JP2008088335A - 遮光用粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】遮光層が薄肉でも遮光層の電気抵抗値が大きく、遮光性能に優れる遮光用粘着テープを提供することを目的としている。
【解決手段】基材と、基材の少なくともいずれか一方の面にカーボンブラックインクを印刷することによって形成された遮光層と、粘着剤層とを備える遮光用粘着テープであって、前記カーボンブラックインクは、このカーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が20重量%〜55重量%、樹脂成分が80重量%〜45重量%であることを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】基材と、基材の少なくともいずれか一方の面にカーボンブラックインクを印刷することによって形成された遮光層と、粘着剤層とを備える遮光用粘着テープであって、前記カーボンブラックインクは、このカーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が20重量%〜55重量%、樹脂成分が80重量%〜45重量%であることを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば、液晶表示パネルとバックライトユニットとを粘着固定させるのに有効に利用することができる遮光用粘着テープに関する。
LCD(Liquid Crystal Display)モジュールは、近年小型化の進む電子手帳、携帯電話機等の電子機器の表示装置として用いられている。LCDモジュールの中でも、サイドライト型バックライト方式のLCDモジュールは、一般に、バックライトユニットに反射シート、導光板、拡散シート、プリズムシート、およびLCDパネルが順に積層されており、導光板の側方にランプリフレクタが設けられて、LED(Light Emitting Diode)等の光源が配置されている。
そして、LCDパネルとバックライトユニットの間には、通常、額縁形状に形成された両面粘着テープが挟み込まれており、各部材を固定したり、ゴミの侵入を防止したりするとともに、そのクッション性によって衝撃から各部材を保護している。
また、LCDモジュールにおいては軽薄短小化や情報量の増加に伴って大画面化が進みつつあり、光源とLCDパネルとの位置とが近くなることで、光源からの光が粘着テープを通って漏れ、LCDパネルの表示面の見栄えが悪化するといった問題が生じるおそれがあった。
そこで、かかるLCDパネルとバックライトユニットの間に挟み込まれる粘着テープには高い遮光性が要求されることになり、LCDパネルの表示面の見栄えを向上させるとともに、LCDパネルを駆動するためのドライバーへの光の進入を遮蔽し、誤作動を防止することが求められた。
このような遮光用粘着テープとして、基材フィルムの表面に黒色インクを塗布することによって遮光層を形成し、この遮光層の上に粘着層を設けたようなもの(特許文献1参照)が既に提案されている。
一方、近年液晶モジュールと、バックライトとを組み合わせる際に、図3に示す液晶モジュール100のフレキシブルプリンント基板110にICチップ120が搭載されているタイプにおいて、ICチップ120の金属端子121がバックライトモジュール200のテープ300に接する設計となる場合が見受けられる。
しかし、上記のような遮光層が黒色インクによって形成されたような遮光用粘着テープを、ICチップ120の金属端子121がバックライトモジュール200のテープ300に接するような構造に用いた場合、以下のような問題があった。
すなわち、上記構造では、ICチップ120の金属端子121が粘着層を突き通り、遮光層に直接接する場合があるが、金属端子121が遮光層に直接接すると、黒色インクの黒色着色剤として用いられているカーボンブラック粒子に電導性があり、遮光層の電気抵抗値が小さく、遮光層を介して回路の短絡による機器の動作不安定につながる事例があった。
すなわち、上記構造では、ICチップ120の金属端子121が粘着層を突き通り、遮光層に直接接する場合があるが、金属端子121が遮光層に直接接すると、黒色インクの黒色着色剤として用いられているカーボンブラック粒子に電導性があり、遮光層の電気抵抗値が小さく、遮光層を介して回路の短絡による機器の動作不安定につながる事例があった。
しかしながら、黒色インキ中のカーボンブラック粒子の添加量を減らせば、得られる遮光層の電気抵抗値が大きくなり、上記問題は解消できるのであるものの、遮光性の点で問題が生じる。
一方、黒色インキ中のカーボンブラック粒子の添加量を減らしても、黒色インキを厚塗りすれば、遮光層の垂直方向の遮光性は十分なものにできるのであるが、何回にも分けて黒色インキを塗布する必要があり、生産性に問題が生じるとともに、遮光層の側面方向からの光の入り込みが発生する虞がある。
一方、黒色インキ中のカーボンブラック粒子の添加量を減らしても、黒色インキを厚塗りすれば、遮光層の垂直方向の遮光性は十分なものにできるのであるが、何回にも分けて黒色インキを塗布する必要があり、生産性に問題が生じるとともに、遮光層の側面方向からの光の入り込みが発生する虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、遮光層が薄肉でも遮光層の電気抵抗値が大きく、遮光性能に優れる遮光用粘着テープを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の遮光用粘着テープ(以下、「請求項1の粘着テープ」と記す)は、 基材と、基材の少なくともいずれか一方の面にカーボンブラックインクを印刷することによって形成された遮光層と、粘着剤層とを備える遮光用粘着テープであって、前記カーボンブラックインクは、このカーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が20重量%〜55重量%、樹脂成分が80重量%〜45重量%であることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の遮光用粘着テープ(以下、「請求項2の粘着テープ」と記す)は、請求項1の粘着テープにおいて、遮光層の表面に、電気抵抗値が200MΩ/5mm以上の遮光層同士のブロッキングを防止する薄型コート層が積層されていることを特徴としている。
本発明において使用される基材としては、特に限定されないが、たとえば、紙、不織布やポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリクロロプレン、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等からなるシート状成形体が挙げられる。
基材の厚みは、粘着テープが用いられる用途に応じて適宜決定される。
基材の厚みは、粘着テープが用いられる用途に応じて適宜決定される。
本発明において遮光層は、基材の片面のみに設けられていても構わないし、両面に設けられていても構わない。
また、基材の片面にカーボンブラックインクからなる遮光層を設け、もう一方の面に、白色インク組成物からなる白色印刷層や蒸着層などの反射層が設けられていても構わない。
また、基材の片面にカーボンブラックインクからなる遮光層を設け、もう一方の面に、白色インク組成物からなる白色印刷層や蒸着層などの反射層が設けられていても構わない。
本発明において、カーボンブラックインクは、このカーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が20重量%〜55重量%、樹脂成分が80重量%〜45重量%であることが必要であるが、このようなカーボンブラックインクは、特に限定されないが、たとえば、工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000等から、選定・組み合わせによってカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μmであるカーボンブラック粉体を得たのち、得られたカーボンブラック粉体に、一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)および溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)等を混合・撹拌し、乾燥後のカーボン固形分が20重量%〜55重量%、樹脂成分が80重量%〜45重量%であるように調製する方法が挙げられる。
また、導電性を付与する為に改良されている導電グレードとなるカーボンは、本発明に於いて選定範囲から外す物とする。
カーボンブラックの製造方法としては、特に限定されないが、ファーネス法が一般的である。
カーボンブラックの製造方法としては、特に限定されないが、ファーネス法が一般的である。
なお、本発明のカーボンブラックインクには、イソシアネート系硬化剤も配合されるが、イソシアネート系硬化剤としては、特に限定されず、たとえば、トリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、トリメチロールプロパン変成トリレンジイソシアネート等が挙げられる。
また、遮光層の厚みは、遮光性が確保されれば、特に限定されないが、できるだけ薄いことが好ましいが、総厚みで7μm〜14μm程度がこのましい。
遮光層を形成するための印刷方法としては、特に限定されず、例えば、凸版印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷等の公知慣用の印刷方法が挙げられ、薄膜層を数回印刷して1つの遮光層とするようにしても構わない。
本発明に使用される粘着剤層を形成する粘着剤としては、特に限定されないが、アクリル系粘着剤のほか、公知のシリコン系、ゴム系粘着剤を使用することができる。
アクリル系ポリマーを主成分とする従来の粘着テープに用いられる公知の粘着剤を用いることができる。ちなみに、上記アクリル系粘着剤に用いられるアクリル系ポリマーとしては特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル 酸エステルモノマーの単独重合体、又は、(メタ)アクリル 酸エステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体であることが好ましい。
上記(メタ)アクリル 酸エステルモノマーとしては、アルキル基の炭素数が4〜12の1級又は2級アルコールと、アクリル酸又はメタクリル酸とのエステルが好適に用いられる。
アクリル系ポリマーを主成分とする従来の粘着テープに用いられる公知の粘着剤を用いることができる。ちなみに、上記アクリル系粘着剤に用いられるアクリル系ポリマーとしては特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル 酸エステルモノマーの単独重合体、又は、(メタ)アクリル 酸エステルモノマーとこれと共重合可能な他のビニルモノマーとの共重合体であることが好ましい。
上記(メタ)アクリル 酸エステルモノマーとしては、アルキル基の炭素数が4〜12の1級又は2級アルコールと、アクリル酸又はメタクリル酸とのエステルが好適に用いられる。
粘着剤層の厚みとしては、用途に応じて適宜決定され、特に限定されないが、できるだけ薄い方が好ましい。
本発明において、薄型コート層は、粘着剤を塗工前に遮光層表面を覆うように、コート剤をコートすることによって得られ、その厚みは、0.1μm〜1.5μm程度が好ましい。
また、この薄型コート層は、粘着剤層の粘着剤の印刷層への接着力を向上させるアンカー効果をもたせることが好ましい。すなわち、アンカー効果によって印刷層と粘着剤層との界面剥離によるガラス面における糊残りを低減させる効果を期待することができる。
また、この薄型コート層は、粘着剤層の粘着剤の印刷層への接着力を向上させるアンカー効果をもたせることが好ましい。すなわち、アンカー効果によって印刷層と粘着剤層との界面剥離によるガラス面における糊残りを低減させる効果を期待することができる。
コート剤としては、遮光層のブロッキングを防止でき、かつ、得られる薄型コート層の電気抵抗値が200MΩ/5mm以上となるものであれば、特に限定されないが、たとえば、一級アミングラフトアクリルポリマーが挙げられ、日本触媒社製の商品名ポリメントNK-350 、ポリメントNK-380等の市販品を用いることができる。
また、本発明の粘着テープの場合、粘着剤層の上に離型シートを積層しておくようにしても構わない。
また、本発明の粘着テープの場合、粘着剤層の上に離型シートを積層しておくようにしても構わない。
上記のように、請求項1の粘着テープは、カーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が10重量%〜52重量%、樹脂成分が90重量%〜48重量%であるカーボンブラックインクを用いて黒色の遮光層を形成するようにしたので、遮光性能に優れるとともに、黒色の遮光層の電気抵抗値が200MΩ/5mm以上となる。したがって、遮光層の厚さを厚くしなくても、ICチップ等をフレキキシブルプリント基板の位置に配置してもICチップ等の金属端子が遮光層を介して短絡したりすることがなく、電気回路の設計の自由度を高めることができる。
また、遮光層の厚さを厚くしなくてもよいので、生産性がよく、遮光層側面からの光の入り込みの問題もなくなる。
また、遮光層の厚さを厚くしなくてもよいので、生産性がよく、遮光層側面からの光の入り込みの問題もなくなる。
請求項2の粘着テープは、遮光層の表面に遮光層同士のブロッキングを防止する薄型コート層が積層されているので、粘着剤の塗工前にテープ本体がロール状に巻き取られた状態でも、遮光層と遮光層との間に薄型コート層が介在することになって、塗工工程における遮光層同士のブロッキングの不具合を回避することができる。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる遮光用粘着テープの1つの実施の形態をあらわしている。
図1は、本発明にかかる遮光用粘着テープの1つの実施の形態をあらわしている。
図1に示すように、この遮光用粘着テープ(以下、「粘着テープ」とのみ記す)1は、テープ本体2の両面に粘着剤層3が積層されている。
テープ本体2は、基材4と、遮光層5と、薄型コート層6と、反射層7を備えている。
遮光層5は、アクリル系インクとイソシアネート系硬化剤とカーボンブラック粒子とを含むとともに、カーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が10重量%〜52重量%、樹脂成分が90重量%〜48重量%であるカーボンブラックインクを基材4の片面に印刷することによって形成されていて、その厚みが7μm〜14μmになっている。
テープ本体2は、基材4と、遮光層5と、薄型コート層6と、反射層7を備えている。
遮光層5は、アクリル系インクとイソシアネート系硬化剤とカーボンブラック粒子とを含むとともに、カーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が10重量%〜52重量%、樹脂成分が90重量%〜48重量%であるカーボンブラックインクを基材4の片面に印刷することによって形成されていて、その厚みが7μm〜14μmになっている。
薄型コート層6は、一級アミングラフトアクリルポリマー等のコート剤を遮光層5の表面に塗布乾燥させることによって形成されていて、電気抵抗値が200MΩ/5mm以上となっている。
反射層7は、基材4の他方の面に白色インクを塗布するか、蒸着等により金属層を積層することによって形成されている。
反射層7は、基材4の他方の面に白色インクを塗布するか、蒸着等により金属層を積層することによって形成されている。
粘着剤層3は、公知の両面粘着テープと同様の方法を用いて上記のようにして得られたテープ本体2の両面に形成されている。
本発明の遮光用粘着テープは、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、遮光層が基材の片面に設けられていたが、両面に設けられていても構わない。また、反射層は無くても構わない。
本発明の遮光用粘着テープは、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、遮光層が基材の片面に設けられていたが、両面に設けられていても構わない。また、反射層は無くても構わない。
以下に、本発明の具体的な実施例を比較例とともに詳しく説明する。
(実施例1)
〔粘着剤の調製〕
イソノニルアクリレート98.9重量部、アクリル酸0.1重量部、N−ビニルカプロラクタム1.0重量部、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタン0.05重量部及び溶剤として酢酸エチル80重量部を、攪拌機、還流冷却管、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入口を備えた五つ口フラスコに仕込み、攪拌した後、窒素ガスで約30分間パージし、モノマー溶液中に残存する酸素を除去した。しかる後、窒素ガスでフラスコ内の空気を置換し、攪拌しつつ昇温し70℃に保持し、熱重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.03重量部を1重量部の酢酸エチルに溶解したものを、滴下ロートから滴下した。反応開始後、そのままの温度で10時間反応させ、アクリル系共重合体溶液を得、粘着剤とした。
〔粘着剤の調製〕
イソノニルアクリレート98.9重量部、アクリル酸0.1重量部、N−ビニルカプロラクタム1.0重量部、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタン0.05重量部及び溶剤として酢酸エチル80重量部を、攪拌機、還流冷却管、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入口を備えた五つ口フラスコに仕込み、攪拌した後、窒素ガスで約30分間パージし、モノマー溶液中に残存する酸素を除去した。しかる後、窒素ガスでフラスコ内の空気を置換し、攪拌しつつ昇温し70℃に保持し、熱重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.03重量部を1重量部の酢酸エチルに溶解したものを、滴下ロートから滴下した。反応開始後、そのままの温度で10時間反応させ、アクリル系共重合体溶液を得、粘着剤とした。
〔カーボンブラックインクA〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ホ゜リウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、46.2重量%となるカーボンブラックインクAを調合した。
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ホ゜リウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、46.2重量%となるカーボンブラックインクAを調合した。
厚み13μmのポリエチレンテレフタレート製テープ状をした基材の一方の面に上記カーボンブラックインクAからなる厚み8μmの第1遮光層(黒色印刷層)と、他方の面に白色インク(大日精化工業社製「商品名:NB300−701白」)に7重量%の割合でイソシアネート系硬化剤を配合した白色インク組成物Bによって厚み2μmの白色印刷層を形成した。なお、硬化養生は、各層とも8hr〜24hrかけた。
つぎに、遮光層の表面にコート剤(日本触媒製「商品名:ポリメントNK-350」を塗布し、0.1μmの厚みの薄型コート層を形成し、テープ本体を得た。
そして、テープ本体の両面に上記粘着剤を塗布し、20μmの厚みの粘着剤層を形成し、厚み約63μmの粘着テープを得た。
そして、テープ本体の両面に上記粘着剤を塗布し、20μmの厚みの粘着剤層を形成し、厚み約63μmの粘着テープを得た。
(実施例2)
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクBを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクB〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、52.7重量%となるカーボンブラックインクBを調合した。
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクBを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクB〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、52.7重量%となるカーボンブラックインクBを調合した。
(実施例3)
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクCを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクC〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.3μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、46.2重量%となるカーボンブラックインクCを調合した。
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクCを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクC〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.3μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、46.2重量%となるカーボンブラックインクCを調合した。
(実施例4)
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクDを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクD〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、20.0重量%となるカーボンブラックインクDを調合した。
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクDを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクD〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、20.0重量%となるカーボンブラックインクDを調合した。
(比較例1)
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクEを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクE〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ1.1μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、46.2重量%となるカーボンブラックインクEを調合した。
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクEを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクE〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ1.1μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、46.2重量%となるカーボンブラックインクEを調合した。
(比較例2)
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクFを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクF〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、58.8重量%となるカーボンブラックインクFを調合した。
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクFを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクF〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、58.8重量%となるカーボンブラックインクFを調合した。
(比較例3)
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクGを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクG〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、10.0重量%となるカーボンブラックインクFを調合した。
カーボンブラックインクAに代えて、以下のカーボンブラックインクGを用いて遮光層を形成した以外は実施例1と同様にして厚み約63μmの粘着テープを得た。
〔カーボンブラックインクG〕
工業用途で最も多く使用されている、汎用カラー(RCF)#52〜#85中級カラー(MCF)#750〜#1000を組み合わせによって、径が0.1μm〜0.77μmの範囲あるカーボンブラック粒子(ストラクチャー構造体)が全カーボンブラック粒子中90%以上含まれ、その中央値粒径が、ほぼ0.6μmの範囲に入るように調製したカーボンブラック粉体を得た。
このカーボンブラック粉体に一般的なインク用メジウム(ポリウレタン系/塩・酢ビコポリマー)と溶剤(ケトン/芳香族炭化水素/アルコール)とを加えて混合・撹拌し、溶剤乾燥後のカーボン含有率が、10.0重量%となるカーボンブラックインクFを調合した。
(比較例4)
カーボンブラックインクAに代えて、比較例3と同様のカーボンブラックインクGを、7回に分けて塗布し、遮光層の厚みを50μmとした以外実施例1と同様にして厚み約105μmの粘着テープを得た。
カーボンブラックインクAに代えて、比較例3と同様のカーボンブラックインクGを、7回に分けて塗布し、遮光層の厚みを50μmとした以外実施例1と同様にして厚み約105μmの粘着テープを得た。
上記実施例1〜4および比較例1〜4で得られた粘着テープのそれぞれについて、光線透過率、光抜けの有無および電気抵抗値を調べ、その結果を表1および表2に層構成、カーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径(表中、「径範囲」と記す)、粒径中央値(表中、「中央値」とのみ記す)、乾燥後のカーボン固形分の割合(表中、「C割合」とのみ記す)とともに示した。
なお、光線透過率は、試験片(幅50mm×長さ50mm)を採り、測定すべき粘着テープを測定器に貼り付け、濁度計(NDH−300A)にセットする。JIS K−7105に準拠し、全透過光測定を同一試料に対しに対し3回行い、光線透過率の最大値を、測定値とした。
光抜けの有無は、300千cd相当の投光器を用いて目視によって確認した。
電気抵抗値については、図2に示すように、粘着テープ試験片(幅50mm×長さ50mm)20を採り、図4に示す寸法にて針21を粘着テープ試験片20に通す。
そして、その針21の両端にテスター針22,23をきっちり当て、抵抗値レンジ200MΩにて粘着テープ試験片20の抵抗値を測定した。また、測定は、同一試料に対し3回行い 最小値を、測定値とした。
光抜けの有無は、300千cd相当の投光器を用いて目視によって確認した。
電気抵抗値については、図2に示すように、粘着テープ試験片(幅50mm×長さ50mm)20を採り、図4に示す寸法にて針21を粘着テープ試験片20に通す。
そして、その針21の両端にテスター針22,23をきっちり当て、抵抗値レンジ200MΩにて粘着テープ試験片20の抵抗値を測定した。また、測定は、同一試料に対し3回行い 最小値を、測定値とした。
本発明にかかる遮光用粘着テープは、たとえば、携帯電話機、携帯型ゲーム機、カーナビゲーションシステム等の液晶表示画面を搭載した電子機器に用いて、LCDパネルとバックライトユニットとを粘着固定させるのに有効に利用することができる。
1 遮光用粘着テープ
2 テープ本体
3 粘着剤層
4 基材
5 遮光層
6 薄型コート層
7 反射層
2 テープ本体
3 粘着剤層
4 基材
5 遮光層
6 薄型コート層
7 反射層
Claims (2)
- 基材と、基材の少なくともいずれか一方の面にカーボンブラックインクを印刷することによって形成された遮光層と、粘着剤層とを備える遮光用粘着テープであって、
前記カーボンブラックインクは、このカーボンブラックインク中の全カーボンブラック粒子のうちの90重量%以上のカーボンブラック粒子の粒径が0.1μm〜0.77μm、全カーボンブラック粒子の粒径中央値が0.3μm〜0.6μm、乾燥後のカーボン固形分が20重量%〜55重量%、樹脂成分が80重量%〜45重量%であることを特徴とする遮光用粘着テープ。 - 遮光層の表面に、電気抵抗値が200MΩ/5mm以上の遮光層同士のブロッキングを防止する薄型コート層が積層されている請求項1に記載の遮光用粘着テープ。
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