JP2008083124A - ポジ型感光性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】感度安定性に優れ、高耐熱性、高耐薬品性が要求される半導体装置でも十分使用できる高い接着性と耐薬品性を両立したポジ型感光性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(a)一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマー、(b)キノンジアジド化合物、(c)アルコキシメチル基含有化合物、(d)アミノシラン化合物および(e)溶剤を含有することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
Figure 2008083124

(一般式(1)中、RおよびRは炭素数2以上の2価〜8価の有機基、RおよびRはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポジ型感光性樹脂組成物に関する。より詳しくは、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜、有機電界発光素子の絶縁層などに適した、紫外線で露光した部分がアルカリ現像液に溶解するポジ型の感光性樹脂組成物に関する。
ポリイミドなどの耐熱性樹脂は、その優れた耐熱性、電気絶縁性などからLSIなどの半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜などに用いられている。このような用途では、基板材料であるシリコン基板と高い接着性を示すことが重要である。しかしながら、ポリイミド自体は接着性が低く、シランカップリング剤による接着改良(例えば、特許文献1参照)などが知られている。
半導体素子の微細化に伴い、表面保護膜、層間絶縁膜などにも数μmの解像度が要求されており、このような用途において、微細加工可能なポジ型の感光性ポリイミドやポリベンゾオキサゾールが用いられている。これらはポジ型を発現するためにナフトキノンジアジド化合物を使用しており、従来接着性向上効果があるとされていたアミノシラン系のカップリング剤を添加するとナフトキノンジアジド基が分解し、感光性能が著しく低下するという課題があった。
この課題に対して、接着性が良好で、かつ感光性能を低下させない方法として、シランカップリング剤を塗布、加熱処理した後、感光性樹脂前駆体組成物を塗布する方法(例えば、特許文献2参照)、感光性樹脂前駆体組成物にアニリノシラン化合物を含有する方法(例えば、特許文献3参照)、感光性樹脂前駆体組成物にアゾメチン基を有するシラン化合物を含有する方法(例えば、特許文献4参照)、芳香族アミノ基を有するアミノシラン化合物を用いる方法(例えば、特許文献5参照)などが提案されている。
また、近年LSIパッケージの実装面積を小型化するために、従来のQFPのようにパッケージ外にピンを出し、これを基板と接合する方式から、パッケージにバンプを形成し、直接基板にパッケージを接合する方式が用いられるようになってきた。このため、パッケージを形成する時に半田バンプなどを形成する必要が生じ、LSIチップを保護するために使用されるポリイミドなどの絶縁材料に、耐熱性や耐薬品性が求められている。特に、半田バンプ形成ではフラックス処理と呼ばれる有機酸を用いた高温処理を行うため、従来以上の耐薬品性が求められている。このような要求を満たすものとして、メチロール基を有する熱架橋性化合物を含有する感光性樹脂前駆体組成物が提案されている(例えば、特許文献6参照)。これらの熱架橋性化合物は、含有量が多いと基板との接着性が低下する課題があり、上記した従来の技術を用いても接着性を改善するのは非常に困難であった。
特開昭63−027834号公報(請求項3) 特開2002−050621号公報(請求項1) 特開2004−124054号公報(請求項2) 特開2004−045477号公報(請求項1) 特開2006−119271号公報(請求項1) 特開2002−328472号公報(請求項1)
上記した従来公知の感光性樹脂組成物は、高耐熱性、高耐薬品性が要求される半導体装置に用いた場合、基板から剥離する、薬液処理でクラックが発生するなどの課題があり、基板との接着性と十分な耐薬品性を両立するものが得られていなかった。本発明は、感度安定性に優れ、高耐熱性、高耐薬品性が要求される半導体装置でも十分使用できる高い接着性と耐薬品性を両立したポジ型感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明は、(a)一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマー、(b)キノンジアジド化合物、(c)アルコキシメチル基含有化合物、(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物および(e)溶剤を含有することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物である。
Figure 2008083124
一般式(1)中、RおよびRは炭素数2以上の2価〜8価の有機基、RおよびRはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。nは10〜100,000の範囲、lおよびmは0〜2の整数、pおよびqは0〜4の整数を示す。ただしp+q>0である。
Figure 2008083124
一般式(2)中、R〜R12はそれぞれ独立に水素または炭素数1〜10の有機基を示す。R13〜R15はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、フェニル基、置換フェニル基および炭素数1〜6のアルコキシル基からなる群より選ばれる基を示し、少なくとも1つは炭素数1〜6のアルコキシル基である。iは1〜10の整数を示す。
本発明によれば、感度安定性に優れ、かつ、優れた耐薬品性と基板との接着性を両立したポジ型の感光性樹脂組成物を得ることができる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(a)一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマーを含有する。一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマーは、加熱あるいは適当な触媒により、イミド環、オキサゾール環、その他の環状構造を有するポリマーとなり得るものである。好ましくはポリイミド前駆体のポリアミド酸、ポリアミド酸エステル、ポリベンゾオキサゾール前駆体のポリヒドロキシアミドが挙げられる。環状構造となることで、耐熱性、耐溶剤性が飛躍的に向上する。ここで、主成分とは、一般式(1)で表される構造のうちのn個の構造単位を、ポリマーの構造単位の50モル%以上有することを意味する。好ましくは70モル%以上、さらには90モル%以上含有していることがより好ましい。
Figure 2008083124
上記一般式(1)中、Rは炭素数2以上の2価〜8価の有機基を示し、酸の構造成分を表している。Rが2価となる酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス(カルボキシフェニル)プロパンなどの芳香族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを挙げることができる。Rが3価となる酸としては、トリメリット酸、トリメシン酸などのトリカルボン酸、Rが4価となる酸としてはピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ビフェニルテトラカルボン酸、ジフェニルエーテルテトラカルボン酸などのテトラカルボン酸を挙げることができる。また、ヒドロキシフタル酸、ヒドロキシトリメリット酸などの水酸基を有する酸も挙げることができる。これら酸成分は単独または2種以上併用しても構わないが、テトラカルボン酸を1〜40モル%含むことが好ましい。
は耐熱性の面から芳香族環を含有することが好ましく、炭素数6〜30の3価または4価の有機基がさらに好ましい。具体的には、一般式(1)のR(COOR(OH)が、一般式(5)で示される構造のものが好ましい。
Figure 2008083124
上記式(5)中、R38およびR40は炭素数2〜20の2価〜4価の有機基を示し、R39は炭素数3〜20の3価〜6価の有機基を示し、R41およびR42は各々同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。oおよびtは0〜2の整数、rは1〜4の整数を示す。ただし、o+t≦2である。
38およびR40は得られるポリマーの耐熱性の点から、芳香族環を含むものがさらに好ましく、その中でも特に好ましい構造としてトリメリット酸、トリメシン酸、ナフタレントリカルボン酸などの残基が挙げられる。
また、R39は炭素数3〜20の3価〜6価の有機基を示している。さらに、r個の水酸基はアミド結合と隣り合った位置にあることが好ましい。このような例として、フッ素原子を含んだ、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス(3−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、フッ素原子を含まない、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)プロパン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、2,4−ジアミノ−フェノール、2,5−ジアミノフェノール、1,4−ジアミノ−2,5−ジヒドロキシベンゼンのアミノ基が結合したものなどを挙げることができる。
また、一般式(5)のR41およびR42はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示している。炭素数を20以下とすることで、アルカリ現像液に対する適度な溶解性が得られる。oおよびtは0〜2の整数を示しているが、好ましくは1または2である。ただし、o+t≦2である。また、rは1〜4の整数を表している。この範囲であれば、良好なパターン加工性が得られる。
一般式(5)で表される構造の中で、好ましい構造を例示すると下記に示す構造が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
また、一般式(1)中、Rで示される酸の構造成分は、アルカリに対する溶解性、感光性能、耐熱性を損なわない範囲で、水酸基を有していないテトラカルボン酸、ジカルボン酸を用いて共重合することもできる。この例は、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ビフェニルテトラカルボン酸、ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸などの芳香族テトラカルボン酸やそのカルボキシル基2個をメチル基やエチル基にしたジエステル化合物、ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸などの脂肪族のテトラカルボン酸やそのカルボキシル基2個をメチル基やエチル基にしたジエステル化合物、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などが挙げられる。アルカリ現像液に対する溶解性や感光性の点を考慮すると、これらは、酸成分の50モル%以下の共重合が好ましく、さらに好ましくは30モル%以下である。
一般式(1)中、Rは炭素数2個以上の2価〜8価の有機基を示しており、ジアミンの構造成分を表している。この中で、得られるポリマーの耐熱性の点より、芳香族環を有するものが好ましい。ジアミンの具体的な例としてはフッ素原子を有した、ビス(アミノ−ヒドロキシ−フェニル)ヘキサフルオロプロパン、フッ素原子を有さない、ジアミノジヒドロキシピリミジン、ジアミノジヒドロキシピリジン、ヒドロキシ−ジアミノ−ピリミジン、ジアミノフェノール、ジヒドロキシベンチジン、ジアミノ安息香酸、ジアミノテレフタル酸などの化合物や一般式(1)のR(COOR(OH)が、一般式(6)〜(8)のいずれかで示される構造のものをあげることができる。
Figure 2008083124
一般式(6)のR43およびR45は炭素数2〜20の3価〜4価の有機基を示し、R44は炭素数2〜30の2価の有機基を示す。uおよびvは1あるいは2を示す。一般式(7)のR46およびR48は炭素数2〜20の2価の有機基を示し、R47は炭素数3〜20の3価〜6価の有機基を示す。wは1〜4の整数を示す。一般式(8)のR49は炭素数2〜20の2価の有機基を示し、R50は炭素数3〜20の3価〜6価の有機基を示す。xは1〜4の整数を示す。
一般式(6)において、R43およびR45は炭素数2〜20の3価〜4価の有機基を示しており、得られるポリマーの耐熱性の点より芳香族環を有するものが好ましい。−R43(OH)−および−R45(OH)−の例として、具体的にはヒドロキシフェニル基、ジヒドロキシフェニル基、ヒドロキシナフチル基、ジヒドロキシナフチル基、ヒドロキシビフェニル基、ジヒドロキシビフェニル基、ビス(ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン基、ビス(ヒドロキシフェニル)プロパン基、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン基、ヒドロキシジフェニルエーテル基、ジヒドロキシジフェニルエーテル基などが挙げられる。また、ヒドロキシシクロヘキシル基、ジヒドロキシシクロヘキシル基などの脂肪族の基も使用することができる。R44は炭素数2〜30の2価の有機基を表している。得られるポリマーの耐熱性の点より芳香族環を有する2価の基が好ましく、このような例としてはフェニル基、ビフェニル基、ジフェニルエーテル基、ジフェニルヘキサフルオロプロパン基、ジフェニルプロパン基、ジフェニルスルホン基などが挙げられるが、これ以外にも脂肪族のシクロヘキシル基なども使用することができる。
一般式(7)において、R46およびR48は炭素数2〜20の2価の有機基を表している。得られるポリマーの耐熱性より芳香族環を有する2価の基が好ましい。このような例として、前述のR44の例として示した基が挙げられる。R47は炭素数3〜20の3価〜6価の有機基を示しており、得られるポリマーの耐熱性より芳香族環を有するものが好ましい。−R47(OH)−の例として、前述の−R43(OH)−および−R45(OH)−の例として示した基が挙げられる。
一般式(8)において、R49は炭素数2〜20の2価の有機基を表している。得られるポリマーの耐熱性から芳香族環を有する2価の基が好ましい。このような例として、前述のR44の例として示した基が挙げられる。R50は炭素数3〜20の3価〜6価の有機基を示しており、得られるポリマーの耐熱性より芳香族環を有するものが好ましい。−R50(OH)−の例として、前述の−R43(OH)−および−R45(OH)−の例として示した基が挙げられる。
一般式(6)で表される構造の中で、好ましい構造を例示すると下記に示す構造が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
また、一般式(7)で表される構造の中で、好ましい構造を例示すると下記に示す構造が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
一般式(8)で表される構造の中で、好ましい構造を例示すると下記に示す構造が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
一般式(6)、(7)、(8)で表されるジアミンに対して、他のジアミン成分を共重合することもできる。このような例として、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、アミノフェノキシベンゼン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ビス(トリフルオロメチル)ベンチジン、ビス(アミノフェノキシフェニル)プロパン、ビス(アミノフェノキシフェニル)スルホンあるいはこれらの芳香族環にアルキル基やハロゲン原子で置換した化合物、脂肪族のシクロヘキシルジアミン、メチレンビスシクロヘキシルアミン、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。これらは、ジアミン成分の1〜40モル%共重合することが好ましい。共重合を40モル%以下とすることで、アルカリ現像液に対する適度な溶解性が得られる。
一般式(1)のRおよびRは同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示している。得られる感光性樹脂溶液の溶液安定性の観点からは、RおよびRは有機基が好ましいが、アルカリ水溶液の溶解性の観点より水素が好ましい。本発明においては、水素原子と有機基を混在させることができる。このRおよびRの水素と有機基の量を調整することで、アルカリ水溶液に対する溶解速度が変化するので、この調整により適度な溶解速度を有した感光性樹脂組成物を得ることができる。好ましい範囲は、R、Rの各々10モル%〜90モル%が水素原子である。RおよびRの炭素数が20を越えるとアルカリ水溶液に溶解しなくなる。以上よりRおよびRは、炭素数1〜16の炭化水素基を少なくとも1つ以上含有し、その他は水素原子であることが好ましい。
また、一般式(1)のlおよびmはカルボキシル基の数を示しており、0〜2の整数を示している。より好ましくは1または2である。一般式(1)のpおよびqは0〜4の整数を示し、p+q>0である。一般式(1)のnはポリマーの構造単位の繰り返し数を示しており、10〜100,000の範囲である。nが10未満であると、ポリマーのアルカリ現像液への溶解性が大きくなり過ぎ、露光部と未露光部のコントラストが得られず所望のパターンが形成できない場合がある。一方、nが100,000より大きいと、ポリマーのアルカリ現像液への溶解性が小さくなり過ぎ、露光部が溶解せず、所望のパターンが形成できない。ポリマーのアルカリ現像液への溶解性の面から、nは1,000以下が好ましく、100以下がより好ましい。また、伸度向上の面から、nは20以上が好ましい。
一般式(1)のnは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)や光散乱法、X線小角散乱法などで重量平均分子量(Mw)を測定することで容易に算出できる。繰り返し単位の分子量をM、ポリマーの重量平均分子量をMwとすると、n=Mw/Mである。本発明における繰り返し数nは、最も簡便なポリスチレン換算によるGPC測定を用いて算出する値をいう。
さらに、基板との接着性を向上させるために、耐熱性を低下させない範囲で一般式(1)のRおよび/またはRにシロキサン構造を有する脂肪族の基を共重合してもよい。具体的には、ジアミン成分として、ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、ビス(p−アミノ−フェニル)オクタメチルペンタシロキサンなどを1〜10モル%共重合したものなどが挙げられる。
また、一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマーの末端に末端封止剤を反応させることができる。ポリマーの末端を水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基およびチオール基からなる群より選ばれた官能基を有するモノアミンにより封止することで、樹脂のアルカリ水溶液に対する溶解速度を好ましい範囲に調整することができる。また、ポリマーの末端を酸無水物、酸クロリド、モノカルボン酸で封止することで、アルカリ水溶液に対する溶解速度を好ましい範囲に調整することができる。モノアミン、酸無水物、酸クロリド、モノカルボン酸などの末端封止剤の含有量は、全アミン成分に対して0.1〜60モル%の範囲が好ましく、特に好ましくは5〜50モル%である。このような範囲とすることで、樹脂組成物を塗布する際の溶液の粘性が適度で、かつ優れた膜物性を有した樹脂組成物を得ることができる。
樹脂中に導入された末端封止剤は、以下の方法で容易に検出できる。例えば、末端封止剤が導入された樹脂を酸性溶液に溶解し、樹脂の構成単位であるアミン成分と酸無水成分に分解し、これをガスクロマトグラフィー(GC)や、NMR測定することにより、末端封止剤を容易に検出できる。これとは別に、末端封止剤が導入された樹脂を直接、熱分解ガスクロクロマトグラフ(PGC)や赤外スペクトル及び13CNMRスペクトル測定で検出することが可能である。
一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマーは次の方法により合成される。ポリアミド酸またはポリアミド酸エステルの場合、例えば、低温中でテトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物、末端封止に用いるモノアミノ化合物を反応させる方法、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとによりジエステルを得、その後ジアミン化合物、モノアミノ化合物と縮合剤の存在下で反応させる方法、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとによりジエステルを得、その後残りのジカルボン酸を酸クロリド化し、ジアミン化合物、モノアミノ化合物と反応させる方法などがある。ポリアミド酸と類似の耐熱性高分子前駆体としてポリヒドロキシアミドをポリアミド酸の代わりに使用することもできる。ポリヒドロキシアミドの場合、ビスアミノフェノール化合物とジカルボン酸、モノアミノ化合物を縮合反応させる製造方法によって、得ることができる。具体的には、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のような脱水縮合剤と酸を反応させ、ここにビスアミノフェノール化合物、モノアミノ化合物を加える方法やピリジンなどの3級アミンを加えたビスアミノフェノール化合物、モノアミノ化合物の溶液にジカルボン酸ジクロリドの溶液を滴下する方法などがある。
一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマーは、上記の方法で重合させた後、多量の水やメタノール/水の混合液などに投入し、沈殿させて濾別乾燥し、単離することが望ましい。この沈殿操作によって未反応のモノマーや、2量体や3量体などのオリゴマー成分が除去され、熱硬化後の膜特性が向上する。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(b)キノンジアジド化合物を含有する。該キノンジアジド化合物はポリヒドロキシ化合物にキノンジアジドのスルホン酸がエステルで結合したもの、ポリアミノ化合物にキノンジアジドのスルホン酸がスルホンアミド結合したもの、ポリヒドロキシポリアミノ化合物にキノンジアジドのスルホン酸がエステル結合および/またはスルホンアミド結合したものなどが挙げられる。これらポリヒドロキシ化合物やポリアミノ化合物の全ての官能基がキノンジアジドで置換されていなくてもよいが、露光部と未露光部のコントラストの観点から、官能基全体の50モル%以上がキノンジアジドで置換されていることが好ましい。このようなキノンジアジド化合物を用いることで、一般的な紫外線である水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)に感光するポジ型の感光性樹脂組成物を得ることができる。
ポリヒドロキシ化合物は、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、TrisP−SA、TrisOCR−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、DML−MBPC、DML−MBOC、DML−OCHP、DML−PCHP、DML−PC、DML−PTBP、DML−34X、DML−EP,DML−POP、ジメチロール−BisOC−P、DML−PFP、DML−PSBP、DML−MTrisPC、TriML−P、TriML−35XL、TML−BP、TML−HQ、TML−pp−BPF、TML−BPA、TMOM−BP、HML−TPPHBA、HML−TPHAP(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、BIP−BIOC−F、4PC、BIR−BIPC−F、TEP−BIP−A、46DMOC、46DMOEP、TM−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール、ナフトール、テトラヒドロキシベンゾフェノン、没食子酸メチルエステル、ビスフェノールA、ビスフェノールE、メチレンビスフェノール、BisP−AP(商品名、本州化学工業(株)製)などが挙げられるが、これらに限定されない。
ポリアミノ化合物は、1,4−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、ポリヒドロキシポリアミノ化合物は、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジヒドロキシベンジジン等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、キノンジアジドは5−ナフトキノンジアジドスルホニル基、4−ナフトキノンジアジドスルホニル基のいずれも好ましく用いられる。4−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物は水銀灯のi線領域に吸収を持っており、i線露光に適している。5−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物は水銀灯のg線領域まで吸収が伸びており、g線露光に適している。本発明においては、露光する波長によって4−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物、5−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物を選択することが好ましい。また、同一分子中に4−ナフトキノンジアジドスルホニル基、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を併用した、ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物を得ることもできるし、4−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物と5−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物を混合して使用することもできる。
また、キノンジアジド化合物の分子量は1500以下が好ましく、1200以下がより好ましい。分子量が1500以下であれば、パターン形成後の熱処理においてキノンジアジド化合物が十分に熱分解し、耐熱性、機械特性、接着性に優れた硬化膜を得ることができる。一方、300以上が好ましく、350以上がより好ましい。
また、(b)キノンジアジド化合物の含有量は、(a)成分のポリマー100重量部に対して、好ましくは1重量部以上、より好ましくは3重量部以上であり、また、好ましくは50重量部以下、より好ましくは40重量部以下である。
本発明で用いるキノンジアジド化合物は特定のフェノール化合物から、次の方法により合成される。例えば、5−ナフトキノンジアジドスルホニルクロライドとフェノール化合物をトリエチルアミン存在下で反応させる方法などがある。フェノール化合物の合成方法は、酸触媒下で、α−(ヒドロキシフェニル)スチレン誘導体を多価フェノール化合物と反応させる方法などがある。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(c)アルコキシメチル基含有化合物を含有する。アルコキシメチル基は150℃以上の温度領域で架橋反応を生じるため、該化合物を含有することで、後述する現像後加熱処理により架橋し、耐薬品性に優れた硬化膜を得ることができる。(c)成分をしない場合、前述した半田フラックス処理などの薬品処理によって硬化膜にクラックが生じるなど、十分な耐薬品性が得られない。(c)成分は架橋密度を上げるためにアルコキシメチル基を2個以上有する化合物が好ましく、架橋密度を上げ、耐薬品性をより向上させる点から、アルコキシメチル基を4個以上有する化合物がより好ましい。本発明において、アルコキシメチル基含有化合物は、一般式(3)で表される基を有する化合物または一般式(4)で表される化合物が好ましく、これらを併用してもよい。
Figure 2008083124
一般式(3)中、R16は同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜20のアルキル基を示す。樹脂組成物との溶解性の点から炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がより好ましい。
一般式(4)中、R17およびR18は、CHOR38を示す。R38は炭素数1〜6の有機基を示し、樹脂組成物との溶解性の点から炭素数1〜3のアルキル基がより好ましい。R19は水素原子、メチル基またはエチル基を示す。R20〜R37はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜20の有機基、Cl、Br、IまたはFを示す。jは2〜4の整数を示す。
一般式(3)で表される基を含有する化合物の具体例としては、以下の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
一般式(4)で表される化合物の具体例としては、以下の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
(c)アルコキシメチル基含有化合物の含有量は、架橋密度を上げ、耐薬品性をより向上させる観点から、(a)成分のポリマー100重量部に対して0.5重量部以上が好ましい。さらに10重量部以上であるとより高い耐薬品性が得られるため、260℃前後で加熱される鉛フリー半田用フラックス処理など、より厳しい処理条件に対しては10重量部以上が好ましい。また、硬化膜の機械特性の面からは50重量部以下が好ましく、40重量部以下がより好ましく、30重量部以下がさらに好ましい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物を含有することを特徴とする。(c)アルコキシメチル基含有化合物を含む樹脂組成物は、基板との接着性が低下する傾向があるが、本発明においては(d)成分を含有することにより、基板との接着性が飛躍的に向上し、優れた耐熱性と接着性を有した樹脂組成物が得られる。また、一般式(2)で表されるアミノシラン化合物は、アミノ基の水素をフェニル基で置換することにより、アミノ基の有する塩基性度を低減することができる。これによって、(b)キノンジアジド化合物の分解を防ぎ、露光感度の保存安定性が良好でさらに露光感度の露光後放置安定性が良好な樹脂組成物を得ることができる。
Figure 2008083124
式中、R〜R12はそれぞれ独立に水素または炭素数1〜10の有機基を示す。樹脂組成物との溶解性の点から、水素または炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素が最も好ましい。R13〜R15はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、フェニル基、置換フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシル基からなる群から選ばれる基を表し、少なくとも1つは炭素数1〜6のアルコキシル基である。好ましくは少なくとも1つはメトキシ基またはエトキシ基である。iは1〜10の整数を示し、2〜4が好ましい。
(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物の具体例としては、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノメチルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノエチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノエチルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリイソプロポキシシラン、N−フェニルアミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルジメチルメトキシシラン、N−フェニルアミノブチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノブチルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノペンチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノペンチルトリエトキシシラン、N−(2−メチルフェニル)アミノメチルトリメトキシシラン、N−(3−メチルフェニル)アミノメチルトリメトキシシラン、N−(4−メチルフェニル)アミノメチルトリメトキシシラン、N−(2−メチルフェニル)アミノエチルトリメトキシシラン、N−(3−メチルフェニル)アミノエチルトリメトキシシラン、N−(4−メチルフェニル)アミノエチルトリメトキシシラン、N−(2−メチルフェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(3−メチルフェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(4−メチルフェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(4−メチルフェニル)アミノブチルトリメトキシシラン、N−(4−メチルフェニル)アミノペンチルトリメトキシシラン、N−(2,4−ジメチルフェニル)アミノメチルトリメトキシシラン、N−(2,4−ジメチルフェニル)アミノエチルトリメトキシシラン、N−(2,4−ジメチルフェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2,4−ジメチルフェニル)アミノブチルトリメトキシシラン、N−(2,4−ジメチルフェニル)アミノペンチルトリメトキシシラン、3−(N−フェニルアミノ)−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−(N−フェニルアミノ)−3−メチルプロピルトリメトキシシラン、N,N−フェニルメチルアミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられるが、これらに限定されない。なかでも好ましくは、N−フェニルアミノエチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノエチルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノブチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノブチルトリエトキシシランである。
(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物の含有量は、接着性の点から、(a)一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマー100重量部に対して、0.5重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましく、2重量部以上がさらに好ましい。また、硬化膜の耐熱性の点から、30重量部以下が好ましく、20重量部以下がより好ましく、15重量部以下がより好ましい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、(e)溶剤を含有する。溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性の非プロトン性溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、ジアセトンアルコールなどのケトン類、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類などが挙げられる。本発明においては、これらの溶剤を単独、または2種以上使用することができる。溶剤の含有量は、(a)成分のポリマー100重量部に対して、好ましくは50重量部以上、より好ましくは100重量部以上であり、また、好ましくは2000重量部以下、より好ましくは1500重量部以下である。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、さらに(f)下記一般式(9)または(10)で表される化合物、ビニルシラン化合物から選ばれる少なくとも1種のシラン化合物を含有することができる。このようなシラン化合物を(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物と併用した場合、基板との接着助剤となりうる。
Figure 2008083124
一般式(9)および(10)のArおよびArは炭素数6以上の芳香族環、または炭素数2以上の芳香族複素環構造を表す。具体例としてはフェニル基、ナフタレン基、ビフェニル基、トリアジン基、ピリジン基などが挙げられるが、これらに限定されない。
一般式(9)および(10)のR51、R52、R59、R60、R67、R68はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜4の有機基を表す。炭素数1〜4の有機基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基などの炭化水素、アセチル基などのカルボニル基などが挙げられる。炭素数5以上になると、キュア時の膜収縮が大きくなってしまうので注意を要する。R53、R61、R66はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜6の有機基を表す。炭素数1〜6の有機基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基などの炭化水素、アルコキシ基、アセチル基などが挙げられる。R54〜R58、R62〜R65はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜6の炭化水素基または炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。さらに、R54〜R58およびR62〜R65のうち少なくとも1つが炭素数1〜6のアルコキシ基を有する。a、d、f、hは1以上の整数、b、c、e、gは0以上の整数を表す。ただし、1≦a+b≦4、1≦d+e≦4、1≦g+h≦4である。炭化水素基の具体例は、メチル基、エチル基、プロピル基などが挙げられるがこれらに限定されない。アルコキシ基の具体例はメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基などが挙げられるがこれらに限定されない。炭化水素基やアルコキシ基の炭素数が7以上になると、キュア時の膜収縮が大きくなってしまうので注意を要する。この化合物の好ましい具体例は下記の構造が挙げられるがこれらに限定されない。
Figure 2008083124
なかでも、より好ましくは下記に示された構造である。
Figure 2008083124
また、ビニルシラン化合物は、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン等が挙げられるが、この他にも、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン等の炭素−炭素不飽和結合含有シラン化合物を用いることもできる。好ましくはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランが挙げられる。
上記の一般式(9)または(10)で表される化合物、ビニルシラン化合物はそれぞれ単独で用いても併用してもよい。
上記の(f)一般式(9)または(10)で表される化合物、ビニルシラン化合物は、(a)成分のポリマー100重量部に対してそれぞれ0.001重量部以上含有することが好ましく、より好ましくは0.005重量部以上、さらに好ましくは0.01重量部以上である。また、30重量部以下が好ましく、より好ましくは20重量部以下、さらに好ましくは15重量部以下である。この範囲内であれば、組成物の耐熱性を保ったまま接着助剤として十分な効果を得ることができる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物には、(g)スルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩から選ばれる光酸発生剤を含有することもできる。該光酸発生剤を含有することで、アルカリ現像液に対する溶解調整剤として作用する。本発明の感光性樹脂組成物から得られる樹脂組成物は永久膜として使用するため、リン等が残存することは環境上好ましくなく、また膜の色調も考慮する必要があることから、これらの中ではスルホニウム塩が好ましく用いられる。スルホニウム塩のうち、特に好ましいものとして、一般式(11)で表されるトリアリールスルホニウム塩が挙げられる。
Figure 2008083124
式中、R69は各々同一であっても異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。R70は炭素数1〜20の有機基を示す。α、β、γはそれぞれ0〜5の整数を示す。
一般式(11)で表されるトリアリールスルホニウム塩の具体例を下記に示すが、これらに限定されない。
Figure 2008083124
本発明のポジ型感光性樹脂組成物において、(g)成分として用いられる光酸発生剤の含有量は、(a)成分のポリマー100重量部に対して、好ましくは0.01重量部以上、さらに好ましくは0.05重量部以上であり、また、好ましくは50重量部以下、さらに好ましくは10重量部以下である。
また、必要に応じて上記、感光性樹脂組成物の感度を向上させる目的で、フェノール性水酸基を有する化合物を含有することができる。特に好ましいフェノール性水酸基を有する化合物は、たとえば、Bis−Z、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisRS−2P、BisRS−3P、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BIPC−Fである。このフェノール性水酸基を有する化合物を含有することで、得られる樹脂組成物は、露光前はアルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にアルカリ現像液に溶解するために、現像による膜減りが少なく、かつ短時間で現像が容易になる。
このようなフェノール性水酸基を有する化合物の含有量は、(a)成分のポリマー100重量部に対して、好ましくは1重量部以上、より好ましくは3重量部以上であり、また、好ましくは50重量部以下、より好ましくは40重量部以下である。
また、必要に応じて上記、感光性組成物と基板との塗れ性を向上させる目的で界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ−テル類を含有してもよい。また、二酸化ケイ素、二酸化チタンなどの無機粒子、あるいはポリイミドの粉末などを含有することもできる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物の製造方法を例示する。例えば、(a)〜(e)成分、および必要によりその他成分をガラス製のフラスコやステンレス製の容器に入れてメカニカルスターラーなどによって撹拌溶解させる方法、超音波で溶解させる方法、遊星式撹拌脱泡装置で撹拌溶解させる方法などが挙げられる。組成物の粘度は1〜10000mPa・sが好ましい。また、異物を除去するために0.1μm〜5μmのポアサイズのフィルターで濾過してもよい。
本発明においては、上記成分(d)をポリマーの重合終了後の組成物に添加することが好ましい。ポリマー重合時に上記成分(d)に該当する化合物を添加すると、ポリマー中に共有結合によってポリマー主鎖中に取り込まれて、接着効果が低下するおそれがある。また、ポリマーを再沈する場合は、再沈時に上記化合物の未反応物等が除去されて接着効果が低下する、またアルコキシ基の縮合によってゲル化するなどの問題を防ぐため、再沈させたポリマーを他の成分とともに溶解する際、あるいは(a)〜(c)成分を(e)溶媒に溶解した後に、上記成分(d)を加えるのがよい。
次に、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を用いて耐熱性樹脂パターンを形成する方法について説明する。
感光性樹脂組成物を基板上に塗布する。基板はシリコンウエハー、セラミックス類、ガリウムヒ素、金属、ガラス、金属酸化絶縁膜、窒化ケイ素、ITOなどが用いられるが、これらに限定されない。塗布方法はスピンナを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティング、スリットダイコーティングなどの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥後の膜厚が、0.1〜150μmになるように塗布される。
次に、感光性樹脂組成物を塗布した基板を乾燥して、感光性樹脂膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線などを使用し、50℃〜150℃の範囲で1分〜数時間行うことが好ましい。
次に、この感光性樹脂膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を用いることが好ましい。
感光性樹脂膜から耐熱性樹脂のパタ−ンを形成するには、露光後、現像液を用いて露光部を除去すればよい。現像液は、テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によっては、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは数種を組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類などを水に加えてリンス処理をしてもよい。
現像後、200℃〜500℃の温度を加えて耐熱性樹脂被膜に変換する。この加熱処理は温度を選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的に昇温しながら5分〜5時間実施する。一例としては、130℃、200℃、350℃で各30分ずつ熱処理する。あるいは室温より400℃まで2時間かけて直線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物により形成した耐熱性樹脂被膜は、半導体のパッシベーション膜、半導体素子の保護膜、高密度実装用多層配線の層間絶縁膜、有機電界発光素子の絶縁層などの用途に好適に用いられる。
以下実施例等をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、実施例中の感光性樹脂組成物の評価は以下の方法で行った。
(1)感度安定性評価
(a)露光感度の保存安定性
感光性樹脂膜の作製
6インチシリコンウエハー上に、感光性樹脂組成物(以下ワニスと呼ぶ)をプリベーク後の膜厚が8μmとなるように塗布し、ついでホットプレート(東京エレクトロン(株)製の塗布現像装置Mark−7)を用いて、120℃で3分プリベークすることにより、感光性樹脂膜を得た。
膜厚の測定方法
大日本スクリーン製造(株)製ラムダエースSTM−602を使用し、プリベーク後および現像後の膜は、屈折率1.629で測定し、キュア膜は屈折率1.773で測定した。
露光
露光機(GCA社製i線ステッパーDSW−8570i)に、パターンの切られたレチクルをセットし、365nmの強度で露光時間を変化させて感光性樹脂膜をi線で露光した。
現像
東京エレクトロン(株)製Mark−7の現像装置を用い、50回転で水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38%水溶液を10秒間、露光後の膜に噴霧した。この後、0回転で70秒間静置し、400回転で水にてリンス処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。
感度の算出
露光および現像後、50μmのライン・アンド・スペースパターン(1L/1S)が、1対1の幅に形成される露光時間(以下、これを最適露光時間という)Eop1を求めた。次に、ワニスを23℃で3日間放置し、上記と同様の評価を行って最適露光時間Eop2を求めた。ついで、Eop2−Eop1の値を算出し、この値の絶対値が50mJ/cm以下なら良好、50mJ/cmを超える場合は不良とした。
(b)露光感度の露光後放置安定性
感光性樹脂膜を露光後48時間イエロールーム内(23℃、45%RH)に放置した後現像を行い、前述のように最適露光時間Eop3を求めた。Eop3−Eop1の値を算出し、この値の絶対値が50mJ/cm以下なら良好、50mJ/cmを超える場合は不良とした。
(2)基板との接着性評価
耐熱性樹脂被膜の作製
6インチシリコンウエハー上に、ワニスをプリベーク後の膜厚が10μmとなるように塗布し、ついでホットプレート(東京エレクトロン(株)製の塗布現像装置Mark−7)を用いて、120℃で3分プリベークすることにより、感光性樹脂膜を得た。作製された感光性樹脂膜を、光洋サーモシステム(株)製イナートオーブンINH−21CDを用いて、窒素気流下(酸素濃度20ppm以下)、170℃で30分、その後320℃まで1時間で昇温して320℃で1時間熱処理をし、耐熱性樹脂被膜(キュア膜)を作製した。
キュア膜に2mm間隔で10行10列の碁盤目状の切り込みをいれ、セロテープ(登録商標)による引き剥がしテストを行った。その後、100時間のプレッシャークッカーテスト(PCT)処理を行い、上記と同様にセロテープによる引き剥がしテストを行うことで、PCT前後の接着性を評価した。引き剥がしテストで剥がれ個数が10未満を良好、10以上を不良とした。PCT処理は121℃、2気圧の飽和条件で行った。
(3)耐薬品性評価
(1)でパターン加工したウェハーを上述の通りキュアし、剥離液106(東京応化工業(株)製)中に浸積し、70℃で10分間処理した後、水洗した。光学顕微鏡でパターンにクラックなど異常がないか観察した。
合成例1 ヒドロキシル基含有酸無水物(a)の合成
乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3g(0.05モル)とアリルグリシジルエーテル34.2g(0.3モル)をガンマブチロラクトン100gに溶解させ、−15℃に冷却した。ここにガンマブチロラクトン50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド22.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間反応させた。この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して、トルエン1Lに投入してヒドロキシル基含有酸無水物(a)を得た。
Figure 2008083124
合成例2 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(b)の合成
BAHF18.3g(0.05モル)をアセトン100mL、プロピレンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここに3−ニトロベンゾイルクロリド20.4g(0.11モル)をアセトン100mLに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反応させ、その後室温に戻した。析出した白色固体をろ別し、50℃で真空乾燥した。
固体30gを300mLのステンレスオートクレーブに入れ、メチルセルソルブ250mLに分散させ、5%パラジウム−炭素を2g加えた。ここに水素を風船で導入して、還元反応を室温で行った。約2時間後、風船がこれ以上しぼまないことを確認して反応を終了させた。反応終了後、ろ過して触媒であるパラジウム化合物を除き、ロータリーエバポレーターで濃縮し、ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(b)を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008083124
合成例3 ヒドロキシル基含有ジアミン(c)の合成
2−アミノ−4−ニトロフェノール15.4g(0.1モル)をアセトン50mL、プロピレンオキシド30g(0.34モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここにイソフタル酸クロリド11.2g(0.055モル)をアセトン60mLに溶解させた溶液を徐々に滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反応させた。その後、室温に戻して生成している沈殿をろ過で集めた。
この沈殿をGBL200mLに溶解させて、5%パラジウム−炭素3gを加えて、激しく攪拌した。ここに水素ガスを入れた風船を取り付け、室温で水素ガスの風船がこれ以上縮まない状態になるまで攪拌を続け、さらに2時間水素ガスの風船を取り付けた状態で攪拌した。攪拌終了後、ろ過でパラジウム化合物を除き、溶液をロータリーエバポレーターで半量になるまで濃縮した。ここにエタノールを加えて、再結晶を行い、ヒドロキシル基含有ジアミン(c)の結晶を得た。
Figure 2008083124
合成例4 ヒドロキシル基含有ジアミン(d)の合成
2−アミノ−4−ニトロフェノール15.4g(0.1モル)をアセトン100mL、プロピレンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここに4−ニトロベンゾイルクロリド20.4g(0.11モル)をアセトン100mLに溶解させた溶液を徐々に滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反応させた。その後、室温に戻して生成している沈殿をろ過で集めた。この後、合成例2と同様にしてヒドロキシル基含有ジアミン(d)の結晶を得た。
Figure 2008083124
合成例5 キノンジアジド化合物(e)の合成
乾燥窒素気流下、BisP−RS(商品名、本州化学工業(株)製)16.10g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.1モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン10.12gを系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後30℃で2時間攪拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、ろ液を水に投入させた。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。この沈殿を真空乾燥機で乾燥させ、キノンジアジド化合物(e)を得た。
Figure 2008083124
合成例6 キノンジアジド化合物(f)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)、15.31g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド40.28g(0.15モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン15.18gを用い、合成例5と同様にしてキノンジアジド化合物(f)を得た。
Figure 2008083124
合成例7 キノンジアジド化合物(g)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−PA(商品名、本州化学工業(株)製)、21.22g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.10モル)、4−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド13.43g(0.05モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン12.65gを用い、合成例5と同様にしてキノンジアジド化合物(g)を得た。
Figure 2008083124
合成例8 キノンジアジド化合物(h)の合成
乾燥窒素気流下、11.41g(0.05モル)のビスフェノールAと4−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.1モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン10.12gを用い、合成例5と同様にしてキノンジアジド化合物(h)を得た。
Figure 2008083124
合成例9 ポリマーAの合成
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノフェニルエーテル(DAE)4.40g(0.022モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(SiDA)1.24g(0.005モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させた。ここに合成例1で得られたヒドロキシ基含有酸無水物(a)21.4g(0.030モル)をNMP14gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで40℃で2時間反応させた。その後、末端封止剤として、4−アミノフェノール0.65g(0.006モル)を加え、さらに40℃で1時間反応させた。その後、N、N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール7.14g(0.06モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下した。滴下後、40℃で3時間攪拌した。反応終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を50℃の真空乾燥機で72時間乾燥しポリイミド前駆体のポリマーAを得た。
合成例10 ポリマーBの合成
乾燥窒素気流下、合成例2で得られたヒドロキシル基含有ジアミン(b)13.6g(0.0225モル)をNMP50gに溶解させた。ここに合成例1で得られたヒドロキシ基含有酸無水物(a)17.5g(0.025モル)をピリジン30gとともに加えて、40℃で2時間反応させた。その後、末端封止剤として、4−アミノフェニルアセチレン0.58g(0.005モル)を加え、さらに40℃で1時間反応させた。反応終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で72時間乾燥しポリイミド前駆体のポリマーBを得た。
合成例11 ポリマーCの合成
乾燥窒素気流下、合成例3で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物(c)15.13g(0.040モル)、SiDA1.24g(0.005モル)をNMP50gに溶解させた。ここに3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸無水物(ODPA)15.51g(0.05モル)をNMP21gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで50℃で2時間反応させた。その後、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール14.7g(0.1モル)をNMP15gで希釈した溶液を10分かけて滴下した。滴下後、40℃で3時間攪拌した。反応終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で72時間乾燥しポリイミド前駆体のポリマーCを得た。
合成例12 ポリマーDの合成
乾燥窒素気流下、合成例4で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物(d)6.08g(0.025モル)とDAE4.51g(0.0225モル)とSiDA0.62g(0.0025モル)をNMP70gに溶解させた。ここに合成例1で得られたヒドロキシル基含有酸無水物(a)28.57g(0.040モル)、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)4.41g(0.010モル)を室温でNMP25gとともに加え、そのまま室温で1時間、その後50℃で2時間攪拌した。反応終了後、溶液を水2Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で72時間乾燥しポリイミド前駆体のポリマーDを得た。
合成例13 ポリマーEの合成
乾燥窒素気流下、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸ジクロライド(DEDC)1モルと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2モルとを反応させて得られたジカルボン酸誘導体19.70g(0.040モル)とBAHF18.31g(0.050モル)をNMP200gに溶解させ、75℃で12時間攪拌した。次に、末端封止剤として、NMP30gに溶解させた無水マレイン酸2.96g(0.020モル)を加え、さらに75℃で12時間攪拌し、反応を終了した。反応終了後、溶液を水/メタノール=3/1の溶液3Lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、ポリベンゾオキサゾール前駆体のポリマーEを得た。
合成例14 ポリマーFの合成
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物24.82g、s−ブチルアルコール11.86g、トリエチルアミン0.40g、NMP110.03gを仕込み、60℃で24時間攪拌し反応させて、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸ジs−ブチルエステルを得た。次いで、フラスコを5℃に冷却した後、塩化チオニル18.08gを滴下し、1時間反応させて、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸ジs−ブチルエステルジクロリドの溶液を得た。
次いで、攪拌機、温度計、ジムロート冷却管を備えた0.5リットルのフラスコ中に、NMP47.97gを仕込み、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル4.33g、3、5−ジアミノ安息香酸7.67gを添加し、攪拌溶解した後、ピリジン24.05gを添加し、温度を0〜5℃に保ちながら、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸ジs−ブチルエステルジクロリドの溶液を1時間で滴下した後、1時間攪拌を続けた。溶液を4リットルの水に投入し、析出物を回収、洗浄した後、減圧乾燥してポリイミド前駆体のポリマーFを得た。
実施例1
合成例9で得られたポリマーAの固体10gを計り、合成例5で得られたキノンジアジド化合物(e)2gとニカラックMX−270(商品名、(株)三和ケミカル製)1.5g、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.3g、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)1.0gをGBL30gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例2
合成例10で得られたポリマーBの固体10gを計り、合成例6で得られたキノンジアジド化合物(f)2gとニカラックMX−290(商品名、(株)三和ケミカル製)2.5g、N−フェニルアミノプロピルトリエトキシシラン0.3g、m−アセチルアミノフェニルトリメトキシシラン0.2gをGBL30gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例3
合成例11で得られたポリマーCの固体10gを計り、合成例7で得られたキノンジアジド化合物(g)1.5gとHMOM−TPHAP(商品名、本州化学工業(株)製)2.0g、N−フェニルアミノブチルトリメトキシシラン0.3gをGBL20gとEL10gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例4
合成例12で得られたポリマーDの固体10gを計り、合成例8で得られたキノンジアジド化合物(h)2gとHMOM−TPPA(商品名、本州化学工業(株)製)1.0g、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.2g、WPAG−567(商品名、和光純薬工業(株)製)0.1gをGBL30gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例5
合成例13で得られたポリマーEの固体10gを計り、合成例5で得られたキノンジアジド化合物(e)2gとニカラックMX−270(商品名、(株)三和ケミカル製)1.0g、TrisP−PA(商品名、本州化学工業(株)製)1.5g、N−フェニルアミノブチルトリメトキシシラン0.2g、WPAG−350(商品名、和光純薬工業(株)製)0.1gをNMP30gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例6
合成例14で得られたポリマーFの固体10gを計り、合成例6で得られたキノンジアジド化合物(f)2gとHMOM−TPPHBA(商品名、本州化学工業(株)製)2.0g、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.1g、3,3’−ジアセチルアミノフェニルテトラメトキシジシロキサン0.1g、WPAG−314(商品名、和光純薬工業(株)製)0.1gをGBL15gとEL15gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例7
合成例9で得られたポリマーAの固体10gを計り、合成例8で得られたキノンジアジド化合物(h)2.5gとTMOM−BP(商品名、本州化学工業(株)製)3.0g、N−フェニルアミノプロピルトリエトキシシラン0.3g、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)1.0gをGBL30gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスを得た。得られたワニスを用いて前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例8
ニカラックMX−270を0.8gとした他は実施例1と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例9
HMOM−TPPHBAを0.5gとした他は実施例6と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例10
N−フェニルアミノブチルトリメトキシシランを0.08gとし、さらにビニルトリメトキシシラン0.3gを用いた他は実施例3と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
実施例11
N−フェニルアミノブチルトリメトキシシランを0.05gとした他は実施例5と同様にしてワニスを得、前記のように、感動安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例1
ニカラックMX−280とN−フェニルアミノプロピルトリエトキシシランを用いない他は実施例2と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例2
N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.2gの代わりに3,3’−ジアセチルアミノフェニルテトラメトキシジシロキサン0.2gを用いた他は実施例4と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例3
N−フェニルアミノプロピルトリエトキシシラン0.2gの代わりに3−アミノプロピルトリエトキシシラン0.2gを用いた他は実施例7と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例4
N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.2gの代わりに3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン0.2gを用いた他は実施例1と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例5
N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.2gの代わりにN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン0.2gを用いた他は実施例1と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例6
36.6g(0.1モル)の6FAPに100gのELを添加した。ついでこの溶液に3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン55.6g(0.2モル、KBE−403、信越化学(株)製)を加え、50℃で6時間撹拌し、接着改良剤Gを得た。N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.2gの代わりに接着改良剤G0.2gを用いた他は実施例1と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
比較例7
N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン0.2gの代わりにm−アセチルアミノフェニルトリメトキシシラン0.2gを用いた他は実施例1と同様にしてワニスを得、前記のように、感度安定性評価、基板との接着性評価、耐薬品性評価を行った。
各実施例、比較例に使用したフェノール性水酸基を有する化合物、光酸発生剤、アルコキシメチル基含有化合物を下記に示した。
Figure 2008083124
実施例1〜11および比較例1〜7の組成、評価結果を表1、2に示す。
Figure 2008083124
Figure 2008083124

Claims (3)

  1. (a)一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマー、(b)キノンジアジド化合物、(c)アルコキシメチル基含有化合物、(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物および(e)溶剤を含有することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2008083124
    (一般式(1)中、RおよびRは炭素数2以上の2価〜8価の有機基、RおよびRはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。nは10〜100,000の範囲、lおよびmは0〜2の整数、pおよびqは0〜4の整数を示す。ただしp+q>0である。)
    Figure 2008083124
    (一般式(2)中、R〜R12はそれぞれ独立に水素または炭素数1〜10の有機基を示す。R13〜R15はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、フェニル基、置換フェニル基および炭素数1〜6のアルコキシル基からなる群より選ばれる基を示し、少なくとも1つは炭素数1〜6のアルコキシル基である。iは1〜10の整数を示す。)
  2. (a)一般式(1)で表される構造を主成分とするポリマー100重量部に対し、(c)アルコキシメチル基含有化合物を10〜50重量部、(d)一般式(2)で表されるアミノシラン化合物を1〜30重量部含有することを特徴とする請求項1記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  3. (c)アルコキシメチル基含有化合物が、一般式(3)で表される基を有する化合物および/または一般式(4)で表される化合物を含むことを特徴とする請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2008083124
    (一般式(3)中、R16は同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜20のアルキル基を示す。)
    Figure 2008083124
    (一般式(4)中、R17およびR18は、CHOR38(R38は炭素数1〜6の有機基)を示す。R19は水素原子、メチル基またはエチル基を示す。R20〜R37はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜20の有機基、Cl、Br、IまたはFを示す。jは2〜4の整数を示す。)
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