JP2008081257A - 記録材供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給送される記録材から電荷を除去することができると共に、記録材に電荷を付与する手段からの電荷のリークによる問題の発生を防止することのできる記録材供給装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録材に画像を形成して出力する画像形成装置100に用いられる記録材供給装置1において、記録材Pを収納する収納部3と、収納部3から記録材Pを給送する給送部材4と、給送部材4により給送される記録材Pの電荷を除電部において除去するための除電手段10と、除電手段10を電気的に接地することを可能とするアース部材11と、給送部材4により給送される記録材Pの移動方向の先端が除電部を通過した後に、アース部材11の電気的導通を断絶する手段13、17と、を有する構成とする。
【選択図】図4
【解決手段】記録材に画像を形成して出力する画像形成装置100に用いられる記録材供給装置1において、記録材Pを収納する収納部3と、収納部3から記録材Pを給送する給送部材4と、給送部材4により給送される記録材Pの電荷を除電部において除去するための除電手段10と、除電手段10を電気的に接地することを可能とするアース部材11と、給送部材4により給送される記録材Pの移動方向の先端が除電部を通過した後に、アース部材11の電気的導通を断絶する手段13、17と、を有する構成とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式等を利用した画像形成装置において記録材を供給するために用いられる記録材供給装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を利用したコンピュータ用プリンタや複写機などの画像形成装置では、感光ドラムなどの像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を記録用紙などの記録材上に転写した後、定着装置を通して定着することで画像を出力する。記録材は、記録材を収納する記録材収納部と、収納部から記録材を給送する給送ローラなどの給送部材とを備えた記録材供給装置によって、像担持体からのトナー像の転写部へ向けて給送される。
又、例えばカラー画像形成装置において、記録材を担持して転写部に搬送する記録材担持体として無端状のベルト(以下「搬送ベルト」という)を用いた方式の画像形成装置がある。斯かる画像形成装置では、搬送ベルト上に記録材を静電的に吸着(静電吸着)させ、この搬送ベルトにより搬送される記録材上に像担持体からトナー像を転写する。カラー画像形成時には、記録材上にY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)などの複数色のトナー像を重ね合わせる。
ここで、特に、各色のトナー像を形成するために複数の画像形成部が設けられている、所謂、タンデム型の画像形成装置では、記録材が搬送ベルトによって搬送されて、各画像形成部の転写部を通過するのに伴って、記録材上に各色のトナー像が重ね合わされる。従って、各転写部間における色ずれ量を小さく抑えるためには、搬送ベルトに記録材を確実に静電吸着させ、搬送ベルトの回転速度と記録材の搬送速度とを略同速度とし、記録材の速度変動を抑えることが重要である。
例えば、特許文献1(特開2000−338791号公報)に記載されるように、搬送ベルトを用いて記録材を搬送する方式を採用した画像形成装置では、一般的に、転写部の上流入り口側に吸着手段が設けられている。この吸着手段は、記録材に電荷を付与(供給)することによって、記録材を搬送ベルトに静電的に吸着させる。又、例えば吸着手段が設けられていない画像形成装置において、搬送ベルトにより搬送される記録材が各転写部において印加される転写バイアスにより搬送ベルトに吸着させられる方法が採用されることがある。
一方、給送する記録材を積載収納する記録材収納部には、記録材から電荷を除去する除電手段が設けられることがある。これは、記録材同士の摩擦により発生した電荷の放電により制御手段に悪影響が発生することを防止すること、又、記録材同士が静電気により付着し合うことから分離できなくなるのを防止することなどのためである。例えば、特許文献2(特開平11−222329号公報)には、記録材積載板を付勢する付勢手段の一端を記録材収納部の外面まで延長し、付勢手段を介して、記録材積載板や記録材積載板上の記録材を除電する方式が提案されている。
特開2000−338791号公報
特開平11−222329号公報
しかしながら、例えば近年の小型化が進んだ画像形成装置では、次のような問題が発生することがある。上述のような搬送ベルトを用いて記録材を搬送する方式を採用した画像形成装置を例として説明する。
つまり、記録材収納部から供給され、搬送されている記録材の先端が吸着手段による電荷付与部に到達した時、記録材は、そのほとんどが未だ記録材供給装置内、より詳しくは、記録材収納部内にある。そのため、特に、吸湿していることなどによって電気抵抗値が小さい記録材に対して画像を形成する場合に、吸着手段から記録材に付与された電荷が、記録材自体を伝わり、除電手段を通じリークしてしまうことがある。
その結果、記録材が搬送ベルトに静電吸着し難くなり、記録材の安定した搬送が行なえなくなるために、記録材上に形成される画像の色ずれが発生し易くなる。又、最悪の場合には、搬送ベルトから記録材の先端が剥がれ、記録材の詰まり(ジャム)が発生する虞がある。
又、吸着手段により記録材に付与した電荷のリークを防ぐため、給送される記録材の除電を行わない場合には、記録材同士の摩擦により発生する電荷により放電が発生して制御手段へ悪影響を及ぼす虞がある。或いは、記録材が付着し合うことから分離できなくなるため、記録材を重なった状態で搬送(重送)する虞がある。
尚、上述では、特に、画像形成装置に、記録材に電荷を付与して搬送ベルトに静電吸着させる吸着手段が設けられている場合を例として説明した。しかし、転写部において転写バイアスにより搬送ベルトに記録材を吸着させるようになっている場合も、転写バイアスのリークによる同様の問題の発生が懸念される。
又、画像形成装置が搬送ベルトを用いて記録材を搬送する方式を採用しない場合であっても、同様の問題が発生することがある。即ち、記録材供給装置よりも記録材の移動方向下流側において記録材に電荷を付与する手段が設けられており、その電荷付与部に記録材の先端が到達した時に記録材の一部が記録材供給装置内にある場合には、電荷のリークが発生する虞がある。そして、その電荷のリークによる問題や、記録材にその電荷を付与することによる所期の作用を得られなくなる問題が発生することがある。
従って、本発明の目的は、給送される記録材から電荷を除去することができると共に、記録材に電荷を付与する手段からの電荷のリークの発生を防止することのできる記録材供給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る記録材供給装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、記録材に画像を形成して出力する画像形成装置に用いられる記録材供給装置において、記録材を収納する収納部と、前記収納部から記録材を給送する給送部材と、前記給送部材により給送される記録材の電荷を除電部において除去するための除電手段と、前記除電手段を電気的に接地することを可能とするアース部材と、前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記除電部を通過した後に、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段と、を有することを特徴とする記録材供給装置である。
第2の本発明によると、記録材に画像を形成して出力する画像形成装置において、記録材を収納する収納部と、前記収納部から記録材を給送する給送部材と、前記給送部材により給送される記録材の電荷を除電部において除去するための除電手段と、前記除電手段を電気的に接地することを可能とするアース部材と、前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記除電部を通過した後に、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段と、を有する記録材供給装置と、前記記録材供給装置により給送された記録材に画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、給送される記録材から電荷を除去することができると共に、記録材に電荷を付与する手段からの電荷のリークの発生を防止することができる。
以下、本発明に係る記録材供給装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[全体構成]
先ず、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成について説明する。図1は本実施例の画像形成装置100の概略断面を示す。本実施例の画像形成装置100は、画像情報信号に従って記録材(記録用紙、OHPシート、布など)に電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することができる。又、本実施例の画像形成装置100は、タンデム方式、直接転写方式を採用する。
[全体構成]
先ず、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成について説明する。図1は本実施例の画像形成装置100の概略断面を示す。本実施例の画像形成装置100は、画像情報信号に従って記録材(記録用紙、OHPシート、布など)に電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することができる。又、本実施例の画像形成装置100は、タンデム方式、直接転写方式を採用する。
本実施例の画像形成装置100は、複数の画像形成部として、記録材の移動方向(搬送方向)に沿って直列に配置された第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成するためのものである。
尚、本実施例では、各画像形成部の構成は、使用するトナーの色を除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合には、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
画像形成部Sは、像担持体として円筒型の電子写真感光体、即ち、感光ドラム101を有する。感光ドラム101の周囲には、感光ドラム101上を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ102、露光手段としてのレーザビーム走査光学系103、感光ドラム101上に形成された静電像をトナーで現像する現像手段としての現像器104が配置されている。又、感光ドラム1の周囲には、転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナーを回収するクリーニング手段としてのクリーナ106が配置されている。
各画像形成部Sの感光ドラム101に対向するように、各画像形成部Sで形成されたトナー像を記録材Pに転写する転写手段としての転写装置105が配置されている。転写装置105は、無端状のベルトで構成された記録材担持体としての搬送ベルト151と、転写部材としての転写ローラ152Y、152M、152C、152Kとを有する。
搬送ベルト151は、各画像形成部Sに沿って、記録材Pを担持して搬送する。搬送ベルト151は、ベルト駆動手段である駆動ローラ153、従動ローラ154、及びテンションローラ155、156に張設されている。搬送ベルト151は、図1中矢印方向(時計回り)に周回移動(回転)する。
転写部材としての転写ローラ152Y、152M、152C、152Kは、搬送ベルト151の内側において、各画像形成部Sの感光ドラム101に対向する位置に配置されている。搬送ベルト151の内側に配置された転写ローラ152によって搬送ベルト151が感光ドラム1に圧接されることで、感光ドラム101と搬送ベルト151との当接部である転写部にニップ部(転写ニップ)Nが形成される。
転写ローラ152には、転写バイアス出力手段としての転写バイアス電源(図示せず)が接続されている。そして、転写ローラ152には、所定のタイミングで、転写バイアス電源よりトナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性の所定の転写バイアスが印加される。これにより、転写ニップNにおいて、感光ドラム101上のトナー像が、搬送ベルト151に担持された記録材P上に静電的に転写される。
本実施例では、感光ドラム101と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ102、現像器104及びクリーナ106とは一体的にカートリッジ化され、画像形成装置本体Aに対して着脱可能なプロセスカートリッジBを構成する。各プロセスカートリッジBY、BM、BC、BKの現像器104には、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色のトナーが収容されている。本実施例では、画像形成装置100は、設置面積を最小化するために第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは縦に一列に配設されている。そして、カートリッジの交換やジャム処理のために、前扉の開閉によって所望の目的が達成できるようになっている。即ち、プロセスカートリッジBY、BM、BC、BKを縦に配置して、搬送ベルト151とプロセスカートリッジBとの間で画像形成装置本体Aを分割する構成となっている。
本実施例では、4個の画像形成部SY、SM、SC、SKと、転写装置105とで、記録材Pにトナー像を形成する画像形成手段が構成される。
例えば、フルカラー画像形成時には、各画像形成部Sの感光ドラム101の表面が、帯電ローラ102に帯電バイアスが印加されることで、本実施例では負極性に略均一に帯電させられる。次いで、第1の画像形成部SYから第4の画像形成部SKまで、順次、画像情報に応じてレーザビーム走査光学系103により感光ドラム101が走査露光される。これにより、各感光ドラム101上に静電像が形成される。そして、この静電像に応じて各現像器104からトナーが各感光ドラム101に供給され、静電像はトナー像として可視像化される。
一方、記録材供給装置1から記録材Pが搬送ベルト151へと供給される。即ち、記録材供給装置1において、記録材積載装置としてのカセット2内の記録材Pが、給送部材としての回転体である給送ローラ4によって1枚ずつ取り出され、搬送ベルト151に向けて送出される。又、記録材Pは、搬送ローラ108によって更に搬送されて、記録材Pの移動方向において最上流の画像形成部SYより上流側において、搬送ベルト151上に供給される。記録材Pは、吸着手段としての吸着ローラ109の作用によって搬送ベルト151に静電的に吸着される。即ち、本実施例では、吸着ローラ109は、搬送ベルト151が掛け渡されるローラのうちの1個である従動ローラ154との間に搬送ベルト151を挟持するようにして配設されている。そして、本実施例では、吸着バイアス出力手段としての吸着バイアス電源(図示せず)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが吸着ローラ109に印加される。これにより、吸着ローラ9と搬送ベルト151との間に挟持された記録材Pに電荷が付与されて、記録材Pの搬送ベルト151に対する静電吸着力が発生される。本実施例では、従動ローラ154は、電気的に接地されている。
搬送ベルト151に担持された記録材Pは、搬送ベルト151の周回移動に伴って、順次、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKの転写ニップNY、NM、NC、NKを通過して搬送される。そして、各転写ニップNにおいて、各感光ドラム101上から各色のトナー像が、順次に、記録材P上に転写される。これにより、記録材P上に、各色のトナー像が重ね合わせて転写される。各画像形成部Sにおいて、トナー像の転写工程後に感光ドラム101上に残留したトナーなどの付着物は、クリーナ6によって除去、回収される。
そして、最下流の画像形成部SKの転写ニップNKを通過した記録材Pは、定着手段としての定着装置107に搬送される。定着装置107においてトナー像が記録材Pに溶融定着される。その後、記録材Pは、画像形成装置本体A外に排出される。
尚、画像形成装置100は、所望の単独の画像形成部又は4個の画像形成部のうちのいずれかの組み合わせを用いて単色又はマルチカラーの画像を形成できるようになっていてよい。
このように、画像形成装置100は、主に、記録用紙などの記録材Pを給送する記録材供給装置1、記録材供給装置1により給送された記録材Pにトナー像を転写し且つ該記録材Pを搬送する転写装置105、トナー像を記録材Pに定着する定着装置107を有する。又、本実施例では、吸着ローラ109によって記録材Pに電荷を付与することで、記録材Pを搬送ベルト151に静電的に吸着させる。そして、本実施例では、画像形成装置本体Aが比較的小型に構成されており、記録材Pの先端が吸着ローラ109による電荷付与部に到達した時、記録材Pは、そのほとんどが未だ記録材供給装置1の記録材収納部内にある。
前述のように、従来では、このような構成の画像形成装置100では、記録材供給装置1にて記録材Pの除電を行うと、特に、電気抵抗値が小さい記録材Pに画像形成を行う場合に、安定した静電吸着が行なえず、色ずれやジャムと言った問題が発生することがある。
従って、本発明の目的の一つは、本体サイズが小さい画像形成装置においても、弊害を生じることなく、搬送ベルトに記録材を確実に静電吸着させることができ、吸着不良に起因する色ずれやジャムを防止することができるようにすることである。
[記録材供給装置]
次に、図2〜図7をも参照して記録材供給装置1について更に詳しく説明する。
次に、図2〜図7をも参照して記録材供給装置1について更に詳しく説明する。
記録材供給装置1は、記録材Pを積載収納する記録材積載装置としてのカセット2を有し、このカセット2は、画像形成装置本体Aに着脱自在に装着されている。本実施例では、カセット2は、図1中画像形成装置本体Aの最下部において、画像形成装置本体Aに対してスライド移動(図1中左右方向)することにより着脱できるようになっている。カセット2は画像形成装置本体A内で、例えば画像形成装置本体A側に設けられたバネ等の弾性部材で構成されたカセット保持手段によって、記録材Pを給送可能な位置に脱着自在に固定される。カセット2に記録材Pを補充する際は、操作者がカセット保持手段の固定力に抗してカセット2を画像形成装置本体Aから取り出せるようになっている。
カセット2は、複数枚の記録材Pを収納するための記録材収納部(容器部)として箱状のトレイ3を有する。トレイ3の内部には、記録材Pを積載するための積載部材として積載板5が設けられている。積載板5は、その後部(図中左側)がトレイ3の側板等に枢支されて揺動自在とされ、即ちトレイ3の底板に対し近接離隔方向に移動可能にされている。積載板5の先端部(図中右側)が、積載板付勢手段6によって、後述の給送ローラ4の方向に付勢されている。
記録材供給装置1は、画像形成装置本体A側に、記録材を給送するための給送部材としての給送ローラ4を有する。又、本実施例では、給送ローラ4と同軸上に給送コロ7を有する。給送コロ7は、待機時に積載板5上の記録材Pのうち最上位の記録材Pと当接しており、給送ローラ4は、記録材Pの給送時に積載板5上の記録材Pのうちの最上位の記録材Pと当接する。
又、給送ローラ4よりも記録材Pの移動方向下流には、記録材P同士を分離するための分離手段としての分離パット8が設けられている。分離パット8は、本実施例ではコイルバネとされる分離パット付勢部材9によって付勢されて、トレイ3に装着されている。
記録材供給装置1の記録材Pの移動方向下流には、搬送ローラ108、吸着ローラ109が設けられている。
更に説明すると、給送部材としての給送ローラ4は、摩擦係数が高い弾性部材で形成されており、その断面は略扇形状である。積載板5は、記録材収納部としてのトレイ3内に揺動可能に設けられている。積載板5は、その積載板5上の記録材Pを給送ローラ4に対して当接させるための本実施例では圧縮バネとされる積載板付勢手段6により、給送ローラ4と当接する方向へ付勢されている。
記録材供給装置1は更に、記録材Pの電荷を除去するための除電手段10を有している。除電手段10は、記録材収納部としてのトレイ3内に設けられている。又、本実施例では、除電手段10は、導電性材料で形成されたシート状部材であり、記録材Pの搬送路を挟み、給送ローラ4と対向して配置されている。そして、除電手段10は、給送される記録材Pに接触することで、記録材Pから電荷を除去できるようになっている。本実施例では、除電手段10は、記録材Pの給送方向と略直交する方向において、略中央部の所定範囲にわたり延在するよう設けられている。
又、記録材供給装置1は、除電手段10を電気的に接地することのできるアース部材11を有している。アース部材11は、電気的に導通又は非導通の状態を切り換え可能に分割された複数の部分として、第1部分11aと、第2部分11bとを有する。アース部材11は、第1部分11a及び第2部分11bのいずれも、導通性を有する材料にて形成されている。
本実施例では、第1部分11aは、導電性の付勢部材であるコイルバネで形成されており、その一端部11a1側の延長部は、少なくともカセット2が画像形成装置本体Aに適正に装着された状態で、常時、除電手段10と接触して、電気的に接続されている。図7に示すように、第1部分11aの一端部11a1側の延長部は、トレイ3の底部近傍を記録材Pの幅方向(給送方向と略直交する方向)に伸長された後に屈曲されて、除電手段10が設けられた位置へと使用状態にて上方に更に伸長されている。そして、第1部分11aの端部11a1は、除電手段10に形成された接点部としてのアース部材受け穴10aに挿通されて、除電手段10と電気的に接続される。第1部分11aの他方の端部(以下「可動端部」という)11a2側の延長部は、詳しくは後述するようにして、第2部分11bに対して接触又は離間、即ち、電気的に接続又は非接続の状態とされる。可動端部11a2側の延長部は、記録材Pの長さ方向(給送方向)に沿う方向に伸長されている。
又、本実施例では、第2部分11bは、導電性の線状部材で形成されており、その一端部11b1は、常時、画像形成装置本体Aのフレームグランドに電気的に接続されている。第2部分の他方の端部(以下「接点端部」という)11b2は、詳しくは後述するようにして、第1部分11aに対して接触又は離間、即ち、電気的に接続又は非接続の状態とされる。図7に示すように、第2部分11bの接点端部11b2は、記録材Pの幅方向(給送方向と略直交する方向)に所定長さだけ延在するように屈曲されており、接点端部11b2と可動端部11a2側の延長部との接続が容易となっている。
アース部材11の第1部分11aの可動端部11a2側の延長部は、外力が働いていない状態では、アース部材11の第2部分11bの接点端部11b2と接し、第1部分11aと第2部分11bとの導通が確保される。画像形成装置本体Aのフレームグランドの電荷は、適宜アース線へ落とされる。これにより、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとが電気的に導通状態にあるとき、除電手段10によって記録材Pから除去された電荷は、アース部材11を介してアースに落とすことができる。
給送ローラ4は、給送ローラ軸4aと連結されており、給送ローラ軸4aの長手方向(回転軸線方向)略中央部に配置されている。給送ローラ軸4aの長手方向一端部(本実施例では、図2、図4〜図6の紙面奥側端部)には、図3に示すように、欠け歯ギア12が連結されている。又、給送ローラ軸4aの長手方向他端部(本実施例では、図2、図4〜図6の紙面手前側端部)には、カム部材13が連結されている。欠け歯ギア12及びカム部材13は、給送ローラ4と共に(即ち、同位相で)図中矢印R1方向に回転する。
欠け歯ギア12の周囲には、欠け歯ギア付勢部材14、ソレノイド駆動ストッパ15、前段ギア16が配置されている。ソレノイド駆動ストッパ15は、後述の欠け歯ギア12の爪部12aと係合する係合部材15aと、係合部材15aを係合方向に付勢する引っ張りコイルバネとされる係合部材付勢部材15bと、ソレノイド15cと、を有する。ソレノイド15cは、係合部材15aの係合又は解除の状態を切り換える。又、欠け歯ギア付勢部材14は、一端部14aが欠け歯ギア12の偏心位置に枢支され、他端部14bが画像形成装置本体Aの側板等に枢支された引っ張りコイルバネとされる。そして、この欠け歯ギア付勢部材14は、クランク様の運動をすると共に、後述のようにして欠け歯ギア12を図中矢印R1で示す回転方向に付勢する。
欠け歯ギア12は、欠け歯ギア付勢部材14により付勢されているが、ソレノイド駆動ストッパ15の係合部15aが欠け歯ギア12の爪部12aと係合した状態では、図3に示す位相Aで停止する。この時、欠け歯ギア12と同軸上に固定された給送ローラ4及びカム部材13は、図2及び図4に示す位相Aで停止する。
位相Aでは、前段ギア16の位置する領域に欠け歯ギア12の欠け歯部12bが向いているため、駆動源(駆動手段)であるモータ(図示せず)の駆動により前段ギア16が図中矢印R2方向に回転していても、欠け歯ギア12に駆動は伝達されない。次に、画像形成装置本体Aが備える制御手段(コントローラ、制御回路)からの制御信号により、ソレノイド15cが駆動されて、係合部15aが爪部12aとの係合状態から解除される。これにより、欠け歯ギア付勢部材14により欠け歯ギア12は図中矢印R1方向に回転し、欠け歯ギア12の歯群12cと前段ギア16とが噛み合うことになる。これにより、給送ローラ4及びカム部材13は回転を開始し、図5に示す位相Bとなる。
位相Bでは、給送ローラ4が積載板5上の記録材Pと接触し、記録材Pをピックアップする。次に、積載板5上から給送された記録材Pの移動方向の先端が、転写装置105の入り口部に配置されている吸着ローラ109による電荷付与部、即ち、ここでは吸着ローラ109との接触部に到達する前に、給送ローラ4、カム部材13は図6に示す位相Cとなる。
その後、記録材Pの移動方向の先端が吸着ローラ109による電荷付与部まで到達すると、記録材Pには吸着ローラ109により電荷が付与され、この記録材Pは搬送ベルト151に静電吸着する。そして、搬送ベルト151による記録材Pの搬送が行われる。又、回転している給送ローラ4及びカム部材13は、再び図2及び図4に示す位相Aで停止する。
分離手段としての分離パット8は、記録材Pの搬送経路を挟み、給送ローラ4と対向して配置されている。本実施例では、分離パット8による記録材Pの分離部は、除電手段10による除電部よりも、記録材Pの移動方向下流側に配置されている。カセット2の積載板5上に載置された記録材Pは、給送ローラ4が矢印R1方向に回転することによって、記録材Pの移動方向下流側にある分離パット8上に給送される。
この時、給送ローラ4と記録材Pとの摩擦係数をμ1、分離パット8と記録材Pとの摩擦係数をμ2、記録材P同士の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ2>μ3の関係となるように設定されている。このため、給送ローラ4により複数枚の記録材Pがピックアップされた場合は、分離パット8により分離されるため、一枚の記録材Pが給送される。
そして、本実施例では、記録材供給装置1は更に、カム部材13によって作動されるカム被作動部材としてのカムフォロア17を有している。カムフォロア17は、図中上下方向に移動可能であり、記録材収納部としてのトレイ3の外側で、カム部材13と、アース部材11の第1部分11aにおける可動端部11a2側の延長部との間に設けられている。
本実施例では、トレイ3と、このトレイ3に取り付けられた積載板5、積載板付勢手段6、分離パット8、分離パッド付勢部材9、除電手段10及びアース部材11の第1部分11aと、を有してカセット2が構成される。そして、本実施例では、アース部材11の第2部分11b、給送ローラ4、給送コロ7、カム部材13、カムフォロア17、及び給送ローラ4の駆動系は、画像形成装置本体A側に設けられた本体側機構部を構成する。上記駆動系には、上述のように、欠け歯ギア12、欠け歯ギア付勢部材14、ソレノイド駆動ストッパ15、前段ギア16等が含まれる。本実施例では、給送ローラ4とカム部材13とは同軸上に固定されており、給送ローラ4の駆動系とカム部材13の駆動系とは共通である。尚、上記駆動系の駆動源は独立のものであっても、画像形成装置100内のその他の要素に駆動力を伝達するものと共通のものであってもよい。そして、上記カセット2と、本体側機構部と、を有して記録材供給装置1が構成される。
図4に示すように、カム部材13が位相Aの時は、カム部材13のカム作用面13aにカムフォロア17の図中上側の端部(被作用部)17aが当接して、カムフォロア17は図中下方に位置Dまで移動する。これにより、カムフォロア17の図中下側の端部(押圧部)17bによって図中下方に押し込まれることで、アース部材11の第1部分11aにおける可動端部11a2側の延長部は、弾性域内で撓む。その結果、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとが離れるため、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとの間の電気的導通は断絶する。このため、除電手段10からフレームグランドへの電気回路は切断される。
図5に示すように、カム部材13が位相Bの時は、カムフォロア17の被作用部17aはカム部材13のカム作用面13aから逃がされる。又、この時、カムフォロア17の押圧部17bには、アース部材11の第1部分11aにおける可動端部11a2側の延長部の弾性復原力による付勢力が働く。そのため、カムフォロアは位置Dから図中上方に位置Eまで移動可能となる。その結果、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとが接触し、両部分間の電気的導通が確保される。このため、除電手段10からフレームグランドへの電気回路は接続される。
図6に示すように、カム部材13が位相Cの時は、カム部材2との接触により再びカムフォロア2aは位置Dへと移動し、アース部材a6aを押し下げるため、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとの電気的導通は断絶する。
更に説明すると、上述のように、画像形成装置本体Aが備える制御手段からの制御信号に応じて、ソレノイド駆動ストッパ15が動作することによって、給送ローラ4が回転を開始し、給送ローラ4によって積載板5上の記録材Pが給送される。この時、カム部材13が位相A(図4)から位相B(図5)となり、これに伴い、カムフォロア17は位置D(図4)から位置E(図5)まで移動可能となる。その結果、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとが接触し、電気的導通が確保される。そして、記録材Pが給送される過程で、記録材Pは、除電手段10と接触するため、記録材Pが帯電していた場合は除電される。こうして分離パッド8により記録材P同士が分離されるため、一枚の記録材Pが転写装置105側へと搬送される。
本実施例では、少なくとも記録材Pの移動方向の先端が分離パッド8による記録材Pの分離部に到達する前に、アース部材11の電気的導通が確保される。これにより、確実に記録材Pを分離するように、予め記録材Pの除電を良好に行うことを可能とすることができる。又、典型的には、記録材Pの移動方向の先端が除電手段10による除電部に到達する前に、アース部材11の電気的導通が確保されるようにすることができる。少なくとも記録材Pの給送が開始されてから、記録材Pの移動方向の先端が吸着ローラ109による記録材Pへの電荷付与部に到達するまでに一度は、アース部材11の電気的導通が確保される。
その後、供給、搬送された記録材Pの移動方向の先端が吸着ローラ109による電荷付与部に到達する時までには、カム部材13が位相C(図6)となり、カムフォロア17は位置D(図6)まで移動する。そして、カムフォロア17によってアース部材11の第1部分11aにおける可動端部11a2側の延長部を押し下げるため、アース部材11の第1部分11aと第2部分11bとの間の電気的導通は断絶される。
即ち、記録材Pの移動方向の先端が除電手段10による除電部、即ち、本実施例では除電手段10との接触部を通過した後に、アース部材11の電気的導通が断絶される。より詳細には、少なくとも記録材Pの移動方向の先端が、吸着ローラ109による記録材Pへの電荷付与部に到達する前に、アース部材11の電気的導通が断絶される。これにより、吸着ローラ109により記録材Pに付与される電荷がリークするのを確実に防止することができる。又、本実施例では、少なくとも記録材Pの移動方向の先端が分離パッド8による記録材Pの分離部を通過した後に、アース部材11の電気的導通が断絶される。これにより、記録材Pの除電を良好に行って確実に記録材Pを分離した後に、アース部材11の電気的導通を断絶させることができる。更に、本実施例では、次の記録材Pの給送が開始されるまでは、給送ローラ4は位相A(図4)の状態とされるので、アース部材11の電気的導通は断絶したまま維持される。従って、少なくとも記録材Pの移動方向の後端が除電手段10による除電部を通過するまでの間は、アース部材11の電気的導通は遮断される。
このように、給送ローラ4によりピックアップされた記録材Pの移動方向の先端が除電手段10による除電部を通過した後に、アース部材11の電気的導通が断絶する。そして、一実施態様では、給送ローラ4により給送された記録材Pの移動方向の先端が除電手段10による除電部を通過してから、少なくとも記録材Pの移動方向の後端が除電手段10を過ぎるまでの間は、アース部材11の電気的導通が断絶する。
本実施例のように、アース部材11の電気的導通を断絶する手段が、給送ローラ4の記録材給送動作と連動して動作するスイッチ機構を有していることが好ましい。本実施例では、電気的に接続又は非接続の状態を切り換え可能に分割された第1部分11aと第2部分11bとを有するアース部材11に作動的に結合された、カム部材13、カムフォロア17、及びカム部材13の駆動系を有して、上記スイッチ機構が構成される。このように給送ローラ4の記録材給送動作と連動して動作するスイッチ機構の構成とすることで、アース部材11の電気的導通を断絶する手段を簡易な構成とすることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、アース部材11の導通状態と非導通状態とを切り換えることができれば、利用可能な任意のスイッチング手段を採用することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、転写装置105が記録材Pを搬送している間は、記録材Pへ付与された電荷が記録材供給装置1の除電手段10を介してリークすることを防止することができるので、安定した記録材Pの搬送を行うことができる。その結果、搬送ベルト151への記録材Pの吸着不良に起因する色ずれ、ジャムと言った問題の発生を防止することができる。又、給送ローラ4が記録材Pをピックアップしている間は、除電手段10を介して記録材Pの除電が行われるため、放電による制御手段への悪影響や記録材Pの重送など、記録材Pが帯電することによる不具合の発生を防止することができる。
つまり、本実施例によれば、本体サイズが小さい画像形成装置においても、弊害を生じることなく、搬送ベルトに記録材を確実に静電吸着させることができ、吸着不良に起因する色ずれやジャムを防止することができる。従って、本実施例によれば、給送される記録材から電荷を除去することができると共に、記録材に電荷を付与する手段からの電荷のリークの発生を防止することができる。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではないことを理解されたい。
例えば、上記実施例では、特に、画像形成装置に、記録材に電荷を付与して搬送ベルトに静電的に吸着させる吸着手段が設けられている場合について説明した。本発明は斯かる構成の画像形成装置において極めて好適に作用するものであるが、本発明は斯かる態様に限定されるものではない。転写部において転写バイアスにより搬送ベルトに記録材を吸着させるようになっている場合も、実質的に上記実施例と同様にして本発明を適用することができる。これにより、転写バイアスのリークによる問題の発生を防止することができる。又、この場合には、転写バイアスのリークによる転写不良等の他の問題を防止することもできる。特に、このような構成の画像形成装置においても、少なくとも記録材の移動方向の先端が、除電手段よりも記録材の移動方向下流側における記録材への電荷付与部に到達する前に、アース部材の電気的導通を断絶するようにすることが好ましい。
又、搬送ベルトを用いて記録材を搬送する方式を採用しない場合であっても、記録材供給装置より記録材の移動方向下流側において記録材に付与される電荷が記録材供給装置の除電手段を介してリークする虞がある場合には、本発明は有効である。このような画像形成装置においても、本発明を同様に適当することによって、その電荷のリークによる問題や、記録材にその電荷を付与することによる所期の作用を得られなくなる問題の発生を防止することができる。
又、積載板がアース部材によって電気的に接地可能とされている場合であっても、そのアース部材に関連して、本発明を適用することができ、上記実施例と同様の効果を得ることができる。この場合、積載板は、積載板上の最下位の記録材に接触してこれを除電することができる。従って、斯かる構成の画像形成装置に本発明を適用することによって、記録材供給装置よりも記録材の移動方向下流側で記録材に付与される電荷が積載板を介してリークすることを防止することができる。
本発明は、上記実施例における画像形成装置が備える画像形成部に相当する画像形成部を単独で有する単色の画像形成部にも適用し得るものである。
1 記録材供給装置
2 カセット(記録材積載装置)
3 トレイ(記録材収納部)
4 給送ローラ(給送部材)
5 積載板(積載部材)
8 分離パット(分離手段)
10 除電手段
11 アース部材
11a アース部材の第1部分
11b アース部材の第2部分
12 欠け歯ギア(給送ローラ、カム部材の駆動系)
13 カム部材
17 カムフォロア
100 画像形成装置
105 転写装置
109 吸着ローラ(吸着手段)
151 搬送ベルト(記録材担持体)
A 画像形成装置本体
B プロセスカートリッジ
P 記録材
S 画像形成部(画像形成手段)
2 カセット(記録材積載装置)
3 トレイ(記録材収納部)
4 給送ローラ(給送部材)
5 積載板(積載部材)
8 分離パット(分離手段)
10 除電手段
11 アース部材
11a アース部材の第1部分
11b アース部材の第2部分
12 欠け歯ギア(給送ローラ、カム部材の駆動系)
13 カム部材
17 カムフォロア
100 画像形成装置
105 転写装置
109 吸着ローラ(吸着手段)
151 搬送ベルト(記録材担持体)
A 画像形成装置本体
B プロセスカートリッジ
P 記録材
S 画像形成部(画像形成手段)
Claims (16)
- 記録材に画像を形成して出力する画像形成装置に用いられる記録材供給装置において、
記録材を収納する収納部と、
前記収納部から記録材を給送する給送部材と、
前記給送部材により給送される記録材の電荷を除電部において除去するための除電手段と、
前記除電手段を電気的に接地することを可能とするアース部材と、
前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記除電部を通過した後に、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段と、
を有することを特徴とする記録材供給装置。 - 前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の後端が前記除電部を通過するまでの間は、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項1に記載の記録材供給装置。
- 前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記除電部より下流側における記録材への電荷付与部に到達する前に、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材供給装置。
- 更に、前記供給部材により給送される記録材同士を分離する分離手段を有しており、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記分離手段による記録材の分離部を通過した後に、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の記録材供給装置。
- 前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、前記給送部材の記録材給送動作と連動して動作するスイッチ機構を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の記録材供給装置。
- 前記スイッチ機構は、電気的に導通又は非導通の状態を切り換え可能に分割された前記アース部材の第1部分と第2部分との少なくとも一方に作動的に結合された、カム部材とカム被作動部材とを有し、前記カム部材が前記給送部材と連動して前記カム被作動部材を作動させ、該カム被作動部材が前記第1部分と前記第2部分との少なくとも一方を移動させて、前記第1部分と前記第2部分との間の電気的な導通又は非導通の状態を切り換えることを特徴とする請求項5に記載の記録材供給装置。
- 前記除電手段は、記録材に接触して記録材から電荷を除去することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の記録材供給装置。
- 記録材に画像を形成して出力する画像形成装置において、
記録材を収納する収納部と、前記収納部から記録材を給送する給送部材と、前記給送部材により給送される記録材の電荷を除電部において除去するための除電手段と、前記除電手段を電気的に接地することを可能とするアース部材と、前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記除電部を通過した後に、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段と、を有する記録材供給装置と、
前記記録材供給装置により給送された記録材に画像を形成する画像形成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の後端が前記除電部を通過するまでの間は、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記除電部より下流側における記録材への電荷付与部に到達する前に、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
- 前記記録材供給装置により給送された記録材を、記録材の移動方向において前記除電部より下流側において静電的に吸着して、前記画像形成手段へと搬送する記録材担持体を有することを特徴とする請求項8〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 更に、前記記録材供給装置により給送された記録材に電荷を付与して前記記録材担持体に吸着させる吸着手段を有し、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が、前記吸着手段による記録材への電荷付与部に到達する前に、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記記録材供給装置は更に、前記供給部材により給送される記録材同士を分離する分離手段を有しており、前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、少なくとも前記給送部材により給送される記録材の移動方向の先端が前記分離手段による記録材の分離部を通過した後に、前記アース部材の電気的導通を断絶することを特徴とする請求項8〜12のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記アース部材の電気的導通を断絶する手段は、前記給送部材の記録材給送動作と連動して動作するスイッチ機構を有することを特徴とする請求項8〜13のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記スイッチ機構は、電気的に導通又は非導通の状態を切り換え可能に分割された前記アース部材の第1部分と第2部分との少なくとも一方に作動的に結合された、カム部材とカム被作動部材とを有し、前記カム部材が前記給送部材と連動して前記カム被作動部材を作動させ、該カム被作動部材が前記第1部分と前記第2部分との少なくとも一方を移動させて、前記第1部分と前記第2部分との間の電気的な導通又は非導通の状態を切り換えることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
- 前記除電手段は、記録材に接触して記録材から電荷を除去することを特徴とする請求項8〜15のいずれかの項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006263634A JP2008081257A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 記録材供給装置及び画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006263634A JP2008081257A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 記録材供給装置及び画像形成装置 |
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JP2008081257A true JP2008081257A (ja) | 2008-04-10 |
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ID=39352492
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JP2006263634A Pending JP2008081257A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 記録材供給装置及び画像形成装置 |
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JP (1) | JP2008081257A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015151199A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 株式会社リコー | シート搬送装置および画像形成装置 |
-
2006
- 2006-09-27 JP JP2006263634A patent/JP2008081257A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015151199A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 株式会社リコー | シート搬送装置および画像形成装置 |
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