JP2008081083A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の好みに応じた位置および姿勢に座席を移動することができるようにする。
【解決手段】フロントシート15の前部を上下動させるフロントリンク17とフロントシート15の後部を上下動させるリヤリンク18とを備え、第1モータ34と第2モータ35で個別にフロントリンク17とリヤリンク18とを駆動できるようにする。フロントリンク17はメインリンク17Aとサブリンク17Bとからなる。メインリンク17Aには部分ギヤ17aと第1ピニオン67を介して第1モータ34から動力伝達され、サブリンク17Bは部分ギヤ18aと第2ピニオン65を介して第2モータ35から動力伝達される。第1モータ34と第2モータ35の駆動量は自動二輪車の車速に応じて座席位置記憶部72から読み出される情報に基づいて駆動量計算部74で計算される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車に関し、特に、利用者の体格や車両速度に応じた位置や傾斜姿勢に座席を移動することができる自動二輪車に関する。
座席を移動させて乗員の運転姿勢を調整することができる車両が知られている。例えば、特公昭63−43273号公報に記載された座席位置調整装置では、初期設定として、走行前に乗員が着座して座席を前後に移動させ、体格に合った最前端位置と最後端位置を記憶する。そして、走行時には、記憶された前記位置の範囲内で車速に応じて座席を前後させる。座席の駆動手段として空圧または油圧駆動シリンダを含む空圧・油圧回路が採用されている。
特公昭63−43273号公報
特許文献1に記載された座席位置調整装置は、座席を前後に移動できるだけなので、容易に好みの位置や姿勢をとることについては難点がある。例えば、自動二輪車では車速に応じて乗員の運転姿勢つまり前後の傾斜も最適にしたいという要望がある。また、座席駆動手段としての空圧・油圧回路は、シリンダ、コンプレッサ、バルブ等多数の部品を使用するので、自動二輪車のような小型車両ではスペースの確保が容易でないという課題がある。さらに走行前の初期設定は乗員が実際に着座して座席を前後移動させるので、煩雑であり改善の余地がある。
本発明の目的は、車両の前後方向だけでなく、高さ方向や傾斜姿勢も変更することにより、ヒップポイントつまり着座位置を動かすことなく、容易に好みの運転姿勢に調整することができ、かつ省スペースおよび初期設定の簡便化を図ることができる自動二輪車を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、乗員用の座席の前部を上下させる前部駆動機構と、前記座席の後部を上下させる後部駆動機構と、前記前部駆動機構を駆動する前部モータと、前記後部駆動機構を駆動する後部モータと、前記前部モータおよび前記後部モータのそれぞれに駆動量を指示する制御部とを具備した点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記前部駆動機構が、上下方向に揺動可能なフロントリンクと、前記前部モータの回転を該フロントリンクに伝達する前部歯車機構とからなり、前記後部駆動機構が、上下方向に揺動自在なリヤリンクと、前記後部モータの回転を該リヤリンクに伝達する後部歯車機構とからなるとともに、前記フロントリンクおよびリヤリンクの一方が、対応の前記歯車機構を介して上下方向に揺動自在に設けられたメインリンクと、該メインリンクに対して前後揺動自在に一端が連結され、他端が前記座席に対して連結されたサブリンクとからなる点に第2の特徴がある。
また、本発明は、座席の目標位置を車速と関連して記憶する座席位置記憶手段と、車速に応じて前記座席位置記憶手段から読み出された座席の目標位置および現在の座席位置に基づいて前記前部モータおよび前記後部モータそれぞれの駆動量を計算する駆動量計算手段とを具備した点に第3の特徴がある。
また、本発明は、車両走行中に前記前部モータおよび前記後部モータに駆動信号を与えて座席を移動させる座席移動指示手段と、移動されて決定された座席の位置を、その時の車速に関連づけて前記座席位置記憶手段に記憶する座席位置登録手段とを具備した点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記座席位置記憶手段が、カード状記憶媒体であり、前記座席位置登録手段が、前記カード状記憶媒体へ座席位置を車速に関連づけて記憶する書き込み手段と、前記カード状記憶媒体に書き込まれた車速に関連づけた座席位置を読みとる手段としての機能を有する点に第5の特徴がある。
また、本発明は、車幅方向の両側で車体前後方向に延在されて前記座席の下方に設けられた左右一対のシートレールを有し、前記フロントリンクおよびリヤリンクと前記前部モータおよび前記後部モータとが、前記シートレールに沿って配置されている点に第6の特徴がある。
また、本発明は、前記前部駆動機構および前記前部モータが車幅方向両側にそれぞれ1組づつ設けられている点に第7の特徴がある。
さらに本発明は、前記座席の前方に隣接して配置される燃料タンクが、車両の後方に向かって下り傾斜となっている面を有する表面形状をなしている点に第8の特徴がある。
第1の特徴を有する本発明によれば、前部駆動機構および後部駆動機構を個別に駆動して乗員の座席の前部および後部を上下動させられるので、座席の前部および後部を同様に上下させれば、座席は姿勢を変えずに上下する。また、前部および後方の上下移動量を互いに異ならせば、前後方向のみならず、三次元で座席の姿勢を自在に変えることができる。
第2の特徴によれば、フロントリンクのメインリンクおよびリヤリンクの揺動角度が互いに異なるように駆動すると、互いの揺動角度の差によるメインリンクとリヤリンクとの距離の変化を補償するようにサブリンクが揺動する。その結果、メインリンクとサブリンクを接続している枢軸と座席までの距離の変化がメインリンクだけを揺動させた場合の距離の変化と比べて大きくなる。したがって、フロントリンクおよびリヤリンクを揺動させたときの座席の前傾および後傾角度の変化量が大きくなり、迅速に座席を所望の位置および姿勢に移動できる。
第3の特徴によれば、車速に応じた好ましい座席位置と姿勢を得ることができる。
第4の特徴によれば、実際に走行したときの車速を感じながら調整した適正な座席位置と姿勢を記憶させることができるので、その座席位置と姿勢を車速に応じて読み出し、座席位置と姿勢の調整に使用することができる。
第5の特徴によれば、カード状記憶媒体にこの記憶媒体所有者の運転に適切な座席位置と姿勢を記憶し、読み出すことができるので、この記憶媒体を車両に装着するだけで容易に初期設定をすることができる。
第6の特徴によれば、シートレールに沿って配置されるので、一対のシートレール間のスペースを有効に使用して、ラッゲージスペースを残すことができる。
第7の特徴によれば、荷重分担割合が大きい座席の前部を二つのモータで駆動できる。
第8の特徴によれば、燃料タンクの傾斜面を、座席移動の際の座席前部のガイド面として利用することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る座席移動機構付きの自動二輪車を示す側面図である。なお、本実施形態では、自動二輪車を例に説明するが、本発明は、自動二輪車に限らず、鞍乗り型車両全般にも適用することができる。
図2の自動二輪車1は、複数のチューブからなる車体フレームを備える。車両前部に位置して、ステアリングステム(図示せず)を回動自在に支持するヘッドパイプ2が後傾姿勢で設けられる。ヘッドパイプ2の上部にはアッパーチューブ4の前端が接合され、ヘッドパイプ2の下部にはアンダーチューブ5の前端が接合される。アンダーチューブ5は、ヘッドパイプ2との接合部から一旦下方に延び、さらに後方寄りで後方上向きに延びたU字形を有している。アッパーチューブ4は、ヘッドパイプ2との接合部から後方に延び、さらに後方寄りで下方に折れ曲がり、アンダーチューブ5の後部立ち上がり部に会合する。アッパーチューブ4とアンダーチューブ5とは、会合部で互いに接合される。
アッパーチューブ4およびアンダーチューブ5は車両の左右にそれぞれ設けられて対をなしている。左右一対のアッパーチューブ4は、折れ曲がり部のやや下で車幅方向に延在するクロスチューブ6によって互いに連結されている。そして、クロスチューブ6には、後方に延長されるリヤチューブ7の前端が接合される。リヤチューブ7は、クロスチューブ6との接合部から後方にほぼ水平に延びた前部分と、その水平部分からやや上方に延びる後部分とを有し、この前部分から後部分へ折れ曲がる部分にアンダーチューブ5の後端が会合して互いに接合される。
ヘッドパイプ2の上下にはトップブリッジ8とボトムブリッジ9とが設けられ、ヘッドパイプ2を貫通するステアリングステムの上下がそれぞれに連結される。フロントフォークパイプ10は、ボトムブリッジ9を貫通し、上端がトップブリッジ8に連結される。フロントフォークパイプ10は図示しないダンパを介してフロントフォーク11に連結され、フロントフォーク11の下部には前輪12が軸支される。トップブリッジ8には、先端にグリップ13aを備えたハンドル13が連結される。
アッパーチューブ4を跨いで燃料タンク14が配置される。左右一対のアッパーチューブ4は、燃料タンク14が跨げるように、前記クロスチューブ6が接合される位置までは、互いの間隔が狭くなっており、クロスチューブ6より後方で車幅方向に拡張されている。リヤチューブ7上には運転者用座席(以下、「フロントシート」という)15と同乗者用座席(以下、「リヤシート」という)16とが配置される。リヤシート16はリヤチューブ7上に固定的に取り付けられるが、フロントシート15は、フロントリンク17とリアリンク18を含む座席移動機構(詳細は後述)によって、位置および姿勢を調節可能に取り付けられる。
アンダーチューブ5には、支軸19が設けられ、この支軸19によってスイングアーム20が上下方向に揺動自在に支持される。スイングアーム20の後部には駆動輪としての後輪21および従動スプロケット22を支持する支軸23が設けられる。リヤチューブ7とスイングアーム20とはリヤサスペンション24で連結される。
燃料タンク14と、アッパーチューブ4と、アンダーチューブ5とで囲まれた空間にはエンジン25、変速機26、減速機27、およびエアクリーナ28等が搭載される。減速機27の出力軸に連結された駆動スプロケット29と従動スプロケット22との間は駆動チェーン30で連結される。
続いて、前記座席移動機構を詳細に説明する。図1は、座席移動機構の側面図、図3、図4、図5は座席移動機構を含む車体フレーム後部の斜視図である。これらの図において、同一または同等部分は同符号で示す。図3において、クロスチューブ6に前端が接合された左右一対のリヤチューブ7は、前部クロスプレート31と後部クロスプレート32とによって互いに接合される。平面視で、これら前部クロスプレート31および後部クロスプレート32と、一対のリヤチューブ7とで囲まれた領域(以下、「機構設置領域」という)に座席移動機構33が設置される。
座席移動機構33は、機構設置領域の前部に配置された前部モータとしての第1モータ34および第1モータ34で駆動されるフロントリンク17と、機構設置領域の後部に配置された後部モータとしての第2モータ35および第2モータ35で駆動されるリアリンク18とを備える。フロントリンク17はメインリンク17Aとサブリンク17Bとからなり車幅方向左右に一対設けられる。リヤリンク18も車幅方向左右に一対設けられる。フロントシート15は、サブリンク17Bの一端とリアリンク18の一端に連結され、座席移動機構33を介してリヤフレーム(シートレール)7に載置される。この例では、左右一対のフロントリンク17は左右を個別に駆動力を与えることができるように、第1モータ34に加えて、車体左側のフロントリンク17を駆動する第3モータ36を第2の前部モータとして設けているが、左右のフロントリンク17を単一のモータで駆動するようにしてもよい。
右側のリヤフレーム7には、車体幅方向中心に向けて水平に張りだしたステー37,38,39および40が溶接されており、左側のリヤフレーム7には、同様に、ステー41,42および43が溶接されている。右側前方のステー37,38上にはボルト44,44で第1モータ保持プレート45が取り付けられ、右側後方のステー39,40上にはボルト46,46で第2モータ保持プレート47が取り付けられる。同様に、左側のリヤフレーム7のステー41,42および43には、ボルト48,48で第3モータ保持プレート49が取り付けられる。
第1モータ保持プレート45には、該第1モータ保持プレート45に垂直な面を有するブラケット50がボルト51,51で取り付けられ、このブラケット50の前記垂直な面に第1モータ34が取り付けられる。またブラケット50は、メインリンク17Aを揺動自在に支持する支軸(後述)を有しており、この支軸の延長部には、この支軸の回動角度つまりメインリンク17Aの揺動角度を検出する角度センサ52が設けられる。
第3モータ保持プレート49には、該第3モータ保持プレート49に垂直な面を有するブラケット53がボルト54,54で取り付けられ、この垂直な面には第3モータ36が取り付けられる。さらに、ブラケット53は車体後方に延長されており、その後端部は、リヤリンク18を揺動自在に軸支するための一方の軸受となるボス55になっている。
ブラケット50の前部に回動自在に支持された右側のメインリンク17Aと、ブラケット53の前部に回動自在に支持された左側のメインリンク17Aは、クロスロッド56,57で互いに連結されている。サブリンク17B,17Bは他端つまりフロントシート15と連結される側とは反対側の端部でメインリンク17A,17Aに対して回動自在に連結される。
第2モータ保持プレート47には、該第3モータ保持プレート47に垂直な面を有するブラケット58がボルト59,59で取り付けられ、この垂直な面には、第2モータ35が取り付けられる。さらに、ブラケット58の前部には前記ボス55と協働してリヤリンク18の支軸60を回動自在に支持する軸受となるボス61が形成されている。支軸60の延長部にも該支軸60の回動角度つまりリヤリンク18の揺動角度を検出する角度センサ62が取り付けられる。
ブラケット58の、第2モータ35が取り付けられている面とは反対側の面には、軸受プレート64がボルト63,63で取り付けられる。ブラケット58を貫通して第2モータ35の出力軸が軸受プレート64側に突出しており、その突出した先端が軸受プレート64で支持される。第2モータ35の出力軸には、第2ピニオン(第1ピニオンは後述する)65が取り付けられており、この第2ピニオン65は、車体右側に配置されたリアリンク18の、支軸60に対して車体後方側に形成された部分ギヤ18aとかみ合う。リヤリンク18には、支軸60を中心とする部分円弧状の係合スロット18bが形成されており、ブラケット58には、この係合スロット18bに係合してリヤリンク18の揺動角度の限界を規定する角度リミッタとしてのピン66が立設される。
メインリンク17A,17Aも、それぞれ第1モータ35および第3モータ36の出力軸のピニオンに対してかみ合う部分ギヤ17a(図4参照)を有している。
図4は、フロントリンク17およびリヤリンク18が下限まで下がっている状態を示す図であり、リヤリンク18の係合スロット18bの下方側にピン66が係止している。フロントリンク17も同様に下限まで下がっている。なお、図4では、煩雑を回避するため主要な部品や部材にのみ符号を付しており、サブリンク17Bも図示を省略している。
図5は、図3にフロントシート15の下部と連結されるシートブラケットを付加した図である。図5において、シートブラケット68はサブリンク17B,17Bに跨り、該サブリンク17B,17Bに対してボルト69によって回動自在に取り付けられた前部分68aと、リヤリンク18,18によって左右から挟まれて図示しないボルトでリヤリンク18,18に対して回動自在に取り付けられた後部分68bとを有する。前部分68aの上には、フロントシート15の下面前部に固定されるシート受け部材70が取り付けられる。フロントシート15の下面後部は前記シートブラケット68の後部分68bに取り付けられる。
上記構成の座席移動機構33の動作を説明する。図1において、実線で示す位置にフロントリンク17(メインリンク17Aおよびサブリンク17B)およびリヤリンク18が位置するように、部分ギヤ17aと第1ピニオン67とがかみ合い、部分ギヤ18aと第2ピニオン65とがかみ合うように第1モータ34および第2モータ35が角度センサ52,62の出力に基づいて制御されているとき、フロントシート15は実線で示すように中間の高さに移動されている。なお、第3モータ36を有する場合は、第3モータ36は第1モータと同期して駆動される。
そして、フロントシート15を中間高さから符号15’で示す位置に下げる場合は、フロントリンク17(メインリンク17Aおよびサブリンク17B)およびリヤリンク18が下方の鎖線で示す位置(符号17A’、17B’および18’)になるように、第1モータ34および第2モータ35を制御する。
また、フロントシート15を中間高さから符号15”で示す位置に上げる場合は、フロントリンク17(メインリンク17Aおよびサブリンク17B)およびリヤリンク18が上方の鎖線で示す位置(符号17A”、’17B”および18”)になるように、第1モータ34(第3モータも)および第2モータ35を制御する。
なお、図1は、フロントシート15を上下移動させたときの各リンクの移動位置を示しているが、例えば、第1モータ34(第3モータ36も)を停止したまま、第2モータ35を駆動すると、リヤリンク18の揺動に応じてサブリンク17Bはメインリンク17Aに対して矢印Aのように揺動するので、フロントシート15は、前傾または後傾する。同様に、第2モータ35を停止したまま、第2モータ35(第3モータ36も)を駆動した場合も、メインリンク17Aの揺動に応じてサブリンク17Bはメインリンク17Aに対して矢印Aのように揺動し、フロントシート15は、後部高さをほぼ維持したまま、前傾または後傾する。
また、第1モータ34(第3モータ36も)と第2モータ35とを同期させず、それぞれ、任意の角度だけ駆動させて、その駆動角度に応じてメインリンク17Aとリヤリンク18を回動させれば、任意の姿勢や高さにフロントシート15を移動させることができる。
図6は、フロントシート15の位置および姿勢のバリエーションを示す図である。図6(a)は、図4に示した位置にメインリンク17Aおよびリヤリンク18が駆動されている状態を示し、フロントシート15はほぼ水平状態で最下位置まで下がっている。図6(b)では、メインリンク17Aおよびリヤリンク18は中間位置に移動されていて、フロントシート15はほぼ水平のまま中間高さに移動されている。図6(c)では、メインリンク17Aおよびリヤリンク18は最上位置に移動されていて、フロントシート15はほぼ水平のまま最大高さに移動されている。
そして、図6(d)では、メインリンク17Aが中間位置にあって、リヤリンク18が上がった位置に移動されており、フロントシート15は後部を最大高さにほぼ維持して、前部が下がった前傾姿勢に調節されている。
なお、図6に示すように、フロントシート15の前端面は高さや姿勢によっては、前方の燃料タンク14と重なるので、燃料タンク14との最大重なり量の位置や姿勢のとき、燃料タンク14の後部上面の外形と一致するようにフロントシート15の前面を凹形状(凹部底面を点線15’で示す)とするのがよい。このような凹形状を有しているフロントシート15は、前傾時に燃料タンク14で支えられる。
また、燃料タンク14とフロントシート15の前端面とが重なったときに、フロントシート15が後方に退避できるように座席移動機構33の各リンクの節の嵌め合いを緩くしておき、フロントシート15の上下移動やそれに伴う前後動を、燃料タンク14の表面をガイドとして行うようにしてもよい。
図7は、座席移動機構33の制御部の要部機能を示すブロック図である。自動二輪車1は、車速検出部69を有している。車速検出部69は、減速機の最終段ギヤ等、エンジンで回転される回転部材の外周に対向して配置される周知の車速センサである。制御部80は、入力インタフェース71と、座席位置記憶部72と、目標リンク角度記憶部73と、駆動量計算部74と、モータ駆動部75とを有する。制御部80は、CPUおよびその周辺装置であるメモリやインタフェースを備えたマイクロコンピュータで構成できる。
座席位置記憶部72には、車速と座席位置(姿勢を含む)との関係が予め記憶される。座席位置記憶部72に記憶される座席位置は、予め実験により車速に応じて決定された、フロントシート15の最適位置(および姿勢)である。なお、車速とフロントシート15の最適位置との関係は車速域とフロントシート15の最適位置との関係とするのがよい。車速が細かく変化する毎にフロントシート15がその都度変化するのを防止するためである。例えば、毎時20km〜40kmではポジション「1」、毎時40km〜60kmではポジション「2」、毎時60km〜80kmではポジション「3」を割り付ける。
例えば、ポジションは以下のように設定するとよい。ポジション1では足付き性をよくするためにフロントシートの位置を低い位置になるようにし、ポジション2,3に移動するにつれ、フロントシート15の車両後方への移動量を大きくすることにより、走行時における風抵抗を少なくすることができる。
目標リンク角度記憶部73には、座席位置に応じたメインリンク17Aおよびリヤリンク18の回動角度が予め測定され、記憶される。座席位置記憶部72は、車速検出部69から入力インタフェース71を経由して入力された車速を示す信号に応じて座席位置情報を目標リンク角度記憶部73に入力する。座席位置情報は、メインリンク17Aおよびリヤリンク18の回動角度で代表される。座席位置情報は駆動量計算部74に入力され、駆動量計算部74は、座席位置情報と角度センサ52,62で検出されたメインリンク17Aおよびリヤリンク18の現在の角度との差に従って第1モータ34、第2モータ35、および第3モータ36の駆動量を計算する。
モータ駆動部75は、駆動量計算部74で計算された駆動量に従って駆動信号を第1モータ34、第2モータ35、および第3モータ36に入力する。モータ駆動部75から出力される駆動信号はモータの種類に応じた信号であり、例えば、第1〜第3モータがステッピングモータであれば、駆動量に対応するステップ数のパルス信号である。
座席位置記憶部72に記憶される車速と座席位置との関係情報(マップ)は、一種類ではなく、乗員の体格に応じて複数種類記憶しておき、その中から一つを選択できるようにしてもよい。例えば、フロントシート15を上下する指示を入力する座席調整スイッチと高さセットスイッチ(またはボタン)とを設け、乗員が自動二輪車1に乗車した状態で走行前にフロントシート15を上下する操作をして足つきが良い高さを判断する。そして、好みの高さで高さセットスイッチを操作すると、その時の角度センサ52,62の出力に応じて乗員の体格が判断され、座席位置記憶部72に記憶されたマップから体格に応じた一つが選択されるように構成する。
また、座席位置をより個別の乗員の好みに適合させるため、実際にユーザが乗車して走行中に最適の座席位置を見つけ出し、その座席位置を車速に対応させて座席位置記憶部72に記憶できるようにしてもよい。
例えば、フロントシート15を上下動および傾動させる二つの座席調整スイッチと座席セットスイッチ(またはボタン)とを設ける。走行中に乗員がこの座席調整スイッチを操作して最適の座席位置を選択する。そして、座席位置セットスイッチを操作すると、座席位置記憶部72にその時の車速と座席位置とが記憶されるように構成する。座席位置としては、角度センサ52と角度センサ62で検出された角度を記憶する。座席調整スイッチは上下動および傾動用にそれぞれ設けるのではなく、ジョイスティックを用いてフロントシート15を上下動および傾動させるものとしてもよいし、座席セットスイッチも、ジョイスティックのレバー部に組み込むこともできる。
なお、座席位置記憶部72を制御部80内の記憶手段(EEPROM等)に設定するのではなく、制御部80から独立した記憶手段を座席位置記憶部72としてもよい。例えば、走行中に選択された座席位置を、個々のユーザ専用のIDカード等の外部記憶媒体に記憶させてもよい。乗車時に、このIDカードを自動二輪車1に設ける読み取り・書き込み兼用装置に装着して、前記座席調整スイッチおよび座席セットスイッチを操作することにより、そのユーザに最適な座席位置情報をIDカードに書き込みすることがきる。また、IDカードに一旦書き込まれた最適な座席位置情報は、読み取り機能を使って目標リンク角度記憶部73に入力することができる。また、IDカードは、座席位置情報の専用記憶媒体とするのではなく、スマートカードキー等の機能を併用するカードとするのがよい。
上記実施形態では、フロントリンク17をメインリンクとサブリンクとで構成したが、本発明はこれに限らず、リヤリンク18を、ピニオン65と部分ギヤ18aとを介して第2モータ35で駆動されるメインリンクと、メインリンクに一端が連結され、他端がフロントシート15に連結されるサブリンクとから構成する一方、フロントリンク17はメインリンクのみとし、メインリンクをフロントシート15に連結するようにしてもよい。
また、フロントリンクおよびリヤリンクにいずれもサブリンクを設けず、直接フロントシート15に連結してもよい。但し、この場合は、フロントリンク17およびリヤリンクのいずれか一方は、フロントシート15に対して前後方向に摺動自在であって、かつ回動自在な連結部とする。
なお、フロントシート15の駆動機構はリンク機構に限らず、フロントシート15の前部分と後部分とを独立して上下動できる機構であればよい。
本発明の一実施形態に係る車両の座席移動機構を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両としての自動二輪車を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る座席移動機構を有する自動二輪車の座席上昇位置における要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係る座席移動機構を有する自動二輪車の座席下降位置における要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係る座席移動機構を有する自動二輪車におけるシートブラケット装着状態を示す斜視図である。 座席位置の移動バリエーションの例を示す自動二輪車の要部側面図である。 座席移動機構の制御部の要部機能を示すブロック図である。
符号の説明
1…自動二輪車、 7…リヤチューブ(シートレール)、 14…燃料タンク、 15…フロントシート(乗員座席)、 16…リヤシート、 17…フロントリンク、 17a,18a…部分ギヤ、 17A…メインリンク、 17B…サブリンク、 18…リヤリンク、 34…第1モータ(前部モータ)、 35…第2モータ(後部モータ)、 36…第3モータ(前部モータ)、 52,62…角度センサ、 65…第2ピニオン、 67…第1ピニオン、 70…制御部、 72…座席位置記憶部、 73…目標リンク角度記憶部、 74…駆動量計算部

Claims (8)

  1. 乗員用の座席を可動とした自動二輪車において、
    前記座席の前部を上下させる前部駆動機構と、
    前記座席の後部を上下させる後部駆動機構と、
    前記前部駆動機構を駆動する前部モータと、
    前記後部駆動機構を駆動する後部モータと、
    前記前部モータおよび前記後部モータのそれぞれに駆動量を指示する制御部とを具備したことを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記前部駆動機構が、上下方向に揺動可能なフロントリンクと、前記前部モータの回転を該フロントリンクに伝達する前部歯車機構とからなり、
    前記後部駆動機構が、上下方向に揺動自在なリヤリンクと、前記後部モータの回転を該リヤリンクに伝達する後部歯車機構とからなるとともに、
    前記フロントリンクおよびリヤリンクの一方が、対応の前記歯車機構を介して上下方向に揺動自在に設けられたメインリンクと、該メインリンクに対して前後揺動自在に一端が連結され、他端が前記座席に対して連結されたサブリンクとからなることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 車両の速度を検出する車速センサと、
    座席の目標位置を車速と関連して記憶する座席位置記憶手段と、
    前記車速センサで検出された車速に応じて前記座席位置記憶手段から読み出された座席の目標位置および現在の座席位置に基づいて前記前部モータおよび前記後部モータそれぞれの駆動量を計算する駆動量計算手段とを具備したことを特徴とする請求項1または2記載の自動二輪車。
  4. 車両走行中に前記前部モータおよび前記後部モータに駆動信号を与えて座席を移動させる座席移動指示手段と、
    移動されて決定された座席の位置を、その時の車速に関連づけて前記座席位置記憶手段に記憶する座席位置登録手段とを具備したことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。
  5. 前記座席位置記憶手段が、カード状記憶媒体であり、
    前記座席位置登録手段が、前記カード状記憶媒体へ座席位置を車速に関連づけて記憶する書き込み手段と、前記カード状記憶媒体に書き込まれた車速に関連づけた座席位置を読みとる手段としての機能を有することを特徴とする請求項4記載の自動二輪車。
  6. 車幅方向の両側で車体前後方向に延在されて前記座席の下方に設けられた左右一対のシートレールを有し、
    前記フロントリンクおよびリヤリンクと前記前部モータおよび前記後部モータとが、前記シートレールに沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  7. 前記前部駆動機構および前記前部モータが車幅方向両側にそれぞれ1組づつ設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  8. 前記座席の前方に隣接して配置される燃料タンクを具備し、
    前記燃料タンクが、車両の後方に向かって下り傾斜となっている面を有する表面形状をなしていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の自動二輪車。
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