JP2008093516A - 液状体吐出方法、カラーフィルタの製造方法、有機el表示装置の製造方法、液状体吐出装置 - Google Patents

液状体吐出方法、カラーフィルタの製造方法、有機el表示装置の製造方法、液状体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度に液状体を配置することができる液状体吐出方法、および当該液状体吐出方法を用いたカラーフィルタの製造方法、有機EL表示装置の製造方法、液状体吐出装置を提供すること。
【解決手段】吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出方法であって、前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、前記第1ノズルと前記第2ノズルが重なる領域では、前記第1ノズルの選択比率と、前記第2ノズルの選択比率とを設定する選択比率設定工程と、前記選択比率設定工程に基づき、前記基板に液状体を吐出する工程とを有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、液状体吐出方法と、それを用いたカラーフィルタの製造方法、有機EL表示装置の製造方法、液状体吐出装置に関する。
近年、液滴吐出法を用いた成膜技術が注目されており、例えば、特許文献1には、液滴吐出法を用いた液晶表示装置のカラーフィルタの製造方法が示されている。この製造方法では、基板に対して走査する液滴吐出ヘッド(以下、ヘッドとする)の微細ノズルから色材を含む液滴(液状体)を吐出させて、当該基板上の区画領域内に液状体を配置(描画)し、さらに配置された液状体を乾燥等により固化させて画素に対応した着色膜を形成するようになっている。
特開2003−159787号公報
しかしながら、ノズルの吐出量特性は個体毎にわずかながらばらつきを有しており、このようなばらつきが液状体の配置ムラを生じさせる要因となる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、高精度に液状体を配置することができる液状体吐出方法、および当該液状体吐出方法を用いたカラーフィルタの製造方法、有機EL表示装置の製造方法、液状体吐出装置を提供することを目的としている。
本発明は、吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出方法であって、前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、前記第1ノズルと前記第2ノズルが重なる領域では、前記第1ノズルの選択比率と、前記第2ノズルの選択比率とを設定する選択比率設定工程と、前記選択比率設定工程に基づき、前記基板に液状体を吐出する工程とを有することを特徴とする。
この発明の液状体配置方法によれば、重なり合う複数のノズル群それぞれの使用状態を変化させることになり、一様に吐出量が増加することが無くなる。また、吐出した液状体が混ざり合うことで吐出量が平均化されムラとなり難くなる。
また好ましくは、前記液状体吐出方法において、前記第1ノズルと前記第2ノズルを含むグループを複数有し、前記選択比率設定工程では、前記複数のグループ毎に前記第1ノズルの選択比率と前記第2ノズルの選択比率を設定することを特徴とする。
また好ましくは、前記液状体吐出方法において、前記選択比率設定工程では、前記複数のグループ毎に前記第1ノズルの選択比率と前記第2ノズルの選択比率を段階的に変化するように設定することを特徴とする。
本発明は、吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出方法であって、前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、所定の吐出位置において、前記第1ノズルと前記第2ノズルのいずれか一つを選択し吐出する工程を有することを特徴とする。
この発明の液状体吐出方法によれば、重なり合う複数のノズル群それぞれの使用状態を変化させることになり、一様に吐出量が増加することが無くなる。また、吐出した液状体が混ざり合うことで吐出量が平均化されムラとなり難くなる。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、前記液状体吐出方法を用いて、前記基板上に設定された複数の所定領域のそれぞれに、色材を含む前記液状体を配置するステップと、配置された前記液状体を固化して、前記複数の所定領域をそれぞれ画素の対応領域とする着色部を形成するステップと、を有する。
この発明のカラーフィルタの製造方法によれば、上記の液状体吐出方法を用いて着色部を形成しているので、高品質なカラーフィルタを簡易な処理で製造することができる。
本発明の有機EL表示装置の製造方法は、前記液状体吐出方法を用いて、前記基板上に設定された複数の所定領域のそれぞれに、有機EL材料を含む前記液状体を配置するステップと、配置された前記液状体を固化して前記複数の所定領域をそれぞれ画素の対応領域とする発光素子を形成するステップと、を有する。
この発明の有機EL表示装置の製造方法によれば、上記の液状体配置方法を用いて発光素子を形成しているので、高品質な有機EL表示装置を簡易な処理で製造することができる。
本発明は、吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出装置であって、前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、前記第1ノズルから吐出される液状体の吐出密度を設定する第1吐出密度設定手段と、前記第2ノズルから吐出される液状体の吐出密度を設定する第2吐出密度設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明は、吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出装置であって、前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、吐出に使用するノズルを前記第1ノズルと前記第2ノズルより選択する使用ノズル選択手段を有することを特徴とする。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、以下の説明で参照する図では、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
(第1実施形態)
(カラーフィルタの構成)
まずは、図1および図2を参照して、本発明に係るカラーフィルタの構成について説明する。図1はカラーフィルタの構成を示す平面図である。図2は、カラーフィルタの構造を示す断面図である。
図1、図2に示すカラーフィルタ1はカラー用表示パネルに用いられるものであり、表示パネルにおけるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の画素に対応して形成された着色部2と、着色部2の間の領域に形成された遮光部3とを有している。尚、本実施形態の着色部2は、いわゆるストライプ型の画素構造に対応する配列ないし形状を有しているが、このような画素構造以外のもの、例えば、R,G,B以外の色要素を含むものやデルタ型構造のものに対応した構成とすることもできる。
カラーフィルタ1は、ガラスの透光性の基板4を備えており、基板4上にはクロム等の遮光性材料で遮光部3がパターン形成され、さらに遮光部3上には感光性樹脂等を用いてバンク5がパターン形成されている。着色部2は、バンク5で区画された区画領域6内に形成されており、また着色部2の形成面側には、表面を平滑化するためのオーバーコート層7が樹脂等で形成されている。尚、複数の区画領域6は、全て同じ形状、大きさで形成されている。
(液状体吐出装置の機械的構成)
次に、図3、図4を参照して、本発明の液状体配置方法に用いる液状体吐出装置の機械的構成について説明する。
図3は、液状体吐出装置の要部構成を示す斜視図である。図4は、ヘッドユニットにおけるヘッドの配置構成を示す平面図である。
図3に示す液状体吐出装置200は、直線的に設けられた1対のガイドレール201と、ガイドレール201の内部に設けられたエアスライダとリニアモータ(図示せず)により主走査方向に移動する主走査移動台203を備えている。また、ガイドレール201の上方においてガイドレール201に直交するように直線的に設けられた1対のガイドレール202と、ガイドレール202の内部に設けられたエアスライダとリニアモータ(図示せず)により副走査方向に沿って移動する副走査移動台204を備えている。
主走査移動台203上には、吐出対象物となる基板Pを載置するためのステージ205が設けられている。ステージ205は基板Pを吸着固定できる構成となっており、また、回転機構207によって基板P内の基準軸を主走査方向、副走査方向に正確に合わせることができるようになっている。
副走査移動台204は、回転機構208を介して吊り下げ式に取り付けられたキャリッジ209を備えている。また、キャリッジ209は、複数のヘッド11,12(図4参照)を備えるヘッドユニット10と、ヘッド11,12に液状体を供給するための液状体供給機構(図示せず)と、ヘッド11,12の電気的な駆動制御を行うための制御回路基板211(図5参照)とを備えている。
図4に示すように、ヘッドユニット10は、R,G,Bに対応した液状体をノズル20から吐出するヘッド11,12を備えており、ヘッド11,12における複数のノズル20はノズル列21A,21Bを構成している。ノズル列21A,21Bは、それぞれ所定のピッチ(例えば180DPI)のライン配列をなしており、さらに合わせて千鳥配列をなす関係となっている。また、ノズル列21A,21Bの配列の方向は副走査方向に一致するようにされている。
ヘッド11,12内におけるノズル20に連通する液室(キャビティ)は、圧電素子16(図5参照)の駆動によって容量が可変するように構成されている。そして、圧電素子16から電気信号(駆動信号)を供給してキャビティ内の液圧を制御することにより、ノズル20から液滴(液状体)を吐出させることが可能となっている。
ヘッド11とヘッド12とは互いに副走査方向に位置をずらして配置され、それぞれのノズル列21A,21Bが、互いに吐出可能範囲を補完して連続した所定ピッチ(例えば360DPI)の走査軌跡を描くように構成されている。また、ノズル列21A,21Bの端部数個分のノズル20は、ヘッド11,12間で互いに重なり合って走査軌跡を描くようになっている。
かくして、主走査移動台203の移動によりノズル列21A,21Bを基板Pに対して主走査方向に走査させると共に、ノズル20毎の吐出のON/OFF制御(以下、吐出制御とする)を行うことにより、基板P上におけるノズル20の走査軌跡に沿った位置に液滴(液状体)を配置することができる。
尚、液状体吐出装置の構成は上述の態様に限定されるものではない。例えば、ノズル列21A,21Bの配列方向を副走査方向から傾けて、ノズル20の走査軌跡のピッチがノズル列21A,21B内におけるノズル20間のピッチに対して狭くなるように構成することもできる。また、ヘッドユニット10におけるヘッド11,12の数やその配置構成なども適宜変更することができる。また、ヘッド11,12の駆動方式として、例えば、キャビティに加熱素子を備えたいわゆるサーマル方式などを採用することもできる。
(吐出制御方法)
次に、図5、図6を参照して液状体吐出装置における吐出制御方法について説明する。
図5は、液状体吐出装置の電気的構成を示す図である。図6は、ドットパターンとノズルの位置との関係を示す図である。
図5において、液状体吐出装置200は、装置全体の統括制御を行う制御コンピュータ210と、ヘッド11,12の電気的な駆動制御を行うための制御回路基板211とを備えている。制御回路基板211は、フレキシブルケーブル212を介して各ヘッド11,12と電気的に接続されている。また、ヘッド11,12は、ノズル20(図2参照)毎に設けられた圧電素子16に対応して、シフトレジスタ(SL)50、ラッチ回路(LAT)51、レベルシフタ(LS)52、スイッチ(SW)53を備えている。
液状体吐出装置200における吐出制御は次のように行われる。すなわち、まず制御コンピュータ210が基板P(図1参照)における液滴(液状体)の配置パターンをデータ化したドットパターンデータ(詳しくは後述する)を制御回路基板211に伝送する。そして、制御回路基板211は、ドットパターンデータをデコードしてノズル20毎のON/OFF(吐出/非吐出)情報であるノズルデータを生成する。ノズルデータは、シリアル信号(SI)化されて、クロック信号(CK)に同期して各シフトレジスタ50に伝送される。
シフトレジスタ50に伝送されたノズルデータは、ラッチ信号(LAT)がラッチ回路51に入力されるタイミングでラッチされ、さらにレベルシフタ52でスイッチ53用のゲート信号に変換される。すなわち、ノズルデータが「ON」の場合にはスイッチ53が開いて圧電素子16に駆動信号(COM)が供給され、ノズルデータが「OFF」の場合にはスイッチ53が閉じられて圧電素子16に駆動信号(COM)は供給されないことになる。そして、「ON」に対応するノズル20からは液状体が液滴化されて吐出され、吐出された液滴(液状体)が基板Pに配置される。
上述したように、液状体吐出装置200の吐出制御はドットパターン(データ)に基づいて行われる。このドットパターンは、図6に示すように、主走査方向、副走査方向の成分を有するマトリクスMTにおいて、液滴(液状体)の吐出(配置)位置となる区画にドットDを配したものとして表すことができる。ドットDは、単に吐出の有無を示すだけでなく、階調性を有するものとすることも可能であり、例えば、階調性に応じて液滴の量(吐出量)や吐出タイミングを変化させることもできる。
ここで、マトリクスMTの主走査方向のピッチ:p1は、液滴(液状体)の吐出制御周期(ラッチ周期)と走査速度によって決められるようになっている。また、マトリクスMTの副走査方向のピッチ:p2は、1走査におけるノズル20の走査軌跡のピッチ:p0の自然数分の1倍に設定することが可能である。本実施形態では、p2がp0の3分の1に設定されており、3回に分けられた各走査間で、ノズル20の副走査方向における位置を互いにずらすことにより、マトリクスMTの全てのドットDをノズル20に対応させて液滴(液状体)を吐出するようになっている。
尚、図中において互いに隣接するドットd1,d2,d3は、それぞれ第1走査、第2走査、第3走査に係るものである。これらは互いに同じノズルに対応させることも可能であるが、ノズル間における特性(例えば吐出量)のばらつきを空間的に分散させるため、走査間でヘッドを大きく副走査方向に移動させて、互いに異なるノズル20に対応させるようにすることが好ましい。複数の走査間におけるノズル20(ヘッド)の位置のずらし方(走査方法)には多様な方法があり、ノズル間やヘッド間の特性ばらつきの分散やサイクルタイムなどに鑑みて適切なものを採用することができる。また、本実施形態では採用していないが、複数の走査間でノズル20の副走査方向における位置を互いに重ねるような走査方法とすることで、一の列(主走査方向の並び)内におけるドットDを複数のノズル20に分けて対応させることも可能である。
(カラーフィルタの製造方法)
次に、図7を参照して、本発明に係るカラーフィルタの製造方法(液状体の配置方法)について説明する。
図7は、液状体配置を行う際の基板の状態を示す平面図である。
カラーフィルタ1(図1,2参照)の着色部2(図1,2参照)の形成は、R,G,Bにそれぞれ対応する色材を含む液状体を用意し、液状体吐出装置200(図3参照)を用いて当該液状体を基板上に配置することで行われる。図7に示すように、液状体を配置するための基板Pには、それぞれカラーフィルタ1の個体に対応した領域である4つの個体領域8が設定されており、バンク5によって個体領域8毎に区画領域6の群が形成されている。尚、本実施形態では、区画領域6の長辺方向を副走査方向、短辺方向を主走査方向として基板Pをステージ205(図3参照)上に載置するが、この設定は逆にすることも可能である。
ここで、液状体はバンク5で区画された所定領域としての区画領域6に対して配置されるが、液状体が区画領域6に合わせて正確にパターニングされるように、区画領域6内における基板Pの露出面に親液化処理を、バンク5の表面に撥液化処理をあらかじめ施しておくことが好ましい。このような処理は、例えば、酸素やフッ化炭素のプラズマ処理により行うことができる。尚、バンク5の形成は、液状体のパターニングを高精度に行うための好ましい実施形態であり、所定領域を設定するためにこのような物理的な区画が必ずしも必要というわけではない。
基板Pを載置したら、次に区画領域6に対して液滴(液状体)を吐出し、さらに、区画領域6内に配置された液状体を乾燥等により固化させて、着色部2(図1,2参照)を形成する。
(液状体吐出方法)
次に図8〜図10を参照して、液状体吐出の具体的な方法について説明する。
図8は、第1走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図である。図9は、第2走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図である。図10は、第3走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図である。
液状体吐出装置200(図5参照)は、制御コンピュータ210に所定のドットパターンデータを読み込ませることにより、本発明の液状体吐出装置として機能し、以下に説明するように液状体の吐出を行う。尚、以下では、煩雑さをなくすため、ある色(例えばR)に対応した液状体の吐出に着目して説明を行う。
図8〜図10において、ノズル20は、ヘッド11に属するa群(本発明の第1のノズル群)とヘッド12に属するb群(本発明の第2のノズル群)とに分類されており、それぞれのノズルがどの群に属するかを枠内にa,bの記号で図示している。また、区画領域6内に配置される液滴(液状体)がどの群のノズルから吐出されるものであるかを、枠内にa,bの記号で図示している。
この実施形態では、3回の走査に分けて区画領域6内に24個の液滴が配置される。まず第1走査では、図8に示すように液滴を配置(吐出)する。このとき、バンク5に掛かるノズルからは液滴の吐出は行われず(仮想的な液滴の配置位置を仮想線で図示)、また、a群のノズル20(本発明の第1ノズル)とb群のノズル20(本発明の第2ノズル)とで重複した走査軌跡を描くようになっているオーバーラップ範囲では、区画領域6内の所定位置(図示された液滴位置)について、いずれか一方の群から選択されたノズル20から液滴が吐出され、当該液滴が区画領域6内に配置される。
オーバーラップ範囲におけるa群、b群のノズル20の選択は、図示のようになっている。すなわち、一の走査軌跡を描くa群、b群のノズル20の組み合わせを一つのグループと表現すると、副走査方向に並んだグループ間でその選択比率が異なるようになっている。さらに、当該選択比率は、図の左方におけるグループでa群のノズル20の選択比率が高く、図の右方におけるグループでb群のノズル20の選択比率が高くなるように、グループの並び順に段階的に変化するようになっている。
オーバーラップ範囲は、図の左方側におけるa群(ヘッド11)のノズル20による描画範囲と、図の右方側におけるb群(ヘッド12)のノズル20による描画範囲との境界にあたる。このため、a群、b群間でノズル20の吐出特性に差がある場合、使用されるノズル20の切り替わり範囲となるオーバーラップ範囲において吐出特性の急峻な変化が生じることになる。このような箇所に掛かる描画領域では、液状体の配置量が基板面内で急激に変化することになるため、スジ状のムラが顕著に視認されることになる。
上述の実施形態は、このような問題に鑑み、オーバーラップ範囲においてa群、b群の両方のノズル20を選択することで、副走査方向における吐出特性の急峻な変化を緩和するように、さらに、a群、b群の選択比率を段階的に変える構成とすることで吐出特性が徐々に変化するようにしたものである。尚、上述したようなa群、b群の選択比率は、本実施形態ではドットパターンデータとして設定されるものであり、カラーフィルタ製造に先立って行うことができる。
第1走査が終了したら、ノズル20(ヘッド11,12)と基板Pとを副走査方向に相対的に移動させ、第2走査により、図9に示すように液滴を配置(吐出)する。さらに同様に、第3走査により、図10に示すように液滴を配置(吐出)する。第2、第3走査においても、第1走査と同様に、オーバーラップ範囲におけるノズル20の選択が行われる。
(変形例)
次に、図11〜図13を参照して、上述の実施形態との相違点を中心に変形例の説明を行う。
図11は、第1走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図である。図12は、第2走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図である。図13は、第3走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図である。
この変形例では、図11〜図13に示すように、オーバーラップ範囲において、a群,b群の選択比率がグループ間で等しくなるように設定されている(但し、オーバーラップ範囲に掛かる両端のグループを除く)。このように、a群、b群の選択比率は、適宜変更することが可能である。
(第2実施形態)
次に、図14を参照して、本発明の第5実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図14は、有機EL表示装置の要部構成を示す断面図である。
図14に示すように、有機EL表示装置100は、素子基板111と、素子基板111上に形成された駆動回路部112と、駆動回路部112上に形成された発光素子部113と、駆動回路部112および発光素子部113を封止するための封止基板114と、を備えている。封止基板114によって封止された封止空間115には、不活性ガスが充填されている。
発光素子部113は、バンク120で区画された複数の区画領域119を有しており、この区画領域119内には発光素子125が形成されている。発光素子125は、駆動回路部112の出力端子であるセグメント電極(陽極)121と、共通電極(陰極)124との間に、正孔輸送層122、有機EL材料層123が積層されて構成されている。また、バンク120と駆動回路部112との間には、階調要素間の干渉を防ぐための遮光膜126が、クロムやその酸化物等で形成されている。
正孔輸送層122は、有機EL材料層123に正孔を注入するための機能層であり、ポリチオフェン誘導体のドーピング体(PEDOT)などの高分子導電体で形成されている。有機EL材料層123は、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の有機EL材料、例えば、ポリフルオレン誘導体、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン誘導体などで形成されている。正孔輸送層122、有機EL材料層123は、第1実施形態で説明した液状体配置方法を用い、区画領域119に対応する機能性材料(PEDOT/有機EL材料)を含む液状体を配置して製造されたものである。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、上述の液状体配置方法を用いた別の例として、例えば、プラズマディスプレイ装置における蛍光膜の形成、あるいは、電気回路における導電配線や抵抗素子の形成などが挙げられる。
また、上述の実施形態では、各ノズル列における端部3ノズルについて、オーバーラップ範囲を設ける態様としていたが、このような態様に限られるものではない。例えば、ノズル列の全ノズルについてオーバーラップ範囲を設定するような態様とすることもできる。
また、実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略したり、図示しない他の構成と組み合わせたりすることができる。
カラーフィルタの構成を示す平面図。 カラーフィルタの構造を示す断面図。 液状体吐出装置の要部構成を示す斜視図。 ヘッドユニットにおけるヘッドの配置構成を示す平面図。 液状体吐出装置の電気的構成を示す図。 ドットパターンとノズルの位置との関係を示す図。 液状体配置を行う際の基板の状態を示す平面図。 第1走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図。 第2走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図。 第3走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図。 第1走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図。 第2走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図。 第3走査における液状体の配置位置とノズルの走査軌跡との関係を示す図。 有機EL表示装置の要部構成を示す断面図。
符号の説明
1…カラーフィルタ、2…着色部、4…基板、5…バンク、6…区画領域、20…ノズル、100…有機EL表示装置、119…区画領域、120…バンク、122…正孔輸送層、123…有機EL材料層、125…発光素子、200…液状体吐出装置。

Claims (10)

  1. 吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出方法であって、
    前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、
    前記第1ノズルと前記第2ノズルが重なる領域では、前記第1ノズルの選択比率と、前記第2ノズルの選択比率とを設定する選択比率設定工程と、
    前記選択比率設定工程に基づき、前記基板に液状体を吐出する工程と
    を有することを特徴とする液状体吐出方法。
  2. 前記第1ノズルと前記第2ノズルを含むグループを複数有し、前記選択比率設定工程では、前記複数のグループ毎に前記第1ノズルの選択比率と前記第2ノズルの選択比率を設定することを特徴とする請求項1に記載の液状体吐出方法。
  3. 前記選択比率設定工程では、前記複数のグループ毎に前記第1ノズルの選択比率と前記第2ノズルの選択比率を段階的に変化するように設定することを特徴とする請求項1または2に記載の液状体吐出方法。
  4. 吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出方法であって、
    前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、
    所定の吐出位置において、前記第1ノズルと前記第2ノズルのいずれか一つを選択し吐出する工程
    を有することを特徴とする液状体吐出方法。
  5. 前記第1ノズルと前記第2ノズルを含むグループを複数有し、前記複数のグループ毎に前記第1ノズルと前記第2ノズルのいずれかを選択することを特徴とする請求項4に記載の液状体吐出方法。
  6. 前記第1ノズルと前記第2ノズルを含むグループを複数有し、前記走査中に前記複数のグループ毎に前記第1ノズルと前記第2ノズルのいずれかを段階的に選択することを特徴とする請求項4または5に記載の液状体吐出方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の液状体吐出方法を用いて、前記基板上に設定された複数の所定領域のそれぞれに、色材を含む前記液状体を配置するステップと、
    配置された前記液状体を固化して、前記複数の所定領域をそれぞれ画素の対応領域とする着色部を形成するステップと、を有するカラーフィルタの製造方法。
  8. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の液状体吐出方法を用いて、前記基板上に設定された複数の所定領域のそれぞれに、有機EL材料を含む前記液状体を配置するステップと、
    配置された前記液状体を固化して前記複数の所定領域をそれぞれ画素の対応領域とする発光素子を形成するステップと、を有する有機EL表示装置の製造方法。
  9. 吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出装置であって、
    前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、
    前記第1ノズルから吐出される液状体の吐出密度を設定する第1吐出密度設定手段と、
    前記第2ノズルから吐出される液状体の吐出密度を設定する第2吐出密度設定手段と、
    を有することを特徴とする液状体吐出装置。
  10. 吐出手段と基板とを相対的に走査し、前記基板に液状体を吐出する液状体吐出装置であって、
    前記吐出手段は、所定ピッチの走査軌跡を描くノズル群を複数有し、前記複数のノズル群のうち、第1のノズル群に含まれる第1ノズルと第2のノズル群に含まれる第2ノズルとが少なくとも前記走査方向において重なるように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とが配置されてなり、
    吐出に使用するノズルを前記第1ノズルと前記第2ノズルより選択する使用ノズル選択手段
    を有することを特徴とする液状体吐出装置。
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