JP2008082162A - 遮音床および床下地パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空構造の床下地パネル110においては、空洞の床面側の部材110Uの内面側は、空洞の長手方向における中央位置において対向する面に突出するように突出部110Aを有している。この構成によれば、床面からの衝撃に応じて空洞内の圧縮空気が床下地パネル110の側面からスムーズに抜けるので、床面からの衝撃を吸収することができ、空洞を挟んで下側(スラブ側)の部材110Dのたわみ量を低減することが可能となる。
【選択図】図16
Description
この構成によれば、床下地パネルがたわみ振動すると、床下地パネルの空洞の床面側の面に形成された突出部によって空洞内の圧縮空気を床下地パネルの側面からスムーズに抜くことが可能となる。
(1−1) 第1実施形態の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る乾式遮音二重床構造の遮音床を示す図である。この遮音床10は、建物の躯体であるスラブ20の上に間隔を空けて配置される防振支持脚30と、防振支持脚30によって支持される中空下地パネル40と、中空下地パネル40の上に載置される仕上げ材50とから構成されている。なお、仕上げ材50は、フローリング材、畳、絨毯などであり、必要に応じて、仕上げ材50と中空下地パネル40との間に捨貼材を配置するようにしてもよい。
本願発明は、上述した実施形態に限らず種々の態様にて実施することができる。例えば、以下のような変形実施が可能である。
上述の実施形態においては、中空下地パネル40の空洞41の両端が開口端の場合について述べたが、空洞41の一端または両端を閉端にしてもよい。例えば、空洞41の一端を閉端にした場合、つまり、空洞41を閉管にした場合には、音響学の観点から、図7に示すように、長さ(L1+L2)の閉管α1と、長さL2の開管β1と、長さL1の閉管γ1とみなすことができる。このため、閉管α1、開管β1、閉管γ1の定常波を同図に示すように、閉管α1は、波長λα1=4×(L1+L2)の音波と共鳴し、開管β1は、波長λβ1=2×L2の音波と共鳴し、閉管γ1は、波長λγ1=4×L1の音波と共鳴することとなる。これにより、この中空下地パネル40は、波長λα1、λβ1、λγ1の音波を中心に減衰させることができる。
上述の実施形態においては、中空下地パネル40の空洞41全てに開口42を形成していなかったが(図4参照)、全ての空洞41に開口42を形成してもよいことは言うまでもない。開口42が形成された空洞41が多いほど床衝撃音レベルを低減することが可能である。また、吸音材として、グラスウール等の多孔質材を使用し、管共鳴とのハイブリッドで広帯域の吸音効果を実現するようにしてもよい。また、中空下地パネル40の裏面をレゾネータ(有孔板)で構成してもよい。
上述の実施形態においては、中空下地パネル40の空洞41を共鳴器として利用することによって床衝撃音を低減する場合について述べたが、図8に示すように、中空下地パネル40のスラブ側の面に吸音装置80を取り付けて床衝撃音を低減するようにしてもよい。なお、この場合、中空下地パネル40は、開口42を形成しなくてもよいが、開口42を形成しておいてもよい。
(2−1) 第2実施形態の構成
図10は、本発明の第2実施形態に係る乾式遮音二重床構造の遮音床を示す図である。この図においては、床下地パネル110を長手方向から見たときの遮音床を示している。この遮音床100は、床下地パネルが異なる点を除いて第1実施形態に係る遮音床10と同一であるため、同一部分は同一の符号を付して示して説明を省略し、床下地パネル110についてのみ説明する。
本願発明は、上述した実施形態に限らず種々の態様にて実施することができる。例えば、以下のような変形実施が可能である。
上述の実施形態では、床下地パネル110を突出部110Aの周辺部110Bから支持点側に向けて徐々に厚くなるように製作する場合について述べたが、図14に示すように、突出部110A以外は厚さが同一の床下地パネル110を使用してもよい。要は、床下地パネル110がたわみ振動しても、突出部110Aがあれば、床下空間の圧縮空気をスラブ面平行方向に逃がすことができ、階下に伝わる床衝撃音レベルを低減することが可能となる。また、床下地パネル110の突出部110Aなどをなめらかな曲面で形成する場合について述べたが、図15に示すように、突出部110Aなどを複数の平面(斜面)で製作してもよい。
上述の実施形態では、中空構造を有さない床下地パネルに本発明を適用する場合について述べたが、第1実施形態に述べたような中空構造を有する床下地パネルのスラブ20側の面に突出部110Aを設けるようにしても同一の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、床下地パネル110のスラブ20側に設けた突出部110Aによって床下空間内の圧縮空気をスラブ面平行方向に逃がすようにする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図18に示すように、上述した突出部110Aと同形状の部材である流体抵抗減衰装置120をスラブ20上に載置し、この流体抵抗減衰装置120によって床下空間の圧縮空気をスラブ面平行方向(=床面平行方向)に逃がして減衰させようにしてもよい。図19にこの流体抵抗減衰装置120の斜視図を示すように、流体抵抗減衰装置120は、左右対称形状(図19に符号120−1により示す)でもよいが、同一断面形状(図19に符号120−2により示す)でもよい。なお、この流体抵抗減衰装置120の表面は、流れをスムーズにさせるために平滑面または所定の表面粗さを有する面にしておくことが好ましい。
また、第1実施形態で述べた中空下地パネル40に、第2実施形態で述べた突出部110Aを設けるようにしてもよい。このようにすれば、さらに床衝撃音レベルを低減することが可能である。同様に、中空下地パネル40の下方に、流体抵抗減衰装置120を配置するようにしても、床衝撃音レベルをさらに低減することが可能である。
Claims (4)
- 複数の支持脚によって床下地パネルを支持する床構造の遮音床において、
前記床下地パネルは、
当該床下地パネルを貫通する空洞であって、前記空洞の床面側の面が、前記空洞の長手方向における中央位置において対向する面に突出するように形成された空洞を内部に有する
ことを特徴とする遮音床。 - 前記床下地パネルは、
前記空洞の前記対向する面には、前記空洞とつながる開口であって、前記空洞の床面側の面が突出する部分と対向する位置に形成された開口を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の遮音床。 - 複数の支持脚によって床下地パネルを支持する床構造の遮音床に使用される床下地パネルであって、
当該床下地パネルを貫通する空洞であって、前記空洞の床面側の面が、前記空洞の長手方向における中央位置において対向する面に突出するように形成された空洞を内部に有する
ことを特徴とする床下地パネル。 - 前記床下地パネルは、
前記空洞の前記対向する面には、前記空洞とつながる開口であって、前記空洞の床面側の面が突出する部分と対向する位置に形成された開口を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の床下地パネル。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011242493A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Yamaha Corp | 音響構造体 |
JP2013125189A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-06-24 | Yamaha Corp | 音響構造体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63165644A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-08 | 大建工業株式会社 | 浮床用床パネル |
-
2007
- 2007-11-05 JP JP2007287426A patent/JP4636075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011242493A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Yamaha Corp | 音響構造体 |
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