であり、駆動部材1の長さ以上の長さを有している。このレバー20bの中間部(本実施形態では長手方向のほぼ中央部)の上部には段部200が形成され、この段部200が形成された長手方向中間部と第1のレバー20aの先端側部分とが力点用結合部23bで結合されている。一方、固定部21cの長さは駆動部材1の長さよりもかなり短く(好ましくは、駆動部材1の長さの2/3〜1/2程度)、このような固定部21cの先端とレバー20bの基端側部分が、レバー20bとほぼ平行な支点用結合部22bで結合されている。
このような実施形態は、第2のレバー20bが長く、且つ力点用結合部23b及び支点用結合部22bも十分に長いため(レバー20bの長さのほぼ1/2程度)、変位拡大量を大きくとれる利点がある。
なお、図6〜図8の実施形態ほどコンパクトではないが、この本実施形態の変位拡大機構2も、第1のレバー20aと第2のレバー20bと駆動部材1が、第2のレバー20bの支点用結合部22bが結合された固定部21cを、間隙を形成しつつ3方で囲んだコンパクトな構造(折り畳み構造)となっている。
その他の構成および基本的な機能は、図6〜図8の実施形態と同様である。
図12〜図14は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、図1〜図5の実施形態の変形例である。図12は斜視図、図13は平面図、図14は側面図である。
本実施形態も、アクチュエータをできるだけ薄型化するために、駆動部材1と変位拡大機構2とが平面的に可動部材3を外囲するような構造、すなわち、可動部材3の外周部に駆動部材1と変位拡大機構2を配置した構造としてある。
なお、駆動部材1は、後述する固定部21aに固定されるか、若しくはアクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
前記変位拡大機構2は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20と、このレバー20を支持する固定部21とを備えるが、本実施形態の変位拡大機構2は、水平方向において、駆動部材1の先端(変位出力部)に駆動部材1の長手方向に対して90°の関係で接続された第1のレバー20a(最上流側レバー)と、この第1のレバー20aの先端に、レバー20aの長手方向に対して90°の関係で接続された第2のレバー20b(最下流側レバー)とを備え、可動部材3は、駆動部材1と第1のレバー20aと第2のレバー20bとにより、3方をコ字状に囲まれた構造となっている。
また、前記固定部21としては、駆動部材1の内側位置に駆動部材1と平行に設置された固定部21aと、第2のレバー21bの内側にレバー21bと平行に設置された固定部21bとが設けられ、これら固定部21a,21bを含む固定21は、アクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
前記第1のレバー20aは四角柱状の形状を有し、その基端側部分が、レバーの支点を形成する弾性変形可能な板状の支点用結合部22aを介して前記固定部21aの先端に結合され、これにより固定部21aに支持されている。さらに、支点用結合部22aの結合位置よりも少しレバー後端部寄りの位置において、レバー20aの基端側部分と駆動部材1の変位出力部100(駆動部材先端)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な板状の力点用結合部23aで結合されている。以上のようなレバー20aに対する支点用結合部22aと力点用結合部23aの結合位置関係は、図1〜図5の実施形態と逆である。
前記支点用結合部22aと力点用結合部23aは比較的短い板状であり、それぞれ第1のレバー20aの長手方向に対して直角に結合されている。
前記第2のレバー20bも四角柱状の形状を有し、その基端側部分が、支点用結合部22bを介して固定部21bのレバー20a寄りの端部に結合されるとともに、力点用結合部23bを介して前記第1のレバー20aの先端側部分に結合されている。
前記支点用結合部22bと力点用結合部23bは比較的長い板状であり、それぞれの一端部がレバー20bの基端側部分に対してレバー20bの長手方向に沿うように結合されている。また、力点用結合部23bの他端部はレバー20aの長手方向に対して直角に結合され、また、支点用結合部22bの他端部は固定部21bに横架部220を介して結合されている。
本実施形態では、前記第2のレバー20bの基端側部分に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bが、レバー20bの長さ以上の長さを有している。
また、図1〜図5の実施形態と同様に、本実施形態の変位拡大機構2は、駆動部材1の水平方向の変位を垂直方向に変換して可動部材3に伝達するものであり、この変位方向の変換を行うために、レバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bの並列方向が、当該レバー20bの上流側のレバー20aの変位面に対して直交した構造となっている。
前記第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分は、
図1〜図5の実施形態と同様に、可動部材3に連結又は係合し、このレバー20bの変位により可動部材3を変位動作させるようにしてある。
変位拡大機構2を構成するレバー20は、変位伝達方向に沿って3つ以上設けてもよく、例えば、本実施形態の例では、第1のレバー20aと第2のレバー20bの間に、第1のレバー20aと同様の原理のレバーを1つ以上設けてもよい。
なお、駆動部材1、変位拡大機構2等に関するその他の構成については、図1〜図5の実施形態と同様であり、さきに述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態のアクチュエータでは、駆動部材1である圧電素子に所定の駆動電圧が印加されると寸法歪により矢印(A)方向に伸長し、変位出力部100から一軸方向の変位が力点用結合部23aを通じて第1のレバー20aに出力される(すなわち、レバー20aを押す)。ここで、力点用結合部23aは支点用結合部22aよりもレバー後端側に結合されているため、第1のレバー20aは、支点用結合部22aを変形させつつこれを支点として内側方向(矢印(B)方向)に回動する。この第1のレバー20aの回動により、第2のレバー20bの力点用結合部23bが第2のレバー20b方向(矢印(C)方向)に押し出され、これにより第2のレバー20bは、支点用結合部22bを変形させつつこれを支点として上方(矢印(D)方向)に回動する。したがって、この第2のレバー20bの先端に連結された可動部材3も上方に変位(上昇)する。当然、駆動部材1である圧電素子が矢印(A)方向で縮小すれば、上記と逆の動作によって可動部材3が下方に変位(下降)する。そして、以上のような変位拡大機構2による変位伝達の過程で、駆動部材1から出力された変位が拡大(増幅)され、駆動部材1の出力変位量の数十倍以上(場合によっては100倍以上)の変位量が可動部材に伝達される。
図15〜図17は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、携帯端末のレンズモジュールに組み込まれるレンズアクチュエータに適用した場合を示している。図15は平面図、図16は可動部材を取り付けた状態で示す平面図、図17は可動部材を取り付けた状態の模式側面図である。図において、3はアクチュエータが変位動作させるべき可動部材であり、本実施形態ではレンズホルダである。
このアクチュエータも、入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、この変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材1と、この駆動部材1から出力された変位を、変位量を拡大させつつ前記可動部材3まで伝達し、可動部材3を変位動作させる変位拡大機構2とを備えるものであるが、この変位拡大機構2は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20からなる1対のレバー群X,Yと、前記レバー20を支持する固定部21と、両レバー群X,Yの変位伝達方向の最下流側レバー20と可動部材3とを連結する長手方向で弾性変形可能な連結部材24とを備える。
本実施形態も、図1〜図5の実施形態と同様に、アクチュエータをできるだけ薄型化するために、駆動部材1と変位拡大機構2とが平面的に可動部材3を外囲するような構造、すなわち可動部材3の外周部に駆動部材1と変位拡大機構2を配置した構造としてある。さきに述べたように、このような構造では、中央のスペースを可動部材3の収容スペースにしてアクチュエータの薄型化が図れるだけでなく、変位拡大機構2を構成するレバー(てこ)の長さを十分に確保することができるので、大きな変位拡大量を得る上で有利である。また、例えば、レンズアクチュエータに適用した場合に、レンズの光軸を邪魔するような部材がないため、小型化・薄型化に特に有利である。
一方、さきに挙げた各実施形態に対する本実施形態のアクチュエータの特徴は、左右1対のレバー群X,Yを有することにより可動部材3を安定して保持し、変位動作させることができること、レバー20だけでなく弾性変形可能な連結部材24も変位拡大機能を有するため、その分全体の変位拡大量を大きくできること、などが挙げられる。
前記駆動部材1は、図1〜図5の実施形態で述べたとおりであり、本実施形態の駆動部材1も圧電素子で構成されている。本発明の駆動部材1(圧電素子)は四角柱状の形状を有し、その長手方向で寸法歪(変位)を生じ、この寸法歪を両端の変位出力部100から一軸方向に出力する。なお、この駆動部材1はアクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
前記固定部21はアクチュエータの中央部に据えられ、その上方に可動部材3が配置される。前記駆動部材1は、この固定部21の側部に配置される。この固定部21は、アクチュエータ全体を支持する器体に固定される。
前記1対のレバー群X,Yは、複数のレバー20の平面的な形状及び配置がアクチュエータ中心に対して線対称であり、最下流側のレバー20が連結部材24を介して可動部材3を両側から保持する構造となっている。
各レバー群X,Yは、水平方向において、駆動部材1の一端(変位出力部)に接続された第1のレバー20a(最上流側レバー)と、この第1のレバー20aの先端に接続された第2のレバー20b(最下流側レバー)とを備えている。
前記第1のレバー20aは長手方向でL字状に構成され(図中、201はL字状の第1辺部,202は同じく第2辺部)、両レバー群X,YのL字状のレバー20aが門型形状をなすように配置されている。各レバー群X,Yにおいて、第1のレバー20aは、その基端側部分が、レバーの支点を形成する弾性変形可能な板状の支点用結合部22aを介して前記固定部21に結合され、これにより固定部21に支持されている。さらに、支点用結合部22aの結合位置よりも少しレバー後端寄りの位置において、レバー20aの基端側部分と駆動部材1の各端の変位出力部100間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な板状の力点用結合部23aで結合されている。
前記支点用結合部22aと力点用結合部23aは比較的短い板状であり、それぞれ第1のレバー20aのL字状の第1辺部201の長手方向に対して直角に結合されている。
前記第2のレバー20bは、水平方向において、第1のレバー20aの第1辺部201の内側に当該第1辺部の一部と平行に配置され、その基端側部分が、支点用結合部22bを介して固定部21に結合されるとともに、力点用結合部23bを介して前記第1のレバー20aの先端側部分に結合されている。
前記支点用結合部22bと力点用結合部23bは比較的長い板状であり、第1のレバー20aの第2辺部202の内側に当該第2辺部と平行に配され、それぞれの一端部がレバー20bの基端側部分に対してレバー20bの長手方向と直角に結合されている。また、力点用結合部23bの他端部はレバー20aの先端に横架部221を介して結合され、また、支点用結合部22bの他端部は、駆動部材1とは反対側の固定部21の側部に結合されている。
前記第2のレバー20bの基端側部分に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bは、レバー20bの長さとほぼ同じ長さを有している。
各レバー群X,Yの第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分と可動部材3は長手方向で弾性変形可能な連結部材24でそれぞれ連結され、可動部材3はレバー20bと連結部材24で両側から保持されている。
前記連結部材24は板バネなどの弾性変形可能な部材で構成され、長手方向の中間部には座屈防止用の高剛性部240(他の部分よりも剛性が高い部分)が設けられ、主にこの高剛性部240の両側部分が弾性変形するように構成されている。本実施形態では、両レバー群X,Yの最下流側レバー20bの先端側部分どうしが接近・離間する変位を行うことにより、連結部材24が弾性変形しつつ可動部材3を押し上げ又は押し下げ、可動部材3を上下に変位動作させる。
本実施形態においても、各レバー群X,Yにおいて、各レバー20(20a、20b)の先端部pと各レバー20(20a、20b)の基端側部分に結合された支点用結合部22(22a、22b)の長さ方向中心pとを結ぶ直線Lの長さの全レバーの合計が、駆動部材1の変位出力方向での長さ以上であることが好ましい。
なお、変位拡大機構2のレバー群X,Yを構成するレバー20は、変位伝達方向に沿って3つ以上設けてもよく、例えば、本実施形態の例では、第1のレバー20aと第2のレバー20bの間に、第1のレバー20aと同様の原理のレバーを1つ以上設けてもよい。
なお、駆動部材1、変位拡大機構2等に関するその他の構成については、図1〜図5の実施形態と同様であり、さきに述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態のアクチュエータでは、駆動部材1である圧電素子に所定の駆動電圧が印加されると寸法歪により矢印(A)方向に伸長し、駆動部材1両端の変位出力部100から一軸方向の変位が力点用結合部23aを通じて両レバー群X,Yの第1のレバー20aにそれぞれ出力される(すなわち、レバー20aを押す)。ここで、力点用結合部23aは支点用結合部22aよりもレバー後端側に結合されているため、第1のレバー20aは、支点用結合部22aを変形させつつこれを支点として内側方向(矢印(B)方向)に回動する。この第1のレバー20aの回動により、第2のレバー20bの力点用結合部23bが矢印(C)方向に引っ張られ、これにより第2のレバー20bは、支点用結合部22bを変形させつつこれを支点として外側方向(矢印(D)方向)に回動する。これにより両連結部材24が外側に引っ張られるので、この連結部材24に保持された可動部材3が下方に変位(下降)する。当然、駆動部材1である圧電素子が矢印(A)方向で縮小すれば、上記と逆の動作によって可動部材3が上方に変位(上昇)する。そして、以上のような変位拡大機構2による変位伝達の過程で、駆動部材1から出力された変位が拡大(増幅)され、駆動部材1の出力変位量の数十倍以上(場合によっては100倍以上)の変位量が可動部材に伝達される。
図18〜図20は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、携帯端末のレンズモジュールに組み込まれるレンズアクチュエータに適用した場合を示している。図18は斜視図、図19は側面図、図20は可動部材を取り付けた状態で示す斜視図である。図において、3はアクチュエータが変位動作させるべき可動部材であり、本実施形態ではレンズホルダである。
図15〜図17の実施形態と同様、このアクチュエータも、入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、この変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材1と、この駆動部材1から出力された変位を、変位量を拡大させつつ前記可動部材3まで伝達し、可動部材3を変位動作させる変位拡大機構2とを備えるとともに、この変位拡大機構2は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20からなる1対のレバー群X,Yと、前記レバー20を支持する固定部21と、両レバー群X,Yの変位伝達方向の最下流側レバー20と可動部材3とを連結する長手方向で弾性変形可能な連結部材24とを備える。
したがって、図1〜図14に挙げた各実施形態に対する本実施形態のアクチュエータの特徴も、1対のレバー群X,Yを有することにより可動部材3を安定して保持し、変位動作させることができること、レバー20だけでなく弾性変形可能な連結部材24も変位拡大機能を有するため、その分全体の変位拡大量を大きくできること、などである。ただし、先に挙げた図15〜図17の実施形態は、アクチュエータを平面的に薄型化できるような構造としたものであるが、本実施形態は、アクチュエータの設置面積を小さくするために縦型としたものである。
また、図15〜図17の実施形態では、1対のレバー群X,Yの複数のレバー20の平面的な形状及び配置を線対称としたのに対して、これを縦方向で点対称にしている。
前記駆動部材1は、図1〜図5の実施形態で述べたとおりであり、本実施形態の駆動部材1も圧電素子で構成されている。本発明の駆動部材1(圧電素子)は四角柱状の形状を有し、その長手方向で寸法歪(変位)を生じ、この寸法歪を両端の変位出力部100から一軸方向に出力する。
前記固定部21は、駆動部材1の下方に位置する固定部21fと駆動部材1の上方に位置する固定部21gを有する。前記固定部21f,21gは、駆動部材1との間で間隙を形成して、駆動部材1の上下に各々平行に位置している。
なお、固定部21fは、アクチュエータ全体を支持する器体に固定される。一方、固定部21gは、直接或いは連結部を介して固定部21fに連結されることでアクチュエータ全体を支持する器体に固定されてもよいし、両レバー群X,Yの支点用結合部22bに両持ち状に保持されるようにしてもよい。
前記1対のレバー群X,Yは、複数のレバー20の形状及び配置がアクチュエータ中心に対して点対称であり、最下流側のレバー20どうしが連結部材24で連結され、この連結部材24に可動部材3が保持される構造となっている。
各レバー群X,Yは、縦方向において、駆動部材1の各一端(変位出力部)に駆動部材1の長手方向に対して90°の関係で接続され、上方に延出する第1のレバー20a(最上流側レバー)と、この第1のレバー20aの先端にレバー20aの長手方向に対して90°の関係で接続され、駆動部材1とほぼ平行な状態で水平に延出する第2のレバー20b(最下流側レバー)とを備えている。
各レバー群X,Yにおいて、第1のレバー20aは、その基端側部分が、レバーの支点を形成する弾性変形可能な板状の支点用結合部22aを介して前記固定部21fの端部に結合され、これにより固定部21fに支持されている。さらに、支点用結合部22aの結合位置よりも少しレバー先端寄りの位置において、レバー20aの基端側部分と駆動部材1の各端部の変位出力部100間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な板状の力点用結合部23aで結合されている。
前記支点用結合部22aと力点用結合部23aは比較的短い板状であり、それぞれ第1のレバー20aの長手方向に対して直角に結合されている。
前記第2のレバー20bは、駆動部材長手方向における各々のレバー群X,Yのレバー20a配置側の端部とは反対側の端部において、固定部21gの上方に配置されている。この第2のレバー20bは、その基端側部分が、支点用結合部22bを介して固定部21gの端部(駆動部材長手方向における各々のレバー群X,Yのレバー20a配置側の端部)に結合されるとともに、力点用結合部23bを介して前記第1のレバー20aの先端側部分に結合されている。
前記支点用結合部22bと力点用結合部23bは比較的長い板状であり、それぞれの一端部がレバー20bの基端側部分に対してレバー20bの長手方向に沿うように結合されている。また、力点用結合部23bの他端部はレバー20aの長手方向に対して直角に結合され、また、支点用結合部22bの他端部は固定部21gに結合されている。
前記第2のレバー20bの基端側部分に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bは、レバー20bの長さの数倍程度の長さを有している。
第2のレバー20bとこれに結合した支点用結合部22b及び力点用結合部23bは、固定部21gと間隙を形成して平行に配置されている。
本実施形態では、第1のレバー20aと第2のレバー20bと駆動部材1が、第2のレバー20bの支点用結合部22bが結合された固定部21gを、間隙を形成しつつ3方で囲んだコンパクトな構造(折り畳み構造)となっている。
各レバー群X,Yの第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分どうしが長手方向で弾性変形可能な連結部材24で連結され、この連結部材24の中間部が可動部材3に結合されている。
前記連結部材24は板バネなどの弾性変形可能な部材からなり、長手方向において極く小さい傾斜を有する山形状に構成され、長手方向中央部の頂部に平坦部241を有している。この連結部材24の両端が、各レバー群X,Yの第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分に結合され、両者を連結している。
本実施形態では、可動部材3であるレンズホルダは、中央にレンズ取付孔を有する板状の本体30の上端に取付部32が張り出し形成されており、この取付部32が前記連結部材24の長手方向中央の平坦部241に連結(固定)されている。
本実施形態では、両レバー群X,Yの最下流側レバー20aの先端側部分どうしが接近・離間する変位を行うことにより、連結部材24が弾性変形してその平坦部241の高さ変化し、ここに保持された可動部材3を上下に変位動作させる。
変位拡大機構2の各レバー群X,Yを構成するレバー20は、変位伝達方向に沿って3つ以上設けてもよく、例えば、本実施形態の例では、第1のレバー20aと第2のレバー20bの間に、第1のレバー20aと同様の原理のレバーを1つ以上設けてもよい。
なお、駆動部材1、変位拡大機構2等に関するその他の構成については、図1〜図5の実施形態と同様であり、さきに述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態のアクチュエータでは、駆動部材1である圧電素子に所定の駆動電圧が印加されると寸法歪により矢印(A)方向に伸長し、駆動部材1両端の変位出力部100から一軸方向の変位が力点用結合部23aを通じて両レバー群X,Yの第1のレバー20aにそれぞれ出力される(すなわち、レバー20aを押す)。これにより第1のレバー20aは、支点用結合部22aを変形させつつこれを支点として外側方向(矢印(B)方向)に回動する。この第1のレバー20aの回動により、第2のレバー20bの力点用結合部23bが矢印(C)方向に引っ張られ、これにより第2のレバー20bは、支点用結合部22bを変形させつつこれを支点として矢印(D)方向に回動する。これにより連結部材24の両端間の距離が縮まるので連結部材24が弾性変形して平坦部241の高さが上昇し、ここに連結された可動部材3が上方に変位(上昇)する。当然、駆動部材1である圧電素子が矢印(A)方向で縮小すれば、上記と逆の動作によって可動部材3が下方に変位(下降)する。そして、以上のような変位拡大機構2による変位伝達の過程で、駆動部材1から出力された変位が拡大(増幅)され、駆動部材1の出力変位量の数十倍以上(場合によっては100倍以上)の変位量が可動部材に伝達される。
図21〜図23は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、図18〜図20の実施形態の変形例である。図21は斜視図、図22は平面図、図23は可動部材を取り付けた状態で示す斜視図である。図において、3はアクチュエータが変位動作させるべき可動部材であり、本実施形態ではレンズホルダである。
この実施形態の駆動部材1と変位拡大機構2は、図18〜図20の実施形態のものを横型にし、且つ連結部材24の構成を変えたものである。
このアクチュエータも、入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、この変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材1と、この駆動部材1から出力された変位を、変位量を拡大させつつ可動部材3まで伝達し、可動部材3を変位動作させる変位拡大機構2とを備えるとともに、この変位拡大機構2は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー20からなる1対のレバー群X,Yと、前記レバー20を支持する固定部21と、両レバー群X,Yの変位伝達方向の最下流側レバー20と可動部材3とを連結する長手方向で弾性変形可能な連結部材24とを備える。
前記駆動部材1は、図1〜図5の実施形態で述べたとおりであり、本実施形態の駆動部材1も圧電素子で構成されている。本発明の駆動部材1(圧電素子)は四角柱状の形状を有し、その長手方向で寸法歪(変位)を生じ、この寸法歪を両端の変位出力部100から一軸方向に出力する。
前記固定部21は、駆動部材1の幅方向両側に位置する固定部21h,21iと、可動部材の設置スペースを挟んでレバー20と対向して位置する固定部21jを有する。前記固定部21h,21iは、駆動部材1との間で間隙を形成して、駆動部材1の両側に各々平行に位置している。これら固定部21h,21iのうち少なくとも固定部21hはアクチュエータ全体を支持する器体7に固定される。
前記1対のレバー群X,Yは、複数のレバー20の形状及び配置がアクチュエータ中心に対して点対称であり、最下流側のレバー20に連結部材24が結合され、この連結部材24に可動部材3が保持される構造となっている。
各レバー群X,Yは、水平方向において、駆動部材1の各一端(変位出力部)に駆動部材1の長手方向に対して90°の関係で接続される第1のレバー20a(最上流側レバー)と、この第1のレバー20aの先端にレバー20aの長手方向に対して90°の関係で接続される第2のレバー20b(最下流側レバー)とを備えている。
各レバー群X,Yにおいて、第1のレバー20aは、その基端側部分が、レバーの支点を形成する弾性変形可能な板状の支点用結合部22aを介して前記固定部21hの端部に結合され、これにより固定部21hに支持されている。さらに、支点用結合部22aの結合位置よりも少しレバー先端寄りの位置において、レバー20aの基端側部分と駆動部材1の各端部の変位出力部100間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な板状の力点用結合部23aで結合されている。
前記支点用結合部22aと力点用結合部23aは比較的短い板状であり、それぞれ第1のレバー20aの長手方向に対して直角に結合されている。
前記第2のレバー20bは、駆動部材長手方向における各々のレバー群X,Yのレバー20a配置側の端部とは反対側の端部において、固定部21iの外側に配置されている。この第2のレバー20bは、その基端側部分が、支点用結合部22bを介して固定部21iの端部(駆動部材長手方向における各々のレバー群X,Yのレバー20a配置側の端部)に結合されるとともに、力点用結合部23bを介して前記第1のレバー20aの先端側部分に結合されている。
前記支点用結合部22bと力点用結合部23bは比較的長い板状であり、それぞれの一端部がレバー20bの基端側部分に対してレバー20bの長手方向にほぼ沿うように結合されている。
前記第2のレバー20bの基端側部分に結合された支点用結合部22bと力点用結合部23bは、レバー20bの長さの2倍程度の長さを有している。
レバー群X,Yの第2のレバー20b(変位伝達方向の最下流側レバー)の先端側部分と固定部21jとの間には、長手方向で弾性変形可能な1対の連結部材24が架設されている。
この連結部材24は板バネなどの弾性変形可能な部材からなり、長手方向において小さい傾斜を有する山形状に構成され、長手方向中央部の頂部に支持部242を有している。この連結部材24は山の頂部が上向きになるように、レバー20bの先端側部分と固定部21j間に架け渡されている。なお、連結部材24の長手方向には間隔をおいて座屈防止用の剛性部材243が取り付けられ、連結部材24は主にこの剛性部材243以外の部分で弾性変形する。
本実施形態では、可動部材3であるレンズホルダは、リング状の本体30の両側に取付部33が張り出し形成されており、この取付部33が前記連結部材24の長手方向中央の支持部242に連結又は係合することにより、可動部材3が連結部材24により支持されている。
本実施形態では、両レバー群X,Yの第2のレバー20aの先端側部分が固定部21jに対して接近・離間する変位を行うことにより、連結部材24が弾性変形してその支持部242の高さ変化し、ここに保持された可動部材3を上下に変位動作させる。
変位拡大機構2の各レバー群X,Yを構成するレバー20は、変位伝達方向に沿って3つ以上設けてもよく、例えば、本実施形態の例では、第1のレバー20aと第2のレバー20bの間に、第1のレバー20aと同様の原理のレバーを1つ以上設けてもよい。
なお、駆動部材1、変位拡大機構2等に関するその他の構成については、図1〜図5の実施形態と同様であり、さきに述べたとおりであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態のアクチュエータでは、駆動部材1である圧電素子に所定の駆動電圧が印加されると寸法歪により矢印(A)方向に伸長し、駆動部材1両端の変位出力部100から一軸方向の変位が力点用結合部23aを通じて両レバー群X,Yの第1のレバー20aにそれぞれ出力される(すなわち、レバー20aを押す)。これにより第1のレバー20aは、支点用結合部22aを変形させつつこれを支点として外側方向(矢印(B)方向)に回動する。この第1のレバー20aの回動により、第2のレバー20bの力点用結合部23bが矢印(C)方向に引っ張られ、これにより第2のレバー20bは、支点用結合部22bを変形させつつこれを支点として矢印(D)方向に回動する。これにより第2のレバー20bの先端側部分と固定部21j間の距離が縮まるので連結部材24が弾性変形して支持部242の高さが上昇し、ここに保持された可動部材3が上方に変位(上昇)する。当然、駆動部材1である圧電素子が矢印(A)方向で縮小すれば、上記と逆の動作によって可動部材3が下方に変位(下降)する。そして、以上のような変位拡大機構2による変位伝達の過程で、駆動部材1から出力された変位が拡大(増幅)され、駆動部材1の出力変位量の数十倍以上(場合によっては100倍以上)の変位量が可動部材に伝達される。
図24〜図26は、本発明のアクチュエータの他の実施形態を示すもので、図21〜図23の実施形態の変形例である。図24は斜視図、図25は平面図、図26は可動部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
この実施形態は、図21〜図23の実施形態とは異なる形式の連結部材24(長手方向で弾性変形可能な連結部材24)を用いたものである。この連結部材24は、本体245が板バネなどの弾性変形可能な部材からなり、長手方向において小さい傾斜を有する山形状に構成されるとともに、長手方向中央部の頂部に弾性変形可能な支持板部246が突設された構造を有している。なお、連結部材24の本体245の一部には座屈防止用の剛性部材243が取り付けられ、本体245は主にこの剛性部材243以外の部分で弾性変形する。
1対の連結部材24は山の頂部が互いに対向するようにして、両レバー群X,Yの第2のレバー20bの先端側部分と固定部21jとの間に架設されている。この状態で、両連結部材24の支持板部246は、斜め上方を向くようにして対向している。そして、可動部材3の本体30両側の取付部33が連結部材24の長手方向中央の支持板部246に連結又は係合することにより、可動部材3が連結部材24により支持されている。
本実施形態では、両レバー群X,Yの第2のレバー20bの先端側部分が固定部21jに対して接近・離間する変位を行うことにより、両連結部材24の頂部どうしが接近・離間し、これに伴って支持板部246が弾性変形しつつ可動部材3を押し上げ又は押し下げ、可動部材3を上下に変位動作させる。
本発明のアクチュエータの一実施形態を示す全体斜視図 図1の実施形態の分解斜視図 図1の実施形態において可動部材を取り除いた状態で示す斜視図 図1の実施形態の平面図 図1の実施形態の機能(作動形態)を示す説明図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図 図6の実施形態の側面図 図6の実施形態における可動部材を取り付けた状態の斜視図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図 図9の実施形態の側面図 図9の実施形態における可動部材を取り付けた状態の斜視図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図 図12の実施形態の平面図 図12の実施形態の側面図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す平面図 図15の実施形態における可動部材を取り付けた状態の平面図 図15の実施形態における可動部材を取り付けた状態の模式側面図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図 図18の実施形態の側面図 図18の実施形態における可動部材を取り付けた状態の斜視図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図 図21の実施形態の平面図 図21の実施形態における可動部材を取り付けた状態の斜視図 本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図 図24の実施形態の平面図 図24の実施形態における可動部材を取り付けた状態の斜視図
符号の説明
1 駆動部材
2 変位拡大機構
3 可動部材
4 連結部材
5,6 押え用スプリング
7 器体
20a,20b レバー
21,21a〜21j 固定部
22a,22b 支点用結合部
23a,23b 力点用結合部
24 連結部材
25 部分
30 本体
31,32,33 取付部
100 変位出力部
200 段部
201 第1辺部
202 第2辺部
220,221 横架部
240 高剛性部
241 平坦部
242 支持部
243 剛性部材
245 本体
246 支持板部
X,Y レバー群

Claims (18)

  1. 入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、該変形を一軸方向での変位として出力する駆動部材(1)と、該駆動部材(1)から出力された変位を、変位量を拡大させつつ可動部材(3)まで伝達し、該可動部材(3)を変位動作させる変位拡大機構(2)とを備えたアクチュエータであって、
    前記変位拡大機構(2)は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー(20)と、該レバー(20)を支持する固定部(21)とを備え、
    各レバー(20)は、レバーの支点を形成する弾性変形可能な支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されることで固定部(21)に支持されるとともに、隣接するレバー(20)間及び変位伝達方向の最上流側レバー(20)と駆動部材(1)の変位出力部(100)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な力点用結合部(23)で結合され、
    変位伝達方向の最下流側レバー(20)の先端側部分を前記可動部材(3)に連結又は係合させ、該最下流側レバー(20)の変位により可動部材(3)を変位動作させるようにしたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 変位伝達方向の最上流側レバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して駆動部材(1)の変位出力部(100)に結合され、前記最上流側レバー(20)以外のレバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して隣接する他のレバー(20)の先端側部分に結合されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 複数のレバー(20)のうちの少なくとも1つのレバー(20)の基端側部分に結合される支点用結合部(22)と力点用結合部(23)は、当該レバー(20)の長さの1/4以上の長さを有することを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 変位拡大機構(2)が、金属又は/及び樹脂からなる成形体又は/及び積層体で構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 複数のレバー(20)のうち変位伝達方向の最下流側レバー(20)に結合された支点用結合部(22)と力点用結合部(23)の並列方向が、当該最下流側レバー(20)よりも上流側のレバー(20)の変位面に対して直交していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 駆動部材(1)と変位拡大機構(2)が、平面的に可動部材(3)を外囲する状態に配置されることを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 変位拡大機構(2)は第1及び第2のレバー(20)を備え、可動部材(3)は、駆動部材(1)と第1のレバー(20)と第2のレバー(20)とにより、少なくとも3方を囲まれていることを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 複数の各レバー(20)に結合された支点用結合部(22)と力点用結合部(23)の並列方向が、当該レバー(20)よりも上流側のレバー(20)の変位面と平行であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 変位拡大機構(2)は第1及び第2のレバー(20)を備え、該第1及び第2のレバー(20)と駆動部材(1)が、前記第2のレバー(20)の支点用結合部(22)が結合された固定部(21)を3方で囲んでいることを特徴とする請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. レバー(20)の先端部pと該レバー(20)に結合された支点用結合部(22)の長さ方向中心pとを結ぶ直線Lの長さの全レバーの合計が、駆動部材(1)の変位出力方向での長さ以上であることを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載のアクチュエータ。
  11. 入力されるエネルギー量に応じた変形量で変形し、該変形を一軸方向での変位として両端から出力する駆動部材(1)と、該駆動部材(1)から出力された変位を、変位量を拡大させつつ可動部材(3)まで伝達し、該可動部材(3)を変位動作させる変位拡大機構(2)とを備えたアクチュエータであって、
    前記変位拡大機構(2)は、変位伝達方向に沿って配置される複数のレバー(20)からなる1対のレバー群(X),(Y)と、前記レバー(20)を支持する固定部(21)と、両レバー群(X),(Y)の変位伝達方向の最下流側レバー(20)と可動部材(3)とを連結する長手方向で弾性変形可能な連結部材(24)とを備え、
    各レバー(20)は、レバーの支点を形成する弾性変形可能な支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されることで固定部(21)に支持されるとともに、隣接するレバー(20)間及び変位伝達方向の最上流側レバー(20)と駆動部材(1)の変位出力部(100)間は、レバーの力点を形成する弾性変形可能な力点用結合部(23)で結合され、
    1対のレバー群(X),(Y)の変位伝達方向の最下流側レバー(20)の先端側部分と可動部材(3)とが連結部材(24)で連結され、両最下流側レバー(20)の変位により連結部材(24)を介して可動部材(3)を変位動作させるようにしたことを特徴とするアクチュエータ。
  12. 下記(i)〜(iii)のいずれかの形態で、1対のレバー群(X),(Y)の変位伝達方向の最下流側レバー(20)の先端側部分と可動部材(3)とが連結部材(24)で連結されていることを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータ。
    (i)1対の連結部材(24)が、可動部材(3)の両側部と両最下流側レバー(20)の先端側部分とを各々連結し、両最下流側レバー(20)の先端側部分どうしが接近・離間する変位を行うことにより可動部材(3)を変位動作させる。
    (ii)連結部材(24)が両最下流側レバー(20)の先端側部分を連結するとともに、連結部材(24)の中間部が可動部材(3)に結合され、両最下流側レバー(20)の先端側部分どうしが接近・離間する変位を行うことにより可動部材(3)を変位動作させる。
    (iii)1対の連結部材(24)が、固定部(21)と両最下流側レバー(20)の先端側部分に各々架設され、両連結部材(24)の中間部が可動部材(3)の両側部に各々連結又は係合し、両最下流側レバー(20)の先端側部分が前記固定部(21)に対して接近・離間する変位を行うことにより可動部材(3)を変位動作させる。
  13. 各レバー群(X),(Y)において、変位伝達方向の最上流側レバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して駆動部材(1)両端の各変位出力部(100)に各々結合され、前記最上流側レバー(20)以外のレバー(20)は、その基端側部分が、支点用結合部(22)を介して固定部(21)に結合されるとともに、力点用結合部(23)を介して隣接する他のレバー(20)の先端側部分に結合されることを特徴とする請求項11又は12に記載のアクチュエータ。
  14. 各レバー群(X),(Y)において、複数のレバー(20)のうちの少なくとも1つのレバー(20)の基端側部分に結合される支点用結合部(22)と力点用結合部(23)は、当該レバー(20)の長さの1/4以上の長さを有することを特徴とする請求項13に記載のアクチュエータ。
  15. 変位拡大機構(2)又は連結部材(24)を除く変位拡大機構(2)が、金属又は/及び樹脂からなる成形体又は/及び積層体で構成されることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載のアクチュエータ。
  16. 1対のレバー群(X),(Y)は、複数のレバー(20)の平面的な形状及び配置が線対称又は点対称であることを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載のアクチュエータ。
  17. 各レバー群(X),(Y)において、レバー(20)の先端部pと該レバー(20)に結合された支点用結合部(22)の長さ方向中心pとを結ぶ直線Lの長さの全レバーの合計が、駆動部材(1)の変位出力方向での長さ以上であることを特徴とする請求項11〜16いずれかに記載のアクチュエータ。
  18. 駆動部材(1)が、圧電素子、磁歪素子、形状記憶合金材のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のアクチュエータ。
JP2006281887A 2006-10-16 2006-10-16 アクチュエータ Expired - Fee Related JP5090706B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006281887A JP5090706B2 (ja) 2006-10-16 2006-10-16 アクチュエータ
CN2007800384885A CN101563540B (zh) 2006-10-16 2007-10-16 促动器
KR1020097008712A KR101085415B1 (ko) 2006-10-16 2007-10-16 액츄에이터 및 그를 이용한 렌즈 액츄에이터
PCT/JP2007/070148 WO2008047782A1 (fr) 2006-10-16 2007-10-16 Actionneur

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006281887A JP5090706B2 (ja) 2006-10-16 2006-10-16 アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008096931A true JP2008096931A (ja) 2008-04-24
JP5090706B2 JP5090706B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=39379805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006281887A Expired - Fee Related JP5090706B2 (ja) 2006-10-16 2006-10-16 アクチュエータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5090706B2 (ja)
CN (1) CN101563540B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7813063B2 (en) 2008-08-01 2010-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Driving unit and optical pick-up device including the same
WO2013183690A1 (ja) 2012-06-09 2013-12-12 ワックデータサービス株式会社 選針装置
KR101553006B1 (ko) * 2009-02-13 2015-09-15 한화테크윈 주식회사 렌즈 구동 모듈 및 압전 액추에이터 조립체
CN109412458A (zh) * 2018-12-21 2019-03-01 信利光电股份有限公司 一种对焦马达及摄像模组
CN114467045A (zh) * 2019-06-26 2022-05-10 巴黎科学与文学联大 用于定位保持器的可变形装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013175197A1 (en) * 2012-05-25 2013-11-28 Cambridge Mechatronics Limited Shape memory alloy actuation apparatus

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62116910A (ja) * 1985-11-15 1987-05-28 Nec Corp 圧電型レンズ駆動装置
JPH01197775A (ja) * 1988-02-02 1989-08-09 Nec Kansai Ltd レーザプリンタの光路調整用アクチュエータ
JPH03296926A (ja) * 1990-04-16 1991-12-27 Alps Electric Co Ltd 光情報装置における対物レンズ支持機構
JPH07288988A (ja) * 1994-04-12 1995-10-31 Canon Inc 移動装置
JPH09106944A (ja) * 1995-08-07 1997-04-22 Canon Inc 光学装置および露光装置やデバイス生産方法
JPH11294927A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Ckd Corp 液体温度制御装置、液体温度制御方法、加工システム、研削加工システム
JP2001343575A (ja) * 2000-03-31 2001-12-14 Nikon Corp 光学素子保持装置、鏡筒及び露光装置並びにマイクロデバイスの製造方法。
JP2004109708A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 撮像装置
JP2005309330A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Enplas Corp 光学装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2575125Y2 (ja) * 1992-12-14 1998-06-25 旭光学工業株式会社 カメラの駆動力伝達装置
JP3168367B2 (ja) * 1993-07-30 2001-05-21 タキロン株式会社 相分離した膜
JP4141703B2 (ja) * 2002-02-20 2008-08-27 株式会社東芝 可変構造アクチュエータ
JP3909066B2 (ja) * 2004-06-25 2007-04-25 シャープ株式会社 レンズ駆動装置
JP2006038891A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62116910A (ja) * 1985-11-15 1987-05-28 Nec Corp 圧電型レンズ駆動装置
JPH01197775A (ja) * 1988-02-02 1989-08-09 Nec Kansai Ltd レーザプリンタの光路調整用アクチュエータ
JPH03296926A (ja) * 1990-04-16 1991-12-27 Alps Electric Co Ltd 光情報装置における対物レンズ支持機構
JPH07288988A (ja) * 1994-04-12 1995-10-31 Canon Inc 移動装置
JPH09106944A (ja) * 1995-08-07 1997-04-22 Canon Inc 光学装置および露光装置やデバイス生産方法
JPH11294927A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Ckd Corp 液体温度制御装置、液体温度制御方法、加工システム、研削加工システム
JP2001343575A (ja) * 2000-03-31 2001-12-14 Nikon Corp 光学素子保持装置、鏡筒及び露光装置並びにマイクロデバイスの製造方法。
JP2004109708A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 撮像装置
JP2005309330A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Enplas Corp 光学装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7813063B2 (en) 2008-08-01 2010-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Driving unit and optical pick-up device including the same
KR101553006B1 (ko) * 2009-02-13 2015-09-15 한화테크윈 주식회사 렌즈 구동 모듈 및 압전 액추에이터 조립체
WO2013183690A1 (ja) 2012-06-09 2013-12-12 ワックデータサービス株式会社 選針装置
CN109412458A (zh) * 2018-12-21 2019-03-01 信利光电股份有限公司 一种对焦马达及摄像模组
CN109412458B (zh) * 2018-12-21 2020-05-29 信利光电股份有限公司 一种对焦马达及摄像模组
CN114467045A (zh) * 2019-06-26 2022-05-10 巴黎科学与文学联大 用于定位保持器的可变形装置
CN114467045B (zh) * 2019-06-26 2024-03-12 巴黎科学与文学联大 用于定位保持器的可变形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5090706B2 (ja) 2012-12-05
CN101563540A (zh) 2009-10-21
CN101563540B (zh) 2012-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5090706B2 (ja) アクチュエータ
JP5090707B2 (ja) レンズアクチュエータ
US7265480B2 (en) Vibration wave linear motor and a driving method thereof
CN100446291C (zh) 驱动装置
US8040623B2 (en) Compact auto focus lens module with piezoelectric actuator
CN201477278U (zh) 压电式自动对焦镜头模块
JP4317508B2 (ja) カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末
JP6422248B2 (ja) 駆動装置及びそれを有するレンズ駆動装置
JP2008289350A (ja) 駆動装置の駆動方法
KR101601871B1 (ko) 변위 부재, 구동 부재, 액츄에이터 및 구동 장치
EP1640758A1 (en) Lens driving device
JP5292529B2 (ja) レンズアクチュエータ
US20100327696A1 (en) Ultrasonic motor and manufacturing method of the same
CN1862941B (zh) 表面声波直线电动机,电动机组件及其透镜致动器
KR101085415B1 (ko) 액츄에이터 및 그를 이용한 렌즈 액츄에이터
JP2007181261A (ja) 駆動ユニット及びカメラモジュール
KR20110039255A (ko) 압전 액추에이터, 렌즈 경통, 광학 기기
JP2008164870A (ja) 圧電素子を用いた駆動機構と該駆動機構を用いたカメラモジュール、及び該カメラモジュールを備えた携帯端末
CN101320945A (zh) 驱动装置
JP2006098595A (ja) カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末
JP3809624B2 (ja) レバー変位拡大機構
JP2017195713A (ja) 振動波モータ及び振動波モータが搭載された光学機器
KR100683934B1 (ko) 초소형 압전 리니어 모터
JP4554261B2 (ja) 駆動装置
JP2010233404A (ja) 屈曲変位素子および当該屈曲変位素子を備えた駆動装置、並びにその利用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5090706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees