JP4792701B2 - 液滴吐出装置、液滴吐出方法 - Google Patents

液滴吐出装置、液滴吐出方法 Download PDF

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Description

本発明は、液滴吐出装置、液滴吐出方法に関するものである。
インクジェットヘッド(吐出ヘッド)などから液滴を基板上に吐出して、その基板に薄膜を形成する液滴吐出方式による電気光学装置の製造が考え出されている。電気光学装置としては、液晶装置、有機エレクトロルミネッセンス装置(以下有機EL(Electronic Luminescent)装置という)、プラズマディスプレイ装置などの表示装置がある。また、近年では、このような電気光学装置をなす基板が大型化されており、かかる大型基板について液滴吐出方式により高精細及び高精度に薄膜を描画(パターニング)することが要求されている。
そして、液滴吐出方式により液滴を基板上に吐出する従来の液滴吐出装置では、複数のノズルを一定間隔で直線上に配置したノズル列をインクジェットヘッドに設けたものがある。さらに、上記ノズル列における各ノズルの間隔を電気光学装置の画素ピッチに合わせるべく、ノズル列の方向とインクジェットヘッドの走査方向とが斜めに交差する状態で、そのインクジェットヘッドを走査する液滴吐出装置もある(例えば、特許文献1の図19参照)。
特許第3111024号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来の液滴吐出装置は、走査方向(例えばY軸方向)と直交する方向(例えばX軸方向)の画素ピッチについては、走査方向に対するノズル列の角度を調整することにより、任意の画素ピッチに厳密にノズルピッチ(各ノズルの間隔)を合わせることができるが、Y軸方向の吐出位置については厳密に制御していないという問題点がある。すなわち、特許文献1に記載された液滴吐出装置は、Y軸方向のある直線上に同一色の画素を配置した電気光学装置を製造するものであり(例えば、特許文献1の図19参照)、Y軸方向については着弾位置を問題とせずに、液滴を垂れ流し的に吐出することを前提としている。したがって、かかる従来の液滴吐出装置では画素領域以外にも液滴が塗布されることとなり、高品位な画像を表示する電気光学装置の製造が困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、吐出ヘッドのノズル列の方向と走査方向とが斜めに交差する液滴吐出装置について、走査方向について所望の誤差範囲で厳密に液滴を塗布することができる液滴吐出装置、液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法および電子機器を提供することを目的とする。
また、本発明は、吐出ヘッドにおける各ノズルピッチを画素ピッチに合わせることができ、さらに各ノズルの吐出タイミングについて一定分解能で制御することができる液滴吐出装置、液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法および電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液滴吐出装置は、液状体を液滴として吐出するノズルを複数備えて該複数のノズルが列状に配置されている吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドにおける複数のノズルの配置がなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、該吐出ヘッドを被吐出物に対して相対的に移動させる移動手段と、前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置を検出する位置検出手段と、前記吐出ヘッドにおける各ノズルの吐出タイミングを制御する制御手段とを有してなり、前記吐出ヘッドの走査過程において、該吐出ヘッドのノズルから所定タイミングで吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第1位置と、該吐出から最も早いタイミングで次に吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第2位置との距離が前記吐出タイミング分解能であり、前記位置検出手段は、エンコーダからなり、前記制御手段は、前記吐出ヘッドの走査過程において、前記吐出ヘッドの走査過程において、走査方向に対するヘッドの傾き角度と、前記位置検出手段の出力信号と、に基づいて前記基板に対する前記ノズルの位置を検出し、その検出された前記ノズルの位置と、予め設定された前記基板上に吐出すべき理想の位置とを比較して、前記吐出すべき理想の位置あるいは前記吐出すべき理想の位置に対して前記吐出タイミング分解能の2分の1以内だけ離れている位置に、前記ノズルがあるときに、該ノズルから液滴を吐出させ、前記エンコーダの出力信号を分周することによって前記吐出タイミング信号を生成するタイミング信号生成機能を有し、該吐出タイミング信号に同期させて前記ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、ノズル列が走査方向に対して斜めに交差するようにしながら吐出ヘッドを走査させるので、その走査過程におけるあるノズルの軌跡とこのノズルの隣のノズルがなす軌跡との間隔を任意に狭めることができ、走査方向(例えばY軸方向)に対して直交する方向(例えばX軸方向)についての吐出位置の分解能を任意に高めることができる。さらに、本発明によれば、走査過程において、複数のノズルのうちで、吐出したい理想の位置に対して吐出タイミング分解能(所定距離)の2分の1以内だけ離れている位置にあるノズルから液滴を吐出させ、その他のノズルからは吐出させない制御をすることができる。したがって、本発明の液滴吐出装置は、X軸方向について吐出分解能を高めながら、Y軸方向についても、所定の吐出タイミング分解能で、すなわち所望の誤差範囲で厳密に液滴を吐出することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記吐出タイミング分解能が、前記吐出ヘッドの1つの走査過程において、該吐出ヘッドのノズルから所定タイミングで吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第1位置と、該吐出から最も早いタイミングで次に吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第2位置との距離であることが好ましい。
本発明によれば、走査過程において1つのノズルから連続的に液滴を吐出したときの各液滴の間隔を吐出タイミング分解能とするので、その吐出タイミング分解能で走査方向についての所望位置に液滴を吐出することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記制御手段が、一定周期のパルス信号からなる吐出タイミング信号を用いて前記ノズルの吐出タイミングを制御するとともに、該吐出タイミング信号に同期させて該ノズルの吐出タイミングを制御するものからなることが好ましい。
本発明によれば、パルス信号に同期させて各ノズルの吐出タイミングを制御することができ、液滴吐出装置の制御手段などを簡便な構成としてながら、所望の位置について高精度に液状体を塗布することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置を検出する位置検出手段を有し、前記制御手段は前記位置検出手段の出力信号に基づいて前記ノズルの吐出タイミングを制御するものからなることが好ましい。前記位置検出手段としては例えばエンコーダを適用でき、前記制御手段はエンコーダの出力信号を分周することによって前記吐出タイミング信号を生成するタイミング信号生成機能を有することとしてもよい。
本発明によれば、吐出ヘッドの移動速度を任意としながら、所望位置に高解像度で液滴を吐出でき、大型基板などに対しても高速に且つ高精度に液滴を塗布することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記制御手段が、前記吐出ヘッドのノズルを吐出動作させる信号であって前記吐出タイミング信号に同期した信号であるノズル印字信号を生成する印字信号生成機能を有し、前記印字信号生成機能は、各ノズルに対して個別にノズル印字信号を生成するものであることが好ましい。
本発明によれば、例えばエンコーダなどの位置検出手段の出力信号に基づいて前記パルス信号を生成し、そのパルス信号を基として各ノズル印字信号を生成することができるので、簡便な構成としながら、各ノズルの吐出動作を高精度に制御することができる。したがって、本発明の液滴吐出装置は、例えば複数の画素パターンなどを1回の走査で精密に形成することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記制御手段が、前記ノズル列に対して平行に配置された複数の仮想的な線であって相互に前記吐出タイミング分解能の間隔をもって配置されている線からなるノズル列ラインと、前記吐出ヘッドの走査方向に対して平行に配置された複数の仮想的な線からなる走査ラインとを示す情報からなるビットマップを有し、該ビットマップを用いて前記吐出ヘッドの各ノズルの吐出タイミングを制御することが好ましい。
本発明によれば、ノズル列ラインと走査ラインとからなる編み目が菱形のビットマップを形成でき、そのビットマップを用いて高解像度にかつ迅速に液滴を吐出することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記ビットマップが被吐出物における吐出位置を規定する塗布パターン情報を含んでいることが好ましい。
本発明によれば、例えば塗布パターン情報を変更することで、任意の塗布パターンに液滴を塗布することができる。したがって、簡便に操作により、任意の塗布パターンで精密に液状体を塗布することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記塗布パターン情報が電気光学装置の表示領域をなす複数の画素パターンを示す情報を含んでいることが好ましい。
本発明の液滴吐出装置によれば、例えば、従来よりも高解像度の電気光学装置を迅速に製造することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記画素パターンが長手形状を有しており、前記ビットマップにおける走査ラインは、前記画素パターンの長手方向と平行に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、ノズル列と走査方向とのなす角度を調整することで、走査過程でのノズルの軌跡を画素パターンの長手形状の位置に合わせることができる。さらに、各ノズルの吐出タイミングを制御することで、各画素パターン内の所望位置に高精度に液滴を吐出することができる。
上記目的を達成するために、本発明の液滴吐出方法は、液状体を液滴として吐出するノズルを複数備えて該複数のノズルが列状に配置されている吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドにおける複数のノズルの配置がなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、該吐出ヘッドを被吐出物に対して相対的に移動させる移動手段と、前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置を検出する位置検出手段と、前記吐出ヘッドにおける各ノズルの吐出タイミングを制御する制御手段とを有してなり、前記吐出ヘッドの走査過程において、該吐出ヘッドのノズルから所定タイミングで吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第1位置と、該吐出から最も早いタイミングで次に吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第2位置との距離が前記吐出タイミング分解能である液滴吐出方法であって、前記吐出ヘッドにおける複数のノズルの配置がなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、該吐出ヘッドを被吐出物に対して相対的に移動させ、前記移動において、前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置の検出を行い、走査方向に対するヘッドの傾き角度と、前記位置検出手段の出力信号と、に基づいて前記基板に対する前記ノズルの位置を検出し、その検出された前記ノズルの位置と、予め設定された前記基板上に吐出すべき理想の位置とを比較して、前記吐出すべき理想の位置あるいは前記吐出すべき理想の位置に対して前記吐出タイミング分解能の2分の1以内だけ離れている位置に、前記ノズルがあるときに、該ノズルから液滴を吐出させることにより、該位置についての塗布を行い、前記エンコーダの前記出力信号を分周することによって前記吐出タイミング信号を生成し、該吐出タイミング信号に同期させて該ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、吐出したい理想の位置から所定距離(例えば吐出タイミング分解能の距離)以内に液滴を着弾させることができる。また、本発明によれば、ノズル列が走査方向に対して斜めに交差するようにしながら吐出ヘッドを走査させるので、走査方向(例えばY軸方向)に対して直交する方向(例えばX軸方向)についての吐出位置の分解能を任意に高めることができる。そこで、本発明は、X軸方向について吐出分解能を高めながらY軸方向についても所定の分解能で、所望の位置に液滴を吐出することができる。
また、本発明の液滴吐出方法は、前記ノズル列に対して平行に配置された複数の仮想的な線であって相互に前記所定距離の間隔をもって配置されている線からなるノズル列ラインと、前記吐出ヘッドの走査方向に対して平行に配置された複数の仮想的な線からなる走査ラインと、を示す情報からなるビットマップを用いて、前記吐出ヘッドの各ノズルの吐出タイミングを制御することが好ましい。
本発明によれば、ノズル列ラインと走査ラインとからなる編み目が菱形のビットマップを用いて所望の位置に液滴を着弾させることができるので、液状体による所望のパターンを高解像度にかつ迅速に形成することができる。
上記目的を達成するために、本発明の電気光学装置の製造方法は、前記液滴吐出装置を用いて電気光学装置を製造することを特徴とする。
本発明によれば、前記液滴吐出装置を用いて基板に高精度な描画パターンを迅速に形成して、有機EL装置、プラズマディスプレイ装置、液晶装置などの電気光学装置を製造することができる。したがって、本発明によれば、大きな画面の全体について、高精細で高品質な画像を表示することができる電気光学装置を安価に提供することができる。例えば有機EL装置の構成要素となる発光材料および正孔輸送材料などを高精細な画素パターンをなすように塗布することができる。
また、本発明の電子機器は、前記電気光学装置の製造方法を用いて製造された電気光学装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、高精細で高品質な画像を表示できる電子機器を安価に提供することができる。特に本発明は、大画面化しながら高品位な画像を表示できる電子機器を安価に提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る液滴吐出装置および液滴吐出方法について、図1から図8を参照して説明する。
(液滴吐出装置の主要構成)
本実施形態では、有機EL装置などの電気光学装置の画素を形成する工程に、本発明に係る液滴吐出装置を用いた例を挙げて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の吐出動作を示す模式概念図である。本実施形態の液滴吐出装置における吐出ヘッド3は、複数のノズル3a,3b,3cを備えている。ノズル3a,3b,3cは、インクなどの液状体を液滴として吐出するものである。ノズル3a,3b,3cは、相互に一定の間隔をもって直線上に配置されており、ノズル列を構成している。
本液滴吐出装置から吐出される液滴が着弾する被吐出物(電気光学装置)は、基板上に複数の画素領域50が形成されている。各画素領域50が、一定間隔をもって碁盤の目のように配置されている。すなわち、各画素領域50は、図面のX軸と平行に且つ一定間隔で配置された直線上に一定間隔で配置されているとともに、図面のY軸と平行に且つ一定間隔で配置された直線上に一定間隔で配置されている。各画素領域50は、赤画素領域(R),緑画素領域(G)および青画素領域(B)で構成されている。そして、図面のY軸と平行に且つ一定間隔で配置された直線上には同一色の画素領域50が配置され、図面のX軸方向については赤画素領域(R),緑画素領域(G)および青画素領域(B)が順次にかつ繰り返して配置されている。
また、本液滴吐出装置の吐出ヘッド3は、矢印Sの方向すなわちY軸方向に走査され、その走査過程で液滴を吐出する。ここで、吐出ヘッド3におけるノズル3a,3b,3cがなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、その吐出ヘッド3は被吐出物に対して相対的に移動させられる。そして、図7に示すように、走査過程において各ノズル3a,3b,3cがなす軌跡(走査時のノズルピッチ)が赤画素領域(R)上にくるように、吐出ヘッド3のノズル列と走査方向とがなす角度θが調整されている。図7は、吐出ヘッド3のノズル列と走査方向とがなす角度を示す説明図である。換言すれば、走査時のノズルピッチと赤画素領域(R)についてのX軸方向の画素ピッチとが一致するように、吐出ヘッド3の角度(傾き)θが調整されている。このように本実施形態の液滴吐出装置は、吐出ヘッド3の角度θを調整することにより、任意の画素ピッチにノズルピッチを合わせることができ、1回の走査で複数列の画素領域50に液滴を着弾させることができ、製造工程を迅速化させることができる。
また、本液滴吐出装置の吐出ヘッド3は、図8に示す液滴60’のように垂れ流し的に液状体を吐出するのではなく、図1に示す液滴が着弾した位置(吐出タイミング)61,62,63のように所定の微小間隔をもって順次吐出する。図8は液滴を垂れ流し的に吐出した状態を示す模式平面図である。ここで、連続して吐出された液滴相互の間隔を吐出タイミング分解能と呼ぶ。図1における間隔dが本液滴吐出装置の吐出タイミング分解能である。換言すれば、吐出タイミング分解能は、吐出ヘッド3の1つの走査過程において、その吐出ヘッドのノズル3a(3b,3c)から所定タイミングで吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第1位置と、その吐出から最も早いタイミングで次に吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第2位置との距離である。
ところで、図8に示すように液滴60’を垂れ流し的に吐出すると、液滴60’が画素領域50以外にも滴下されるので、かかる画素領域50以外に滴下された液滴は無駄となるとともに表示品質を阻害するおそれもある。そこで、本実施形態の液滴吐出装置は、図3に示すように、画素領域50における理想の位置60を設定して、その位置又はその近傍にのみ液滴を厳密に吐出することとする。図3は、本液滴吐出装置によって塗布される被吐出物の塗布パターン(すなわち理想的な塗布パターン)の一例を示す模式平面図である。
ところが、本液滴吐出装置の吐出ヘッド3は、走査方向に対して傾いているので、図4に示すように、吐出可能タイミングにおいてすべてのノズル3a,3b,3cが吐出したい位置(理想の位置60又はその近傍)にあるわけではない。図4は、本液滴吐出装置における吐出可能位置(タイミング)と吐出すべき位置とを示す模式平面図である。吐出可能タイミングは吐出タイミング分解能(間隔d)毎に生じる。すなわち、図4において、吐出可能タイミングは位置60a,60bとなるが、位置60aは吐出すべき位置であり、位置60bは吐出すべきでない位置である。例えば、第1行目において、ノズル3a,3bは吐出すべき位置60aであるが、ノズル3cは吐出すべきでない位置60bとなっている。
そこで、本液滴吐出装置は、吐出ヘッド3における各ノズル3a,3b,3cの吐出タイミングをそれぞれ個別に制御する制御手段を備えることとしている。その制御手段は、図5に示すように、吐出ヘッド3の走査過程において、吐出したい理想の位置60に対して、吐出タイミング分解能(間隔d)の2分の1(d/2)以内だけ離れている位置60aに、ノズル3a,3b,3cがあるときに、そのノズルから液滴を吐出させる。図5は各ノズル3a,3b,3cの吐出タイミング(位置)を示す模式拡大平面図である。
具体的には、図1に示すように、ノズル3a,3b,3cごとに個別に吐出タイミングを制御する。すなわち、ノズル3aは、第5,第7,第10,第12タイミングで液滴を吐出する。ノズル3bは、第7,第9,第12,第14タイミングで液滴を吐出する。ノズル3cは、第8,第10,第13,第15タイミングで液滴を吐出する。本液滴吐出装置の制御手段は、上記のように各ノズル3a,3b,3cの吐出タイミングを制御するために、図2に示すような、一定周期のパルス信号からなる吐出タイミング信号を用いている。
図2は、本液滴吐出装置のノズル3a,3b,3cをそれぞれ駆動制御する第1から第3ノズル印字信号の一例を示す波形図である。図2における吐出タイミング信号の1周期が吐出タイミング分解能(間隔d)に相当する。そして本液滴吐出装置の制御手段は、吐出タイミング信号に同期させて各ノズル3a,3b,3cの吐出タイミングを直接制御する第1から第3ノズル印字信号を生成する印字信号生成機能を有している。第1ノズル印字信号がノズル3aの吐出タイミングを規定し、第2ノズル印字信号がノズル3bの吐出タイミングを規定し、第3ノズル印字信号がノズル3cの吐出タイミングを規定している。例えば第3ノズル信号は吐出タイミング信号における第8,第10,第13パルスに同期してハイ・レベルとなっているので、このタイミングで液滴が図1における位置61,62,63に吐出される。
これらにより、本実施形態の液滴吐出装置によれば、走査過程において、複数のノズル3a,3b,3cのうちで、吐出したい理想の位置に対して吐出タイミング分解能(間隔d)の2分の1以内だけ離れている位置にあるノズルから液滴を吐出させ、その他のノズルからは吐出させない制御をすることができる。したがって、本液滴吐出装置は、吐出ヘッド3を走査方向(Y軸方向)に対して斜めにすることによりX軸方向について吐出分解能を高めながら、Y軸方向についても、所定の吐出タイミング分解能で、すなわち所望の誤差範囲(間隔d)で厳密に液滴を吐出することができる。
また、本実施形態の液滴吐出装置は、吐出ヘッド3の被吐出物に対する相対的な位置を検出するエンコーダなどの位置検出手段を備える。本液滴吐出装置の制御手段は、エンコーダの出力信号を分周することによって図2に示す吐出タイミング信号を生成するタイミング信号生成機能を有することが好ましい。例えば、エンコーダが1μm毎に1パルス出力するものとして、その出力信号を5対1に分周して1周期が5μmに対応する吐出タイミング信号を生成してもよい。このようにすれば、吐出ヘッド3の移動速度を任意としながら、所望位置に高解像度で液滴を吐出でき、大型基板などに対しても高速に且つ高精度に液滴を塗布することができる。例えば、吐出ヘッド3の走査速度をより高速にしながら走査方向についでも高解像度で液滴を塗布することができる。
次に、本実施形態の液滴吐出装置が備えているビットマップについて図6などを参照して説明する。図6は、本液滴吐出装置の記憶手段に格納されているデータからなるビットマップ100を示す概念図である。このビットマップ100は、吐出ヘッド3のノズル列に対して平行に配置された複数の仮想的な線であって相互に吐出タイミング分解能の間隔をもって配置されている線からなるノズル列ラインNLと、吐出ヘッド3の走査方向に対して平行に配置された複数の仮想的な線からなる走査ラインSLとを示す情報からなる。
すなわち、ノズル列ラインNLは図6におけるX’軸と平行に配置され、走査ラインSLは図6におけるY’軸と平行に配置されている。そして、各ノズル列ラインNLは、吐出タイミング分解能で区切られたY’軸の座標で特定され、各走査ラインSLは、画素ピッチで区切られたX’軸の座標で特定される。例えば、X’軸の座標は被吐出物の画素領域50のX軸成分を特定し、Y’軸は各ノズル3a,3b,3cの吐出タイミング(すなわち画素領域50のY軸成分)を特定する。
そこで、ビットマップ100には被吐出物における吐出位置を規定する塗布パターン情報が含まれており、その塗布パターン情報はX’軸座標及びY’軸座標で特定される。このようなビットマップ100は、被吐出物(基板)に形成すべきパターンの設計図となるCADデータについて、ビットマップデータ作成部(後述)が所定の処理を施すことで生成される。本液滴吐出装置の制御手段は、このビットマップ100を用いて吐出ヘッド3の各ノズル3a,3b,3cの吐出タイミングを制御するので、簡便な操作により、任意の塗布パターンについて高解像度にかつ迅速に液滴を塗布することができる。
(液滴吐出装置の具体的な構成)
次に、本実施形態の液滴吐出装置におけるその他の具体的な構成について、図9及び図10を参照して説明する。図9は本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の全体構成を示す斜視図である。本液滴吐出装置は、上記図1から図8に示す構成及び動作を具現できるものである。図9において上記実施形態と同一の構成要素には同一符号を付している。
本液滴吐出装置1は、上記の制御手段をなす制御装置2と、吐出ヘッド3と、ステージ4と、を主な構成要素として備えている。液滴吐出装置1は、制御装置2が吐出ヘッド3及びステージ4の動作を制御することによって、ステージ4に載置された基板5に液滴を吐出し、当該基板5上に所定のパターンを形成するものである。
そして、制御装置2は、発明に係る制御手段をなすものであり、本発明に係る液滴吐出方法を用いて吐出ヘッド3を制御して、液滴吐出タイミングを制御するものである。なお以下の説明においては、吐出ヘッド3の配置方向をX方向とし、また、基板5の搬送方向(走査方向)をY方向とし、また、XY平面内における面内回転方向をθ方向とする。
吐出ヘッド3は、1列に配列した複数の吐出ヘッドから構成されているものとしてもよい。そして、吐出ヘッド3は、基台6から立設する支柱7、7間にステージ4を跨ぐようにX方向に架設されたX方向軸8に移動可能に設けられている。吐出ヘッド3には、液滴を吐出するノズルが基板5に向かって多数穿設されている(例えば、180個のノズルが一列に穿設されている)。
吐出ヘッド3は、液滴を貯留するキャビティと、当該キャビティに連通するノズルと、当該キャビティ内に貯留された液状体をノズルから液滴として吐出する液滴吐出手段とを有した構成となっている。ここで、液滴吐出手段とは、圧電素子(ピエゾ素子)を意味しており、吐出ヘッド3の壁面に設けられている。このように構成された吐出ヘッド3においては、圧電素子に所望の電圧波形を供給することによって、吐出ヘッド3aの壁面が変形し、キャビティ内の容積が変化し、ノズルから所定量の液滴が吐出される。
ここで、各ノズルの圧電素子に供給される電圧波形は、図2に示す第1から第3ノズル印字信号を用いて生成され、その印字信号と同期した波形として生成される。なお、吐出ヘッド3の液滴吐出手段としては、上記の圧電素子を用いた電気機械変換体以外でもよく、例えば、エネルギ発生素子として電気熱変換体を用いた方式や、帯電制御型、加圧振動型といった連続方式、静電吸引方式さらにはレーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用で液状体を吐出させる方式を採用することもできる。
ステージ4は、被吐出物である基板5を位置決めして載置するピン(図示せず)などを備える載置部4aと、当該載置部4aをXY平面上で面内回転可能に連結されたベース部4bとによって構成されたものである。また、ベース部4bには、エンコーダ4cが設けられている。このエンコーダ4cは、基台6のY方向に沿って設けられたリニアスケール15のスケールを読み取るものであって、これによってY方向のステージ4の位置を検出することが可能となる。リニアスケール15のスケールは、メートル系単位で設けられていても、DPI系単位で設けられていてもよい。このエンコーダ4cの出力信号を分周することによって図2に示す吐出タイミング信号を生成する。
さらに、ステージ4は、X方向と直交するように敷設してあるY方向軸9に沿って移動可能に構成されている。ステージ4をY方向に移動させる搬送機構としては、Y方向軸9上に配列した永久磁石10と、ステージ4のベース部4bの下側に固設したプレート11にY方向に沿って、かつ、永久磁石10に近接させて配列した複数のコイル(図示せず)とから構成されるリニアモータがあげられる。
基板5は、図3に示すような塗布パターンが形成される被吐出物であり、例えば有機EL装置などの電気光学装置をなす基板が該当する。基板5の材料としてはガラスなどの透明基板が用いられるが、透明性を要求しない場合には金属板などを採用してもよい。また当該基板5のサイズは、縦横がそれぞれ1mを超えるものとしてもよい。また、基板5上に形成されるパターンとしては、RGB色を有するカラーフィルタによって形成される画素パターンや、TFT回路を形成する場合の金属配線等が挙げられる。例えば、基板5によって有機EL装置を構成する場合、発光材料又は正孔輸送材料などからなる画素パターンを本液滴吐出装置1で形成することとしてもよい。
制御装置2は、液滴吐出装置1の各構成要素に電気的に接続されたものであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、入出力用のインターフェース、発振回路等がバス接続された所謂コンピュータである。このような制御装置2は、予め入力されたプログラムに応じて液滴吐出装置1を統括して制御するようになっている。
次に、制御装置2の詳細な構成について図10を参照して説明する。図10は、制御装置2の機能を説明するためのブロック図である。図10に示すように、制御装置2は、液滴吐出データ設定値入力部(第1の入力手段)20と、吐出ヘッド設定値入力部(第2の入力手段)22と、CADデータ操作部(CADデータ作成手段)24と、ビットマップデータ作成部(ビットマップデータ作成手段)26と、ビットマップ処理部28と、液滴吐出データ作成部(作成手段)30と、液滴吐出データ転送部(転送手段)32と、スイッチ群34と、ヘッド駆動部38と、ヘッド駆動制御部40と、ヘッド位置検出部42と、液滴吐出タイミング制御部44と、を有している。
液滴吐出データ設定値入力部20は、基板5の寸法と、基板5を複数のチップ(領域)として切り出すためのチップの寸法と、隣接するチップのピッチ(相互間隔)と、画素(パターン)の配列と、画素の個数と、画素の寸法(画素の縦、横のサイズ)と、隣接する画素のピッチ(相互間隔)と、を設定する機能を有している。吐出ヘッド設定値入力部22は、画素を形成するために必要な液滴量と、画素を形成するために必要な吐出ヘッド3と基板5とのパス数(相対移動動作の回数)と、使用する上記の吐出ヘッド3の個数及び吐出ヘッド3の配置を設定する機能を有している。
CADデータ操作部24は、基板に形成すべきパターンの設計図となるCADデータを生成する機能を有し、図形情報(ベクトルデータ、図形の属性等のデータ)を入力するための入力手段と、図形処理機能を有するワークステーション等から構成されている。ここでCADデータは、DPI系の単位で生成してもよく、メートル系の単位で生成してもよい。
ビットマップデータ作成部26は、CADデータから要求される分解能のビットマップデータに変換する機能を有している。このビットマップデータは、図6に示すビットマップを形成するデータである。また、ビットマップ処理部28は、ビットマップデータ作成部26により作成されたビットマップデータを吐出ヘッドの個数、配置、あるいは液滴の基板への着弾径を考慮した回路パターンの細線化の要求に応じて変更する処理を行う。すなわち、ビットマップ処理部28は、吐出ヘッド3の各ノズルについて、吐出したい理想の位置に対して吐出タイミング分解能の2分の1以内だけ離れている位置で、該ノズルから液滴を吐出させるための処理を行う。
液滴吐出データ作成部30は、所望のパターンサイズとなるように液滴が着弾した際の着弾径を考慮し、液滴吐出データ(バイナリの時系列データ)を作成するものである。すなわち、液滴吐出データ作成部30は、ビットマップ処理部28の処理結果と、滴吐出データ設定値入力部20及び吐出ヘッド設定値入力部22の出力信号とに基づいて、各ノズルの駆動データをなす液滴吐出データを作成する。
液滴吐出データ転送部32は、液滴吐出データ作成部30から出力される液滴吐出データを吐出ヘッド3の液滴吐出手段に転送する機能を有する。スイッチ群34は、液滴吐出データ転送部32と吐出ヘッド3との間に設けられ、吐出ヘッド3に含まれる複数の各駆動部に1対1に対応して接続され、液滴吐出データ転送部32から転送される記録データによりオン、オフ状態に設定される複数のスイッチから構成されている。ヘッド駆動部38は、吐出ヘッド3と一体化しており、例えばリニアモータであり、吐出ヘッド3を基板5の搬送方向と直交する方向に移動させる。ヘッド駆動制御部40は、ヘッド駆動部38を図示してないシステムの上位コントローラの指示に基づいてヘッド駆動部38を駆動制御する。
ヘッド位置検出部42は、基板5が固定されるステージ4の位置の変位量、即ち、基板5上における吐出ヘッド3の相対位置を検出する機能を有するものである。当該ヘッド位置検出部42は、上記のエンコーダ4cに相当するものである。液滴吐出タイミング制御部44は、ヘッド位置検出部42の検出出力に基づいて、スイッチ群34の動作を制御する。そこで、スイッチ群34の各スイッチは、液滴吐出データ転送部32から送られてきた液滴吐出データと液滴吐出タイミング制御部44から送られてきた吐出ヘッド3の位置を示すデータとによりオン/オフ状態が制御され、吐出ヘッド3の各ノズル3a,3b,3cを駆動する第1から第3ノズル印字信号(図2参照)を生成して出力する。
これらにより、本実施形態の液滴吐出装置1は、走査方向について、吐出したい理想の位置から吐出タイミング分解能(間隔d)以内に液滴を着弾させることができる。また、本実施形態の液滴吐出装置1によれば、ノズル列が走査方向に対して斜めに交差するようにしながら吐出ヘッド3を走査させるので、走査方向に対して直交する方向についての吐出位置の分解能を任意に高めることができる。そこで、液滴吐出装置1は、走査方向に直交する方向について吐出分解能を高めながら走査方向についても所定の分解能で、所望の位置に液滴を吐出することができる。
(電気光学装置の製造方法)
次に、本実施形態に係る電気光学装置の製造方法について、図11から図13を参照して説明する。本製造方法では、上記実施形態の液滴吐出装置1を用いており、電気光学装置の一例として有機EL装置を挙げて説明する。図11は、本発明の実施形態に係る有機EL装置の製造工程を示す主要断面図である。
図11(d)に示すように、有機EL装置201は、透明基板204上に画素電極202を形成し、各画素電極202間にバンク205を矢印G方向から見て格子状に形成する。それらの格子状凹部の中に、正孔注入層220を形成し、矢印G方向から見てストライプ配列などといった所定の配列となるようにR色発光層203R、G色発光層203GおよびB色発光層203Bを各格子状凹部の中に形成する。さらに、それらの上に対向電極213を形成することによって有機EL装置201が形成される。
上記画素電極202をTFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子などといった2端子型のアクティブ素子によって駆動する場合には、上記対向電極213は矢印G方向から見てストライプ状に形成される。また、画素電極202をTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)などといった3端子型のアクティブ素子によって駆動する場合には、上記対向電極213は単一な面電極として形成される。
各画素電極202と各対向電極213とによって挟まれる領域が1つの絵素ピクセルとなり、R、G、B3色の絵素ピクセルが1つのユニットとなって1つの画素を形成する。各絵素ピクセルを流れる電流を制御することにより、複数の絵素ピクセルにおける希望するものを選択的に発光させ、これにより、矢印H方向に希望するフルカラー像を表示することができる。
上記有機EL装置201は、例えば、次に示す製造方法によって製造される。すなわち図11(a)のように、透明基板204の表面にTFD素子又はTFT素子といった能動素子を形成し、さらに画素電極202を形成する。形成方法としては、例えばフォトリソグラフィー法、真空蒸着法、スパッタリング法、パイロゾル法などを用いることができる。画素電極202の材料としてはITO(Indium-Tin Oxide)、酸化スズ、酸化インジウムと酸化亜鉛との複合酸化物などを用いることができる。
次に、図11(a)に示すように、隔壁すなわちバンク205を周知のパターンニング手法、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成し、このバンク205によって各透明な画素電極202の間を埋める。これにより、コントラストの向上、発光材料の混色の防止、画素と画素との間からの光漏れなどを防止することができる。バンク205の材料としては、EL発光材料の溶媒に対して耐久性を有するものであれば特に限定されないが、フロロカーボンガスプラズマ処理によりテフロン(登録商標)化できること、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、感光性ポリイミドなどといった有機材料が好ましい。
次に、機能性液状体としての正孔注入層用インクを塗布する直前に、透明基板204に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行う。これにより、ポリイミド表面は撥水化され、ITO表面は親水化され、液滴を微細にパターニングするための基板側の濡れ性について制御できる。プラズマを発生する装置としては、真空中でプラズマを発生する装置でも、大気中でプラズマを発生する装置でも同様に用いることができる。
次に、図11(a)に示すように、正孔注入層用インクの液滴258を図9に示す液滴吐出装置1の吐出ヘッド3から吐出し、各画素電極202の上にパターニング塗布を行う。この液滴258の吐出タイミングすなわち吐出位置は、上述のように吐出したい理想の位置に対して吐出タイミング分解能の2分の1以内だけ離れている位置(d/2)に、厳密に制御される。したがって、液滴258は、バンク205で囲まれた所望の吐出領域すなわち各フィルタエレメント形成領域内のみに正確に着弾する。その塗布後、真空(1torr)中、室温、20分という条件で溶媒を除去する。この後、大気中、200℃(ホットプレート上)、10分の熱処理により、発光層用インクと相溶しない正孔注入層220を形成する。上記条件では、膜厚は40nmであった。
次に、図11(b)に示すように、各フィルタエレメント形成領域内の正孔注入層220の上に、機能性液状体であるEL発光材料としてのR発光層用インクおよび機能性液状体であるEL発光材料としてのG発光層用インクを塗布する。ここでも、各発光層用インクは、図9に示す液滴吐出装置1の吐出ヘッド3から液滴258として吐出されて各フィルタエレメント形成領域内に着弾する。そして、この液滴258の吐出タイミングも誤差が所定距離(d/2)以内に制御されるので、各液滴258は各フィルタエレメント形成領域内に正確に着弾する。
発光層用インクの塗布後、真空(1torr)中、室温、20分などという条件で溶媒を除去する。続けて、窒素雰囲気中、150℃、4時間の熱処理により共役化させてR色発光層203RおよびG色発光層203Gを形成する。上記条件により、膜厚は50nmであった。熱処理により共役化した発光層は溶媒に不溶である。
なお、発光層を形成する前に正孔注入層220に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行ってもよい。これにより、正孔注入層220上にフッ素化物層が形成され、イオン化ポテンシャルが高くなることにより正孔注入効率が増し、発光効率の高い有機EL装置を提供できる。
次に、図11(c)に示すように、機能性液状体であるEL発光材料としてのB色発光層203Bを各絵素ピクセル内のR色発光層203R、G色発光層203Gおよび正孔注入層220の上に重ねて形成する。これにより、R、G、Bの3原色を形成するのみならず、R色発光層203RおよびG色発光層203Gとバンク205との段差を埋めて平坦化することができる。これにより、上下電極間のショートを確実に防ぐことができる。B色発光層203Bの膜厚を調整することで、B色発光層203BはR色発光層203RおよびG色発光層203Gとの積層構造において、電子注入輸送層として作用してB色には発光しない。
以上のようなB色発光層203Bの形成方法としては、例えば湿式法として一般的なスピンコート法を採用することもできるし、あるいは、R色発光層203RおよびG色発光層203Gの形成法と同様のインクジェット法を採用することもできる。
その後、図11(d)に示すように、対向電極213を形成することにより、目標とする有機EL装置201が製造される。対向電極213はそれが面電極である場合には、例えば、Mg、Ag、Al、Liなどを材料として、蒸着法、スパッタ法などといった成膜法を用いて形成できる。また、対向電極213がストライプ状電極である場合には、成膜された電極層をフォトリソグラフィー法などといったパターニング手法を用いて形成できる。
以上に説明した有機EL装置201の製造方法によれば、正孔注入層用インクおよび各発光層用インクについて、図9に示す液滴吐出装置1の吐出ヘッド3から液滴258として吐出されて各フィルタエレメント形成領域内に着弾させることができる。したがって本製造方法によれば、正孔注入層用インク又は各発光層用インクがバンク205上に塗布されるなどの所望領域以外に塗布されることを回避でき、大きな画面の全体について高精細で高品質な画像を表示できる大画面の有機EL装置201を簡便に且つ迅速に製造することができる。
また、本実施形態の有機EL装置の製造方法では、液滴吐出装置1を用いることにより吐出ヘッド3を用いたインク吐出によってR、G、Bの各色絵素ピクセルを形成するので、フォトリソグラフィー法を用いる方法のような複雑な工程を経る必要もなく、またインクなどの材料を浪費することもない。
次に、本実施形態の有機EL装置の回路構成について図12および図13を参照して説明する。図12は、図11に示す製造方法で製造された有機EL装置の回路構成を示す回路図である。図13は図12に示す有機EL装置における画素領域の平面構造を示す拡大平面図である。
図12において、有機EL装置501は、EL表示素子を用いたアクティブマトリックス型の表示装置である。この表示装置501は、透明な表示基板502上に、複数の走査線503と、これら走査線503に対して交差する方向に延びる複数の信号線504と、これら信号線504に並列に延びる複数の共通給電線505とがそれぞれ配線された構成を有している。そして、走査線503と信号線504との各交点には、画素領域501Aが設けられている。
信号線504に対しては、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン、アナログスイッチを有したデータ側駆動回路507が設けられている。また、走査線503に対しては、シフトレジスタおよびレベルシフタを有した走査側駆動回路508が設けられている。そして、画素領域501Aのそれぞれには、走査線503を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング薄膜トランジスタ509と、このスイッチング薄膜トランジスタ509を介して信号線504から供給される画像信号を蓄積して保持する蓄積容量capと、この蓄積容量capによって保持された画像信号がゲート電極に供給されるカレント薄膜トランジスタ510と、このカレント薄膜トランジスタ510を介して共通給電線505に電気的に接続したときに共通給電線505から駆動電流が流れ込む画素電極511と、この画素電極511および反射電極512間に挟み込まれる発光素子513とが設けられている。
この構成により、走査線503が駆動されてスイッチング薄膜トランジスタ509がオンすると、その時の信号線504の電位が蓄積容量capに保持される。この蓄積容量capの状態に応じて、カレント薄膜トランジスタ510のオン・オフ状態が決まる。そして、カレント薄膜トランジスタ510のチャネルを介して、共通給電線505から画素電極511に電流が流れ、さらに発光素子513を通じて反射電極512に電流が流れる。このことにより、発光素子513は、これを流れる電流量に応じて発光する。
ここで、画素領域501Aは、反射電極512および発光素子513を取り除いた状態の有機EL装置501の拡大平面図である図13に示すように、平面状態が長方形の画素電極511の4辺が、信号線504、共通給電線505、走査線503および図示しない他の画素電極511用の走査線503によって囲まれた配置となっている。
このような構成の有機EL装置501は、上述の有機EL装置の製造方法を用いて製造されているので、比較的安価でありながら、大きな画面の全体について高精細で高品質な画像を表示することができる。
(電子機器)
次に、上記実施形態の製造方法で製造された電気光学装置(有機EL装置)を備えた電子機器について説明する。
図14(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図14(a)において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記実施形態の電気光学装置からなる表示部を示している。図14(b)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図14(b)において、符号1100は時計本体を示し、符号1101は上記実施形態の電気光学装置からなる表示部を示している。図14(c)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図14(c)において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置本体、符号1206は上記実施形態の電気光学装置からなる表示部を示している。
図14に示す電子機器は、上記実施形態の電気光学装置を備えているので、表示部を大画面化しても、その表示部において高精細で高品質な画像を表示することができ、低コストで製造することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では電気光学装置の一例として有機EL装置を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラズマディスプレイ装置、液晶装置などの各種電気光学装置に本発明を適用でき、カラーフィルタの着色材料の塗布などに本発明を適用することもできる。また本発明に係る液滴吐出装置による形成物は、画素などに限定されるものではなく、配線パターン、電極、各種半導体素子などを、本発明に係る液滴吐出装置又は液滴吐出方法を用いて形成することができる。
本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の吐出動作を示す模式概念図である。 同上の液滴吐出装置の各ノズルを制御する信号の一例を示す波形図である。 理想的な塗布パターンの一例を示す模式平面図である。 同上の各ノズルの吐出可能位置と吐出すべき位置とを示す模式平面図である。 同上の各ノズルの吐出タイミングを示す模式拡大平面図である。 同上の液滴吐出装置のビットマップを示す概念図である。 同上の液滴吐出装置のノズル列と走査方向とがなす角度を示す説明図である。 液滴を垂れ流し的に吐出した状態を示す模式平面図である。 同上の液滴吐出装置の全体構成例を示す斜視図である。 同上の液滴吐出装置における制御装置の機能を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る有機EL装置の製造工程を示す主要断面図である。 同上の製造工程を用いて製造された有機EL装置の回路図である。 同上有機EL装置における画素領域の平面構造を示す拡大平面図である。 同上の有機EL装置を備えた電子機器を示す斜視図である。
符号の説明
1…液滴吐出装置、2…制御装置、3…吐出ヘッド、3a,3b,3c…ノズル、4…ステージ、4c…エンコーダ、5…基板、50…画素領域、60,60a,60b,61,62,63…位置(吐出タイミング)、60’…液滴、100…ビットマップ、d…間隔、NL…ノズル列ライン、S…矢印、SL…走査ライン

Claims (9)

  1. 液状体を液滴として吐出するノズルを複数備えて該複数のノズルが列状に配置されている吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドにおける複数のノズルの配置がなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、該吐出ヘッドを被吐出物に対して相対的に移動させる移動手段と、
    前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置を検出する位置検出手段と、
    前記吐出ヘッドにおける各ノズルの吐出タイミングを制御する制御手段とを有してなり、
    前記吐出ヘッドの走査過程において、該吐出ヘッドのノズルから所定タイミングで吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第1位置と、該吐出から最も早いタイミングで次に吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第2位置との距離が前記吐出タイミング分解能であり、
    前記位置検出手段は、エンコーダからなり、
    前記制御手段は、前記吐出ヘッドの走査過程において、走査方向に対するヘッドの傾き角度と、前記位置検出手段の出力信号と、に基づいて前記基板に対する前記ノズルの位置を検出し、その検出された前記ノズルの位置と、予め設定された前記基板上に吐出すべき理想の位置とを比較して、前記吐出すべき理想の位置あるいは前記吐出すべき理想の位置に対して前記吐出タイミング分解能の2分の1以内だけ離れている位置に、前記ノズルがあるときに、該ノズルから液滴を吐出させるもので、前記位置検出手段の出力信号を分周することによって吐出タイミング信号を生成するタイミング信号生成機能を有し、該吐出タイミング信号に同期させて前記ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記制御手段は、一定周期のパルス信号からなる前記吐出タイミング信号を用いて前記ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記吐出ヘッドのノズルを吐出動作させる信号であって前記吐出タイミング信号に同期した信号であるノズル印字信号を生成する印字信号生成機能を有し、
    前記印字信号生成機能は、各ノズルに対して個別にノズル印字信号を生成するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記ノズル列に対して平行に配置された複数の仮想的な線であって相互に前記吐出タイミング分解能の間隔をもって配置されている線からなるノズル列ラインと、前記吐出ヘッドの走査方向に対して平行に配置された複数の仮想的な線からなる走査ラインとを示す情報からなるビットマップを有し、該ビットマップを用いて前記吐出ヘッドの各ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ビットマップは、被吐出物における吐出位置を規定する塗布パターン情報を含んでいることを特徴とする請求項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記塗布パターン情報は、電気光学装置の表示領域をなす複数の画素パターンを示す情報を含んでいることを特徴とする請求項に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記画素パターンは、長手形状を有しており、
    前記ビットマップにおける走査ラインは、前記画素パターンの長手方向と平行に配置されていることを特徴とする請求項に記載の液滴吐出装置。
  8. 液状体を液滴として吐出するノズルを複数備えて該複数のノズルが列状に配置されている吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドにおける複数のノズルの配置がなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、該吐出ヘッドを被吐出物に対して相対的に移動させる移動手段と、前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置を検出する位置検出手段と、前記吐出ヘッドにおける各ノズルの吐出タイミングを制御する制御手段とを有してなり、前記吐出ヘッドの走査過程において、該吐出ヘッドのノズルから所定タイミングで吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第1位置と、該吐出から最も早いタイミングで次に吐出された液滴の被吐出物上での着弾位置である第2位置との距離が吐出タイミング分解能である液滴吐出方法であって、
    前記吐出ヘッドにおける複数のノズルの配置がなすノズル列の方向と該吐出ヘッドの走査方向とが斜めに交差するように、該吐出ヘッドを被吐出物に対して相対的に移動させ、
    前記移動において、前記吐出ヘッドの被吐出物に対する相対的な位置の検出を行い、走査方向に対するヘッドの傾き角度と、前記位置検出手段の出力信号と、に基づいて前記基板に対する前記ノズルの位置を検出し、その検出された前記ノズルの位置と、予め設定された前記基板上に吐出すべき理想の位置とを比較して、前記吐出すべき理想の位置あるいは前記吐出すべき理想の位置に対して前記吐出タイミング分解能の2分の1以内だけ離れている位置に、前記ノズルがあるときに、該ノズルから液滴を吐出させることにより、該位置についての塗布を行う際、
    前記位置検出手段の前記出力信号を分周することによって吐出タイミング信号を生成し、該吐出タイミング信号に同期させて該ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とする液滴吐出方法。
  9. 前記ノズル列に対して平行に配置された複数の仮想的な線であって相互に前記所定距離の間隔をもって配置されている線からなるノズル列ラインと、前記吐出ヘッドの走査方向に対して平行に配置された複数の仮想的な線からなる走査ラインと、を示す情報からなるビットマップを用いて、前記吐出ヘッドの各ノズルの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項に記載の液滴吐出方法。
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