JP2008095467A - 制震間柱 - Google Patents

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【課題】充分な制震効果が得られ、かつ変形を抑制して周囲の仕上げ材との取り合いや納まりを簡略化し得る構造の制震間柱を提供する。
【解決手段】建物の上下の梁2の間に間柱として設けられて層間変形が生じた際にはダンパーとして機能する制震間柱10であって、鋼材からなる間柱本体11の上下両端部もしくはいずれか一方の端部と梁との間に、層せん断力により降伏する鋼材からなるせん断パネルを有するダンパー部材12を介装し、該ダンパー部材を梁に対して剛接合するとともに、該ダンパー部材に対して間柱本体の端部を上下方向に間隔を隔てた2箇所でピン接合する。ダンパー部材をH形鋼としてそのウェブをせん断パネルとし、間柱本体をせん断パネルを挟み込む対の溝形鋼とする。あるいは間柱本体をH形鋼とし、ダンパー部材をせん断パネルと補剛フレームを有する対のダンパーユニットにより構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の上下の梁の間に間柱として設けられて地震時等においてはダンパーとして機能する制震間柱に関する。
この種の制震間柱としてはたとえば特許文献1に示されるものが一般的である。これは、図8に模式的に示すように、左右の柱1と上下の梁2とによって構成される架構の内側に間柱3を設置するとともに、その間柱3の中間部に、たとえば鋼材の降伏によりエネルギー吸収効果を得るダンパー4を組み込んだものであって、この架構に地震や風等の水平力が作用して層間変形が生じた際にはダンパー4を作動させて振動減衰効果を得るものである。
従来において建物の架構にダンパーを設置する場合には、架構内にブレースや壁を設置してそれにダンパーを組み込むことが最も一般的であったが、上記のようにダンパー4を間柱3に組み込んだ形態で設置すれば、所要スペースが小さくて済み、またその両側には大きな開口部を確保することも可能であるので、ブレースや壁の形態で設置する場合に比べて設置場所に関する制約が少ないという利点がある。
特開2004−150188号公報
しかし、特許文献1に示されるような従来一般の制震間柱は、間柱3をその中央部で分断してそこにダンパー4を配置するものであることから、この制震間柱全体の変形は図8(b)に示すようにダンパー4の部分に集中して階高の中央部において折れ曲がるような大きな変形が生じてしまうものである。
したがって、このような制震間柱に対して間仕切り壁や外壁カーテンウォール等の仕上げ材5を取り付ける場合には階高中央部での大きな変形による仕上げ材5の損傷防止を考慮する必要があり、そのため従来一般には間柱3と仕上げ材5との間に充分なクリアランス6を確保したり、あるいは複雑な変形吸収機構や変形追随機構を設ける必要があり、間柱3とその周囲の仕上げ材5との間の取り合いや納まりが複雑にならざるを得ないものであった。
上記事情に鑑み、本発明は充分な制震効果が得られることはもとより、ダンパー作動時における変形を抑制してその周囲に取り付ける仕上げ材との取り合いや納まりを簡略化することのできる有効な制震間柱の構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、建物の上下の梁の間に間柱として設けられて上下両端部がそれぞれ上下の梁に対して剛接合され、上下の梁の間に層間変形が生じた際にはダンパーとして機能して振動エネルギーを吸収する制震間柱であって、鋼材からなる間柱本体の上下両端部もしくはいずれか一方の端部と梁との間に、層せん断力により降伏する鋼材からなるせん断パネルを有するダンパー部材を介装し、該ダンパー部材を梁に対して剛接合するとともに、該ダンパー部材に対して間柱本体の端部を上下方向に間隔を隔てた2箇所でピン接合してなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の制震間柱において、ダンパー部材はH形鋼からなり、該ダンパー部材としてのH形鋼の基端を梁に溶接して剛接合することによりそのウェブがせん断パネルとして機能するものとされ、間柱本体は、前記ダンパー部材としてのH形鋼のウェブを両面側から挟み込む対の溝形鋼からなり、前記間柱本体としての溝形鋼の端部を、ダンパー部材としてのH形鋼の基部および先端部の2箇所において該H形鋼のウェブまたはフランジに対してそれぞれピン接合してなることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の制震間柱において、間柱本体はH形鋼からなるとともに、ダンパー部材は該間柱本体の端部のウェブを両面側から挟み込む対のダンパーユニットからなり、前記ダンパーユニットは、間柱本体としてのH形鋼のウェブに密着するせん断パネルと、該せん断パネルの周囲に一体に設けられた補剛フレームからなり、前記ダンパーユニットを前記補剛フレームを梁に対してボルト締結することによって梁に対して剛接合するとともに、前記間柱本体としてのH形鋼の端部を、前記ダンパーユニットの基部および先端部の2箇所において該ダンパーユニットのせん断パネルまたは補剛フレームに対してそれぞれピン接合してなることを特徴とする。
本発明の制震間柱によれば、せん断変形により降伏するせん断パネルを有するダンパー部材を間柱本体の端部と梁との間に介装したので、層間変形が生じた際にはせん断パネルの降伏による制震効果が得られることはもとより、その際には制震間柱の端部において変形が生じるのみで間柱本体自体は大きなせん断変形や曲げ変形を受けることなくそのまま鉛直に対して僅かに傾斜するに留まる。したがって従来一般の制震間柱のように階高の中間部において折れ曲がるような大きな変形が集中して生じることがなく、その結果、間仕切壁や外壁カーテンウォール等の仕上げ材との取り合いや納まりを簡略化することが可能となる。
また、間柱本体の端部とダンパー部材との接合を上下に間隔を隔てた2箇所でピン接合することから、間柱本体からせん断パネルに対して伝達されるせん断応力はてこの原理により拡大されて伝達され、それによりせん断変形が小さくても吸収エネルギーは大きくなり、優れた制震効果が得られる。
本発明の制震間柱の第1実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
本第1実施形態の制震間柱10は、左右の柱1と上下の梁2とにより構成される架構の内側において上下の梁2の間に間柱の形態で設置されるものであって、鋼材からなる間柱本体11の上下両端部と上下の梁2との間にそれぞれダンパー部材12を介装したことを主眼とする。
上側の梁2に対して間柱本体11の上端部を接合するための構造の詳細を図2〜図3に示す。なお、詳細な図示と説明は略すが、この制震間柱10全体は上下対称形をなすものであって、下側の梁2に対する間柱本体11の下端部の接合も上側と同様の構造で行われている。
図2〜図3に示すように、本第1実施形態においてはダンパー部材12としてH形鋼が用いられており、そのダンパー部材12の基端(図2〜図3において上端)は梁2に直接溶接されて剛接合されている。
ダンパー部材12としてのH形鋼はそのウェブ12bが架構面と平行に配置されるものであり、そのウェブ12bが架構に作用する層せん断力によって面内降伏してエネルギー吸収効果を発揮するせん断パネルとして機能するものであり、したがってこのダンパー部材12としてのH形鋼の素材は少なくともそのせん断パネルとしてのウェブ12bが低降伏点鋼あるいは極低降伏点鋼であることが好ましい。
なお、梁2の側部にはダンパー部材12としてのH形鋼のフランジ12aに対応する位置に補強リブ13を溶接することが好ましい。
間柱本体11としては、ダンパー部材12としてのH形鋼のウェブ12b(すなわちせん断パネル)を両面側から挟み込む対の溝形鋼が用いられている。間柱本体11としての対の溝形鋼どうしは中間部の適所(たとえば図1に示すように3箇所)においてスペーサ14を介して綴りボルト15により連結され、かつその端部がダンパー部材12としてのH形鋼のウェブ12bを挟み込んだ状態でダンパー部材12の基部および先端部の2箇所に対してそれぞれせん断力伝達ボルト16によって締結されて接合されているが、それら2箇所の接合形式は以下に示す構造で実質的にピン接合とされている。
すなわち、ダンパー部材12の基部および先端部に対する間柱本体11の接合は、それぞれ横1列に配置された複数(図示例では5本ずつ)のせん断力伝達ボルト16によるボルト締結により行うものとされているが、そのためのボルト孔は中央に位置するものを除いて上下方向に長いルーズホールとされている。また、図2に示すように、ダンパー部材12としてのH形鋼のフランジ12aと間柱本体11としての溝形鋼のフランジ11aとは非接触とされてそこには若干のクリアランスが確保され、間柱本体11としての溝形鋼の先端と梁2とも非接触とされてそこには若干のクリアランスが確保されている。これにより、2箇所のボルト締結箇所のそれぞれにおいてはダンパー部材12と間柱本体11との面内相対回転が可能であって、そのような個々のボルト締結箇所における接合形式は構造的には実質的にピン接合とみなすことができるものとなっている。
しかし、個々の接合がピン接合であるとはいえ、間柱本体11の端部が上下に間隔をおいて2箇所でダンパー部材12に対して接合されていることから、全体としては相対回転が拘束されるものであり、結局のところ、間柱本体11とダンパー部材12とはせん断力を伝達可能な剛接合の形式で接合されたものとなっている。
したがって、この架構に層せん断力が作用して上下の梁2の間に層間変形が生じた際には、層せん断力が間柱本体11からせん断力伝達ボルト16を介してダンパー部材12にに対して確実に伝達され、そのせん断パネルとしてのウェブ12bが所定のせん断力を受けた時点で間柱本体11や梁2に先行してせん断降伏し、その結果、優れたエネルギー吸収効果を発揮するものとなっている。
本第1実施形態の制震間柱10にあっては、上記のように間柱本体11の上下両端部をそれぞれダンパー部材12を介して上下の梁2に対して剛接合したことにより、図1(b)に示すように上下の梁2の間に層間変形が生じた際には上下のダンパー部材12におけるせん断パネルとしてのウェブ12bがそれぞれせん断降伏し、間柱本体11は大きなせん断変形や曲げ変形を受けることなくそのまま鉛直に対して若干傾斜する状態で倒れ込むに留まることになる。
したがって、この制震間柱10では図8に示したように間柱3の中間部を分断してそこにダンパー4を設けている従来一般の制震間柱のように階高の中央部において折れ曲がるような大きな変形が集中することがなく、この制震間柱10に対して間仕切壁や外壁カーテンウォール等の仕上げ材5を取り付けても間柱本体11と仕上げ材5との間に大きな相対変形が生じることがない。そのため、従来のようにこの制震間柱10と仕上げ材5との間に大きなクリアランスを確保したり、複雑な変形吸収機構や変形追随機構を設けるような必要もなくなり、仕上げ材5との取り合いや納まりを格段に簡略化することができる。
しかも、間柱本体11の端部とダンパー部材12との接合を、上記のように上下に間隔をおいて2箇所でせん断力伝達ボルト16によってピン接合するという接合形式を採用したことにより、間柱本体11からダンパー部材12に対して伝達されるせん断応力は「てこの原理」により拡大されて伝達されることになり、それにより効率的なエネルギー吸収効果が得られる。
すなわち、図1(c)に示すように、梁2と間柱本体11の中央までの距離をLとし、2箇所のピン接合箇所の間の距離をLとした場合、この制震間柱10を設置した架構に作用する層せん断力Qはダンパー部材12に対してL/L倍に拡大されて伝達され、ダンパー部材12に作用するせん断応力Qは Q=Q・L/L となる。
そして、そのようにダンパー部材12に生じるせん断応力が拡大されて大きくなれば、せん断パネルとしてのウェブ12bに生じるせん断変形を小さくしても吸収エネルギーは大きくできることになり、それにより架構全体のせん断変形を抑制しつつ充分な制震効果を得ることができることになる。
なお、てこの原理により拡大されて伝達される応力は、2箇所のピン接合の位置の設定(すなわち上記のL、Lの値の設定)によって変化するので、それらを適正に設定することによってせん断パネル(ウェブ12b)に対して拡大して伝達すべき最適なせん断応力の大きさを設定することができる。
以上で第1実施形態を説明したが、本第1実施形態にはたとえば以下のような変形が考えられる。
上記第1実施形態では間柱本体11の上下両端部と上下の梁2との間にそれぞれダンパー部材12を介装したが、ダンパー部材12は必ずしも上下両端部に介装することはなくいずれか一方の端部にのみ介装することでも良く、たとえば図4に示すようにダンパー部材12を間柱本体11の上端部のみに介装して下端部においては省略し、間柱本体11の下端部は下側の梁2に対して単に剛接合することでも良い。勿論、それとは逆に、ダンパー部材12を間柱本体11の下端部にのみ介装して上端部においては省略しても同様である。
また、上記第1実施形態ではダンパー部材12としてのH形鋼のウェブ12bをせん断パネルとして機能するものとし、そのウェブ12bに対して間柱本体11としての溝形鋼のウェブ11bを直接的に接合することとしたが、それに代えて、図5に示すように双方の片側のフランジ11a,12aどうしをスペーサ17を介してせん断力伝達ボルト16によりピン接合するようにしても良いし、あるいは2箇所のピン接合の一方をウェブ11b,12bどうしのピン接合により行い、他方をフランジ11a,12aどうしのピン接合することでも良い。
いずれにしても、ダンパー部材12に対する間柱本体11の接合の形式は、上下に間隔を隔てた2箇所に対してそれぞれせん断力伝達ボルト16によってピン接合することによって、個々の接合箇所においては相対回転を許容しつつも全体としては相対回転を拘束した剛接合とし、それによってせん断力を拡大して伝達するものであれば良く、その限りにおいては任意の接合形式が採用可能である。
なお、上記のようにフランジ11a、11bどうしを接合する場合においては、図5に示しているように、ダンパー部材12のウェブ12b(せん断パネル)と間柱本体11のウェブ11bとは単なる綴りボルト15により綴るのみとすれば良い。
さらに、上記実施形態では2箇所のピン接合をそれぞれ横1列に配列した複数(上記の図示例では5本)のせん断力伝達ボルト16によって行うものとし、そのためのボルト孔は相対回転を許容するためにルーズホールとする必要もあるが、それに代えて図6に示すようにそれぞれのピン接合を単一のせん断力伝達ピン18による文字どうりのピン接合とすることでも良い。勿論、2箇所のうちの一方のみを複数のせん断力伝達ボルト16によるピン接合とし、他方を単一のせん断力伝達ピン18によるピン接合することでも良い。
次に図7を参照して第2実施形態の制震間柱20について説明する。
本第2実施形態の制震間柱20は、間柱本体21としてH形鋼を用いるとともに、ダンパー部材22として対のダンパーユニット23を用いるようにしたものである。
ダンパー部材22としてのダンパーユニット23は、架構面と平行に配置されて間柱本体21としてのH形鋼のウェブ21bに密着するせん断パネル23bと、そのせん断パネル23bの周囲に一体に設けられた補剛フレーム23aからなるもので、せん断パネル23bの上部の補剛フレーム23aが梁2に接合ボルト24によってボルト締結されてこのダンパーユニットは梁2に対して剛接合されるものである。
そして、そのようにして梁2に剛接合した対のダンパーユニット23によって間柱本体21としてのH形鋼のウェブ21bを両面側から挟み込んだ状態で、せん断パネル23bの上部と間柱本体21のウェブ21bの上部とをせん断力伝達ボルト16によるボルト締結によりピン接合し、かつせん断パネル23bの下部に設けた補剛フレーム23aと間柱本体21としてのH形鋼に設けた補強リブ25とをせん断力伝達ボルト16によるボルト締結によりピン接合するものとしている。
本第2実施形態においても、第1実施形態と同様に間柱本体21の端部がダンパー部材22に対して2箇所でピン接合されて各接合箇所においては相対回転が許容され、かつ全体としては相対回転が拘束されて間柱本体21からせん断パネル23bに対してせん断力が「てこの原理」により拡大されて伝達されるものであり、したがって第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本第2実施形態においても、図4〜図6に示したような第1実施形態の場合における変形例を同様に適用することができる。
すなわち、ダンパー部材22は間柱本体21の上端部と下端部の双方もしくはいずれか一方に設ければ良く、また間柱本体21としてのH形鋼のフランジ21aとダンパーユニット23の側部に設けた補剛フレーム23aとをせん断力伝達ボルト16によるボルト締結によって片側の2箇所でピン接合することも可能であり、さらに2箇所のピン接合の双方もしくは一方を、せん断力伝達ボルト16に代えてせん断力伝達ピン18により行うことでも良い。
さらに、本発明は上記の第1〜第2実施形態に限定されるものでは勿論なく、間柱本体やダンパー部材の具体的な構成をはじめとして、梁に対してダンパー部材を剛接合するための構造、架構内への制震間柱の配置計画等については、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能であることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態である制震間柱を設置した状態を示す図である。 同、制震間柱と梁との接合部を示す図である。 同、組立状態を示す図である。 同、変形例を示す図である。 同、他の変形例を示す図である。 同、他の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態である制震間柱の組立状態を示す図である。 従来一般の制震間柱の一例を示す図である。
符号の説明
1 柱
2 梁
5 仕上げ材
10 制震間柱
11 間柱本体(溝形鋼)
11a フランジ
11b ウェブ
12 ダンパー部材(H形鋼)
12a フランジ
12b ウェブ(せん断パネル)
13 補強リブ
14 スペーサ
15 綴りボルト
16 せん断力伝達ボルト
17 スペーサ
18 せん断力伝達ピン
20 制震間柱
21 間柱本体(H形鋼)
21a フランジ
21b ウェブ
22 ダンパー部材
23 ダンパーユニット
23a 補剛フレーム
23b せん断パネル
24 接合ボルト
25 補強リブ

Claims (3)

  1. 建物の上下の梁の間に間柱として設けられて上下両端部がそれぞれ上下の梁に対して剛接合され、上下の梁の間に層間変形が生じた際にはダンパーとして機能して振動エネルギーを吸収する制震間柱であって、
    鋼材からなる間柱本体の上下両端部もしくはいずれか一方の端部と梁との間に、層せん断力により降伏する鋼材からなるせん断パネルを有するダンパー部材を介装し、該ダンパー部材を梁に対して剛接合するとともに、該ダンパー部材に対して間柱本体の端部を上下方向に間隔を隔てた2箇所でピン接合してなることを特徴とする制震間柱。
  2. 請求項1記載の制震間柱であって、
    ダンパー部材はH形鋼からなり、該ダンパー部材としてのH形鋼の基端を梁に溶接して剛接合することによりそのウェブがせん断パネルとして機能するものとされ、
    間柱本体は、前記ダンパー部材としてのH形鋼のウェブを両面側から挟み込む対の溝形鋼からなり、
    前記間柱本体としての溝形鋼の端部を、ダンパー部材としてのH形鋼の基部および先端部の2箇所において該H形鋼のウェブまたはフランジに対してそれぞれピン接合してなることを特徴とする制震間柱。
  3. 請求項1記載の制震間柱であって、
    間柱本体はH形鋼からなるとともに、ダンパー部材は該間柱本体の端部のウェブを両面側から挟み込む対のダンパーユニットからなり、
    前記ダンパーユニットは、間柱本体としてのH形鋼のウェブに密着するせん断パネルと、該せん断パネルの周囲に一体に設けられた補剛フレームからなり、
    前記ダンパーユニットを前記補剛フレームを梁に対してボルト締結することによって梁に対して剛接合するとともに、前記間柱本体としてのH形鋼の端部を、前記ダンパーユニットの基部および先端部の2箇所において該ダンパーユニットのせん断パネルまたは補剛フレームに対してそれぞれピン接合してなることを特徴とする制震間柱。
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