JP2008000260A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

ドラム式洗濯乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008000260A
JP2008000260A JP2006171227A JP2006171227A JP2008000260A JP 2008000260 A JP2008000260 A JP 2008000260A JP 2006171227 A JP2006171227 A JP 2006171227A JP 2006171227 A JP2006171227 A JP 2006171227A JP 2008000260 A JP2008000260 A JP 2008000260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
compressor
drum
vibration
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006171227A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yabuuchi
武之 薮内
Hisao Tatsumi
尚生 巽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Marketing Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Marketing Corp
Toshiba Home Appliances Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Consumer Marketing Corp, Toshiba Home Appliances Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006171227A priority Critical patent/JP2008000260A/ja
Publication of JP2008000260A publication Critical patent/JP2008000260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】コンプレッサ組立の振動を抑制するとともに、冷媒循環パイプの破損を防止する
ことができるドラム式洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】ヒートポンプ機構を有するドラム式洗濯乾燥機において、コンプレッサの防
振支持脚は、コンプレッサを台板に取り付ける取付部材と弾性支持体とで構成され、その
弾性支持体は、取付部材を挿通し内周と接触する連通穴を有する上部弾性体と下部弾性体
が上部弾性体と下部弾性体との対向面に所定の隙間を有して構成され、その上部弾性体と
下部弾性体とによりスプリングを挟持して、弾性支持体の外周と接触するように囲繞させ
るように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、洗濯物の乾燥用にヒートポンプを備えたドラム式洗濯乾燥機に関する。
従来より、ドラム式洗濯乾燥機は、ヒートポンプ機構を備え、ヒートサイクルを利用し
て、衣類を乾燥させているものがある。
ヒートポンプ機構は、コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサから構成され、外箱の
下部に設置されておりこれらコンプレッサとエバポレータ、及びコンデンサ間には冷媒が
流れるための配管が設けられている。
このコンプレッサは、コンプレッサ支持台に接続され、コンプレッサ支持台には、コン
プレッサの防振支持脚として中空のゴム脚が支持台22の嵌込穴に嵌めこまれていて、こ
のゴム脚により外箱下部からコンプレッサは一定距離ほど離間して保持されている。
ゴム脚の内部は、外箱に対して横方向にずれないためのボルトがゴム脚の上方から外箱
に打ち込まれており、このボルトはワッシャ及びボルト周囲の円筒部材によって保持され
ている。
このような構成の防振支持脚は、コンプレッサが振動した時に、ゴム脚と円筒部材、ワ
ッシャとが接触することで、振動を押さえる役目を果たしている。
また、上記以外のコンプレッサの支持構造としては、スプリングとゴム脚を併用して使
用するものが提案されている(特許文献1参照)。
この構造は、コンプレッサを外箱から離間して設置するように、コンプレッサ支持台と
外箱間をボルトにより所定距離をあけて固定しているもので、このコンプレッサの周囲に
スリーブを嵌挿し、そのスリーブの周囲に上弾性体と下弾性体を摺動自在に、上弾性体と
下弾性体との間に隙間を有するように嵌挿し、これら弾性体の周囲に離間してスプリング
が設置されるものである。
この構造によりコンプレッサの振動が大きい時には、上弾性体と下弾性体との隙間がな
くなり上弾性体と下弾性体が接触して振動を防止し、さらにスプリングの効果により振動
を防止する作用を有している。
実公昭49−39205号公報
しかしながら上記従来の構成のものでは、次の問題があった。
特許文献1のコンプレッサが駆動する場合、コンプレッサの振動は微小であり、コンプ
レッサに接続される配管が破損する恐れは少なかった。
しかし、ヒートポンプサイクルを備えた従来のドラム式洗濯乾燥機の場合、コンプレッ
サ自身の振動に加えて、水槽やドラムからの振動による加振が大きく発生する。
特に脱水時には低回転数域で布を均等にドラム内周に張り付かせることによりアンバラ
ンスを低減してから高回転域に移行していくが、ある程度の振動は水槽を支えるサスペン
ションから外箱に伝わり、ヒートポンプ機構が加振されてしまう。
するとコンプレッサはゴム脚によってエバポレータ、コンデンサとは異なる振動となる
ため、配管に負荷がかかり、配管が破損する可能性があった。
また、輸送時や落下時にもコンプレッサが脱水時以上に多大な振動になり、配管が破損
する恐れもあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的はコンプレッサの振動を抑制
するとともに、ヒートポンプ機構の破損を防止することができるドラム式洗濯乾燥機を提
供するにある。
上記の目的を達成するために本発明によるドラム式洗濯乾燥機は、外箱と、この外箱の
内部に配置され、衣類が収容されるドラムと、前記外箱内に防振支持脚を介して台板上に
設けられるコンプレッサと、前記コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサ、並びにこれ
らコンプレッサ、エバポレータ及びコンデンサを連結する冷媒循環配管からなり、ドラム
内の衣類を乾燥させるヒートポンプ機構とを具備し、前記コンプレッサの防振支持脚は、
コンプレッサを台板上に取付ける取付部材と、上部弾性体と下部弾性体とから構成され、
前記取付部材を内周と接触する状態で挿通する連通穴を有し、上部弾性体と下部弾性体と
の対向面間に所定の隙間を設けて配置した弾性支持体と、上部弾性体と下部弾性体とによ
り挟持され、弾性支持体の外周面と接触するように囲繞されるスプリングとから構成され
ることを主たる特徴とする。
上記構成によれば、防振支持脚は、弾性支持体を上部弾性体と下部弾性体との対向面に
所定の隙間を有して構成し、弾性支持体の外周にスプリングを接触するように囲繞して構
成したため、コンプレッサの振動が大きい時に、スプリングと弾性支持体の摩擦力と、上
部弾性体と下部弾性体とが接触することにより起こる弾性力とにより、コンプレッサの振
動を減衰吸収することで効果的にヒートポンプ機構の配管の破損を防止し、ドラム式選択
乾燥機の信頼性を向上させることができる。
<第1実施例>
以下、本発明の第1実施例について図1から図8を参照して説明する。
図1は、ドラム式洗濯乾燥機の全体構成の概略を示す縦断正面図である。図2は、ドラ
ム式洗濯乾燥機の縦断右側面図である。図3は、(a)がコンプレッサ組立の側面図、(
b)が、コンプレッサ組立の上面図である。
図4は、取付ボルトの外観図を示し、図5は、コンプレッサの支持構造を示したもので
半断面図を図示している。図6、図7もコンプレッサの支持構造を示したもので半断面図
を図示している。
図1、2に示すように、ドラム式洗濯乾燥機1は全体として矩形箱状をしており、その
外郭を形成する外箱2の前面には円形状の洗濯物投入口3を形成し、この洗濯物投入口3
には開閉可能な扉4が取り付けられている。
そして外箱2内部には、水槽5が配設されていて、この水槽5は前面に開口部を有する
ドラム状を成すもので、外箱2の底面部に左右一対のサスペンション5aを介して横向き
に弾性支持されており、その支持形態は、前面の開口部に向かって上昇傾斜する形状であ
る。
この水槽5の前部には環状をなす水槽カバー6が設けられていて、後述するようにこの
水槽カバー6と洗濯物投入口3との間がベロー7によって水密に連通接続されている。
水槽5の閉塞された底面を構成する後端面部(図2中、右側の端面部)は十分な機械的
強度を有し、その背面にモータ9が取付けられている。またその上部には、給気口11が
形成されている。そのほか、水槽5の側面最底部には図示しない排水口が形成されており
、その下流には排水弁、排水ホースが接続されている。また水槽5の上面には可撓性ホー
スが接続されており、この可撓性ホースは外箱2の前方上部に設けられた洗剤ケースを介
して後部の給水口と繋がっている(いずれも図示せず)。
また水槽5の内部には、所定の間隙を有して径小のドラム8が配設されている。このド
ラム8の閉塞された底面は、強度十分の板厚とした例えば金属製のドラム支えとして機能
するように設けられている。このドラム支え中心部に取付けられたドラムシャフトは、水
槽5の底部の中心部から前記モータ9に取付けられている。これにより、ドラム8は、水
槽5と同じ傾斜をもって水槽5に回転可能に支持される。
また前記ドラム8には、周壁部にのほぼ全域に通水および通風が可能な多数の孔8aが
設けられており(図2では一部のみ図示)、また胴部の内周部の数か所にバッフルが取付
けられている。
また上記した水槽カバー6は、中央部に開口部を有するリング状を成して、鉄板やステ
ンレス板等の金属、又はガラスや合成樹脂などの耐熱性である剛性材で構成されている。
この水槽カバー6は、その上部に排気口6aを形成しており、その外部には排気口6a
を覆い、連通する排気ダクト16が設けられている。
この排気ダクト16は、水槽カバー6を囲繞するように環状に設けられており、その排
気ダクト16の下部は、蛇腹状部を有する可撓性ダクト15を介して、水槽5の下方に設
けられた乾燥ユニット用ダクト13に接続されている。
この乾燥ユニット用ダクト13は外箱2内に前部から後方へ延びていて、その後部にフ
ァンケーシング17が設けられている。ファンケーシング17の上方に形成される吐出口
17bには、蛇腹状部を有する接続ダクト18aを介して給気ダクト18に接続されてい
る。給気ダクト18は、その先端部が水槽5の後端面の上部において前記給気口11と接
続されている。
ここで、水槽カバー6の排気口6aに接続された排気ダクト16、可撓性ダクト15、
乾燥ユニット用ダクト13、ファンケーシング17、接続ダクト18a、そして、水槽5
の給気口11に接続された給気ダクト18により、水槽5内と連通した循環送風路10を
構成している。循環送風路10のうちファンケーシング17内には、送風機14を構成す
るファンが配設され、ファンケーシング17の外部にファンモータが配設されている。
乾燥ユニット用ダクト13内には、ヒートポンプ機構29のエバポレータ(蒸発器)1
9とコンデンサ(凝縮器)20とが配設されている。ヒートポンプ機構29は、周知のよ
うに、コンプレッサ(圧縮機)23と、コンデンサ20と、エバポレータ19を順に冷媒
循環配管である配管28a、28b、28cと、によりサイクル状に接続して冷凍サイク
ルを構成するもので、コンプレッサ23を駆動することに伴い、冷媒がそれらを順に通っ
て循環するようになっている。このとき、コンデンサ20においては、冷媒が熱を放出し
て液化するようになっており、このコンデンサ20は循環空気の加熱手段として機能する
。また、エバポレータ19においては、冷媒が蒸発する際に周囲の熱を奪うことにより周
囲を冷却するようになっており、このエバポレータ19は循環空気の冷却手段として機能
する。そしてこの場合、送風機14やコンデンサ20およびエバポレータ19等のヒート
ポンプ機構29により乾燥機能手段を構成するもので、これらは外箱2内において水槽5
の下方に配設されており、外箱2内の底部である台板12に配置されている。また乾燥ユ
ニット用ダクト13に比して高さ方向に大きいコンプレッサ23は、外箱2の前面に向か
って上昇傾斜する水槽5の下方前方に配置されている。
このコンプレッサ23は、外箱2に設置する為の所定部品とともに組立てられており、
コンプレッサ組立21を形成している。
このコンプレッサ組立21は、図3に示すように構成されており、図3(b)はその平
面図、図3(a)は(b)のA−A線に沿う縦断側面図を示している。
コンプレッサ組立21は、例えば鋼板などの金属材料からなる支持台22と、この支持
台22上に固定される略円柱状のコンプレッサ23とを備え、それらを支える防振支持脚
30とから構成されている。
そして図2(b)に示すように、薄板状をなす支持台22は、略三角形状をなし、三箇
所の隅に外側に突出する円形の取付部24が形成されている。
そしてこの取付部24に防振支持脚30が取付られることにより、コンプレッサ23が
防振支持脚30を介して台板12に固定される構成となる。
この防振支持脚30は、図5に示すように弾性支持体25、スプリング31、及び取付
ボルト26により構成されているものであり、取付部24の孔部24aに弾性支持体25
が挿入されて装着されている。
この弾性支持体25は、上部弾性体25aと下部弾性体25bとの組み合わせで構成さ
れるものであって、上部弾性体25aが上述した孔部24aに挿入され、取付部24を挟
み込むように固定されている。
そして下部弾性体25bは、底板に載置されており、上部弾性体25aとの対向面にお
いて所定の隙間aを有するように離間して設置されている。
これら上部弾性体25aと下部弾性体25bは、例えばゴム製の内部が連通して中空状
に構成され、その連通穴である中空部25a1、25b1には図4に示す取付部材である
取付ボルト26の円柱部27が摺動可能に挿通されて設けられている。
また円柱部27の上端には、上部弾性体25aの上面に載置するようにワッシャ26a
が取り付けられており、円柱部27の下端は、外箱2の底を形成する台板12にねじ込ま
れている。この構成の取付ボルト26によって、コンプレッサ23は台板12と位置決め
がされて、台板12に固定され取り付けられる。
また上部弾性体25aの中空部25a1の下方部は円柱部27と離間して中空離間部2
5a2が形成されている。
さらに弾性支持体25は、上部弾性体25aと下部弾性体25bのフランジ部25a3
,25b3により、スプリング31を上下から挟み込んで挟持しており、上部弾性体25
aと下部弾性体25bの外周部の接触部25a4、25b4に囲繞してスプリング31が
接触し、上部弾性体25aとスプリング31との接触部25a4より下方は、上部弾性体
25aの下端部、すなわち所定の隙間aに向かって傾斜する傾斜部であるテーパ部25a
5が形成される構成をしている。
以上のようにして、コンプレッサ組立21が構成されており、台板12の上に取付けら
れている。
次に、上記のように構成された本実施例の作用について説明する。
まず、本来の洗濯乾燥機能としては、周知のように、洗い、すすぎ、脱水、乾燥行程を
実行するものである。
洗濯を行う場合には、扉4を開いて洗濯物(図示せず)を洗濯物投入口3を介して、ド
ラム8内に投入して収容する。そして洗剤を投入し、操作ボタンにおいて、例えば標準コ
ースが選択された場合には、図示しない制御装置が有する制御プログラムに基づき、洗い
、すすぎ、脱水、乾燥の各行程が自動的に行なわれる。
洗い行程では、まず排水弁を閉じ、給水口から水が可撓性ホースを介して水槽5内に供
給されて貯留される。そして、モータ9が駆動されて、ドラム8が低速で正逆両方向に回
転されることにより、ドラム8内の洗濯物が洗われる。この際、洗濯物と洗濯水をバッフ
ルが順次かき上げ、洗濯物及び洗濯水の撹拌を促進する。
洗い行程が終了すると、排水弁を開放して水槽5内の水を排出した後、中間脱水を行な
う。中間脱水は、モータ9によりドラム8を一方向に高速回転させることによって洗濯物
に含まれた水を遠心力により孔8aから排出させて行われる。この中間脱水が終了すると
つづいてすすぎ行程が行われる。すすぎ行程は、給水時に洗剤を使用しないところ以外は
洗い行程と同様に行なわれる。すすぎ行程が終了すると、最終脱水行程が行なわれる。最
終脱水行程は、中間脱水行程と同様に、水槽5内の水を排出した後、モータ9によりドラ
ム8を一方向に高速回転させることによって行われる。
この最終脱水行程が終了すると、次に乾燥行程が行なわれる。この乾燥行程では、モー
タ9によりドラム8を低速で正逆両方向に回転させると共に、送風機14、及びヒートポ
ンプ機構29のコンプレッサ23を駆動させる。このうち、送風機14を駆動すると、フ
ァンの送風作用により、図2の矢印Aで示すように、乾燥ユニット用ダクト13内の空気
がファンケーシング17側に吸引されると共に、吐出口17bから接続ダクト18aを介
して給気ダクト18側へ吐出される。
給気ダクト18へ吐出された空気は、給気口11から水槽5内へ供給される。水槽5内
へ供給された空気の多くは、ドラム8の孔8a通してドラム8内に供給される。
ドラム8内及び水槽5内の空気は、水槽5の前方に向かって流れ、扉4の後面やベロー
7にぶつかり、水槽5前部の排気口6aから排気ダクト16側へ排出される。排気ダクト
16側へ排出された空気は、下方の可撓性ダクト15を通り、乾燥ユニット用ダクト13
に戻されるようにして循環される。
また、コンプレッサ23が駆動されると、コンプレッサ23から高温高圧の冷媒がコン
デンサ20に流れ、ここで放熱して液化する。このとき、乾燥ユニット用ダクト13のコ
ンデンサ20を通る空気がそのコンデンサ20により加熱される。また、液化した冷媒は
、キャピラリチューブを通過して減圧された後、エバポレータ19に流れ、ここで周囲の
熱を奪って気化する。このとき、乾燥ユニット用ダクト13のエバポレータ19を通る空
気がそのエバポレータ19により冷却される。エバポレータ19で気化した冷媒はコンプ
レッサ23に戻り、再び圧縮されて高温高圧の冷媒となって吐出される。
このようにして、コンデンサ20により加熱された温風が、ドラム8内に供給されるこ
とにより、ドラム8内の洗濯物を加熱すると共に、洗濯物の水分を奪い、洗濯物を乾燥さ
せる。そして、水分を奪った空気が、乾燥ユニット用ダクト13のエバポレータ19を通
る過程で冷却されて、その空気に含まれる水分が凝縮して除湿される。除湿された空気が
、再びコンデンサ20を通る過程で加熱されて温風化され、温風がドラム8内に供給され
るというように循環する。このように水槽5内の空気が循環送風路10を通して循環され
ることに伴い、ドラム8内の洗濯物が乾燥される。
以上により、洗濯、乾燥運転が終了する。
以上のような各工程において、コンプレッサ23の作動時には、コンプレッサ23自身
の振動によるコンプレッサ取付部24の振動が発生する。この振動は、比較的小さいもの
でありコンプレッサ取付部24が弾性支持体25により挟持されたスプリング31が伸縮
することでコンプレッサ23の振動伝達を抑えることができる。さらにこのスプリング3
1の伸縮に併せて、接触部25a4、25b4がスプリング31と摺動することで、コン
プレッサ23の上下の振動を抑制し、配管28への負荷を抑えることができる。さらにこ
の場合、テーパ部25a5とスプリング31の間に形成される中間離間部25a2の隙間
によって、スプリング31が左右に振れる自由度を有しているため、コンプレッサ23の
横の振動に対してもスプリング31は吸収することができる。
一方、ドラム8が回転するときには、その回転に同調して外箱2が振動し、とりわけ脱
水運転の際に発生する共振時には、外箱2に大きな振動が発生し、コンプレッサに振動が
伝達される。またドラムの回転数を増加させる時にコンプレッサ23自身が共振のために
大きな振動を発生する。
これら振動によるコンプレッサ組立21の動作は、まずスプリング31が伸縮する。そ
の場合、振幅が大きくスプリング31が上部弾性体25aと下部弾性体25bとの隙間a
より大きく縮んだ場合には、スプリング31の弾性力と併わせて、上部弾性体25aの下
面と下部弾性体25bの上面との対向面が接触することで起こる弾性力が生まれる。
この弾性力は、テーパー部の先端部が変形して下部弾性体25bとの接触面積が広がる
ことにより発生するが、スプリング31の縮小がさらに大きいと、テーパ部25a5は横
方向に膨らむことからテーパ部の断面積が大きくなり、より下部弾性体25bとの接触面
積が広がり弾性力が増加することになる。
すなわちコンプレッサ23の振動による沈み込みが大きくなるに従い、上部弾性体25
aのテーパ部25a5と下部弾性体25bとの接触面積が大きくなり、徐々に弾性力を大
きくすることができる。
またこの場合、上部弾性体25aと下部弾性体25bとが接触圧縮により、高さ方向に
縮んで横方向に膨らむようになる。そしてその膨らんだ部分は、内側方向つまり中空離間
部25a2方向に延びて、取付ボルト26の円柱部27に接触するようになる。すると、
上部弾性体25aと下部弾性体25bとの接触による弾性力に加えて、中空離間部25a
2において上部弾性体25aと円柱部27とが摺動接触することによる摩擦力も発生する
さらには、上部弾性体25aは、高さ方向に縮むことにより、テーパ部25a5分が外
周方向に膨らむ様相を呈す。すると接触部25a4の直下のテーパ部25a5とスプリン
グ31とが接触するようになり、この部分でも、上部弾性体25aとスプリング31とが
摺動接触することによる摩擦力が発生するようになる。
このように、台板12からコンプレッサ23に対して大きな振動が伝わる場合で、スプ
リング31が隙間aを越えて縮小するようなときには、スプリング31の弾性力に加えて
、上部弾性体25aと下部弾性体25bとの接触による弾性力が加わり、より振動を吸収
することができる。
そしてさらに振動が大きい時は、上記二つの弾性力に加えて、中空離間部25a2と円
柱部27との摩擦力、テーパ部25a5とスプリング31との摩擦力が発生し、より振動
を減衰することができる。
すなわち、このように構成した防振支持脚30を備えたコンプレッサ組立21であれば
、振動が大きくなるほど、弾性力、摩擦力が増加していき、その大きな振動を減衰吸収す
ることができる。
特に、スプリング31が隙間aを越えて縮小するようなときには、例えば、テーパ部2
5a5を有してないものであれば、上部弾性体25aと下部弾性体25bが接触した時に
は、バネ定数が大きくなり弾性力が大きくなってしまう。そのためコンプレッサ23の固
有振動数が大きくなり騒音が発生してしまう問題を有していた。しかし本実施例ではテー
パ部25a5を設けているため、テーパ部25a5の接触断面積が徐々に広がることから
弾性力は徐々に大きくなっていく。そのため、コンプレッサ23の沈み込みが大きい時で
も、バネ定数を徐々に大きくできることから効果的に振動を吸収することができる。
またコンプレッサ23が一様な重量でない場合や、組み立て誤差の場合、配管の設置状
況等では、3つの取付部24に均等に加重がかからないことがある。この場合、3つの弾
性支持体25のうち幾つかが隙間aがない状態となる場合も考えられるが、このような隙
間の無い状態になったとしても、テーパ部25a5を設けているため、徐々に弾性力を増
加することができ、効果的に振動を吸収することができる。
以上のように本実施例によれば、コンプレッサ組立21の振動を防止することができる
ので、前記振動に伴う配管28a、28b、28cの応力の発生を抑制することができ、
配管28a、28b、28cの破損を防止することができる。
また、前記破損を防止することで、配管28a、28b、28cひいてはヒートポンプ
29の寿命を長く延ばすことができる。
なお、このような効果を有する弾性支持体25として、図6の構成のよる弾性支持体3
5のものを使用してもよい。この場合、下部弾性体35bに傾斜部であるテーパ部35b
5を設けることで上述した弾性支持体25と同様な効果が得られる。
またさらに、図7のように上述した図5、図6の弾性体を組み合わせた弾性支持体45
としてもよい。この例では、傾斜部であるテーパ部25a5、35a5を有する上部弾性
体25aと下部弾性体35bとを組み合わせることにで、徐々に弾性力が増加することに
よるコンプレッサ23振動の吸収をより効果的にすることができる。
<第2実施例>
第1の実施例と異なる構成につき、図8乃至図10を参照して説明する。
図8は、本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なるところを説明する
。図8は、防振支持脚30を拡大して示した図である。尚、第1実施例と同一部分には同
一符号を付している。
第1の実施例による、図5と異なる点は、上部弾性体の形状であって、図8に示すよう
に、上部弾性体55aのスプリング31と接触する接触部55a4を下方まで延長し、上
部弾性体55aの外周の略全体がスプリング31と接触するようにしている。
さらに、中空離間部55a2において、傾斜部であるテーパ部を内側から外側に円柱部
27から離れるように傾斜させて設けていることで図5と異なる。
テーパ部55a5による効果は、上部弾性体55aと下部弾性体55bとが接触した場
合には、実施例1と同様な作用により、上部弾性体55aと下部弾性体55bとの接触面
がテーパ部55a5の圧縮変形で横方向に膨らむことにより弾性力が増加する。またさら
に、このテーパ部55a5は、外周方向への変形が上部弾性体55aの略外周全域で接触
するスプリング31によって抑制され、スプリング31と接触部55a4との強い摩擦力
が加わることになる。
したがって、この実施例によれば、上部弾性体55aの外周略全体をスプリング31と
接触させ、テーパ部55a5を中空離間部55a2に形成することにより、スプリング3
1の摩擦力による振動の減衰を効果的に発揮できる。
なお、このような効果を有する防振支持部脚30として、図9の構成のよる弾性支持体
65のものを使用してもよい。この場合、下部弾性体65bにテーパ部65b5を設ける
ことで上述した弾性支持体55と同様な効果が得られる。
またさらに、図10のように上述した図8、図9の弾性体を組み合わせた防振支持脚3
0としてもよい。この例では、テーパ部55a5、65b5を上部弾性体55aと下部弾
性体65bと双方に有する構成とすることで、徐々に弾性力が増加することによるコンプ
レッサ23振動の吸収をより効果的にすることができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を
逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
ドラム式洗濯乾燥機の全体構成の概略を示す縦断正面図 ドラム式洗濯乾燥機の縦断右側面図 (a)コンプレッサ組立の側面図、(b)コンプレッサ組立の上面図 取付ボルトの外観図 コンプレッサの防振支持脚構造の半断面図 本発明の図5相当図 本発明の図5相当図 本発明の第2実施例を示す図5相当図 本発明の第2実施例を示す図5相当図 本発明の第2実施例を示す図5相当図
符号の説明
図面中、1 ドラム式洗濯乾燥機、2 外箱、3 洗濯物投入口、4 扉、5 水槽、
5a サスペンション、6 水槽カバー、6a 排気口、7 ベロー、8 ドラム、8a
孔、9 モータ、10 循環送風路、11 給気口、12 台板、13 乾燥ユニット
用ダクト、14 送風機、15 可撓性ダクト、16 排気ダクト、17 ファンケーシ
ング、17b 吐出口、18 給気ダクト、18a 接続ダクト、19 エバポレータ(
蒸発器)、20 コンデンサ(凝縮器)、21 コンプレッサ組立、22 支持台、23
コンプレッサ(圧縮機)、24 取付部、24a 孔部、25 弾性支持体、25a
上部弾性体、25a1 中空部、25a2 中空離間部、25a3 フランジ部、25a
4 接触部、25a5 テーパ部、25b 下部弾性体、25b3 フランジ部、25b
4 接触部、26 取付ボルト(取付部材)、26a ワッシャ、27 円柱部、28、
28a、28b、28c配管、29 ヒートポンプ機構、30 防振支持脚、31 スプ
リングを示す。

Claims (5)

  1. 外箱と、
    この外箱の内部に配置され、衣類が収容されるドラムと、
    前記外箱内に防振支持脚を介して台板上に設けられるコンプレッサと、
    前記コンプレッサ、エバポレータ、コンデンサ、並びにこれらコンプレッサ、エバポレ
    ータ及びコンデンサを連結する冷媒循環配管からなり、ドラム内の衣類を乾燥させるヒー
    トポンプ機構とを具備し、
    前記コンプレッサの防振支持脚は、
    コンプレッサを台板上に取付ける取付部材と、
    上部弾性体と下部弾性体とから構成され、前記取付部材を内周と接触する状態で挿通す
    る連通穴を有し、上部弾性体と下部弾性体との対向面間に所定の隙間を設けて配置した弾
    性支持体と、
    上部弾性体と下部弾性体とにより挟持され、弾性支持体の外周面と接触するように囲繞
    されるスプリングとから
    構成されることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 防振支持脚は、スプリングが所定の長さ縮小した時に、上部弾性体と下部弾性体との間
    の隙間がなくなり、上部弾性体と下部弾性体が接触することを特徴とする請求項1記載の
    ドラム式洗濯乾燥機。
  3. 弾性支持体は、スプリングとの接触面から内周方向に離れるように所定の隙間に向かっ
    て傾斜部を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載のドラム式洗濯乾燥機。
  4. 弾性支持体は、連通穴の一部に取付部材と離間する離間部を有することを特徴とする請
    求項1乃至請求項3記載のドラム式洗濯乾燥機。
  5. 離間部は、取付部材から外周方向に離れるように所定の隙間に向かって傾斜部を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のドラム式洗濯乾燥機。
JP2006171227A 2006-06-21 2006-06-21 ドラム式洗濯乾燥機 Pending JP2008000260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006171227A JP2008000260A (ja) 2006-06-21 2006-06-21 ドラム式洗濯乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006171227A JP2008000260A (ja) 2006-06-21 2006-06-21 ドラム式洗濯乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008000260A true JP2008000260A (ja) 2008-01-10

Family

ID=39005121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006171227A Pending JP2008000260A (ja) 2006-06-21 2006-06-21 ドラム式洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008000260A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013150774A (ja) * 2011-12-27 2013-08-08 Panasonic Corp 洗濯乾燥機
JP2014168226A (ja) * 2013-01-29 2014-09-11 Panasonic Corp 撮像ユニット
JP2016137091A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
CN107354696A (zh) * 2016-04-19 2017-11-17 Bsh家用电器有限公司 具有热泵和对应的驱动装置的衣物干燥器具
CN108223349A (zh) * 2017-12-10 2018-06-29 安徽银龙泵阀股份有限公司 一种往复泵用减震支架
CN111156798A (zh) * 2020-03-05 2020-05-15 迈赫机器人自动化股份有限公司 一种高效烘干室

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013150774A (ja) * 2011-12-27 2013-08-08 Panasonic Corp 洗濯乾燥機
WO2014024346A1 (ja) * 2012-08-07 2014-02-13 パナソニック株式会社 洗濯乾燥機
JP2014168226A (ja) * 2013-01-29 2014-09-11 Panasonic Corp 撮像ユニット
JP2016137091A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 日立アプライアンス株式会社 洗濯機
CN107354696A (zh) * 2016-04-19 2017-11-17 Bsh家用电器有限公司 具有热泵和对应的驱动装置的衣物干燥器具
CN107354696B (zh) * 2016-04-19 2021-02-19 Bsh家用电器有限公司 具有热泵和对应的驱动装置的衣物干燥器具
CN108223349A (zh) * 2017-12-10 2018-06-29 安徽银龙泵阀股份有限公司 一种往复泵用减震支架
CN111156798A (zh) * 2020-03-05 2020-05-15 迈赫机器人自动化股份有限公司 一种高效烘干室

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008000260A (ja) ドラム式洗濯乾燥機
JP5486063B2 (ja) 多重衣類処理システムの駆動方法
JP4561488B2 (ja) 乾燥装置
JP4715695B2 (ja) 乾燥ユニットおよび乾燥装置
JP4557747B2 (ja) 洗濯機
JP2012000176A (ja) 洗濯機
JP2009106566A (ja) 洗濯乾燥機及び乾燥機
JP2010057545A (ja) 洗濯乾燥機
JP2009219598A (ja) 洗濯乾燥機
JP2005304988A (ja) 洗濯乾燥機
JP2009125453A (ja) 洗濯乾燥機
JP2011167223A (ja) 洗濯機
JP2008006127A (ja) 洗濯乾燥機
JP2008088919A (ja) ヒートポンプ機構およびヒートポンプ機構を有するドラム式洗濯乾燥機
JP2018196673A (ja) 衣類乾燥機
JP2005052534A (ja) 洗濯乾燥機
JP5921249B2 (ja) コンプレッサの防振装置
WO2014024346A1 (ja) 洗濯乾燥機
JP2001170389A (ja) ドラム式洗濯機
JP2008079767A (ja) 衣類乾燥装置
JP2009077782A (ja) 乾燥機及び洗濯乾燥機
JP4396483B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP4353061B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2005027734A (ja) 衣類乾燥機
JP2008000194A (ja) 洗濯乾燥機