JP2008083076A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影者が被写体から視線を逸らすことなく撮影する場合においても撮影しているのか否かを外部から判別できるようにして、盗撮等を効果的に防止する。
【解決手段】被写体Aの像を結像させる撮影光学系3と、該撮影光学系3により結像された被写体Aの像を電気的な画像データGに変換する撮像部4と、該撮像部4により変換された画像データGを保持させるレリーズボタン9と、被写体Aに対する画枠の位置を提示する被写体位置提示部7と、該被写体位置提示部7を機能させずに撮影を行う撮影モードを検出する撮影モード検出部10と、該撮影モード検出部10により被写体位置提示部7を機能させずに撮影を行う撮影モードが検出された状態で、レリーズボタン9が押されたことを報知する報知部とを備えるカメラ1を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラに関するものである。
従来、カメラ撮影は、撮影者がカメラ本体に備えられたファインダあるいは液晶ディスプレイを介して被写体および画枠を確認しながらレリーズボタンを押すことにより行われる。この場合、手ぶれ防止等の目的から両手でカメラ本体をホールドしている場合のみに撮影を許容するための工夫が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−319221号公報
ところが、撮影者がファインダを覗きながら撮影する場合には、撮影者の顔と被写体との間にカメラが介在してしまい、例えば、被写体が人物や動物である場合には、撮影者の表情および視線がカメラにより遮られるため、被写体に撮影していることを意識させてしまい、被写体の自然な表情や動作を撮影することができないという不都合がある。
また、カメラ本体に備えられた液晶ディスプレイに表示されている被写体を見ながら撮影を行う場合においても、撮影者の視線が被写体から逸れる結果、同様に、被写体の自然な表情や動作を撮影することができないという不都合がある。
したがって、被写体のより自然な表情や動作を撮影するためには、被写体側から撮影者の視線や表情が見える状態で撮影することが好ましい。
また、被写体が人物や動物である場合に限られず、建造物や風景の場合であっても、撮影者がファインダや液晶ディスプレイを見ながら撮影したのでは得ることのできない斬新なアングルからの画像を取得できるようにすることも望まれている。
その反面、撮影者が被写体の顔から視線を逸らすことなく撮影する場合、撮影しているのか否かを外部から判別できなくなる。このため、盗撮等の反社会的行為に悪用される可能性が高くなるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、撮影者が被写体から視線を逸らすことなく撮影する場合においても撮影しているのか否かを外部から判別できるようにして、盗撮等を効果的に防止することができるカメラを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、被写体の像を結像させる撮影光学系と、該撮影光学系により結像された被写体の像を電気的な画像データに変換する撮像部と、該撮像部により変換された画像データを保持させるレリーズボタンと、前記撮像部により取得される画像内における被写体位置を提示する被写体位置提示部と、該被写体位置提示部を機能させずに撮影を行う撮影モードを検出する撮影モード検出部と、該撮影モード検出部により被写体位置提示部を機能させずに撮影を行う撮影モードが検出された状態で、レリーズボタンが押されたことを報知する報知部とを備えるカメラを提供する。
本発明によれば、撮影光学系により結像された被写体の像が撮像部の作動により電気的な画像データに変換される。被写体位置提示部、例えば、ファインダや液晶ディスプレイ等の作動により、撮像部により取得される画像内の被写体位置が撮影者に提示され、撮影者はそれを確認しながらレリーズボタンを押すことができる。この場合には、撮影者の意図した構図やアングルの画像をより確実に取得することができる。
一方、被写体位置提示部を機能させない撮影モードにおいて、撮影者は、画像内における被写体位置を確認せずに直感に従って撮影光学系の光軸を被写体に合わせて撮影を行う。したがって、撮影者がファインダや液晶ディスプレイ等の被写体位置提示部を見ずに、被写体から視線を逸らすことなく被写体側から表情が見える状態で撮影が行われ、被写体の自然な表情や動作あるいは斬新なアングルからの被写体の画像を取得することができる。
この場合において、撮影者が被写体位置提示部を見る撮影モードでは、撮影者が撮影していることを外部から容易に判別することができるが、撮影者が被写体位置提示部を見ない撮影モードでは、撮影していることの外部からの判別は容易ではない。そこで、撮影モード検出部の作動により撮影者が被写体位置提示部を見ない撮影モードであることが検出された状態で、レリーズボタンが押された場合には、報知部が作動させられ、レリーズボタンが押された旨が外部に報知される。これにより、外部から気づかれずに撮影をする、例えば、盗撮を効果的に防止することができる。
上記発明においては、前記被写体位置提示部を機能させる第1の撮影モードと、前記被写体位置提示部を機能させない第2の撮影モードとを切り替えるモード切替部を備え、該撮影モード検出部により第1の撮影モードであることが検出されたとき、前記モード切替部が前記被写体位置提示部を機能させる一方、第2の撮影モードであることが検出されたとき、前記モード切替部が前記被写体位置提示部の機能を停止させることとしてもよい。
このようにすることで、撮影モード検出部の作動により撮影モードが自動検出され、モード切替部の作動により撮影モードが自動的に切り替えられる。第1の撮影モードに切り替えられた場合には、被写体位置提示部が作動され、撮影者は被写体位置提示部を見ながら撮影を行うことができる。一方、第2の撮影モードに切り替えられた場合には、被写体位置提示部の機能が停止されるので、使用していない被写体位置提示部が作動させられたまま第2の撮影モードによる撮影が行われることの無駄を省き、バッテリの消耗を抑えることができる。
また、上記発明においては、前記報知部が、音を発生することとしてもよく、光を発生することとしてもよい。
レリーズボタンが押されることにより報知部が作動して音または光を発生することにより、撮影が行われたことが周囲に報知されるので、盗撮を効果的に防止することができる。
本発明によれば、撮影者が被写体から視線を逸らすことなく撮影する場合においても撮影しているのか否かを外部から判別できるようにして、盗撮等を効果的に防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るカメラについて、図1〜図5を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るカメラ1は、図1に示されるように、カメラ本体2と、該カメラ本体2に固定され被写体Aの像を結像させるレンズユニット(撮影光学系)3と、該レンズユニット3により結像された被写体の像を電気的な画像データGに変換するCCD(撮像部)4と、CCD4により取得された画像データGを処理して被写体Aを検出する画像処理部5と、該画像処理部5により検出された被写体Aを画枠F内の所定位置に配置する画枠調整部6とを備えている。
カメラ本体2には、図1および図2に示されるように、CCD4により取得された画像データGを表示する液晶ディスプレイ(被写体位置提示部)7と、被写体Aに対する画枠Fを撮影者に提示するファインダ(被写体位置提示部)8と、CCD4により取得されている画像データGを静止画像として保持するためのレリーズ指令Sを出力するレリーズボタン9と、撮影状態を検出する撮影状態検出部(撮影モード検出部)10と、報知音を発生するスピーカ11(報知部)と、前記撮影状態検出部からの出力に応じて撮影モードを切り替える制御部(撮影モード切替部)12とが備えられている。
前記撮影状態検出部10は、例えば、図2に示されるように、カメラ本体2の側面の一端に設けられたレリーズボタン9および該側面の他端近傍にそれぞれ配置された電極13,14と、該電極13,14間の抵抗値を検出する抵抗値検出器15とにより構成されている。
前記制御部12は、抵抗値検出器15から出力される電極13,14間の抵抗値信号Rに基づいて、撮影状態を判定して撮影モードを切り替えるようになっている。
ここで、カメラ1の撮影モードについて説明する。
カメラ1の撮影モードとしては、図2に示されるような第1の撮影モードと、図3に示されるような第2の撮影モードとがある。
第1の撮影モードは、撮影者が、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を見ながら撮影する撮影状態である。このとき、撮影者は、図2に示されるように、両手でカメラ本体2を保持し、右手の人差し指でレリーズボタン9を押すようになる。したがって、レリーズボタン9は、右手の人差し指で押しやすいようにカメラ本体2の右肩に配置されている。
撮影者の右手の親指は、カメラ本体2の下面を支持し、右手の他の指は、カメラ本体2の前面(レンズユニット3側の面)に軽く添えられる。同様に、撮影者の左手は、人差し指と親指とでカメラ本体2を上下に挟み、他の指をカメラ本体2の前面に軽く添える。この姿勢が、第1の撮影モードにおける正しい撮影姿勢であり、レリーズボタン9を押下する際におけるカメラ本体2の上下動を低減して、ブレの少ない画像を取得することができるようになっている。
このとき、レリーズボタン9に設けられた電極13には、右手の人差し指が接触し、他の電極14には左手の人差し指が接触する。したがって、電極13,14間には、右手−右腕−上半身−左腕−左手を通過する比較的長い回路が形成され、抵抗値検出器15によりその回路全体に渡る抵抗値が検出される。すなわち、第1の撮影モードにおいて、抵抗値検出器15により検出される抵抗値は、所定の値より大きな抵抗値となる。
なお、第1の撮影モードの変形として、右手のみでカメラ本体2を把持して行う撮影状態も考えられる。この場合、カメラ本体2を把持している右手の人差し指でレリーズボタン9を押すので、カメラ本体2が上下動する可能性が高くなるので、手ぶれ補正等の補正機能が必要となる。
そして、このとき、電極14には左手の人差し指が接触しておらず、解放されているので、電極13,14間の抵抗値は無限大となる。したがって、この場合も、抵抗値検出器15により検出される抵抗値は、所定の値より大きな抵抗値となる。
一方、第2の撮影モードは、撮影者が、液晶ディスプレイ7やファインダ8を見ることなく撮影する撮影状態である。このとき、撮影者は、図3に示されるように、右手のみでカメラ本体2を保持する。この場合に、レリーズボタン9は、ちょうど右手の親指が配置される位置にあり、撮影者は右手の親指でレリーズボタン9を押すようになる。この第2の撮影モードでは、撮影者の右手の掌が、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を覆うように配置されるので、液晶ディスプレイ7やファインダ8は実質的に機能しなくなる。
このとき、レリーズボタン9に設けられた電極13には、右手の親指が接触し、他の電極14には同じ右手の親指の付け根の掌部分が接触する。すなわち、第2の撮影モードにおいて、電極13,14間には、右手の親指−右手の掌を通る比較的短い回路が形成され、抵抗値検出器15により検出される抵抗値は、所定の値より小さな抵抗値となる。
したがって、制御部12は、抵抗値検出器15から出力される抵抗値信号Rを所定のしきい値と比較し、大きい場合には第1の撮影モードであり、小さい場合には第2の撮影モードであると判断して、撮影モードを切り替えるようになっている。
制御部12の作動により、第1の撮影モードに切り替えられたときには、液晶ディスプレイ7が起動され、撮影者に対して被写体Aと画枠Fとが提示されるようになっている。
一方、制御部12の作動により第2の撮影モードに切り替えられたときには、液晶ディスプレイ7の作動が停止されるようになっている。また、第2の撮影モードに切り替えられたときには、画枠調整部6が作動可能に設定されるようになっている。さらに、制御部12は、第2の撮影モードに切り替えた状態で、レリーズボタン9が押されたときには、スピーカ11から擬似撮影音を出力させるために、スピーカ11に対し擬似撮影音信号Vを出力するようになっている。
レンズユニット3は、レンズ鏡筒3a内に配置された複数枚のレンズ3bを備え、これらのレンズ3bを介して被写体Aの像をCCD4の撮像面に結像させるようになっている。レンズユニット3により結像可能な撮影範囲Pは、レンズ鏡筒3aの開口部や、レンズユニット3内に配置された絞り部材3cの開口部等により、図2に破線で示す範囲に制限されている。
前記CCD4は、正方配列された複数の画素(図示略)を備え、各画素に結像された被写体Aの像を、画素毎に電気的な画像信号に変換するようになっている。本実施形態においては、CCD4の撮像面は、図1に鎖線で示すように、前記レンズユニット3により結像可能な撮影範囲Pよりも狭い撮影範囲Qを備えている。
前記画像処理部5は、第1の撮影モードでの撮影時には、CCD4により取得された画像データGをそのまま、あるいは、所定の画像補正処理を施して液晶ディスプレイ7に出力するようになっている。
また、画像処理部5は、第2の撮影モードでの撮影時には、CCD4から出力された画像データGを処理することにより、画像データG内において被写体Aを検出するようになっている。
画像処理部5は、例えば、被写体Aが人間や動物の場合には、目や顔を認識する顔認識処理を行うことにより、画像データG内の被写体Aを検出することができる。画像処理部5は、被写体Aを検出した後に、検出された被写体Aの位置データHを、例えば、検出した被写体Aの画像の重心位置を算出することにより求めて前記画枠調整部6に出力するようになっている。
前記画枠調整部6は、図1に示されるように、前記画像処理部5から送られてくる被写体Aの位置データHに応じて駆動されるモータ6aと、該モータ6aにより回転駆動される送りネジ6bと、該送りネジ6bによりその長手方向に直線移動させられるスライダ6cとを備えている。スライダ6cには前記CCD4が取り付けられている。
本実施形態においては、送りネジ6bは、カメラ1の幅方向に沿って配置されている。したがって、モータ6aの駆動により送りネジ6bが回転させられると、送りネジ6bの回転量に応じた距離だけスライダ6cがカメラ本体2の幅方向に直線移動させられる結果、CCD4がカメラ本体2の幅方向に並進移動させられるようになっている。
画像処理部5からは、被写体Aの重心位置を示す位置データHが出力されてくるので、モータ6aは、例えば、画枠Fのほぼ中心位置(あるいは3分割法に基づく縦横線の交点位置等)のような所定位置に、被写体Aの重心位置が配置されるように、CCD4を並進移動させるようになっている。
また、スピーカ11は、制御部12により第2の撮影モードに切り替えられることによって作動可能に設定され、レリーズボタン9からのレリーズ指令Sに応じて、制御部12から送られてくる擬似撮影音信号Vに応じて擬似撮影音を出力するようになっている。
このように構成された本実施形態に係るカメラ1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係るカメラ1を用いて被写体Aの撮影を行う場合には、撮影者がカメラ1を持つ持ち方に応じて、制御部12により第1の撮影モードであるか第2の撮影モードであるかが判断され、制御部12からモード切替信号Mが画像処理部5および液晶ディスプレイ7に対して出力され、撮影モードが切り替えられる。
撮影者が、図2に示されるように、両手で、あるいは右手のみでカメラ本体2を把持すると、抵抗値検出器15により検出される電極13,14間の抵抗値は所定のしきい値より大きくなるので、制御部12により第1の撮影モードに切り替えられる。第1の撮影モードに切り替えられると、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7が起動され、撮影者は、該液晶ディスプレイ7やファインダ8を見ながら撮影を行うことができる。
レンズユニット3およびCCD4を介して連続的に取得された画像データGが、画像処理部5に送り続けられ、画像処理部5は、送られてきた画像データGをそのまま液晶ディスプレイ7に送る。これにより、液晶ディスプレイ7にはレンズユニット3およびCCD4を介して得られた画像データGが表示されている。
したがって、被写体Aおよび背景を、CCD4の撮影範囲Qあるいは液晶ディスプレイ7の枠によって決定された画枠Fとともに表示することにより、画枠Fに対して被写体Aの位置を適当に配置した構図を確認しながら撮影を行うことができる。同様に、ファインダ8によっても、該ファインダ8の開口部によって決定される画枠Fとの関係で被写体Aの位置を確認することができる。
その結果、撮影者は第1の撮影モードで撮影することにより、思い通りの構図に設定された画像を取得することができる。
その反面、第1の撮影モードで撮影する場合には、撮影者の視線が液晶ディスプレイ7やファインダ8に向かうため、被写体A側から見て、撮影者と視線が合わず、あるいは、撮影者の顔がカメラ本体2によって遮られて見えない状態となる。その結果、被写体Aが人間や動物である場合に、撮影されていることを意識させてしまい、自然な表情や動作を撮影することができない場合がある。
これに対して、撮影者が、図3に示されるように、右手でカメラ本体2を把持すると、抵抗値検出器により検出される電極間の抵抗値は所定のしきい値より小さくなるので、制御部12により第2の撮影モードに切り替えられる。第1の撮影モードに切り替えられると、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7の作動が停止され、撮影者は、カメラ本体2の背面に設けられた液晶ディスプレイ7やファインダ8を機能させることなく撮影を行うようになる。
この場合に、第2の撮影モードに切り替えられると、画像処理部5が、CCD4から出力された画像データGを処理することにより被写体Aを検出する。そして、画像処理部5は、検出した被写体Aの重心位置を算出し、その位置データHを画枠調整部6に出力する。画枠調整部6は、入力された位置データHに基づいて、モータ6aを作動させ、送りネジ6bおよびスライダ6cを介して、被写体Aの重心位置が画枠Fのほぼ中心位置に配置されるようにCCD4を並進移動させる。
例えば、図4(a)に示されるように、被写体Aに対して大まかにレンズユニット3を向けた状態にカメラ1を合わせると、図4(b)に示されるように、被写体Aが画枠Fに対して中心からずれた位置に配置されることになる。この場合には、図5(a)に示されるように、モータ6aの作動により、送りネジ6bおよびスライダ6cを介して、CCD4を並進移動させることにより、図5(b)に示されるように、被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置した画像Gを取得することができる。
すなわち、第2の撮影モードによる撮影では、液晶ディスプレイ7やファインダ8を機能させないので、撮影者が被写体Aに対する画枠Fの位置を確認しながら撮影することができない。しかしながら、本実施形態に係るカメラ1によれば、カメラ1を構えたときに画枠F内に捕らえられた被写体Aを画像処理部5における画像処理により検出し、検出された被写体Aの重心位置が画枠F内の適正な位置に配置されるようにCCD4が並進移動させられる。したがって、撮影者は、カメラ1のレンズユニット3を被写体A側に大まかに向けるだけで、画枠Fに対する被写体Aの位置を確認しなくても、ほぼ適正な位置に被写体Aを配置した画像Gを取得することが可能となる。
そして、本実施形態に係るカメラ1によれば、第2の撮影モードにおいて、画枠Fに対する被写体Aの位置を確認しなくても、ほぼ適正な位置に被写体Aを配置した画像Gを取得でき、撮影者が視線を被写体Aから外すことなく、かつ、被写体A側と撮影者とが視線を合わせた状態で撮影を行うことができる。その結果、被写体Aが人物や動物である場合には、被写体Aに撮影を意識させることなく、自然な表情や動作を撮影できるという利点がある。
また、第2の撮影モードにおいては、画枠Fに対する被写体Aの位置を確認しない撮影を可能とするので、被写体Aの種類にかかわらず、地上すれすれから見上げるアングル、高く延ばした手から見下ろすアングル、あるいは、狭いところに手を差し入れて撮影するアングル等、斬新なアングルの画像データGを取得できる。そして、その場合に、被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置することができる。
このように、本実施形態に係るカメラ1によれば、撮影者によるカメラの握り方に応じて、撮影状態を自動的に検出し、第1の撮影モードと第2の撮影モードとを切り替えるので、撮影状態に合わせた適正な画像を取得することができるという利点がある。
さらに、本実施形態に係るカメラ1によれば、制御部12により第2の撮影モードに切り替えられた状態で、レリーズボタン9が押下されることによりレリーズ指令Sが出力されると、スピーカ11から擬似撮影音が出力される。したがって、撮影者により撮影されていることを被写体Aに意識させない第2の撮影モードにおいても、撮影が行われたことが周囲あるいは被写体Aに報知される。したがって、撮影されていることを被写体Aに意識させない第2の撮影モードを悪用した盗撮等の行為を未然に防止することができる。
また、本実施形態に係るカメラ1によれば、第2の撮影モードにおいて、制御部12が液晶ディスプレイ7の作動を停止するので、右手の掌で覆われて作動していても機能しない液晶ディスプレイ7に通電する電力を節約し、バッテリの消耗を抑制することができるという利点がある。
なお、本実施形態に係るカメラ1においては、画枠調整部6として、CCD4を並進移動させるモータ6a、送りネジ6bおよびスライダ6cを備えるものを例示したが、これに限定されるものではなく、並進駆動機構は任意に構成することができる。また、CCD4を並進移動させるのに代えて、図6および図7に示されるように、CCD4に対してレンズユニット3を並進移動させることとしてもよい。
例えば、図6(a),(b)に示されるように、画枠F内の被写体A位置が検出されたときには、図7(a)に示されるように、CCD4の場合とは逆方向にレンズユニット3を並進移動させる。これにより、CCD4による撮影範囲Qを変化させて、図7(b)に示されるように、画枠F内の適正な位置に被写体Aを配置した画像Gを取得することができる。
また、図8および図9に示されるように、レンズユニット3の撮影範囲Pに比較して、CCD4が大きくなるように、サイズの大きなCCD4を採用し、CCD4に対してレンズユニット3を相対的に並進移動させることで、被写体Aの像の結像範囲を移動させて、被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置することにしてもよい。なお、レンズユニット3に対してCCD4を並進移動させることにしてもよい。
さらに、図10に示されるように、画枠調整部を画像処理部5により実現することにしてもよい。すなわち、図10(a)に示されるように、CCD4の撮影範囲Qとレンズユニット3の撮影範囲Pとが一致するCCD4およびレンズユニット3を選択し、図10(b)に示されるように、CCD4によって取得された画像データGを画像処理部5に入力する。画像処理部5においては、画像処理により、被写体Aを認識してその重心位置が算出されるとともに、該被写体Aの周囲に適正な大きさの画枠Fを有する部分画像データGが切り出されるようになっている。
これにより、撮影者は、レンズユニット3を大まかに被写体Aに向けるだけで、画枠F内の適正な位置に被写体Aが配置された画像Gを取得することができる。
また、画像処理部5においては、検出した被写体Aのサイズを算出し、そのサイズに合わせて切り出す画枠Fの大きさを選択することにしてもよい。これにより、画像データG内の被写体Aの大きさが変化してもそれに応じて画枠Fの大きさを変化させて、適正な画枠F内に被写体を含む部分画像データG,G,Gを取得することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、CCD4により取得された画像データGを顔認識処理することにより、被写体Aを検出することとしたが、これに代えて、コントラスト値により被写体Aを検出することとしてもよい。この場合、カメラ1にはオートフォーカス機能が備えられていることが必要であり、オートフォーカス機能により、ピントが合った領域におけるコントラスト値が高いことを利用して、被写体Aを検出することができる。
また、これに代えて、動体認識処理により被写体Aを検出することとしてもよい。動体認識処理は、短い時間間隔をあけて取得された2つの画像データGを比較し、画素値が変化している領域を動体として認識することにより、認識された動体を被写体Aとして検出することができる。
また、本実施形態においては、CCD4により取得された画像データGを画像処理することにより被写体Aを認識する場合について説明したが、これに代えて、図11に示されるように、オートフォーカス機能に用いられる位相差検出方式により、被写体Aを検出することとしてもよい。
すなわち、図11(a)に示されるように、レンズユニット3により集光した被写体Aからの光を分岐するハーフミラー16と、該ハーフミラー16により分岐された光を結像させる集光レンズ17と、該集光レンズ17により集光された光を検出する測距用センサアレイ18とを備えている。また、画像処理部5′は、該測距用センサアレイ18に結像された像の位相差を検出する位相差検出部として機能する。そして、画像処理部5′は、検出された像の位相差に基づいて、画像データG内の合焦した領域Tを特定するようになっている。
図中符号19は、CCD4を光軸方向に移動させる合焦機構である。例えば、合焦機構19の作動によりCCD4を光軸方向に移動させる間に、最初に合焦した領域Tを被写体A位置として認識することとすればよい。
このように構成することで、例えば、図11(b)に示されるように、画像データG上の複数の測距用領域Tの内、被写体Aの配置されている測距用領域T(斜線部)を容易に検出することができ、これにより被写体Aを検出することができる。
なお、カメラ1から同等の距離に2以上の被写体Aが存在する場合には、複数の測距用領域Tが検出されることとなるが、この場合には、検出された測距用領域T間の中点を被写体A位置として特定し、画枠調整部6を作動させることにより、全ての被写体Aを画枠F内の適正な位置に配置した画像Gを取得することができる。
また、本実施形態においては、カメラ本体2の幅方向にCCD4またはレンズユニット3を移動させる場合について説明したが、これに代えて、図12に示されるように、互いに直交する2つの送りネジ6bを別個のモータ6aにより駆動する画枠調整部6を採用することにしてもよい。これにより、カメラ本体2の幅方向および高さ方向に、2次元的にCCD4を位置調整することができる。図中、符号20はスライダ、符号21はスライダ6c,20のスムーズな移動を支持するガイドシャフトである。
また、同様の機構により、CCD4に代えて、レンズユニット3を2次元的に移動させることとしてもよい。
また、本実施形態においては、撮影状態検出部10として、2つの電極13,14と、該電極13,14間の抵抗値を検出する抵抗値検出器15とを備えるものを例示した。これに代えて、図13および図14に示されるように、カメラ本体2に底面(レリーズボタン9が設けられている側面とは反対側の側面)の中央位置に接触センサ22を設け、制御部12が、接触センサ22からの出力に応じて撮影モードを判定することとしてもよい。
すなわち、図13に示されるように、第1の撮影モードにおいては、両手の親指は、カメラ本体2の底面の両端近傍に配されるため、接触センサ22に接触しない。その一方で、図14に示されるように、第2の撮影モードにおいては、右手の薬指あるいは中指あるいは小指がカメラ本体2の底面の中央位置に配置されるため、接触センサ22に接触する。
したがって、このようにすることによっても、撮影モードを容易に検出することができる。
また、本実施形態においては、第2の撮影モードが検出された状態でレリーズボタン9が押されると、スピーカ11から擬似撮影音を出力することとしたが、これに代えて、他の任意の音声を発生することにしてもよい。また、スピーカ11に代えてストロボを起動し、フラッシュを発光させることにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るカメラを示す模式的な全体構成図である。 図1のカメラを用いた第1の撮影モードによる撮影状態を示す図である。 図1のカメラを用いた第2の撮影モードによる撮影状態を示す図である。 図1のカメラを第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図4の状態から、画枠調整部が作動して、画枠に対して被写体の位置が調整された状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図1のカメラの第1の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図6の状態から、画枠調整部が作動して、画枠に対して被写体の位置が調整された状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図1のカメラの第2の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図8の状態から、画枠調整部が作動して、画枠に対して被写体の位置が調整された状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図1のカメラの第3の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図1のカメラの第4の変形例であって、第2の撮影モードにおいて被写体に向けた状態を示す図であり、(a)被写体とカメラとの位置関係および(b)画像例を示す図である。 図1のカメラの画枠調整部の変形例を示す斜視図である。 図1のカメラの第5の変形例であって、撮影状態を接触センサにより検出する場合の第1の撮影モードを示す図である。 図13のカメラにおける第2の撮影モードを示す図である。
符号の説明
1 カメラ
3 レンズユニット(撮影光学系)
4 CCD(撮像部)
7 液晶ディスプレイ(被写体位置提示部)
8 ファインダ(被写体位置提示部)
9 レリーズボタン
10 撮影状態検出部(撮影モード検出部)
11 スピーカ(報知部)
12 制御部(モード切替部)

Claims (4)

  1. 被写体の像を結像させる撮影光学系と、
    該撮影光学系により結像された被写体の像を電気的な画像データに変換する撮像部と、
    該撮像部により変換された画像データを保持させるレリーズボタンと、
    前記撮像部により取得される画像内における被写体位置を提示する被写体位置提示部と、
    該被写体位置提示部を機能させずに撮影を行う撮影モードを検出する撮影モード検出部と、
    該撮影モード検出部により被写体位置提示部を機能させずに撮影を行う撮影モードが検出された状態で、レリーズボタンが押されたことを報知する報知部とを備えるカメラ。
  2. 前記被写体位置提示部を機能させる第1の撮影モードと、前記被写体位置提示部を機能させない第2の撮影モードとを切り替えるモード切替部を備え、
    該撮影モード検出部により第1の撮影モードであることが検出されたとき、前記モード切替部が前記被写体位置提示部を機能させる一方、第2の撮影モードであることが検出されたとき、前記モード切替部が前記被写体位置提示部の機能を停止させる請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記報知部が、音を発生する請求項1または請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記報知部が、光を発生する請求項1または請求項2に記載のカメラ。
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