JP2008082892A - 車両のばね下部材用歪検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型でコンパクトな車両のばね下部材用歪検出装置を提供することである。
【解決手段】 車両のサスペンションのばね下に位置するばね下部材の歪を検出する車両のばね下部材用歪検出装置であって、ばね下部材に固定された第1面及び該第1面と反対側の第2面を有するセンサプレートと、センサプレートの第1面に取り付けられた歪検出手段と、センサプレートの第2面に取り付けられた歪検出手段用回路部とを具備している。
【選択図】図4
【解決手段】 車両のサスペンションのばね下に位置するばね下部材の歪を検出する車両のばね下部材用歪検出装置であって、ばね下部材に固定された第1面及び該第1面と反対側の第2面を有するセンサプレートと、センサプレートの第1面に取り付けられた歪検出手段と、センサプレートの第2面に取り付けられた歪検出手段用回路部とを具備している。
【選択図】図4
Description
本発明は、ディスクブレーキによるブレーキ力(制動力)を検出するブレーキ力検出装置やサスペンションアームやナックルなどのサスペンション部品の歪を検出する歪検出装置等の車両のばね下部材用歪検出装置に関する。
車両の制動制御を行う場合には、制動力が重要な情報の一つである。例えば、ブレーキをかけている時、実際にかかっている制動力が検出できれば、容易に路面の状態を推測することができる。路面の状態が判れば、ABS制御(アンチスキッドブレーキシステム制御)をより正確に行え、安全に短い距離で停止できるようになる。
また、車両旋回時又は低摩擦係数(μ)の路面等においてブレーキをかけた時、各車輪にかかる制動力を検出できれば、各車輪の制動力を個別に制御できるようになり、車両の走行制御をより安全に行うことができるようになる。
従来は、ディスクブレーキの摩擦パッドの固定支持体の支持係合部にロードセルを設けたり、或いは歪ゲージを貼付したりすることにより、ブレーキ力を検出するディスクブレーキが開発されている。
そこで、ブレーキキャリパとナックルアーム間に測定用の支持部材を設けた制動力測定装置が特開平6−123665号で提案されている。この公開公報に開示された制動力測定装置は、ブレーキキャリパとナックルアームの間に介装され、略垂直な一対の梁を有する支持部材と、梁の変位を検出する検出手段とを備えて構成される。
特開平6−123665号公報
上述した特許文献1記載の制動力測定装置によると、制動力測定装置の断面がH型であるため、キャリパブラケットとナックルとの間のブレーキディスク軸方向の距離が大きくなり、測定装置が大型化してしまうという問題がある。また、二つの梁の間に変位検出装置を配置するのも難しい。
よって、本発明の目的は小型でコンパクトな車両のばね下部材用歪検出装置を提供することである。
請求項1記載の発明によると、車両のサスペンションのばね下に位置するばね下部材の歪を検出する車両のばね下部材用歪検出装置であって、前記ばね下部材に固定された、第1面及び該第1面と反対側の第2面を有するセンサプレートと、該センサプレートの前記第1面に取り付けられた歪検出手段と、前記センサプレートの前記第2面に取り付けられた歪検出手段用回路部と、を具備したことを特徴とする車両のばね下部材用歪検出装置が提供される。
請求項1記載の発明によると、サスペンションのばね下部材に固定されたセンサプレートの第1面に歪検出手段を取り付け、第1面と反対側の第2面に歪検出手段用回路部を取り付けたので、車両のばね下部材用歪検出装置を小型化することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。図1は本発明実施形態のブレーキ力検出装置を具備したディスクブレーキの外観斜視図である。図2は図1の左側面図である。
図1及び図2に示すように、ブレーキディスク(ディスクロータ)2は図示しない車輪に固定されており、車輪とともに回転する。4はナックル(車輪支持体)であり、車輪を回転可能に支持するとともに、図示しないサスペンションを介して車体に連結されている。
8はキャリパブラケットであり、ボルト10,12によりナックル4に取り付けられている。キャリパブラケット8は、ブレーキディスク2の回入側及び回出側の両側でブレーキディスク2の軸方向両側に配置される一対の摩擦パッド18,20を支持している。
キャリパブラケット8には、2本のボルト14,16によりブレーキキャリパ6に固定された2本のスライドピン15,17が摺動可能に嵌合されており、このブレーキキャリパ6は、図3に示すように、ブレーキディスク2の軸線と平行な方向に進退して摩擦パッド18,20をブレーキディスク2に向けて押し付けるピストン(押動部材)24を内蔵している。
ブレーキキャリパ6はホイールシリンダ22を一体的に有しており、ホイールシリンダ22内にはピストン24が嵌合されている。ピストン室26には、液圧供給口28を介してブレーキマスタシリンダからの液圧が供給される。
ブレーキディスク2はハブ3に連結されている。液圧供給口28を介してブレーキマスタシリンダから液圧がピストン室26内に供給されると、ピストン24が図3で左方向に押し出されてパッド18がブレーキディスク2に押し付けられる。
ピストン24がパッド18をブレーキディスク2に押し付けた反力でブレーキキャリパ6が右方向に移動し、反対側のパッド20もブレーキディスク2に押し付けられ、ブレーキディスク2の回転を制動する。
ここでよく知られているように、ナックル4,ブレーキキャリパ6,キャリパブラケット8等はサスペンションのばね下部材を構成する。
図4を参照すると、本発明実施形態のブレーキ力検出装置の要部正面図が示されている。ブレーキディスク2、摩擦パッド18,20、ブレーキキャリパ6等は省略されている。図5は図4の右側面図、図6は図5の平面図である。
キャリパブラケット8は正面視概略U形状をしており、一対のブレーキ荷重受け部(ブレーキトルク受け部)8a,8bと、ブレーキ荷重受け部8a,8bをそれぞれ連結する内側連結部(インナーブリッジ部)8cと、外側連結部(アウターブリッジ部)8dとから構成される。
図4に最もよく示されるように、キャリパブラケット8はボルト10,12が螺合されるネジ穴32,34と、スライドピン15,17が嵌合される嵌合穴36,38を有している。キャリパブラケット8は、ブレーキディスク2の回転中心とピストン(押動部材)24の中心を結ぶ線について略線対称の形状をしている。
図5を参照すると、ブレーキ荷重受け部8bは、内側連結部8cに連結される内側アーム部40aと、外側連結部8dに連結される外側アーム部40bと、内側アーム部40aと外側アーム部40bを連結する連結部40cから構成される。
ブレーキ荷重受け部8bの内側アーム部40aには、内側アーム部40aの長手方向に伸長するセンサプレート42が互いに離間した一対のボルト44,46により固定されている。
センサプレート42の背面の内側アーム部40aには切欠き52が形成されている。センサプレート42の内側には歪ゲージ48が貼付されており、外側には歪ゲージの回路部50が搭載されている。回路部50はアンプ、信号処理回路等を含んでいる。
歪ゲージ48と回路部50は配線等により電気的に接続されている。例えば、配線をセンサプレート42の側面を回り込ませて歪ゲージ48と回路部50を接続するか、或いはセンサプレート42にスルーホールを設けて歪ゲージ48と回路部50とを接続する。
図7は図4の要部拡大図である。しかし、本発明の歪ゲージ48と回路部50の搭載方法はこれに限定されるものではなく、図8の変形例に示すように、歪ゲージ48をセンサプレート42の外側に貼付し、回路部50をセンサプレート42の内側に搭載するようにしてもよい。
車両前進時にブレーキがかけられた場合には、パッド18,20がブレーキディスク2を圧接しながらブレーキディスクが回転するため、パッド18,20がブレーキディスク2に引き摺られてブレーキディスクの回転方向に移動し、キャリパブラケット8のブレーキ荷重受け部8bに圧接する。
センサプレート42は内側アーム部40aの外側にボルト44,46で固定されているため、ブレーキ荷重受け部8bがブレーキ荷重(ブレーキトルク)を受けると、センサプレート42には圧縮歪が発生する。
この圧縮歪は歪ゲージ48により検出され、歪ゲージ48に接続された図示しないアンプで歪ゲージ48の出力を増幅することにより、センサプレート42の歪量に基づいて制動力が検出される。
センサプレート42の歪は、ブレーキトルクがキャリパブラケット8のブレーキ荷重受け部8bを介して伝達されたときにのみ発生するため、上下力や横方向の力に影響されにくく、精度良くブレーキ力を検出可能である。
更に本実施形態では、ボルト止めされたセンサプレート42の背面のブレーキ荷重受け部8bには切欠き52が形成されているため、センサプレート42はブレーキ荷重を受けたとき切欠きがない場合に比較してより変形し易くなる。これによりセンサプレート42により大きな歪が発生されるため、ブレーキ力の検出精度を向上することができる。
センサプレート42はキャリパブラケット8のブレーキ荷重受け部8bに加わるブレーキ入力の方向と直交する方向に取り付けられているため、ブレーキ印加時の歪を安定して検出することができる。
尚、上述した実施形態の歪ゲージ48に代えて、他の歪検出手段をセンサプレート42に取り付けるようにしてもよい。上述した実施形態では、歪ゲージ48と回路部50をセンサプレート42の反対面に搭載したので、ブレーキ力検出装置を小型化することができる。
上述した実施形態では、センサプレート42をキャリパブラケット8のブレーキ荷重受け部8bに固定する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサプレートをサスペンションの他のばね下部材に装着するようにしてもよい。
2 ブレーキディスク(ディスクロータ)
4 ナックル
6 ブレーキキャリパ
8 キャリパブラケット
8a,8b ブレーキ荷重受け部(ブレーキトルク受け部)
8c 内側連結部(インナーブリッジ部)
8d 外側連結部(アウターブリッジ部)
10,12,14,16,44,46 ボルト
18,20 摩擦パッド
42 センサプレート
48 歪ゲージ
50 回路部
52 切欠き
4 ナックル
6 ブレーキキャリパ
8 キャリパブラケット
8a,8b ブレーキ荷重受け部(ブレーキトルク受け部)
8c 内側連結部(インナーブリッジ部)
8d 外側連結部(アウターブリッジ部)
10,12,14,16,44,46 ボルト
18,20 摩擦パッド
42 センサプレート
48 歪ゲージ
50 回路部
52 切欠き
Claims (1)
- 車両のサスペンションのばね下に位置するばね下部材の歪を検出する車両のばね下部材用歪検出装置であって、
前記ばね下部材に固定された、第1面及び該第1面と反対側の第2面を有するセンサプレートと、
該センサプレートの前記第1面に取り付けられた歪検出手段と、
前記センサプレートの前記第2面に取り付けられた歪検出手段用回路部と、
を具備したことを特徴とする車両のばね下部材用歪検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006263399A JP2008082892A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 車両のばね下部材用歪検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006263399A JP2008082892A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 車両のばね下部材用歪検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008082892A true JP2008082892A (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=39353910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006263399A Withdrawn JP2008082892A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 車両のばね下部材用歪検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008082892A (ja) |
-
2006
- 2006-09-27 JP JP2006263399A patent/JP2008082892A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091201 |