JP2008084510A - 光ヘッド装置および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】BD、DVD、CD互換光ヘッド装置では、HD−DVDの記録再生ができない。
【解決手段】本発明の光ヘッド装置は、第1光ディスク媒体に対応した第1レーザ光を出力する第1光源と、第2光ディスク媒体に対応した第2レーザ光を出力する第2光源と、第3光ディスク媒体に対応した第3レーザ光を出力する第3光源と、第4光ディスク媒体に対応した第4レーザ光を出力する第4光源と、第1から第4レーザ光を、第1から第4光ディスク媒体のうちの対応する光ディスク媒体へ照射する光学系とを備える。第2から第4レーザ光は互いに波長が異なっており、第1レーザ光の波長と第4レーザ光の波長とは同じであり、第2光ディスク媒体の基材厚と第4光ディスク媒体の基材厚とは同じであり、第1光ディスク媒体の基材厚と第4光ディスク媒体の基材厚とは互いに異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は光ヘッド装置および光ディスク装置に関し、特に、基材の厚さおよび/または対応波長が互いに異なる複数種類の光ディスク媒体への記録および/または再生を行う光ヘッド装置およびその光ヘッド装置を備えた光ディスク装置に関する。
図5は、BD(Blu−ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびCD(Compact Disc)に対する記録再生動作を行う光ディスク装置200を示す図である。光ディスク装置200は、青色波長帯域、赤色波長帯域、赤外線波長帯域のレーザ光を出力する半導体レーザ素子を備えている。
BD51、DVD52またはCD53が光ディスク装置200に挿入されると、中央演算回路31および指令回路34の指示により、駆動回路43はスピンドルモータ44を回転させ、光ヘッド装置210が読み取り動作を行う。中央演算回路31は、外部インターフェース45からの命令を受け取り、指令回路32〜34を介して光ディスク装置200の動作全体を制御する。
図6を参照して、光ディスク装置200の動作を詳細に説明する。図6は、光ヘッド装置210およびその周辺の構成要素を示す図である。
まず、BD51に対する光ヘッド装置200の記録再生動作を説明する。指令回路32は、光量制御回路35を介して半導体レーザ素子1を発光させる。半導体レーザ素子1からは青色のレーザ光3が出力される。レーザ光3の光量は光量制御回路35により制御される。
半導体レーザ素子1から出射したレーザ光3はP偏光であり、偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと称する)2を透過して、集光レンズ4により略平行光にされた後、1/4波長板5に入射する。集光レンズ4の位置は駆動回路42により適切な位置に調整されている。1/4波長板5を通過したレーザ光3は、反射ミラー10を経て、対物レンズ6に入射する。レーザ光3は、対物レンズ6により結像点に集光し、これにより光ディスク媒体51の記録面上に光スポットを形成する。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ6をフォーカシング制御している。
光ディスク媒体51で反射されたレーザ光3は、再び対物レンズ6に入射し、反射ミラー10、1/4波長板5および集光レンズ4をこの順に通過し、PBS2に入射する。レーザ光3は、1/4波長板5によりS偏光にされているため、PBS2を透過せず、PBS2によって反射される。反射されたレーザ光3は、検出レンズ8を通り、光検出器9に入射する。光検出器9は、入射したレーザ光3に基づいて再生信号を生成する。また、光検出器9は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路37は、受光したレーザ光3の光量を、光量制御回路35へフィードバックする。
このような光ヘッド装置210に用いられる対物レンズ6は、光ディスク媒体51の基材厚およびその対応波長を考慮して作られる。なぜなら、光ディスク媒体の基材厚または対応波長が、対物レンズ6の対応する基材厚または波長と異なると、光ディスク媒体51の記録面上において波面収差が生じ、記録再生を行うことができなくなるからである。なお、基材厚とは、光ディスク媒体表面から記録層までの距離のことである。この例では、光ディスク媒体51はBDであり、基材厚は約0.1mm、レーザ光3の波長は約405nm、対物レンズ6のNAは0.85である。
また、光ディスク媒体51の代わりにDVD規格の光ディスク媒体52や、CD規格の光ディスク媒体53を用いて記録再生を行う場合には、別の対物レンズ、光源を用いた光学系を用いる。以下、光ディスク媒体52および53を用いた記録再生動作を説明する。
まず、光ディスク媒体52を用いた記録再生動作を説明する。半導体レーザ素子11は、いわゆる2波長レーザ素子であり、赤色発光の半導体レーザ素子11aと、赤外線発光の半導体レーザ素子11bとが一体化されて形成されている。半導体レーザ素子11aおよび11bは互いに近接して配置されており、例えば100ミクロン程度しか離れていないごく近接した状態で配置されている。
指令回路47は、光量制御回路46を介して半導体レーザ素子11aを発光させる。半導体レーザ素子11aからは赤色のレーザ光13aが出力される。レーザ光13aの光量は光量制御回路46により制御される。
半導体レーザ素子11aから出射したレーザ光13aはP偏光であり、PBS12を透過して、集光レンズ14により略平行光にされた後、1/4波長板15に入射する。1/4波長板15を通過したレーザ光13aは、反射ミラー10を経て、対物レンズ16に入射する。レーザ光13aは、対物レンズ16により結像点に集光し、これにより光ディスク媒体52の記録面上に光スポットを形成する。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ16をフォーカシング制御している。
光ディスク媒体52で反射されたレーザ光13aは、再び対物レンズ16に入射し、反射ミラー10、1/4波長板15および集光レンズ14をこの順に通過し、PBS12に入射する。レーザ光13aは、1/4波長板15によりS偏光にされているため、PBS12を透過せず、PBS12によって反射される。反射されたレーザ光13aは、検出レンズ18を通り、光検出器19に入射する。光検出器19は、入射したレーザ光13aに基づいて再生信号を生成する。また、光検出器19は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路38は、受光したレーザ光13aの光量を、光量制御回路46へフィードバックする。
次に、図7を参照して、CDである光ディスク媒体53を用いた記録再生動作を説明する。図7は、光ヘッド装置210およびその周辺の構成要素を示す図である。指令回路47は、光量制御回路46を介して半導体レーザ素子11bを発光させる。半導体レーザ素子11bからは赤外線レーザ光13bが出力される。レーザ光13bの光量は光量制御回路46により制御される。
半導体レーザ素子11bから出射したレーザ光13bはP偏光であり、PBS12を透過して、集光レンズ14により略平行光にされた後、1/4波長板15に入射する。1/4波長板15は、赤色レーザ光のみならず赤外線レーザ光にも1/4波長板として機能する。1/4波長板15を通過したレーザ光13bは、反射ミラー10を経て、対物レンズ16に入射する。レーザ光13bは、対物レンズ16により結像点に集光し、これにより光ディスク媒体53の記録面上に光スポットを形成する。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ16をフォーカシング制御している。ここで、対物レンズ16は回折を利用したDVD・CD互換レンズである。対物レンズ16は、光ディスク媒体の基材厚または対応波長の違いに起因してDVDおよびCDのそれぞれに対して求められる対物レンズの特性を、回折により実現している。これにより、対物レンズ16は、記録再生に適した光スポットを光ディスク媒体53の記録面上に形成することが出来る。
光ディスク媒体53で反射されたレーザ光13bは、再び対物レンズ16に入射し、反射ミラー10、1/4波長板15および集光レンズ14をこの順に通過し、PBS12に入射する。レーザ光13bは、1/4波長板15によりS偏光にされているため、PBS12を透過せず、PBS12によって反射される。反射されたレーザ光13bは、検出レンズ18を通り、光検出器19に入射する。光検出器19は、入射したレーザ光13bに基づいて再生信号を生成する。また、光検出器19は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路38は、受光したレーザ光13bの光量を、光量制御回路46へフィードバックする。
次に、基材厚およびレーザ光波長についてより詳細に説明する。CDの基材厚は1.2mmである。また、CDの記録再生に用いられるレーザ光の波長(対応波長)は約780nmである。また、近年、光ディスク媒体の記録密度をより高密度にするために、対物レンズの開口数を大きくする、またはレーザ光の波長を短くする等の試みがなされ、新たな規格の光ディスク媒体が次々と登場している。このような新たな規格の光ディスク媒体は、CDとは基材厚が異なっている。
対物レンズの開口数を大きくすると、光学的な分解能が向上することにより、記録再生可能な周波数帯域を広げることができる。しかし、このとき、光ディスク媒体の記録面が対物レンズの光軸に垂直な面から傾くと、光スポットのコマ収差が従来以上に増加する。このため、実際には、対物レンズの開口数を上げるだけでは、記録密度を向上させるのは困難である。
対物レンズの開口数を大きくしてもコマ収差が大きくならないようにするためには、光ディスク媒体の基材厚を薄くすればよい。図8に、光ディスク媒体の基材厚と対物レンズの開口数との相関関係を示す。図8は、光ディスク媒体の記録面が、対物レンズの光軸と垂直な面から0.2゜傾いた状態において、光スポットの光強度分布のピーク値がある所定の値となる点をつないで得られる曲線を示している。図8を参照して、開口数が0.5の対物レンズを用いて基材厚1.2mmの光ディスク媒体上に光スポットを形成した場合と、開口数が0.62の対物レンズを用いて基材厚0.6mmの光ディスク媒体上に光スポットを形成した場合とでは、ピーク値の劣下がほぼ同等であることがわかる。従って、対物レンズの開口数を大きくする場合には、光ディスク媒体の基材厚を薄くすることにより、光ディスク媒体の傾きにより発生するコマ収差を従来と同程度に抑えることができる。このため、DVD規格では、対応波長を約650nm、対物レンズの開口数NAを0.6〜0.65にするとともに、基材厚をCD規格より薄い0.6mmとしている。また、さらに高記録密度のBD規格では、対応波長を約405nm、対物レンズの開口数NAを0.85にするとともに、基材厚をDVD規格よりさらに薄い0.1mmとしている。光ヘッド装置210は、対応波長、開口数NA、基材厚のそれぞれ異なるBD、DVD、CD規格の光ディスク媒体を1つの光ヘッド装置で記録再生するためのものである。
ところで、記録密度ではBDには劣るものの、光ディスク媒体の作製の容易さを重視して、DVDと同じ開口数0.65および基材厚0.6mmを採用した光ディスク媒体であるHD−DVD(High Definition−DVD)が提案されている。HD−DVD規格では、高記録密度化のためにレーザ光波長はBDと同じ約405nmを採用している。
上述の光ヘッド装置210でHD−DVDの記録再生を行おうとしても、BDとHD−DVDとでは基材厚が互いに異なるため、対応波長(405nm)が同じであったとしても、BD用の光学系を用いてのHD−DVDの記録再生はできない。また、BDとHD−DVDとで共用可能な互換レンズを作製しようとしても、基材厚が0.1mmおよび0.6mmと互いに大きく異なるため、その作製は非常に困難である。また、HD−DVDの基材厚がDVDと同じ0.6mmであることに着目して、DVDおよびCD用の光学系を用いてHD−DVDの記録再生を行おうとしても、対応波長が互いに異なるため、記録再生は困難である。
以上のような理由から、BD、DVD、CDに加え、HD−DVDまで同一の光ヘッド装置によって記録再生するのは非常に困難であった。従って、単一の光ディスク装置によって上記全ての光ディスク媒体の記録再生を行うためには、光ヘッド装置210に加えて、HD−DVD用の光ヘッド装置を別途設ける必要があった。このことは、光ディスク装置のコスト高を招き、また装置の小型化を妨げる要因になっていた。
本発明は上述のような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、1つの光ヘッド装置で、BD、DVD、CDに加えHD−DVDに対して記録および/または再生を行うことのできる光ヘッド装置およびそれを備えた光ディスク装置を提供することにある。
本発明の光ヘッド装置は、第1光ディスク媒体に対応した第1レーザ光を出力する第1光源と、第2光ディスク媒体に対応した第2レーザ光を出力する第2光源と、第3光ディスク媒体に対応した第3レーザ光を出力する第3光源と、第4光ディスク媒体に対応した第4レーザ光を出力する第4光源と、前記第1から第4レーザ光を、前記第1から第4光ディスク媒体のうちの対応する光ディスク媒体へ照射する光学系とを備える光ヘッド装置であって、前記第2から第4レーザ光は互いに波長が異なっており、前記第1レーザ光の波長と前記第4レーザ光の波長とは同じであり、前記第2光ディスク媒体の基材厚と前記第4光ディスク媒体の基材厚とは同じであり、前記第1光ディスク媒体の基材厚と前記第4光ディスク媒体の基材厚とは互いに異なることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記光学系は、前記第1レーザ光を前記第1光ディスク媒体へ集光させる第1対物レンズと、前記第2から第4レーザ光を前記第2から第4光ディスク媒体のうちの対応する光ディスク媒体へ集光させる第2対物レンズとを備える。
ある実施形態によれば、前記第1光ディスク媒体はBDであり、前記第2光ディスク媒体はDVDであり、前記第3光ディスク媒体はCDであり、前記第4光ディスク媒体はHD−DVDである。
本発明の光ディスク装置は、前記光ヘッド装置を備えた光ディスク装置であって、前記光ディスク装置にセットされた光ディスク媒体で反射した前記第1から第4レーザ光を受光して、前記第1から第4レーザ光のそれぞれに対応するフォーカス制御信号を生成する受光部と、前記フォーカス制御信号の振幅の対称性に基づいて、前記光ディスク装置にセットされた光ディスク媒体の種類を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記判定部は、前記フォーカス制御信号の振幅の対称性が高いレーザ光に対応する光ディスク媒体が前記光ディスク装置にセットされていると判定する。
ある実施形態によれば、第1から第4光源のうちの複数の光源は、前記光ディスク媒体の種類を判定するためのレーザ光を同時に出力する。
本発明によれば、複数種類の光ディスク媒体(例えば、BD、DVD、CD、HD−DVD)のそれぞれに対応した光源と、それらの光源から出力されたレーザ光を光ディスク媒体へ照射する光学系とを1つの光ヘッド装置が備える。これにより、1つの光ヘッド装置を用いるだけで、そのような複数種類の光ディスク媒体に対する記録および/または再生を行うことができる。
また、ある実施形態によれば、第1から第4光源は、光ディスク装置にセットされた光ディスク媒体の種類を判定するためのレーザ光を同時に出力する。これにより、光ディスク装置に光ディスク媒体がセットされてから光ディスク媒体の種類を判定するまでの時間を短縮することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、本発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の光ディスク装置100を示す図である。光ディスク装置100は、複数種類の光ディスク媒体(本実施形態では、BD、DVD、CD、HD−DVD)に対する記録および/または再生を行う。
BD、DVD、CD、HD−DVDは、互いに基材厚および対応波長の少なくとも一方が異なる。BD51の基材厚は約0.1mmで対応波長は約405nmである。DVD52の基材厚は約0.6mmで対応波長は約650nmである。CD53の基材厚は約1.2mmで対応波長は約780nmである。HD−DVD54の基材厚は約0.6mmで対応波長は約405nmである。
光ディスク装置100は、光ディスク媒体51〜54へレーザ光を照射する光ヘッド装置110と、光ディスク装置100の動作全体を制御する中央演算回路31および指令回路32〜34と、レーザ光の光量を制御する光量制御回路35〜36と、再生信号を演算する信号演算回路37〜39と、光ディスク装置100の機構部を駆動する駆動回路41〜43と、光ディスク媒体51〜54を回転させるスピンドルモータ44と、ユーザからの命令を中央演算回路31へ伝える外部インターフェース45とを備える。
光ヘッド装置110は、半導体レーザ素子1、11および21と、PBS2、12および22と、プリズム20と、集光レンズ4および14と、1/4波長板5および15と、反射ミラー10と、対物レンズ6および16と、回折素子24と、検出レンズ8、18および28と、光検出器9、19および29とを備える。これらPBS2、12および22、プリズム20、集光レンズ4および14、1/4波長板5および15、反射ミラー10、対物レンズ6および16、回折素子24、検出レンズ8、18および28により、各半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を光ディスク媒体へ照射するとともに反射光を光検出器へ導く光学系が構成されている。
次に、図1〜図3を参照して、光ディスク装置100の動作をより詳細に説明する。図2および図3は、光ヘッド装置110およびその周辺の構成要素を示す図である。
BD51、DVD52、CD53またはHD−DVD54が光ディスク装置100に挿入されると、中央演算回路31および指令回路34の指示により、駆動回路43はスピンドルモータ44を回転させ、光ヘッド装置110が読み取り動作を行う。中央演算回路31は、外部インターフェース45からの命令を受け取り、指令回路32〜34を介して光ディスク装置100の動作全体を制御する。
ここで、まず、BD51に対する光ヘッド装置100の記録再生動作を説明する。指令回路32は、光量制御回路35を介して半導体レーザ素子1を発光させる。半導体レーザ素子1からは、波長約405nmの青色のレーザ光3が出力される。レーザ光3の光量は光量制御回路35により制御される。
半導体レーザ素子1から出射したレーザ光3はP偏光であり、PBS2を透過して、集光レンズ4により略平行光にされた後、1/4波長板5に入射する。集光レンズ4の位置は駆動回路42により適切な位置に調整されている。1/4波長板5を通過したレーザ光3は、反射ミラー10を経て、対物レンズ6に入射する。レーザ光3は、対物レンズ6により結像点に集光し、これにより光ディスク媒体51の記録面上に光スポットを形成する。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ6をフォーカシング制御している。
光ディスク媒体51で反射されたレーザ光3は、再び対物レンズ6に入射し、反射ミラー10、1/4波長板5および集光レンズ4をこの順に通過し、PBS2に入射する。レーザ光3は、1/4波長板5によりS偏光にされているため、PBS2を透過せず、PBS2によって反射される。反射されたレーザ光3は、検出レンズ8を通り、光検出器9に入射する。光検出器9は、入射したレーザ光3に基づいて再生信号を生成する。また、光検出器9は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路37は、受光したレーザ光3の光量を、光量制御回路35へフィードバックする。
次に、DVD52を用いた記録再生動作を説明する。半導体レーザ素子11は、いわゆる2波長レーザ素子であり、赤色発光の半導体レーザ素子11aと、赤外線発光の半導体レーザ素子11bとが一体化されて形成されている。半導体レーザ素子11aおよび11bは互いに近接して配置されており、例えば100ミクロン程度しか離れていないごく近接した状態で配置されている。
指令回路33は、光量制御回路36を介して半導体レーザ素子11aを発光させる。半導体レーザ素子11aからは、波長が約650nmの赤色のレーザ光13aが出力される。レーザ光13aの光量は光量制御回路36により制御される。
半導体レーザ素子11aから出射したレーザ光13aはP偏光であり、PBS12およびプリズム20を透過して、集光レンズ14により略平行光にされた後、1/4波長板15に入射する。プリズム20は、青色レーザ光を反射し、赤色および赤外線のレーザ光を透過する様に設計されている。1/4波長板15を通過したレーザ光13aは、反射ミラー10および回折素子24を経て、対物レンズ16に入射する。レーザ光13aは、対物レンズ16により結像点に集光し、これにより光ディスク媒体52の記録面上に光スポットを形成する。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ16をフォーカシング制御している。
光ディスク媒体52で反射されたレーザ光13aは、再び対物レンズ16に入射し、回折素子24、反射ミラー10、1/4波長板15、集光レンズ14およびプリズム20をこの順に通過し、PBS12に入射する。レーザ光13aは、1/4波長板15によりS偏光にされているため、PBS12を透過せず、PBS12によって反射される。反射されたレーザ光13aは、検出レンズ18を通り、光検出器19に入射する。光検出器19は、入射したレーザ光13aに基づいて再生信号を生成する。また、光検出器19は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路38は、受光したレーザ光13aの光量を、光量制御回路36へフィードバックする。
次に、CD53を用いた記録再生動作を説明する。指令回路33は、光量制御回路36を介して半導体レーザ素子11bを発光させる。半導体レーザ素子11bからは、波長が約780nmの赤外線レーザ光13bが出力される。レーザ光13bの光量は光量制御回路36により制御される。
半導体レーザ素子11bから出射したレーザ光13bはP偏光であり、PBS12およびプリズム20を透過して、集光レンズ14により略平行光にされた後、1/4波長板15に入射する。1/4波長板15は、赤色レーザ光のみならず赤外線レーザ光や青色レーザ光にも1/4波長板として機能する。1/4波長板15を通過したレーザ光13bは、反射ミラー10および回折素子24を経て、対物レンズ16に入射する。レーザ光13bは、対物レンズ16により結像点に集光し、これにより光ディスク媒体53の記録面上に光スポットを形成する。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ16をフォーカシング制御している。ここで、対物レンズ16は回折を利用したDVD・CD互換レンズである。対物レンズ16は、光ディスク媒体の基材厚または対応波長の違いに起因してDVDおよびCDのそれぞれに対して求められる対物レンズの特性を、回折により実現している。これにより、対物レンズ16は、記録再生に適した光スポットを光ディスク媒体53の記録面上に形成することが出来る。
光ディスク媒体53で反射されたレーザ光13bは、再び対物レンズ16に入射し、回折素子24、反射ミラー10、1/4波長板15、集光レンズ14およびプリズム20をこの順に通過し、PBS12に入射する。レーザ光13bは、1/4波長板15によりS偏光にされているため、PBS12を透過せず、PBS12によって反射される。反射されたレーザ光13bは、検出レンズ18を通り、光検出器19に入射する。光検出器19は、入射したレーザ光13bに基づいて再生信号を生成する。また、光検出器19は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路38は、受光したレーザ光13bの光量を、光量制御回路36へフィードバックする。
次に、HD−DVD54を用いた記録再生動作を説明する。指令回路33は、光量制御回路36を介して半導体レーザ素子21を発光させる。半導体レーザ素子21からは、波長が約405nmの青色レーザ光23が出力される。レーザ光23の光量は光量制御回路36により制御される。
半導体レーザ素子21から出射したレーザ光23はP偏光であり、PBS22を透過してプリズム20で反射する。プリズム20を反射したレーザ光23は集光レンズ14により略平行光にされた後、1/4波長板15に入射する。1/4波長板15を通過したレーザ光23は、反射ミラー10で反射した後、回折素子24を通過する。回折素子24は、青色レーザ光のみを回折して、レーザ光23のHD―DVD54への結像性能を最適化する。回折素子24を通過したレーザ光23は、対物レンズ16に入射する。レーザ光23は、対物レンズ16により結像点に集光し、これにより、HD―DVD54の記録面上に光スポットを形成する。回折素子24は、青色レーザ光のみを回折するように設計されており、対物レンズ16の特性と合わせて、HD―DVD54の記録再生に問題ない光スポットが形成される。また、このとき、駆動回路41は対物レンズ16をフォーカシング制御している。
HD―DVD54で反射されたレーザ光23は、対物レンズ16、回折素子24を通過し、反射ミラー10、1/4波長板15および集光レンズ14をこの順に通過し、プリズム20に入射する。プリズム20は青色レーザ光を反射するように設計されているため、レーザ光23は反射されてPBS22に入射する。レーザ光23は、1/4波長板15によりS偏光にされているため、PBS22を透過せず、PBS22によって反射される。反射されたレーザ光23は、検出レンズ28を通り、光検出器29に入射する。光検出器29は、入射したレーザ光23に基づいて再生信号を生成する。また、光検出器29は、例えば、非点収差法によりフォーカス制御信号を生成し、また、プッシュプル法によりトラッキング制御信号を生成する。信号演算回路38は、受光したレーザ光23の光量を、光量制御回路36へフィードバックする。
次に、図4を参照して、光ディスク装置100にセットされた光ディスク媒体の種類を判定する動作を説明する。図4は、フォーカス制御信号の波形を示す図である。
光ディスク装置100は、スピンドルモータ44の回転をスタートさせて対物レンズ6および16のフォーカス制御を行う。光ディスク装置100は、半導体レーザ素子を点灯して光ディスク媒体からの反射光を用いたフォーカス制御信号を得る。レーザ光を光ディスク媒体に追従させる制御を開始するには、まず、このフォーカス制御信号に基づいて対物レンズアクチュエータを制御し、光ディスク媒体の上下変動に合わせて対物レンズの位置を調整し、対物レンズと光ディスク媒体との間の距離を正確に保つ。このように、光ディスク装置100に光ディスク媒体をセットしたときに、まず検出される信号がフォーカス制御信号である。
光ディスク装置100では、4つの半導体レーザ素子1、11a、11bおよび21を同時または順次点灯させ、光ディスク媒体から反射されるフォーカス制御信号を比較することにより、セットされた光ディスク媒体の種類を短時間で判定することができる。
図4は、一例として、セットされた光ディスク媒体がBD−RE(記録再生可能なBD)のときのフォーカス制御信号の波形を示している。図1および図4を参照して、まず、中央演算回路31は、DVD用の半導体レーザ素子11aおよびCD用の半導体レーザ素子11bを点灯させ、DVDおよびCD用の光検出器19は、受光した反射光からフォーカス制御信号62および63を生成する。フォーカス制御信号62はDVD用のレーザ光13aに対応しており、フォーカス制御信号63はCD用のレーザ光13bに対応している。レーザ光13aおよび13bのBD51での反射率は低いため、フォーカス制御信号62および63の振幅は所定値よりも小さく、中央演算回路31は、セットされた光ディスク媒体はDVDおよびCDではないと判定する。このように、中央演算回路31は、光検出器から受け取ったフォーカス制御信号に基づいて、セットされた光ディスク媒体の種類を判定する判定部としても機能する。
次に、中央演算回路31は、BD用の半導体レーザ素子1を点灯させ、BD用の光検出器9は、受光した反射光からフォーカス制御信号61を生成する。続いて、中央演算回路31は、HD−DVD用の半導体レーザ素子21を点灯させ、HD−DVD用の光検出器29は、受光した反射光からフォーカス制御信号64を生成する。BDとHD−DVDとでは互いに基材厚が異なるため、フォーカス制御信号64は、図4に示すように振幅が非対称な波形となる。一方、BDに対応したフォーカス制御信号61は、図4に示すように振幅が対称な波形(図4のA−B)となる。中央演算回路31は、フォーカス制御信号61および64の振幅の対称性を比較して、振幅の対称性が高いフォーカス制御信号に対応する光ディスク媒体、すなわちBD51が光ディスク装置100にセットされていると判定する。
なお、DVDおよびCD用の半導体レーザ素子11aおよび11bの点灯と同時に、BD用の半導体レーザ素子1およびHD−DVD用の半導体レーザ素子21も点灯させて、フォーカス制御信号61〜64を同時に得れば、光ディスク媒体を判別する時間をさらに短縮することができる。この場合は、光検出器9、19および29を、それぞれ対応する特定の波長の光のみを受光するように設計しておくことで、各フォーカス制御信号を分別して得ることができる。
以上、説明したように、本発明の光ヘッド装置および光ディスク装置は、光ディスク媒体へのデータの記録再生を行う技術分野において特に有用である。
本発明の実施形態による光ディスク装置を示す図である。 本発明の実施形態による光ヘッド装置およびその周辺の構成要素を示す図である。 本発明の実施形態による光ヘッド装置およびその周辺の構成要素を示す図である。 本発明の実施形態によるフォーカス制御信号の波形を示す図である。 BD、DVDおよびCDに対する記録再生動作を行う光ディスク装置を示す図である。 光ヘッド装置およびその周辺の構成要素を示す図である。 光ヘッド装置およびその周辺の構成要素を示す図である。 光ディスク媒体の基材厚と対物レンズの開口数との関係を示すグラフである。
符号の説明
1、11、21 半導体レーザ素子
2、12、22 PBS
3、13a、13b、23 レーザ光
4、14 集光レンズ
5、15 1/4波長板
6、16 対物レンズ
8、18、28 検出レンズ
9、19、29 光検出器
10 反射ミラー
20 プリズム
24 回折素子
31 中央演算回路
32、33、34 指令回路
35、36 光量制御回路
37、38、39 信号演算回路
41、42、43 駆動回路
44 スピンドルモータ
45 外部インターフェース
51 BD
52 DVD
53 CD
54 HD−DVD
61、62、63、64 フォーカス制御信号
100 光ディスク装置
110 光ヘッド装置

Claims (6)

  1. 第1光ディスク媒体に対応した第1レーザ光を出力する第1光源と、
    第2光ディスク媒体に対応した第2レーザ光を出力する第2光源と、
    第3光ディスク媒体に対応した第3レーザ光を出力する第3光源と、
    第4光ディスク媒体に対応した第4レーザ光を出力する第4光源と、
    前記第1から第4レーザ光を、前記第1から第4光ディスク媒体のうちの対応する光ディスク媒体へ照射する光学系と
    を備える光ヘッド装置であって、
    前記第2から第4レーザ光は互いに波長が異なっており、
    前記第1レーザ光の波長と前記第4レーザ光の波長とは同じであり、
    前記第2光ディスク媒体の基材厚と前記第4光ディスク媒体の基材厚とは同じであり、
    前記第1光ディスク媒体の基材厚と前記第4光ディスク媒体の基材厚とは互いに異なる、光ヘッド装置。
  2. 前記光学系は、
    前記第1レーザ光を前記第1光ディスク媒体へ集光させる第1対物レンズと、
    前記第2から第4レーザ光を前記第2から第4光ディスク媒体のうちの対応する光ディスク媒体へ集光させる第2対物レンズと
    を備える、請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 前記第1光ディスク媒体はBDであり、前記第2光ディスク媒体はDVDであり、前記第3光ディスク媒体はCDであり、前記第4光ディスク媒体はHD−DVDである、請求項1に記載の光ヘッド装置。
  4. 請求項1に記載の光ヘッド装置を備えた光ディスク装置であって、
    前記光ディスク装置にセットされた光ディスク媒体で反射した前記第1から第4レーザ光を受光して、前記第1から第4レーザ光のそれぞれに対応するフォーカス制御信号を生成する受光部と、
    前記フォーカス制御信号の振幅の対称性に基づいて、前記光ディスク装置にセットされた光ディスク媒体の種類を判定する判定部と
    を備える、光ディスク装置。
  5. 前記判定部は、前記フォーカス制御信号の振幅の対称性が高いレーザ光に対応する光ディスク媒体が前記光ディスク装置にセットされていると判定する、請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 第1から第4光源のうちの複数の光源は、前記光ディスク媒体の種類を判定するためのレーザ光を同時に出力する、請求項4に記載の光ディスク装置。
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