JP2008082668A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008082668A
JP2008082668A JP2006266177A JP2006266177A JP2008082668A JP 2008082668 A JP2008082668 A JP 2008082668A JP 2006266177 A JP2006266177 A JP 2006266177A JP 2006266177 A JP2006266177 A JP 2006266177A JP 2008082668 A JP2008082668 A JP 2008082668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
speed
cleaning
cleaning brush
brush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006266177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4918835B2 (ja
Inventor
Yohei Takada
洋平 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2006266177A priority Critical patent/JP4918835B2/ja
Publication of JP2008082668A publication Critical patent/JP2008082668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4918835B2 publication Critical patent/JP4918835B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】空調機構と掃除機構を備えた空気調和機において、掃除運転時に、フィルタの走行速度とブラシの回転速度の間における相対速度を管理することで、常に高い掃除能力を確保する。
【解決手段】空調機構Xと掃除機構Yを備えてなる空気調和機において、掃除ブラシ17の回転速度又は/及びフィルタ13の走行速度を、これら両者の相対速度が所定範囲となるように調整する速度調整手段を備えているので、掃除ブラシ17の回転速度を相対速度が所定範囲となるように調整する場合、フィルタ13の走行速度を相対速度が所定範囲となるように調整する場合、さらに、掃除ブラシ17の回転速度とフィルタ13の走行速度の双方を相対速度が所定範囲となるように調整する場合の何れの速度調整形態においても、好適な上記相対速度の下で、フィルタ13の表面に付着したゴミの掃除ブラシ17による取り除き作業が行なわれ、掃除機構Yの高い掃除能力が常に確保される。
【選択図】図2

Description

本願発明は、空調機構に、フィルタの掃除機構を付加してなる空気調和機に関するものである。
従来から、フィルタを自動的に掃除する掃除機構を備えた空気調和機が知られている(特許文献1、2参照)。この空気調和機におけるフィルタの掃除機構は、空気吸入口の内面に沿って往復動自在に配置された板状のフィルタの表面に付着したゴミを、回転駆動されるブラシによって払い落とすことで該フィルタのゴミ捕集機能を再生させるようにしたものである。
実開昭62−145019号公報 実開昭62−160221号公報。
ところで、このように往復走行するフィルタの表面に付着したゴミを、回転駆動されるブラシによって払い落として該フィルタの掃除を行なう場合、上掲各公知例では、所要の掃除能力を確保するに際して、上記フィルタの走行方向とブラシの回転方向を同方向とするか逆方向とするとか、これら両者のどちら側の速度を速くするか、という観点からの提案がなされている。
しかし、ブラシによるフィルタの掃除能力は、フィルタの走行方向とブラシの回転方向の関係とか、これら両者の速度の大小関係に依存する度合は少なく、主として、フィルタの走行速度とブラシの回転速度の間における相対速度の適否に支配されるところが大きいものである。
そこで本願発明は、空調機構と掃除機構を備えた空気調和機において、掃除運転時に、フィルタの走行速度とブラシの回転速度の間における相対速度を管理することで、常に高い掃除能力を確保することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、ケーシング1に形成された吸込口3から吹出口4に至る通風路内に、熱交換器7とファン8を配置した空調機構Xと、上記吸込口3の内面に沿って配置された板状形体をもつフィルタ13をその面方向に移動させるとともに、該フィルタ13の表面に付着したゴミを該表面の移動方向に略直交する方向に回転軸心をもつ掃除ブラシ17によって除去するようにした掃除機構Yを備えてなる空気調和機において、上記掃除ブラシ17の回転速度又は/及び上記フィルタ13の走行速度を、上記掃除ブラシ17と上記フィルタ13との相対速度が所定範囲となるように調整する速度調整手段を備えたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る空気調和機において、上記速度調整手段が、上記フィルタ13をその往動作時及び/又は復動作時に、連続的又は間欠的に走行させる構成であることを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る空気調和機において、上記掃除ブラシ17の回転方向が一方向に固定されていることを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係る空気調和機において、上記掃除ブラシ17の回転方向が正逆二方向に変更可能とされていることを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る空気調和機では、上記掃除ブラシ17の回転速度又は/及び上記フィルタ13の走行速度を、上記掃除ブラシ17と上記フィルタ13との相対速度が所定範囲となるように調整する速度調整手段を備えているので、上記掃除ブラシ17の回転速度を、上記相対速度が所定範囲となるように調整する場合、上記フィルタ13の走行速度を、上記相対速度が所定範囲となるように調整する場合、さらに、上記掃除ブラシ17の回転速度と上記フィルタ13の走行速度の双方を、上記相対速度が所定範囲となるように調整する場合の何れの速度調整形態においても、好適な上記相対速度の下で、上記フィルタ13の表面に付着したゴミの上記掃除ブラシ17による取り除き作業が行なわれ、上記掃除機構Yの高い掃除能力が常に確保される。
(b)本願の第2の発明に係る空気調和機によれば、上記速度調整手段が、上記フィルタ13をその往動作時及び/又は復動作時に、連続的又は間欠的に走行させる構成であることから、上記フィルタ13をその往動作時及び復動作時の双方において連続的に走行させる場合、上記フィルタ13をその往動作時及び復動作時の双方において間欠的に走行させる場合、上記フィルタ13をその往動作時には連続的に、復動作時には間欠的に走行させる場合、上記フィルタ13をその往動作時には間欠的に、復動作時には連続的に走行させる場合、の何れの走行形態においても、上記掃除ブラシ17と上記フィルタ13との相対速度が高い掃除能力が得られる所定範囲に調整された状態で、しかも連続的な走行形態の下では上記フィルタ13の全域が略均等に且つ短時間で掃除され、また間欠的な走行形態の下では停止状態にあるフィルタ13の表面が上記掃除ブラシ17によって順次集中的に掃除され高いゴミ除去作用が得られ、これらの相乗効果として、上記(a)に記載の効果が更に確実ならしめられる。
(c)本願の第3の発明に係る空気調和機によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果が得られる。即ち、この発明では、上記掃除ブラシ17の回転方向が一方向に固定されているので、該掃除ブラシ17の制御ロジックが簡略化され、延いては掃除機構Yの低コスト化が図れる。
(d)本願の第4の発明に係る空気調和機によれば、上記掃除ブラシ17の回転方向が正逆二方向に変更可能とされているので、その回転方向を適宜選択することで、上記掃除ブラシ17による上記フィルタ13の表面に対する払拭形態の多様化が図れ、延いては上記(a)又は(b)に記載の効果がより一層促進される。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2には、本願発明の実施形態に係る空気調和機Zが示されている。この空気調和機Zは、セパレート型空気調和機の室内機であって、室内壁面に取付けられる横長箱状のケーシング1を備えている。また、上記ケーシング1の前面壁1Aと天面壁1Bにはそれぞれ前面吸込口3Aと上面吸込口3Bが設けられている。また、上記前面吸込口3Aの前面側には、前面パネル2が設けられている。
この前面パネル2は、図1及び図2においてそれぞれ実線図示するように、上記前面吸込口3Aに接近して該前面吸込口3Aを目隠しする閉位置と、同各図においてそれぞれ鎖線図示するように、上記閉位置から下方へ移動しつつその上端側を前方へ押し出した前傾状態の開位置の間で開閉可能とされ、該開位置において上記前面吸込口3Aを開口するように構成されている。
また、上記ケーシング1の底面壁1Cの前後方向中間位置には、横長開口状の吹出口4が設けられているとともに、該吹出口4には水平フラップ44と垂直フラップ45が備えられている。
さらに、上記ケーシング1の上記吹出口4よりも前方側で、且つ上記前面壁1Aの下端に近接する位置に設けた収納部30内には、ダストボックス20を備えた後述のブラシ機構Qが着脱自在に装着されている。
そして、図2に示すように、上記ケーシング1内の上記吸込口3から上記吹出口4に至る通風路には熱交換器7とファン8が収容され、これらによって空調機構Xが構成されている。尚、上記熱交換器7は、上記吸込口3に離間対向して上下方向へ延びる第1熱交換器7Aと、該第1熱交換器7Aの上端に連結されてここから背面壁1E側へ下降傾斜する第2熱交換器7Bとからなる略山形の屈曲形体を有している。
一方、上記ケーシング1の上記前面吸込口3Aと上記第1熱交換器7Aの前面との間の前面側スペースと、上記第1熱交換器7Aと第2熱交換器7Bの上部と上記上面吸込口3Bとの間の上面側スペースには、これら両スペースに跨って次述する掃除機構Yが配置されている。
上記掃除機構Yは、図2〜図4に示すように、反対勝手に形成された左右一対のケーシング体14A、14Bを、その幅方向に連結一体化して構成されるものであって、この一体化状態において、上記ケーシング1の前面吸込口3Aから上面吸込口3Bの内面に沿うように湾曲した側面視形体を有している。即ち、上記各ケーシング体14A、14Bは、共に、湾曲した側面視形体をもつ左右一対の側壁部15,16と、これら各側壁部15,16の間を格子材で連結して一体化した枠状形体をもち、第1ケーシング体14Aの側壁部16と、第2ケーシング体14Bの側壁部16同士を衝合させた状態で連結することで上記掃除ユニットケーシング14が構成されている。
また、上記各ケーシング体14A、14Bの上記各側壁部15,16の内側縁のうち、上記ケーシング1の上記上面吸込口3Bに対応する部分には、それぞれガイド溝15a,16aが設けられている。一方、上記各ケーシング体14A、14Bのうち、上記ケーシング1の前面吸込口3Aに対応する前面部分のそれぞれには、これをその外側(前面側)から覆うようにして、枠状のフィルタ押さえ43が、その上縁側を回動中心として前後方向へ回動可能に取付けられている。
そして、上記掃除ユニットケーシング14の上記各ケーシング体14A、14Bの前面側には、それぞれこれを覆うようにして、格子状の枠体13aの内側にフィルタ1材13bを張設してなる板状のフィルタ13が配置される。この場合、上記フィルタ13は、上記各ケーシング体14A、14Bの上面側においては、その左右両縁部を上記一方の側壁部15のガイド溝15aと他方の側壁部16のガイド溝16aに嵌入させており、該各ガイド溝15a、16aにガイドされて上記各ケーシング体14A、14Bの湾曲方向に沿って移動可能とされている。また、上記フィルタ13は、上記各ケーシング体14A、14Bの前面部分においては、上記フィルタ押さえ43によって浮き上がりが防止されるようになっている。
上記フィルタ13は、図2〜図4に示すように、その前端13c側が、上記各ケーシング体14A、14Bの前面部分において、上下方向に離間して平行配置された第1プーリ11と第2プーリ12の間に掛け回されたベルト10に係止され、該ベルト10の走行に伴ってこれと一体的に移動される。
即ち、上記フィルタ13は、図2及び図3に示すように、その後端13dが上記掃除ユニットケーシング14の後端部に位置し、その前端が上記第1プーリ11の近傍に位置するような配置状態を基本とする。この配置状態は、通常の空調運転時における位置であり、以下、「第1フィルタ位置」という。
これに対して、上記フィルタ13の掃除を行なう掃除運転時には、上記第1プーリ11が正転し、上記ベルト10が矢印a方向(図2、図4、図5参照)へ走行し、上記フィルタ13は図5に鎖線図示するように、該ベルト10とともに上記「第1フィルタ位置」から上記第1プーリ11の外側を迂回して上記第2プーリ12側まで引き出され、その後端13dが上記第1プーリ11の近傍に位置せしめられる。この時のフィルタ13の位置を「第2フィルタ位置」という。また、上記第1プーリ11が逆転し上記ベルト10が矢印b方向へ走行することで、上記フィルタ13は該ベルト10とともに上記「第2フィルタ位置」から「第1フィルタ位置」まで戻される。
このように、上記フィルタ13が上記「第1フィルタ位置」と「第2フィルタ位置」の間で往復動する際に、次述のブラシ機構Qによって上記フィルタ13の表面に捕集されたゴミが取り除かれ、該フィルタ13のゴミ捕集機能が再生される。
ここで、上記フィルタ13の駆動機構を更に詳しく説明する。この駆動機構は、図4に示すように、上下方向に離間配置された歯付きの第1プーリ11と第2プーリ12間に歯付きのベルト10を掛け回したベルトユニットUを、上記各プーリ11,12の軸方向に所定間隔(具体的には、上記ケーシング体14A、14Bの略幅寸法)をもって対向配置するとともに、一方のベルトユニットUの第1プーリ11と他方のベルトユニットUの第1プーリ11の間をローラ33によって連結しこれを一体化するとともに、一方のベルトユニットUの第2プーリ12と他方のベルトユニットUの第2プーリ12の間を連結軸38によって連結しこれを一体化して構成せれる。そして、一方のベルトユニットUの第1プーリ11をフィルタ駆動モータ31によって正転方法及び逆転方向へ選択的に回転駆動することで、上記各ベルトユニットU、Uにそれぞれ設けられた上記各ベルト10,10が同期して走行するようになっている。
この場合、上記ベルト10には、所定ピッチで、ベルト長さ方向に長軸をもつ係止穴47が形成されている。また、上記フィルタ13の枠材13aの左右両側部の下面には、上記ベルト10側の上記係止穴47と同ピッチで係止突起48が設けられており、該フィルタ13側の上記係止突起48を上記ベルト10側の上記係止穴47に係入させることで、該フィルタ13は上記ベルト10と一体化され、該ベルト10の往復走行に伴って上記「第1フィルタ位置」と上記「第2フィルタ位置」の間で往復動される。
上記ブラシ機構Qは、図1〜図3に示すように、上記ケーシング1の底面壁1Cの前端部分に設けた収納部30に対して着脱自在に取付けられる。そして、このブラシ機構Qは、図5に示すように、第1ボックス体21と第2ボックス体22からなり、上記第1プーリ11の外周面に対向する上面部分が開口20aとされた横長箱状形体のダストボックス20内に、掃除ブラシ17を上記開口20aに沿って配置して構成される。
上記掃除ブラシ17は、ブラシ軸18の外周面の周方向の4位置に、該ブラシ軸18の軸方向へ延出するようにしてそれぞれブラシ19を取付けて構成される。この場合、この実施形態では、上記掃除ブラシ17の軸長を、上記ダストボックス20の長手寸法の略半分の寸法に設定し、二本の掃除ブラシ17、17を同軸上に連結して使用するようにしている。
このように構成された一対の掃除ブラシ17,17を、図5に示すように、上記ダストボックス20に配置し、その一方の軸端に設けたブラシ駆動ギヤ24をブラシ駆動モータ(図示省略)によって回転駆動するようになっている。
図6には、上記ベルト10及びこれに係止された上記フィルタ13と、上記掃除ブラシ17との関係を拡大図示している。この状態では、上記掃除ブラシ17の回転軌跡が上記第1プーリ11に巻き掛けられた上記ベルト10の外周面に略合致している。
従って、掃除運転において、上記フィルタ13が上記第1プーリ11に巻き掛けられた上記ベルト10とともに該第1プーリ11の外周側を迂回して「第1フィルタ位置」と「第2フィルタ位置」の間で往復動される際、上記掃除ブラシ17を回転させることで、該掃除ブラシ17の上記各ブラシ19,19,・・によって上記フィルタ13の表面が払拭され、該フィルタ13の表面に付着しているゴミが該表面から払い落とされ、上記ダストボックス20内に捕集される。この結果、上記フィルタ13は、その表面が清浄化され、そのゴミ捕集機能が再生されるものである。
ところで、このように上記第1プーリ11部分を通って矢印a―b方向に往復動する上記フィルタ13の表面に付着したゴミを上記掃除ブラシ17のブラシ19で払い落とす場合、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度が最も重要であることは既述の通りである。
そこで、この実施形態では上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の調整制御に際し、本願発明を適用して常時高水準の掃除能力が発揮されるようにしている。
ここで、この速度調整制御における基本思想を説明する。
上述のように、上記フィルタ13は上記各プーリ11,12の回転に伴って、上記「第1フィルタ位置」から矢印a方向へ走行して上記「第2フィルタ位置」に至る往動作と、上記「第2フィルタ位置」から矢印b方向へ走行して上記「第1フィルタ位置」に至る復動作とを行なうものであり、その走行速度の増減調整は、上記第1プーリ11を駆動する上記フィルタ駆動モータ31の回転速度の調整によって行なわれる。そして、この速度調整には、該フィルタ13を連続的に任意速度で走行させる態様と、該フィルタ13を間欠的に走行させてその停止期間中に上記掃除ブラシ17を用いて掃除する態様が含まれる。
また、上記掃除ブラシ17は、一方向回転のブラシ駆動モータを用いて該掃除ブラシ17を常時一方向のみへ回転させる態様(図6の矢印c方向への回転)と、可逆回転のブラシ駆動モータを用いて該掃除ブラシ17を正転方向と逆転方向の二方向へ選択的に回転させる態様(図6の矢印c−d方向)がある。さらに、この掃除ブラシ17の回転速度に関しては、一方向回転の態様においてその回転速度を増減調整する態様と、二方向回転の態様においてその回転速度を正逆両方向においてそれぞれ増減調整する態様とがある。
一方、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度(即ち、上記フィルタ13と上記掃除ブラシ17の接触部分における上記フィルタ13の表面の周速度と上記掃除ブラシ17における上記ブラシ19の先端部分の周速度の間の速度差)は、上記フィルタ13の走行方向及び上記掃除ブラシ17の回転方向に制約されることなく、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度を適宜調整しることで、任意に設定可能である。
例えば、図6で、上記掃除ブラシ17が矢印c方向のみへ回転する場合でも、上記フィルタ13が矢印a方向へ走行し該フィルタ13の走行方向と上記掃除ブラシ17の回転方向が対向する往動作時と、上記フィルタ13が矢印b方向へ走行し該フィルタ13の走行方向と上記掃除ブラシ17の回転方向が並行する復動作時の双方において同じ相対速度を得る場合には、上記フィルタ13の往動作時における上記掃除ブラシ17の回転速度よりも、上記フィルタ13の復動作時における上記掃除ブラシ17の回転速度を高めることでこれが実現される。
以上のことから、上記相対速度を調整する場合の態様としては、
A:掃除ブラシ17が一方向回転で、フィルタ13が連続走行する場合において、
A−1:掃除ブラシ17の回転速度のみを調整する、
A−2:フィルタ13の走行速度のみを調整する、
A−3:掃除ブラシ17の回転速度とフィルタ13の走行速度の双方を調整する、
A−4:フィルタ13の走行速度を往動作時と復動作時で個別に調整する、
B:掃除ブラシ17が一方向回転で、フィルタ13が間欠走行する場合(フィルタ13を停止させた状態で掃除する場合)において、
B−1:掃除ブラシ17の回転速度を調整する
C:掃除ブラシ17が二方向回転で、フィルタ13が連続走行する場合において、
C−1:掃除ブラシ17の回転速度のみを調整する、
C−2:フィルタ13の走行速度のみを調整する、
C−3:掃除ブラシ17の回転速度とフィルタ13の走行速度の双方を調整する、
C−4:フィルタ13の走行速度を往動作時と復動作時で個別に調整する、
C−5:上記C−1〜C−4において、掃除ブラシ17の正回転時の回転速度と逆回転時の回転速度を個別に調整する、
D:掃除ブラシ17が二方向回転で、フィルタ13が間欠走行する場合(フィルタ13を停止させた状態で掃除する場合)において、
D−1:掃除ブラシ17の回転速度を調整する、
D−2:掃除ブラシ17の正回転時の回転速度と逆回転時の回転速度を個別に調整する、
等の態様が考えられる。
この実施形態では、後述のように、これらの速度調整態様を考慮した制御を行なうようにしている。この制御の説明に先立って、先ず、図7を参照して、上記空気調和機Zの制御系の構成を説明する。
この空気調和機Zでは、制御部として、室内機制御部151と室外機制御部152と空調機構Xを制御する空調機構制御部153と掃除機構Yを制御する掃除機構制御部154と加湿・換気制御部155を備えている。
上記室内機制御部151には、空調運転制御部151aとフィルタ・ブラシ駆動条件処理部151bと掃除機構初期化処理部151cとフィルタ掃除時期判定部151dと掃除機構制御部151eが設けられている。
上記空調機構制御部153には、前面パネル駆動部153aと水平フラップ駆動部153bと垂直フラップ駆動部153cとファン駆動部153dが設けられている。
上記掃除機構制御部154には、ブラシ駆動部154aとフィルタ駆動部154bとフィルタ検知部154cが設けられている。
また、上記室内機制御部151には、リモコン156と本体運転スイッチ157及び表示部158が付設されている。
ここで、上記フィルタ13に対する掃除能力との関係でその制御が問題となるのは、上記室内機制御部151と、上記掃除機構制御部154のブラシ駆動部154aとフィルタ駆動部154bであり、ここではこれらについてのみ説明し、これ以外の制御部の説明は省略する。
この実施形態では、上記ブラシ駆動部154aと上記フィルタ駆動部154bのからの駆動信号を受けて、上記室内制御部151のフィルタ・ブラシ駆動条件処理部151bでは、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度が所定範囲となるように、上記フィルタ13の走行方向とその走行形態(即ち、連続走行と間欠走行)と、上記掃除ブラシ17の回転方向(二方向回転の場合)と回転速度をそれぞれ設定する。このフィルタ・ブラシ駆動条件処理部151bからの設定信号を受けて、上記掃除機構駆動部151eにおいて上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度が調整される。従って、この実施形態では、上記フィルタ・ブラシ駆動条件処理部151bによって特許請求の範囲中の「速度調整手段」が構成される。
以上の制御思想に基づく実際の制御例のいくつかを、図8〜図11に示す各フローチャートを参照して、より具体的に説明する。
第1の制御例(図8参照)
第1の制御例は、上記掃除ブラシ17は一方向のみに回転し、また上記フィルタ13は連続走行と間欠走行が選択できるものにおいて、該フィルタ13の走行速度を基準として、上記相対速度を得るべく上記掃除ブラシ17の回転速度を調整する例である。
制御開始後、先ずステップS1において、現在、掃除運転が選択されているかどうかを判定する。ここで、掃除運転は、上記リモコン156又は本体運転スイッチ157によって任意に設定されるほか、上記室内機制御部151のフィルタ掃除時期判定部151eからの信号に基づいて自動的に設定される。
次に、ステップS2では、上記フィルタ13を間欠走行させるのか、連続走行させるのかが判定される。
ここで、上記フィルタ13を連続走行させる場合には、ステップS3で、フィルタ13の往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」を任意に設定する。また、ステップS4では、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で連続的に往動作させる(ステップS5)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS6)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了まで継続する(ステップS7)。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS8において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で連続的に復動作させる(ステップS8)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS9)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了まで継続し(ステップS10)、この復動作の終了によって制御が終了する。
一方、ステップS2において、上記フィルタ13を間欠走行させる場合であるが、この場合には、先ずステップS11において、上記フィルタ13の間欠走行条件を設定する。即ち、上記フィルタ13を間欠走行させる場合の一回の走行幅(走行長さ)と停止時間を設定する。尚、この走行幅は上記掃除ブラシ17による払拭可能な幅寸法に設定される。また、停止時間は、上記フィルタ13を停止させた実施形態で上記掃除ブラシ17によって十分に払拭できる時間に設定される。
次に、ステップS12で、フィルタ13の往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」を任意に設定する。また、ステップS13では、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記フィルタ13が停止状態にある場合において上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で間欠的に往動作させる(ステップS14)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS15)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了まで継続する(ステップS16)。ここで、上記掃除ブラシ17による掃除作用は、上記フィルタ13が停止している間のみならず、上記フィルタ13が走行している間においても行なわれる。そして、前者の場合には上記相対速度が確保されるが、後者の場合には上記フィルタ13の走行速度分だけ上記相対速度が増減するが、本制御例は前者における掃除作用を主目的とし、ここで本来の掃除効果が達成されるものであり、格別に問題は生じない。但し、他の制御例では、後者においても上記相対速度が確保されるように上記掃除ブラシ17の回転速度を調整することも可能である。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS17において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で間欠的に復動作させる(ステップS17)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS18)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了まで継続し(ステップS19)、この復動作の終了によって制御が終了する。尚、この復動作時においても、往動作時と同様に、上記フィルタ13の走行期間と停止期間において相対速度の相違が生じるが、格別に問題は生じない。
このように、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度を、上記フィルタ13の走行速度に基づいて所定範囲に調整して掃除動作を行なわせることで、上記フィルタ13の往動作時においても復動作時においても、高い掃除能力が確保されるものである。
第2の制御例(図9参照)
第2の制御例は、上記掃除ブラシ17は一方向のみに回転し、また上記フィルタ13は連続走行と間欠走行が選択できるものにおいて、上記第1の制御例とは逆に、上記掃除ブラシ17の回転速度を基準として、上記相対速度を得るべく上記フィルタ13の走行速度を調整する例である。
制御開始後、先ずステップS1において、現在、掃除運転が選択されているかどうかを判定する。ここで、掃除運転は、上記リモコン156又は本体運転スイッチ157によって任意に設定されるほか、上記室内機制御部151のフィルタ掃除時期判定部151eからの信号に基づいて自動的に設定される。
次に、ステップS2では、上記フィルタ13を間欠走行させるのか、連続走行させるのかが判定される。
ここで、上記フィルタ13を連続走行させる場合には、ステップS3で、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ任意に設定する。また、ステップS4では、上記フィルタ13の走行速度として、その往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で連続的に往動作させる(ステップS5)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS6)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了まで継続する(ステップS7)。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS8において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で連続的に復動作させる(ステップS8)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS9)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了するまで継続し(ステップS10)、この復動作の終了によって制御が終了する。
一方、ステップS2において、上記フィルタ13を間欠走行させる場合であるが、この場合には、先ずステップS11において、上記フィルタ13の間欠走行条件を設定する。即ち、上記フィルタ13を間欠走行させる場合の一回の走行幅(走行長さ)と停止時間を設定する。尚、この走行幅は上記掃除ブラシ17による払拭可能な幅寸法に設定される。また、停止時間は、上記フィルタ13を停止させた実施形態で上記掃除ブラシ17によって十分に払拭できる時間に設定される。
次に、ステップS12で、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ任意に設定する。また、ステップS13では、上記フィルタ13の走行速度として、その往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で間欠的に往動作させる(ステップS14)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS15)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了まで継続する(ステップS16)。ここで、上記掃除ブラシ17による掃除作用は、上記フィルタ13が停止している間のみならず、上記フィルタ13が走行している間においても行なわれる。そして、前者の場合には上記相対速度が確保されるが、後者の場合には上記フィルタ13の走行速度分だけ上記相対速度が増減するが、本制御例は前者における掃除作用を主目的とし、ここで本来の掃除効果が達成されるものであり、格別に問題は生じない。但し、他の制御例では、後者においても上記相対速度が確保されるように上記掃除ブラシ17の回転速度を調整することも可能である。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS17において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で間欠的に復動作させる(ステップS17)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で回転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS18)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了するまで継続し(ステップS19)、この復動作の終了によって制御が終了する。尚、この復動作時においても、往動作時と同様に、上記フィルタ13の走行期間と停止期間において相対速度の相違が生じるが、格別に問題は生じない。
このように、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度を、上記掃除ブラシ17の回転速度に基づいて所定範囲に調整し掃除動作を行なわせることで、上記フィルタ13の往動作時においても復動作時においても、高い掃除能力が確保されるものである。
第3の制御例(図10参照)
第3の制御例は、上記掃除ブラシ17は二方向回転で、また上記フィルタ13は連続走行と間欠走行が選択できるものにおいて、該フィルタ13の走行速度を基準として、上記相対速度を得るべく上記掃除ブラシ17の回転速度を調整する例である。
制御開始後、先ずステップS1において、現在、掃除運転が選択されているかどうかを判定する。ここで、掃除運転は、上記リモコン156又は本体運転スイッチ157によって任意に設定されるほか、上記室内機制御部151のフィルタ掃除時期判定部151eからの信号に基づいて自動的に設定される。
次に、ステップS2では、上記フィルタ13を間欠走行させるのか、連続走行させるのかが判定される。
ここで、上記フィルタ13を連続走行させる場合には、ステップS3で、フィルタ13の往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」を任意に設定する。また、ステップS4では、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で連続的に往動作させる(ステップS5)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で正転駆動し、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS6)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了まで継続する(ステップS7)。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS8において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で連続的に復動作させる(ステップS8)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で逆転駆動し、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS9)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了するまで継続し(ステップS10)、この復動作の終了によって制御が終了する。
一方、ステップS2において、上記フィルタ13を間欠走行させる場合であるが、この場合には、先ずステップS11において、上記フィルタ13の間欠走行条件を設定する。即ち、上記フィルタ13を間欠走行させる場合の一回の走行幅(走行長さ)と停止時間を設定する。尚、この走行幅は上記掃除ブラシ17による払拭可能な幅寸法に設定される。また、停止時間は、上記フィルタ13を停止させた実施形態で上記掃除ブラシ17によって十分に払拭できる時間に設定される。
次に、ステップS12で、フィルタ13の往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」を任意に設定する。また、ステップS13では、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記フィルタ13が停止状態にある場合において上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ算出する。この掃除ブラシ17の回転速度の算出に際し、該掃除ブラシ17の回転方向が考慮されることは勿論である。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で間欠的に往動作させる(ステップS14)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で正転駆動し、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS15)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了まで継続する(ステップS16)。ここで、上記掃除ブラシ17による掃除作用は、上記フィルタ13が停止している間のみならず、上記フィルタ13が走行している間においても行なわれる。そして、前者の場合には上記相対速度が確保されるが、後者の場合には上記フィルタ13の走行速度分だけ上記相対速度が増減するが、本制御例は前者における掃除作用を主目的とし、ここで本来の掃除効果が達成されるものであり、格別に問題は生じない。但し、他の制御例では、後者においても上記相対速度が確保されるように上記掃除ブラシ17の回転速度を調整することも可能である。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS17において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で間欠的に復動作させる(ステップS17)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で逆転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS18)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了するまで継続し(ステップS19)、この復動作の終了によって制御が終了する。尚、この復動作時においても、往動作時と同様に、上記フィルタ13の走行期間と停止期間において相対速度の相違が生じるが、格別に問題は生じない。
このように、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度を、上記フィルタ13の走行速度に基づき且つ上記掃除ブラシ17の回転方向を考慮して所定範囲に調整して掃除動作を行なわせることで、上記フィルタ13の往動作時においても復動作時においても、高い掃除能力が確保されるものである。
第4の制御例(図11参照)
第4の制御例は、上記掃除ブラシ17は二方向に回転し、また上記フィルタ13は連続走行と間欠走行が選択できるものにおいて、上記第1の制御例とは逆に、上記掃除ブラシ17の回転速度を基準として、上記相対速度を得るべく上記フィルタ13の走行速度を調整する例である。
制御開始後、先ずステップS1において、現在、掃除運転が選択されているかどうかを判定する。ここで、掃除運転は、上記リモコン156又は本体運転スイッチ157によって任意に設定されるほか、上記室内機制御部151のフィルタ掃除時期判定部151eからの信号に基づいて自動的に設定される。
次に、ステップS2では、上記フィルタ13を間欠走行させるのか、連続走行させるのかが判定される。
ここで、上記フィルタ13を連続走行させる場合には、ステップS3で、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ任意に設定する。また、ステップS4では、上記フィルタ13の走行速度として、その往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で連続的に往動作させる(ステップS5)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で正転駆動し、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS6)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了するまで継続する(ステップS7)。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS8において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で連続的に復動作させる(ステップS8)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で逆転駆動し、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS9)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了まで継続し(ステップS10)、この復動作の終了によって制御が終了する。
一方、ステップS2において、上記フィルタ13を間欠走行させる場合であるが、この場合には、先ずステップS11において、上記フィルタ13の間欠走行条件を設定する。即ち、上記フィルタ13を間欠走行させる場合の一回の走行幅(走行長さ)と停止時間を設定する。尚、この走行幅は上記掃除ブラシ17による払拭可能な幅寸法に設定される。また、停止時間は、上記フィルタ13を停止させた実施形態で上記掃除ブラシ17によって十分に払拭できる時間に設定される。
次に、ステップS12で、上記掃除ブラシ17の回転速度として、上記相対速度を所定範囲とするための、上記フィルタ13の往動作時に対応する回転速度「BV1」と復動作時に対応する回転速度「BV2」をそれぞれ任意に設定する。また、ステップS13では、上記フィルタ13の走行速度として、その往動作時の走行速度「FV1」と復動作時の走行速度「FV2」をそれぞれ算出する。
しかる後、上記フィルタ13を走行速度「FV1」で間欠的に往動作させる(ステップS14)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV1」で正転駆動し、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS15)。この掃除作用を上記フィルタ13の往動作が終了するまで継続する(ステップS16)。ここで、上記掃除ブラシ17による掃除作用は、上記フィルタ13が停止している間のみならず、上記フィルタ13が走行している間においても行なわれる。そして、前者の場合には上記相対速度が確保されるが、後者の場合には上記フィルタ13の走行速度分だけ上記相対速度が増減するが、本制御例は前者における掃除作用を主目的とし、ここで本来の掃除効果が達成されるものであり、格別に問題は生じない。但し、他の制御例では、後者においても上記相対速度が確保されるように上記掃除ブラシ17の回転速度を調整することも可能である。
上記フィルタ13の往動作が終了すると、次に、ステップS17において、上記フィルタ13を走行速度「FV2」で間欠的に復動作させる(ステップS17)とともに、上記掃除ブラシ17を回転速度「BV2」で逆転駆動させ、該フィルタ13の表面に付着したゴミを払い落とす(ステップS18)。この掃除作用を上記フィルタ13の復動作が終了するまで継続し(ステップS19)、この復動作の終了によって制御が終了する。尚、この復動作時においても、往動作時と同様に、上記フィルタ13の走行期間と停止期間において相対速度の相違が生じるが、格別に問題は生じない。
このように、上記フィルタ13の走行速度と上記掃除ブラシ17の回転速度の間の相対速度を、上記掃除ブラシ17の回転速度に基づき且つ該掃除ブラシ17の回転方向を考慮して所定範囲に調整し掃除動作を行なわせることで、上記フィルタ13の往動作時においても復動作時においても、高い掃除能力が確保されるものである。
尚、上記実施形態では、壁掛型の空気調和機(室内機)を例にとって説明したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、例えば、天井埋込型、床置型等の空気調和機にも適用できることは言うまでも無い。
本願発明の形態に係る空気調和機の外観斜視図である。 図1のII−II拡大断面図である。 図1に示した空気調和機においてケーシングを取外した状態の外観斜視図である。 フィルタ駆動構造の説明図である。 ブラシ機構の斜視図である。 図2のVI部の拡大図である。 図1に示した空気調和機の機能ブロック図である。 フィルタとブラシの第1の制御例を示すフローチャートである。 フィルタとブラシの第2の制御例を示すフローチャートである。 フィルタとブラシの第3の制御例を示すフローチャートである。 フィルタとブラシの第4の制御例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ・・ケーシング
2 ・・前面パネル
3 ・・吸込口
4 ・・吹出口
7 ・・熱交換器
8 ・・ファン
10 ・・ベルト
11 ・・第1プーリ
12 ・・第2プーリ
13 ・・フィルタ
14 ・・掃除ユニットケーシング
15 ・・側壁部
16 ・・側壁部
17 ・・掃除ブラシ
18 ・・ブラシ軸
19 ・・ブラシ
20 ・・ダストボックス
21 ・・第1ボックス体
22 ・・第2ボックス体
24 ・・ブラシ駆動ギヤ
25 ・・防滴カバー
31 ・・フィルタ駆動モータ
33 ・・ローラ
38 ・・連結軸
43 ・・フィルタ押さえ
44 ・・水平フラップ
45 ・・垂直フラップ
47 ・・係止穴
48 ・・係止突起
151b ・・速度調整手段
Q ・・ブラシ機構
X ・・空調機構
Y ・・掃除機構
Z ・・空気調和機

Claims (4)

  1. ケーシング(1)に形成された吸込口(3)から吹出口(4)に至る通風路内に、熱交換器(7)とファン(8)を配置した空調機構(X)と、上記吸込口(3)の内面に沿って配置された板状形体をもつフィルタ(13)をその面方向に移動させるとともに、該フィルタ(13)の表面に付着したゴミを該表面の移動方向に略直交する方向に回転軸心をもつ掃除ブラシ(17)によって除去するようにした掃除機構(Y)を備えてなる空気調和機であって、
    上記掃除ブラシ(17)の回転速度又は/及び上記フィルタ(13)の走行速度が、上記掃除ブラシ(17)と上記フィルタ(13)との相対速度が所定範囲となるように調整する速度調整手段を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、
    上記速度調整手段は、上記フィルタ(13)をその往動作時及び/又は復動作時に、連続的又は間欠的に走行させるように構成されていることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1又は2において、
    上記掃除ブラシ(17)の回転方向が一方向に固定されていることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1又は2において、
    上記掃除ブラシ(17)の回転方向が正逆二方向に変更可能とされていることを特徴とする空気調和機。
JP2006266177A 2006-09-29 2006-09-29 空気調和機 Expired - Fee Related JP4918835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266177A JP4918835B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266177A JP4918835B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008082668A true JP2008082668A (ja) 2008-04-10
JP4918835B2 JP4918835B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39353715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006266177A Expired - Fee Related JP4918835B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4918835B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078226A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Mitsubishi Electric Corp フィルタ清掃装置及び空気調和機
JP2010121874A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2010249358A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Toshiba Carrier Corp 空気調和機の室内機
JP2011021802A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Toshiba Carrier Corp 空気調和機の室内機
CN105953361A (zh) * 2016-05-06 2016-09-21 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其清洁控制方法
CN107525127A (zh) * 2017-07-20 2017-12-29 青岛海尔空调器有限总公司 壁挂式空调及其清洁控制方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10301403A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2002005504A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Fujitsu General Ltd 空気調和機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10301403A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2002005504A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Fujitsu General Ltd 空気調和機

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078226A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Mitsubishi Electric Corp フィルタ清掃装置及び空気調和機
JP2010121874A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2010249358A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Toshiba Carrier Corp 空気調和機の室内機
JP2011021802A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Toshiba Carrier Corp 空気調和機の室内機
CN105953361A (zh) * 2016-05-06 2016-09-21 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其清洁控制方法
CN105953361B (zh) * 2016-05-06 2018-09-04 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其清洁控制方法
CN107525127A (zh) * 2017-07-20 2017-12-29 青岛海尔空调器有限总公司 壁挂式空调及其清洁控制方法
WO2019015610A1 (zh) * 2017-07-20 2019-01-24 青岛海尔空调器有限总公司 壁挂式空调及其清洁控制方法
CN107525127B (zh) * 2017-07-20 2020-11-03 青岛海尔空调器有限总公司 壁挂式空调及其清洁控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4918835B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4918835B2 (ja) 空気調和機
KR101116396B1 (ko) 천장형 에어컨 필터 자동청소장치
JP4040433B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP4456168B1 (ja) フィルター及びそれを備えた空気調節装置
JP2010249358A (ja) 空気調和機の室内機
JP5019124B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2008057883A (ja) 空気調和機
JP2005172362A (ja) 空気調和機
CN206037236U (zh) 空调机的室内机
JP5285836B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP4020931B2 (ja) 空気調和機
JP2012072925A (ja) 空気調和システム
WO2018047365A1 (ja) フィルタ清掃装置
KR20080078199A (ko) 공기조화기
JP4369458B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP7361296B2 (ja) 空気調和機
JP2019045025A (ja) 空気調和機
JP2016125712A (ja) 空気調和機
JP4887035B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2011202931A (ja) 空気調和機の室内機
JP2016125711A (ja) 空気調和機
JP2009103370A (ja) 空気調和機
WO2008038585A1 (fr) Appareil de conditionnement d'air
JP4887036B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP4840115B2 (ja) 空気調和機のフィルタ清掃機構および空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4918835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees