JP2008088985A - 送風装置及びこれを備えた加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の吹出口を備えた送風装置において、吹出口相互間の吹出風量比率を、送風効率低下、風量低下、騒音増大といった犠牲を伴うことなく運転中に調節可能とする。
【解決手段】送風装置1は吹出口12、13を備えたファンケーシング10を有する。ファンケーシング10の中に配置された遠心ファン20はモータ30によって回転せしめられる。遠心ファン20を正回転又は逆回転させることにより、吹出口12、13の間の吹出風量比率が変化する。
【選択図】図2

Description

本発明は送風装置及びこれを備えた加熱調理器に関する。
家庭内で使用する電気機器には送風装置を組み合わせたものが多数存在する。空気調和機、ファンヒーター、除湿機、加湿機、電気掃除機等である。加熱調理器でもオーブンタイプのものは送風装置により加熱室に熱風を吹き込むようになっている。
このように家庭用電気機器に組み込まれる送風装置の中には、複数箇所からの吹き出しを求められるものがある。例えばオーブンタイプの加熱調理器では、被調理物に異なった方向から熱風を当てるため、加熱室を構成する壁のうち複数のものに送気口を設けることがある。またビルトインエアコンの室内機でも複数方向に吹出口を設けることがある。
複数の吹出口を備えた送風装置の一例を図22及び図23に示す。この送風装置100は対称ボリュート形状のファンケーシング110を有する。ファンケーシング110は中央部のボリュート室111から点対称的に2個の吹出口112、113が延び出した形になっている。
図23に見られるように、ボリュート室111の中には遠心ファン120が配置される。遠心ファン120はディスク121の周縁部に多数のファンブレード122を等角度間隔で配置した、いわゆるシロッコファンと呼ばれるものである。電動機や内燃機関といった図示しない駆動手段が遠心ファン120を回転させる。ボリュート室111の正面には遠心ファン120の吸込部に整列する吸込口114が形設される(図22参照)。
ボリュート室111の内壁の点対称位置に設けた舌部115、116が遠心ファン120の外周2箇所に接近する。舌部115、116は次第に断面積を拡大しつつ吹出口112、113へと続くボリュート通路117、118の巻き始め部を構成する。
遠心ファン120が図23において矢印方向に回転すると吸込口114を通じて遠心ファン120の中に空気が吸い込まれる。遠心ファン120の中に吸い込まれた空気はファンブレード122の間を通る間に所定ベクトルの運動エネルギーを与えられ、遠心ファン120の外周部から吐出される。遠心ファン120の外周部から吐出された空気はボリュート通路117又は118を通り吹出口112又は113から互いに異なる方向へ吹き出される。
複数の吹出口を備えた送風装置の他の例を図24及び図25に示す。この送風装置100aはビルトインエアコンの室内機に組み込まれるものである。送風装置100aもファンケーシング110aの中に遠心ファン120を配置している。遠心ファン120の構成は図23に示したものと同じなので説明を省略し、ファンケーシング110aの構成のみ説明する。
ファンケーシング110aは吸込口114aを備えたボリュート室111aに対し、非対称の位置に吹出口112a、113aを有する。吹出口112a、113aはいずれも図において上を向く。舌部115a、116aも点対称の位置にはない。ボリュート通路117a、118aの形状も非対称となり、ボリュート通路117aは短く、ボリュート通路118aは長くなっている。
遠心ファン120が図25において矢印方向に回転すると吸込口114aを通じて遠心ファン120の中に空気が吸い込まれる。遠心ファン120の中に吸い込まれた空気は所定ベクトルの運動エネルギーを与えられて遠心ファン120の外周部から吐出され、ボリュート通路117a又は118aを通り、吹出口112a又は113aから矢印のように吹き出される。
上記のような従来知られている構造の送風装置は、複数方向への空気の吹き出しは可能であるものの、吹出口相互間の吹出風量比率を設計段階で決めた後は、吹出風量比率を変えないで用いるのが普通であった。
運転中に吹出風量比率を変更したいという要請が発生した場合、まず考えられる対策は吹出口あるいはボリュート通路に絞り装置やダンパ装置を設けることである。しかしながらこのような対策はコスト増大や装置の大型化を招くだけでなく、送風装置内部の圧力損失が増大して送風効率が低下し、合計の吹出風量が減少してしまうという問題がある。風量の減少を補うため遠心ファンの回転数を上げることとすれば、今度は騒音が問題となるうえ、エネルギー消費も増大する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、複数の吹出口を備えた送風装置において、吹出口相互間の吹出風量比率を、送風効率低下、風量低下、騒音増大といった犠牲を伴うことなく運転中に調節可能とすることにある。また、このような送風装置を用い、調理効率を向上させた加熱調理器を提供することにある。
上記目的を解決するため、本発明では、複数の吹出口を備えたファンケーシングと、このファンケーシングの中に配置された遠心ファンと、この遠心ファンを正逆回転させる駆動手段とを備えた送風装置において、前記遠心ファンを正回転又は逆回転させることにより前記複数の吹出口相互間の吹出風量比率を変化させることとした。
上記構成によれば、遠心ファンを正回転又は逆回転させることにより、複数の吹出口から吹き出される風量のそれぞれに関し正回転時と逆回転時の2種類の風量比を実現できる。
また本発明では、前記遠心ファンから前記吹出口に至る流路の中に空気案内部材を配置した。この構成によれば、空気案内部材によって風量比の格差を大きなものとすることができる。
また本発明では、前記空気案内部材の角度を変更する角度変更手段を設けた。この構成によれば、空気案内部材の角度を変えることにより、空気案内部材をディフューザ又はスクロールとして機能させたり、あるいは遮蔽部材として機能させることができる。
また本発明では、前記空気案内部材の位置をシフトするシフト手段を設けた。この構成によれば、位置のシフトによって空気案内部材をディフューザ又はスクロールとして機能させたり、あるいは遮蔽部材として機能させることができる。
また本発明では、前記空気案内部材を前記気流内に出没させる出没手段を設けた。この構成によれば、空気案内部材により風量を制御する場合とそのようにしない場合とを任意に選択できる。
また本発明では、前記空気案内部材の動きとともに前記遠心ファンの回転方向及び回転数を制御することとした。この構成によれば、全体の風量と風量比を同時に調節できる。
また本発明では、加熱室に熱風を送り込んで加熱調理を行う加熱調理器において、上記のいずれかに記載の送風装置をこの加熱調理器に搭載し、前記送風装置の複数の吹出口のいずれかと前記加熱室に設けた複数の熱風吹出口のいずれかとの間に個別の連通関係を形成した。この構成によれば、加熱室の熱風吹出口相互間の吹出風量比率を調節でき、様々な態様の加熱調理が可能になる。
本発明は以下に掲げるような効果を奏するものである。
本発明では、複数の吹出口を備えたファンケーシングと、このファンケーシングの中に配置された遠心ファンと、この遠心ファンを正逆回転させる駆動手段とを備えた送風装置において、前記遠心ファンを正回転又は逆回転させることにより前記複数の吹出口相互間の吹出風量比率を変化させることとしたから、遠心ファンを正回転又は逆回転させることにより、複数の吹出口の風量比に関し正回転時と逆回転時の2種類の風量比を実現できる。風量比の切り替えは運転中に簡単に行える。送風装置内部の圧力損失が増大して送風効率が低下し、合計の吹出風量が減少してしまうこともない。風量の減少を補うため遠心ファンの回転数を上げる必要がないので騒音やエネルギー消費の増大といった問題もない。
また本発明では、前記遠心ファンから前記吹出口に至る流路の中に空気案内部材を配置したから、空気案内部材によって風量比の格差を大きなものとすることができる。
また本発明では、前記空気案内部材の角度を変更する角度変更手段を設けたから、空気案内部材の角度を変えることにより、空気案内部材をディフューザ又はスクロールとして機能させたり、あるいは遮蔽部材として機能させることができ、その機能の程度も様々に変えることができ、これによって複数の吹出口の風量比を様々に変化させることが可能となる。
また本発明では、前記空気案内部材の位置をシフトするシフト手段を設けたから、位置のシフトによって空気案内部材をディフューザ又はスクロールとして機能させたり、あるいは遮蔽部材として機能させることができ、その機能の程度も様々に変えることができ、これによって複数の吹出口の風量比を様々に変化させることが可能となる。
また本発明では、前記空気案内部材を前記気流内に出没させる出没手段を設けたから、空気案内部材により風量を制御する場合とそのようにしない場合とを任意に選択できる。また送風効率及び騒音低減を重視するか、あるいは吹出風量比率の調節を重視するかによって出没を選択することができる。
また本発明では、前記空気案内部材の動きとともに前記遠心ファンの回転方向及び回転数を制御することとしたから、全体の風量と風量比を同時に調節でき、時と場合に応じた最適な送風モードにすることができる。
また本発明では、加熱室に熱風を送り込んで加熱調理を行う加熱調理器において、上記のいずれかの送風装置をこの加熱調理器に搭載し、前記送風装置の複数の吹出口のいずれかと前記加熱室に設けた複数の熱風吹出口のいずれかとの間に個別の連通関係を形成したから、加熱室の熱風吹出口相互間の吹出風量比率を調節でき、様々な態様の加熱調理が可能になる。例えば、ローストチキン等の肉塊やピザといった、高速で熱風を吹き付ければその熱気衝撃が調理の進行を促進するような被調理物に適する調理方法と、スポンジケーキのように調理中に発泡する被調理物、あるいは最初から空気を多く含有している被調理物といった、熱気衝撃が調理の進行を妨げるような被調理物に適する調理方法とを、1台の加熱調理器で実現できる。
以下、本発明送風装置の第1実施形態を図1〜図3に基づき説明する。
送風装置1はファンケーシング10を有し、その中に遠心ファン20が配置されている。ファンケーシング10は中央部のボリュート室11から2個の吹出口12、13が互いに90゜の角度をなして延び出した形になっている。そのためファンケーシング10は正面から見ると略L字形をなす。ボリュート室11の正面中央には遠心ファン20の吸込部に整列する吸込口14が形設される。
遠心ファン20はディスク21に多数のファンブレード22を等角度間隔で配置したものである。ファンブレード22は直線状であり、ファンの中心と、ファンブレード自身のファン中心側の端とを結ぶ線に対し角度θをなす。第1実施形態の場合、θは時計方向回転に関し遅れ角をなし、その値は40゜である。遠心ファン20の直径d1とボリュート室11の内径Dとは次の関係を満たす寸法比になっている。
d1/D=0.8
ボリュート室11の内壁には互いに90゜の角度をなす位置に舌部15、16が設けられる。舌部15、16は吹出口12、13への入口の一部となる。
遠心ファン20に対しては、これを正逆回転させる駆動手段が設けられる。第1実施形態の場合、ファンケーシング10の外側に取り付けたモータ30(図1参照)が駆動手段となる。
送風装置1は次のように動作する。モータ30が遠心ファン20を図2において時計方向に回転(この回転を「正回転」とする)させると、吸込口14を通じて遠心ファン20の中に空気が吸い込まれる。遠心ファン20の中に吸い込まれた空気はファンブレード22の間を通る間に所定ベクトルの運動エネルギーを与えられ、遠心ファン20の外周部から吐出される。
遠心ファン20の外周部から吐出された空気は吹出口12又は13から吹き出されるが、この時の吹出風量は均等にはならない。図2の矢印A、Bはそれぞれ吹出口12、13から吹き出す気流を象徴する。矢印の方向が気流の方向、矢印の長さが風速、矢印の面積が風量を表す。図2の場合、吹出口12からの吹出風量と吹出口13からの吹出風量の比率は2:1である。
遠心ファン20を図3のように反時計方向に回転(この回転を「逆回転」とする)させた場合には吹出風量比率が変わる。図3の場合、吹出口12からの吹出風量と吹出口13からの吹出風量の比率は1:4となる。
上記のように、遠心ファン20の回転方向を反対にすることにより、吹出口12、13の吹出風量比率を2:1から1:4に切り替えることができる。
送風装置1には絞り装置やダンパ装置を設けないのでコスト増大や装置の大型化を招かない。また送風装置内部の圧力損失が増大して送風効率が低下し、合計の吹出風量が減少してしまうこともない。風量の減少を補うため遠心ファン20の回転数を上げる必要もなく、騒音やエネルギー消費の増大を招かずに済む。
図4に本発明送風装置の第2実施形態を示す。第2実施形態の送風装置1aは大部分の構成が第1実施形態の送風装置1と共通するので、説明の重複を避けるため、共通又は同種の構成要素には前に使用した符号をそのまま付すか又は接尾記号(この場合は「a」)を加えて付すものとし、説明は省略する。同じ原則を第3実施形態以降の実施形態の説明にも適用し、既述の構成要素については前に使用した符号をそのまま、あるいは接尾記号のみ変えて付し、支障のないかぎり説明を省略するものとする。
第2実施形態の送風装置1aではファンケーシング10aが矩形のボリュート室11aを有している。ボリュート室11aの形状がこのようになっていても、第1実施形態と略同等の作用効果を得ることができる。
図5及び図6に本発明送風装置の第3実施形態を示す。第3実施形態の送風装置1bにおいてはファンケーシング10bが単一の舌部19しか有していず、そのためファンケーシング10bの正面形状は一見「く」の字を思わせる形になっている。吹出口12bは先の方ほど広がった形にされ、吹出口13bは先の方ほどすぼまった形にされている。また遠心ファン20の直径d1とボリュート室11bの内径Dとは次の関係を満たす寸法比になっている。
d1/D=0.75
遠心ファン20から吹出口12b、13bの出口に至る流路の中に空気案内部材が配置される。吹出口12bの側の空気案内部材40は計4枚の翼板42により構成される。吹出口13bの側の空気案内部材41は計3枚の翼板42により構成される。空気案内部材40、41のそれぞれにおいて翼板42は窓の鎧戸あるいはブラインドのように組み合わせられており、気流の通過に関し次のような特性を有する。
遠心ファン20が正回転するとき、空気案内部材40は気流Aに対してディフューザとして働く。空気案内部材41は気流Aに対してスクロール(スクロール状案内部材)として働き、気流Bに対して遮蔽板として働く。そのため、気流Aは増強され、気流Bは抑制される。
遠心ファン20が逆回転するとき、空気案内部材40は気流Aに対して遮蔽板として働き、気流Bに対してスクロールとして働く。空気案内部材41は気流Bに対してディフューザとして働く。そのため、気流Aは抑制され、気流Bは増強される。
送風装置1bは次のように動作する。遠心ファン20が図5のように正回転したとき、遠心ファン20から吐出される気流Aは、空気案内部材41により吹出口13bの側から案内され吹出口12bの側に運ばれ、空気案内部材40を通過する際に風速を静圧に変換され、高静圧化される。すなわち、空気案内部材40はディフューザとして働き、空気案内部材41はスクロールとして働く。ゆえに、吹出口12bからの送風能力は空気案内部材40及び41により増強される。また、遠心ファン20から吐出される気流Bは、吹出口13bの側から吹き出される際に空気案内部材41により通過を阻害される。ゆえに、吹出口13bからの送風能力は空気案内部材41により抑制される。このため、吹出口12bからの吹出風量と吹出口13bからの吹出風量の比率は6:1となる。
遠心ファン20が図6のように逆回転したとき、遠心ファン20から吐出される気流Aは、吹出口12bの側から吹き出される際に空気案内部材40により通過を阻害される。ゆえに、吹出口12bからの送風能力は空気案内部材40により抑制される。また、遠心ファン20から吐出される気流Bは、空気案内部材40により吹出口12bの側から案内され吹出口13bの側に運ばれ、空気案内部材41を通過する際に風速を静圧に変換され、高静圧化される。すなわち、空気案内部材40はスクロールとして働き、空気案内部材41はディフューザとして働く。ゆえに、吹出口13bからの送風能力は空気案内部材40及び41により増強される。このため、吹出口12bからの吹出風量と吹出口13bからの吹出風量の比率は1:2となる。
上記のように、遠心ファン20の回転方向を反対にすることにより、吹出口12b、13bの吹出風量比率を6:1から1:2に切り替えることができる。空気案内部材40、41の存在は風量比の格差を大きなものにしている。なお、吹出風量比率は空気案内部材40、41の構造、寸法、設置位置、設置角度等によって自由に変更できるため、任意の吹出風量比率を設計段階で設定できる。
第3実施形態の場合、翼板42の断面形状はコストの安い平板状としたが、他の断面形状を採用してもよい。例えば円弧断面とすれば性能を一層向上できる。翼形断面とすれば性能向上に加えて低騒音化の効果が得られる。矩形断面、台形断面、三角形断面等でもよいが、台形断面や三角形断面の場合、静翼あるいは遮蔽板としての効果がやや低下する。この効果の低下を逆手にとり、吹出風量比率の設定に役立てることもできる。またファンケーシング10bのボリュート室11bを第2実施形態のように矩形とすることもできる。なお、これらは後述する第4実施形態〜第6実施形態についても言えることである。
図7〜図12に本発明送風装置の第4実施形態を示す。第4実施形態の送風装置1cは、第3実施形態で登場した空気案内部材を角度変更可能に取り付け、さらにこの空気案内部材に対し角度変更手段を設けたことを特徴とする。
すなわち吹出口12cの側の空気案内部材43を構成する計4枚の翼板45及び吹出口13cの側の空気案内部材44を構成する計3枚の翼板45はそれぞれ断面の中央部分をファンケーシング10cに軸支されており、軸線まわりに回動可能である。
空気案内部材43を構成する4枚の翼板45は歯車やリンクといった周知の連結機構で互いに連結されており、連動して角度を変える。同様に空気案内部材44を構成する3枚の翼板45も歯車やリンクといった周知の連結機構で互いに連結されており、連動して角度を変える。なお角度変更量は翼板45毎に異なったものとすることができる。
空気案内部材43に対しては角度変更手段46が、空気案内部材44に対しては角度変更手段47が、それぞれ設けられる。角度変更手段46は減速装置付のモータ等よりなり、いずれかの翼板45に作用して4枚の翼板45すべての角度を変える。同様に角度変更手段47も減速装置付のモータ等よりなり、いずれかの翼板45に作用して3枚の翼板45すべての角度を変える。
送風装置1cは次のように動作する。空気案内部材43、44を図7の角度(回動位置1)に置き、遠心ファン20を正回転させると、遠心ファン20から吐出される気流Aは、空気案内部材44により吹出口13cの側から案内され吹出口12cの側に運ばれ、空気案内部材43を通過する際に風速を静圧に変換され、高静圧化される。すなわち、空気案内部材43はディフューザとして働き、空気案内部材44はスクロールとして働く。ゆえに、吹出口12cからの送風能力は空気案内部材43及び44により増強される。また、遠心ファン20から吐出される気流Bは、吹出口13cの側から吹き出される際に空気案内部材44により通過を阻害される。ゆえに、吹出口13cからの送風能力は空気案内部材44により抑制される。このため、吹出口12cからの吹出風量と吹出口13cからの吹出風量の比率は6:1、風速比は3:1となる。
遠心ファン20を正回転させたまま、空気案内部材43、44を図8の角度(回動位置2)に角度変更すると、吹出口12cの側では空気案内部材43が気流Aの通る流路の幅を絞り込み、逆に吹出口13cの側では空気案内部材44が気流Bの通過を阻害しなくなる。このため、吹出口12cからの吹出風量と吹出口13cからの吹出風量の比率は2:1、風速比は3:1となる。
同じく遠心ファン20を正回転させたまま、空気案内部材43、44を図9の角度(回動位置3)に角度変更すると、回動位置1の場合に比べ、気流Aに対し、空気案内部材43がディフューザとして働き、空気案内部材44がスクロールとして働く度合いが一層強まる。従って吹出口12cからの送風能力は空気案内部材43及び44により一層増強される。他方気流Bに対しては、空気吹出口13cの側から吹き出される際に空気案内部材44がその通過を阻害する度合いが回動位置1の場合より一層強まる。従って吹出口13cからの送風能力は空気案内部材44により一層抑制される。このため、吹出口12cからの吹出風量と吹出口13cからの吹出風量の比率は8:1、風速比は4:1となる。
図10では、空気案内部材43、44の角度を図7と同じ(回動位置1)にしたうえで、遠心ファン20を逆回転させた。今度は気流Aは、吹出口12cの側から吹き出される際に空気案内部材43により通過を阻害される。ゆえに、吹出口12cからの送風能力は空気案内部材43により抑制される。他方吹出口13cの側では気流Bが空気案内部材43により吹出口12cの側から案内され吹出口13cの側に運ばれ、空気案内部材44を通過する際に風速を静圧に変換され、高静圧化される。すなわち、空気案内部材43はスクロールとして働き、空気案内部材44はディフューザとして働く。ゆえに、吹出口13cからの送風能力は空気案内部材43及び44により増強される。このため、吹出口12cからの吹出風量と吹出口13cからの吹出風量の比率は1:2、風速比は1:4となる。
図11では、空気案内部材43、44の角度を図8と同じ(回動位置2)にしたうえで、遠心ファン20を逆回転させた。今度は回動位置1の場合に比べ、気流Bに対し、空気案内部材43がスクロールとして働き、空気案内部材44がディフューザとして働く度合いが一層強まる。従って吹出口13cからの送風能力は空気案内部材43及び44により一層増強される。他方気流Aに対しては、空気吹出口12cの側から吹き出される際に空気案内部材43がその通過を阻害する度合いが回動位置1の場合より一層強まる。従って吹出口12cからの送風能力は空気案内部材43により一層抑制される。このため、吹出口12cからの吹出風量と吹出口13cからの吹出風量の比率は1:6、風速比は1:4となる。
図12では、空気案内部材43、44の角度を図9と同じ(回動位置3)にしたうえで、遠心ファン20を逆回転させた。今度は吹出口13cの側では空気案内部材44が気流Bの通る流路の幅を絞り込み、逆に吹出口12cの側では空気案内部材43が気流Aの通過を阻害しなくなる。このため、吹出口12cからの吹出風量と吹出口13cからの吹出風量の比率は1:1、風速比は1:3となる。
図7から図12までの状態における風量比と風速比の関係を表にまとめたものを図13に示す。このように角度変更手段46、47で空気案内部材43、44の角度を変え、且つ遠心ファン20の回転方向を変えることにより、空気案内部材43、44をディフューザ又はスクロールとして、あるいは遮蔽部材として機能させることができ、吹出風量比率と風速比を送風装置1cの運転中に様々に切り替えることができる。
上記の例では空気案内部材43、44の角度を3通りとし、遠心ファン20の回転方向を2通りとすることで6通りの風量比と風速比の組み合わせを実現したが、角度変更をもっときめ細かく行えばさらに多様な組み合わせを得ることができる。
また遠心ファン20の回転数も何段階かに切り替えることとすれば、風量比と風速比の組み合わせをさらに変化に富んだものにすることができる。
なお上記の例では空気案内部材43、44に個別に角度変更手段46、47を設けたが、これをやめ、1個の角度変更手段を空気案内部材43、44に共通に用いる構成とすることも可能である。
図14及び図15に本発明送風装置の第5実施形態を示す。第5実施形態の送風装置1dは、空気案内部材の位置をシフトすることにより風量比と風速比を変化させるようにしたことが特徴となっている。
図に示す空気案内部材48は計3枚の翼板49a、49b、49cにより構成される。空気案内部材48は第4実施形態における空気案内部材43の位置に配置してもよく、空気案内部材44の位置に配置してもよく、またその両方の位置に配置してもよい。
翼板49a、49b、49cはそれぞれファンケーシングに設けた案内溝50a、50b、50cに取り付けられ、取り付けられた案内溝に沿ってシフトする。翼板49a、49b、49cに対してシフト手段51を設ける。シフト手段51は例えばモータと送りネジの組み合わせにより実現できる。シフト手段51は翼板49a、49b、49cに対し個別に設けてもよく、単一のシフト手段51の動力を翼板49a、49b、49cに分配する構成であってもよい。
図14のように空気案内部材48が遠心ファン20に接近したときと、図15のように空気案内部材48が遠心ファン20から離れたときとで空気案内部材48の働きが変化するようにする。すなわち空気案内部材48がある時はディフューザ又はスクロールとして、またある時は遮蔽部材として機能するようにする。これは以下に述べるような手法で実現できる。
第1の手法は「翼板毎のシフトストロークを変える」というものである。すなわち図14のように空気案内部材48が遠心ファン20に接近したときは翼板49a、49b、49cが密集状態となって気流遮蔽度が高くなり、図15のように空気案内部材48が遠心ファン20から離れたときは翼板49a、49b、49cが散開状態となって気流遮蔽度が低くなる(逆に言えば気流が通り抜けやすくなる)よう、翼板毎のシフトストロークを変えるのである。
翼板毎のシフトストロークを変えるとは、例えば翼板49aについてはストローク大、翼板49cについてはストローク小、翼板49bについてはその中間とすることである。このように翼板毎に異なるストロークで動かすのは、シフト手段51が翼板毎に個別に設けられていれば簡単であるが、単一のシフト手段51の動力を3枚の翼板に分配する構成であっても、レバー機構、リンク機構等を利用することにより容易に実現できる。
「ストローク小」を一歩進め、「ストロークゼロ」とすることもできる。すなわち翼板の1枚を固定翼板としてもよい。
密集と散開の関係を逆転し、空気案内部材48が遠心ファン20に接近したときは翼板49a、49b、49cが散開状態となって気流遮蔽度が低くなり、逆に空気案内部材48が遠心ファン20から離れたときは翼板49a、49b、49cが密集状態となって気流遮蔽度が高くなるようにしてもよい。
第2の手法は「翼板毎のシフト方向を変える」というものである。すなわち案内溝50a、50b、50cを平行に配置せず、遠心ファン20から離れるほど互いの間隔が広がるよう放射状に配置するのである。このようにすれば、空気案内部材48が遠心ファン20に接近したときは翼板49a、49b、49cが自然に密集状態となり、空気案内部材48が遠心ファン20から離れたときは翼板49a、49b、49cが自然に散開状態となる。
翼板を異なる方向にシフトさせるについては、シフト手段51が翼板毎に個別に設けられていれば簡単であるし、単一のシフト手段51の動力を3枚の翼板に分配する構成であってもレバー機構、リンク機構等の利用により容易に実現できる。
第2の手法にあっても密集と散開の逆転が可能である。すなわち案内溝50a、50b、50cを遠心ファン20に近いほど互いの間隔が広く、遠心ファン20から離れるほど互いの間隔が狭まるように配置しておけばよい。
案内溝50a、50b、50cは直線状である必要はなく、適宜の曲線を描いていても構わない。
また、第1の手法と第2の手法をミックスして実施することも可能である。
2箇所に設けた空気案内部材48の一方を「密集」、他方を「散開」とすることにより、2通りの気流案内状態を選択できる。遠心ファン20の回転方向が2通りなので4通りの風量比と風速比の組み合わせを実現できるが、シフト位置をもっと細分化して「散開」の程度を異ならせるようにすれば、さらに多様な組み合わせを得ることができる。
また遠心ファン20の回転数も何段階かに切り替えることとすれば、風量比と風速比の組み合わせをさらに変化に富んだものにすることができる。
図16〜図19に本発明送風装置の第6実施形態を示す。第6実施形態の送風装置1eは、空気案内部材を流路内に出没させることにより風量比と風速比を変化させるようにしたことが特徴となっている。
遠心ファン20から吹出口12e、13eの出口に至る流路の中に空気案内部材が配置される。吹出口12eの側の空気案内部材52は計4枚の翼板54により構成される。吹出口13eの側の空気案内部材53は計3枚の翼板54により構成される。
図18に見られるように、翼板54は軸部55によりファンケーシング10eに回動可能に取り付けられている。回動可能範囲は図18のように翼板54がファンケーシング10eの内壁に倒れ伏す姿勢(これを「退避姿勢」と呼ぶ)と、図19のように翼板54がファンケーシング10eの内壁と直角に立ち上がった姿勢(これを「進出姿勢」と呼ぶ)との間である。出没手段56が翼板54に退避姿勢と進出姿勢のいずれかの姿勢をとらせる。出没手段56はモータやソレノイド等適当な動力手段により構成される。出没手段56は個々の翼板54に個別に設けてもよく、あるいは複数の翼板54が単一の出没手段56の動力を利用する構成としてもよい。
図16は空気案内部材52の翼板54が退避姿勢、空気案内部材53の翼板54が進出姿勢にある状態を示す。この状態で遠心ファン20を正回転させると、遠心ファン20から吐出される気流Aは、空気案内部材53により吹出口13eの側から案内され吹出口12eの側に運ばれる。すなわち、空気案内部材53はスクロールとして働く。ゆえに、吹出口12eからの送風能力は空気案内部材53により増強される。また、遠心ファン20から吐出される気流Bは、吹出口13eの側から吹き出される際に空気案内部材53により通過を阻害される。ゆえに、吹出口13eからの送風能力は空気案内部材53により抑制される。吹出口12eの側では、空気案内部材52が気流から退避しているため、空気の粘性による風損も、気流と翼板54との干渉音も発生しない。結果として、吹出口12bからの吹出風量と吹出口13bからの吹出風量の比率は7:1となる。
図17は空気案内部材52の翼板54が進出姿勢、空気案内部材53の翼板54が退避姿勢にある状態を示す。この状態で遠心ファン20を逆回転させると、遠心ファン20から吐出される気流Bは、空気案内部材52により吹出口12eの側から案内され吹出口13eの側に運ばれる。すなわち、空気案内部材52はスクロールとして働く。ゆえに、吹出口13eからの送風能力は空気案内部材52により増強される。また、遠心ファン20から吐出される気流Aは、吹出口12eの側から吹き出される際に空気案内部材52により通過を阻害される。ゆえに、吹出口12eからの送風能力は空気案内部材52により抑制される。吹出口13eの側では、空気案内部材53が気流から退避しているため、空気の粘性による風損も、気流と翼板54との干渉音も発生しない。結果として、吹出口12bからの吹出風量と吹出口13bからの吹出風量の比率は2:5となる。
上記のように、空気案内部材52、53の出没状態の切り替えと遠心ファン20の回転方向の切り替えにより、吹出口12e、13eの吹出風量比率を7:1から2:5に必要に応じ切り替えることができる。
また吹出口12e、13eのうち吹出風量の多い側では空気案内部材が気流から退避し、空気の粘性による風損も、気流と翼板54との干渉音も発生しなくなっているため、送風効率が高く、しかも低騒音となる。
吹出風量比率は空気案内部材52、53の構造、寸法、設置位置、設置角度等によって自由に変更できるため、任意の吹出風量比率を設計段階で設定できる。
翼板54の出没方式としては、上記のような起倒式でなく、ファンケーシング10eの壁に対し所定角度で直線的に出入りする方式を採用することもできる。
空気案内部材52、53の一方を進出姿勢とし、他方を退避姿勢とする動作方式だけでなく、両方とも退避姿勢とする、あるいは両方とも進出姿勢とするという動作方式も可能である。送風効率及び騒音低減を重視する場合は空気案内部材52、53を両方とも退避姿勢とし、吹出風量比率の調節を重視する場合には空気案内部材52、53を両方とも進出姿勢とするといった具合に、時と場合によって使い分けることができる。
このように空気案内部材52、53を「一方が進出、他方が退避」「両方とも退避」「両方とも進出」とすることにより、4通りの気流案内状態を選択できる。遠心ファン20の回転方向が2通りなので、これだけで8通りの風量比と風速比の組み合わせを実現できるが、空気案内部材52、53を進出と退避の中間位置にも止められるようにしておけば、さらに多様な組み合わせを得ることができる。
また遠心ファン20の回転数も何段階かに切り替えることとすれば、風量比と風速比の組み合わせをさらに変化に富んだものにすることができる。
以上、送風装置の第1実施形態から第6実施形態までを説明したが、これら各実施形態の送風装置(以下の説明においては各実施形態をまとめる形で符号「1」を用いる)は図20及び図21に示すように加熱調理器60に搭載することができる。
加熱調理器60は直方体状のキャビネット61を有する。キャビネット61の内部には直方体状の加熱室62が設けられる。加熱室62は正面壁63、上面壁64、底面壁65、左側面壁66、及び右側面壁67を有し、内法寸法は高さ220mm、幅390mm、奥行380mmとなっている。なお寸法関係の数字及び後述する風速関係の数字は単なる例示である。加熱室62の前面は開口68となり、開閉自在の断熱扉69がこれを覆う。
正面壁63の中には送風装置1が設置される。上面壁64の中には通風路70が形設され、左側面壁66の中には通風路71が形設される。通風路70は送風装置1の一方の吹出口との間に個別独立の連通関係を形成し、通風路71は送風装置1の他方の吹出口との間に個別独立の連通関係を形成する。
通風路70、71はそれぞれ加熱室62に向かって開口する熱風吹出口72、73を有する。また正面壁63には送風装置1の吸込口14が設けられる。熱風吹出口73と吸込口14は直径5mmの小孔の集合からなり、熱風吹出口72は直径11mmの小孔の集合からなる。
図21に見られるように、通風路70の中には第1ヒータ74が配置される。通風路71の中には第2ヒータ75が配置される。底面壁65には被調理物を載置するためのターンテーブル76が配置される。ターンテーブル76の上には被調理物の種類に応じ回転皿、網棚、2段網棚等の支持手段が載置される。77はターンテーブル駆動モータである。
右側面壁67は厚味のある形状となっており、その中に第1ヒータ74及び第2ヒータ75による加熱を補助する誘電加熱装置78が配置されている。また加熱調理器60全体の運転制御を行う制御部79が設けられている。右側面壁67の前面は操作パネル80(図20参照)となる。
加熱調理器60の動作は次の通りである。まず断熱扉69を開き、ターンテーブル76に回転皿、網棚、2段網棚等の支持手段の中から被調理物の種類に適合したものを取り付ける。その上に被調理物を直接、あるいは容器に入れた状態で置いて断熱扉69を閉じる。
断熱扉69を閉じた後、操作パネル80より調理条件を入力する。制御部79は入力された調理条件に基づき、予めプログラムされている複数の調理方法の中から最適のものを選択する。そして送風装置1、第1ヒータ74、第2ヒータ75、誘電加熱装置78、及びターンテーブル駆動モータ77を駆動し、加熱調理を開始する。
例えばローストチキンをつくる場合は、ターンテーブル76に網棚を設置し、その上に肉塊を置く。断熱扉69を閉じ、操作パネル80に表示されるメニューの中から「ローストチキン」を選択する。すると制御部79は送風装置1、第1ヒータ74、第2ヒータ75、誘電加熱装置78、及びターンテーブル駆動モータ77を「ローストチキン」調理モードで作動させる。
熱風吹出口72からは風速65km/h以上の熱風が吹き出し、熱風吹出口73からは風速30km/h以下の熱風が吹き出すよう、制御部79は送風装置1を制御する。この場合、被調理物に高速の熱風を吹き付ける熱気衝撃方式加熱調理となり、肉塊は高速で調理される。
次に、スポンジケーキをつくる場合は、ターンテーブル76に2段網棚を設置し、各段の上にケーキ生地を置く。断熱扉69を閉じ、操作パネル80に表示されるメニューの中から「スポンジケーキ」を選択する。すると制御部79は送風装置1、第1ヒータ74、第2ヒータ75、誘電加熱装置78、及びターンテーブル駆動モータ77を「スポンジケーキ」調理モードで作動させる。
今度は、熱風吹出口72から風速30km/h以下の熱風が吹き出し、熱風吹出口73からは風速40km/h以下の熱風が吹き出すよう、制御部79は送風装置1を制御する。この場合、2段熱風循環方式加熱調理となり、2段網棚の各段に置かれたケーキ生地はそれぞれふんわりとしたスポンジケーキに仕上がる。上方から吹き付ける熱風は低速であり、ふくらみつつあるケーキ生地を押しつぶすことはない。
このように、加熱室62を構成する壁のうち、異なる2面以上の壁面に熱風吹出口を設け、そこから吹き出す熱風の風速の組み合わせを選ぶことにより、多種多様な加熱調理が可能となる。熱風吹出口を設ける面の組み合わせとしては、上記のような上面と側面の組み合わせの他、上面と正面、上面と底面、側面と正面、側面と底面、底面と正面といった様々な組み合わせが可能である。断熱扉69に熱風吹出口を設け、断熱扉69を組み合わせの対象とすることもできる。また、3面以上の面に熱風吹出口を設けることとしてもよい。
また送風装置1の吹出風量比率、風量そのもの、及び風速を様々に変えることができることは送風装置1に関する第1実施形態から第6実施形態までの説明で述べた通りであるが、これに加えて第1ヒータ74及び第2ヒータ75の熱量を調節し、さらに誘電加熱装置78の加熱エネルギーを調節することにより、あるいはターンテーブル駆動モータ77の回転数も制御対象とすることにより、様々な被調理物、様々な調理法に対応できる。
以上、本発明の各種実施形態につき説明したが、この他発明の主旨を逸脱しない範囲でさらに種々の変更を加えて実施することが可能である。
本発明送風装置の第1実施形態を示す斜視図 第1実施形態の送風装置の断面図 同じく第1実施形態の送風装置の断面図にして、異なる動作状態を示すもの 本発明送風装置の第2実施形態を示す断面図 本発明送風装置の第3実施形態を示す断面図 同じく第3実施形態の送風装置の断面図にして、異なる動作状態を示すもの 本発明送風装置の第4実施形態を示す断面図 同じく第4実施形態の送風装置の断面図にして、異なる動作状態を示すもの 同じく第4実施形態の送風装置の断面図にして、さらに異なる動作状態を示すもの 同じく第4実施形態の送風装置の断面図にして、さらに異なる動作状態を示すもの 同じく第4実施形態の送風装置の断面図にして、さらに異なる動作状態を示すもの 同じく第4実施形態の送風装置の断面図にして、さらに異なる動作状態を示すもの 第4実施形態の送風装置における風量比と風速比の表 本発明送風装置の第5実施形態を示す部分斜視図 同じく第5実施形態の送風装置の部分斜視図にして、異なる動作状態を示すもの 本発明送風装置の第6実施形態を示す断面図 同じく第6実施形態の送風装置の断面図にして、異なる動作状態を示すもの 第6実施形態の送風装置の部分拡大断面図 同じく第6実施形態の送風装置の部分拡大断面図にして、異なる動作状態を示すもの 本発明加熱調理器の一実施形態を示す正面図にして、透視図法で表現したもの 上記加熱調理器の断面図 従来公知の送風装置の斜視図 図22の送風装置の断面図 従来公知の送風装置であって、別形式のものの斜視図 図24の送風装置の断面図
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e 送風装置
10、10a、10b、10c、10e ファンケーシング
12、12a、12b、12c、12e 吹出口
13、13a、13b、13c、13e 吹出口
21 遠心ファン
30 モータ(遠心ファン駆動手段)
40、41、43、44、48、52、53 空気案内部材
46、47 角度変更手段
51 シフト手段
56 出没手段
60 加熱調理器
62 加熱室
72、73 熱風吹出口

Claims (7)

  1. 複数の吹出口を備えたファンケーシングと、このファンケーシングの中に配置された遠心ファンと、この遠心ファンを正逆回転させる駆動手段とを備え、前記遠心ファンを正回転又は逆回転させることにより前記複数の吹出口相互間の吹出風量比率を変化させることを特徴とする送風装置。
  2. 前記遠心ファンから前記吹出口に至る流路の中に空気案内部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記空気案内部材の角度を変更する角度変更手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記空気案内部材の位置をシフトするシフト手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  5. 前記空気案内部材を前記気流内に出没させる出没手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  6. 前記空気案内部材の動きとともに前記遠心ファンの回転方向及び回転数を制御することを特徴とする請求項3〜請求項5に記載の送風装置。
  7. 加熱室に熱風を送り込んで加熱調理を行う加熱調理器において、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の送風装置をこの加熱調理器に搭載し、前記送風装置の複数の吹出口のいずれかと前記加熱室に設けた複数の熱風吹出口のいずれかとの間に個別の連通関係を形成したことを特徴とする加熱調理器。
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