JP2008090337A - Icタグ付キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】頂板部及びスカート部から成り、該頂板部中央に開口が形成されたキャップシェル、該キャップシェル頂板部の開口を覆うように、キャップシェル内面に組み合わされるシール材、及び製品情報が記憶されたICタグから成るICタグ付キャップにおいて、前記ICタグが、キャップシェル頂板部内面及びシール材上面で保持され、キャップを容器口部から取外した後、シール材をキャップシェル開口から押圧してキャップシェルと分離することにより、ICタグのキャップからの取外しが可能であることを特徴とするICタグ付キャップ。
【選択図】図2
Description
このような観点から、ICタグが設けられたキャップにおいては、ICタグがキャップの頂板部に埋め込まれたものが提案されている(特許文献1及び特許文献2)。
また本発明の他の目的は、ICタグの破損やICタグへのいたずらが有効に防止されているICタグ付キャップを提供することである。
本発明の更に他の目的は、ICタグのキャップ内への設置及び位置決めが容易であり、キャップシェル、シール材及びICタグの組み付けが容易で生産性に優れたICタグ付キャップを提供することである。
本発明の第一の態様のICタグキャップにおいては、
1.ICタグの形状が、円形であること、
2.シール材が、インナーリングを有する中栓であること、
3.キャップシェル頂板部内面及びシール材上面に閉蓋状態で係合する係合用突起が形成されていること、
4.ICタグの直径が前記キャップシェルの開口の直径の104%以上であること、
が好適である。
本発明の第二の態様のICタグ付キャップにおいては、
1.ICタグが、シール材上面に接着されていること、
2.ICタグが、シール材を構成する樹脂中に組み込まれていること、
が好適である。
また第二の態様においては、ICタグが中栓中に組み込まれることにより、ICタグの破損が有効に防止することができると共に、ICタグがシール材に埋設或いはシール材の容器側に組み込まれることにより、ICタグはキャップの外観上認識されないので、ICタグへのいたずらを有効に防止することもできる。
尚、図2(B)におけるシール材とキャップシェルとの位置関係は、容器に装着された状態での位置を示している。
本発明の第一の態様においては、ICタグ付キャップは、ICタグ1、キャップシェル10、及びシール部材20の3つの部材から成っている。
一般にICタグ1は、図1に示すように、基材2の表面にアンテナ3及びICチップ4、ICチップ4を覆う被覆層5から成っている。
キャップシェル10は、概略的に言って、頂板部11、頂板部11の周縁から垂下するスカート部12から成っている。頂板部12の中央には、開口13が形成されており、またスカート部12の内面には、容器口部と螺合するネジ部14が形成されている。更にスカート部12の下端には、弱化部15を介して、内面にフラップ片16を有するタンパーエビデントバンド17が形成されている。
図2に示した具体例においては、キャップ頂板部11の内面側には、後述するシール材の突起の位置と合致する環状凹部18が形成されている。
また図3に示した具体例においては、図2から明らかなように、円板部分21の上面且つキャップシェル頂板部の開口13よりも外周側で、前述したキャップシェルの環状凹部18に対応する位置に係合用突起23が複数個形成されている。かかる係合用突起23が形成されていることにより、シール材20のキャップシェル内での位置決めが可能になると共に、環状凹部18内で、係合用突起23が形成されていない部分が開口13から浸入する洗浄水の排出流路を形成することができ、効率的に洗浄水を排出することができる。
本発明に用いるICタグの形状としては、図2に示すように円形の基板2にアンテナ3及びICチップ4が設置された円形のタグであることが特に好ましい。
すなわち円形のタグであることにより、ICタグの周縁を全周に亘って均一にキャップシェル及びシール材で保持することが可能となり、ICタグを確実にキャップに固定できると共に、開口から押圧しない限り取外すことが困難であるので特に好ましい。
すなわち、ICタグ1は、図2(B)から明らかなように、その直径がキャップシェルの開口13の直径よりも大きく形成されているため、キャップシェル頂板部11の内面とシール材20の上面の間に保持されて、キャップから脱落することなく固定されることが可能となる。
また環状係止部19を形成することなく、キャップシェル10のネジ部14の上部でシール材外周縁を係止することにより、シール材をキャップシェル頂板部内面を覆うようにキャップシェル内に固定することもできる。
キャップが容器口部に装着された状態においては、ICタグの周縁部がキャップシェル頂板部11の内面とシール材20の上面間に挟持されることになる。
また短冊状のICタグの片面或いは両面に、キャップシェルの開口よりも大きく且つシール材の係合用突起が形成する環状部分の内径よりも小さい径を有する円形の樹脂シートを接着させて、キャップシェル及びシール材の間に設置することもできる。これにより、キャップシェル開口を通してICタグに直接触ることができないため、いたずら等を有効に防止することが可能となる。
すなわちこの態様においては、ICタグはシール材を成形した後、シール材の上面に接着剤等を用いてICタグをシール材に積層して一体化することもできるし、或いはシール材を成形する際に、キャップシェル開口に対応する位置にICタグを組み込むようにインサート成形すること等によって一体成形することができる。
またICタグをシール材に組み込んで一体成形する場合には、ICタグはシール材中に完全に埋設することもできるし、或いはシール材のキャップシェル側又は容器側の何れかの面に溶着させてもよい。
ICタグをシール材に、埋設或いは容器側に組み込むことにより、キャップシェル開口からICタグを直接触ることは勿論、認識することもできないため、いたずらや或いは外部からの衝撃などによる影響を受けにくくなるので、好ましい。
更に、第二の態様のようにICタグが、シール材と一体化されていると、ICタグのキャップシェルへのセッティングが容易となり、生産性の向上が可能となる。
また図に示した具体例においては、シール材はインナーリングを有する中栓状のものであったが、これに限定されるものではなく、容器口部先端と密着して密封性を確保する円盤状のライナーであっても勿論よい。
またシール材を形成する樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、特にポリプロピレン、高密度ポリエチレンを好適に用いることができる。
11 頂板部、12 スカート部、13 密封部、14 ネジ部、15 弱化部、
16 フラップ片、17 タンパーエビデントバンド、20 シール材、
21 円板部分、22 インナーリング、23 係合用突起、24 凹部。
Claims (8)
- 頂板部及びスカート部から成り、該頂板部中央に開口が形成されたキャップシェル、該キャップシェル頂板部の開口を覆うように、キャップシェル内面に組み合わされるシール材、及び製品情報が記憶されたICタグから成るICタグ付キャップにおいて、
前記ICタグが、キャップシェル頂板部内面及びシール材上面で保持され、キャップを容器口部から取外した後、シール材をキャップシェル開口から押圧してキャップシェルと分離することにより、ICタグのキャップからの取外しが可能であることを特徴とするICタグ付キャップ。 - 前記ICタグの形状が、円形である請求項1記載のICタグ付キャップ。
- 前記シール材が、インナーリングを有する中栓である請求項1又は2記載のICタグ付キャップ。
- 前記キャップシェル頂板部内面及びシール材上面に閉蓋状態で係合する係合用突起が形成されている請求項1乃至3の何れかに記載のICタグ付キャップ。
- 前記ICタグの直径が前記キャップシェルの開口の直径の104%以上である請求項2記載のICタグ付キャップ。
- 頂板部及びスカート部から成り、該頂板部中央に開口が形成されたキャップシェル、該キャップシェル頂板部の開口を覆うように、キャップシェル内面に組み合わされるシール材、及び製品情報が記憶されたICタグから成るICタグ付キャップにおいて、
前記ICタグが、シール材と一体化され、キャップを容器口部から取外した後、シール材をキャップシェル開口から押圧してキャップシェルから取外すことにより、ICタグのキャップからの取外しが可能であることを特徴とするICタグ付キャップ。 - 前記ICタグが、シール材上面に接着されている請求項6記載のICタグ付キャップ。
- 前記ICタグが、シール材を構成する樹脂中に組み込まれている請求項6記載のICタグ付キャップ。
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