JP2008088919A - ヒートポンプ機構およびヒートポンプ機構を有するドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

ヒートポンプ機構およびヒートポンプ機構を有するドラム式洗濯乾燥機 Download PDF

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Koji Kuno
功二 久野
Hiroshi Nishimura
博司 西村
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Abstract

【課題】安価にコンプレッサの防音を図ると共に、防音シートの確実な接続状態を維持で
きるヒートポンプ機構およびヒートポンプ機構を提供する。
【解決手段】コンプレッサ23、エバポレータ19、コンデンサ20、並びにこれらを連
結する冷媒循環配管からなるヒートポンプ機構29において、前記コンプレッサ23は、
1枚の連続した防音シート50を外周に巻きつけて、このシート50の左右端部を接続す
ることにより外周が囲われる構成で、このシートは、端部の所定の箇所にスリット51が
形成されてできた挿入部55と、他端部側に形成された嵌合穴58とを有し、コンプレッ
サ23の外周に巻きつける際に、挿入部55を嵌合穴58に挿入して接続することを特徴
とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヒートポンプ機構および洗濯物の乾燥用にヒートポンプを備えたドラム式洗
濯乾燥機に関する。
従来より、ドラム式洗濯乾燥機は、ヒートポンプ機構を備え、ヒートサイクルを利用し
て、衣類を乾燥させているものがある。
ヒートポンプ機構は、コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサから構成され、外箱の
下部に設置されておりこれらコンプレッサとエバポレータ、及びコンデンサ間には冷媒が
流れるための配管が設けられている。
このコンプレッサは、コンプレッサ支持台に接続され、コンプレッサ支持台には、コン
プレッサの防振支持脚として中空のゴム脚が支持台の嵌込穴に嵌めこまれていて、このゴ
ム脚により外箱下部からコンプレッサは一定距離ほど離間して保持されている。
ゴム脚の内部は、外箱に対して横方向にずれないためのボルトがゴム脚の上方から外箱
に打ち込まれており、このボルトはワッシャ及びボルト周囲の円筒部材によって保持され
ている。
このような構成の防振支持脚は、コンプレッサが振動した時に、ゴム脚と円筒部材、ワ
ッシャとが接触することで、振動を押さえる役目を果たしている。
このような構成においては、振動を抑えると共に振動により発生する音およびコンプレ
ッサの駆動音を防ぐ必要もある。
そこでこのコンプレッサの外周に防音材を巻きつけることによりコンプレッサの動作音
を外へ漏れないようなものが提案されている。
具体的には、シート状の防音材をコンプレッサ周囲に巻き付ける状態でコンプレッサを
囲うことで防音する構成であって、防音シートの外周表面に位置決定部を設け、位置決定
部と反対側の端部に位置決定部と接続できる巻き付け用糸を備えることで、防音シートを
コンプレッサに巻きつけた後、位置決定部に巻き付け用糸を巻きつけることで防音シート
を接続させるように構成されている(特許文献1参照)。
特開平6−185462号公報
しかしながら上記従来の構成のものでは、次の問題があった。
特許文献1のような構成では、コンプレッサを防音するために巻きつける際に、巻きつ
け用糸を使用して防音シートを接続させており、そのために防音シートに位置決定部や巻
きつけ用糸を別に設けなくてはならず、その分コストがかかっていた。
さらには、巻きつけ用糸は、コンプレッサの振動により、緩んだりして、接続が解けて
しまうという恐れもあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価にコンプレッサの防
音を図ると共に、防音シートの確実な接続状態を維持できるヒートポンプ機構およびヒー
トポンプ機構を有するドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明によるヒートポンプ機構は、コンプレッサ、エバポ
レータ、コンデンサ、並びにこれらコンプレッサ、エバポレータ及びコンデンサを連結す
る冷媒循環配管からなるヒートポンプ機構において、前記コンプレッサは、1枚の連続し
たシートを外周に巻きつけて、このシートの左右端部を接続することにより外周が囲われ
る構成で、このシートは、端部の所定の箇所に切り込みが形成されてできた挿入部と、他
端部側に形成された被挿入穴とを有し、前記コンプレッサの外周に巻きつける際に、前記
挿入部を前記被挿入穴に挿入して接続することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために本発明によるドラム式洗濯乾燥機は、外箱と、この外
箱の内部に配置され、衣類が収容されるドラムと、コンプレッサ、エバポレータ、コンデ
ンサ、並びにこれらコンプレッサ、エバポレータ及びコンデンサを連結する冷媒循環配管
からなり、前記ドラム内の衣類を乾燥させるヒートポンプ機構とを有し、前記コンプレッ
サは、1枚の連続したシートを外周に巻きつけて、左右端部を接続することにより外周が
囲われる構成で、このシートは、端部の所定の箇所に切り込みが形成されてできた挿入部
と、他端部側に形成された被挿入穴とを有し、前記コンプレッサの外周に巻きつける際に
、前記挿入部を前記被挿入穴に挿入して接続することを特徴とする。
上記構成によれば、1枚の連続したシート以外の別部品を使用せずにコンプレッサを囲
い防音することができるため、安価にコンプレッサの防音を図ると共に、防音シートの確
実な接続状態を維持することができる。
以下、本発明をドラム式洗濯乾燥機に適用した実施例について図1から図4を参照して
説明する。
図1は、ドラム式洗濯乾燥機の全体構成の概略を示す縦断正面図である。図2は、ドラ
ム式洗濯乾燥機の縦断右側面図である。図3は、(a)がコンプレッサ組立の側面図、(
b)が、コンプレッサ組立の上面図である。図4は、防音シートの正面図および側面図を
示す。
図1、2に示すように、ドラム式洗濯乾燥機1は全体として矩形箱状をしており、その
外郭を形成する外箱2の前面には円形状の洗濯物投入口3を形成し、この洗濯物投入口3
には開閉可能な扉4が取り付けられている。
そして外箱2内部には、水槽5が配設されていて、この水槽5は前面に開口部を有する
ドラム状を成すもので、外箱2の底面部に左右一対のサスペンション5aを介して横向き
に弾性支持されており、その支持形態は、前面の開口部に向かって上昇傾斜する形状であ
る。
この水槽5の前部には環状をなす水槽カバー6が設けられていて、後述するようにこの
水槽カバー6と洗濯物投入口3との間がベロー7によって水密に連通接続されている。
水槽5の閉塞された底面を構成する後端面部(図2中、右側の端面部)は十分な機械的
強度を有し、その背面にモータ9が取付けられている。またその上部には、給気口11が
形成されている。そのほか、水槽5の側面最底部には図示しない排水口が形成されており
、その下流には排水弁、排水ホースが接続されている。また水槽5の上面には可撓性ホー
スが接続されており、この可撓性ホースは外箱2の前方上部に設けられた洗剤ケースを介
して後部の給水口と繋がっている(いずれも図示せず)。
また水槽5の内部には、所定の間隙を有して径小のドラム8が配設されている。このド
ラム8の閉塞された底面は、強度十分の板厚とした例えば金属製のドラム支えとして機能
するように設けられている。このドラム支え中心部に取付けられたドラムシャフトは、水
槽5の底部の中心部から前記モータ9に取付けられている。これにより、ドラム8は、水
槽5と同じ傾斜をもって水槽5に回転可能に支持される。
また前記ドラム8には、周壁部のほぼ全域に通水および通風が可能な多数の孔8aが設
けられており(図2では一部のみ図示)、また胴部の内周部の数か所にバッフルが取付け
られている。
また上記した水槽カバー6は、中央部に開口部を有するリング状を成して、鉄板やステ
ンレス板等の金属、又はガラスや合成樹脂などの耐熱性である剛性材で構成されている。
この水槽カバー6は、その上部に排気口6aを形成しており、その外部には排気口6a
を覆い、連通する排気ダクト16が設けられている。
この排気ダクト16は、水槽カバー6を囲繞するように環状に設けられており、その排
気ダクト16の下部は、蛇腹状部を有する可撓性ダクト15を介して、水槽5の下方に設
けられた乾燥ユニット用ダクト13に接続されている。
この乾燥ユニット用ダクト13は外箱2内に前部から後方へ延びていて、その後部にフ
ァンケーシング17が設けられている。ファンケーシング17の上方に形成される吐出口
17bには、蛇腹状部を有する接続ダクト18aを介して給気ダクト18に接続されてい
る。給気ダクト18は、その先端部が水槽5の後端面の上部において前記給気口11と接
続されている。
ここで、水槽カバー6の排気口6aに接続された排気ダクト16、可撓性ダクト15、
乾燥ユニット用ダクト13、ファンケーシング17、接続ダクト18a、そして、水槽5
の給気口11に接続された給気ダクト18により、水槽5内と連通した循環送風路10を
構成している。循環送風路10のうちファンケーシング17内には、送風機14を構成す
るファンが配設され、ファンケーシング17の外部にファンモータが配設されている。
乾燥ユニット用ダクト13内には、ヒートポンプ機構29のエバポレータ(蒸発器)1
9とコンデンサ(凝縮器)20とが配設されている。ヒートポンプ機構29は、周知のよ
うに、コンプレッサ(圧縮機)23と、コンデンサ20と、エバポレータ19を順に冷媒
循環配管である配管28a、28b、28cと、によりサイクル状に接続して冷凍サイク
ルを構成するもので、コンプレッサ23を駆動することに伴い、冷媒がそれらを順に通っ
て循環するようになっている。このとき、コンデンサ20においては、冷媒が熱を放出し
て液化するようになっており、このコンデンサ20は循環空気の加熱手段として機能する
。また、エバポレータ19においては、冷媒が蒸発する際に周囲の熱を奪うことにより周
囲を冷却するようになっており、このエバポレータ19は循環空気の冷却手段として機能
する。そしてこの場合、送風機14やコンデンサ20およびエバポレータ19等のヒート
ポンプ機構29により乾燥機能手段を構成するもので、これらは外箱2内において水槽5
の下方に配設されており、外箱2内の底部である台板12に配置されている。また乾燥ユ
ニット用ダクト13に比して高さ方向に大きいコンプレッサ23は、外箱2の前面に向か
って上昇傾斜する水槽5の下方前方に配置されている。
このコンプレッサ23は、外箱2に設置する為の所定部品とともに組立てされており、
コンプレッサ組立21を形成している。
このコンプレッサ組立21は、図3に示すように構成されており、図3(b)はその平
面図、図3(a)は(b)のA−A線に沿う縦断側面図を示している。
コンプレッサ組立21は、例えば鋼板などの金属材料からなる支持台22と、この支持
台22上に固定される略円柱状のコンプレッサ23とを備え、それらを支える防振支持脚
30とから構成されている。
そして図2(b)に示すように、薄板状をなす支持台22は、略三角形状をなし、三箇
所の隅に外側に突出する円形の取付部24が形成されている。
そしてこの取付部24に防振支持脚30が取付られることにより、コンプレッサ23が
防振支持脚30を介して台板12に固定される構成となる。
この防振支持脚30は、弾性支持体25、スプリング31、及び取付ボルト26により
構成されているものであり、取付部24の孔部24aに弾性支持体25が挿入されて装着
されている。
この弾性支持体25は、上部弾性体25aと下部弾性体25bとの組み合わせで構成さ
れるものであって、上部弾性体25aが上述した孔部24aに挿入され、取付部24を挟
み込むように固定されている。
そして下部弾性体25bは、底板に載置されており、上部弾性体25aとの対向面にお
いて所定の隙間25a2を有するように離間して設置されている。
これら上部弾性体25aと下部弾性体25bは、例えばゴム製の内部が連通して中空状
に構成され、その連通穴に取付ボルト26の円柱部27が摺動可能に挿通されて設けられ
ている。
また円柱部の上端には、上部弾性体25aの上面に載置するようにワッシャ26aが取
り付けられており、円柱部27の下端は、外箱2の底を形成する台板12にねじ込まれて
いる。この構成の取付ボルト26によって、コンプレッサ23は台板12と位置決めがさ
れて、台板12に固定され取り付けられる。
また上部弾性体25aの下方部は円柱部27と離間して中空離間部が形成されている。
さらに弾性支持体25は、上部弾性体25aと下部弾性体25bのフランジ部により、
スプリング31を上下から挟み込んで挟持しており、上部弾性体25aと下部弾性体25
bの外周部に囲繞してスプリング31が接触し、上部弾性体25aとスプリング31との
接触部の下方は、上部弾性体25aの下端部、すなわち所定の隙間25a2に向かって傾
斜する傾斜部であるテーパ部が形成される構成をしている。
以上のようにしてコンプレッサ23は台板12の上に取付けられている。
そしてこのコンプレッサ23に、外周に防音シート50が一部重なって巻きつけられる
ことによってコンプレッサ組み立て21が構成される。
ここでこの防音シート50について、具体的に説明する。
この防音シート50は、図4に示すように連続する一枚の矩形状のシートで構成されて
おり、二重の層を有し外周側をフェルトシート50a、内周側をゴムシート50bとし、
一体にして形成されているものである。
そしてこの防音シート50には、右端部に上下方向に切り込みであるスリット51が形
成されていて、上部から上スリット52が切り込まれており、その位置の下側からも下ス
リット53が切り込まれている。
そのスリット51の切り込み位置の終点箇所には、小丸のスリット孔54が形成されて
いる。
そしてそのスリット51の位置から最右端部Rにかけての部分により挿入部55が構成
されており、この挿入部55は、スリット51の切り込み終点箇所から上下方向に向かっ
て傾斜を有し、山状の形状をしている。すなわち、上下方向から防音シート50の中心方
向へ末広がり形状の突形状をしている。
そのうち上挿入部56は、先端部が下方部分より幅に面積が大きい膨出部56aを有し
ている。
一方、防音シート50の左端部には、上下に被挿入穴である嵌合穴58が設けられてお
り、この嵌合穴58は、スリット51の切り込み位置の終点箇所に平行に形成されている

またこの嵌合穴58は、穴の長手方向が防音シート50の長手方向となるように形成さ
れており、横方向の長さが、上記した挿入部55の底部の長さ、すなわちスリット51の
切り込み位置の終点箇所から最右端部Rまでの長さより長い寸法で形成され、上下方向の
長さが、本防音シート50の厚さより大きい寸法で形成されている。
また上嵌合穴59の上部にはさらに長穴61が形成されており、この長穴61の横方向
の長さは、上記した上挿入部56の膨出部56aを含む全横幅寸法より小さく、膨出部5
6aの下部の窪み部56bの横幅寸法より長い寸法に形成されている。
そしてこれら嵌合穴58と長穴61は左右端が円形状に形成されており、余計な力が加
わっても裂けにくいように構成されている。
そしてこのような構成の防音シート50をコンプレッサ23の外周に巻きつけるのであ
るが、その巻き付け方法について、以下示す。
まず、防音シート50の最左端部Lをコンプレッサ23の外周に接触してあてて、防音
シート50のゴムシート50bがコンプレッサ23外周に接触するように反時計周りに巻
いていく。
すると、防音シート50を巻き終わると最右端部Rが、左端部を覆って重なる位置にく
る。そのとき、挿入部55の底部と嵌合穴58が同じ位置に重なるようにコンプレッサ2
3と防音シート50の長さを合わせて構成している。
そしてこの段階で、上下の嵌合穴58に上下の挿入部55をそれぞれ挿入する。このと
き挿入部55は、左端部の裏側に挿入されるため、コンプレッサ23の外周と接触して位
置することになる。
そしてこの挿入部55のうち上挿入部56は、先端にある膨出部56aを左端部に形成
された長穴61に再び挿入し、その膨出部56aは左端部の裏側から表側に位置するよう
になる。この際、長穴61は膨出部56aより小さい為、膨出部56aをすぼませて縮め
ることにより挿入することができるが、挿入した後は、元の形状に復元する為、膨出部5
6aは長穴61から抜けないようになる。
このようにすることにより、1枚の連続した防音シート50の左右端部をその防音シー
ト50自身により接続させて、コンプレッサ23の外周を囲うようにしている。
以上のようにして、コンプレッサ組立21が構成されており、台板12の上に取付けら
れている。
次に、上記のように構成された本実施例の作用について説明する。
まず、本来の洗濯乾燥機能としては、周知のように、洗い、すすぎ、脱水、乾燥行程を
実行するものである。
洗濯を行う場合には、扉4を開いて洗濯物(図示せず)を洗濯物投入口3を介して、ド
ラム8内に投入して収容する。そして洗剤を投入し、操作ボタンにおいて、例えば標準コ
ースが選択された場合には、図示しない制御装置が有する制御プログラムに基づき、洗い
、すすぎ、脱水、乾燥の各行程が自動的に行なわれる。
洗い行程では、まず排水弁を閉じ、給水口から水が可撓性ホースを介して水槽5内に供
給されて貯留される。そして、モータ9が駆動されて、ドラム8が低速で正逆両方向に回
転されることにより、ドラム8内の洗濯物が洗われる。この際、洗濯物と洗濯水をバッフ
ルが順次かき上げ、洗濯物及び洗濯水の撹拌を促進する。
洗い行程が終了すると、排水弁を開放して水槽5内の水を排出した後、中間脱水を行な
う。中間脱水は、モータ9によりドラム8を一方向に高速回転させることによって洗濯物
に含まれた水を遠心力により孔8aから排出させて行われる。この中間脱水が終了すると
つづいてすすぎ行程が行われる。すすぎ行程は、給水時に洗剤を使用しないところ以外は
洗い行程と同様に行なわれる。すすぎ行程が終了すると、最終脱水行程が行なわれる。最
終脱水行程は、中間脱水行程と同様に、水槽5内の水を排出した後、モータ9によりドラ
ム8を一方向に高速回転させることによって行われる。
この最終脱水行程が終了すると、次に乾燥行程が行なわれる。この乾燥行程では、モー
タ9によりドラム8を低速で正逆両方向に回転させると共に、送風機14、及びヒートポ
ンプ機構29のコンプレッサ23を駆動させる。このうち、送風機14を駆動すると、フ
ァンの送風作用により、図2の矢印Aで示すように、乾燥ユニット用ダクト13内の空気
がファンケーシング17側に吸引されると共に、吐出口17bから接続ダクト18aを介
して給気ダクト18側へ吐出される。
給気ダクト18へ吐出された空気は、給気口11から水槽5内へ供給される。水槽5内
へ供給された空気の多くは、ドラム8の孔8a通してドラム8内に供給される。
ドラム8内及び水槽5内の空気は、水槽5の前方に向かって流れ、扉4の後面やベロー
7にぶつかり、水槽5前部の排気口6aから排気ダクト16側へ排出される。排気ダクト
16側へ排出された空気は、下方の可撓性ダクト15を通り、乾燥ユニット用ダクト13
に戻されるようにして循環される。
また、コンプレッサ23が駆動されると、コンプレッサ23から高温高圧の冷媒がコン
デンサ20に流れ、ここで放熱して液化する。このとき、乾燥ユニット用ダクト13のコ
ンデンサ20を通る空気がそのコンデンサ20により加熱される。また、液化した冷媒は
、絞り手段であるキャピラリチューブを通過して減圧された後、エバポレータ19に流れ
、ここで周囲の熱を奪って気化する。このとき、乾燥ユニット用ダクト13のエバポレー
タ19を通る空気がそのエバポレータ19により冷却される。エバポレータ19で気化し
た冷媒はコンプレッサ23に戻り、再び圧縮されて高温高圧の冷媒となって吐出される。
このようにして、コンデンサ20により加熱された温風が、ドラム8内に供給されるこ
とにより、ドラム8内の洗濯物を加熱すると共に、洗濯物の水分を奪い、洗濯物を乾燥さ
せる。そして、水分を奪った空気が、乾燥ユニット用ダクト13のエバポレータ19を通
る過程で冷却されて、その空気に含まれる水分が凝縮して除湿される。除湿された空気が
、再びコンデンサ20を通る過程で加熱されて温風化され、温風がドラム8内に供給され
るというように循環する。このように水槽5内の空気が循環送風路10を通して循環され
ることに伴い、ドラム8内の洗濯物が乾燥される。
以上により、洗濯、乾燥運転が終了する。
以上のような各工程において、コンプレッサ23の作動時には、コンプレッサ23自身
の振動によるコンプレッサ取付部24の振動が発生する。この振動は、比較的小さいもの
でありコンプレッサ取付部24が弾性支持体25により挟持されたスプリング31が伸縮
することでコンプレッサ23の振動伝達を抑えることができる。さらにこのスプリング3
1の伸縮に併せて、接触部がスプリング31と摺動することで、コンプレッサ23の上下
の振動を抑制し、配管28への負荷を抑えることができる。
一方、ドラム8が回転するときには、その回転に同調して外箱2が振動し、とりわけ脱
水運転の際に発生する共振時には、外箱2に大きな振動が発生し、コンプレッサ23に振
動が伝達される。またドラムの回転数を増加させる時にコンプレッサ23自身が共振のた
めに大きな振動を発生する。
これら振動によるコンプレッサ組立21の動作は、まずスプリング31が伸縮する。そ
の場合、振幅が大きくスプリング31が上部弾性体25aと下部弾性体25bとの隙間2
5a2より大きく縮んだ場合には、スプリング31の弾性力と併わせて、上部弾性体25
aの下面と下部弾性体25bの上面との対向面が接触することで起こる弾性力が生まれる

またこの場合、上部弾性体25aと下部弾性体25bとが接触圧縮により、高さ方向に
縮んで横方向に膨らむようになり、弾性力が大きくなる。
このように、台板12からコンプレッサ23に対して大きな振動が伝わる場合で、スプ
リング31が隙間25a2を越えて縮小するようなときには、スプリング31の弾性力に
加えて、上部弾性体25aと下部弾性体25bとの接触による弾性力が加わり、より振動
を吸収することができる。
そしてさらに振動が大きい時は、上記二つの弾性力に加えて、中空離間部と円柱部27
との摩擦力、テーパ部とスプリング31との摩擦力が発生し、より振動を減衰することが
できる。
すなわち、このように構成した防振支持脚30を備えたコンプレッサ組立21であれば
、振動が大きくなるほど、弾性力、摩擦力が増加していき、その大きな振動を減衰吸収す
ることができる。
またこのようにコンプレッサ23の振動は吸収しているが、その振動音と共に、コンプ
レッサ23の駆動音も発生している。
特にこのコンプレッサ23の駆動音と振動音が共振するときはおおきな音が発生し、外
箱2の外部まで聞こえる恐れがあった。
しかし、本実施例のように、1枚の連続し防音シート50の左右端部をその防音シート
50自身により接続させて、コンプレッサ23の外周を囲うようにしており、コンプッサ
から発生する駆動音は、効果的に吸収される。
またコンプレッサ23は上記のように振動するが、スリット51により形成された挿入
部55を嵌合穴58に挿入することにより確実に接続される状態であるから、振動により
接続が外れたりすることはない。
そして振動して挿入部55が揺れたりしても、挿入部55の先端に膨出部56aが形成
されているため、嵌合穴58から挿入部55が抜けることがない。
また挿入部55が揺れたときには、スリット51の終端部に負荷がかかるが、終端部に
円形のスリット孔54を形成していることから、負荷が分散され、スリット51の終端部
から防音シート50が裂けることがない。
また、嵌合穴58から挿入部55を挿入して、さらに長穴61から挿入するようにした
ので、2度嵌め合わされており強固に接続されている為、一層挿入部55が抜けることは
ない。
以上のように本実施例によれば、コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサ、並びにこ
れらコンプレッサ、エバポレータ及びコンデンサを連結する冷媒循環配管からなるヒート
ポンプ機構において、コンプレッサ23の外周を囲う防音シート50を、右端部の所定の
箇所にスリット51を形成することにより挿入部55を作り、左端部側に挿入部55が挿
入できる大きさの嵌合穴58を形成するように構成し、この防音シート50を、コンプレ
ッサ23の外周に巻きつけて、挿入部55を嵌合穴58に挿入して接続するようにした。
そのため、余計な部品を使用することなく、防音シート50だけで円筒状に接続するこ
とにより、コンプレッサ23の外周を囲うことができ、防音を確実にすることができる。
したがって、1枚の連続した防音シート50に切り込みと穴を形成することだけで済む
為、安価な構成で、防音をすることができる。
さらに、コンプレッサ23の振動に対しても、防音シート50が確実に接続されること
から、接続が緩むことがなくより安定して防音することができる。
さらにコンプレッサ23の振動を抑える防振支持脚30を、防音シート50と組み合わ
せて設けたため、振動を減少させることができ、より効果的に防音することができる。
また従来のように別部品により防音シート50を接続していないため、コンプレッサ2
3に充填されている冷媒を回収する際にも、挿入された挿入部55を外すだけで、防音シ
ート50を外すことができるので、冷媒回収に係る時間を削減することができる。
また製品廃棄時にも、防音シート50を容易に外すことができるので脱着性に優れ、分
別廃棄やリサイクルにも優れた効果を有するものである。
また前記嵌合穴58を防音シート50の巻きつけ方向と平行に形成したことにより、挿
入部55を挿入しやすくなり、組み立て性が向上する。
また挿入部55を、末広がりの突状としたことにより嵌合穴58に容易に挿入しやすく
なるため、組み立てが一層容易にすることができる。
また防音シート50には、端部の所定の箇所に上下にスリット51を形成してできた上
下二つの挿入部55と、他端部側の上下に形成された2つの嵌合穴58とを形成し、上下
二つの挿入部55を二つの嵌合穴58に挿入することで接続することにより、上下方向で
確実に接続することができ、より一層確実な接続をすることができる。
また挿入部55の先端に膨出部56aを設けることにより、嵌合穴58に引っ掛かり、
抜けを防止することができるため、特にコンプレッサ23が振動した場合においても、よ
り強固な接続状態を維持することができる。
さらには、スリット51の終端部に円形のスリット孔54を形成したため、挿入部55
を嵌合穴58に挿入するときに挿入部55を変形させる自由度を有しているため、挿入さ
せやすい。また挿入時や、コンプレッサ23の振動時に防音シート50に負荷がかかって
も、防音シート50への負荷が分散することができる為、裂けることがない。
また嵌合穴58の両端を円弧状にしたため、同様に効果的に防音シート50が裂けるこ
とが防止できる。そのため、長寿命化が図れる。
なお、本発明によるヒートポンプ機構は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定され
るものではなく、エアコンや、冷蔵庫にも適用でき、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得る。
ドラム式洗濯乾燥機の全体構成の概略を示す縦断正面図 ドラム式洗濯乾燥機の縦断右側面図 (a)コンプレッサ組立の側面図、(b)コンプレッサ組立の上面図 防音シートの正面図および側面図
符号の説明
図面中、1 ドラム式洗濯乾燥機、2 外箱、3 洗濯物投入口、4 扉、5 水槽、
5a サスペンション、6 水槽カバー、6a 排気口、7 ベロー、8 ドラム、8a
孔、9 モータ、10 循環送風路、11 給気口、12 台板、13 乾燥ユニット
用ダクト、14 送風機、15 可撓性ダクト、16 排気ダクト、17 ファンケーシ
ング、17b 吐出口、18 給気ダクト、18a 接続ダクト、19 エバポレータ(
蒸発器)、20 コンデンサ(凝縮器)、21 コンプレッサ組立、22 支持台、23
コンプレッサ(圧縮機)、24 取付部、24a 孔部、25 弾性支持体、25a
上部弾性体、25a1 中空部、25a2 隙間、25a3 フランジ部、25a4 接
触部、25b 下部弾性体、25b3 フランジ部、25b4 接触部、26 取付ボル
ト(取付部材)、26a ワッシャ、27 円柱部、28、28a、28b、28c配管
、29 ヒートポンプ機構、30 防振支持脚、31 スプリング、50 防音シート、
50a フェルトシート、50b ゴムシート、51 スリット、53 下スリット、5
2 上スリット、54 スリット孔、55 挿入部、56 上挿入部、56a 膨出部、
56b 窪み部、57 下挿入部、58 嵌合穴、59 上嵌合穴、60 下嵌合穴、6
1 長穴、を示す。

Claims (7)

  1. コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサ、絞り手段、並びにこれらコンプレッサ、エ
    バポレータ、コンデンサ、及び絞り手段を連結する冷媒循環配管からなるヒートポンプ機
    構において、
    前記コンプレッサは、1枚の連続したシートを外周に巻きつけて、このシートの左右端
    部を接続することにより外周が囲われる構成で、
    このシートは、端部の所定の箇所に切り込みにより形成された挿入部と、
    他端部側に形成された被挿入穴とを有し、
    前記シートを前記コンプレッサの外周に巻きつける際に、前記挿入部を前記被挿入穴に
    挿入することにより接続することを特徴とするヒートポンプ機構。
  2. 前記被挿入穴をシートの巻きつけ方向に沿って形成し、前記挿入部は軸方向に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ機構。
  3. 前記挿入部を、末広がりの突状としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    ヒートポンプ機構。
  4. シートは、端部の所定の箇所に上下に切り込みを形成してできた上下二つの挿入部と、
    他端部側の上下に形成された2つの被挿入穴とを有し、
    上下二つの挿入部を二つの被挿入穴に挿入することで接続することを特徴とする請求項1
    乃至請求項3記載のヒートポンプ機構。
  5. 挿入部の先端は、被挿入穴から抜け防止の膨出部56aを有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載のヒートポンプ機構。
  6. 前記切り込みの終端部には円形の孔が形成され、
    前記被挿入穴の両端は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記
    載のヒートポンプ機構。
  7. 外箱と、
    この外箱の内部に配置され、衣類が収容されるドラムと、
    コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサ、絞り手段、並びにこれらコンプレッサ、エ
    バポレータ、コンデンサ、及び絞り手段を連結する冷媒循環配管からなり、前記ドラム内
    の衣類を乾燥させるヒートポンプ機構とを有し、
    前記コンプレッサは、1枚の連続したシートを外周に巻きつけて、左右端部を接続する
    ことにより外周が囲われる構成で、
    このシートは、端部の所定の箇所に切り込みにより形成された挿入部と、
    他端部側に形成された被挿入穴とを有し、
    前記シートを前記コンプレッサの外周に巻きつける際に、前記挿入部を前記被挿入穴に
    挿入することにより接続することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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