JP2008082191A - 自動2輪車の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】排気系の重量を車体前部へ集中させ、優れたハンドル操作性を得る。
【構成】シリンダ8から前部排気管20を前方へ延出し、膨張室21へ接続させる。膨張室21は前輪25とクランクケース9の間に形成された空間27内に配置されるが、膨張室21内にて前部排気管20をループ状に巻いて十分な排気管長を確保し、かつ前部排気管20の排気下流端に触媒コンバータを接続する。これにより比較的大きな重量を有する膨張室21をヘッドパイプ2下方の車体前部に集中させ、ハンドル操作性を向上させる。
【選択図】図1

Description

この発明は自動2輪車の排気装置に係り、特にオフロード系車両に好適なものに関する。
エンジン前方に排気触媒を配置することは公知である(特許文献1参照)。
また、前後方向へ長く配置した膨張室を長さ方向に沿って左右分割し、この中に排気管と触媒を配置し、膨張室内部を複数に区画して排気経路を屈曲させることにより、排気管長を長くすることも公知である(特許文献2参照)。
特開昭54−65215号公報 特開2002−256861号公報
ところで、排気系は比較的重量を有するので、このような重量物を車体前部へ集中させたい場合がある。特に軽快なハンドリング操作が要求されるオフロード系自動2輪車においては、このような要請が大きい。しかし、エンジンの高出力を得るには、十分な排気管長が必要であり、そのうえ、排気浄化のための比較的大型かつ重量部である排気触媒も配置するとすれば、膨張室が大型化するため、このような膨張室を車体前部へ配置することはスペ−ス的に容易ではない。
そこで、本願はこのような比較的大型かつ重量のある膨張室を車体前方へ配置可能にすることを主たる目的とする。
上記課題を解決するため自動2輪車の排気装置に係る請求項1の発明は、
前輪と後輪の間にエンジンを備え、そのエンジンはクランクケースから上方へ延びるシリンダを備え、そのシリンダの上方に設けた排気口からエンジンの前方を下方へ延びてから車体後方へ延びる排気管を設けた自動2輪車の排気装置において、
前記エンジンの前方下部に膨張室を設け、前記排気管をその膨張室の内部に差し込んで湾曲させ、その湾曲部の排気下流端部に触媒コンバータを接続したことを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記排気管が前記膨張室の上部から挿入され、車体前方から見てループ状に湾曲していることを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項2において、前記膨張室は、左右に分割した外壁により構成されるとともに、一方の外壁に前記ループ状湾曲部を含む前記排気管の収容部と前記ループ状湾曲部の支持部とを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、シリンダの排気口から触媒コンバータまでの排気管の長さを必要十分に確保しながら、触媒コンバータを備えた膨張室をエンジンの前方に配置できるので、車体前部に重量物を集中でき、優れたハンドル操作性を得ることができる。
請求項2の発明によれば、排気管を膨張室の上部から挿入し、内部で車体前方から見てループ状に湾曲させたので、必要十分な排気管長を確保しながら膨張室をコンパクトにできる。
請求項3の発明によれば、膨張室を左右に分割した外壁により構成し、一方の外壁にループ状湾曲部を含む排気管の収容部とループ状湾曲部の支持部とを設けたので、膨張室の内容部を分割した一方側に集中して小組みできる。このため、予め内容部を集中して小組みした一方に対して他方を接合するだけで組立できるから、組立作業を効率化できる。
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は本実施例にかかるオフロード系自動2輪車の要部左側面図を示す。この自動2輪車は車体フレーム1の前部として、ヘッドパイプ2、メインフレーム3、センターフレーム4、ダウンフレーム5及びロアフレーム6を備え、これらはいずれも金属パイプ製であり全体がループ状に連結し、その内側にエンジン7を支持している。
メインフレーム3はエンジン7の上方を略直線状をなして斜め下がりに後方へ延び、エンジン7の後方を上下方向へ延びるセンターフレーム4の上端部へ連結している。
ダウンフレーム5はエンジン7の前方を斜め下がりに後方へ延び、その下端部でロアフレーム6の前端部へ連結している。ロアフレーム6はエンジン7の前側下部からエンジン7の下方へ屈曲して略直線状に後方へ延び、後端部でセンターフレーム4の下端部と連結している。
エンジン7は水冷4サイクル式であり、シリンダ8とクランクケース9を備える。シリンダ8はシリンダ軸線が略垂直になる直立状態でクランクケース9の前部に設けられ、シリンダブロック10、シリンダヘッド11、ヘッドカバー12を備える。シリンダ8の上方には燃料タンク13が配置され、メインフレーム3上に支持される。
燃料タンク13の後方にはシート14が配置され、センターフレーム4の上端から後方へ延びるシートレール15に支持される。符号16はシートレール15の下方に配置される補強用バックステーである。シートレール15及び補強用バックステー16もパイプ状部材からなり、車体フレーム1の後部を構成する。
シートレール15と補強用バックステー16にはエアクリーナ17が支持され、電子燃料噴射システムの一部をなすスロットルボディ18を介してシリンダヘッド11へ車体後方から吸気される。
シリンダヘッド11の前部からは前部排気管20がエンジン7の前方へ斜め下向きに延出し、膨張室21へ接続している。膨張室21は排気を膨張させて排気エネルギーを消費させるため、排気経路の一部容量を拡大させて大容量の膨張空間を形成したものであり、本実施例では触媒コンバータを内蔵した側面視略三角形状をなす比較的大型のものである。膨張室21からは後部排気管22が後方へ延出し、センターフレーム4の外側方を横切って後方へ延出し、その後端部がマフラー23へ接続している。マフラー23は膨張室を備え、さらに必要により触媒コンバータを備えたサイレンサー機能を有する公知のものであり、シート14下方にて補強用バックステー16へ支持されている。
ヘッドパイプ2にはフロントサスペンションを構成するテレスコピック式のフロントフォーク24が支持される。フロントフォーク24の下端部には前輪25が支持され、フロントフォーク24の上端に連結されるハンドル26により操向される。
前輪25とクランクケース9の前部との間の空間27内に膨張室21が配置される。膨張室21の上端部近傍にはフロントフェンダ28の後端部が位置する。
センターフレーム4にはピボット軸29によりリヤアーム30の前端部が揺動自在に支持され、リヤアーム30の後端部には後輪31が支持される。後輪31はエンジン7によりチェーン駆動される。リヤアーム30とセンターフレーム4の接続部との間にはリヤサスペンションのクッションユニット19が設けられている。
図2は膨張室21を中心とする車体前部の要部平面図である。メインフレーム3は左右一対で設けられ、車体フレーム前端の車体中心上に位置するヘッドパイプ(図示省略、図1参照)から後方へ拡開して延びる。シートレール15も左右一対をなして設けられ、右側のシートレール15下方にマフラー23が配置される。このマフラー23と膨張室21とを接続する後部排気管22は、車体右側を通りさらにシートレール15の下方を通ってマフラー23へ接続する。前部排気管20、膨張室21、後部排気管22及びマフラー23は排気系を構成する。
前部排気管20は車体中心C近傍より車体左側へ向かって延びて入り口部32から膨張室21の内部へ入り込んでいる。入り口部32は膨張室21の左端部上面から角状に突出する筒部である。
膨張室21は、車幅方向へ長く横長に配置された平面視略筒状の左室33と、この左室33の右側端部へ接続して後方へ延びる右室34を左右から合わせて一体化したものである。
右室34は平面視でメインフレーム3の外側に配置され、排気上流側である前方側が大きく膨らんだ膨張部35をなし、この膨張部35から連続して出口部36が排気下流側である後方へ角状をなして突出している。出口部36は膨張部35の上部から後方へ向かって先すぼまりに変化する筒状部であり、後端部内側に後部排気管22の前端部が挿入一体化されている。
出口部36の車体内側における輪郭線は膨張室21と略直角に車体後方へ向かう。
膨張室21の車体後方へ向く背面には、左室33及び右室34からステー37が後方へ突出し、マウントラバー38を介してロアフレーム6(図1)の前端部へ取付けられる。
膨張室21は、左室33と右室34が左右分割して別々に製造され、接合線39で溶接一体化される。接合線39は車体中心Cより車体右側へ偏って位置する。
また、左室33は前後方向へも分割されている。すなわち、左室33はそれぞれプレス成形等により半割状の立体形状に形成された前部外壁40と後部外壁41を接合線42で向かい合わせにして溶接一体化される。接合線42は前後方向中央を左右方向へ延びている。入り口部32も前部外壁40と後部外壁41の合わせ部によって一体に形成される。
右室34も同様であり、膨張部35は同様に形成された前部外壁43と後部外壁44を向かい合わせにして接合線45にて溶接一体化される。但し、略水平方向へ折れ曲がって延びる出口部36部分は上下合わせになっており、接合線45は出口部36の側面に形成されている(図3、7参照)。
以下、排気系について詳述する。図3は排気系の斜視図であり、前部排気管20は膨張室21の左室33上部に突出する入り口部32から内部へ入る。右室34の出口部36から後方へ延出した後部排気管22は、前部22a、中間部22b及び後部22cと屈曲しつつ後方へ延び、その後端にて前後方向へ長く配置されたマフラー23へ接続する。
前部22aは出口部36との接続部近傍にて屈曲して車体内方へ曲がり、中間部22bは車体中心と略平行に後方へ直線的に延び、後部22cはやや外方へ開くように後方へ斜め上がりに延びてマフラー23へ接続する。
図4は排気系を車体後方側から示す背面図である。膨張室21の左室33と右室34の接合部39の位置が後部排気管22の位置と略一致している。
後部排気管22の中間部22bは膨張室21の上端より若干下方へ入り込む高さになっている。前部排気管20の先端におけるフランジ20aと出口部36の後端位置は略同じ程度の高さである。
マフラー23の車体内側の輪郭線は後部排気管22の中間部22bにおける同輪郭線と略一致している。
各ステー37は左室33と右室34の各背面下部に形成されている。
図5は膨張室21部分の側面図であり、一部破断して内部を示す。この側面視にて入り口部32は出口部36とほぼ重なり、前部排気管20は上下方向中間部が前方へ凸に湾曲して入り口部32へ続き、左室33は側面視で縦長の略三角形状をなしている。右室34は膨張部35が左室33よりも前後へ膨らんで大容量になっており、出口部36は前部排気管20よりも長く後方へ延びている。
左室33内には、前部排気管20がループ状に巻回して収容され、左右方向の配管部分(断面で見える部分)は前方下側のコーナー部と上部に配置され、後方下側のコーナー部には排気浄化用として公知の触媒コンバータ50が配置され、これらの間をスペーサー51で間隔維持されている。
このように、膨張室21の底部へ前部排気管20一本と比較的大径の触媒コンバータ50を前後に配置し、上部に前部排気管20を一本配置すると、側面視で略三角形状をなすので、前輪とクランクケース9の前部間における空間27が後方斜め下がりに配置されるダウンフレーム5の影響で下方が前後へ広がっているため、この空間27内へ余裕をもって配置可能になる。
図6は、膨張室21部分の平面図であり、一部破断して内部を示す。前部排気管20は入り口部32から左室33内へ入り、前側底部上を右室34へ向かって延び、膨張部35内で屈曲して折り返し、室内上部を左室33の左側端部近傍まで延び、ここで再び下方へ折り返し、左室33の底部後側上に左右方向へ長く配置された触媒コンバータ50の左側端部へ連通接続する。左室33の前部排気管20と触媒コンバータ50は左右方向に間隔を持って配置された2ケのスペーサー51,52で位置決め固定される。この固定は左室33側のみにて行われる。
排気は、図中に矢示したように、前部排気管20の排気上流側端部から左室33内へ入る。前部排気管20は前部パイプ46、中間パイプ47及び後部パイプ48からなり、ループ状の前部排気管20内を流れて一周周回し、十分な排気管長を確保する。その後、触媒コンバータ50へ入って浄化され、膨張部35内へ入って膨張する。この膨張も膨張部35が大容量になっているため、十分に排気エネルギーを消費させることができる。その後、出口部36にて次第に絞られて後部排気管22へ流出する。後部排気管22からマフラー23へ入った排気は再び内部で膨張し、さらに排気エネルギーを消費する。また必要により触媒コンバータを配設してさらに排気を浄化することができる。
この膨張室21内には、排気管長を十分長く確保した前部排気管20と触媒コンバータ50を収容し、さらに十分な大容量の膨張室を設けたので、膨張室21自体は比較的大型化かつ重量化し、排気系全体重量に占める重量の割合が高くなるが、膨張室21を空間27(図1)へ配置することにより、排気系重量の多くをを車体中央、より詳しくはヘッドパイプ2(図1)近傍へ集中配置していることになる。また、前部排気管20の排気下流側端部へ触媒コンバータ50を接続したので、排気が高温になるシリンダヘッド11に近い位置で効率よく排気を浄化することができる。
次に、膨張室21の内部構造をさらに詳細に説明する。図7は膨張室21部分を車体右前方から示す斜視図であり、膨張室21の前面外壁を除いて内部構造を示した図である。
前部排気管20は入り口部32から左室33内へ入り、ループ状に一巻きされている。このループ形状は、車体前方から示す正面視にて、上下方向の平面内にてループ状に巻回し、あたかも競技用オーバルトラックに類似したリング状をなす。このように配置することにより、膨張室21を前後方向において薄く、左右方向及び上下方向において幅広に形成できるので、必要十分な容量を確保し、かつ必要十分な排気管長を確保した状態で前記比較的狭い空間27内へ効率よく配置可能になる。
前部排気管20は前部パイプ46、中間パイプ47及び後部パイプ48からなり、前部パイプ46は入り口部32から左室33の内部左側を下方へ延び、左室33の底部近傍で車体内方へ屈曲して中間パイプ47の下部へ接続する。中間パイプ47は略U字状をなし、前部パイプ46へ接続する下側部分がより長く車体左側へ延出している。中間パイプ47は上下方向平面内で略U字状をなすように配置され、略U字状の湾曲部が若干右室34の膨張部35内へ入り込む。上部は下部より車体右側位置で後部パイプ48の上端部と接続する。
後部パイプ48は中間パイプ47と逆向きをなして略U字状に曲がり、湾曲部が前部パイプ46と前後方向に重なり、排気下流側端部は触媒コンバータ50に接続する。触媒コンバータ50は前部パイプ46及び中間パイプ47の各下部と重なるように左右方向へ長く配置された略円筒状をなし、後部パイプ48から入った排気を触媒コンバータ50内へ通過させることにより、排気を浄化する。触媒コンバータ50から出た排気は膨張部35内へ膨張して上方へ流れ、出口部36へ向かう。
前部パイプ46の下部と後部パイプ48の上部間は第1スペーサー51で位置決めされ、同じく中間パイプ47の上下部間は第2スペーサー52で位置決めされる。また、第1スペーサー51及び第2スペーサー52は触媒コンバータ50も同時に支持し、位置決めする。第1スペーサー51及び第2スペーサー52は、本実施例において後部外壁41側へ位置決め固定される。
図8は図7と同様の斜視図であるが、車体左側より示す図である。この図に明らかなように、第1スペーサー51は上部53と、リッド部54を一体に有し、金属材料等をプレス成形等で形成される。
上部53は中抜きされた略台形状をなし、その頂部は後部パイプ48の外周部に沿うよう凹曲面部53aをなし、ここで後部パイプ48を支持する。また、下部の凹曲面部53bにて前部パイプ46の排気下流側端部を位置決めしている。53cは中抜き穴である。
リッド部54は触媒コンバータ50の上流側端部を嵌合支持する部分であり、中央に設けられた接続穴54aに後部パイプ48の排気下流側端部が接続している。また、リッド部54の側部には凹曲面部53bに連なる肩部54bが設けられ、この肩部54b上にて凹曲面部53b内に一部が嵌合する。ここに前部パイプ46の下端部で中間パイプ47の下端部との接続部近傍を支持する。
第2スペーサー52も同様の上部53とバンド部55を一体に有する。上部53は第1スペーサー51のものと同様であり、凹曲面部53aは中間パイプ47の上端部で後部パイプ48との接続部近傍を支持し、凹曲面部53bで中間パイプ47の下部を位置決めする(図7)。
バンド部55は触媒コンバータ50の熱膨張を許容するよう触媒コンバータ50の排気下流側端部外周を巻回し、その外周の一部が上部53の下部と連続一体化されている。
第1スペーサー51及び第2スペーサー52共に、上部53が中抜きされて中抜き穴53cを有するので、左室33内の空間のうち、前部排気管20に囲まれた内側空間33aは、第1スペーサー51及び第2スペーサー52で分離されることとなく連通し、さらに右室34の膨張部35とも連通する。したがって、膨張部35へ膨張した排気の一部は、左室の内側空間33aへも膨張すことができ、この内側空間33aを膨張室の一部として利用できるので、膨張室の大容量化に貢献できる。
この膨張室21を組み立てるにはまず、前部排気管20を組み立てる。このとき第1スペーサー51及び第2スペーサー52で位置決めし、さらに第1スペーサー51及び第2スペーサー52に触媒コンバータ50を支持させる。
このとき、前部排気管20、触媒コンバータ50及びスペーサーの固定は前部外壁40又は後部外壁41のいずれか一側側に集中させ、その後、この前部排気管20を前部外壁40及び後部外壁41で前後から挟み、接合線42で溶接後一体化して左室33を小組み一体化する。このように内容部を前部外壁40又は後部外壁41のいずれか一側側に集中させた状態で組み立てることにより、左室33の小組作業を効率化できる。
同様に右室34も小組み一体化する。このとき、後部排気管22の上流側端部を、上下に分離している出口部36の端部間に挟んで、出口部36を上下方向で向かい合わせにし、同時に前部外壁43及び後部外壁44を前後から向かい合わせにして、接合線45にて溶接一体化することにより組み立てる。
その後、それぞれ小組された左室33と右室34を左右から合わせて接合線39にて溶接一体化することにより膨張室21を組み立てる。このようにすると、内容部を左室33側にのみ集中させることができ、組み立て時に前部排気管20の一部右側部分を膨張部35内へ収容させるだけでよく、しかも膨張部35内では前部排気管20を溶接等で固定する必要がないので、膨張室21の組立作業を効率化できる。
次に本実施例の作用を説明する。図7、8に示すように、膨張室21は左室33内を前部排気管20の収容部として利用するばかりでなく、内側空間33aを排気の膨張室として利用できる。しかも右室34の内部は膨張部35のみならずほぼ全体を排気の膨張室として利用できる。したがって、膨張室を大容量として必要十分な容量の確保が容易になる。
しかも、この膨張室を利用して触媒コンバータ50を収容できる。したがって、排気系における重量部を膨張室21へ集約し、これをヘッドパイプ2近傍へ配置できるので、操向時の慣性モーメントを小さくして操作性に優れたものになり、特にオフロード系の操向に適したものになる。また、前部排気管20は十分な排気管長を確保できるとともに、これを上下方向にてループ状に湾曲させることで、コンパクトにすることができ、膨張室21を前後方向において薄く、左右方向及び上下方向において幅広に形成できるので、十分な排気管長を確保した状態で比較的狭い空間27内へ効率よく配置可能になる。このため前輪25とクランクケース9の間における従来のデッドスペース的空間27を有効利用して膨張室21を配置できる。
また、膨張室21を左室33と右室34に左右分割構造とし、それぞれを小組立体にするとともに、左室33を前部外壁40と後部外壁41に分割し、前部外壁40又は後部外壁41のいずれか一方、例えば後部外壁41に、前部排気管20及び触媒コンバータ50を第1スペーサー51及び第2スペーサー52により集中支持させたので、左室33の組立時には、上記集中支持した後部外壁41に前部外壁40を被せて前後合わせにし、接合線42に沿って溶接するだけで簡単に小組立できる。
そのうえ、内容部が一体化された状態で上記小組体をなす左室33に対して、予め小組みしておいた右室34を単に左室33と左右方向で向かい合わせにして接合線39にて溶接するだけで膨張室21を組み立てることができるから、膨張室21の組立作業を効率化できる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、前部排気管20のループ数やループ形状は任意であり、触媒コンバータ50の数も任意である。また、第1マフラー21単独でも必要十分な程度にサイレンサー機能を発揮できるようにすれば、後部排気管22及びマフラー23を省略することも可能である。
実施例に係る自動2輪車の要部側面図 その要部平面図 排気系の斜視図 排気系を車体後方から示す図 膨張室の側面図 膨張室の平面図 膨張室の内部を示す斜視図 上図と若干角度を変えて示す斜視図
符号の説明
1:車体フレーム、2:ヘッドパイプ、7:エンジン、8:シリンダ、9:クランクケース、20:前部排気管、21:膨張室、22:後部排気管、23:マフラー、25:前輪、27:空間、32:入り口部、33:左室、34:右室、35:膨張部、36:出口部、39:接合線、50:触媒コンバータ、51:第1スペーサー、52:第2スペーサー

Claims (3)

  1. 前輪と後輪の間にエンジンを備え、そのエンジンはクランクケースから上方へ延びるシリンダを備え、そのシリンダの上方に設けた排気口からエンジンの前方を下方へ延びてから車体後方へ延びる排気管を設けた自動2輪車の排気装置において、
    前記エンジンの前方下部に膨張室を設け、前記排気管をその膨張室の内部に差し込んで湾曲させ、その湾曲部の排気下流端部に触媒コンバータを接続したことを特徴とする自動2輪車の排気装置。
  2. 前記排気管は、前記膨張室の上部から挿入され、車体前方から見てループ状に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の排気装置。
  3. 前記膨張室は、左右に分割した外壁により構成されるとともに、一方の外壁に前記ループ状湾曲部を含む前記排気管の収容部と前記ループ状湾曲部の支持部とを設けたことを特徴とする請求項2に記載した自動2輪車の排気装置。



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