JP2011097389A - 通信装置、および通信制御方法 - Google Patents

通信装置、および通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011097389A
JP2011097389A JP2009249734A JP2009249734A JP2011097389A JP 2011097389 A JP2011097389 A JP 2011097389A JP 2009249734 A JP2009249734 A JP 2009249734A JP 2009249734 A JP2009249734 A JP 2009249734A JP 2011097389 A JP2011097389 A JP 2011097389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
ratio
unit
signal
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009249734A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Nakano
裕章 中野
Shinichi Fukuda
伸一 福田
Tadashi Fukami
正 深見
Hiroyuki Ino
浩幸 井野
Kenichi Kabasawa
憲一 樺澤
Tetsuo Goto
哲郎 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009249734A priority Critical patent/JP2011097389A/ja
Publication of JP2011097389A publication Critical patent/JP2011097389A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】Q値制御による良好な通信を可能とする通信装置を実現する。
【解決手段】無線通信による受信信号から受信情報の検出処理を実行する構成において、受信信号処理部が生成するゲイン制御信号に基づいて受信信号のSN比を算出し、算出したSN比に応じてデータ受信部のQ値(クオリティファクタ)を調整する。具体的にはパケットのプリアンブル部に対応するAGC制御信号とパケット非受信期間のノイズ信号受信期間におけるAGC制御信号との比率に応じてSN比を算出し、算出したSN比に応じてQ値を低下または上昇させるQ値調整処理を実行する。この構成により、所定のSN比を維持しながらQ値制御による波形歪みの解消が行われ良好な通信が可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、通信装置、および通信制御方法に関する。例えばICカードなどにおいて実行される近接通信に利用可能な通信装置、および通信制御方法に関する。
近年、近接通信機能を持つICカードや携帯電話等の携帯端末が多く利用されている。例えばソニー株式会社の開発したICカードであるFeliCa(登録商標)が知られている。近接通信の通信規格としては、例えばソニーとPhilips社の開発した短距離無線通信規格であるNFC(Near Field Communication)規格がある。
近接通信では、例えば13.56MHzのキャリア周波数が用いられ、送受信間距離を密着(0mm)から約100mm程度の範囲とした通信が行われる。この通信の概略について図1と図2を参照して説明する。この距離では送信・受信のアンテナをコイルとする磁気結合と考えてよい。一対のトランスである。
図1は、リーダライタ10から例えばICカードなどのトランスポンダ20に対するデータ送信処理を示す図である。図2はトランスポンダ20からリーダライタ10に対するデータ送信処理を示す図である。
図1を参照して、リーダライタ10から例えばICカードなどのトランスポンダ20に対するデータ送信処理について説明する。図1(a)に示すようにリーダライタ10は、212kbpsの送信情報(信号S1b)を13.56MHzのキャリア信号(信号S1a)に載せた変調信号(信号S1c)を送信アンプからコイルを介してトランスポンダ20に送信している。トランスポンダ20はコイルを介して受信信号(信号S1d)を受信する。
図1(b)には、
キャリア信号波形(信号S1a)
送信情報波形(信号S1b)
送信信号波形(信号S1c)
受信信号波形(信号S1d)
これら信号S1a〜S1dの信号波形を示している。
なお、変調方式としてはASK変調(振幅偏移変調:Amplitude Shift Keying)方式を採用している。
図2を参照して、ICカードなどのトランスポンダ20からリーダライタ10に対するデータ送信処理について説明する。図2(a)に示すようにリーダライタ10は、13.56MHzのキャリア信号(信号S2a)を送信アンプからコイルを介してトランスポンダ20に送信する。トランスポンダ20は、212kbpsの送信情報(信号S2b)を変調して生成した送信信号(信号S2c)をリーダライタ10に送信する。リーダライタ10はコイルを介して受信信号(信号S2d)を受信する。
図2(b)には、
キャリア信号波形(信号S2a)
送信情報波形(信号S2b)
送信信号波形(信号S2c)
受信信号波形(信号S2d)
これら信号S2a〜S2dの信号波形を示している。
図1、図2に示すリーダライタ10とトランスポンダ20との間では、送受信間距離を密着(0)から10数cmの範囲とした通信が行われる。この距離では送信・受信のアンテナをコイルとする磁気結合がなされると考えてよい。一対のトランスである。
前述のように、例えば、ソニーの開発したICカードであるFeliCa(登録商標)等の適用するNFC規格の非接触通信では13.56MHzのキャリアを用い、送受信間距離を密着(0mm)から100mm程度とした通信が行われる。従って、R/Wとカードのアンテナ間隔が比較的遠い場合や、通信中にアンテナ位置関係が大きく変化するような状況でも安定して通信を行う必要がある。
この要求を満足させるため十分な無電源カード駆動電力および変調信号強度が得られる様、双方のアンテナはキャリア周波数(13.56MHz)近傍において急峻な共振周波数特性を持つように設計されている。具体的には、特性曲線の共振の鋭さを示す値であるQ値(クオリティファクタ)を高くするように設計されている。
しかし、共振した2つのコイルが近づき相互干渉すると、伝送信号の周波数特性は2つに分かれ平坦ではなくなる。図3に、コイルによって構成されるアンテナ間の距離=0.5〜100mmの各々の場合においてデータ送受信を行った場合の周波数と受信アンテナレベルとの対応関係、すなわち伝送信号の周波数特性を示す。
例えばアンテナ間距離がやや離れた50mm、100mmでは13.56MHzのキャリア周波数近傍にピークを持つ1つの山のみが出現しているが、アンテナ間距離が近づき、30mm、6mm、0.5mmとなると、共振の山が2つに別れてくる。これは、共振した2つのコイルが近づいて相互干渉することによる波形歪みである。このように、アンテナ間距離が近い場合は、13.56MHzのキャリア周波数近傍は2つの山の谷間になってしまう。これは、2つのコイルの共振周波数が、コイル間の距離によって変化することに起因する。結果として、受信感度が極端に悪くなってしまう場合が発生する。
送受信装置のアンテナがキャリア周波数(13.56MHz)近傍において急峻な共振周波数特性を持つようにQ値(クオリティファクタ)を高くすると、このような波形歪みの問題が発生する。一方、Q値を小さくすると周波数特性はフラットに近づき、波形歪みは改善される可能性が高いが、キャリアのレベルが落ちSNの悪化につながる。すなわちQ値を落としてしまうと結合度が高い部分では波形歪みが改善される可能性があるが、最大通信距離が短くなってしまう。
図4は、特性曲線の共振の鋭さを示す値であるQ値(クオリティファクタ)=0〜100の各値における周波数帯域(10.17MHz〜16.95MHz)とゲインの関係を示す図である。図4から理解されるように、Q値を高く(例えばQ=100)すれば共振が鋭く急峻な周波数特性となる。Q値を低く(例えばQ=5)すれば周波数特性はフラットに近づく。
図4に示すように、Q値を高くすれば共振が鋭く急峻な周波数特性となるが、図3を参照して説明した波形歪みが発生しやすくなるという問題が発生する。一方、Q値を低くすれば周波数特性はフラットに近づき、波形歪みは改善される。しかし、キャリアのレベルが落ちSNの悪化につながる。
最適なQ値の下に通信を行うことが通信の改善に結びつくであろうことは推測されるが、最適なQ値制御をどのように実現するかの課題については未だ解決されていないのが現状である。
なお、Q値制御構成を開示した従来技術として例えば特許文献1(特開2005−11009号公報)がある。この特許文献1は、通信装置に備えた温度検知手段の検出温度に応じてQ値を変更する構成を開示している。この特許文献は、共振回路の共振周波数の切り換え制御による負荷(ICチップ)の消費電流や温度上昇によるチップの故障や損傷を防止するためにQ値を変更する構成を開示している。
この特許文献1に開示されているQ値制御は、あくまで、ICチップの損傷や故障を防止することを目的とするためのQ値制御であり、最適な通信状況の設定のための最適なQ値制御について開示するものではなく、通信状況に応じた最適なQ値設定による通信データの品質改善を実現するものとはなっていない。
特開2005−11009号公報
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、通信状況に応じてQ値(クオリティファクタ)を適応的に変更し、最適なQ値設定による通信を行うことでエラーの少ない通信を行うことを可能とする通信装置、および通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、通信処理を実行する受信装置側のゲイン制御信号を利用して受信データのSN比を算出し、算出したSN比に応じてQ値(クオリティファクタ)を適応的に変更し、最適なQ値設定による通信を実行することでエラーの少ない通信を可能とした通信装置、および通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
無線通信によるデータ受信を行う共振回路を有するデータ受信部と、
前記データ受信部の受信信号を解析して受信データを取得する受信信号処理部と、
前記受信信号処理部が受信信号レベルに応じて生成するゲイン制御信号を入力し、該ゲイン制御信号に応じて受信信号のSN比を算出し、算出SN比と予め設定した閾値との比較処理を行ない、比較結果に応じて前記データ受信部の共振回路のQ値(クオリティファクタ)を調整するQ値調整部と、
を有する通信装置にある。
さらに、本発明の通信装置の一実施態様において、前記Q値調整部は、前記受信信号処理部から入力するパケット受信期間のゲイン制御信号と、パケット非受信期間のゲイン制御信号との信号レベルの比率に基づいて、受信信号のSN比を算出する。
さらに、本発明の通信装置の一実施態様において、前記Q値調整部は、前記パケット受信期間のゲイン制御信号を、パケットの構成部であるプリアンブル部のゲイン制御信号から取得する。
さらに、本発明の通信装置の一実施態様において、前記Q値調整部は、予め保持したSN比とQ値との対応関係データを適用して、算出SN値から調整目標としてのQ値を決定する。
さらに、本発明の通信装置の一実施態様において、前記Q値調整部は、前記算出SN比と予め保持したSN比閾値とを比較し、算出SN比が前記SN比閾値より大きい場合は、Q値を小さくするQ値調整処理を実行し、算出SN比が前記SN比閾値以下の場合は、Q値を大きくするQ値調整処理を実行する。
さらに、本発明の通信装置の一実施態様において、前記Q値調整部は、前記算出SN比が、予め設定したSN比許容範囲内にあるか否かを判定し、算出SN比がSN比許容範囲内にない場合に、Q値を変更するQ値調整処理を実行する。
さらに、本発明の通信装置の一実施態様において、前記通信装置は、さらに、前記Q値調整部によるQ値調整後に受信データのエラーが検出された場合、エラー対応処理を実行する制御部を有する。
さらに、本発明の第2の側面は、
通信装置において実行する通信制御方法であり、
共振回路を有するデータ受信部が、無線通信によるデータ受信を行うデータ受信ステップと、
受信信号処理部が、前記データ受信部の受信信号を解析して受信データを取得する受信信号処理ステップと、
Q値調整部が、前記受信信号処理部が受信信号レベルに応じて生成するゲイン制御信号を入力するステップと、
前記Q値調整部が、前記ゲイン制御信号に応じて受信信号のSN比を算出し、算出SN比と予め設定した閾値との比較処理を行ない、比較結果に応じて前記データ受信部の共振回路のQ値(クオリティファクタ)を調整するQ値調整ステップと、
を有する通信装置制御方法にある。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
本発明の一実施例構成によれば、無線通信による受信信号から受信情報の検出処理を実行する構成において、受信信号処理部が生成するゲイン制御信号に基づいて受信信号のSN比を算出し、算出したSN比に応じてデータ受信部のQ値(クオリティファクタ)を調整する。具体的にはパケットのプリアンブル部に対応するAGC制御信号とパケット非受信期間のノイズ信号受信期間におけるAGC制御信号との比率に応じてSN比を算出し、算出したSN比に応じてQ値を低下または上昇させるQ値調整処理を実行する。この構成により、所定のSN比を維持しながらQ値制御による波形歪みの解消が行われ良好な通信が可能となる。
近接通信を行う通信装置の一般的な構成、および通信処理における送受信信号の処理例について説明する図である。 近接通信を行う通信装置の一般的な構成、および通信処理における送受信信号の処理例について説明する図である。 共振した2つのコイルが近づき相互干渉と、伝送信号の周波数特性について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)について説明する図である。 本発明の一実施例に係る通信装置の構成例について説明する図である。 受信信号波形とAGC制御信号波形の対応について説明する図である。 パケット構成について説明する図である。 受信信号波形とAGC制御信号波形の対応について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御構成について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御構成について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御構成について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御構成について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御アルゴリズムの一例について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御アルゴリズムの一例について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御アルゴリズムの一例について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御アルゴリズムの一例について説明する図である。 Q値(クオリティファクタ)の制御アルゴリズムの一例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明の通信装置、および通信制御方法の詳細について説明する。
以下、本発明について以下の各項目に従って、順次説明する。
1.通信装置の構成例について
2.Q値調整部の処理の詳細について
3.Q値(クオリティファクタ)の具体的調整例について
4.具体的なQ値調整アルゴリズムについて
4−1.Q値調整アルゴリズム例1
4−2.Q値調整アルゴリズム例2
4−3.Q値調整アルゴリズム例3
4−4.Q値調整アルゴリズム例4
4−5.Q値調整アルゴリズム例5
[1.通信装置の構成例について]
まず、本発明の通信装置の一実施例の構成について図5を参照して説明する。図5に示す通信装置は、先に図1、図2を参照して説明したと同様の近接通信を行う通信装置の一構成例を示す図である。例えば図1、図2を参照して説明したリーダライタ、またはICカードなどのトランスポンダいずれかに対応する通信装置であり、近接無線通信によるデータ送信およびデータ受信処理を行う。
通信装置は、図5に示すように、データ送受信部110、送信信号生成部120、受信信号処理部140、Q値調整部151、制御部171、メモリ172を有する。
データ送受信部110は、アンテナコイル(L)111と、共振コンデンサ(C)112と、抵抗(R)113を有する共振回路によって構成される。抵抗(R)113は、抵抗値を変更可能な構成を有し、Q値制御部151からの制御信号に応じて抵抗値等が変更される。例えば抵抗値の変更によりデータ送受信部110の共振回路のQ値(クオリティファクタ)が変更される。
送信信号生成部120では、例えばメモリ172に格納された送信データを変調部121において変調しミキサ123においてキャリア信号122に重畳する。送信データがキャリア信号に重畳された信号がデータ送受信部110を介して送信される。なお、変調部121における変調処理は例えばASK変調処理、キャリア信号122は、13.56MHzのキャリア信号であり、NFC規格に従った非接触通信が行われる。
一方、データ送受信部110を介して受信した信号は、受信信号処理部140において処理が行われる。受信信号は、まず検波部141に入力され、受信信号の振幅情報を抽出する検波処理が行われる。検波部141はキャリア信号に重畳された受信情報を入力してキャリア信号の包絡線変化を解析して受信情報を含む検波信号を生成する。
検波部141の生成した検波信号は、増幅部(VCA:Voltage Control Amprifire)142に入力される。増幅部142は復調部144のAGC(Auto Gain Control)信号をフィードバック信号として入力し、入力AGC信号に応じて増幅率を決定して検波信号の増幅処理を実行する。
復調部144は、受信信号レベルが小さい(振幅が小さい)場合は、増幅率を大きくさせるAGC制御信号をフィードバック信号として増幅部142に出力する。
増幅部142において信号レベルの調整された信号は、A/D変換部143に入力され、予め設定された閾値によって[1,0]信号に切り分けられ、デジタル信号に変換される。A/D変換部143において生成されたデジタル信号は、復調部144において復調処理が行われる。復調処理によって取得された受信データは、例えばメモリ172に格納される。
なお、制御部171は、データ送受信において各構成部の制御を実行する。
前述のように、復調部144は、復調処理に際して、受信信号レベルが小さい(振幅が小さい)場合は、増幅率を大きくさせるAGC制御信号をフィードバック信号として増幅部142に出力する。
本発明の通信装置では、さらにAGC制御信号をQ値調整部151に入力する。Q値調整部151は、復調部144から入力したAGC制御信号に応じて、Q値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。Q値調整部151の出力するQ値調整信号は、例えばデータ送受信部110の抵抗(R)113の抵抗値を調整する抵抗値設定信号である。このQ値調整部151の出力するQ値調整信号により、データ送受信部110の抵抗R113の抵抗値が変更され、その結果、データ送受信部110の共振回路のQ値(クオリティファクタ)が変更されることになる。
本発明の通信装置は、このようにAGC制御信号をQ値調整部151に入力し、Q値調整部151がAGC制御信号に応じてQ値調整信号を生成してデータ送受信部110のQ値を調整する構成を有する。このQ値調整処理によって、受信データのエラー率を低減させて良好な通信を実現する。
非接触通信におけるエラー原因は大別すると以下の2つの要因からなる。
1.SN比が不足していることによるエラー(キャリアが拾えない等も含む)
2.波形品質の劣化によるエラー
エラーになってしまうSN比の限界はシステムによって一意に決まっているため、エラーが検出された際、SN比が十分足りていればエラーの要因は波形歪みであると推測できる。先に図3を参照して説明したキャリア信号周波数(13.56MHz)近傍でのへこみ等の波形歪みである。
この波形歪みは、先に図4を参照して説明したように、Q値を小さくすれば改善される。ただし、前述したうようにQ値を小さくしすぎるとSN比を悪化させることになる。従って、SN比を許容範囲に保持した上でQ値を小さくする制御を行えば、波形歪みが改善され、エラーが解消される可能性が高い。本発明の通信装置は、このような処理を行う。
なお、本発明においてSN比は、受信パケットを(S:Signal)、受信ノイズを(N:Noise)としたSN比である。SN比は受信パケット入力時の出力レベルに対する受信パケット非入力時の出力レベル(ノイズレベル)に対してdBで表す。値が大きいほどノイズが少ないことを意味する。
[2.Q値調整部の処理の詳細について]
次に、Q値調整部151の処理の詳細について説明する。
図5の通信装置の構成図に示すように、Q値調整部151は、復調部144の生成するAGC制御信号を入力する。Q値調整部151は、このAGC制御信号を利用して受信信号のSN比を算出する。さらに算出したSN比に応じて、データ送受信部110にQ値調整信号を出力してデータ送受信部110のQ値調整を実行する。なお、Q値調整信号は、具体的には、例えば抵抗(R)113の抵抗値調整信号である。Q値調整の具体的構成例については後述する。
Q値調整部151におけるAGC制御信号に基づくSN比算出処理について、図6以下を参照して説明する。
図6には以下の信号波形の一例を示している。
(a)受信信号波形
(b)AGC制御信号波形
なお、左から右に時間が経過するものとする。
(a)受信信号波形は、図5における検波部141からの出力信号に相当する。すなわち、増幅部142に対する入力信号である。
(b)AGC制御信号は、復調部144から増幅部142、およびQ値調整部151に供給される信号である。
(a)受信信号波形は、図6に示すように、
パケット受信領域201
ノイズ受信領域202、
これらの領域に区分される。
パケット受信領域201は、データ送受信部110を介して通信パケットを受信している期間である。
ノイズ受信領域202は、通信パケットの受信が途絶え、ノイズのみを受信している期間である。
(b)AGC制御信号において、図から理解されるように、ノイズ領域202に対応する期間において、信号レベルが大きくなっている。
図6に示すように、受信パケット対応ゲイン制御信号211の信号レベルに比較して、ノイズ対応ゲイン制御信号212は大きな信号となっている。
これは、パケット受信領域201において正常にパケットが受信されている場合は、受信信号レベルが大きいため、ゲインを大きくする必要がないが、ノイズ受信領域202ではパケット受信が途絶え、受信信号レベルを大きくしようとする制御が働くためにAGC制御信号が大きくなることに起因する。
Q値制御部151は、図6に示す以下の信号レベル、すなわち、
受信パケット対応ゲイン制御信号211と、
ノイズ対応ゲイン制御信号212の信号、
これらの信号に基づいて、受信信号のSN比を算出する。
Q値調整部151が、復調部144から入力するAGC制御信号は、入力信号のレベルの大小にかかわらず,出力を常に一定に保つための信号である。
ここでAGC制御による受信信号の目標レベルをVo、
パケット受信領域の入力信号レベルをVs(=図6(a)の領域201)、
パケット受信時のAGCゲインをαs(=図6(b)の領域211),
ノイズ受信領域の入力信号レベルをVn(=図6(a)の領域202)、
ノイズ入力時のAGCゲインをαn(=図6(b)の領域212)、
とする。なお、パケット受信領域の入力信号レベルをVsには、ノイズ受信領域の入力信号レベルをVnも含まれている。
AGCの特性により以下の式が成り立つ。
パケット入力時:Vs×αs=Vo
ノイズ入力時:Vn×αn=Vo
上記式から、
Vs×αs=Vn×αn
上記式が成立し、さらに、
(Vs/Vn)=(αn/αs)・・・(式1)
上記式(式1)が成立する。
この(式1)から、AGC制御信号のパケット入力時とノイズ入力時のゲイン比が、入力信号のSN比、すなわちパケット入力時の信号レベル(S)とノイズ入力時の信号レベル(N)のレベル比(=SN比)と等化であることがわかる。
Q値調整部151は、復調部144から入力するAGC制御信号、すなわち、図6(b)に示すAGC制御信号の信号レベルの変化を観察し、
パケット受信時のAGCゲインをαs(=図6(b)の領域211),
ノイズ入力時のAGCゲインをαn(=図6(b)の領域212)、
これらの信号レベルの比(αn/αs)を取得し、上記式(式1)に従って、(Vs/Vn)、すなわち、パケット入力時の信号レベル(S)とノイズ入力時の信号レベルのレベル比(=SN比)を算出する。
なお、Q値調整部151は、パケット受信時のAGC制御信号と、ノイズ受信時のAGC制御信号との比に基づいてSN比を算出するが、パケット受信時のAGC制御信号は、パケットの入力時の信号全体ではなく、パケット開始位置にあるプリアンブル部分のAGC制御信号を利用する。
受信パケットの構成例を図7に示す。
図7に示すように、パケットには、48ビットのプリアンブル(Pre−amble)、同期信号(SYNC)、パケット長(Length)、データ(ペイロード(Payload))、エラー訂正用コード(CRC)が含まれる。各データは以下のようなデータである。
プリアンブル(Pre−amble)
パケット先頭から48ビットの区間に設定され、通常、単一波長の繰り返しといった単純なパターン。パケットの受信が始まったことを認識するためや、受信回路のクロック同期を取るために使用される。
同期信号(SYNC)
同期処理に利用される既知パターン、受信部では、SYNCパターン専用の比較回路があり、データが1クロック更新されるごとに、SYNCパターンと一致してないか比較する。一致すれば、パケット先頭と判断できる。
パケット長(Length)
パケット長を表すデータ、この数字は重要で、誤ると続くデータが正常にデコードできなくなることが多く、Lengthエリア内にLength情報に対するエラー検出・訂正のパリティを入れて訂正能力を持たせて守ることもある。
データ(ペイロード(Payload))
通信したい情報、通信したい情報の主体。Dataに対するエラー検出・訂正のパリティを含めることも多い
エラー訂正用コード(CRC)
エラー訂正のためのコード
このようなパケット構成において、プリアンブル(Pre−amble)部は、通常、単一波長の繰り返しといった単純なパターンによって構成される。すなわち、他の部分より安定した信号パターンであることが保証された領域である。例えばデータ(ペイロード(Payload))領域では、通信データに応じた様々なパターンの信号が設定され、通信データに応じてAGC制御信号も不安定になる可能性がある。一方、プリアンブル(Pre−amble)部は、固定パターンであり、AGC制御信号のレベルも安定することが規定される領域である。従って、プリアンプル区間のAGC制御信号をパケット対応のAGC制御信号として採用する。
具体的には、例えば、パケット受信時のAGC制御信号レベルは以下の(a)〜(c)いずれかの処理によって算出する。
(a)プリアンブル部の先頭で信号が検出されたタイミングから48ビット分のAGC制御信号をサンプリングデータとして取得し平均化する。
(b)プリアンブル部の先頭が検出されたタイミングからXビット(例えば40ビット)分後ろ(AGC制御信号が安定してから(AGC回路性能依存))で1ポイントのサンプリングボイントを設定して、そのサンプノングポイントにおれるAGC逝去信号レベルを取得する。
(c)プリアンブル部の先頭が検出されたタイミングからXビット(例えば40ビット)分後ろから、48ビットのプリアンブル部が終了する位置まで、AGC制御信号を全ポイントサンプリングして平均化する。
例えば、上記(a)〜(c)のいずれかの手法を適用して、パケット受信時のAGC制御信号レベルを算出する。
図8に図6の信号レベル遷移を模式化した図を示す。
(a)パケットの伝送シーケンス、
(b)AGC制御信号
これらのデータを示している。
図8(a)パケットの伝送シーケンスに示すように、パケットは一定間隔をあけてデータ送信側から受信される。パケットの間にはノイズの受信領域が設定される。このように、パケット間には衝突をさけるため一定の無変調期間、すなわちノイズ受信領域が設定される。
なお、例えばパケットの先頭はプリアンブル領域の検出によって識別可能である。また、パケットの終わりはCRC領域の検出によって確認可能となる。
受信パケットのないノイズ受信領域は、受信パケットの終わりと判断された部分(CRC部分)から,次の受信パケットのプリアンブルが検出されるまでの区間として識別可能である。このパケット区間のAGC信号レベルがノイズ受信領域のAGC制御信号レベルとして取得できる。
具体的なノイズ受信領域のAGC制御信号レベルの取得手法としては、以下の(a)〜(c)のいずれかの手法を適用する。
(a)パケット終了〜パケット開始までのパケット間の全区間のAGC制御信号を取得し平均化する。
(b)パケット終了後Xビット分後ろから1ポイントをサンプリングポイントとしてAGC制御信号を取得する。
(c)パケット終了後Xビット分後ろからYポイントをサンプリングポイントとしてAGC制御信号を取得し平均化する。
例えば、上記(a)〜(c)のいずれかの手法を適用して、ノイズ受信時のAGC制御信号レベルを算出する。
図8に示すように、パケット受信区間では、所定の強度の信号レベルを持つデータが受信されるが、パケットが受信されないノイズ受信領域では受信信号レベルは低下する。
しかし、受信信号処理部140では、AGC制御信号によって、パケット受信区間もノイズ信号受信区間も信号レベルを一定に保持しようとする。そのためノイズ受信期間においてゲインを上げるための大きなAGC制御信号を出力する。
Q値調整部151は、復調部144から入力するAGC制御信号に基づいて、各AGC制御信号の比を算出して、前述の(式1)に従って、パケット入力時の信号レベル(S)とノイズ入力時の信号レベルのレベル比(=SN比)を算出する。
Q値調整部151は、算出したSN比に基づいてQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。Q値調整部151の出力するQ値調整信号は、例えばデータ送受信部110の抵抗(R)113の抵抗値を調整する抵抗値設定信号等である。このQ値調整部151の出力するQ値調整信号により、データ送受信部110の抵抗R113の抵抗値が変更され、その結果、データ送受信部110のQ値(クオリティファクタ)が変更されることになる。
本発明の通信装置は、このようにAGC制御信号をQ値調整部151に入力し、Q値調整部151がAGC制御信号に応じてQ値調整信号を生成してデータ送受信部110のQ値を調整する構成を有する。このQ値調整処理によって、受信データのエラー率を低減させて良好な通信を実現する。
[3.Q値(クオリティファクタ)の具体的調整例について]
次に、Q値(クオリティファクタ)の具体的調整例について説明する。
図9に、データ送受信部110の構成を示す。
データ送受信部110は、アンテナコイル(L)111と、共振コンデンサ(C)112と、抵抗(R)113を有する。
インダクタンスLは、アンテナコイル(L)111の径や巻き数によって決定される。キャパシタンスC、抵抗RについてはLの寄生容量・抵抗値を含む。
このデータ送受信部110の回路において、
アンテナの共振周波数は、下式(式2)によって表すことができる。
・・・(式2)
上記式(式2)において、Lはアンテナコイル(L)111によって一意に決まるため,Cの値を変えることによって共振周波数fを決定する。前述のようにキャリア周波数を13.56MHzとした通信を行うため、f=13.56MHzに調整する。すなわちLとCは一つの設計値に決定する。
図9に示すデータ操受信部110の回路において、Q値(クオリティファクタ)は、下式(式3)により計算できる。
・・・(式3)
Lはアンテナコイル(L)111によって決定しており,fも例えば前述のように13.56MHzなどと決定していることから、キャパシタンスC、または抵抗Rを変化させることによりQ値(クオリティファクタ)が調整可能となる。
例えば、Q=20に調整したい場合は、上記式(式3)に、Q=20を代入して、
R=(1/10)πf
として算出されたR値を抵抗(R)113の抵抗値として設定すればよい。
抵抗の調整の具体的な回路構成例としては、例えば図10に示すような構成がある。すなわち、図10に示すデータ送受信部110のAB区間にトランジスタ321を抵抗113に直列接続する構成である。
Q値調整部151は、前述したAGC制御信号に基づいてSN比を算出し、さらに、予め規定したアルゴリズムに従って算出SN比に基づいてQ値の設定値を決定する。このアルゴリズムについては後述する。
さらに、決定したQ値を実現するための抵抗値Rxを前述の式(式3)に従って算出する。その後、図10に示すデータ送受信部110のAB区間の抵抗値を算出抵抗値Rxとなるようにトランジスタ321に対する制御信号を生成して、これをQ値調整信号としてQ値調整部151から出力する。
このようにして、データ送受信部110のQ値の制御が行われる。
なお、データ送受信部のQ値制御構成としては、図10に示すような構成に限らず、様々な構成が可能である。
例えば図11に示すように、データ送受信部110に、複数の異なる抵抗値(R1,R2,R3)を持つ抵抗331,332,333と、これらの抵抗に直列接続したスイッチ341,342,343を設定する。すなわち、データ送受信部110を抵抗の選択切り替え回路を持つ構成とする。
このデータ送受信部110構成に対して、Q値調整部151はスイッチ341〜343の開閉処理を行うための制御信号を出力する。この制御により、データ送受信部110の抵抗Rの値を変更してQ値調整を行うことができる。
さらに、前述したようにQ値制御のためには抵抗RのみならずキャパシタンスCの変更も有効である。
従って、図12に示すように、抵抗の選択切り替え回路にさらに、コンデンサの切り替え回路を持つ構成としてもよい。
図12に示すように、データ送受信部110に、異なるキャパシタンスC(C1,C2,C3)を持つ複数のコンデンサ351,352,353と、これらのコンデンサに直列接続したスイッチ361,362,363を設定する。
このデータ送受信部110構成に対して、Q値調整部151はスイッチ341〜343、スイッチ361〜363の開閉処理を行うための制御信号を出力する。この制御により、データ送受信部110の抵抗RとコンデンサCの値を変更してQ値調整を行うことができる。
[4.具体的なQ値調整アルゴリズムについて]
次に、図13以下を参照して、本発明の通信装置が実行する具体的なQ値調整アルゴリズムについて説明する。
なお、以下に説明するQ値調整アルゴリズムは、例えば図5に示す通信装置の制御部171が予めメモリ172に格納されたプログラムに従ってQ値制御部151等の制御を行って実行する。
(4−1.Q値調整アルゴリズム例1)
まず、図13を参照して、算出したSN比に応じて段階的にQ値を変更するアルゴリズムについて説明する。
Q値調整部151は、例えば図13に示すテーブルに従ったQ値調整処理を実行する。図13に示すテーブルは、SN比とQ値の対応テーブルである。例えばメモリ172に格納されている。
SN比は、Q値調整部151が、入力AGC制御信号に応じて算出したSN比である。
Q値は、算出したSNヒに応じてデータ送受信部110に設定するQ値を示している。
図13に示すテーブルは、以下のSN比とQ値の対応データを持つ。
(1)SN比:(設定A)≦SN比<(設定A+10dB)→Q値:40
(2)SN比:(設定A+10dB)≦SN比<(設定A+20dB)→Q値:30
(3)SN比:(設定A+20dB)≦SN比<(設定A+30dB)→Q値:20
(4)SN比:(設定A+30dB)≦SN比→Q値:10
なお、設定Aは、例えばシステムのSN比許容最小値である。
Q値調整部151は、復調部144が受信信号に応じて生成したAGC制御信号を入力し、前述した処理に従って受信信号のSN比を算出する。
算出したSN比が図13に示すテーブルの(1)〜(4)のいずれに該当するかを判定し、該当するエントリに設定されたQ値を目標Q値として設定し、その目標Q値に調整するためのQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。Q値調整信号は、先に図9〜図12を参照して説明したように例えば抵抗RやキャパシタンスCの調整信号である。
例えば、SN比が、
(2)SN比:(設定A+10dB)≦SN比<(設定A+20dB)
この範囲にある場合は、
Q値=30とするためのQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。
その後、SN比が、
(1)SN比:(設定A)≦SN比<(設定A+10dB)
この範囲の値に変化した場合は、
Q値=40とするためのQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。
このように、Q値調整部151は、予め設定されたSN比とQ値対応データに従って、算出したSN比に応じて段階的にQ値を調整する。
先に図3、図4を参照して説明したように、Q値を高くすれば共振が鋭く急峻な周波数特性となるが、図3のような波形歪みが発生しやすくなるという問題が発生する。一方、Q値を低くすれば周波数特性はフラットに近づき、波形歪みは改善される。しかし、キャリアのレベルが落ちSNの悪化につながる。
図13に示すテーブルにおいて、例えば、
(1)SN比:(設定A)≦SN比<(設定A+10dB)
このエントリは、システムの許容する最小のSN比(設定A)以上であるが、(設定A+10dB)未満のSN比であり、決して良好なSN比ではない状態である。このようなSN比の状態の場合は、Q値を高く(Q=40)として、共振を鋭くして急峻な周波数特性が得られる設定とする。
一方、図13に示すテーブルにおいて、例えば、
(4)SN比:(設定A+30dB)≦SN比→Q値:10
このエントリは、良好なSN比が得られている状態である。このようなSN比の状態の場合は、Q値を低く(Q=10)として、周波数特性をフラットにして波形歪みを少なくする設定とする。
このようにQ値をSN比に応じて段階的に変更することで、通信状態を最適に保持して良好な通信を行うことが可能となる。
なお、図13に示すテーブルのエントリ(1)に示す設定A未満のSN比が計測された場合は、通信エラー状態と判定され警告、あるいはパケット再送信要求の送信処理などのエラー対応が実行されることになる。
(4−2.Q値調整アルゴリズム例2)
次に、図14を参照して、図13に示すテーブルとは異なる設定のテーブルを利用した例について説明する。この例も、算出SN比に応じて段階的にQ値を変更するアルゴリズムである。
Q値調整部151は、図14に示すテーブルに従ったQ値調整処理を実行する。図14に示すテーブルは、SN比とQ値の対応テーブルである。例えばメモリ172に格納されている。
SN比は、Q値調整部151が、入力AGC制御信号に応じて算出したSN比である。
Q値は、算出したSNヒに応じてデータ送受信部110に設定するQ値を示している。
図14に示すテーブルは、以下のSN比とQ値の対応データを持つ。
(1)SN比:(設定B−20dB)≦SN比<(設定B−10dB)→Q値:設定C+10
(2)SN比:(設定B−10dB)≦SN比<(設定B)→Q値:設定C+5
(3)SN比:(設定B)≦SN比<(設定B+10dB)→Q値:設定C
(4)SN比:(設定B+10dB)≦SN比<(設定B+20dB)→Q値:設定C−5
(5)SN比:(設定B+20dB)≦SN比→Q値:設定C−10
なお、設定Bは、例えばシステムのSN比初期計測値、
設定Cはシステムの初期設定Q値である。
Q値調整部151は、復調部144が受信信号に応じて生成したAGC制御信号を入力し、前述した処理に従って受信信号のSN比を算出する。
算出したSN比が図13に示すテーブルの(1)〜(5)のいずれに該当するかを判定し、該当するエントリに設定されたQ値を目標Q値として設定し、その目標Q値に調整するためのQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。Q値調整信号は、先に図9〜図12を参照して説明したように例えば抵抗RやキャパシタンスCの調整信号である。
例えば、SN比が、
(2)SN比:(設定B−10dB)≦SN比<(設定B)
この範囲にある場合は、
Q値=C+5とするためのQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。
その後、SN比が、
(1)SN比:(設定B−20dB)≦SN比<(設定B−10dB)
この範囲の値に変化した場合は、
Q値=C+10とするためのQ値調整信号を生成してデータ送受信部110に出力する。
このように、Q値調整部151は、予め設定されたSN比とQ値対応データに従って、算出したSN比に応じて段階的にQ値を調整する。
このようにQ値をSN比に応じて段階的に変更することで、通信状態を最適に保持して良好な通信を行うことが可能となる。
なお、図14に示すテーブルのエントリ(1)に示す設定C−20dB未満のSN比が計測された場合は、通信エラー状態と判定され警告、あるいはパケット再送信要求の送信処理などのエラー対応が実行されることになる。
(4−3.Q値調整アルゴリズム例3)
次に、図15に示すフローチャートを参照して、1つのSN比閾値(P)を適用して、SN比閾値(P)より大きいSN比が得られている場合とSN比閾値(P)未満のSN比が得られている場合とで異なるQ値制御を行うアルゴリズムについて説明する。
図15に示すフローチャートは、例えば図5に示す通信装置の制御部171が予めメモリ172に格納されたプログラムに従ってQ値制御部151等の制御を行って実行する処理である。
まず、ステップS101において、パケットを受信する。このステップは、図5に示す通信装置のデータ送受信部110を介して受信されたパケットが、受信信号処理部140において処理されるステップである。
次に、ステップS102において、SN比の算出処理を実行する。これは、Q値調整部151の処理である。Q値調整部151は、復調部144が受信信号に応じて生成したAGC制御信号を入力し、前述した処理に従って受信信号のSN比を算出する。
次に、ステップS103において、Q値調整部151は、算出したSN比と予め設定したSN比閾値(P)との比較を行う。SN比閾値(P)は、例えばシステムのSN比許容最小値+20dB程度のSN比である。
SN比>閾値P
上記式が成立する場合は、ステップS104に進み、上記式が成立しない場合は、ステップS105に進む。
ステップS103の判定処理において、
SN比>閾値P
上記式が成立すると判定した場合は、比較的良好な通信状態にあることを意味する。この場合は、ステップS104に進み、Q値を予め決定した規定値Xだけ小さくする処理を実行する。具体的には先に図9〜図12を参照して説明したようにデータ送受信部110の抵抗の抵抗値R、またはコンデンサのキャパシタンスCを変更する処理を実行してデータ送受信部110のQ値をXだけ小さくする。Xは例えば5dB、10dB等の予め規定した値である。
この処理により、波形歪みを改善することが可能となる。
一方、ステップS103の判定処理において、
SN比>閾値P
上記式が成立しないと判定した場合は、比較的、状況の悪い通信状態にあることを意味する。この場合は、ステップS105に進み、Q値を予め決定した規定値Xだけ大きくする処理を実行する。具体的には先に図9〜図12を参照して説明したようにデータ送受信部110の抵抗の抵抗値R、またはコンデンサのキャパシタンスCを変更する処理を実行してデータ送受信部110のQ値をXだけ大きくする。
この処理により、共振を鋭くして急峻な周波数特性が得られる設定となりSNの改善が期待できる。
ステップS104またはステップS105のQ値調整処理が完了するとステップS106に進み、Q値の値要請を完了する。その後は、通信終了まで、ステップS101〜S106の処理を繰り返す。
通信過程においてSN比は随時変化するため、その変化に応じて、ステップS104のQ値のアップ処理、または、ステップS105のQ値のダウン処理が実行されることになる。
この処理を継続的に実行することで、SN比は、SN比閾値(P)近傍で制御されることになる。SN比閾値(P)は前述したように、例えばシステムのSN比許容値+20dB程度のSN比であり、通信エラーの発生可能性が低い良好な通信が得られる状態が維持されることになる。
(4−4.Q値調整アルゴリズム例4)
次に、図16に示すフローチャートを参照して、1つのSN比閾値(α)を適用して、SN比閾値(α)より大きいSN比が得られている場合とSN比閾値(α)未満のSN比が得られている場合とで異なるQ値制御を行い、かつ、エラー検出がなされた場合に通信不能通知等のエラー対応処理実行するアルゴリズムについて説明する。
図16に示すフローチャートは、例えば図5に示す通信装置の制御部171が予めメモリ172に格納されたプログラムに従ってQ値制御部151等の制御を行って実行する処理である。
まず、ステップS201において、パケットを受信する。このステップは、図5に示す通信装置のデータ送受信部110を介して受信されたパケットが、受信信号処理部140において処理されるステップである。
次に、ステップS202において、復調部144における受信データの解析によるエラーの有無を判定する。エラーが検出されない場合はQ値調整を実行する必要がないと判断し処理を終了する。
エラーが検出された場合はステップS203に進む。
ステップS203では、Q値調整部151において、復調部144からAGC制御信号を入力し、前述した処理に従って受信信号のSN比を算出し、算出したSN比と予め設定したSN比閾値(α)との比較を行う。SN比閾値(α)は、例えばシステムのSN比許容最小値である。
SN比>閾値α
上記式が成立する場合は、ステップS204に進み、上記式が成立しない場合は、ステップS208に進む。
ステップS203の判定処理において、
SN比>閾値α
上記式が成立すると判定した場合は、比較的良好な通信状態にあることを意味する。この場合は、ステップS204に進み、Q値を予め決定した規定値Xだけ小さくする処理を実行する。具体的には先に図9〜図12を参照して説明したようにデータ送受信部110の抵抗の抵抗値R、またはコンデンサのキャパシタンスCを変更する処理を実行してデータ送受信部110のQ値をXだけ小さくする。
この処理により、波形歪みを改善することが可能となる。
さらに、ステップS205において受信データのエラーの有無を検証する。
エラーが検出されない場合は、良好な通信が実行されていることを意味し、Q値調整処理を終了する。
一方、エラーが検出された場合は、ステップS206に進む。
ステップS206では、再度、SN比と予め設定したSN比閾値(α)との比較を行う。
SN比>閾値α
上記式が成立している場合は、波形歪みを改善するに十分なQ値の低減がなされなかったことによりエラーが発生したと推定される。この場合は、ステップS204に戻り、再度、Q値をXだけ小さくし、ステップS204以下の処理を繰り返す。
一方、ステップS206において、
SN比>閾値α
上記式が成立しないと判定した場合は、Q値制御には直接関係しない原因でエラーが発生したと考えられる。この場合は、ステップS207に進む。
ステップS207では、エラー状態と判定し、警告、あるいはパケット再送信要求の送信処理などのエラー対応が実行されることになる。
ステップS203の判定処理において、
SN比>閾値α
上記式が成立しないと判定した場合は、比較的、状況の悪い通信状態にあることを意味する。この場合は、ステップS208に進み、Q値を予め決定した規定値Xだけ大きくする処理を実行する。具体的には先に図9〜図12を参照して説明したようにデータ送受信部110の抵抗の抵抗値R、またはコンデンサのキャパシタンスCを変更する処理を実行してデータ送受信部110のQ値をXだけ大きくする。
この処理により、共振を鋭くして急峻な周波数特性が得られる設定となりSNの改善が期待できる。
さらに、ステップS209において、再度、
SN比>閾値α
上記式の成立の有無を判定する。上記式が成立しないと判定した場合は、再度ステップS208に進み、Q値を予め決定した規定値Xだけ大きくする処理を実行する。
ステップS208〜S209は、
SN比>閾値α
上記式が成立するまで繰り返される。
ステップS209において、
SN比>閾値α
上記式が成立したと判定すると、さらに、ステップS210において受信データのエラーの有無を検証する。
エラーが検出されない場合は、良好な通信が実行されていることを意味し、Q値調整処理を終了する。
一方、エラーが検出された場合は、ステップS207に進む。
ステップS207では、エラー状態と判定し、警告、あるいはパケット再送信要求の送信処理などのエラー対応が実行されることになる。
本処理例は、Q値調整処理後にエラーの有無の判定を実行し、エラーが発生しておりQ値調整によりエラー解消が期待される場合は、再度Q値調整を実行し、Q値調整によるエラー解消が期待されない場合は、Q値調整を終了してエラー対応処理、例えば警告の通知やパケットの再送要求などの処理を行うものである。
(4−5.Q値調整アルゴリズム例5)
次に、図17に示すフローチャートを参照して、2つのSN比閾値(U,V)を適用して、算出された現状のSN比が、
U<SN比<V
上記式を満足する場合は、Q値調整を実行せず、上記式を満たさない場合にQ値調整を行うアルゴリズムについて説明する。
図17に示すフローチャートは、例えば図5に示す通信装置の制御部171が予めメモリ172に格納されたプログラムに従ってQ値制御部151等の制御を行って実行する処理である。
まず、ステップS301において、パケットを受信する。このステップは、図5に示す通信装置のデータ送受信部110を介して受信されたパケットが、受信信号処理部140において処理されるステップである。
次に、ステップS302において、SN比の算出処理を実行する。これは、Q値調整部151の処理である。Q値調整部151は、復調部144が受信信号に応じて生成したAGC制御信号を入力し、前述した処理に従って受信信号のSN比を算出する。
次に、ステップS303において、Q値調整部151は、算出したSN比と予め設定したSN比閾値(U,V)との比較を行う。SN比閾値(U,V)によって規定されるSN比=U〜Vは、例えばシステムのSN比許容範囲を示す。
閾値U<SN比<閾値V
上記式が成立する場合は、ステップS305に進み、上記式が成立しない場合は、ステップS304に進む。
ステップS303の判定処理において、
SN比>閾値P
上記式が成立すると判定した場合は、良好な通信状態にあることを意味する。この場合は、ステップS305に進み、Q値一次調整を終了する。
一方、ステップS303の判定処理において、
SN比>閾値P
上記式が成立しないと判定した場合は、比較的、状況の悪い通信状態にあることを意味する。この場合は、ステップS304に進み、Q値の一次調整処理を実行する。例えば前述のアルゴリズム1〜3(図13〜図15)に従ったQ値調整をQ値一次調整処理として実行し、ステップS305に進み、Q値一次調整を終了する。
ステップS305のQ値一次調整完了後は、ステップS306において受信データのエラー監視処理を行う。
ステップS306において、エラーが検出されない場合は処理を終了する。
ステップS306において、エラーが検出された場合は、ステップS307に進む。
ステップS307では、Q値二次調整処理を実行する。このQ値二次調整処理は、前述のアルゴリズム4(図16)を適用した処理として実行する。この処理を最終処理として実行して処理を終了する。
このフローに従えば、計測したSN比が、予め設定したSN比許容範囲U〜Vに設定されている場合は、Q値調整を実行せず、SN比許容範囲U〜Vに該当していない場合にのみQ値一次調整(ステップS304)が行われる。このQ値一次調整は、エラーの有無を考慮しないQ値調整である。
その後、エラーが検出された場合にのみ二次的なQ値調整がステップS307において実行される。
この二段階のQ値調整においてもエラーが解消しない場合は、エラー対応処理(図16のフローのステップS207)が実行されることになる。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
以上、説明したように、本発明の一実施例構成によれば、無線通信による受信信号から受信情報の検出処理を実行する構成において、受信信号処理部が生成するゲイン制御信号に基づいて受信信号のSN比を算出し、算出したSN比に応じてデータ受信部のQ値(クオリティファクタ)を調整する。具体的にはパケットのプリアンブル部に対応するAGC制御信号とパケット非受信期間のノイズ信号受信期間におけるAGC制御信号との比率に応じてSN比を算出し、算出したSN比に応じてQ値を低下または上昇させるQ値調整処理を実行する。この構成により、所定のSN比を維持しながらQ値制御による波形歪みの解消が行われ良好な通信が可能となる。
10 リーダライタ
11 検出回路
20 トランスポンダ
21 検出回路
110 データ送受信部
111 アンテナコイル
112 共振コンデンサ
113 抵抗
120 送信信号生成部
121 変調部
122 キャリア信号
123 ミキサ
124 送信アンプ
140 受信信号処理部
141 検波部
142 増幅部
143 A/D変換部
144 復調部
151 Q値調整部
171 制御部
172 メモリ
201 パケット受信領域
202 ノイズ受信領域
211 受信パケット対応ゲイン制御信号
212 ノイズ対応ゲイン制御信号
321 トランジスタ
331〜333 抵抗
341〜343 スイッチ
351〜353 コンデンサ
361〜363 スイッチ

Claims (8)

  1. 無線通信によるデータ受信を行う共振回路を有するデータ受信部と、
    前記データ受信部の受信信号を解析して受信データを取得する受信信号処理部と、
    前記受信信号処理部が受信信号レベルに応じて生成するゲイン制御信号を入力し、該ゲイン制御信号に応じて受信信号のSN比を算出し、算出SN比と予め設定した閾値との比較処理を行ない、比較結果に応じて前記データ受信部の共振回路のQ値(クオリティファクタ)を調整するQ値調整部と、
    を有する通信装置。
  2. 前記Q値調整部は、
    前記受信信号処理部から入力するパケット受信期間のゲイン制御信号と、パケット非受信期間のゲイン制御信号との信号レベルの比率に基づいて、受信信号のSN比を算出する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記Q値調整部は、
    前記パケット受信期間のゲイン制御信号を、パケットの構成部であるプリアンブル部のゲイン制御信号から取得する請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記Q値調整部は、
    予め保持したSN比とQ値との対応関係データを適用して、算出SN値から調整目標としてのQ値を決定する請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記Q値調整部は、
    前記算出SN比と予め保持したSN比閾値とを比較し、
    算出SN比が前記SN比閾値より大きい場合は、Q値を小さくするQ値調整処理を実行し、
    算出SN比が前記SN比閾値以下の場合は、Q値を大きくするQ値調整処理を実行する請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記Q値調整部は、
    前記算出SN比が、予め設定したSN比許容範囲内にあるか否かを判定し、
    算出SN比がSN比許容範囲内にない場合に、Q値を変更するQ値調整処理を実行する請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記通信装置は、さらに、
    前記Q値調整部によるQ値調整後に受信データのエラーが検出された場合、エラー対応処理を実行する制御部を有する請求項1〜6いずれかに記載の通信装置。
  8. 通信装置において実行する通信制御方法であり、
    共振回路を有するデータ受信部が、無線通信によるデータ受信を行うデータ受信ステップと、
    受信信号処理部が、前記データ受信部の受信信号を解析して受信データを取得する受信信号処理ステップと、
    Q値調整部が、前記受信信号処理部が受信信号レベルに応じて生成するゲイン制御信号を入力するステップと、
    前記Q値調整部が、前記ゲイン制御信号に応じて受信信号のSN比を算出し、算出SN比と予め設定した閾値との比較処理を行ない、比較結果に応じて前記データ受信部の共振回路のQ値(クオリティファクタ)を調整するQ値調整ステップと、
    を有する通信装置制御方法。
JP2009249734A 2009-10-30 2009-10-30 通信装置、および通信制御方法 Withdrawn JP2011097389A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009249734A JP2011097389A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 通信装置、および通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009249734A JP2011097389A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 通信装置、および通信制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011097389A true JP2011097389A (ja) 2011-05-12

Family

ID=44113827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009249734A Withdrawn JP2011097389A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 通信装置、および通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011097389A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103606001A (zh) * 2013-11-20 2014-02-26 北京工业大学 一种非接触式智能卡解调系统中自适应阈值调节方法
US9596003B2 (en) 2013-03-07 2017-03-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Near field communication devices, systems, and methods using Q factor adjustments

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9596003B2 (en) 2013-03-07 2017-03-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Near field communication devices, systems, and methods using Q factor adjustments
US10148319B2 (en) 2013-03-07 2018-12-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Near field communication devices, systems, and methods using Q factor adjustments
US10541728B2 (en) 2013-03-07 2020-01-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Near field communication devices, systems, and methods using Q factor adjustments
CN103606001A (zh) * 2013-11-20 2014-02-26 北京工业大学 一种非接触式智能卡解调系统中自适应阈值调节方法
CN103606001B (zh) * 2013-11-20 2016-09-14 北京工业大学 一种非接触式智能卡解调系统中自适应阈值调节方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8436718B2 (en) Noncontact communication apparatus and noncontact communication method
JP5540897B2 (ja) 情報処理装置及び受信方法
US9191972B2 (en) Transmitting device and transmitting method
US8391425B2 (en) Data processing apparatus and method, receiving apparatus and method, synchronous detection apparatus and method, and computer program
US8295893B2 (en) System and method for managing power consumption in a device
US8787440B2 (en) Determination of receive data values
JP4735747B2 (ja) 通信装置、および通信フレームフォーマット、並びに信号処理方法
US9271300B2 (en) Wireless communication apparatus and method
JP2011097389A (ja) 通信装置、および通信制御方法
US8655295B2 (en) Receiving apparatus
JP2008092265A (ja) イヤホンケーブルアンテナ装置及び無線端末装置
JP6180953B2 (ja) 受信装置
US8913697B2 (en) Wireless LAN communication device, relevant signal processing circuit, and method thereof
US9614487B2 (en) Wireless communicatoin method and apparatus for reducing reception error by performing automatic gain control (AGC) based on a comparison between the received signal and a reference value
EP2629418A2 (en) Broadcast reception device
JP6926918B2 (ja) 無線受信機
JP4650237B2 (ja) 通信装置及び搬送波検出方法
TWI660643B (zh) 無線通訊之增益調整方法
JP4328611B2 (ja) スペクトラム拡散通信装置
CN108882351B (zh) 无线通信的增益调整方法
JP2007281909A (ja) 受信装置とこれを用いた電子機器
CN115708327A (zh) 近场发射器和调谐无线电发射器的方法
JP2006287713A (ja) 受信装置、その制御方法、通信コントローラ及び電子機器
JPWO2007099610A1 (ja) リーダ装置
JP4610248B2 (ja) ダイバーシチ方法およびそれを利用した受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130108