JP2008096598A - 眼鏡フレーム - Google Patents

眼鏡フレーム Download PDF

Info

Publication number
JP2008096598A
JP2008096598A JP2006276953A JP2006276953A JP2008096598A JP 2008096598 A JP2008096598 A JP 2008096598A JP 2006276953 A JP2006276953 A JP 2006276953A JP 2006276953 A JP2006276953 A JP 2006276953A JP 2008096598 A JP2008096598 A JP 2008096598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temple
upper ear
elastic
bottom point
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006276953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4768571B2 (ja
Inventor
Kaoru Ishii
薫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2006276953A priority Critical patent/JP4768571B2/ja
Publication of JP2008096598A publication Critical patent/JP2008096598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768571B2 publication Critical patent/JP4768571B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

【課題】安定かつ確実で良好な装用感が得られ、しかも構造が簡素で安価に製作することができる眼鏡フレームを提供する。
【解決手段】テンプル36の上耳底点Phに接触する部分の近傍であって前記上耳底点Phよりも前方に、内側面を薄肉に形成するとともに外側に凸となるように湾曲した弾性部としてのばね部45を設ける。このばね部45は、眼鏡フレーム30を装用したときにモダン37の内側が装用者40の側頭部の後方42aを押圧するように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、眼鏡フレームに関するものである。
眼鏡は、フロント部中央に設けられた装用者の鼻部に接する部分である2つのパッドと、テンプル部の後端に設けられた耳掛け部分である2つのモダンとで頭部に接して支持されている。このため、所定の位置にレンズを配置し、良好な装用感を得るためには、装用する人の鼻部の形状に合わせてパツドの位置と方向を調整し、装用する人の耳の位置や側頭部の形状に合わせて、モダンの曲げ位置や、曲げ形状を調整する必要がある。具体的には、パッドは、鼻梁の大きさや、傾きに合わせて、その位置と方向を調整する。モダンは、耳の位置、耳裏の骨格形状や耳底の微妙な3次元形状に合わせて、その曲げ位置と形状をピッタリと合わせ、接触面積をできるだけ広く確保することにより、柔らかな装用感と安定した装着を得ることが望ましいとされている。
一方、眼鏡のずれ落ちを防止するためには、前述したように頭部形状に合わせるだけでなく、モダンを側頭部側に押し付けることにより、摩擦力を発生させ、これで眼鏡を固定することが必要となる。このため、眼鏡を上方より見て、左右のモダン間の距離を、頭幅より狭く調整し、頭を挟み込む方法が一般的である。挟み込む方法は、テンプルに使用されている素材の弾性力を利用する方法もあるが、例えば特許文献1に示されている眼鏡フレームのように丁番部分にばね機構を組み込んだいわゆるばね丁番を用いたものや、特許文献2のようにテンプルの中間にばねを設け、その弾性で押圧力を得るようにしたものもある。
前記特許文献1に記載されている眼鏡は、テンプルを丁番に対してスライド可能に構成し、テンプルを丁番側に押し付けるばねをテンプル前端に固着された筒内に収容している。テンプルを開いた状態からさらに外側に開くと、テンプルはその先端部を支点として回動し、これに伴ってばねを収容した筒が縮んでばねが圧縮され、この圧縮されたばねが筒を元の状態に押し戻すように力を加え、これによってテンプルが側頭部へ押し付けられる。
前記特許文献2に記載されている眼鏡は、テンプルの中間に内外2本のばね筒体が形成されている。テンプルを開いた状態からさらに外側に開くとばね筒体が撓み、その反発力でばね筒体を元の直線状に戻すように作用し、ばね筒体の後側のテンプルが側頭部に押し付けられる。
ところで、人の頭部の幅は、側頭部前方においては後方に行く程広くなるが、側頭部後方においては後方に行く程狭くなる。このため、左右のモダンで側頭部を挟み込む場合、側頭部前方をテンプルで挟み込むと、挟み込む力に対する反作用の力により眼鏡を前方に押し出す力が働く。しかもテンプルが弾性を有しているとテンプルの後端に行く程広がるように撓むため、押し出す力はさらに強くなる。これに対して側頭部の後側をテンプルで挟み込むと逆に眼鏡を奥の方へ引っ張るような力が生じるため、眼鏡がずれにくくなることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
後頭部を支持するようにした眼鏡としては、特許文献3に記載されている眼鏡がある。この眼鏡は、テンプル後端に柔軟な樹脂製の後頭部支持部を設けるとともに、位置決めストッパ部を設けている。この眼鏡を装着すると、後頭部支持部の復元力により眼鏡が奥側に引っ張られるが、位置決めストッパ部が耳の前方に当たり位置決めされる。
実公平2−8258号公報 実公昭61−41056号公報 実開平2−95013号公報 「眼鏡医学」下巻、株式会社メディカル葵出版、145頁
前述したとおり、側頭部は側頭部前方(上耳底点より前方。上耳底点とは耳の付け根の最上点)においては後方に行く程幅が広がり、側頭部後方(上耳底点より後方)においては後方に行く程幅が狭くなっているため、上耳底点より後方側を頭部の中央に向かって押圧するようにフィッティングすることが望ましい。
しかしがら、上耳底点前方部と上耳底点後方部の両方を一緒に横方向に押圧する従来の眼鏡では、上耳底点後方を効率よく効果的に押圧させることは困難であった。
すなわち、テンプル自体の弾性力を使用し左右のモダンの距離を顔幅よりも狭く調整して側頭部を挟み込む場合、弾性の支点となるのはテンプル前端の丁番付近であり、支点から作用点であるモダンまでの距離が長く、しかもモダンを横方向に押圧させるため、上耳底点後方をモダンで頭部の中心方向に向かって効率よく押圧させることができない。しかもモダンの後端を頭部に強い力で押圧させるには、支点である丁番付近から作用点であるモダン後端までの距離が大きいため大きなトルクが必要となるため、上耳底点前方を強く押し付けてしまい、装用感を低下させてしまう。また、モダンが上耳底点前方に当たると、テンプルは後方に行く程広がるように撓むため、この点でもモダン部の後端を上耳底点後方に強く当てることは難しい。
上記した問題は前記特許文献1も、弾性の支点がテンプル前端のばね機構部にあるため、上記と同様の作用が生じる。すなわち、ばねの弾性力を大きくしても、装用感を低下させずに上耳底点後方を効果的に押圧することは困難である。
特許文献2では、支点は中央付近であり、支点と作用点の距離は狭いがテンプルがストレートであるため、上記と同様な問題が生じる。
特許文献3の場合は、後頭部支持部が弾性を有し、その復元力が眼鏡前方に向かうようになっているが、この後頭部支持部が耳支持部の後に位置するため、その前方の耳支持部が、上耳底点前方を押圧すると、テンプルが外側に広がってしまい後頭部支持部によって後頭部を効率よく押圧することができないという問題がある。
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、上耳底点後方を効率よく効果的に押圧することにより、安定かつ確実で良好な装用感が得られる眼鏡フレームを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、フロント部両端にテンプルが取付けられた眼鏡フレームにおいて、前記テンプルには、前記フロント部の端部と、側頭部の上耳底点に対向する部分との中間より後方に弾性部が設けられ、前記弾性部は、前記テンプルの前記弾性部より前方部分の延長線上より外側に位置し、前記テンプルの前記弾性部より後方は内側に向かって傾いており、前記フレームを装用したときに、前記弾性部の復元力により、前記上耳底点対向部より後方が、装用者の頭部の上耳底点後方を頭部中央方向に押圧するように形成されているものである。
また、本発明は、前記テンプルの前記弾性部より後方が、前記上耳底点対向部より後方部分の方が、前記弾性部から前記上耳底点対向部までの部分より内側に向かって傾いているものである。
また、本発明は、眼鏡フレームを装用した状態において、前記弾性部から前記上耳底点対向部までが装用者の側頭部に対して非接触状態を保持するものである。
また、本発明は、前記弾性部が、テンプルの内側面を薄肉に形成するとともに外側に凸となるように湾曲したばね部からなるものである。
また、本発明は、前記テンプルの材質を超弾性または高弾性素材としたものである。
さらに、本発明は、前記弾性部による前記上耳底点対向部より後方の、頭部の上耳底点より後方への押圧力を20gf〜40gfとしたものである。
本発明においては、テンプルの所定箇所を薄肉に形成して弾性部としているので、部品点数が増加せず、構造が簡素で安価に製作することができ、また眼鏡フレームの外観を損なうことがない。
ばね部によるモダンの押圧力が20〜40gfの範囲内であると、装用者が大きな圧迫感を受けず、良好な装用感と安定した装着が得られる。40gf以下であれば装用者が大きな圧力を受けなく、20gf以上であれば眼鏡フレームの安定した装着状態が得られるため好ましい。
超弾性または高弾性素材は、ばね部を薄肉に形成しても所望の大きさのばね力を得ることができる。超弾性または高弾性素材としては、超弾性チタン合金、高弾性ベータチタン合金、洋白ばね材、高弾性のポリアミド樹脂等が考えられる。
また、本発明は、ばね部を装用者の上耳底点前方部分に接触しないようにしているので、良好な装用感を得ることができる。すなわち、ばね部が上耳底点前方部分に接触していると、テンプルの後端側が開くためモダンの頭部に対する押圧力を低下させてしまうが、このようなおそれがなく、良好な押圧力を得ることができる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1(a)〜(c)は本発明に係る眼鏡フレームの一実施の形態を示す平面図、正面図および側面図、図2は同眼鏡フレームを装着した状態の平面図、図3は同じく装着した状態の側面図である。これらの図において、参照符号30で示す眼鏡フレームは、フロント部301とテンプル36とを有し、前記フロント部301は、眼鏡レンズがはめ込まれる左右一対のレンズ枠(リム)31と、これらのレンズ枠31を連結するブリッジ32と、前記レンズ枠31またはブリッジ32に取付けられた左右一対のパッド33(図1(b)にのみ示し、(a)、(c)図では省略)と、各眼鏡枠31の両外側端にそれぞれ取付けられた左右一対の智34とを備えている。前記テンプル36は、前記左右一対の智34に丁番35を介してそれぞれ内側に折畳み自在に左右一対取付けられ、各テンプル36の後端側にそれぞれ耳掛け部である左右一対のモダン37が形成されている。
前記テンプル36は、超弾性のチタン合金や、高弾性ベータチタン合金や洋白ばね材によって製作されることが望ましいが、特に金属に限定されるものではなく、高弾性の素材であれば、ポリアミドなどの樹脂であってもよい。
また、テンプル36は、装用者40の耳41の上耳底点Phに対向する部分(上耳底点対向部)Pfより前方であって、フロント部301の端部と上耳底点対向部Pfとの前後方向における中間またはそれより後方に、弾性部であるばね部45が一体に設けられている。このばね部45は上耳底点対向部Pfに近い方がばねの支点から作用点までの距離を短くできるという点で好ましいが、通常、上耳底点対向部Pf近傍にはモダン37が設けられているため、モダン37の直前部分にばね部45を設けるとよい。なお、ばね部45の位置を特定する際の基準位置は、板ばねの場合はその中間位置、コイルばねの場合は巻軸、ばね丁番の場合はその回動軸とするとよい。
前記ばね部45は、前記したような位置(本実施の形態においてはモダン37が取付けられる直前部分)を、プレス成形などにより加工率を上げながら薄く塑性変形させることによりばね性能を有し、かつ、内側が外方に凹みを設け、ばね部45の支点を外方に位置させるために、外方向に湾曲した形状に、ばね部45より後方は内側に傾斜するようにする。すなわち、外側に突出するような形状に形成される。このような形状にすると、内側が引っ込んでいることにより上耳底点より前方に当たらないようにするとともに、ばね部45をテンプル36の側方外側に位置させることができるので、押圧するときの支点と作用点を結ぶ角度を急にすることができるので、好ましい。因みに、テンプル36の素材として高弾性ベータチタン素材を使用すると、テンプル36のばね部45より前方部分の板厚を1.8mmとし、ばね部45の板厚を0.6mm程度の厚さまで加工することによって、適切なばね性能を引き出すことができた。
モダン37は、耳41に掛けられる部分であって、ばね部45の直後に位置し、通常合成樹脂からなり、アウター成形によってテンプル36に一体に形成されている。
また、テンプル36はばね部45の位置から内側に折り曲げられているため、ばね部45後方に位置するモダン37は、テンプル36の前半の延長線状より内側に位置している。このモダン37の前記上耳底点Phに対向する部分(上耳底点対向部)Pfより後方部分(上耳底点後方押圧部)37aは、側頭部の上耳底点より後方と接する線の角度より内側に折り曲げられている(図1においては、角度θ1)。また、この上耳底点後方押圧部37aと上耳底点の前方部分(上耳底点前方対向部)37bとのなす角度θ2は、側頭部の上耳底点Phより前方および後方それぞれ接する線の角度θ4より大きい角度に設定されている。角度θ2は180度にすることもできるが、その場合は、ばね部45が側方に出っ張るので、側方の出っ張りを小さくするという意味では、上耳底点後方押圧部37aと上耳底点前方対向部37bとは、内側に折り曲げると好ましい(図1において角度θ3)。
前記上耳底点対向部Pfは、下方への折り曲げ開始部分(ベンディングポイント)と一致している。モダン37の折り曲げの開始部分(ベンディングポイント)は、前記上耳底点Pfと略一致している。モダン37の下方への曲げ角度角度αを大きくすると、モダン37の耳41に対する引っ掛かりがよくなり、眼鏡フレーム30の前後方向の移動を防止することができる。なお、下方への折り曲げを行なわないことも可能である。上記角度θ1、θ2は、例えば、多数のサンプルを元に作成した標準的な頭部の寸法(例えば、男女別、年齢別、地域別など)を基に設定するとよい。なお、前記上耳底点前方対向部37bから上耳底点後方押圧部37aにかけて、本実施の形態では上耳底点対向部で屈曲させているが、なだらかな曲線でつないでもよい。
また、このばね部45は、眼鏡フレーム30を装用したときにモダン37の前記上耳底点後方押圧部37aが装用者40の側頭部の後方部分(上耳底点後方部分)42aを押圧するように形成されている。このため、モダン37は、自然な状態において、図1(a)に2点鎖線で示す装用者40の頭部42の側頭部より内側になるように折り曲げられており、頭部42に装着されるとばね部45の弾性変形によって外側に開き、このばね部45の弾発力で側頭部の後方部分42aを所定圧で押圧する。このモダン37による押圧方向(矢印A方向)は、頭部42の中央方向を向いていることが望ましい。
さらに、ばね部45は、外側に凸となるように湾曲して形成されることにより、眼鏡フレーム30を装着した状態において、図1、図2に示すようにばね部45が側方外側に張り出して位置し、ばね部の弾性の支点を、テンプル前半部の延長線上より外側に位置させることができる。このように弾性の支点が外側に位置することにより、テンプル36のばね部45より後方、特に上耳底点後方押圧部37aをより内側に急な角度で傾斜させることができ、上耳底点後方押圧部37aを頭部中央側に向かって押圧することができる。しかも、ばね部45が側方外側に位置していることから、ばね部45から上耳底点前方対向部37bにかけて装用者40の側顔部の上耳底点前方部分46に対して強く接触しない状態、より好ましくは非接触状態を保っている。このようにばね部45から上耳底点前方対向部37bにかけて装用者40の側顔部の上耳底点前方部分46に対して強く接触しない状態あるいは非接触状態にしておくと、良好に装着することができる。すなわち、側頭部の上耳底点Phより前方に、ばね部45や上耳底点前方対向部37bが押圧すると、テンプル前方から上耳底点前方対向部37bにかけて外側に開くように撓んで変形してしまうため、上耳底点後方押圧部37aの側頭部の後方部分(上耳底点後方)42aに対する押圧力が低下しかつ押圧方向の横方向に近くなり、また、眼鏡フレーム30を前方に押し出す力が生じ、安定した装着が得られなくなる。
テンプル36を上記した形状にすることにより、側頭部の上耳底点前方に対して強く接触せずあるいは接触せずに、頭部の上耳底点後方を頭部中央側に押圧させることができため、眼鏡を安定かつ確実に装着させることができ良好な装用感が得られる。
ここで、モダン37がばね部45によって側頭部の後方部分42aを押圧するときの最も好ましい押圧力を求めるために、弾性力の異なるサンプルフレームを各種作成し、一対比較法を用いた官能検査を行なった。その結果、押圧力を20〜40gfの範囲に設定すると、最も快適な装用感を得ることができることが判った。望ましくは、30gf程度である。40gf以下であれば、側頭部に対する圧迫感が大きくなく、装用感を低下させるおそれがないため好ましい。また、20gf以上にすると、安定した装着状態が得られ好ましい。
このように、本発明に係る眼鏡フレーム30は、テンプル36の後端部でモダン37が取付けられる直前部に薄肉形成されたばね部45を一体に設けているので、構造が簡単で部品点数および製造工数を削減することができ、安価に製作することができる。なお、ばね部45は、側頭部の上耳底点前方と接触せず支点をテンプル36の外側に位置させることができれば上記板ばね形状に限定せず、例えば、上記した従来のばね丁番の構造を用いても良いし、コイルバネを用いてもよい。
また、ばね部45をテンプル36の後半部(フロント部の端部と上耳底点対向部との中間より後方)に設けているので、テンプル36の前端側に設けた場合に比べてばね部45の必要とするばね力を小さくすることができる。すなわち、図5に示すようにテンプル36の前端側にばね部45を設けた場合は、ばね部45の支点Qと作用点Rであるモダン37までの距離が長くなるため、その力の方向は、頭部42の横方向と平行になる。しかしながら、本発明のように眼鏡30を頭部に固定するために、頭部42の中央付近に向かう方向の力Aを発生させるためには、その分力として、力Aより大きな力Bが必要となる。結果としてこの大きな力Bで、側頭部の後方部分42aを押圧することになり、装用者に負担がかかることになる。しかも、上耳底点Phより前方部分も押圧してしまうことから、テンプル36は外側に広がるように撓んで変形してしまうので頭部42の中央付近に向かう方向の力Aの力を生じさせるにはさらに大きな力を必要とする。
これに対して、図1に示した本発明による眼鏡フレーム30はばね部45をテンプル36の後半部(フロント部の端部と上耳底点対向部Pfとの中間より後方)に設けているので、ばね部45の支点から作用点であるモダン37までの距離が短くしかも支点をテンプルの外側に位置させることができるため、その力の方向を図2に示す矢印A方向、すなわち頭部断面の中央方向とすることができる。これにより最小の押圧力で高い保持力を得ることができ、装用感を向上させることができる。また、ばね部45の支点から作用点までの距離が短ければ、ばね部45の必要とするばね力を小さく抑えることができる。
さらに、本発明においては、ばね部45から上耳底点対向部Pfまでを、装用者40の側頭部に対して非接触状態を保っているので、テンプル36の後端部が外側に変形して上耳底点後方押圧部37aによる押圧力が低下するおそれもなく、眼鏡フレーム30を安定した状態で装着することができる。
また、本発明においては、上耳底点前方に強く接触せず、また、ばね部45において変形して上耳底点Phで押圧されるので、従来のように耳掛け部を側頭部に正確に合わせるような細かならフィッティング調節が必要ないので、フィッティング調整が不要あるいは軽減できる。
(a)〜(c)は本発明に係る眼鏡フレームの一実施の形態を示す平面図、正面図および側面図である。 同眼鏡フレームを装着した状態の平面図である。 同じく装着した状態の側面図である。 テンプルの前端側にばね部を設けた場合の押圧力を説明するための図である。
符号の説明
30…眼鏡フレーム、31…眼鏡枠、32…ブリッジ、34…智、35…丁番、36…テンプル、37…モダン、40…装用者、42…頭部、41…耳、45…ばね部、Ph…上耳底点、Pf…上耳底点対向部。

Claims (6)

  1. フロント部両端にテンプルが取付けられた眼鏡フレームにおいて、
    前記テンプルには、前記フロント部の端部と、側頭部の上耳底点に対向する部分との中間より後方に弾性部が設けられ、
    前記弾性部は、前記テンプルの前記弾性部より前方部分の延長線上より外側に位置し、 前記テンプルの前記弾性部より後方は内側に向かって傾いており、
    前記フレームを装用したときに、前記弾性部の復元力により、前記上耳底点対向部より後方が、装用者の頭部の上耳底点後方を頭部中央方向に押圧するように形成されていることを特徴とする眼鏡フレーム。
  2. 請求項1記載の眼鏡フレームにおいて、
    前記テンプルの前記弾性部より後方は、前記上耳底点対向部より後方部分の方が、前記弾性部から前記上耳底点対向部までの部分より内側に向かって傾いていることを特徴とする眼鏡フレーム。
  3. 請求項1または2記載の眼鏡フレームにおいて、
    眼鏡フレームを装用した状態において、前記弾性部から前記上耳底点対向部までが装用者の側頭部に対して非接触状態を保持することを特徴とする眼鏡フレーム。
  4. 請求項1,2,3のうちのいずれか一項に記載の眼鏡フレームにおいて、
    前記弾性部は、テンプルの内側面を薄肉に形成するとともに外側に凸となるように湾曲したばね部からなることを特徴とする眼鏡フレーム。
  5. 請求項4記載の眼鏡フレームにおいて、
    前記テンプルの材質が超弾性または高弾性素材であることを特徴とする眼鏡フレーム。
  6. 請求項1記載の眼鏡フレームにおいて、
    前記弾性部による前記上耳底点対向部より後方の、頭部の上耳底点より後方への押圧力を20gf〜40gfとしたことを特徴とする眼鏡フレーム。
JP2006276953A 2006-10-10 2006-10-10 眼鏡フレーム Expired - Fee Related JP4768571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006276953A JP4768571B2 (ja) 2006-10-10 2006-10-10 眼鏡フレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006276953A JP4768571B2 (ja) 2006-10-10 2006-10-10 眼鏡フレーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008096598A true JP2008096598A (ja) 2008-04-24
JP4768571B2 JP4768571B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=39379526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006276953A Expired - Fee Related JP4768571B2 (ja) 2006-10-10 2006-10-10 眼鏡フレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768571B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014057711A1 (ja) * 2012-10-09 2014-04-17 サンテプラス株式会社 装着式双眼鏡
WO2019181150A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 三井化学株式会社 アイウェア

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014057711A1 (ja) * 2012-10-09 2014-04-17 サンテプラス株式会社 装着式双眼鏡
JPWO2014057711A1 (ja) * 2012-10-09 2016-09-05 サンテプラス株式会社 装着式双眼鏡
WO2019181150A1 (ja) * 2018-03-22 2019-09-26 三井化学株式会社 アイウェア
JPWO2019181150A1 (ja) * 2018-03-22 2021-01-07 三井化学株式会社 アイウェア
JP7015378B2 (ja) 2018-03-22 2022-02-02 三井化学株式会社 アイウェア

Also Published As

Publication number Publication date
JP4768571B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7011406B1 (en) Eyeglass structures having mounting supports in temple members
US6793338B2 (en) Rimless spectacles with lens holding stability
TWI437313B (zh) Glasses frame
TWI723661B (zh) 眼鏡
WO2012017597A1 (ja) ノーズパッドおよびアイウエア
JP4768571B2 (ja) 眼鏡フレーム
JP5697196B2 (ja) 鼻当てパッドレス眼鏡
JP2007193040A (ja) 眼鏡フレーム
JP2016206388A (ja) メガネフレーム
JP2020008654A (ja) アイウエアおよびテンプル
JP7037818B2 (ja) メガネフレーム
JP4084130B2 (ja) メガネフレーム
JP4115127B2 (ja) 眼鏡フレーム及び眼鏡
JP3244334U (ja) 眼鏡のテンプル
JPH08220486A (ja) 眼鏡フレーム
JP3584378B1 (ja) メガネフレームのツル
JP3216159U (ja) メガネフレーム
JP3224215U (ja) メガネフレーム
TWI504966B (zh) 眼鏡框
JP2021081526A (ja) 眼鏡のテンプル
JP2022165006A (ja) 眼鏡フレーム
JPH0684426U (ja) 眼鏡フレーム
JP3013385U (ja) 眼鏡フレーム
JP2024042733A (ja) メガネフレーム及びメガネフレームの支持部材
KR20230145725A (ko) 얼굴 주름개선을 위한 안경

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091001

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees