JP2008081858A - 発泡壁紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡樹脂層及び非発泡樹脂層Bが順に積層されている発泡壁紙であって、
(1)前記発泡壁紙は、紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bを同時溶融押出しにより積層後、発泡剤含有樹脂層を発泡させて発泡樹脂層とすることにより形成され、
(2)前記非発泡樹脂層Aは、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有する樹脂組成物から形成され、
(3)前記発泡剤含有樹脂層は、エチレン−メチルメタクリレート共重合体を含有する樹脂組成物から形成され、
(4)前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−メタクリル酸共重合体を含有する樹脂組成物から形成される、ことを特徴とする発泡壁紙。
【選択図】なし
Description
1. 紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡樹脂層及び非発泡樹脂層Bが順に積層されている発泡壁紙であって、
(1)前記発泡壁紙は、紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bを同時溶融押出しにより積層後、発泡剤含有樹脂層を発泡させて発泡樹脂層とすることにより形成され、
(2)前記非発泡樹脂層Aは、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有する樹脂組成物から形成され、
(3)前記発泡剤含有樹脂層は、エチレン−メチルメタクリレート共重合体を含有する樹脂組成物から形成され、
(4)前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−メタクリル酸共重合体を含有する樹脂組成物から形成される、ことを特徴とする発泡壁紙。
2. 前記発泡剤含有樹脂層は、発泡剤としてアゾジカルボンアミド系発泡剤を含有し、更に亜鉛系発泡助剤を含有する、上記項1に記載の発泡壁紙。
3. 前記同時溶融押出しは、Tダイによる同時溶融押出しである、上記項1又は2に記載の発泡壁紙。
4. 発泡壁紙の最表面層の上からエンボス加工が施されている、上記項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙。
5. 下記工程を有する、発泡壁紙の製造方法:
(1)紙質基材上に、少なくとも、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有する非発泡樹脂層A、エチレン−メチルメタクリレート共重合体を含有する発泡剤含有樹脂層及びエチレン−メタクリル酸共重合体を含有する非発泡樹脂層Bを同時溶融押出しにより積層する工程1、並びに、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより発泡樹脂層とする工程2。
以下、本発明の発泡壁紙について詳細に説明する。
本発明の発泡壁紙は、紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡樹脂層及び非発泡樹脂層Bが順に積層されている発泡壁紙であって、
(1)前記発泡壁紙は、紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bを同時溶融押出しにより積層後、発泡剤含有樹脂層を発泡させて発泡樹脂層とすることにより形成され、
(2)前記非発泡樹脂層Aは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を含有する樹脂組成物から形成され、
(3)前記発泡剤含有樹脂層は、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)を含有する樹脂組成物から形成され、
(4)前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)を含有する樹脂組成物から形成される、ことを特徴とする。
紙質基材の材質は、壁紙基材として適した機械強度、耐熱性等を有する限り特に限定されず、繊維質シートが一般に使用できる。
紙質基材上には非発泡樹脂層Aが積層されている。非発泡樹脂層AはEVAを含有する樹脂組成物から形成する。つまり、本発明では、EVAを含有する樹脂組成物を溶融押出しすることにより製膜し、非発泡樹脂層Aを形成する。
発泡樹脂層は、溶融押出しにより製膜された発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより形成される。
非発泡樹脂層(非発泡樹脂層B)は、主として発泡樹脂層を保護するものである。本発明では、非発泡樹脂層BはEMAAを含有する樹脂組成物から形成する。つまり、本発明では、EMAAを含有する樹脂組成物を溶融押出しすることにより製膜し、非発泡樹脂層Bを形成する。このように樹脂成分としてEMAAを用いることにより、発泡壁紙の耐スクラッチ性を高めることができる。
本発明では、非発泡樹脂層Bのおもて面に必要に応じて絵柄模様層を有してもよい。
本発明では、絵柄模様層の表面に艶調整及び/又は絵柄模様層の保護を意図して表面保護層を有してもよい。表面保護層の種類は限定的ではない。艶調整を目的とする表面保護層であれば、例えば、シリカなどの既知フィラー(平均粒子径:3〜30μm程度が好ましく、5〜20μm程度がより好ましい)を含む表面保護層がある。表面保護層の形成方法としては、グラビア印刷などの公知の方法が採用できる。なお、絵柄模様層と表面保護層との密着性が十分に得られない場合には、絵柄模様層の表面を易接着処理(プライマー処理)した後に表面保護層を設けることもできる。
本発明では、適宜エンボス模様を付してもよい。この場合、発泡壁紙の最表面層(紙質基材と反対側)の上からエンボス加工すれば良い。エンボス加工は、エンボス版の押圧等、公知の手段により実施することができる。例えば、最表面層が表面保護層である場合は、そのおもて面を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、例えば木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
本発明では、少なくとも非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bを紙質基材上に積層後、発泡剤含有樹脂層を発泡させて発泡樹脂層とすることにより製造する。
3種3層マルチマニホールドTダイ押出し機を用いて、非発泡樹脂層B/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層Aの順に厚み10μm/100μm/10μmになるように裏打紙に押出し製膜した。これにより、非発泡樹脂層B/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層A/裏打紙からなる積層体を得た。
実施例1の発泡剤含有樹脂層のEMMA樹脂をEMAA樹脂「ニュクレルN035C、三井・デュポンポリケミカル製」80重量部、「ニュクレルN1050H、三井・デュポンポリケミカル製」20重量部とした。後は同じ。
実施例1の発泡剤含有樹脂層のEMMA樹脂をEVA樹脂「エバフレックスV406、三井・デュポンポリケミカル製」90重量部、「エバフレックスV577、三井・デュポンポリケミカル製」10重量部とした。後は同じ。
実施例及び比較例で作製した発泡壁紙の表面特性(耐スクラッチ性)及び生産性(発泡工程での生産性)を評価した。評価方法及び結果(表1)を下記に示す。
壁紙製品規格協議会制定の表面壁紙強化性能規定に準拠して摩擦子を10往復させて実施した。具体的には次の手順で行った。学振摩耗試験機(JIS L0849 摩耗試験機II型)に試験片(発泡壁紙)を取り付けた。試験機の摩擦子として同部会指定の金属製爪を用いて、金属爪先端に200g荷重をかけて試験片上を規定回数往復させた。試験片の試験後の表面状態を肉眼観察した。
220℃の雰囲気下で発泡倍率が4倍以上になる時間で判定した。
×:40秒以上
Claims (5)
- 紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡樹脂層及び非発泡樹脂層Bが順に積層されている発泡壁紙であって、
(1)前記発泡壁紙は、紙質基材上に少なくとも非発泡樹脂層A、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bを同時溶融押出しにより積層後、発泡剤含有樹脂層を発泡させて発泡樹脂層とすることにより形成され、
(2)前記非発泡樹脂層Aは、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有する樹脂組成物から形成され、
(3)前記発泡剤含有樹脂層は、エチレン−メチルメタクリレート共重合体を含有する樹脂組成物から形成され、
(4)前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−メタクリル酸共重合体を含有する樹脂組成物から形成される、ことを特徴とする発泡壁紙。 - 前記発泡剤含有樹脂層は、発泡剤としてアゾジカルボンアミド系発泡剤を含有し、更に亜鉛系発泡助剤を含有する、請求項1に記載の発泡壁紙。
- 前記同時溶融押出しは、Tダイによる同時溶融押出しである、請求項1又は2に記載の発泡壁紙。
- 発泡壁紙の最表面層の上からエンボス加工が施されている、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙。
- 下記工程を有する、発泡壁紙の製造方法:
(1)紙質基材上に、少なくとも、エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有する非発泡樹脂層A、エチレン−メチルメタクリレート共重合体を含有する発泡剤含有樹脂層及びエチレン−メタクリル酸共重合体を含有する非発泡樹脂層Bを同時溶融押出しにより積層する工程1、並びに、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより発泡樹脂層とする工程2。
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