JP2008091318A - 直列ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】直列ユニット1は、テレビ端子6以外に、ユニット筐体3に対して回転可能に枢着されたL字型の入力端子5及び出力端子8を備える。これら入力端子5及び出力端子8は、直列ユニット1をスイッチボックスに収納した時に、入力端子5の回転面(ケーブルのコネクタが着脱される着脱端15の中心軸がなす平面)が、スイッチボックスの開口面と直交し、出力端子8の回転面がスイッチボックスの開口面と平行となるように配置されていると共に、出力端子8の回転範囲は水平方向を0°として±90°以上と成るように構成されている。
【選択図】図1
Description
他の目的は、既設の直付けタイプの直列ユニットの取り替え用として好適な直列ユニットを提供することにある。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の直列ユニットにおいて、前記入力端子の代わりに、前記ユニット筐体との接続端と、ケーブル側の端子が着脱され、一方が入力用に他方が出力用に使用される一対の着脱端とを有する二叉端子を備えることを特徴とする。
この場合、入力端子を可動端子とし、出力端子を省略した構成としてもよい。
更に、入力端子の代わりに二又端子を備えることにより、さまざまな形態の受信システムにより柔軟に対応することができる。
[第1の実施形態]
<全体構成>
図1(a)〜(d)は本発明に係る直列ユニットの模式図であり、図1(a)は背面図、図1(b)は正面図、図1(c)は側面図、図1(d)は上面図である。尚、以下の説明において方向を示す場合、特に明記されない限リ図1(b)における状態を基準としテレビ端子6が突設する方向を前面若しくは正面とし、図1(a)(b)における左右方向及び図1(d)における上下方向を水平方向、図1(c)(d)における左右方向を前後方向、図1(a)(b)(c)における上下方向をそのまま上下方向とする。
<端子台の構成>
端子台7は、図10に示すように、テレビ端子6を露出させる孔71と、スイッチボックスに収納される取り付け枠に当該直列ユニットを固定するための係止部73とを備えた周知のものであり、直列ユニット1はこの取り付け枠を介して、壁等に設けられたスイッチボックスに収納,固定される。
図2(a)は、ユニット筐体3に対して回動可能に取り付けられる可動端子としての入力端子5及び出力端子8を拡大した側面図であり、図2(b)は正面図、図2(c)は図2(b)におけるB−B線断面図である。
図2(a)〜(c)に示すように、入力端子5はL字状に接続された中心導体11,17と、その中心導体11,17に対して同心的(即ち断面が円形の円筒状)に設けられた外部導体12とを有し、L字状の外形を有するF型接栓座からなる。
次に、ユニット筐体3は、図1(a)〜(d)に示すように、前方に位置する第1筐体部3aと、第1筐体部3aの背面から後方に突設され、水平方向の寸法が第1筐体部3aより短い第2筐体部3bとからなる。これら第1筐体部3aと第2筐体部3bとは、連続した内部空間を形成するように構成されている。つまり、ユニット筐体3は、上下方向に直交する面に沿った断面形状が略凸の字状となるように構成されている。
次に図3(a)(b)を用いてユニット筐体3の内部構成を説明する。
なお、図3(a)は図1(a)におけるA−A線断面図であり、上側筐体31を外した状態の下側筐体32と、入力端子5およびテレビ端子6の断面とが示されている。また、図3(b)は下側筐体の一部を破断した斜視図である。但し、上側筐体31及び下側筐体32の外形形状は、図面を見やすくするために一部簡略化されている。
そして、上側筐体31と下側筐体32とを一体に固着する際には、筐体側接続手段30を形成する下側筐体32の下側凹部30aに形成されたリング状壁30bに、入力端子5の端子側接続手段20を構成する溝部22が嵌り込むように入力端子5を載置し、その後、上側筐体31の上側凹部30aに形成されたリング状壁30bに、端子側接続手段20を構成する溝部22が嵌り込むように上側筐体31を組み付けることで、入力端子5はユニット筐体3に枢着される。これは出力端子8も同様である。
次に、図4(a)〜(d)を用いて入力端子5および出力端子8の中心導体17とプリント配線板50に形成された信号側導電体との接続について説明する。
この接続端子55は、弾性を有する薄板状の導電材を折り曲げ加工した一対の接続片55aから構成されており、各接続片55aは、基体56と、基体からプリント配線板50の上方に向かって折り曲げ形成された接触片57とから成る。接触片57は基体56に連設され接触片57を中心導体に向かって付勢する付勢片57aと、該付勢片57aに引き続いて形成された前記中心導体17を摺動保持する摺動保持部57bと、摺動保持部57bから上方に向かって拡開する受け部57cとから構成されている。
ここで直列ユニット1の取り付けについて説明し、この直列ユニット1が持つ作用効果について詳細に説明する。
即ち、直付けタイプの直列ユニットを外した後の引込線の先端に同軸ケーブルコネクタを付け直すためには、引込線の加工済み部分を切断する必要があり、コネクタ取付後はスイッチボックス内に突出している引込線は当初より短くなってしまう。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6(a)〜(d)は、本実施形態に係る直列ユニット1Aの模式図であり、図6(a)は背面図、図6(b)は正面図、図6(c)は側面図、図6(d)は上面図である。
図6(a)〜(d)に示すように、直列ユニット1Aは、ユニット筐体3が第2筐体部3bのない第1筐体部3aだけからなる形状を有している。
なお、入力端子5および出力端子8のうちの一方は、回転不能に固定されていてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図7(a)〜(d)は、本実施形態に係る直列ユニット1Bの模式図であり、図7(a)は背面図、図7(b)は正面図、図7(c)は側面図、図7(d)は上面図である。
図7(a)〜(d)に示すように、直列ユニット1Bは、入力端子5の代わりに、F型プラグの外部導体と接続する接続部(着脱端)15を二つ備え、外形形状がT字型を有する二又端子95が用いられている以外は、直列ユニット1と同様に構成されている。
このように構成された直列ユニット1Bによれば、二又端子95の可動範囲が、直列ユニット1の入力端子5より制限されるものの、直列ユニット1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、二又端子95をその接続端16の中心軸を回転軸として回転するようにユニット筐体3に取り付けられているが、図8に示す直列ユニット1Cのように、接続端16の回転軸と直交し、且つ着脱端15の中心軸に沿った軸を回転軸として、回転するように取り付けてもよいし、回転不能に固定されていてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
なお、本実施形態の直列ユニット1Dは、外形形状が第1実施形態のものと同じであり、入力端子5(出力端子8も同様)をユニット筐体3に枢着する部分の構造が、第1の実施形態のものと一部異なるだけであるため、この異なる部分を中心に説明する。
そして、この摺動部材40は、上側筐体31及び下側筐体32の凹部30aに入力端子5を組み付ける際に、筐体側接続手段30を構成するリング状壁30bと共に、端子側接続手段20を構成する溝部22に挟み込まれる。なお、各筐体31,32に一つずつ摺動部材40を挟み込むことにより、ユニット筐体3が組みあがった状態では、図9(c)に示すように、摺動部材40は上下合わせて略円形状に構成されてリング状壁30bの側面と溝部22側面との外側の間に取付けられることになる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図11は、直列ユニット1Eを、端子台7を取り外した状態で示した斜視図である。
図12(a)は図11に示された入力端子105及び出力端子108を拡大した側面図であり、図12(b)は正面図、図12(c)は図12(b)におけるB−B線断面図である。
図12(a)〜(c)に示すように、入力端子105はL字状に接続された中心導体111と、その中心導体111に対して同心的(即ち断面が円形の円筒状)に設けられた外部導体112とを有し、L字状の外形を有するF型接栓座からなる。なお、以下では、入力端子105において、L字を形成する二つの部位のうち、ユニット筐体103に取り付けられる側の部位を接続端116、F型プラグが着脱される側の部位を着脱端115という。
ユニット筐体103は、図11に示すように、第1実施形態におけるユニット筐体3と同様に、前方に位置する第1筐体部103aと、第1筐体部103aの背面から後方に突設され、水平方向の寸法が第1筐体部103aより短い第2筐体部103bとからなり、これら第1筐体部103aと第2筐体部103bとは、連続した内部空間を形成するように構成されている。
図13に示すように、ユニット筐体103は、上面に開口を有し、プリント配線板150を収納する箱状ケース131と、箱状ケース131の開口を塞ぐ蓋体132とからなり、これら箱状ケース131及び蓋体132を一体に固着することで形成されている。
図14(a)は、入力端子105を枢着する取付孔130付近の構造を示す断面図である。
以上説明したように、直列ユニット1Eでは、入力端子105及び出力端子108とユニット筐体103とが接触する部分(以下、枢着部分という)に、接触部位が線接触となる皿バネ座金140を配置している。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
本実施形態の直列ユニット1Fは、第4実施形態の直列ユニット1Eとは一部構成が異なるだけであるため、この異なる部分を中心に説明する。
図16は、直列ユニット1Fの斜視図であり、図17は、直列ユニット1Fを分解した状態で示した斜視図である。但し、いずれも端子台7を除去した状態を示す。また、図17では、図面を見やすくするため、入力端子105及び出力端子108を簡易化して示すと共に、入力端子105及び出力端子108の枢着に用いる皿バネ座金140の図示を省略している。
つまり、入力端子105から入力された信号を三分岐して、出力端子108及び二つのテレビ端子106から出力するように構成されている。
そして、ユニット筐体203は、第1筐体部203aの上面、及び第2筐体部203bの背面に、プリント配線板150,155の収納を可能とするための開口が形成された箱状ケース231と、それらの開口を塞ぐ蓋体232,233とからなり、これら箱状ケース231及び蓋体232,233を一体に固着することで形成されている。
<効果>
以上説明したように、直列ユニット1Fは、テレビ端子106が二つ設けられている以外は、第6実施形態の直列ユニット1Eと同様に構成されているため、これと同様の効果を得ることができるだけでなく、多くのテレビ端子106を設ける必要がある場合に、好適に用いることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すように各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
また、出力端子8,108は必ずしも必要ではなく、省略されていてもよい。但し、この場合、入力端子5,105の回転面は、テレビ端子6,106の中心軸と直交するように構成する必要がある。
また、第5及び第6の実施形態の入力端子105の代わりに、第3実施形態にて示した二又端子95を用いてもよい。
Claims (12)
- 中心導体および該中心導体と同心的に設けられた外部導体を有する円筒状接栓座から成る入力端子および出力端子、ならびにテレビ端子と、前記入力端子および出力端子、ならびにテレビ端子を支持するユニット筐体とを備え、各端子は、前記外部導体が前記ユニット筐体を介して電気的に接続され、前記中心導体はユニット筐体内部に形成された空間内において電気的に接続された直列ユニットにおいて、
前記入力端子および出力端子は、いずれも、前記ユニット筐体との接続端の向きとケーブル側の端子が着脱される着脱端の向きとが直交する形状を有し、且つ、前記ユニット筐体との接続端において回転可能な可動端子として構成され、しかも、両可動端子の回転により前記着脱端の中心軸がなす平面が、互いに交差するように配設されていることを特徴とする直列ユニット。 - 前記可動端子のいずれか一方は、該可動端子の回転により前記着脱端の中心軸がなす平面が前記テレビ端子の中心軸に直交するように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の直列ユニット。
- 中心導体および該中心導体と同心的に設けられた外部導体を有する円筒状接栓座から成る入力端子および出力端子、ならびにテレビ端子と、前記入力端子および出力端子、ならびにテレビ端子を支持するユニット筐体とを備え、各端子は、前記外部導体が前記ユニット筐体を介して電気的に接続され、前記中心導体はユニット筐体内部に形成された空間内において電気的に接続された直列ユニットにおいて、
前記入力端子および出力端子のうち少なくとも一方は、前記ユニット筐体との接続端の向きとケーブル側の端子が着脱される着脱端の向きとが直交する形状を有し、且つ、前記ユニット筐体との接続端において回転可能な可動端子として構成され、しかも、該可動端子の回転により前記着脱端の中心軸がなす平面が、前記テレビ端子の中心軸に直交するように配設されていることを特徴とする直列ユニット。 - 前記ユニット筐体は、前記テレビ端子が形成された面を前面とする第1筐体部、及び該第1筐体部の背面の一部に突設され、前記第1筐体部の内部に形成された空間と連設した空間を内部に有する第2筐体部を備えた形状に形成され、
前記入力端子及び出力端子のうち、一方の端子は前記第1筐体の背面に配置され、他方の端子は前記第1筐体部の背面から立設された前記第2筐体部の側面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の直列ユニット。 - 中心導体および該中心導体と同心的に設けられた外部導体を有する円筒状接栓座から成る入力端子およびテレビ端子と、前記入力端子およびテレビ端子を支持するユニット筐体とを備え、各端子は、前記外部導体が前記ユニット筐体を介して電気的に接続され、前記中心導体はユニット筐体内部に形成された空間内において電気的に接続された直列ユニットにおいて、
前記入力端子は、前記ユニット筐体との接続端の向きとケーブル側の端子が着脱される着脱端の向きとが直交する形状を有し、且つ、前記ユニット筐体との接続端において回転可能な可動端子として構成され、しかも、該可動端子の回転により前記着脱端の中心軸がなす平面が、前記テレビ端子の中心軸に直交するように配設されていることを特徴とする直列ユニット。 - 前記可動端子の回転範囲は180°より大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の直列ユニット。
- 前記入力端子の代わりに、前記ユニット筐体との接続端と、ケーブル側の端子が着脱され、一方が入力用に他方が出力用に使用される一対の着脱端とを有する二又端子を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の直列ユニット。
- 前記可動端子の前記着脱端が、同軸ケーブルの先端に接続されたF型プラグを接続可能なF型コネクタからなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の直列ユニット。
- 前記可動端子の接続端は、前記外部導体が前記ユニット筐体と電気的接続を保ち、且つ当該接続端の中心軸を回転軸として当該可動端子が回動するように、前記ユニット筐体に形成された取付孔に枢着される構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の直列ユニット。
- 前記ユニット筐体は、前記取付孔を2分割するように形成された一対の分割筐体を一体に固着した構造を有し、
前記可動端子の前記接続端の外周面、及び前記分割筐体の前記取付孔を形成するを取付孔形成縁には、一方が溝部、他方が前記溝と係合する凸部となる端子側接続手段及び筐体側接続手段が形成され、
前記端子側接続手段を、前記一対の分割筐体にそれぞれ形成された筐体側接続手段で挟み込むことによって、前記可動端子は前記ユニット筐体に枢着可能に組みつけられていることを特徴とする請求項9に記載の直列ユニット。 - 前記可動端子の接続端は、
前記取付孔を挿通可能な挿通部と、
前記取付孔の孔径より大径に形成された鍔部と、
前記挿通部の外周面上、かつ、少なくとも前記取付孔の形成部位における前記ユニット筐体の壁面の厚さに等しい長さだけ前記鍔部から離れた位置に形成された溝部と、
を有し、
前記取付孔に前記挿通部を挿通させた状態で、前記溝部に前記取付孔の孔径より大径の係止片を固定することによって、前記可動端子は前記ユニット筐体に枢着可能に組み付けられていることを特徴とする請求項9に記載の直列ユニット。 - 前記可動端子と前記ユニット筐体との間には、座金が挿入されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の直列ユニット。
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