JP2005027734A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Kenji Koshiga
健二 越賀
Shigeharu Nakamoto
重陽 中本
Mikio Tawara
己紀夫 田原
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 藪内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】乾燥終了後の衣類にしわが付くのを防止して仕上がり状態をよくする。
【解決手段】ヒートポンプ装置によって乾燥室5内の衣類の乾燥と冷却を行うとともに、冷却時は、循環風路の外に設けた放熱器32によって循環風路外に放熱するようにしたものである。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類の乾燥を行う衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を同一の装置で行う洗濯乾燥機は、図5に示すように、筐体51内に回転可能に設けられ、回転軸が水平に取り付けられた横軸型の回転槽52と、この回転槽52を回転駆動させる駆動モータ53と、ヒータ54と、上記ヒータ54から回転槽52、そしてヒータ54の順に空気を循環させる循環ダクト55を有している。また、筐体51の支持構造は弾性支持と剛性支持の切り替えが可能な構造をしている。回転槽52の内壁には、回転とともに洗濯・乾燥対象物(以下、衣類という)56を持ち上げて落下させるバッフル(図示せず)と、洗濯水および乾燥空気が出入りする通気孔57を多数設けている。
【0003】
上記構成において、乾燥行程では、駆動モータ53を回して回転槽52を回転させ、バッフルで衣類56を撹拌しながら、送風機58による送風とヒータ54による発熱により、往路口59を通じて回転槽52内へ温風を送り込む。この温風は、衣類56の水分を奪った後、水槽60の復路口61を通って循環ダクト55に戻る。循環ダクト55内で衣類56の水分を奪って湿気を含んだ温風が、循環ダクト55内を通過しているとき給水弁62が開き、循環ダクト55内に除湿用の冷却水が入れられて冷却される。
【0004】
湿気を含んだ温風はこの冷却により除湿されて送風機58に戻る。冷却水と、この冷却水で除湿された結露水は排水口63から筐体51の外に出される。上記送風機58、ヒータ54、往路口59、回転槽52、水槽60、復路口61、循環ダクト55で温風を矢印のように循環させることによって、回転槽52内の衣類56を乾燥させることができる。そして、乾燥が終わるとそのまま放置して任意に取り出すのが一般的である。また、ヒータへの通電を停止し送風に切り替えて、衣類を冷却することも考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実公平2−2319号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、乾燥させた衣類を収容している回転槽52内の温度は、乾燥後も徐々にしか下がらず時間がかかるとともに、温度が下がると湿度が上昇して衣類を湿らせ、乾燥後の衣類が折り重なった状態でしわが付いてしまうという問題があり、また、乾燥後も衣類を動かすことで捻れが加わり、この捻れによるしわが付いてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、乾燥終了後の衣類にしわが付くのを防止するもので、冷却効果を高めて仕上がり状態をよくすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、ヒートポンプ装置によって乾燥室内の衣類の乾燥と冷却を行うとともに、冷却時は、循環風路の外に設けた放熱器によって循環風路外に放熱するようにしたものである。
【0009】
これにより、乾燥時の温風供給により加熱されている衣類の温度を急速に低下させることができ、乾燥した衣類へのしわの固着を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、衣類を収容する乾燥室と、前記乾燥室に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記乾燥室内の衣類の乾燥と冷却を行うヒートポンプ装置とを備え、前記ヒートポンプ装置は、乾燥終了後に乾燥室内の衣類を冷却するとともに、冷却時は、循環風路の外に設けた放熱器によって循環風路外に放熱するようにしたものであり、乾燥後に衣類を放置して衣類に折りじわがつく前に、乾燥時の温風により加熱されている衣類の温度を急速に低下させることができ、乾燥した衣類へのしわの固着を防止することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、ヒートポンプ装置に冷媒の流れを切り替える切替弁を設け、乾燥時は、乾燥室内と連通する循環風路内に配設した放熱器から吸熱器へと冷媒が流れ、冷却時は、前記循環風路の外に設けた第2の放熱器から前記循環風路内に配設した放熱器へと冷媒が流れるように構成したものであり、放熱器の熱を循環風路の外に放熱することができ、循環風路内において冷却時は吸熱器として作用する放熱器で冷却した空気を、前記放熱器へと循環させてさらに冷却することで、衣類の温度を効率よく短時間で急速に低下させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、周囲温度を検知する温度検知手段を設け、前記温度検知手段で検知した温度が所定温度より高いとき、乾燥終了後に乾燥室へ供給する送風の温度を前記所定温度より低くなるようにしたものであり、外気温の高い時季の冷却効果を高めることができる。すなわち、室温の低い冬季は外気を有効に利用して衣類を冷却し、室温の高い夏季は温度の低い冷風を生成供給し、急速に冷却することができて効果的である。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、回転槽を収容した水槽を設け、前記水槽に供給された洗濯液によって洗濯可能に構成したものであり、洗濯から乾燥まで合理的に行うことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、第2の放熱器を冷却する水を貯める貯水槽を設け、前記第2の放熱器の冷却に使用した水を水槽へ供給可能に構成したものであり、冷却に使用した水を洗濯またはすすぎに有効に利用することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、ヒートポンプ装置の冷媒に二酸化炭素(CO)を用いたものであり、ヒートポンプサイクルの冷凍サイクルの放熱側で超臨界状態をつくることで、高温の乾燥用空気を得ることができるので、冷熱源を小型化することができる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0017】
(実施例1)
図1〜図4は本発明の実施例1である洗濯機能を付加した衣類乾燥機を示し、筐体1の内部に複数のサスペンション2によって弾性支持された円筒状の水槽3と、この水槽3の内部に設けられた衣類等4を収納する円筒状で横軸型の回転可能な乾燥室としての回転槽5と、この回転槽5を回転駆動させる駆動モータ6と、放熱器7と吸熱器8と第2の放熱器32と貯水槽35と切替弁30と圧縮機27を有し冷媒を用いたヒートポンプ装置を備えている。なお、回転槽5の軸は水平に対して5〜45度、前方高位に傾斜している。それにともない、水槽3も傾斜して配置している。
【0018】
サスペンション2は、洗濯、脱水時の振動を吸収するために設けられており、バネなどでできている。また、筐体1、水槽3、回転槽5の前面には、それぞれ衣類等4を出し入れする開口部1a、3a、5aを有し、筐体1の開口部1aにはこれを開閉する扉37が設けられている。また、水槽3の開口部3aは、筐体1の開口部1aとベローズ20によって水が漏れないように水密に連結されている。水槽3の底部には洗濯水を排出する排水口9を有し、排水弁10に連結されている。また、回転槽5の内壁には、回転とともに衣類等4を持ち上げて落下させるバッフル(図示せず)と、洗濯水および乾燥空気を回転槽5の外へ流す通気孔5bを多数設けている。
【0019】
ヒートポンプ装置は、水槽3を前方高位に傾けたことによって形成された水槽3と筐体1の背面1bの間の下部に設けられ、放熱器7および吸熱器8は、筐体1の背面1bに平行方向に並んで配置され、前記圧縮機27は、水槽3の下部のサスペンション2と熱交換器である吸熱器8と放熱器7の間である筐体1の側面近くに配置されている。このような構成により、筐体1内のデッドスペースを有効に利用することができる。
【0020】
放熱器7から回転槽5へ空気を流す往路と、回転槽5から吸熱器8へ空気を流す復路からなる循環風路を形成し、前記往路は放熱器7に図2に示す矢印d方向に空気を流す放熱器風路13と往路ダクト21から構成され、前記復路は吸熱器8に矢印C方向に空気を流す吸熱器風路12と復路ダクト22から構成されている。前記往路ダクト21は筐体1の上面と側面、および水槽3とがなす空間に設けられている。このような構成により筐体1内のデッドスペースを有効に利用することができる。
【0021】
前記吸熱器風路12と前記放熱器風路13は、筐体1の背面1bに沿って平行方向に並んで配置し、吸熱器風路12と放熱器風路13を循環ダクト15によって連通するように循環風路が構成されている。このような構成によって、風路の圧力損失を小さくすることができる。
【0022】
前記放熱器風路13と前記往路ダクト21、および前記復路ダクト22と前記吸熱器風路12は、それぞれ伸縮自在な接続手段によって連通されている。このような構成をしているため、回転槽5の振動がヒートポンプ装置へ直接伝わらないので、信頼性および耐久性を向上できる。ここで、伸縮自在な接続手段とは、例えば、可撓性を有した蛇腹構造の伸縮可能なフレキシブルホース23、24である。
【0023】
26は送風手段を構成する乾燥用および冷却用の送風機で、放熱器7と吸熱器8との間、つまり、循環ダクト15部分に配置されており、放熱器7によって加熱または冷却された空気を回転槽5内へ供給する。このような構成により、コンパクトに送風機26を搭載することができる。
【0024】
送風機26によって空気を回転槽5内へ供給する水槽3の前方高位に設けられた往路口14と、送風機26によって回転槽5内へ供給された空気を通気孔5bを介して回転槽5外へ排出する水槽3の背面部に設けられた復路口16があり、空気は回転槽5の前方高位から後方下位に矢印e方向に流れるように構成されている。
【0025】
なお、往路ダクト21と復路ダクト22を伸縮自在な接続手段の一部として構成し、放熱器風路13と往路口14、および復路口16と吸熱器風路12を直接接続してもよい。
【0026】
また、吸熱器風路12の復路口16側には、空気中の異物を除去するために、合繊ネット等からなるエアフィルター25が着脱可能に設けられている。これにより、運転中に回転槽5内の衣類等4から発生するリント等が吸熱器8の放熱フィンに付着することを防止することができる。さらに、吸熱器風路12の下流側の下部、つまり、吸熱器風路12の循環ダクト15側には、除湿水を排出する排出口31を設けている。
【0027】
図4は本実施例1のシステム概念図で、空気の流れとヒートポンプサイクルの構成を示す。図4の矢印で示すように、乾燥用空気は送風機26によって送風され、放熱器7を通り加熱された空気は往路ダクト21を通り往路口14から回転槽5内に矢印f方向に供給される。回転槽5内の衣類等4を通過し湿気を帯びた空気は、復路口16から復路ダクト22に矢印g方向に排出され、吸熱器8に至る。吸熱器8を通過し除湿された空気は、循環ダクト15を介して送風機26に至り、再び放熱器7に送風されて循環する。
【0028】
また、冷却時は、空気は送風機26によって送風され、放熱器7を通り冷却され、往路ダクト21を通り往路口14から回転槽5内に矢印f方向に供給される。回転槽5内の衣類等4を通過して温まった空気は、復路口16から復路ダクト22に矢印g方向に排出され、吸熱器8に至る。吸熱器8を通過した空気は、循環ダクト15を介して送風機26に至り、再び放熱器7に送風されて循環する。
【0029】
また、ヒートポンプサイクルは、冷媒を圧縮する圧縮機27と、圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器7と第2の放熱器32と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り弁や毛細管等からなる絞り手段28と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器8と、冷媒の流れを切り替えて、吸熱器8に冷媒を流さず、放熱器7と第2の放熱器32と絞り手段28とに冷媒を流し、放熱器7を吸熱器として働かせて周囲から熱を奪うようにし、第2の放熱器32で放熱させるように切り替える切替弁30と、冷媒が循環するように管路29で連結するように構成されたものである。なお、放熱器7と吸熱器8は循環風路内に配設されており、第2の放熱器32は、循環風路の外に設けた貯水槽35の中に置かれている。
【0030】
冷媒は切替弁30により圧縮機27を出て、放熱器7から絞り手段28、吸熱器8をまわり圧縮機27に戻るように管路29を流れて循環し、ヒートポンプサイクルを形成する場合と、圧縮機27を出て、第2の放熱器32から絞り手段28、放熱器7をまわり圧縮機27に戻るように管路29を流れて循環し、ヒートポンプサイクルを形成する場合とに切り替えられる。ここで、炭酸ガスを冷媒として用いることで、ヒートポンプサイクルの冷凍サイクルの放熱側で超臨界状態をつくることにより高温の熱を放出することができるので、衣類等4の乾燥に適している。また、蓄熱材33の量も減らすことができる。なお、冷媒にはフロン系のものを用いてもよい。
【0031】
以上のような構成において、その動作について説明する。まず始めに洗浄工程では、排水弁10を閉じた状態で給水弁(図示せず)を制御して給水ホース(図示せず)から水槽3内に所定水位まで給水を行い、続いて衣類等4と洗剤と洗浄水の入った回転槽5を駆動モータ6によって回転させて洗浄を行う。所定時間後、駆動モータ6が停止し、排水弁10を開放して洗浄後の汚れた水を排水口9から筐体1外へ排出する。このとき、復路ダクト22内には、洗浄水が一部浸入するが、復路ダクト22は途中経路を上方に持ち上げているので、吸熱器8に洗浄水が浸入することはない。
【0032】
次のすすぎ工程では、洗浄工程と同様に再び水槽3内に給水し、駆動モータ6によって回転槽5を回転させて衣類等4のすすぎを行う。ここでも、吸熱器8に洗浄水が浸入することはない。脱水工程では、排水弁10を開放してすすぎ後の水を排水口9より筐体1外に排出する。駆動モータ6によって回転槽5を高速に回転して衣類等4の脱水が行われる。
【0033】
前記洗浄、すすぎ、脱水工程時には、回転槽5の回転振動によって水槽3全体に振動が生じる。しかし、水槽3は複数のサスペンション2により弾性支持されているため振動は吸収され、筐体1の振動は抑制される。また、水槽3の振動は放熱器風路13と往路ダクト21、および復路ダクト22と吸熱器風路12が伸縮可能なフレキシブルホース23、24によって接続されているので振動が直接伝わることはなく、ヒートポンプサイクルに与える影響はない。
【0034】
以上の洗濯運転が終了した後の乾燥工程では、まず、切替弁30を切り替えて圧縮機27を出て、放熱器7から絞り手段28、吸熱器8をまわり圧縮機27に戻るように管路29を流れて循環し、ヒートポンプサイクルを形成する。
【0035】
ヒートポンプ装置の圧縮機27を作動させると冷媒が圧縮され、高温高圧の状態になった冷媒が矢印h方向に流れ、放熱器7において熱を放出する。送風機26によって送風された乾燥用空気は、放熱器風路13を通り放熱器7において冷媒と熱交換することにより加熱されて高温の空気になり、フレキシブルホース23、往路ダクト21を通過し往路口14から回転槽5内に供給される。一方、冷媒は常温高圧の状態になる。この間に回転槽5は駆動モータ6によって正転または停止、反転を適時組み合わせて回転しており、衣類等4は攪拌されている。
【0036】
回転槽5内に送風された空気は、回転槽5内の雰囲気温度を高めるとともに、衣類等4の乾燥を促し、水分を吸収する。水分を吸収して湿った空気は、回転槽5の通気孔5bを通り復路口16から復路ダクト22、フレキシブルホース24を通過後、エアフィルター25によってリント等が除去され、吸熱器風路12に至る。
【0037】
前記常温高圧の状態の冷媒は、絞り弁や毛細管等の絞り手段28によって急激に減圧されて、吸熱器8に至り、吸熱器8を通過する湿った空気から熱を奪い取り、圧縮機27に戻り圧縮される。一方、湿った空気は冷媒によって熱を奪われたことによって除湿され、乾いて冷えた空気と除湿水に分離する。
【0038】
分離した除湿水は吸熱器風路12の下流側下部、つまり、吸熱器風路12の循環ダクト15側に設けられた排出口31より筐体1外へ排出され、乾いて冷えた空気は循環ダクト15を通り送風機26によって放熱器風路13に送風され、再び放熱器7において加熱されて、フレキシブルホース23、往路ダクト21を通過し往路口14から回転槽5内へと循環する。衣類が乾燥末期となり、乾燥率が上昇すると回転槽5内部の温度は上昇し、乾燥終了センサ(図示せず)が検知すると、乾燥は終了する。
【0039】
以上の乾燥運転が終了した後の冷却工程では、切替弁30を切り換えて、圧縮機27を出て、第2の放熱器32から絞り手段28、放熱器7をまわり圧縮機27に戻るように管路29を流れて循環し、ヒートポンプサイクルを形成する。
【0040】
ヒートポンプ装置の圧縮機27を作動させると冷媒が圧縮され、高温高圧の状態になった冷媒が矢印j方向に流れ、第2の放熱器32において熱を放出する。放出された熱は貯水槽35に貯留、または、流動する冷却水によって冷却される。なお、このとき、第2の放熱器32の熱を室内、あるいは、室外に放熱することも可能である。一方、冷媒は常温高圧の状態になる。冷媒は、絞り弁や毛細管等の絞り手段28によって急激に減圧されて、放熱器7に至り、放熱器7を通過する空気から熱を奪い取り、圧縮機27に戻り圧縮される。
【0041】
一方、送風機26によって送風された空気は、放熱器風路13を通り放熱器7において冷媒と熱交換することにより冷却されて低温の空気になり、フレキシブルホース23、往路ダクト21を通過し往路口14から回転槽5内に供給される。回転槽5内に送風された空気は、回転槽5内の雰囲気温度を下げるとともに、衣類等4を冷却する。
【0042】
衣類を冷却して温まった空気は、回転槽5の通気孔5bを通り復路口16から復路ダクト22、フレキシブルホース24を通過後、エアフィルター25によってリント等が除去され、吸熱器風路12を通過して、吸熱器8に至り、循環ダクト15を通り送風機26によって放熱器風路13に送風され、再び放熱器7において冷却されて、フレキシブルホース23、往路ダクト21を通過し往路口14から回転槽5内へと循環する。この間に回転槽5は駆動モータ6によって正転または停止、反転を適時組み合わせて回転しており、衣類等4は攪拌されている。
【0043】
このように、衣類の乾燥終了後、送風温度を室温以下に下げて衣類を冷却することで、乾燥後に停止中または衣類に機械力を与え続けることでしわが付くことを防ぎ、乾燥後の衣類の仕上がり状態をよくすることができる。また、冷却空気を作るために発生した熱が循環風路内に放出されることがなく、冷却効率を高めて急速に衣類をしわの固着しない温度に下げることができる。乾燥後の衣類の取り出すまでの時間を短縮できる。
【0044】
また、ヒートポンプサイクルを用いることで、衣類の乾燥時には温風を用い、衣類の冷却時には冷風を用いることで、乾燥用のヒータを使用することなく乾燥工程をヒータより少ない消費電力で乾燥でき、省エネルギーで構成も簡略にできる。
【0045】
また、ヒートポンプサイクルに用いる冷媒は、二酸化炭素(CO)であるため、ヒートポンプサイクルの冷凍サイクルの放熱側で超臨界状態をつくることで、高温の乾燥用空気を得ることができるので、冷熱源は小型化できる。
【0046】
なお、前記洗浄、すすぎ、脱水、乾燥、および冷却の各工程における種々の制御は、制御手段(図示せず)により一般的な技術によって行われる。
【0047】
(実施例2)
この実施例は、周囲温度を検知する温度検知手段(図示せず)を設け、前記温度検知手段で検知した温度が所定温度より高いとき、乾燥終了後に乾燥室へ供給する送風の温度を前記所定温度より低くなるようにしたものである。他の構成は上記実施例1と同じであり説明を省略する。
【0048】
この構成によれば、乾燥後の冷却時は周囲温度に応じてヒートポンプ装置を駆動させることができるものであり、外気温の高い時季の冷却効果を高めることができることに加えて、室温の低い冬季は周囲の冷気を取り入れて有効に利用して衣類を冷却するものである。特に、室温の高い夏季は温度の低い例えば20℃以下の冷風を短時間に生成供給し、急速に冷却することができて効果的である。
【0049】
(実施例3)
この実施例は、第2の放熱器35の冷却に使用した水を水槽へ供給可能に構成したものである。他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0050】
この構成によれば、冷却に使用した水を洗濯またはすすぎに有効に利用することができ、特に、続けて洗濯を行うときは、第2の放熱器35の冷却で加熱された高温の水を洗濯またはすすぎ水として使用できるので、洗浄効果を高めることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、乾燥後に衣類の温度を急速に低下させることができ、乾燥した衣類へのしわの固着を防止して、乾燥後の仕上がり状態をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の衣類乾燥機の外観斜視図
【図2】同衣類乾燥機の一部切欠斜視図
【図3】同衣類乾燥機の要部断面図
【図4】同衣類乾燥機のシステム概念図
【図5】従来の洗濯乾燥機の断面図
【符号の説明】
1 筐体
2 サスペンション
3 水槽
4 衣類等
5 回転槽
6 駆動モータ
7 放熱器
8 吸熱器
9 排水口
10 排水弁
12 吸熱器風路
13 放熱器風路
14 往路口
15 循環ダクト
16 復路口
21 往路ダクト
22 復路ダクト
23 フレキシブルホース
24 フレキシブルホース
25 エアフィルター
26 送風機
27 圧縮機
28 絞り手段
29 管路
30 切替弁
32 第2の放熱器
35 貯水槽

Claims (6)

  1. 衣類を収容する乾燥室と、前記乾燥室に乾燥用空気を供給する送風手段と、前記乾燥室内の衣類の乾燥と冷却を行うヒートポンプ装置とを備え、前記ヒートポンプ装置は、乾燥終了後に乾燥室内の衣類を冷却するとともに、冷却時は、循環風路の外に設けた放熱器によって循環風路外に放熱するようにした衣類乾燥機。
  2. ヒートポンプ装置に冷媒の流れを切り替える切替弁を設け、乾燥時は、乾燥室内と連通する循環風路内に配設した放熱器から吸熱器へと冷媒が流れ、冷却時は、前記循環風路の外に設けた第2の放熱器から前記循環風路内に配設した放熱器へと冷媒が流れるように構成した請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 周囲温度を検知する温度検知手段を設け、前記温度検知手段で検知した温度が所定温度より高いとき、乾燥終了後に乾燥室へ供給する送風の温度を前記所定温度より低くなるようにした請求項1または2記載の衣類乾燥機。
  4. 回転槽を収容した水槽を設け、前記水槽に供給された洗濯液によって洗濯可能に構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  5. 第2の放熱器を冷却する水を貯める貯水槽を設け、前記第2の放熱器の冷却に使用した水を水槽へ供給可能に構成した請求項4記載の衣類乾燥機。
  6. ヒートポンプ装置の冷媒に二酸化炭素(CO)を用いた請求項1または2記載の衣類乾燥機。
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