JP2008095739A - 軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減できて製造及びメンテナンスの手間が小さく、また、早期破損を効果的に防止できて、アキシアル荷重に対する耐久性を従来よりも向上できる軸受装置を提供すること。
【解決手段】大略円筒形状のロール1と、ロール1の内側に配置されたロール軸2と、ロール1の内側に配置されたロール軸2と、ロール1の内周面とロール軸2の外周面との間に配置された複数の円筒ころ3を備える。ロール1の内側の軸方向中央に、内周面よりも軸方向内側に突出する中鍔部11を一体形成し、この中鍔部11の軸方向両側に、案内輪4を夫々配置する。ロール1の内側面における円筒ころ3の転走面部分は、高周波焼入れが施されて、転走面部分以外の部分よりも大きい硬度を有する。案内輪4は、ロール1の転走面部分以外の部分よりも大きい硬度を有する。案内輪4により、高周波焼入れによる硬化が不十分な部分に円筒ころ3が転走及び接触することを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば製鉄設備用のバックアップロールに好適な軸受装置に関する。
鋼板等のワークを圧延する多段圧延機や、ワークの歪を矯正するレベラや、ワークの表面に曲げひずみを付与してスケールを剥離させるスケールブレーカ等では、ワークロールの背面側を、直接又は中間ロールを介して、バックアップロールで支持している。バックアップロールとしては、ワークロールに接するロールを軸受装置の外輪と一体形成し、この軸受装置のロール軸の回りにロールを回転自在に支持したものが知られている。
この種のバックアップロールとしては、従来、図2の部分断面図に示すように、大略円筒形状のロール101と、このロール101の内側に配置されて一端側に鍔部112が形成されたロール軸102と、上記ロール101の内周面とロール軸102の外周面との間に配置された複数の円筒ころ103と、上記ロール101の内周面の軸方向両端に配置されたロール側鍔輪105と、上記ロール軸102の他端側に設けられた軸側鍔輪106とを備えたものがある(例えば、特許文献1:特開2006−170244号公報参照)。
上記ロール側鍔輪105は、上記ロール101の内周面の軸方向両端に形成された段部に配置され、このロール側鍔輪105の内側端面が、上記段部の端面に接触すると共に円筒ころ103の外側端面に接触している。このロール側鍔輪105の外側端面は、ロール101の内周溝に嵌合されたロール側止め輪115に接触している。上記軸側鍔輪106の外側端面は、ロール軸102の外周溝に嵌合された軸側止め輪116に接触している。上記複数の円筒ころ103は、保持器108によって公転方向に互いに隔てられていると共に、浮き案内輪109によって軸方向に互いに隔てられている。
上記従来のバックアップロールは、ロール101に一端側から他端側向きに作用するアキシアル荷重を、ロール101の一端側のロール側止め輪115と、ロール側鍔輪105と、複数の浮き案内輪109及び円筒ころ103と、軸側鍔輪106とを介して伝達し、軸側止め輪116で支持している。一方、ロール101に他端側から一端側向きに作用するアキシアル荷重を、ロール101の他端側のロール側止め輪115と、ロール側鍔輪105と、複数の浮き案内輪109及び円筒ころ103とを介して伝達し、ロール軸の鍔部112で支持している。
特開2006−170244号公報
しかしながら、上記従来のバックアップロールは、ロール101の軸方向両端にロール側止め輪115及びロール側鍔輪105を配置するので、部品点数が多く、製造の手間とメンテナンスの手間が大きいという問題がある。また、ロール101の両端に位置するロール側止め輪115は、ワークに散布される冷却水やワークからの金属塵等に晒され易くて腐食することや、アキシアル荷重による磨耗量が多いので、メンテナンス回数の頻度が高い問題がある。
そこで、本発明は、部品点数を削減できて製造及びメンテナンスの手間が小さく、また、メンテナンス回数の頻度を抑制できて、アキシアル荷重に対する耐久性を従来よりも向上できる軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の軸受装置は、
内周面よりも径方向内側に突出した中鍔部を内側に有する外輪と、
上記外輪の径方向内側に配置された軸と、
上記外輪の内周面と、上記軸の外周面との間に配置された複数列のころと、
上記外輪の上記中鍔部の軸方向両側に配置され、一端面が上記中鍔部の端面に接触すると共に、他端面が上記ころの端面に接触する案内輪とを備え、
上記外輪における上記ころの転走面は、上記外輪における上記転走面以外の部分よりも硬く形成され、
上記案内輪の上記他端面は、上記外輪における上記転走面以外の部分よりも硬く形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記外輪に作用するアキシアル荷重は、この外輪の中鍔部の端面に一端面が接触する案内輪と、この案内輪の他端面に端面が接触するころとを介して、例えば軸の一端側に形成された鍔部や軸の他端側に設けられた止め輪に伝達される。これにより、従来のようなロールの軸方向両端のロール側止め輪及びロール側鍔輪が不要になるから、部品点数を効果的に削減できる。また、アキシアル荷重を伝達する中鍔部を、外部からの水や塵が侵入し易い外輪の軸方向両端に配置しないので、アキシアル荷重の伝達部品の腐食による早期破損を効果的に防止して、アキシアル荷重に対する耐久性を従来よりも向上できる。
ここで、中鍔部の端面にころの端面を直接接触させて、アキシアル荷重を外輪からころに直接伝達する構成が考えられるが、この構成は耐久性の向上が困難であるという問題がある。すなわち、軸受装置を例えばバックアップロールに用いる場合、ロールとしての外輪を硬度が比較的低い材料で形成する必要があることから、ころの転走面が形成される外輪の内周面部分に、硬化処理を行う必要がある。しかしながら、外輪の内側にある中鍔部により、硬化処理が不十分となる。詳しくは、中鍔部の側面及び外輪の内周面の中鍔部の近傍部分に、硬化深さの不足や、硬度不足等の不都合が生じる。この不都合は、硬化処理を高周波焼入れで行う場合に顕著になる。したがって、外輪の中鍔部及び中鍔部の近傍に、十分に高い硬度が得難くなり、耐転がり疲労性や耐磨耗性を十分に向上し難く、その結果、アキシアル荷重の耐久性を向上し難いという問題がある。
これに対して、本発明によれば、中鍔部の軸方向両側に案内輪を配置し、この案内輪の他端面の部分を、外輪の他の部分、すなわち、外輪の内周面のころが転走する部分以外の部分よりも硬く形成している。これにより、硬化処理が不十分となる中鍔部の側面や、外輪の内周面の中鍔部の近傍部分に、ころが転動又は接触することを防止でき、また、案内輪のころによる磨耗を防止できる。したがって、外輪の内側に中鍔部を有しても、外輪の転走面の耐転がり疲労性や耐磨耗性を十分に向上しつつ、アキシアル荷重を長期にわたって安定して支持できる。その結果、アキシアル荷重に対する耐久性を効果的に向上できる。
なお、上記案内輪の一端面と中鍔部の端面、及び、上記案内輪の他端面ところの端面は、いずれも、常に互いに接触している必要はなく、アキシアル荷重を伝えるときに互いに接触すればよい。
以下、本発明の軸受装置を図示の実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態としての軸受装置を用いたバックアップロールを示す部分断面図である。図1に、バックアップロールの中心軸よりも上半分を示している。このバックアップロールは、外輪としてのロール1と、このロール1の径方向内側に配置されたロール軸2と、上記ロール1の内周面と上記ロール軸2の外周面との間に配置された複数の円筒ころ3を備える。
上記ロール1は大略円筒形状を有し、内側に、軸方向中央に位置して内周面よりも径方向内側に突出する断面矩形の中鍔部11が一体形成されている。この中鍔部11の軸方向両側には環状の案内輪4(軸方向一端側の案内輪4を第1案内輪41,軸方向他端側の案内輪4を第2案内輪42とする)が夫々配置されており、この案内輪4の一端面が中鍔部11の端面に接触している。上記ロール1の内周面の上記案内輪4よりも外側部分に、すなわち、中鍔部11の両側に、案内輪4で隔てられて、円筒ころ3の転走面13,13が形成されている。上記ロール1の内周面の軸方向の両端部には、従来よりも浅い段部14が形成されており、この段部14に環状のシール部材15が配置されている。
上記ロール軸2は、径方向外側に突出した鍔部21が一端側に形成されており、この鍔部よりも他端側に、円筒ころ3の転走面23が形成されている。この転走面23の他端側に、軸側鍔輪6が設けられている。この軸側鍔輪6の外周面は、上記シール部材15の内周面に接している。上記軸側鍔輪6の他端側には止め輪16が設けられており、この止め輪16はロール軸2の外周溝に嵌合している。上記軸側鍔輪6の他端側の端面には、上記止め輪16を覆うように、環状のカバー17が設けられている。
上記円筒ころ3は、ロールの中鍔部11の両側に2列ずつ配列されている。すなわち、ロール軸2の一端側の鍔部21に近い側から順に、他端側に向かって、第1列ころ31と、第2列ころ32と、第3列ころ33と、第4列ころ34が設けられている。上記第1列ころ31と第2列ころ32が、1つの保持器8で保持されている。また、上記第3列ころ33と第4列ころ34が、1つの保持器8で保持されている。上記各保持器8によって、円筒ころの公転方向の配置間隔が所定距離に保持されている。また、上記第1列ころ31と第2列ころ32の間に第1浮き案内輪91が配置され、この第1浮き案内輪91で第1列ころ31と第2列ころ32の軸方向の最小の配列間隔が所定距離に保持される。同様に、上記第3列ころ33と第4列ころ34の軸方向の最小の配列間隔が、第2浮き案内輪92で所定距離に保持される。これにより、ロールの中鍔部11よりも一端側の2列の円筒ころ3に関して、第1列ころ31の一端面がロール軸の鍔部21の端面に接触可能に配設されると共に、第2列ころ32の他端面が第1案内輪41に接触可能に配設される。
また、ロールの中鍔部11よりも他端側の2列の円筒ころ3に関して、第3列ころ33の一端面が第2案内輪42に接触可能に配設され、第4列ころ34の他端面が軸側鍔輪6に接触可能に配設されている。なお、ロール1、ロール軸2、円筒ころ3及び軸側鍔輪6に関して、一端側とは、バックアップロールの長手方向において図1の左側をいい、他端側とは、バックアップロールの長手方向において図1の右側をいう。一方、案内輪4に関して、一端側とは中鍔部11に近い側をいい、他端側とは中鍔部1から遠い側をいう。
上記第1列ころ31および第2列ころ32に軸方向の外方のアキシアル荷重がかかった場合、このアキシアル荷重は、第1列ころ31の軸方向の外方に位置する段部で受けるようになっている。また、上記第1列ころ31および第2列ころ32に軸方向の内方のアキシアル荷重がかかった場合、このアキシアル荷重は、第2列ころ32の軸方向の内方に位置する第1案内輪41を介して中鍔部11で受けるようになっている。一方、上記第3列ころ33および第4列ころ34に軸方向の外方のアキシアル荷重がかかった場合、このアキシアル荷重は、第4列ころ34の軸方向の外方に位置する軸側鍔輪6を介して止め輪16で受けるようになっている。また、第3列ころ33および第4列ころ34に軸方向の内方のアキシアル荷重がかかった場合、このアキシアル荷重は、第3列ころ33の軸方向の内方に位置する第2案内輪42を介して中鍔部11で受けるようになっている。
更に詳しくは、ロール1がロール軸2に対して一端側(バックアップロールの長手方向において図1の左側)に移動することでロール1からロール軸2に負荷されるアキシアル荷重は、ロールの中鍔部11と、第1案内輪41と、第2列ころ32と、第1浮き案内輪91と、第1列ころ31と、鍔部21と、が軸方向に接触することでロール軸2によって支持される一方、中鍔部11と、第2案内輪42と、第3列ころと、第2浮き案内輪92と、第4列ころ34と、止め輪16によってロール軸2に固定された軸側鍔輪6と、はこのアキシアル荷重を受けないため、何れかの部材の間の少なくとも一つにはアキシャル隙間を有する状態となる。
逆に、ロール1がロール軸2に対して他端側(バックアップロールの長手方向において図1の右側)に移動することでロール1からロール軸2に負荷されるアキシアル荷重は、ロールの中鍔部11と、第2案内輪42と、第3列ころ33と、第2浮き案内輪92と、第4列ころ34と、止め輪16によってロール軸2に固定された軸側鍔輪6と、が軸方向に接触することでロール軸2によって支持される一方、中鍔部11と、第1案内輪41と、第2列ころ32と、第1浮き案内輪91と、第1列ころ31と、鍔部21と、はこのアキシアル荷重を受けないため、何れかの部材の間の少なくとも一つにはアキシャル隙間を有する状態となる。
このように、中鍔部11の軸方向の一方の側のアキシアル荷重をうける機構は、中鍔部11の軸方向の他方の側のアキシアル荷重をうける機構に全く依存しないようになっている。すなわち、アキシアル荷重をうける機構を2系統に分散するようになっている。このようすると、従来と比較して、軸受装置が損傷する可能性を格段に低くすることができる。
上記ロール1は、比較的高温のワークロールとの接触に伴う熱割れの防止や、他の目的により、外周面部分の硬度を57〜63HS(43〜47HRC相当)程度にしている。一方、ロール1の内周面は、少なくとも転走面13部分の硬度を58〜64HRCにしている。つまり、ロール1の内周面に硬化処理を行うことにより、上述の57〜63HSの硬度を有する他の部分よりも硬い転走面13部分を形成している。また、ロール軸2の外周面の転走面23部分の硬度を58〜64HRCとしている。さらに、円筒ころ3の端面が接触する案内輪4の硬度を58〜64HRCにしている。このように、円筒ころ3に接する転走面13,23及び接触面の部分を、58〜64HRCの硬度にし、かつ、互いに略同じ硬度にしている。これにより、案内輪4を、ロールの転走面13部分以外の部分よりも硬くしている。
円筒ころ3の硬度は、上記円筒ころ3に接する転走面13,23及び接触面の部分の硬度よりも大きく、かつ、60〜65HRCの硬度にしている。なお、上記ロールの転走面13部分の硬度と、ロール軸2の転走面23部分の硬度と、案内輪4の硬度とは、必ずしも同一にする必要はない。案内輪4の硬度よりも円筒ころ3の硬度が大きく、かつ、転走面13,23部分の硬度よりも円筒ころ3の硬度が大きくするのが好ましい。
上記ロール1の材料としては、例えばマルテンサイト系のステンレス鋼や、SNCM447及びSCM440等の合金鋼を用いることができる。また、上記ロール軸2及び案内輪4の材料としては、SUJ3やSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼、はだ焼鋼、浸炭鋼を用いることができる。
上記ロール1は、外周面の硬度を比較的低くするために比較的柔らかい材料で成形する一方、転走面13の硬度を高周波焼入れによって増大させている。ここで、ロール1の内側に、内周面よりも径方向内側に突出した中鍔部11が存在するが、この中鍔部11の側面及び外輪の内周面の中鍔部11の近傍部分は、中鍔部11の上記側面が略径方向に延在しているのに対し外輪の上記近傍部分が略軸方向に延在しているから、断面略直角に窪んだ形となって、加工上、高周波焼き入れできなくなる。したがって、上記中鍔部11の側面及び外輪の内周面の中鍔部11の近傍部分は、硬化深さが不足し、硬度が不足する。ここで、上記中鍔部11の軸方向の両側に、案内輪4を配置することにより、円筒ころ3の端面が中鍔部11の端面に接触することを防止し、また、円筒ころ3が中鍔部11の近傍部分を転走することを防止するようにしている。
上記構成のバックアップロールが鋼板の多段圧延機に用いられる場合、鋼板の圧延を行うワークロールの外周面にロール1の外周面が接するように、鋼板の通路から見てワークロールの背面側に配置される。このバックアップロールは、1つのワークロールについて例えば2つ配置され、ワークロールが圧延荷重を鋼板に与えるときの反力を分担して受ける。
ここで、ワークロールからロール1にアキシアル荷重が作用するとき、ロール1の一端側から他端側向きのアキシアル荷重は、ロールの中鍔部11と、第2案内輪42と、第3列ころ33と、第2浮き案内輪92と、第4列ころ34と、軸側鍔輪6とを介して止め輪16で支持される。一方、ロール1の他端側から一端側向きのアキシアル荷重は、ロールの中鍔部11と、第1案内輪41と、第2列ころ32と、第1浮き案内輪91と、第1列ころ31とを介してロール軸の鍔部21で支持される。
このように、本実施形態のバックアップロールは、ロールの中鍔部11を介してアキシアル荷重を支持するので、アキシアル荷重の伝達部品のうち、ロール1の軸方向両端近傍に位置する部品を従来よりも少なくできる。したがって、ワークに散布される冷却水やワークからの金属塵等に起因して、アキシアル荷重の伝達部品が劣化して、アキシアル荷重に対する耐久性が早期に低下することを防止できる。また、従来、ロールの軸方向両端に夫々配置されていたロール側止め輪及びロール側鍔輪が不要になるから、部品点数を効果的に削減できる。
さらに、本実施形態のバックアップロールは、ロールの転走面13部分以外の部分よりも硬い案内輪4を、中鍔部11の軸方向両側に配置しているので、硬化が困難な中鍔部11の側面に円筒ころ3が接触することを防止できる。また、硬化が困難なロールの内周面の中鍔部11の近傍部分に、円筒ころ3が転走することを防止できる。したがって、ロールの転走面13の耐転がり疲労性や耐磨耗性を十分に向上しつつ、ロールの中鍔部11を介してアキシアル荷重を安定して支持できる。その結果、アキシアル荷重の耐久性を効果的に向上できる。
なお、上記実施形態において、案内輪4の全体の硬度を、ロール転動面13部分以外の部分よりも高くしているが、少なくとも、円筒ころ3に接触する案内輪4の他端面部分を、ロールの転動面13部分以外の部分の硬度よりも大きくすればよい。
また、上記実施形態において、図1においては、第1列ころ31の一端面がロール軸の鍔部21の端面に接触するとともに、第1列ころ31の他端面が第1浮き案内輪91の一端面と接触し、かつ、第2列ころ32の他端面が第1案内輪41に接触するとともに、第2列ころ32の一端面が第1浮き案内輪91の他端面と接触している図となっているが、上記第1列ころ31とロール軸の鍔部21、上記第1列ころ31と第1浮き案内輪91、上記第2列ころ32と第1案内輪41、上記第2列ころ32と第1浮き案内輪91は、常に接触しているものではなく、アキシアル荷重を伝えるときに全てが互いに接触するものであって、アキシアル荷重の作用しない、第2案内輪42と、第3列ころ33と、第2浮き案内輪92と、第4列ころ34と、軸側鍔輪と、の軸方向に接触可能な何れかの部材の間の少なくとも一つではアキシャル隙間を有する。
また、図1においては、第3列ころ33の一端面が第2案内輪42に接触するとともに、第3列ころ33の他端面が第2浮き案内輪92の一端面と接触し、第4列ころ34の他端面が軸側鍔輪6に接触するとともに、第4列ころ34の一端面が第2浮き案内輪92の他端面と接触している図となっているが、上記第3列ころ33と第2案内輪42、上記第3列ころ33と第2浮き案内輪92、上記第4列ころ34と軸側鍔輪6、上記第4列ころ34と第2浮き案内輪92は、常に接触しているものではなく、アキシアル荷重を伝えるときに全てが互いに接触するものであって、アキシアル荷重の作用しない、第1案内輪41と、第2列ころ32と、第1浮き案内輪91と、第1列ころ31と、ロール軸の鍔部21と、の軸方向に接触可能な何れかの部材の間の少なくとも一つではアキシャル隙間を有する。さらに言えば、ロール軸2とロール1とは上記アキシャル隙間の合計分軸方向に移動可能となっているものである。
また、上記実施形態において、第1浮き案内輪91、第2浮き案内輪92は、保持器の径方向内方で、ロール軸2に外嵌するよう配置されているが、第1浮き案内輪91、第2浮き案内輪92は、ロール1に内嵌するように配置されてもよく、この場合も上記実施形態と同じ作用を奏することは勿論である。
本発明の実施形態としての軸受装置を用いたバックアップロールを示す部分断面図である。 従来の軸受装置を用いたバックアップロールを示す部分断面図である。
符号の説明
1 ロール
2 ロール軸
3 円筒ころ
4 案内輪
6 軸側鍔輪
8 保持器
11 中鍔部
16 止め輪
91 第1浮き案内輪
92 第2浮き案内輪

Claims (1)

  1. 内周面よりも径方向内側に突出した中鍔部を内側に有する外輪と、
    上記外輪の径方向内側に配置された軸と、
    上記外輪の内周面と、上記軸の外周面との間に配置された複数列のころと、
    上記外輪の上記中鍔部の軸方向両側に配置され、一端面が上記中鍔部の端面に接触すると共に、他端面が上記ころの端面に接触する案内輪とを備え、
    上記外輪における上記ころの転走面は、上記外輪における上記転走面以外の部分よりも硬く形成され、
    上記案内輪の上記他端面は、上記外輪における上記転走面以外の部分よりも硬く形成されていることを特徴とする軸受装置。
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