JP2008092265A - イヤホンケーブルアンテナ装置及び無線端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イヤホンケーブルの長さによらず従来技術に比較して良好な受信感度で受信できるイヤホンケーブルアンテナ装置を提供する。
【解決手段】長さLを有するイヤホンケーブル2は、インピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14を介してチューナ15に接続される。可変インピーダンス整合回路14は、バラクタダイオード63を備える。コントローラ10は、イヤホンケーブル2の長さLに基づいて、可変インピーダンス整合回路14の出力端子T4から見たイヤホンケーブル2のインピーダンスZpをチューナ15の入力インピーダンスZinに整合させるように、バラクタダイオード63に印加する逆バイアス電圧を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、イヤホンケーブルをアンテナ素子として利用するイヤホンケーブルアンテナ装置及び上記イヤホンケーブルアンテナ装置を用いた無線端末装置に関する。
従来、携帯型の無線端末装置を小型化するために、様々な小型のアンテナ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、巻き取り型イヤホンケーブルを利用した従来技術に係るポータブルラジオにおいては、所定の長さを有するイヤホンケーブルがラジオ本体に直接接続されており、当該イヤホンケーブルをアンテナ素子として利用する場合は、受信する無線信号の波長とイヤホンケーブルの長さとに基づいてアンテナ素子のインピーダンスと無線受信回路のインピーダンスとを整合する整合回路を設けることにより、受信する無線信号の周波数においてアンテナの受信感度を良好にできる。
特開平9−162630号公報。
しかしながら、従来技術に係るポータブルラジオでは、イヤホンケーブルがラジオ本体に直接接続されているため、ユーザが任意のイヤホンケーブルを利用することができなかった。また、任意の長さを有するイヤホンケーブルを接続して利用できるポータブルラジオにおいて、そのイヤホンケーブルをアンテナ素子として利用すると、イヤホンケーブルを取り替える毎に受信する無線信号の波長とイヤホンケーブルの長さとの関係が変化し、その結果アンテナ装置の放射特性が変化して受信感度が低下し、最悪の場合は無線信号を受信できなくなった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、イヤホンケーブルをアンテナ素子として利用するイヤホンケーブルアンテナ装置において、イヤホンケーブルの長さに関わらず従来技術に比較して良好な受信感度で受信できるイヤホンケーブルアンテナ装置及びそれを用いた無線端末装置を提供することにある。
第1の発明に係るイヤホンケーブルアンテナ装置は、無線信号を受信し、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段を備えた無線端末装置に搭載されるイヤホンケーブルアンテナ装置であって、
所定の長さを有し上記復調手段に接続されるイヤホンケーブルと、
上記イヤホンケーブルと上記復調手段との間に接続された可変インピーダンス整合手段と、
上記所定の長さに基づいて、上記イヤホンケーブルのインピーダンスを上記復調手段の入力インピーダンスに整合させるように、上記可変インピーダンス整合手段のインピーダンスを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記のイヤホンケーブルアンテナ装置において、
上記所定の長さを入力し、上記入力した長さの情報を上記制御手段に出力する入力手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、上記のイヤホンケーブルアンテナ装置において、
上記所定の長さを検出し、上記検出した長さの情報を上記制御手段に出力する検出手段をさらに備えたことを特徴とする。
さらに、上記のイヤホンケーブルアンテナ装置において、
上記無線信号はディジタル放送信号であることを特徴とする。
第2の発明に係る無線端末装置は、上記のイヤホンケーブルアンテナ装置と、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るイヤホンケーブルアンテナ装置によれば、無線信号を受信し、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段を備えた無線端末装置に搭載されるイヤホンケーブルアンテナ装置であって、所定の長さを有し上記復調手段に接続されるイヤホンケーブルと、上記イヤホンケーブルと上記復調手段との間に接続された可変インピーダンス整合手段と、上記所定の長さに基づいて、上記イヤホンケーブルのインピーダンスを上記復調手段の入力インピーダンスに整合させるように、上記可変インピーダンス整合手段のインピーダンスを制御する制御手段とを備えたので、イヤホンケーブルの長さに関わらず従来技術に比較して良好な受信感度で受信できる。
また、本発明に係る無線端末装置によれば、上記のイヤホンケーブルアンテナ装置と、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段とを備えたので、イヤホンケーブルの長さに関わらず従来技術に比較して良好な受信感度で受信できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は、本発明の実施形態に係る地上ディジタル音声放送受信機100の構成を示すブロック図である。図1において、地上ディジタル音声放送受信機100はVHFの第7チャンネル帯の地上ディジタル音声放送信号を受信するための受信機であって、コントローラ10と、テーブルメモリ11と、キーボード12と、インピーダンス整合回路13と、可変インピーダンス整合回路14と、チューナ15と、ディジタル復調器16と、イヤホンアンプ17と、高周波阻止用インダクタ31乃至33と、低周波阻止用コンデンサ41乃至43と、例えばステレオミニタイプの汎用イヤホンジャック4とを備えて構成される。なお、VHFの第7チャンネル帯の地上ディジタル音声放送信号の周波数は約189MHzであり、波長は約158cmである。
図1において、詳細後述するように、チューナ15で受信された地上ディジタル音声放送信号は中間周波信号に周波数変換され、中間周波信号はディジタル復調に16においてベースバンド信号に復調された後、ステレオ音声信号に変換されてイヤホンアンプに出力される。イヤホンアンプ17は、入力されるステレオ音声信号を増幅して、イヤホンジャック4、イヤホンプラグ3、及び50Ωの特性インピーダンスと長さLとを有するイヤホンケーブル2を介してイヤホン1に出力する。
ここで、地上ディジタル音声放送受信機100は、地上ディジタル音声放送を復調信号に復調するチューナ15及びディジタル復調器16と、長さLを有しチューナ15に接続されるイヤホンケーブル2と、イヤホンケーブル2とチューナ15との間に接続されたインピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14と、イヤホンケーブル2の長さLに基づいて、イヤホンケーブル2のインピーダンスをチューナ15の入力インピーダンスに整合させるように、可変インピーダンス整合回路13のインピーダンスを制御するコントローラ10とを備えたことを特徴とする。なお、イヤホンケーブル2と、インピーダンス整合回路13と、可変インピーダンス整合回路14と、コントローラ10とは、イヤホンケーブルアンテナ装置を構成する。
図1において、イヤホンプラグ3をイヤホンジャック4に挿入したとき、イヤホンプラグ3の接点3a,3b及び3cはそれぞれ、イヤホンジャック4の接点4a,4b及び4cに接触して電気的に接続され、イヤホン1は、イヤホンケーブル2及びイヤホンプラグ3を介してイヤホンジャック4に電気的に接続される。ここで、イヤホンケーブル2は1対のステレオ音声信号線及びアース線を含む。イヤホンケーブル2の一方のステレオ音声信号線は、イヤホンプラグ3の接点3aを介してイヤホンジャック4の接点4aに接続される。さらに、イヤホンジャックの接点4aは、高周波阻止用インダクタ31を介してイヤホンアンプ17に接続されるとともに、低周波阻止用コンデンサ41、インピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14を介してチューナ15に接続される。また、イヤホンケーブル2の他方のステレオ音声信号線は、イヤホンプラグ3の接点3bを介してイヤホンジャック4の接点4bに接続される。さらに、イヤホンジャック4の接点4bは、高周波阻止用インダクタ32を介してイヤホンアンプ17に接続されるとともに、低周波阻止用コンデンサ42、インピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14を介してチューナ15に接続される。さらに、イヤホンケーブル2のアース線は、イヤホンプラグ3の接点3cを介してイヤホンジャック4の接点4cに接続される。さらに、イヤホンジャック4の接点4cは、高周波阻止用インダクタ3cを介して接地されるとともに、低周波阻止用コンデンサ43、インピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14を介してチューナ15に接続される。
ここで、高周波阻止用インダクタ31乃至33は、20kHz以下の音声帯域の信号を通過させ、かつ20kHzより高い周波数帯域の信号を遮断するために用いられ、それぞれのインダクタンス値は390nHである。なお、好ましくは、ステレオ音声信号の損失低下をできるだけ小さくするために、高周波阻止用インダクタ31乃至33の各直流抵抗をできるだけ小さい値に設定する。また、低周波阻止用コンデンサ41乃至43は、50MHz以上の高周波帯域の信号を通過させ、かつ50MHz未満の周波数帯域の信号を遮断するために用いられ、それぞれの容量値は1000pFである。この構成により、イヤホンアンプ17からのステレオ音声信号は、高周波阻止用インダクタ31及び32、イヤホンジャック4、イヤホンプラグ3及びイヤホンケーブル2を介してイヤホン1に出力される一方、イヤホンケーブル2で受信した地上ディジタル音声放送信号は、イヤホンプラグ3、イヤホンジャック4、低周波阻止用コンデンサ41乃至43、インピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14を介してチューナ15に出力される。すなわち、イヤホンケーブル2は、ステレオ音声信号を伝送するとともに、地上ディジタル音声放送信号を受信する線状アンテナ素子として機能する。
チューナ15は、入力される地上ディジタル音声放送信号に対して所定の高周波フィルタ処理及び高周波増幅処理を行い、処理後の地上ディジタル音声放送信号を所定の中間周波数の中間周波信号に低域周波数変換した後、中間周波信号に対して中間周波フィルタ処理を行い、フィルタ後の中間周波信号を、ディジタル復調器16に出力する。ディジタル復調器16は、入力される中間周波信号を復調信号であるベースバンド信号に復調し、ベースバンド信号をステレオ音声信号に変換してイヤホンアンプ17に出力する。イヤホンアンプ17は、入力されるステレオ音声信号を増幅して、高周波阻止用インダクタ31及び2、イヤホンジャック4、イヤホンプラグ3及びイヤホンケーブル2を介してイヤホン1に出力する。
また、インピーダンス整合回路13は、インダクタ51及び52と、コンデンサ53とを備えて構成される、ここで、図1に示すように、インダクタ51の一端は入力端子T1に接続される一方、インダクタ51の他端は接地される。また、インダクタ52の一端は入力端子T1に接続される一方、インダクタ52の他端はコンデンサ53を介して出力端子T2に接続される。
可変インピーダンス整合回路14は、地上ディジタル音声放送受信機100で受信する所定の受信周波数においてイヤホンケーブル2のインピーダンスをチューナ15の入力インピーダンスに整合させるために設けられ、カップリングコンデンサ61及び65と、バラクタダイオード63と、高周波阻止用インダクタ62及び64とを備えて構成される。ここで、図1に示すように、カップリングコンデンサ61と、バラクタダイオード63と、カップリングコンデンサ65とは、入力端子T3と出力端子T4との間に直列接続され、バラクタダイオード63のアノードはインダクタ62を介して接地され、バラクタダイオード63のカソードはインダクタ64を介して電圧印加端子T5に接続される。詳細後述するように、電圧印加端子T5に対して印加する直流電圧を変化させることにより、バラクタダイオード63に印加する逆バイアス電圧を変化させて、バラクタダイオード63の容量を変化させることができる。この変化制御は、後述するコントローラ10により実行される。
ユーザは、市販のイヤホンケーブルの長さとして一般的な、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm及び150cmの中から1つの長さをイヤホンケーブル2の長さLとして選択して、当該選択した長さの情報を、キーボード12を用いてコントローラ10に出力する。コントローラ10に接続された不揮発性メモリであるテーブルメモリ11には、イヤホンケーブル2の各長さL=100cm、110cm、120cm、130cm、140cm及び150cm毎に、出力端子T4からイヤホンケーブル2を見たインピーダンスZpを、チューナ15の入力インピーダンスZin=50Ωに整合させるために電圧印加端子T5に印加する各電圧値が予め格納されており、コントローラ10は、テーブルメモリ11を参照して、ユーザが入力したイヤホンケーブル2の長さLに基づいて、電圧印加端子T5に印加する電圧を決定して、電圧印加端子T5に印加する。
上記のように構成された地上ディジタル音声放送受信機100において、イヤホンケーブル2を、周波数が189MHzであり波長が158cmのディジタル音声放送信号を受信する3/4波長アンテナ素子として利用する場合のインピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14の回路構成及び地上ディジタル音声放送受信機100の動作を説明する。
波長が158cmのディジタル音声放送信号を受信する場合、3/4波長アンテナ素子の電気長の理論値は118.5cmである。インピーダンス整合回路13のインダクタ51及び52の各インダクタ値及びコンデンサ53の容量値は、イヤホンケーブル2及びインピーダンス整合回路13を合わせた電気長が118.5cmより長くなり、かつインピーダンス整合回路13のインピーダンスの抵抗分が50Ωになるように、決定される。コントローラ10と、テーブルメモリ11と、インピーダンス整合回路13と、可変インピーダンス整合回路14と、チューナ15と、ディジタル復調器16と、イヤホンアンプ17と、高周波阻止用インダクタ31乃至33と、低周波阻止用コンデンサ41乃至43とが、4cm×10cmの誘電体基板に実装されている場合、インダクタ51及び52の各インダクタンス値はそれぞれ120nHであり、コンデンサ53の容量値は3pFである。
可変インピーダンス整合回路14において、カップリングコンデンサ61及び62の各容量値は、直流成分を遮断し、受信する地上ディジタル音声放送信号の周波数における可変インピーダンス整合回路14のインピーダンスが変化しないように決定される。また、高周波阻止用インダクタ62及び64の各インダクタンス値は、直流成分を通過させ高周波の信号を遮断するように決定される。図1において、カップリングコンデンサ61及び62の各容量値は1000pFであり、高周波阻止用インダクタ62及び64の各インダクタンス値は390nHである。これにより、可変インピーダンス整合回路14のインピーダンスは、バラクタダイオード63の容量値、カップリングコンデンサ61及び62の各容量値及び受信する地上ディジタル音声放送信号の周波数によって決定される値になる。ここで、バラクタダイオード63のアノードは高周波阻止用インダクタ62を介して接地され、コントローラ10が電圧印加端子T5に印加した直流電圧は、高周波阻止用インダクタ64を介してバラクタダイオード63のカソードに印加されるので、電圧印加端子T5に正の直流電圧を印加することにより、バラクタダイオード63に逆バイアス電圧を印加し、バラクタダイオード63の容量値を変化させることができる。図3は、図1のバラクタダイオード63に印加される逆バイアス電圧(電圧印加端子T5に印加される直流電圧である。)に対するバラクタダイオード63の容量値を示すグラフである。図3から明らかなように、電圧印加端子T5に印加される電圧を0Vから4Vの間で変化させることにより、バラクタダイオード63に印加する逆バイアス電圧を0Vから4Vの間で変化させると、バラクタダイオード63の容量値は、15pFから5pFまで変化する。
テーブルメモリ11は、イヤホンケーブル2の各長さL=100cm、110cm、120cm、130cm、140cm及び150cmに対する、インピーダンスZpをチューナ15の入力インピーダンスZinに整合させるために電圧印加端子T5に印加する各電圧値のテーブルを予め格納する。上記のように構成された地上ディジタル音声放送受信機100において、イヤホンケーブルの長さLが100cmのときは、電圧印加端子T5に印加する電圧値は4Vであり、イヤホンケーブルの長さLが150cmのときは、電圧印加端子T5に印加する電圧値は0Vである。また、イヤホンケーブルの長さLが110cm、120cm、130cm又は140cmのときは、電圧印加端子T5に印加する電圧値は0Vから4Vの間の値である。
図2は、出力端子T4における反射係数ΓをΓ=p+qjとしたときの図1の地上ディジタル音声放送受信機100のインピーダンス整合を示すスミスチャートである。図2において、点Pはインピーダンス整合ポイントであり、チューナ15の入力インピーダンスZin(=50Ω)を示す。また、点Aは、イヤホンケーブルの長さLが150cmであり、可変インピーダンス整合回路14がないときのインピーダンスZpを示し、点Bは、イヤホンケーブルの長さLが100cmであり、可変インピーダンス整合回路14がないときのインピーダンスZpを示す。なお、イヤホンケーブルの長さLが100cmと150cmの間の値であり、可変インピーダンス整合回路14がないときのインピーダンスZpは、R=1の等抵抗円上の点A及び点Bの間にプロットされる。
コントローラ10は、イヤホンケーブルの長さLが100cmのとき、テーブルメモリ11を参照して電圧印加端子T5に印加する電圧を4Vと決定し、電圧印加端子T5に4Vの直流電圧を印加して、バラクタダイオード63に4Vの逆バイアス電圧を印加してバラクタダイオード63の容量値を5pFに変化させる。これにより、インピーダンスZpは点AからR=1の等抵抗円を反時計回りにインピーダンス整合ポイントPまで移動し、インピーダンスZpはチューナ15の入力インピーダンスZinに整合する。従って、出力端子T4における反射係数Γは0になり、長さL=100cmのイヤホンケーブル2を3/4波長アンテナ素子として利用して、189MHzの地上ディジタル音声放送信号を良好な受信感度で受信できる。また、コントローラ10は、イヤホンケーブルの長さLが150cmのとき、テーブルメモリ11を参照して電圧印加端子T5に印加する電圧を0Vと決定し、電圧印加端子T5に0Vの直流電圧を印加して、バラクタダイオード63に0Vの逆バイアス電圧を印加してバラクタダイオード63の容量値を15pFに変化させる。これにより、インピーダンスZpは点BからR=1の等抵抗円を反時計回りにインピーダンス整合ポイントPまで移動し、インピーダンスZpはチューナ15の入力インピーダンスZinに整合する。従って、出力端子T4における反射係数Γは0になり、長さL=150cmのイヤホンケーブル2を3/4波長アンテナ素子として利用して、189MHzの地上ディジタル音声放送信号を良好な受信感度で受信できる。
以上のように構成された地上ディジタル音声放送受信機100によれば、イヤホンケーブル2の長さLに関わらず、イヤホンケーブル2をアンテナ素子として利用して地上ディジタル音声放送信号を良好な受信感度で受信できる。
なお、上記の実施形態において、容量値の変化範囲が5pFから15pFであるバラクタダイオード63を用いて可変インピーダンス整合回路14のインピーダンスを変化させたが、本発明はこれに限らず、容量値の変化幅がバラクタダイオード63に比較して小さい複数のバラクタダイオードを並列接続して、可変インピーダンス整合回路14に比較してインピーダンスの変化範囲が広い可変インピーダンス整合回路を構成してもよい。
また、地上ディジタル音声放送受信機100が所定の長さLを有するイヤホンケーブル2と同梱されて商品化される場合、テーブルメモリ11に当該所定の長さLを予め格納し、コントローラ10は、当該所定の長さLのイヤホンケーブル2を用いたときのインピーダンスZpを、チューナ15の入力インピーダンスZinに整合させることができる直流電圧を電圧印加端子T5に予め印加してもよい。
さらに、上記の実施形態においては、イヤホンケーブル2を3/4波長アンテナ素子として利用したが、本発明はこれに限らず、1/4波長アンテナ素子、2/4波長アンテナ素子又は4/4波長アンテナ素子として利用してもよい。この場合、受信する地上ディジタル音声放送信号の周波数と、予め想定されるイヤホンケーブル2の長さLとに基づいてインピーダンス整合回路13及び可変インピーダンス整合回路14を設計し、テーブルメモリ11に格納されるテーブルを作成すればよい。
またさらに、図1においてコントローラ10及びテーブルメモリ11を、不揮発性メモリとD/Aコンバータとを搭載するマイコンによって構成してもよい。
また、上記の実施形態において、可変インピーダンス整合回路14はコンデンサ61を備えたが、本発明はこれに限らず、インピーダンス整合回路13が入力端子T1と出力端子T2との間に直列接続されるコンデンサ53を備える場合、コンデンサ61を備えなくてもよい。さらに、インピーダンス整合回路13を設けず、可変インピーダンス整合回路14によってインピーダンスZpをチューナ15の入力インピーダンスZinに整合させてもよい。
さらに、上記の実施形態において、ユーザはキーボード12を介してイヤホンケーブル2の長さLをコントローラ10に入力したが、本発明はこれに限らず、イヤホンケーブル2の途中にリモコンを設け、当該リモコンを用いてイヤホンケーブル2の長さLをコントローラ10に入力してもよい。この場合、イヤホンケーブル2の長さLは、イヤホン1からリモコンまでの長さである。
変形例.
図4は、本発明の実施形態の変形例に係る地上ディジタル音声放送受信機100Aの構成を示すブロック図である。実施形態の変形例は、実施形態に比較して、イヤホンジャック4Aにイヤホンプラグ3Aを介して接続されるイヤホンケーブル2Aの長さLを検出して、検出した長さLを示す検出信号をコントローラ10Aに出力するケーブル長検出器18と、受信した検出信号に基づいて、テーブルメモリ11のテーブルを参照して、実施形態と同様に電圧印加端子T5に印加する電圧を決定するコントローラ10Aとを備えたことを特徴としている。以下、実施形態との相違点について詳述する。
図4において、イヤホンケーブル2Aは、1対のステレオ音声信号線と、アース線と、所定の径を有しイヤホンケーブル2Aのイヤホン1側の一端で2つに折り曲げられてなる1本の長さ検出用信号線とを含む。イヤホンプラグ3Aをイヤホンジャック4Aに挿入したとき、イヤホンプラグ3Aの接点3a,3b,3c,3d及び3eはそれぞれ、イヤホンジャック4Aの接点4a,4b,4c,4d及び4eに接触して電気的に接続される。また、イヤホンケーブル2Aのステレオ信号線は、実施形態と同様にイヤホンアンプ17及びチューナ15に接続され、イヤホンケーブル2Aのアース線は、実施形態と同様に、接地されるとともにチューナ15に接続される。さらに、イヤホンケーブル2Aの長さ検出用信号線の一端はイヤホンプラグ3Aの接点3d及びイヤホンジャック4Aの接点4dを介してケーブル長検出器18に接続される一方、長さ検出用信号線の他端は、イヤホンプラグ3Aの接点3e及びイヤホンジャック4Aの接点4eを介してケーブル長検出器18に接続される。
また、ケーブル長検出器18は、長さ検出用信号線の抵抗を検出するブリッジ回路を含み、検出した長さ検出用信号線の抵抗及び長さ検出用信号線の径に基づいて、イヤホンケーブル2Aの長さLを検出し、検出した長さLを示す検出信号を発生してコントローラ10Aに出力する。さらに、コントローラ10Aは、受信した検出信号に基づいて、テーブルメモリ11のテーブルを参照して、実施形態と同様に、電圧印加端子T5に印加する電圧を決定し、電圧印加端子T5に印加する。
上記のように構成された実施形態の変形例に係る地上ディジタル音声放送信号受信機100Aによれば、イヤホンケーブル2Aの長さLを自動的に検出するので、ユーザはキーボード12を用いて長さLを入力する必要がなく、実施形態に比較してユーザにとって利便性が高い。
なお、上記の実施形態の変形例において、イヤホンケーブル2A内に設けた長さ検出用信号線の抵抗に基づいてイヤホンケーブル2Aの長さを検出したが、本発明はこれに限らず、イヤホンジャック4A及びイヤホンプラグ3Aに複数の接点を設け、イヤホンプラグ3Aをイヤホンジャック4Aに挿入すると、イヤホンケーブル2Aの長さに応じて、イヤホンプラグ3Aの異なる接点がイヤホンジャック4Aの接点に接触するように構成し、イヤホンプラグ3Aに接触しているイヤホンジャック4Aの接点を検出することによりイヤホンケーブル2Aの長さLを検出してもよい。
上記の実施形態及び実施形態の変形例において、コントローラ10及び10Aは、テーブルメモリ11に格納されたテーブルを参照して電圧印加端子T5に印加する電圧を決定したが、本発明はこれに限らず、イヤホンケーブル2又は2Aの長さL、チューナ15の入力インピーダンスZin、イヤホンケーブル2又は2Aの特性インピーダンス、インピーダンス整合回路13のインピーダンス及びバラクタダイオードの特性に基づいて、演算によって電圧印加端子T5に印加する電圧を算出してもよい。
以上詳述したように、本発明に係るイヤホンケーブルアンテナ装置によれば、無線信号を受信し、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段を備えた無線端末装置に搭載されるイヤホンケーブルアンテナ装置であって、所定の長さを有し上記復調手段に接続されるイヤホンケーブルと、上記イヤホンケーブルと上記復調手段との間に接続された可変インピーダンス整合手段と、上記所定の長さに基づいて、上記イヤホンケーブルのインピーダンスを上記復調手段の入力インピーダンスに整合させるように、上記可変インピーダンス整合手段のインピーダンスを制御する制御手段とを備えたので、イヤホンケーブルの長さに関わらず従来技術に比較して良好な受信感度で受信できる。
また、本発明に係る無線端末装置によれば、上記のイヤホンケーブルアンテナ装置と、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段とを備えたので、イヤホンケーブルの長さに関わらず従来技術に比較して良好な受信感度で受信できる。
本発明の実施形態に係る地上ディジタル音声放送受信機100の構成を示すブロック図である。 出力端子T4における反射係数ΓをΓ=p+qjとしたときの図1の地上ディジタル音声放送受信機100のインピーダンス整合を示すスミスチャートである。 図1のバラクタダイオード63に印加される逆バイアス電圧に対するバラクタダイオード63の容量値を示すグラフである。 本発明の実施形態の変形例に係る地上ディジタル音声放送受信機100Aの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…イヤホン、
2,2A…イヤホンケーブル、
3,3A…イヤホンプラグ、
3a,3b,3c,3d,3e…接点、
4,4A…イヤホンジャック、
4a,4b,4c,4d,4e…接点、
10,10A…コントローラ、
11…テーブルメモリ、
12…キーボード、
13…インピーダンス整合回路、
14…可変インピーダンス整合回路、
15…チューナ、
16…ディジタル復調器、
17…イヤホンアンプ、
18…ケーブル長検出器、
31〜33,62,64…高周波阻止用インダクタ、
41〜43…低周波阻止用コンデンサ、
53…コンデンサ、
51,52…インダクタ、
61,65…カップリングコンデンサ、
63…バラクタダイオード、
100,100A…地上ディジタル音声放送受信機。

Claims (5)

  1. 無線信号を受信し、上記無線信号を復調信号に復調する復調手段を備えた無線端末装置に搭載されるイヤホンケーブルアンテナ装置であって、
    所定の長さを有し上記復調手段に接続されるイヤホンケーブルと、
    上記イヤホンケーブルと上記復調手段との間に接続された可変インピーダンス整合手段と、
    上記所定の長さに基づいて、上記イヤホンケーブルのインピーダンスを上記復調手段の入力インピーダンスに整合させるように、上記可変インピーダンス整合手段のインピーダンスを制御する制御手段とを備えたことを特徴とするイヤホンケーブルアンテナ装置。
  2. 上記所定の長さを入力し、上記入力した長さの情報を上記制御手段に出力する入力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のイヤホンケーブルアンテナ装置。
  3. 上記所定の長さを検出し、上記検出した長さの情報を上記制御手段に出力する検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のイヤホンケーブルアンテナ装置。
  4. 上記無線信号はディジタル放送信号であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のイヤホンケーブルアンテナ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載のイヤホンケーブルアンテナ装置と、
    上記無線信号を復調信号に復調する復調手段とを備えたことを特徴とする無線端末装置。
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