JP2008083609A - カラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP2008083609A
JP2008083609A JP2006266242A JP2006266242A JP2008083609A JP 2008083609 A JP2008083609 A JP 2008083609A JP 2006266242 A JP2006266242 A JP 2006266242A JP 2006266242 A JP2006266242 A JP 2006266242A JP 2008083609 A JP2008083609 A JP 2008083609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light
crystal alignment
alignment control
shielding liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006266242A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Kawaguchi
修司 川口
Seiji Tawaraya
誠治 俵屋
Izumi Hagiwara
泉 萩原
Masakazu Takano
理多 高野
Tomonobu Sumino
友信 角野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2006266242A priority Critical patent/JP2008083609A/ja
Publication of JP2008083609A publication Critical patent/JP2008083609A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、MVA方式の液晶表示装置に用いられ、色ずれ等がなく、黒表示部と白表示部とのコントラストが高いカラーフィルタを提供することを主目的とする。
【解決手段】本発明は、透明基板と、前記透明基板上に形成された赤色、緑色、および青色の着色層と、前記着色層上に形成された透明電極層と、前記透明電極層上の前記各色着色層に対応する領域にテーパー状に形成された遮光性の遮光性液晶配向制御用突起とを有するカラーフィルタであって、
端部のテーパー角度が異なる2種類以上の前記遮光性液晶配向制御用突起が形成されていることを特徴とするカラーフィルタを提供することにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、垂直配向液晶表示装置に用いられ、液晶配向制御用突起を有するカラーフィルタに関するものである。
液晶表示装置は、カラーフィルタ側の透明基板と液晶駆動側基板とを対向させ、両者の間に液晶化合物を封入して薄い液晶層を形成し、液晶駆動側基板により液晶層内の液晶配列を電気的に制御してカラーフィルタの透過光または反射光の量を選択的に変化させることによって表示を行う。
近年、電圧が印加されていない状態で液晶分子が基板面に垂直に配列されており、電圧が印加されると液晶分子がいろいろな方向に倒れる垂直配向液晶表示装置が提案されている。この垂直配向液晶表示装置は、従来より使用されている捩れネマッチック方式の液晶表示装置と比較して、コントラスト比、応答速度等の面で優れている。また、液晶分子が倒れる方向を、多数の方向にする場合には、効果的に高視野角を実現することができる、という利点も有する。
このような液晶が倒れる方向を多数の方向とする垂直配向液晶表示装置としては、例えば図3に示すように、透明電極層3および対向する液晶駆動側基板12に形成された第2電極層11の表面に、液晶配向制御用突起14を形成し、電圧を印加した際の液晶13の配向方向を制御する方式(以下、MVA方式ともいう。)が提案されている(例えば特許文献1等)。なお上記透明電極層3側、および液晶駆動側基板12側にはそれぞれ偏光板(図示せず)が形成されることとなる。
ここで、このような垂直配向液晶表示装置等の液晶表示装置に一般的に用いられる偏光板は、クロスニコル時にも短波長の光を透過させる特性があり、黒表示を行った際、偏光板を透過したバックライト光により、観察される黒色が目的とする色からずれてしまう等の問題があった。
また垂直液晶配向制御装置では、液晶が垂直に配向した状態、すなわち電圧を印加しない状態で黒表示が行われることとなる。しかしながら上記MVA方式では上記液晶配向制御用突起が形成されていることから、液晶配向制御用突起の周囲の液晶は電圧を印加していない状態で完全に垂直に配向しない。そのため黒表示時に、上記偏光板の特性によるものだけでなく、バックライト光が漏れてしまい、上記色ずれが生じたり、黒表示部と白表示部とのコントラストが小さくなる、という問題もあった。
特開2003−75839号公報
そこでMVA方式の液晶表示装置に用いられ、色ずれ等がなく、黒表示部と白表示部とのコントラストが高いカラーフィルタの提供が望まれている。
本発明は、透明基板と、上記透明基板上に形成された赤色、緑色、および青色の着色層と、上記着色層上に形成された透明電極層と、上記透明電極層上の上記各色着色層に対応する領域にテーパー状に形成された遮光性の遮光性液晶配向制御用突起とを有するカラーフィルタであって、端部のテーパー角度が異なる2種類以上の上記遮光性液晶配向制御用突起が形成されていることを特徴とするカラーフィルタを提供する。
本発明によれば、端部のテーパー角度が異なる2種類以上の遮光性液晶配向制御用突起が形成されていることから、上記カラーフィルタを液晶表示装置に用いた際、液晶が配向する角度を細かく調整することが可能となる。これにより、バックライト光が漏れる量を、各着色層ごとに調整することが可能となり、黒色度を目的とする範囲内に合わせることが可能となる。また上記遮光性液晶配向制御用突起が遮光性を有しているものとされていることから、遮光性液晶配向制御用突起がバックライト光を一定以上透過させないものとすることができ、色ずれを防止したり、白表示部と黒表示部とのコントラストを大きいものとすることができる。
上記発明においては、上記遮光性液晶配向制御用突起の線幅を異なるものとすることにより、上記遮光性液晶配向制御用突起の上記テーパー角度が異なるものとされているものとしてもよい。これにより、2種類以上の、テーパー角度の異なる遮光性液晶配向制御用突起を一括して形成することが可能であり、製造効率等の面から好ましいものとすることができるからである。
また上記発明においては、上記遮光性液晶配向制御用突起の高さを異なるものとすることにより、上記遮光性液晶配向制御用突起の上記テーパー角度が異なるものとされているものとしてもよい。これにより、上記テーパー角度を容易に制御することが可能となるからである。
また上記発明においては、上記青色の着色層に対応する領域に形成された上記遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度が、上記赤色の着色層および上記緑色の着色層に対応する領域に形成された上記遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度より低いことが好ましい。一般的に液晶表示装置に用いられる偏光板は、短波長、特に青色の光を透過させやすいため、黒やグレーの表示が青みがかってしまいやすい。そこで、上記青色の着色層に対応する領域の上記遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度を低くすることにより、黒表示時に青色着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起の周囲の液晶が垂直に配向しやすいものとすることができる。これにより、青色の波長領域のバックライト光の漏れを少ないものとすることができ、色ずれ等が少ないものとすることができるからである。
本発明によれば、液晶表示装置に用いた際、色ずれ等が少なく、白表示部と黒表示部とのコントラストが大きなカラーフィルタとすることができる。
本発明は、垂直配向液晶表示装置に用いられるカラーフィルタに関するものである。本発明のカラーフィルタは、透明基板と、上記透明基板上に形成された赤色、緑色、および青色の着色層と、上記着色層上に形成された透明電極層と、上記透明電極層上の上記各色着色層に対応する領域にテーパー状に形成された遮光性の遮光性液晶配向制御用突起とを有するカラーフィルタであって、端部のテーパー角度が異なる2種類以上の上記遮光性液晶配向制御用突起が形成されていることを特徴とするものである。
本発明のカラーフィルタは、例えば図1に示すように、透明基板1と、その透明基板1上に形成された赤色着色層2R、緑色着色層2G、および青色着色層2Bと、上記着色層2上に形成された透明電極層3と、上記透明電極層3上の上記各着色層2に対応する領域にテーパー状に形成された遮光性液晶配向制御用突起4とを有するものである。なお、遮光性液晶配向制御用突起4が上記透明電極層3上の各着色層2に対応する領域に形成されているとは、上記透明電極層3を挟んで各着色層2と上記各遮光性液晶配向制御用突起4とが対応するように形成されていることをいう。
また本発明のカラーフィルタには、テーパー角度(例えば図2中αおよびα´で示される角度)が異なる、2種類以上の遮光性液晶配向制御用突起4が透明電極層3上に形成されることとなる。なお上記遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度は、通常、遮光性液晶配向制御用突起4が対応する着色層2の色によって決定され、同色の着色層2上には同一のテーパー角度を有する遮光性液晶配向制御用突起4が形成される。
ここで、従来の液晶表示装置においては、上述したように、液晶表示装置に用いられる偏光板の特性等から、黒表示時に特定の波長のバックライト光が漏れやすく、この漏れたバックライト光によって色ずれが生じたり、黒色とその他の色とのコントラストが低くなる等の問題があった。また垂直配向液晶表示装置では、液晶が垂直に配向した状態、すなわち電圧を印加しない状態で黒表示が行われることとなるが、MVA方式では、上記液晶配向制御用突起が形成されていることから、電圧を印加していない状態で液晶が完全に垂直に配向することができない。そのため、黒表示時に上記偏光板の特性によるものだけでなく、バックライト光が漏れやすく、色ずれや、黒表示部と白表示部とのコントラストが小さくなるという問題もあった。
一方、本発明によれば、例えば図2に示すように、テーパー角度(αまたはα´で示される角度)が異なる2種類以上の遮光性液晶配向制御用突起4および4´が形成されている。これにより、上記カラーフィルタを液晶表示装置に用い、黒表示を行った際、各遮光性液晶配向制御用突起4および4´の周囲に存在する液晶13が配向する方向を細かく制御することが可能となる。具体的には、テーパー角度が高い遮光性液晶配向制御用突起4の周囲では、黒表示時に液晶13が透明基板1に対して斜めに配向しやすいものとすることができる。一方、テーパー角度が低い遮光性液晶配向制御用突起4´の周囲では、黒表示時に液晶13が透明基板1に対して垂直に配向しやすいものとすることができ、この領域ではバックライト光が漏れ難いものとすることができる。したがって、上記偏光板が透過させやすい波長領域の着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度を他の色の着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度より低いものとすること等によって、上記波長領域のバックライト光がもれ難いものとすることができ、黒色度を所定の範囲内とすることや、各色のコントラストが高いものとすることができるのである。
また本発明においては上記遮光性液晶配向制御用突起が遮光性を有することから、上記カラーフィルタを液晶表示装置に用いた際、遮光性液晶配向制御用突起がバックライト光を一定以上透過させないものとすることができる。したがって、黒表示時に漏れるバックライト光を少ないものとすることができ、上記色ずれが少ないものとすることや、白表示部と黒表示部とのコントラストを大きいものとすることもできる。
以下、本発明のカラーフィルタの各構成ごとに詳しく説明する。
1.遮光性液晶配向制御用突起
まず、上記遮光性液晶配向制御用突起について説明する。本発明に用いられる遮光性液晶配向制御用突起は、後述する透明電極層上にテーパー状に形成され、液晶表示装置に用いられた際、液晶の配向方向を制御する機能を有するものである。ここで、テーパー状とは、遮光性液晶配向制御用突起の端部のテーパー角度、すなわち遮光性液晶配向制御用突起の端部と透明基板とがなす角が、90°未満とされることをいう。なお本発明において上記テーパー角度は、8°〜40°の範囲内、中でも10°〜25°の範囲内とされることが好ましい。また上記テーパー角度は、AFM(原子間力顕微鏡:タカノ(株) AS-7B )を用い、測定条件はscan sizeが25000nmX25000nm、scan rateが0.5Hz、Rotationを90°とすることにより測定される値である。
また上記遮光性液晶配向制御用突起の形状としては、端部が上記テーパー角度を有しているものであれば特に限定されるものではなく、例えば円錐状や角錐状であってもよく、また円錐台状や角錐台状であってもよい。上記遮光性液晶配向制御用突起の形状は、液晶表示装置の種類等に応じて適宜選択される。
また本発明のカラーフィルタ中には、端部のテーパー角度が異なる2種類以上の上記遮光性液晶配向制御用突起が形成されることとなるが、本発明でいうテーパー角度が異なるとは、上記端部のテーパー角度が2°以上異なることをいい、中でも3°以上、特に3.5°以上異なることが好ましい。上記値以上テーパー角度を異なるものとすることにより、それぞれの遮光性液晶配向制御用突起の近傍に配置される液晶の傾きを異なるものとすることができるからである。
なお本発明のカラーフィルタ中には、少なくとも上記テーパー角度が異なる2種類の遮光性液晶配向制御用突起が形成されていればよく、例えばいずれか一色の着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度のみが、他の色の着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度と異なるものとされていてもよく、また赤色着色層、青色着色層、および緑色着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度がそれぞれ異なるものとされていてもよい。
本発明においては特に、青色着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度が、赤色着色層および緑色着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度より低くなるように形成されていることが好ましい。上述したように、一般的に用いられている偏光板は、短波長、特に青色の光を透過させやすい。そのため、上記青色着色層に対応する遮光性液晶配向制御用突起の近傍で液晶が垂直に配向しやすいものとすることにより、黒表示の際、青色の光が漏れ難いものとすることができ、色ずれ等が生じ難いものとすることができるからである。
ここで上記テーパー角度を異なるものとする方法としては、例えば遮光性液晶配向制御用突起の高さを変えることにより上記テーパー角度を異なるものとする方法や、遮光性液晶配向制御用突起の線幅を異なるものとする方法、または上記遮光性液晶配向制御用突起の形成に用いられる材料の樹脂の種類を選択する方法等が挙げられる。なお、上記樹脂の種類を選択する方法においては、上記高さや線幅はそれぞれの遮光性液晶配向制御用突起において変える必要がないものとすることができる。
なお、本発明においては特に、高さが等しい遮光性液晶配向制御用突起の線幅を異なるものとすることにより上記テーパー角度を異なるものとする方法が好ましい。一般的に、同じ高さの遮光性液晶配向制御用突起の線幅を変えた場合、線幅の広い遮光性液晶配向制御用突起の端部のテーパー角度のほうが、線幅の狭い遮光性液晶配向制御用突起の端部のテーパー角度より小さくなる。これを利用して上記複数種類の遮光性液晶配向制御用突起をフォトリソグラフィー法等により一括して形成することにより、製造効率やコスト等の面から好ましいものとすることができるからである。
なお上記遮光性液晶配向制御用突起の線幅としては、通常8μm〜14μm程度、中でも9μm〜12μm程度とされることが好ましい。また上記遮光性液晶配向制御用突起の高さは通常、0.8μm〜1.6μm程度、中でも1.0μm〜1.4μm程度とされることが好ましい。
また上記遮光性液晶配向制御用突起は、遮光性を有するものとされるが、本発明において特に、波長435nmの光の透過率が、1%〜35%の範囲内、中でも1%〜30%の範囲内、特に1%〜25%の範囲内とされることが好ましい。また波長545nmの光の透過率が1%〜35%の範囲内、中でも1%〜30%の範囲内、特に1%〜25%の範囲内とされることが好ましい。またさらに波長610nmの光の透過率が1%〜50%の範囲内、中でも1%〜40%の範囲内、特に1%〜35%の範囲内とされることが好ましい。上記各波長の光の透過率を上記範囲内とすることにより、遮光性液晶配向制御用突起がバックライト光を一定以上透過させないものとすることができ、黒表示時に漏れるバックライト光を少ないものとすることができるからである。なお上記範囲より低い透過率とすると、黒以外の色を表示する際の輝度が低下し、高品質な表示が困難となる恐れがあるので好ましくない。また上記範囲より低い透過率とする場合、遮光性液晶配向制御用突起中に、より多く顔料を含有させる必要等が生じ、製版性等の面からも好ましくない。ここで上記透過率は、オリンパス光学工業(株)製分光測色計OSP−SP200により測定することができる。
またさらに上記遮光性液晶配向制御用突起の530nm〜580nmの範囲内の光の透過率が40%以下、中でも1%〜30%の範囲内、特に1%〜20%の範囲内とされることが好ましい。人間の視覚の特性上、黒表示時に上記範囲内の光を遮光することにより、黒表示部と白表示部のコントラストが高いと感じるからである。
また本発明においては、上記遮光性液晶配向制御用突起のXYZ表色系におけるC光源でのY値が1〜40の範囲内、中でも1〜35の範囲内、特に1〜30の範囲内とされることが好ましい。これにより、上記遮光性液晶配向制御用突起がバックライト光を一定以上透過させないものとすることができ、黒表示時に漏れるバックライト光をより少ないものとすることができ、色ずれ等の少ないものとすることができるからである。上記XYZ表色系におけるC光源でのY値は、オリンパス光学工業(株)製分光測色計OSP−SP200により測定される値である。
ここで、上記遮光性液晶配向制御用突起の形成方法としては、上記遮光性液晶配向制御用突起を上述した形状に形成可能な方法であれば特に限定されるものではなく、上記各テーパー角度を有する遮光性液晶配向制御用突起をそれぞれ異なる形成条件でフォトリソグラフィー法等により個々に形成してもよいが、上述したように、本発明においては線幅の異なる遮光性液晶配向制御用突起をフォトリソグラフィー法により形成することにより、上記テーパー角度が異なる複数種類の遮光性液晶配向制御用突起を一括して形成することが好ましい。なおフォトリソグラフィー法を行う際の各種条件等は、一般的な液晶配向制御用突起を形成する際と同様の条件とすることができる。
また上記遮光性液晶配向制御用突起の形成に用いられる遮光性液晶配向制御用突起形成用組成物としては、一般的な液晶配向制御用突起の形成に用いられる樹脂組成物に顔料を含有させたものとすることができる。ここで本発明においては、遮光性液晶配向制御用突起中に5重量%〜40重量%程度、中でも5重量%〜30重量%程度、特に5重量%〜20重量%程度顔料が含有されていることが好ましい。これにより、遮光性液晶配向制御用突起を形成する際の製版性等を良好なものとすることができ、また上述した透過率を実現可能なものとすることができるからである。
本発明においては上記顔料として特に、赤色用顔料および青色用顔料を混合して用いられていることが好ましい。これにより、上記各波長の光の透過率を上述した範囲内とすることができるからである。また上述したように530nm〜580nmの範囲内の光の透過率を抑えることが好ましく、上記範囲内の光の透過率を効果的に抑えることが可能となるからである。
なお、本発明でいう赤色用顔料とは、一般的に赤色の着色層を形成する際等に用いられる顔料をいうこととする。また青色用顔料とは、一般的に青色の着色層を形成する際等に用いられる顔料をいうこととし、紫色の顔料等も含むこととする。
上記赤色用顔料と青色用顔料の比としては、赤色用顔料の含有量(重量)を1とした際に、青色用顔料の含有量(重量)が0.2〜5の範囲内、中でも0.5〜4の範囲内とすることが好ましい。これにより、上記透過率を実現することが可能となるからである。
上記赤色用顔料として具体的には、PR(ピグメントレッド)109、122、123、166、177、190、206、209、215、242、254等が挙げられ、上記の中でもPR177またはPR254が用いられることが好ましい。
また上記青色用顔料として具体的には、PB(ピグメントブルー)15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6やPV(ピグメントバイオレット)19、23等が挙げられ、上記の中でもPB15:6またはPV23が用いられることが好ましい。
また上記遮光性液晶配向制御用突起の形成に上記顔料と共に用いられる樹脂組成物としては、ネガ型の硬化性樹脂組成物であってもよく、またポジ型の硬化性樹脂組成物であってもよい。ネガ型の硬化性樹脂組成物としては、例えば多官能アクリレートモノマー、ポリマー及び光重合開始剤を含有する組成物とすることができる。またポジ型の硬化性樹脂組成物としては、少なくともポジ型の硬化性樹脂を含有する組成物とすることができる。
上記ネガ型の硬化性樹脂組成物に用いられる多官能アクリレートモノマーとしては、アクリル基やメタクリル基等のエチレン性不飽和結合含有基を2つ以上有する化合物が用いられ、具体的には、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等を例示することができる。
多官能アクリレートモノマーは、2種以上を組み合わせて使用してもよい。なお、本発明において(メタ)アクリルとはアクリル又はメタクリルのいずれかであることを意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート基又はメタクリレートのいずれかであることを意味する。
またネガ型の硬化性樹脂組成物に用いられるポリマーとしては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−ビニル共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、エチレン−メタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等を例示することができる。
さらにポリマーとしては、重合可能なモノマーであるメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレートの中から選ばれる1種以上と、(メタ)アクリル酸、アクリル酸の二量体(例えば、東亞合成化学(株)製M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの無水物の中から選ばれる1種以上からなるポリマー又はコポリマーも例示できる。また、上記のコポリマーにグリシジル基又は水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマー等も例示できるが、これらに限定されるものではない。
またネガ型の硬化性樹脂組成物に用いられる光重合開始剤としては、紫外線、電離放射線、可視光、或いは、その他の各波長、特に365nm以下のエネルギー線で活性化し得る光ラジカル重合開始剤を使用することができる。そのような光重合開始剤して具体的には、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノン、α−アミノ・アセトフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルメトキシエチルアセタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、β−クロルアントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンズスベロン、メチレンアントロン、4−アジドベンジルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、ミヒラーケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、ナフタレンスルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロライド、n−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンズチアゾールジスルフィド、トリフェニルホスフィン、カンファーキノン、アデカ社製N1717、四臭化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾイン、エオシン、メチレンブルー等の光還元性色素とアスコルビン酸やトリエタノールアミンのような還元剤との組み合わせ等を例示できる。本発明では、これらの光重合開始剤を1種のみ又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
またポジ型の硬化性樹脂組成物としては、例えばエネルギーが照射されると、分解等により耐現像液溶解性が低くなるものが用いられ、例えばナフトキノンジアジド、ベンゾキノンジアジドなどのキノンジアジド類や、ジアゾメチルドラム酸、ジアゾジメドン、3−ジアゾ−2,4−ジオンなどのジアゾ化合物や、o−ニトロベンジルエステル、オニウム塩、オニウム塩とポリフタルアルデヒド、コリン酸t−ブチルの混合物の様な光分解剤(溶解抑制剤)と、OH基を持ちアルカリに可溶なハイドロキノン、フロログルシン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンなどのモノマーや、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂などのノボラック樹脂、スチレンとマレイン酸、マレイミドの共重合物、フェノール系とメタクリル酸、スチレン、アクリロニトリルの共重合物などのポリマーの混合物や縮合物、あるいはポリメチルメタクリレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ヘキサフルオロブチル、ポリメタクリル酸ジメチルテトラフルオロプロピル、ポリメタクリル酸トリクロロエチル、メタクリル酸メチル−アクリルニトリル共重合体、ポリメチルイソプロペニルケトン、ポリα−シアノアクリレート、ポリトリフルオロエチル−α−クロロアクリレートなどが挙げられる。この中でも汎用性の面から、ノボラック樹脂を主成分とする混合・縮合物が好ましく用いられる。
ここで、本発明のカラーフィルタにおいては、上記テーパー角が異なる2種類以上の遮光性液晶配向制御用突起にそれぞれ含有される赤色用顔料と青色用顔料との含有比を異なるものとしてもよい。例えば青色着色層に対応する上記遮光性液晶配向制御用突起に含有される青色用顔料の比を多いものとすること等により、青色領域の波長の光の透過率を他の波長領域の光の透過率より低いものとすることができる。これにより黒色表示時に、上記テーパー角度による効果だけでなく、上記遮光性液晶配向制御用突起の透過率によっても、青色領域の波長が透過し難いものとすること等ができ、上記色ずれをより少ないものとすること等ができるからである。なお、この場合、各遮光性液晶配向制御用突起にそれぞれ含有される赤色用顔料と青色用顔料との含有比は、液晶表示装置の種類や、偏光板の種類等により適宜選択されることとなる。
2.着色層
次に、本発明に用いられる着色層について説明する。本発明に用いられる着色層は、少なくとも赤色、緑色、および青色の3色が含まれているものであればよく、例えば4色以上含まれているものであってもよい。
また本発明に用いられる上記着色層の形状や配列は特に限定されるものではなく、例えばストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等の公知の配列とすることができ、着色面積は任意に設定することができる。
また、本発明に用いられる着色層の形成方法は、特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタの着色層の製造の際に用いられる顔料分散法等を用いることができる。また、本発明に用いられる着色層の材料としては、一般的なカラーフィルタに用いられる着色層と同様とすることができるので、ここでの詳しい説明は省略する。
3.透明電極層
次に、本発明のカラーフィルタに用いられる透明電極層について説明する。本発明のカラーフィルタに用いられる透明電極層としては、一般的なカラーフィルタに用いられる透明電極層と同様とすることができ、例えば酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。このような透明電極層の厚みは、通常0.01μm〜1μm程度とすることができる。
4.透明基板
次に、本発明に用いられる透明基板について説明する。本発明に用いられる透明基板は、上記着色層が形成可能なものであれば特に限定されるものではない。このような透明基板としては、例えば無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。
5.カラーフィルタ
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記透明基板、着色層、透明電極層、および遮光性液晶配向制御用突起を有するものであれば特に限定されるものではなく、必要に応じて遮光部や柱状スペーサ等が形成されているもの等であってもよい。
本発明においては、本発明のカラーフィルタを用いて作製した液晶セルの黒色度と白色度の色ずれ△xyが0.000〜0.050の範囲内、中でも0.000〜0.030の範囲内とされていることが好ましい。また黒表示部と白表示部のコントラストが1000〜3000の範囲内、中でも1200〜3000の範囲内とされていることが好ましい。これにより、色ずれ等がなく、黒表示部と白表示部とのコントラストが高く、良好な色表示が可能となるからである。なお、上記黒色度、白色度、コントラストの測定は、トプコンエンジニアリング(株)製の分光放射計SR-3を用いることにより行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明について実施例を用いて具体的に説明する。
[実施例1]
(カラーフィルタ及び液晶セルの作製)
透明基板として、大きさが300mm×400mm、厚みが0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この透明基板を定法にしたがって洗浄した後、透明基板の片側全面にスパッタリング法によりクロム薄膜(厚み1000Å)を形成した。このクロム薄膜上にネガ型感光性レジスト(東京応化工業(株)製 CFPR DN-83)を塗布し、所定のマスクを介して露光、現像、熱処理して線幅20μm、ピッチ100μmのブラックマトリックスパターンを形成した。
次に、下記組成の赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、緑色パターン用のネガ型
感光性樹脂組成物、青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物を調製した。
<赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物>
・赤顔料(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドA2B)
4.8重量部
・黄顔料(BASF社製 パリオトールイエローD1819) 1.2重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) 4.0重量部
・ポリマーI 5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール) 0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80.0重量部
<緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物>
・緑顔料(アビシア社製 モナストラルグリーン9Y−C) 4.2重量部
・黄顔料(BASF社製 パリオトールイエローD1819) 1.8重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) 4.0重量部
・ポリマーI 5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール) 0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80.0重量部
<青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物>
・青顔料(BASF社製 ヘリオゲンブルーL6700F) 6.0重量部
・顔料誘導体(アビシア社製 ソルスパース5000) 0.6重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 2.4重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) 4.0重量部
・ポリマーI 5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール) 0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80.0重量部
なお、上記のポリマーIは、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレート=15.6:37.0:30.5:16.9(モル比)の共重合体100モル%に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを16.9モル%付加したものであり、重量平均分子量は42500である。
次いで、上記透明基板上にブラックマトリックスを覆うように赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物をスピンコート法により塗布し、赤色パターン用のフォトマスクを介して、露光、現像して、赤色パターンを形成した。この赤色パターンは、長方形状(100μm×300μm)とした。
その後、緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物を用いて、同様の操作により、緑色パターン、青色パターンを形成した。これにより、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンが配列された着色層を形成した。
次に、ブラックマトリックス、着色層を覆うように酸化インジウムスズ(ITO)からなる透明電極層(厚み1500Å)をスパッタリング法により形成した。
続いて、下記組成の遮光性液晶配向制御用突起形成用組成物を調製した。
<遮光性液晶配向制御用突起形成用組成物>
・青顔料(BASF社製 ヘリオゲンブルーL6700F) 1.5重量部
・顔料誘導体(アビシア社製 ソルスパース5000) 0.3重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 0.4重量部
・赤顔料(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドA2B)
0.8重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 0.4重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 11.6重量部
・ポジ型レジスト組成物(ロームアンドハース社製LC100VL) 85.0重量部
次いで、上記透明電極層上に上記遮光性液晶配向制御用突起形成用組成物をスピンコート法により塗布し、フォトマスクを介して、露光、現像して、遮光性液晶配向制御用突起を形成した。この遮光性液晶配向制御用突起のパターンは、ジグザグ形状とした。また赤、緑画素領域上のパターン寸法は線幅11μm、高さ1.2μmとし、青画素領域上のパターン寸法は、線幅13μm、高さ1.2μmとなるよう形成した。
次いで、上記透明電極層上にセルギャップ保持用の柱状スペーサを形成するための感光性樹脂組成物(JSR(株)製オプトマーNN780)をスピンコート法により塗布し、フォトマスクを介して、露光、現像して、スペーサパターンを形成した。このパターンは、ドット形状(下底30μmφ、高さ3.5μm)とした。次いで上記のように形成したカラーフィルタ表面の透明電極層上にポリイミドからなる配向膜を形成した。その後、TFTを形成したガラス基板上に垂直配向用液晶を必要量滴下した後、上述したように形成したカラーフィルタを重ね合わせ、UV効果性樹脂をシール材として用い常温で0.3kgf/cmの圧力をかけながら400mJ/cmの照射量で露光することにより接合してセルを作製し、セルの上部と下部に偏光軸がクロスニコルとなるように偏光板を貼り付けて液晶セルとした。
[実施例2]
遮光性液晶配向制御用突起の、赤、緑画素領域上のパターン寸法が線幅11μm、高さ1.2μmであり、青画素領域上のパターン寸法が線幅12μm、高さ1.0μmとなるように形成した以外は実施例1と同様にカラーフィルタ及び液晶セルを作製した。
[比較例]
遮光性液晶配向制御用突起形成用組成物の代わりにポジ型感光性樹脂組成物(ロームアンドハース社製LC100VL)を使用し、赤、青、緑画素領域上のパターン寸法が線幅11μm、高さ1.2μmとなるよう形成した以外は実施例1と同様に液晶セルを作製した。
(評価)
上述した実施例1、2、および比較例で作製したカラーフィルタの遮光性液晶配向制御用突起の寸法を光学顕微鏡にて測定した。また遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度をAFM(原子間力顕微鏡:タカノ(株)AS-7B)にて測定した。更に、液晶セルの黒表示色度、及び白表示色度(60HzAC5V通電)をトプコンエンジニアリング(株)製分光放射輝度計SR-3を用いて測定し色ずれ(△xy)を算出した。同時に黒表示輝度及び白表示輝度(60HzAC5V通電)を測定しコントラストを算出した。これらの結果を表1に示す。
Figure 2008083609
本発明のカラーフィルタを説明するための概略断面図である。 本発明のカラーフィルタを説明するための概略断面図である。 MVA方式の液晶表示装置を説明するための図である。
符号の説明
1 … 透明基板
2 … 着色層
3 … 透明電極層
4 … 遮光性液晶配向制御用突起

Claims (4)

  1. 透明基板と、前記透明基板上に形成された赤色、緑色、および青色の着色層と、前記着色層上に形成された透明電極層と、前記透明電極層上の前記各色着色層に対応する領域にテーパー状に形成された遮光性の遮光性液晶配向制御用突起とを有するカラーフィルタであって、
    端部のテーパー角度が異なる2種類以上の前記遮光性液晶配向制御用突起が形成されていることを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 前記遮光性液晶配向制御用突起の線幅を異なるものとすることにより、前記遮光性液晶配向制御用突起の前記テーパー角度が異なるものとされていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
  3. 前記遮光性液晶配向制御用突起の高さを異なるものとすることにより、前記遮光性液晶配向制御用突起の前記テーパー角度が異なるものとされていることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
  4. 前記青色の着色層に対応する領域に形成された前記遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度が、前記赤色の着色層および前記緑色の着色層に対応する領域に形成された前記遮光性液晶配向制御用突起のテーパー角度より低いことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のカラーフィルタ。
JP2006266242A 2006-09-29 2006-09-29 カラーフィルタ Pending JP2008083609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266242A JP2008083609A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 カラーフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266242A JP2008083609A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 カラーフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008083609A true JP2008083609A (ja) 2008-04-10

Family

ID=39354512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006266242A Pending JP2008083609A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 カラーフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008083609A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5083467B2 (ja) * 2010-07-29 2012-11-28 凸版印刷株式会社 液晶表示装置用カラーフィルタ基板および液晶表示装置
CN104503134A (zh) * 2015-01-21 2015-04-08 合肥鑫晟光电科技有限公司 一种彩膜基板、液晶显示面板及显示装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11248921A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Toray Ind Inc カラーフィルター及びこれを用いた液晶表示装置
JP2004240401A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2007121389A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Toppan Printing Co Ltd 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法、並びに液晶表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11248921A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Toray Ind Inc カラーフィルター及びこれを用いた液晶表示装置
JP2004240401A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2007121389A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Toppan Printing Co Ltd 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法、並びに液晶表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5083467B2 (ja) * 2010-07-29 2012-11-28 凸版印刷株式会社 液晶表示装置用カラーフィルタ基板および液晶表示装置
CN104503134A (zh) * 2015-01-21 2015-04-08 合肥鑫晟光电科技有限公司 一种彩膜基板、液晶显示面板及显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100761441B1 (ko) 감광성 수지 조성물 및 액정 디스플레이용 컬러필터
TWI447521B (zh) 光間隔物之製法
JP5600961B2 (ja) カラーフィルタ基板
JP4488674B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物、液晶パネル用基板、及び、液晶パネル
TWI460224B (zh) 彩色濾光片的製造方法
JP5157420B2 (ja) カラーフィルタおよびその製造方法
JP5030599B2 (ja) 液晶ディスプレイ用フォトスペーサー及びその製造方法並びに液晶表示装置
JP2006309159A (ja) 液晶表示装置用基板、その製造方法、感光性樹脂組成物、液晶表示素子、液晶表示装置
JP2009204839A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ及び液晶表示装置
JP4997899B2 (ja) カラーフィルタ
JP2008083609A (ja) カラーフィルタ
JP4882830B2 (ja) カラーフィルタ基板および液晶表示装置
JP5640329B2 (ja) カラーフィルタ、およびカラーフィルタの製造方法
JP5478157B2 (ja) 液晶表示装置用基板及び液晶表示装置
JP5240022B2 (ja) カラーフィルタ基板及び液晶表示装置
JP4523787B2 (ja) スペーサ形成用感光性樹脂組成物及びこれを用いたスペーサ付きカラーフィルタ
JP2010160345A (ja) カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタの設計方法、および表示装置
JP2008020732A (ja) フォトスペーサ形成用感光性樹脂組成物及びこれを用いたフォトスペーサを有するカラーフィルタ
JP5671991B2 (ja) 白色発光ダイオード光源用カラーフィルタ及び表示装置
JP2010243810A (ja) カラーフィルタ及び液晶表示装置
JP5893237B2 (ja) 柱状体を有する位相差制御板
JP2008310116A (ja) 液晶表示素子用基板の製造方法
JP2010117481A (ja) カラーフィルタ
JP4477920B2 (ja) スペーサ付きカラーフィルタ
JP2010102003A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタおよび液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120417