JP2008081441A - プロテアーゼ活性促進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プロテアーゼ活性促進効果に優れた、プロテアーゼ活性促進剤を提供する。
【解決手段】 ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を有効成分とする、プロテアーゼ活性促進剤、特に表皮プロテアーゼ活性促進剤に関する。
【選択図】 なし
【解決手段】 ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を有効成分とする、プロテアーゼ活性促進剤、特に表皮プロテアーゼ活性促進剤に関する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、プロテアーゼ活性促進剤に関する。
表皮角質層は、生体の最外層に位置し、外界の刺激から生体を防御する機能を有する。基底層で分裂した表皮細胞は、形態を変化させながら順次外層に押し上げられ、最終的に脱離することにより、新陳代謝を繰り返している。しかしながら、加齢や紫外線などの環境ストレス、炎症による角化亢進などにより、表皮細胞の新陳代謝のサイクルが乱れることにより、肌にシミやくすみ、シワ・小ジワ、肌荒れ等が生じたり、張りが無くなるといった症状が見られる場合があった。
表皮細胞は、デスモソームと呼ばれる蛋白質により互いに結合しており、表皮角質層に存在するプロテアーゼの働きにより落屑する。すなわち、表皮細胞の新陳代謝の最終的なカギを握るのがプロテアーゼである。
そのため、角質層のプロテアーゼの活性を促進し、皮膚の老化症状を改善する試みがなされている(特許文献1参照)が、その効果は充分なものではなく、さらに有効なプロテアーゼ活性促進剤が求められている。
表皮細胞は、デスモソームと呼ばれる蛋白質により互いに結合しており、表皮角質層に存在するプロテアーゼの働きにより落屑する。すなわち、表皮細胞の新陳代謝の最終的なカギを握るのがプロテアーゼである。
そのため、角質層のプロテアーゼの活性を促進し、皮膚の老化症状を改善する試みがなされている(特許文献1参照)が、その効果は充分なものではなく、さらに有効なプロテアーゼ活性促進剤が求められている。
ヤグルマギクは、抗菌効果(特許文献2参照)、養毛効果(特許文献3参照)等が知られているが、ヤグルマギクがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
ガジュマルは、抗酸化効果(特許文献4参照)等が知られているが、ガジュマルがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
キイチゴは、抗アレルギー効果(特許文献5参照)等が知られているが、キイチゴがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
グレープフルーツは、痩身効果(特許文献6参照)等が知られているが、グレープフルーツがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
セイヨウキズタは、養毛効果(特許文献7参照)等が知られているが、セイヨウキズタがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
サンザシは、エラスターゼ阻害作用(特許文献8参照)等が知られているが、サンザシがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
ナツメは、血管強化効果(特許文献9参照)等が知られているが、ナツメがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
キバナオランダセンニチは、養毛効果(特許文献10参照)等が知られているが、キバナオランダセンニチがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
ガジュマルは、抗酸化効果(特許文献4参照)等が知られているが、ガジュマルがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
キイチゴは、抗アレルギー効果(特許文献5参照)等が知られているが、キイチゴがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
グレープフルーツは、痩身効果(特許文献6参照)等が知られているが、グレープフルーツがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
セイヨウキズタは、養毛効果(特許文献7参照)等が知られているが、セイヨウキズタがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
サンザシは、エラスターゼ阻害作用(特許文献8参照)等が知られているが、サンザシがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
ナツメは、血管強化効果(特許文献9参照)等が知られているが、ナツメがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
キバナオランダセンニチは、養毛効果(特許文献10参照)等が知られているが、キバナオランダセンニチがアロマターゼ活性促進効果を有することはこれまで知られていなかった。
本発明の目的は、プロテアーゼ活性促進効果に優れた、プロテアーゼ活性促進剤を提供することにある。
本発明は、ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を有効成分とする、プロテアーゼ活性促進剤、特に表皮プロテアーゼ活性促進剤を提供するものである。
本発明によれば、優れたプロテアーゼ活性促進効果を発揮し、表皮の新陳代謝を正常化し、美白効果(シミ、くすみの改善)、肌のシワ・小ジワや張りを改善、更に肌荒れ改善等、ケミカルピーリング的効果を備えており、皮膚や頭皮の老化防止に有効である。
本発明のプロテアーゼ活性促進剤の有効成分についてそれぞれ説明する。
ヤグルマギク(Centaurea Cyannus L.)は、キク科ヤグルマギク属に属する双子葉植物である。ヤグルマギクの使用部位は特に限定されないが、有効性の点から花を用いるとよい。
ガジュマル(Ficus microcarpa)は、クワ科イチジク属の植物である。ガジュマルの使用部位は特に限定されないが、有効性の点から葉を用いることが好ましい。
本発明において用いるキイチゴとしてはキイチゴ属植物であれば野生種、栽培種など特に限定されず、ブラックベリー(Rubus ulmiformis ; Rubus laciniatus ; Rubus allegheniensis ; Rubus argutus ; Rubus frondosus)、マウンテンブラックベリー(Rubus nigrobaccus)、チシマイチゴ(Rubus arcticus)、フユイチゴ(Rubus buergeri)、ヨーロピアンダウベリー(Rubus caesius)、アメリカンダウベリー(Rubus canadensis ; Rubus flagellaris)、ホロムイイチゴ(Rubus chamaemorus)、ゴショイチゴ(Rubus chingii)、クマイチゴ(Rubus crataegifolius)、オニイチゴ(Rubus ellipticus ; Rubus flavus)、セイヨウヤブイチゴ(Rubus fruticosus)、ヒメフユイチゴ(Rubus hayata-koidzumii)、クサイチゴ(Rubus hirsutus ; Rubus thunbergii)、ヨーロッパキイチゴ(Rubus idaeus ; Rubus strigosus ; Rubus xanthocarpus ; Rubus ursinus)およびその変種であるオオヨーロッパキイチゴ(Rubus idaeus subsp. vulgatus)、アメリカミキイチゴ(Rubus idaeus subsp. strigosus)、シベリアキイチゴ(Rubus idaeus subsp. melanolasia)、サハリンキイチゴ(Rubus idaeus subsp. sachalinensis)、カムチャッカキイチゴ(Rubus idaeus subsp. sibirisus)、バライチゴ(Rubus illecebrosus)、エバーグリーン(Rubus laciniatus)およびその変種であるオレゴンエバーグリン、ソーレンスエバーグリーン、ローガンベリー(Rubus loganobaccus)およびその2倍体、ニガイチゴ(Rubus microphyllus ; Rubus incisus)、ナンヨウキイチゴ(Rubus moluccanus)、ラズベリー(Rubus neglectus ; Rubus niveus ; Rubus albescens)、クロミキイチゴ(Rubus occidentalis)、モミジイチゴ(Rubus palmatus)、ナワシロイチゴ(Rubus parbifolius)、コガネイチゴ(Rubus pedatus)、エビガライチゴ(Rubus phoenicolasius)、バラバキイチゴ(Rubus rosaefolius)およびその変種であるトキンイバラ(Rubus rosaefolius var. oronarius ; Rubus commersonii ; Rubus illecebrosus forma tokinibara)、ホウロクイチゴ(Rubus sieboldii)、サーモンベリー(Rubus spectabillis)、カジイチゴ(Rubus trifidus)、パシフィックダウベリー(Rubus ursinus)、ベニバナイチゴ(Rubus vernus)などが例示される。これらのキイチゴ属植物の中でも、ヨーロッパキイチゴ及びその亜種から選択される1種又は2種以上を用いることが、プロテアーゼ活性促進効果の点から特に好ましい。キイチゴを用いる際の使用部位は、全草、葉、花、果実など特に限定されないが、その効果および原料の入手しやすさの点から、果実を用いることが好ましい。
本発明において用いるグレープフルーツ(Citrus paradisi Macf.)は、ミカン科ミカン属(Citrus L.)に属する双子葉植物で、花、茎、葉、根、果実、果皮、果汁、種子等の各部位から選択される1種または2種以上を用いるが、本発明の効果の点から果実を用いることが好ましい。
セイヨウキズタ(Hedera helix)はウコギ科に属するつる性の植物で、その同属植物であるキズタ(Hedera tobleri)を用いることもできる。使用部位としては、花,葉,茎,枝,根等の各部位及び全体を用いることができるが、葉が最も好ましく用いられる。
本発明に用いるサンザシは、バラ科(Rosaceae)サンザシ属(Crataegus)に属する双子葉植物で、サンザシ(Crataegus cuneata Sieb. et Zucc.),セイヨウサンザシ(Crataegus oxyacantha L. em. Jacq.),オオサンザシ(Crataegus pinnatifida Bunge),クラタエガス・ブラトゥス(Crataegus bullatus Boiss.),クラタエガス・ラエヴィガタ(Crataegus laevigata (Poir.) DC.),クラタエガス・リモフィラ(Crataegus limophila Sarg.),クラタエガス・ブレヴィペス(Crataegus brevipes Peck (pro sp.)),クラタエガス・ハエマカルパ(Crataegus haemacarpa Ashe (pro sp.)),クラタエガス・イッマニス(Crataegus immanis Ashe (pro sp.)),クラタエガス・インカエデュア(Crataegus incaedua Sarg. (pro sp.)),クラタエガス・マリグナ(Crataegus maligna Sarg. (pro sp.)),クラタエガス・ノサ(Crataegus notha Sarg.),クラタエガス・プベリス(Crataegus puberis Sarg. (pro sp.),クラタエガス・ラブロカルネア(Crataegus rubrocarnea Sarg. (pro sp.)),クラタエガス・シミュラタ(Crataegus simulata Sarg.),クラタエガス・アエミュラ(Crataegus aemula Beadle),クラタエガス・アエスチヴァリス(Crataegus aestivalis (Walt.) Torr. & Gray)等を用いることができる。抽出には、花,幹,葉,根等の各部位から選択される一種又は二種以上、若しくは全草を用いる。効果の点から、セイヨウサンザシ(Crataegus oxyacantha L. em. Jacq.)若しくはオオサンザシ(Crataegus pinnatifida Bunge)の幹からの抽出物を用いることが好ましい。
本発明において用いるナツメ(Ziziphus jujuba Mill.)は、クロウメモドキ科(Rhamnaceae)に属する高木で、葉,枝,幹,樹皮,根,花,果実等の各部位を用いることができるが、果実を用いることが好ましい。また、ナツメの果実を乾燥させたものは、「タイソウ」と呼ばれる生薬であり、かかる生薬を用いることもできる。
本発明において用いるキバナオランダセンニチ(Spilanthes oleracea ; Spilanthes acmella)は、キク科オランダセンニチ属に属する草本である。キバナオランダセンニチの使用部位は特に限定されないが、本発明の効果の点から、花を用いることが好ましい。
上記の植物等を使用する際は、そのまま粉砕して使用することもできるが、抽出物を用いるとよい。抽出には、植物等の幹、枝、葉、花、種子、樹皮、樹液、根、茎、芽、子実体、菌糸体、胞子などのいずれの部位を用いても構わない。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
抽出溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。また、オートクレーブなどを用いて、加圧下で抽出することも可能である。
上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、濃縮、乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解して使用することもでき、これらの生理作用を損なわない範囲で脱色、脱臭、脱塩等の精製処理やカラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。
ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を有効成分とする、プロテアーゼ活性促進剤は、表皮プロテアーゼ活性を促進することにより、表皮の新陳代謝を正常化し、美白効果(シミ、くすみの改善)、肌のシワ・小ジワや張りを改善、更に肌荒れ改善等、ケミカルピーリング的効果を備えており、皮膚や頭皮の老化防止に有効である。
本発明のプロテアーゼ活性促進剤は、ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を含有するものであればその形態は限定されず、例えば、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)や健康食品などの飲食品、医薬品、化粧品、医薬部外品などとして用いることができる。
飲食品として用いる場合は、そのまま直接摂取することができ、また、公知の担体や助剤などを使用してカプセル剤、錠剤、顆粒剤など服用しやすい形態に成型して摂取することができる。これら成型剤における各抽出物の含有量は0.1〜100質量%、好ましくは10〜90質量%がよい。さらに、飲食物材料に混合して、チューインガム、チョコレート、キャンディー、ゼリー、ビスケット、クラッカーなどの菓子類、アイスクリーム、氷菓などの冷菓類、茶、清涼飲料、栄養ドリンク、美容ドリンクなどの飲料、うどん、中華麺、スパゲティー、即席麺などの麺類、蒲鉾、竹輪、半片などの練り製品、ドレッシング、マヨネーズ、ソースなどの調味料、マーガリン、バター、サラダ油などの油脂類、パン、ハム、スープ、レトルト食品、冷凍食品など、すべての飲食物に使用することができる。これら飲食用組成物を摂取する場合、その摂取量は各抽出物換算で成人一人一日当たり0.1〜1000mg/kg体重、好ましくは1〜100mg/kg体重がよい。また、家畜やペット用の飼料やペットフードとしても使用することができ、その摂取量は各抽出物換算で一日当たり0.1〜1000mg/kg体重が好ましい。
医薬品として用いる場合は、その剤形は特に限定されず、例えば、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、注射剤、坐剤、貼付剤などが挙げられる。製剤化においては、薬剤学的に許容される他の製剤素材、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤などを適宜添加して調製することができる。これら製剤の投与量としては、各抽出物換算で成人一人一日当たり0.1〜1000mg/kg体重、好ましくは1〜100mg/kg体重を1回ないし数回に分けて投与する。また、家畜やペット用の医薬品としても使用することができ、その投与量は各抽出物換算で一日当たり0.1〜1000mg/kg体重が好ましい。
化粧品、医薬部外品として用いる場合、その剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系、クリームや乳液などの乳化系、カラミンローション等の分散系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填したエアゾール、軟膏剤、粉末、顆粒などの種々の剤型で提供することもできる。
本発明のプロテアーゼ活性促進剤を含有する、化粧品、医薬部外品には、プロテアーゼ活性促進剤のほかに、必要に応じて、通常化粧品、医薬部外品、及び洗浄料に配合される、油性成分、細胞賦活剤、抗酸化剤、保湿剤、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬剤、香料、樹脂、防菌防黴剤、アルコール類等を適宜配合することができる。
本発明のプロテアーゼ活性促進剤を化粧品、医薬部外品に配合する際の配合量は、皮化粧品、医薬部外品の種類や使用目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して0.0001〜50.0質量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜25.0質量%である。
以下にプロテアーゼ活性促進剤の有効成分である各種植物等の抽出物の製造例、各作用を評価するための試験、皮膚外用剤や食品としての処方例、使用試験についてさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[抽出方法1]
植物等の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの50容量%エタノール水溶液に分散させ、撹拌しながら室温にて2時間抽出した。抽出上清を濾別したのち、減圧濃縮後、凍結乾燥を行い、抽出物を得た。
植物等の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの50容量%エタノール水溶液に分散させ、撹拌しながら室温にて2時間抽出した。抽出上清を濾別したのち、減圧濃縮後、凍結乾燥を行い、抽出物を得た。
[抽出方法2]
植物等の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液に分散させ、撹拌しながら室温にて2時間抽出した。抽出上清を濾別したのち、減圧濃縮後、凍結乾燥を行い、抽出物を得た。
植物等の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの50容量%1,3−ブチレングリコール水溶液に分散させ、撹拌しながら室温にて2時間抽出した。抽出上清を濾別したのち、減圧濃縮後、凍結乾燥を行い、抽出物を得た。
プロテアーゼ活性促進剤の実施例を、表1にまとめた。
上記実施例のプロテアーゼ活性促進作用の評価を行った。
[プロテアーゼ活性促進作用]
任意の濃度に調整した実施例に83μg/mLの濃度となるようにトリプシノーゲン(トリプシンの不活性型前駆体)を添加し、0.25%の濃度となるようにフルオレセイン修飾カゼイン(トリプシンの基質)を添加し、24時間37℃で培養した。3.3%の濃度となるようにトリクロロ酢酸を加えて20分間37℃で培養し、未反応のフルオレセイン修飾カゼインを沈殿させた。上清について励起波長485nm、発光波長538nmにて蛍光測定を行った。フルオレセイン修飾カゼインは活性化されたトリプシンにより分解され蛍光を生じるため、蛍光測定によりプロテアーゼ活性化促進能の定量を行った。
評価結果を試料無添加のコントロールにおけるプロテアーゼ活性化促進能を100とした相対値にて表2〜9に示した。
任意の濃度に調整した実施例に83μg/mLの濃度となるようにトリプシノーゲン(トリプシンの不活性型前駆体)を添加し、0.25%の濃度となるようにフルオレセイン修飾カゼイン(トリプシンの基質)を添加し、24時間37℃で培養した。3.3%の濃度となるようにトリクロロ酢酸を加えて20分間37℃で培養し、未反応のフルオレセイン修飾カゼインを沈殿させた。上清について励起波長485nm、発光波長538nmにて蛍光測定を行った。フルオレセイン修飾カゼインは活性化されたトリプシンにより分解され蛍光を生じるため、蛍光測定によりプロテアーゼ活性化促進能の定量を行った。
評価結果を試料無添加のコントロールにおけるプロテアーゼ活性化促進能を100とした相対値にて表2〜9に示した。
表2〜9より明らかなように、本発明の実施例は、全て高いプロテアーゼ活性促進作用が認められた。
実施例3、実施例4について、実使用試験を行うことにより、角質層プロテアーゼ活性促進能の評価を行った。
[実使用試験]
健康な成人男女3名を一群として、表10に示した試験例を一日2回5日間連続で使用させることにより実使用試験を行った。なお試験例は、前腕部の特定部位(9cm2)に一定量シリンジを使用して塗布させた。使用前後の角質層をテープストリッピング法により採取し、プロテアーゼ活性を測定した。結果は、実使用試験後のプロテアーゼ活性を、使用試験前のプロテアーゼ活性を100とした場合の相対値にて算出し、表10にあわせて示した。
[プロテアーゼ活性の測定]
洗浄後一定時間経過した被験者の前腕からテープストリッピング法により角質層を採取し、そのテープごとへキサンに浸漬し、遠心分離することにより角質層(沈殿物)を単離した。次に角質層を、ジメチルホルムアミド20μL、0.1%ToritonX−100溶液0.48mLを用いて溶解し、さらに1mMメチルクマリンアミド、0.2MTris−塩酸緩衝液pH8.0、0.4mLを添加したものを反応液とした。この反応液を37℃の恒温槽で2時間振とう撹拌したものから100μLを96ウェルマイクロプレートに分取し、460nmでの蛍光強度を測定した。プロテアーゼ活性は、7−アミノ−4−メチルクマリンの濃度を調製した標準液を用いて作成した検量線を用いて算出した。
かかるプロテアーゼ活性の測定は、メチルクマリンアミドを基質としてプロテアーゼと反応させると、蛍光物質である7−アミノ−4−メチルクマリンを生成することを利用し、7−アミノ−4−メチルクマリンの蛍光強度を測定することによりプロテアーゼ活性を定量的に算出することができるものである。
[実使用試験]
健康な成人男女3名を一群として、表10に示した試験例を一日2回5日間連続で使用させることにより実使用試験を行った。なお試験例は、前腕部の特定部位(9cm2)に一定量シリンジを使用して塗布させた。使用前後の角質層をテープストリッピング法により採取し、プロテアーゼ活性を測定した。結果は、実使用試験後のプロテアーゼ活性を、使用試験前のプロテアーゼ活性を100とした場合の相対値にて算出し、表10にあわせて示した。
[プロテアーゼ活性の測定]
洗浄後一定時間経過した被験者の前腕からテープストリッピング法により角質層を採取し、そのテープごとへキサンに浸漬し、遠心分離することにより角質層(沈殿物)を単離した。次に角質層を、ジメチルホルムアミド20μL、0.1%ToritonX−100溶液0.48mLを用いて溶解し、さらに1mMメチルクマリンアミド、0.2MTris−塩酸緩衝液pH8.0、0.4mLを添加したものを反応液とした。この反応液を37℃の恒温槽で2時間振とう撹拌したものから100μLを96ウェルマイクロプレートに分取し、460nmでの蛍光強度を測定した。プロテアーゼ活性は、7−アミノ−4−メチルクマリンの濃度を調製した標準液を用いて作成した検量線を用いて算出した。
かかるプロテアーゼ活性の測定は、メチルクマリンアミドを基質としてプロテアーゼと反応させると、蛍光物質である7−アミノ−4−メチルクマリンを生成することを利用し、7−アミノ−4−メチルクマリンの蛍光強度を測定することによりプロテアーゼ活性を定量的に算出することができるものである。
表10より明らかなように、本発明の実施例は、表皮角質層においてプロテアーゼ活性促進作用が認められた。
Claims (2)
- ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を有効成分とする、プロテアーゼ活性促進剤。
- ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ、キバナオランダセンニチから選択される1種または2種以上を有効成分とする、表皮プロテアーゼ活性促進剤。
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