JP2008092504A - 同期信号分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力される複合映像信号レベルの弱電界信号等の変動に対しても、同期信号の欠落を検出することにより、複合映像信号からの同期信号を安定して分離できることを目的とする。
【解決手段】同期信号分離装置は、PLL部のロック状態を検出することにより、複合映像信号の受信状態を判断できるので、ロック状態の検出結果および垂直ブランキング信号に応じて同期信号分離回路のスライスレベルを制御することにより、映像信号の受信状態に影響されることなく、同期特性を損なうことなく安定した同期パルスを生成でき、良好な複合映像信号と同様に同期信号の検出、分離を行うことができることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離装置に関する。
同期信号分離装置は、同期信号を含む複合映像信号(コンポジット信号)から同期信号のみを分離し同期系処理であるPLL部に入力され、内部の基準クロックと映像信号の同期を取るためにAV機器などアナログ回路/デジタル回路で多用される。
従来の複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離装置としては、入力される信号状態に応じ同期信号分離回路のスライスレベルを可変し同期分離能力を切り替える方法が知られている。またその方法を実現する方法として特許文献1がある。
以下、図9、図10を用いて従来の技術を説明する。
図9は同期信号分離装置のシステム図である。図9において同期信号分離装置は、同期信号分離回路100、PLL部200、ロック検出部500によって構成されている。
同期信号分離回路100は、複合映像信号SCに含まれている同期信号CSYNCを分離して出力する。同期信号CSYNCがPLL部200に入力され、位相比較信号P50がロック検出部500に入力される。
同期信号分離回路100において、同期信号CSYNCを分離するためのスライスレベルがロック検出部500からのロック検出信号LOCKに応じて制御される。
PLL部200は、入力される同期信号CSYNCに応じて、水平同期信号HSYNCを出力する。PLL部200において、位相比較信号P50と同期信号CSYNCの位相が一致する状態に達した場合、位相比較信号P50の周期が安定し、かつ同期信号分離回路100によって出力される同期信号CSYNCの周期に揺らぎがある場合でも、その平均周期に一致するように安定化される。この状態はPLL回路のロック状態という。
上述したように、ロック状態において位相比較信号P50の周波数は、同期信号CSYNCの周波数とほぼ一致するので、位相比較信号P50に応じてPLL部200によって生成される水平同期信号HSYNCは、同期信号CSYNCとほぼ同じ周波数を持ち、安定化した水平同期信号となる。
ロック検出部500は、PLL部200がロック状態にあるか否かを検出し、PLL部200がロック状態にある場合、ロック検出信号LOCKを同期信号分離回路100に出力する。PLL部200がロック状態に達したとき、位相比較信号P50と入力される同期信号CSYNCの位相が一致する。このため、ロック検出部500は、PLL部200の出力を監視することでPLL部200がロック状態にあるか否かを判断することができる。PLL部200がロック状態にあるとき、所定のロック検出信号LOCKを同期信号分離回路100に出力する。
同期信号分離回路100では、所定のしきい値電圧(スライスレベル)を用いて複合映像信号SCから同期信号を検出し、同期信号CSYNCを分離する。このため、同期分離用スレッショルドを制御することで、同期信号分離回路100の同期信号の検出能力を制御できる。良好な映像信号を受信できる場合、同期信号分離回路100によって、同期信号CSYNCが分離出力されるので、PLL部200は、同期信号CSYNCに基づきロックし、安定した発振周波数で発振する。これによって、PLL部200から安定した周波数を持つ水平同期信号HSYNCが出力される。
ロック検出部500は、PLL部200がロック状態にあると検出したとき、ロック検出信号LOCKを出力する。同期信号分離回路100では、このロック検出信号LOCKを受けると、スライスレベルを弱電界信号入力に強いレベルに変更される。これにより、弱電界信号入力時の同期特性を損なうことなく、同期信号の検出を行うことができる。
受信された映像信号が弱い場合、同期信号分離回路100から周期不安定な同期信号CSYNCが出力され、または、完全に同期信号CSYNCが出力されない。この場合、PLL部200はロック状態に入ることができない。この場合、ロック検出部500によって、PLL部200がロック状態ではないと検出したとき、ロック検出信号LOCKが出力されない。これを受けて、同期信号分離回路100では、スライスレベルをノイズ入力に強い、即ち、誤動作しにくいレベルに変更される。このように弱信号受信時にスライスレベルを制御することによって、同期信号CSYNCが出力されない。
以上説明したように、ロック検出部500はPLL部200のロック状態を監視し、PLL部200がロック状態にあると判断したとき、ロック検出信号LOCKを同期信号分離回路100に出力し、これに応じて同期信号分離回路100はスライスレベルを弱電界信号入力に強いレベルに制御し、逆にPLL部200がロック状態に達していないと判断したとき、ロック検出信号LOCKを出力せず、これに応じて同期信号分離回路100は、スライスレベルをノイズ入力に強く、誤動作しにくいレベルに制御するので、受信される映像信号の状態に応じて同期信号分離用のスライスレベルを最適に制御することができ、安定した水平同期信号HSYNCを生成することが可能となる。
特開2002−190964号公報
しかし、特開2002−190964号公報に開示された同期信号分離装置ではPLL部のロック状態か否かを検出することにより、同期信号分離回路のスライスレベルを制御することができるが、複合映像信号が弱電界信号時において、PLL部のロック検出に従い、スライスレベルを制御した結果、同期信号CSYNCが出力されないことになる。
しかし、カーTVまたはカーナビゲーション等屋外で使用する場合、電波状態により複合映像信号の信号レベルは弱い場合があり、上記従来の同期信号装置では、複合映像信号から同期信号の分離を出来ずPLL部の動作が安定しない課題があった。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、所定のしきい値を用いて、複合同期信号から同期信号を分離する同期信号分離回路と、前記分離された同期信号に応じて制御された発振周波数で発振し、前記同期信号とほぼ同じ周波数の位相比較信号および水平同期信号を出力するPLL部と、垂直同期信号を出力する積分器と、垂直同期信号および前記水平同期信号から垂直ブランキング信号を生成する垂直ブランキング生成部と、前記位相比較信号および前記垂直ブランキング信号により前記PLL部がロック状態になっているか否かを検出するロック検出部と、検出結果および前記垂直ブランキング信号により前記同期分離回路に用いられるしきい値を制御する制御回路とを有することを特徴とする同期信号分離装置である。本発明の同期信号分離装置は、安定した同期信号を生成することが出来る。
本発明によれば、同期信号分離回路によって複合映像信号から分離された同期信号に応じて、PLL部によって安定した周波数を持つ水平同期信号及びクロック信号が生成可能である。さらに、本発明によれば、PLL回路のロック状態を検出することによって、映像信号の受信状態を判断できるので、ロック状態の検出結果および垂直ブランキング信号に応じて同期信号分離回路のスライスレベルを制御することにより、映像信号の受信状態に影響されることなく、安定した同期パルスを生成できるという有利な効果が得られる。
以下、本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態》
図1および図3を用いて本発明の実施の形態の同期信号分離装置を説明する。
図1は本発明における同期信号分離装置の実施形態を示す回路図である。
実施の形態の同期信号分離装置は、同期信号分離回路100、PLL部200、積分器300、垂直ブランキング生成部400、ロック検出部500、制御回路600によって構成されている。
同期信号分離回路100は、複合映像信号SCが入力され複合映像信号SCに含まれている同期信号を分離した同期信号CSYNCをPLL部200、積分器300およびロック検出部500に供給する。なお、この同期信号分離回路100は、既存の技術を用いて構成することができるので、ここではその構成について特に限定しない。また、同期信号分離回路100において、同期信号CSYNCを分離するためのスライスレベルを制御回路600の出力であるスライスレベル制御信号SLにより制御されるのが特徴である。PLL部200は、入力される同期信号CSYNCに応じて、水平同期信号HSYNCを垂直ブランキング生成部400に、周期が同期信号CSYNCとほぼ等しくデューティが50%となる位相比較信号P50を出力しロック検出部500に供給する。積分器300は同期信号CSYNCを受け複合映像信号SCの垂直同期期間にパルスを出力する垂直同期信号VSYNCを垂直ブランキング生成部400に供給する。垂直ブランキング生成部400は、水平同期信号HSYNCおよび垂直同期信号VSYNCを受け、複合映像信号SCにおける垂直ブランキング期間の始まりにHiレベルとなり、垂直ブランキング期間の終わりにLoレベルとなる垂直ブランキング信号VBLKをロック検出部500及び制御回路600に供給する。ロック検出部500は、同期信号CSYNC、位相比較信号P50及び垂直ブランキング信号VBLKを受け、垂直ブランキング期間以外でPLL部200がロック状態にあるか否かを検出し、PLL部200がロック状態にある場合、ロック検出信号LOCKはHiレベルを、ロック状態にない場合、ロック検出信号LOCKはLoレベルを制御回路600に供給する。制御回路600は、垂直ブランキング信号VBLKおよびロック検出信号LOCKを受け、スライスレベル制御信号SLを同期信号分離回路100に供給する。ここで、制御回路600は、ロック検出部500がロック状態であるロック検出信号LOCKがHiレベルのとき、スライスレベル制御信号SLはHiレベルを出力し、ロック検出部500がロック状態でないロック検出信号LOCKがLoレベルのとき、スライスレベル制御信号SLはLoレベルとなる。一度ロック検出信号LOCKがLoレベルになるとロック検出信号LOCKがロック状態を示すHiレベルになっても垂直ブランキング信号VBLKがHiレベルからLoレベルに切替る、つまり垂直ブランキング期間が終了しない限り、スライスレベル制御信号SLはLoレベルを保持する。
図2を用いて、実施の形態の同期信号分離装置の動作を詳細に説明する。図2は、実施の形態の同期信号分離装置の動作を示すタイミングチャートである。複合映像信号SCは、映像信号、水平および垂直同期信号を含む信号である。図2のt1まで複合映像信号SCは良好な映像信号であるため、同期信号分離回路100によって同期信号CSYNCは複合映像信号SCの同期信号を出力できる。PLL部200は、同期信号CSYNCに基づきロックし、複合映像信号SCの同期信号に同期し安定した動作を行う。これによって、PLL部から安定した周波数をもつ水平同期信号HSYNCおよび位相比較信号P50が出力される。ロック検出部500は、PLL部200から安定した位相比較信号P50と同期信号CSYNCによりロック状態にあると検出し、ロック検出信号LOCKを出力する。制御回路600では、ロック検出部500がロック状態を示す信号を出力しているためスライスレベル制御信号SLはHiレベルを出力する。同期信号分離回路100では、このスライスレベル制御信号SLを受けると、スライスレベルを良好な複合映像信号のレベルまたはノイズに強いレベルに設定された状態となる。これにより、複合映像信号に重畳されたノイズ成分を同期信号として取り込むことなく、同期信号の検出を行うことができる。
次に、t2の期間において入力される複合映像信号SCの信号レベルが非常に弱い場合、同期信号分離回路100は複合映像信号SCに含まれる同期信号を分離することができず、同期信号CSYNCは信号が出力されなくなる。このときPLL部200において同期抜け検出を行い同期信号CSYNCと位相比較信号P50との位相比較動作を行わず、電圧制御発振器の出力周波数は保持するように動作を行う。このため、位相比較信号P50の周波数は保持された状態でロック検出部500に入力される。ロック検出部500では、複合映像信号SCが入力されないため、ロック検出部500で設定された同期検出に従いロック状態でないと検出し、ロック検出信号LOCKは出力されなくなる。制御回路600では、ロック検出部500がロック検出信号LOCKに従いスライスレベル制御信号SLもLoレベルとなる。同期信号分離回路100はスライスレベル制御信号SLを受けて、スライスレベルを弱電界信号入力に強いレベルに変更されると、弱電界信号入力時においても同期信号分離回路100から同期信号CSYNCは出力され、時間t1と同様の動作を行なうことが出来る。次に弱電界信号入力において同期分離が行なわれているため、同期信号CSYNCは出力されると、PLL部200は、同期信号CSYNCに基づきロックし、複合映像信号SCの同期信号に同期し安定した動作を行う。これによって、PLL部から安定した周波数をもつ水平同期信号HSYNCおよび位相比較信号P50が出力される。ロック検出部500は、PLL部200から安定した位相比較信号P50と同期信号CSYNCによりロック状態にあると検出し、ロック検出信号LOCKを出力する。制御回路600では、ロック検出部500がロック状態を示す信号を出力するが、同期信号分離回路100に入力されている複合映像信号SCの信号レベルが非常に弱いため、垂直ブランキング生成部400の垂直ブランキング信号VBLKが入力されるまでは、スライスレベル制御信号SLはHiレベルを保持し、同期信号分離回路100はスライスレベルを弱電界信号入力に強いレベルの状態を保持する。
次に、t3の期間において入力される複合映像信号SCの信号レベルはt2と同様に非常に弱く、且つ垂直ブランキング期間を含んでいる。垂直ブランキング期間において複合映像信号に重畳されている等価パルス及び垂直同期パルスのパルス幅は水平同期信号と異なるため垂直ブランキング生成部400の垂直ブランキング信号VBLKがHiレベルの期間ではロック検出部500でロック検出を行なわず、垂直ブランキング期間の直前の状態を保持する。垂直ブランキング信号VBLKがHiレベルからLoレベルになるとき、つまり垂直ブランキング期間が終わると、複合映像信号SCの入力状態を確認するため、制御回路600においてスライスレベル制御信号SLをHiレベルからLoレベルに切り替る。ここで、複合映像信号SCの信号レベルはt2と同様に非常に弱いと、前述のt2の期間と同様の動作を行い、同期信号分離回路100を弱電界信号入力に強い状態にし、次の垂直ブランキング信号が入力されるまでこの状態を保持するように動作する。ここで、垂直ブランキング期間後にスライスレベル制御信号SLがLoレベルになると垂直ブランキング期間後の数H期間(1Hは1水平走査期間)において、同期信号CSYNCは同期信号が出力されないが、ロック検出部500のロック状態か否かの検出感度の設定、例えば同期信号CSYNCが3H期間において無入力の場合にロック状態で無いと判定するようにロック検出部500の検出感度を設定すれば、映像が表示されるまでに数H期間は同期信号CSYNCが入力されるため、映像表示がされる安定した同期信号が得られることとなる。
実施の形態の同期信号分離装置は、PLL部のロック状態を検出することにより、複合映像信号の受信状態を判断できるので、ロック状態の検出結果および垂直ブランキング信号に応じて同期信号分離回路のスライスレベルを制御することにより、映像信号の受信状態に影響されることなく、同期特性を損なうことなく安定した同期パルスを生成でき、良好な複合映像信号と同様に同期信号の検出、分離を行うことができる同期信号分離装置を提供できる。
図3および図4を用いて、PLL部200の回路構成および動作を説明する。図3は、本発明の実施の形態の水平同期分離装置を構成するPLL部200の回路構成図の一例であり、図4は本発明の実施の形態の水平同期分離装置を構成するPLL部200の動作を示すタイミングチャートである。位相比較器210は同期信号CSYNC、垂直ブランキング信号VBLK及び分周器250から位相比較信号P50が入力され、同期信号CSYNCのLoレベル期間に位相比較信号P50の立ち上がりエッジを境に位相比較を行い、位相誤差信号APCOHおよび制御信号APCOLをチャージポンプ220に供給する。チャージポンプ220は入力された位相誤差信号APCOHおよび制御信号APCOLのパルス幅に応じた出力電流をループフィルタ230に供給し、ループフィルタ230はチャージポンプ220の充電電流および放電電流に応じた電圧を制御電圧Vfとして電圧制御発振器240に供給する。電圧制御発振器240は、入力された制御電圧Vfに応じたクロックCLK(図示しない)を分周器250に供給し、分周器250では位相比較信号P50の1周期が1HとなるようにクロックCLKを分周し、位相比較器210及び水平同期生成部260に供給する。水平同期生成部260はHSYNC信号を出力する。PLL部200において、同期信号CSYNCと位相比較信号P50の周期が等しく、安定した状態をロック状態といい、ロック状態にあるとき、同期信号CSYNCのLoレベル期間と位相比較信号P50の立ち上がりエッジを境に位相比較を行い、位相誤差信号APCOHのパルス幅tHと制御信号APCOLのパルス幅tLはほぼ等しいため、ループフィルタ230へ入力される充電電流と放電電流も等しくなり、ループフィルタ230から出力される制御電圧Vfは位相比較前と位相比較後で等しくなるので電圧制御発振器240が出力するクロックCLKも位相比較前と位相比較後で同じ周期でクロックCLKを出力し、位相比較器に供給する。同期信号CSYNCが弱電界信号等により欠落した場合、位相比較器は同期抜け検出を行い位相誤差信号APCOH及び制御信号APCOLを出力しないように動作を行う。このとき位相誤差信号APCOH及び制御信号APCOLは出力されないので、チャージポンプ220から出力される充電電流および放電電流は無いため、ループフィルタ230の制御電圧Vfも変化しないため電圧制御発振器240の出力であるクロックCLKはほとんど変化しない。また、垂直ブランキング信号VBLKがHiレベルにおいては(図示しない)、同期抜け検出と同様、同期信号CSYNCと位相比較信号P50との位相比較を停止し、位相誤差信号APCOHおよび制御信号APCOLを出力しないようにするように構成されている。
図5および図6を用いて、ロック検出部500の回路構成および動作を説明する。図5は、本発明の実施の形態の水平同期分離装置を構成するロック検出部500の回路構成図の一例であり、図6は本発明の実施の形態の水平同期分離装置を構成するロック検出部500の動作を示すタイミングチャートである。ウインド生成部510は、同期信号CSYNC、位相比較信号P50が入力され、ウインド信号WINは、PLL部がロック状態において、周期は同期信号CSYNCと一致し、Hiレベル期間t2は同期信号CSYNCのパルス幅t1より広く、且つ同期信号CSYNCのLoレベル期間はウインド信号WINのHiレベル期間内になるように動作を行う。PLL部がロック状態で無い場合には、同期信号CSYNCはウインド信号WINのHiレベル期間外となる。また、同期抜け検出信号ERSTは弱電界信号等により同期信号CSYNCが欠落したことを検出するとHiレベルを出力する。論理ゲート520は、同期信号CSYNC、垂直ブランキング信号VBLK、ウインド信号WINおよび同期抜け検出信号ERSTが入力される。ウインド信号WINのHiレベル期間に同期信号CSYNCのLoレベル期間が存在する場合は、ロック状態とみなし同期信号CSYNCの信号と同一タイミングのロック信号SYNCLが出力され、同期信号CSYNCが欠落した場合には、同期抜け検出信号ERSTがHiレベルとなりウインド信号をアンロック信号SYNCNとして出力し、チャージポンプ530に入力される。チャージポンプ530は、ロック信号SYNCLおよびアンロック信号SYNCNが入力され、ロック信号SYNCLがHiレベル期間においては充電電流が、アンロック信号SYNCNがHiレベル期間においては放電電流がチャージポンプ530から出力され、DET回路540に供給される。DET回路540は、充電電流および放電電流により電圧VDETが変化しこの電圧VDETをコンパレータ550に供給する。充電電流が入力されると充電電流の電流値および入力時間に応じ電圧VDETは上昇し、放電電流が入力されると放電電流の電流値および入力時間に応じ電圧VDETは下降する。コンパレータ550は入力される電圧VDETの電圧値によりロック検出信号LOCKをLoレベルまたはHiレベルに切替る動作を行う。電圧VDETがコンパレータ550によって設定されたLoスレッシュ電圧以下になるとロック検出信号LOCKはLoレベルとなり、電圧VDETが設定されたHiスレッシュ電圧以上になるとロック検出信号LOCKはHiレベルを出力する。ここで、ロック検出信号LOCKの切替りはチャージポンプ530から出力される充電電流および放電電流の電流値、DET回路530に含まれる容量値、またはコンパレータ550で設定されるLoスレッシュ電圧およびHiスレッシュ電圧等によりロック検出信号LOCKが切替るタイミングを制御することが出来る。
図7および図8を用いて、制御回路600の回路構成および動作を説明する。図7は、本発明の実施の形態の水平同期分離装置を構成する制御回路600の回路構成図の一例であり、図8は本発明の実施の形態の水平同期分離装置を構成する制御回路600の動作を示すタイミングチャートである。制御回路600は第1のインバータ610、第1のフリップフロップ620から構成される。垂直ブランキング信号VBLKは第1のインバータ610に入力され、第1のインバータ610の出力端子は第1のフリップフロップ620のクロック入力端子に接続される。ロック検出信号LOCKは第1のフリップフロップ620のリセット入力端子に接続され、第1のフリップフロップ620のNQ出力端子はスライスレベル制御信号SLを出力する。ロック検出信号LOCKがHiレベルのとき第1のフリップフロップ620のNQ出力端子はLoレベルとなっている。ロック検出信号LOCKがLoレベルになると第1のフリップフロップ620はリセットされるので、NQ出力であるスライスレベル制御信号SLはHiレベルとなる。次にロック検出信号LOCKがHiレベルになると第1のフリップフロップ620はリセットが解除される。次に垂直ブランキング信号VBLKが信号を入力するが、HiレベルからLoレベルに切り替わるとき、第1のフリップフロップ620のNQ出力つまりスライスレベル制御信号SLはLoレベルとなる。つまり、スライスレベル制御信号SLのLoレベルからHiレベルへの切り替わりはロック検出信号LOCKにより制御され、スライスレベル制御信号SLのHiレベルからLoレベルへの切り替わりは垂直ブランキング信号のHiからLoへの立ち下がりエッジによって制御される。
本発明にかかる同期信号分離装置は、PLL部のロック検出により同期状態を同期信号分離回路のスライスレベルを制御することにより安定した同期信号を生成でき同期信号分離装置として有用である。
本発明の実施の形態の同期信号分離装置の回路構成図 本発明の実施の形態の同期信号分離装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態の同期信号分離装置を構成するPLL部の一構成例を示す回路構成図 本発明の実施の形態の同期信号分離装置を構成するPLL部の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態の同期信号分離装置を構成するロック検出部の一構成例を示す回路構成図 本発明の実施の形態の同期信号分離装置を構成するロック検出部の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態の同期信号分離装置を構成する制御回路の一構成例を示す回路図 本発明の実施の形態の同期信号分離装置を構成する制御回路の一構成例を示すタイミングチャート 従来の同期信号分離装置の回路構成図 従来の同期信号分離装置の動作を示すタイミングチャート
符号の説明
100 同期信号分離回路
200 PLL部
210 位相比較器
220 チャージポンプ
230 ループフィルタ
240 電圧制御発振器
250 分周器
260 水平同期生成部
300 積分器
400 垂直ブランキング生成部
500 ロック検出部
510 ウインド生成部
520 論理ゲート
530 チャージポンプ
540 DET回路
550 コンパレータ
600 制御回路

Claims (2)

  1. 所定のしきい値を用いて、複合同期信号から同期信号を分離する同期信号分離回路と、前記分離された同期信号に応じて制御された発振周波数で発振し、前記同期信号とほぼ同じ周波数の位相比較信号および水平同期信号を出力するPLL部と、垂直同期信号を出力する積分器と、垂直同期信号および前記水平同期信号から垂直ブランキング信号を生成する垂直ブランキング生成部と、前記位相比較信号および前記垂直ブランキング信号により前記PLL部がロック状態になっているか否かを検出するロック検出部と、検出結果および前記垂直ブランキング信号により前記同期分離回路に用いられるしきい値を制御する制御回路とを有する同期信号分離装置。
  2. 制御回路は、
    前記ロック検出部がPLL部のロック状態で無いか否かの検出結果と前記垂直ブランキング生成部の出力である前記垂直ブランキング信号から前記制御回路の出力信号を制御し、前記制御信号に応じて前記同期信号分離回路のしきい値を制御する請求項1記載の同期信号分離装置。
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