JP2021185083A - シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗物の高さ方向においてシートの位置を調整するために設けられた位置調整装置をよりコンパクト化し、かつ、より効率よくシートの位置を調整する。【解決手段】高さ方向においてシートの位置を調整するデバイス20が、シートを支持するシート支持プレート30と、シートの位置を調整する際にシート支持プレート30と一体的に回動する回動リンク40と、を有する。シート支持プレート30は、シートに乗員が着座したときに該乗員の臀部の直下に位置する前方部31と、前方部31よりも後側に位置する後方部32と、を有し、回動リンク40は、前後方向において異なる位置に設けられた前側リンク41及び後側リンク42を有する。前側リンク41及び後側リンク42は、前方部31に取り付けられており、前方部31の横幅が後方部32の横幅よりも短い。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物の乗員が着座する鞍乗り型のシートを有するシート装置に係り、特に、乗物の高さ方向においてシートの位置を調整することが可能なシート装置に関する。
自動二輪車等の乗物において鞍乗り型のシート(座席)が可動である構成は、既に知られている。例えば、特許文献1に記載の自動二輪車では、座席の前部を上下させる駆動機構(前部駆動機構)と、座席の後部を上下させる駆動機構(後部駆動機構)と、が設けられている。これらの駆動機構は、駆動モータと、駆動モータの動きに連動するリンクと、を有する。そして、駆動モータが回転し、これに連動する形でリンクが回動することにより、シート各部の高さが変化する。
また、特許文献1の自動二輪車では、座席の前部及び後方に対して駆動機構が別々に設けられている。このため、座席の前部及び後方では、それぞれの高さを独立して調整することが可能となる。この結果、座席の外形を三次元で自在に変更することが可能となる。
特許第4737548号公報
ところで、シートが可動となっている構成では、特許文献1に記載の駆動機構(前部駆動機構及び後部駆動機構)と同様の装置、すなわち、シートの位置を調整させる装置が設けられている。かかる装置は、よりコンパクト化され、さらに、乗物の乗員がシートに着座している状態において効率よくシート位置を調整し得るものであることが望ましい。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗物の高さ方向においてシート位置を調整するために設けられた位置調整装置をよりコンパクト化し、かつ、より効率よくシート位置を調整することが可能なシート装置を提供することである。
前記課題は、本発明のシート装置によれば、乗物の乗員が着座する鞍乗り型のシートと、前記乗物の高さ方向において前記シートの位置を調整する位置調整装置と、を有し、前記位置調整装置は、前記シートを載せた状態で前記シートを支持する板状の支持部材と、前記シートの位置を調整する際に前記支持部材と一体的に回動する回動リンクと、を有し、前記支持部材は、前記シートに乗員が着座したときに該乗員の臀部の直下に位置する前方部と、前記乗物の前後方向において前記前方部よりも後側に位置する後方部と、を有し、前記回動リンクは、前記前後方向において異なる位置に設けられた前側リンク及び後側リンクを有し、前記前側リンク及び前記後側リンクは、前記前方部に取り付けられており、前記乗物の横幅方向における前記前方部の幅は、前記横幅方向における前記後方部の幅よりも短いことにより解決される。
上記のように構成された本発明のシート装置では、シートを載せた状態でシートを支持する板状の支持部材の前方部に、前側リンク及び後側リンクが組み付けられている。また、前方部は、シートに乗員が着座したときに当該乗員の臀部の直下に位置している。これにより、シート位置を調整する際には、乗員の臀部が乗った前方部を各回動リンクの回動動作に連動させて動かすことになる。この結果、シート位置の調整がより効率よく(スムーズに)行われるようになる。
さらに、乗物の横幅方向における前方部の幅は、板状部材の後方部の幅よりも短くなっている。これにより、回動リンクが取り付けられた支持部材の前方部周りを省スペース化(コンパクト化)することが可能となる。
また、上記のシート装置において、前記シートは、底部をなすボトムプレートを有し、該ボトムプレートは、爪状に延出した爪状部と、前記支持部材に固定される2つの被固定部を備え、前記支持部材の前端部には、前記爪状部と係合する前側係合部が設けられ、前記支持部材の後端部には、前記被固定部を固定するために形成された2つの固定部が設けられているとよい。
上記の構成では、シートのボトムプレートに形成された爪状部と2つの被固定部が、それぞれ支持部材の固定部に固定されている。これにより、より少ない固定箇所にてシートを支持部材に固定することが可能となる。
また、より好適には、前記固定部の各々には、前記乗物の車体から前記シートへ振動が伝達するのを抑制するための弾性部材を介して前記被固定部が固定されているとよい。
上記の構成では、シートのボトムプレートに設けられた被固定部が弾性部材を介して支持部材の固定部に固定されている。これにより、乗物の走行中、乗物の車体からシートへ振動が伝達するのを抑制し、シートの乗り心地を向上させることが可能となる。
また、上記のシート装置において、前記シートは、底部をなすボトムプレートを有し、前記ボトムプレートには、突出するように延出した延出部を複数有し、前記支持部材には、前記延出部と係合する係合部が、前記前後方向において異なる位置に、前記延出部と同じ数だけ形成されているとよい。
上記の構成では、シートのボトムプレートに複数形成された延出部が、それぞれ支持部材に設けられた複数の係合部のうち、対応する係合部と係合している。これにより、シートを支持部材に固定する(組み付ける)際に、支持部材に対してシートを位置決めすることが可能となる。この結果、シートが支持部材に適切に固定されるようになる。
また、上記のシート装置において、前記シートは、着座面を有し、前記前方部の、前記高さ方向における前記着座面により近い側の端面が平坦面であり、前記後方部の、前記高さ方向において前記着座面により近い側の端面が、後方に向かうにつれて前記着座面に近づくように傾斜した傾斜面であるとよい。
上記の構成では、前方部の上面(着座面により近い側の面)が平坦面である。これにより、乗員がシートに着座した際に、前方部が当該乗員の荷重を適切に受け止めるようになる。さらに、後方部の上面(着座面により近い側の面)が、後方に向かうに連れて上方に位置するように傾斜した面であるため、乗員の着座姿勢を安定させることが可能となる。
また、より好適には、前記平坦面は、前記高さ方向を法線方向とする平面であるとよい。
上記の構成では、乗員の荷重を受け止める面(平坦面)が乗物の高さ方向を法線方向とする平面となっている。これにより、前方部が乗員の荷重を適切に受け止めるという効果を、より有効に発揮させることが可能となる。
また、上記のシート装置において、前記支持部材は、前記前後方向において前記前方部よりも前側で前記前方部と隣接する隣接部を有し、該隣接部は、前記前後方向の前方に向かうにつれて前記着座面に近づくように傾斜しているとよい。
上記の構成では、支持部材において前方部よりも前側に位置する隣接部が、前方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜している。これにより、乗物の走行速度が減少した際に慣性によって乗員が前方に移動してしまうのを、隣接部によって抑制することが可能となる。
また、上記のシート装置において、前記シートの位置は、第一位置から第二位置までの範囲内において調整され、前記高さ方向において、前記第二位置は、前記第一位置よりも前記乗物が接地している地面から離れた位置であり、前記前側リンク及び前記後側リンクの各々の傾き度合いは、前記シートの位置が前記第一位置から前記第二位置に向かうにつれて変化するとよい。
上記の構成では、前側リンク及び後側リンクの各々の状態が前傾状態から後方に向かって回動することでシートが第一位置から第二位置へ移動する。これにより、比較的簡単な構成にてシートの位置を調整することが可能となる。
また、より好適には、前記前後方向において、前記第二位置は、前記第一位置よりも後方位置であるとよい。
上記の構成では、シートが第一位置から第二位置へ移動する際には斜め後方に移動する。このような移動経路をシートがたどることにより、シートがその周辺機器と干渉してしまう状況を回避し易くなる。また、上記の構成によれば、シート位置を上昇させる際にシートを真上に移動させる構成と比較してシートを移動させ易くなる。
あるいは、前記前後方向において、前記第二位置は、前記第一位置よりも前方位置であってもよい。
上記の構成では、シートが第一位置から第二位置へ移動する際には斜め前方に移動する。このような構成であれば、シートの斜め上方に配置された部材(例えば燃料タンク)とシートとの間のスペースを狭めることができ、結果として、シート装置周辺の外観性(見栄え)が良好なものとなる。
また、上記のシート装置において、前記位置調整装置は、前記支持部材及び前記回動リンクを含む前記位置調整装置の構成機器をユニットとして一体化したものであり、前記乗物の車体に対して着脱可能な状態で取り付けられているとよい。
上記の構成では、位置調整装置を構成する機器がユニットとして一体化されており、乗物の車体に対して着脱可能な状態で取り付けられている。これにより、位置調整装置の取り扱いや交換作業等がより簡単になる。
本発明のシート装置によれば、シート位置の調整がより効率よく行われる。また、回動リンクの取り付けられている箇所周辺が省スペース化される。
また、本発明のシート装置によれば、より少ない固定箇所にてシートを支持部材に固定することが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、乗物の走行中、乗物の車体からシートへ振動が伝達するのを抑制し、シートの乗り心地を向上させることが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、シートを支持部材に固定する際に、支持部材に対してシートを位置決めして適切に固定することが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、乗員がシートに着座した際に当該乗員の荷重を適切に受け止め、また、乗員の着座姿勢を安定させることが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、乗員の荷重を受け止める面(平坦面)が乗物の高さ方向を法線方向とする平面であることで、前方部が乗員の荷重を適切に受け止めて乗員の着座姿勢を安定させるという効果を、より有効に発揮させることが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、乗物の走行速度が減少した際に慣性によって乗員が前方に移動してしまうのを抑制することが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、比較的簡単な駆動機構を用いてシートの位置を調整することが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、シートが第一位置から第二位置に向かって斜め後方に移動することで、シートがその周辺機器と干渉してしまう状況を回避し易くなる。また、シート位置を上昇させる際にシートを真上に移動させる構成と比較して、より簡単にシートを移動させることが可能となる。
また、本発明のシート装置によれば、シートが第一位置から第二位置に向かって斜め前方に移動することで、シートの斜め上方に配置された部材とシートとの間のスペースを狭めることができ、シート装置周辺の外観性が良好なものとなる。
また、本発明のシート装置によれば、位置調整装置の構成機器がユニットとして一体化されており、乗物の車体に対して着脱可能であるため、位置調整装置の取り扱いや交換作業等がより簡単になる。
本発明の一実施形態に係るシート装置を搭載した自動二輪車を示す図である。 車体に取り付けられた状態の位置調整装置を示す図である。 位置調整装置の分解図である。 車体において位置調整装置を取り付けられる部分を示す図である。 シートのボトムプレートが支持部材に係合している状態を示す図である。 シートのボトムプレートが支持部材に固定されている状態を示す図である。 シートの位置が第一位置にあるときの位置調整装置の状態を示す図である。 シートの位置が第二位置にあるときの位置調整装置の状態を示す図である。 シート前端と車体との間に設けられている隙間塞ぎ材を示す模式図である。 シート側部に設けられたカバープレートを示す図である。 図10中のA−A断面を示す図である。 シート装置の制御機構を示すブロック図である。 シート位置調整の自動制御フローの一例を示す図である。 変形例に係るシート位置調整についての説明図である(その1)。 変形例に係るシート位置調整についての説明図である(その2)。 変形例に係る位置調整装置の分解図である。 変形例に係る位置調整装置を車体に取り付ける構成を示す図である。 シート及びその周辺機器の構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは、勿論である。
なお、以下の実施形態では、自動二輪車を「乗物」の一例に挙げて説明する。ただし、これに限定されるものではなく、鞍乗り型のシートを有する乗物において本発明は、適用可能である。
ちなみに、以下の説明において、「前後方向」とは、乗物の前後方向であり、乗物の走行方向と一致する。また、「横幅方向」とは、乗物の横幅方向であり、乗物の乗員から見たときの左右方向と一致する。また、「高さ方向」とは、乗物の高さ方向であり、乗物が水平面上に直立している状態では鉛直方向と一致する。
また、以下の説明中、各機器や各装置の向きや位置等は、特に断る場合を除き、乗物が水平面上に直立している状態での向きや位置等であることとする。
<<本実施形態に係るシート装置の概略構成>>
先ず、本実施形態に係るシート装置(以下、シート装置10)の概略構成について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図1では、図示の便宜上、後述のデバイス20を模式的に図示している。
シート装置10は、図1に図示したように自動二輪車1にセットされて利用される。ここで、自動二輪車1は、後述するデバイス20を備える点を除き、一般的な自動二輪車と同様の構成を有している。
シート装置10は、乗物の乗員が着座する鞍乗り型のシート2を有する。このシート2は、一般的な構成の着座シートであり、その上面に着座面2aを有する。また、シート2は、自動二輪車1の車体3に対して着脱自在な状態で車体3に取り付けられている。具体的に説明すると、車体3には不図示の取り付け孔が形成されており、シート2は、この取り付け孔を利用して車体3に取り付けられ、また、上記の取り付け孔に挿入されたボルトを外すことで取り外し可能である。
シート装置10は、図1に示すように、シート2の直下位置にデバイス20を備えている。このデバイス20は、位置調整装置に相当し、高さ方向においてシート2を調整するものである。より具体的に説明すると、本実施形態に係るシート装置10では、デバイス20の機能によりシート2を高さ方向において移動させることが可能である。これにより、シート着座者である乗員の好みに応じてシート高さを調整したり、自動二輪車1の走行状況に応じて調整したりすることが可能となる。このような機能により、例えば比較的大柄な乗員がシート2に着座した場合、シート位置を上昇させることにより、当該乗員と標準的な体格の乗員との体格差を吸収することができるようになる。
デバイス20は、図2に示すように、自動二輪車1の車体3の所定部位、厳密に説明すると、本来はシート2が取り付けられる部位に取り付けられている。また、デバイス20は、車体3に対して着脱可能な状態で車体3に取り付けられている。より具体的に説明すると、デバイス20は、シート2を取り付けるために車体3に形成された上記の取り付け孔を利用して、車体3に取り付けられる。また、デバイス20は、シート2が組み付け可能に構成されている。そして、本実施形態では、シート2がデバイス20を介して車体3に取り付けられている。すなわち、車体3に取り付けられた状態のデバイス20にシート2が組み付けられることで、シート2が車体3に取り付けられるようになる。
なお、デバイス20については、自動二輪車用の座席シートとして標準的なシート2が組み付け可能である。したがって、デバイス20は、既製品である標準的な自動二輪車1に対して取り付け可能(転用可能)である。そして、既製品である自動二輪車1にデバイス20を取り付けることで、当該自動二輪車1にシート位置調整の機能が付与されるようになる。
<<シート装置10の詳細構成>>
次に、シート装置10のメカ構成について図3乃至図11を参照しながら詳しく説明する。シート装置10は、前述したように、シート2とデバイス20とを有している。デバイス20は、図3に図示の機器(厳密には、シート支持プレート30、回動リンク40、リンク支持プレート50、ベースプレート52及びモータ装置60)によって構成されている。なお、本実施形態において、上述したデバイス20の構成機器は、機器同士が結合されることで一つのユニットをなしている。すなわち、本実施形態に係るデバイス20は、その構成機器をユニットとして一体化したものである。デバイス20の構成については、後に詳しく説明する。
シート2は、一般的な自動二輪車用のシートと同様の構成である。具体的に説明すると、シート2は、図5や図7等に図示のボトムプレート2bを有する。ボトムプレート2bは、シート2の底部をなし、その上に不図示のクッション材が載せられる。そして、ボトムプレート2b上のクッション材が表皮材によって覆われることでシート2が完成する。なお、シート2は、前側席(フロント部)と後側席(リア部)とに分かれている。
また、ボトムプレート2bは、シート2をデバイス20に取り付けるために設けられた部分を複数有している。図5及び図6を参照しながら詳しく説明すると、ボトムプレート2bは、図5に示すように、外側に向かって突出するように延出した延出部を2つ有している。一つの延出部は、ボトムプレート2bの前端から前方に向かって爪状に延出した爪状部2cである。もう一つの延出部は、ボトムプレート2bの底面の後端よりも幾分前側に設けられた後側突起2dである。この後側突起2dは、下方に向かって延出しており、厳密には、後方に向かうほど下方に位置するように傾斜している。
さらに、ボトムプレート2bの後端部には、図6に図示の被固定部2eが設けられている。この被固定部2eは、シート2を後述のシート支持プレート30に取り付けるにあたって当該シート支持プレート30に固定される部分であり、ボトムプレート2bの底面の後部から下方に向かって延出している。なお、本実施形態において、ボトムプレート2bは、被固定部2eを2つ備えている。一方の被固定部2eは、横幅方向におけるボトムプレート2bの一端部に設けられており、もう一方の被固定部2eは、横幅方向におけるボトムプレート2bの他端部に設けられている。
次に、デバイス20の構成について説明する。デバイス20は、図3に示すように、シート支持プレート30、回動リンク40、リンク支持プレート50、ベースプレート52及びモータ装置60を主な構成機器として有する。以下、各機器について説明する。
シート支持プレート30は、板状の支持部材に相当し、その上面にシート2を載せた状態でシート2を支持するものである。このシート支持プレート30は、所定形状にカットされた金属板を図3に図示した形状となるように折り曲げることにより構成されている。
シート支持プレート30の形状について説明すると、シート支持プレート30は、前方部31、後方部32、隣接部33、リンク取り付け部34、固定部35及びL字状部36を有する。前方部31は、シート支持プレート30の前側部分に位置する部分である。そして、自動二輪車1の乗員がシート2に着座した際、前方部31は、乗員の臀部の直下に位置する。つまり、前方部31は、シート支持プレート30において乗員の荷重(着座荷重)を受ける部分である。
より具体的に説明すると、前方部31は、その上面31a(高さ方向においてシート2の着座面2aに近い側の端面)にてシート2のボトムプレート2bを支持する。なお、本実施形態において、前方部31の上面31aは、平坦面であり、より厳密には高さ方向を法線方向とする平面(すなわち、水平面)となっている。このような構成であれば、乗員がシート2に着座した際に、前方部31が乗員の荷重を適切に受け止めるようになる。なお、本実施形態では、前方部31の上面31aが平坦面であることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば湾曲面であってもよい。
後方部32は、前後方向において前方部31よりも後側に位置する部分である。また、後方部32は、後方に向かうにつれて上方に位置するように(換言すると、シート2の着座面2aに近付くように)傾斜している。したがって、後方部32の上面32a(高さ方向においてシート2の着座面2aに近い側の端面)は、後方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜した傾斜面となっている。このような構成であれば、自動二輪車1が走行している間において乗員の臀部が後方に移動するのを後方部32により規制することができ、乗員の着座姿勢を安定させることが可能となる。
また、後方部32は、前後方向において前方部31と連続している。さらに、後方部32は、前方部31よりも幾分幅広となっている。したがって、互いに連続している前方部31及び後方部32は、図3に示すように上方視で略T字形となっている。
隣接部33は、シート支持プレート30において最も前側に位置した部分である。この隣接部33は、前後方向において前方部31よりも前側で前方部31と隣接している。また、隣接部33は、前後方向の前方に向かうにつれて上方に位置するように(換言すると、シート2の着座面2aに近づくように)傾斜している。このような構成であれば、走行状態の自動二輪車1が減速した際に慣性により乗員の臀部が前方に移動するのを隣接部33によって規制することができる。
リンク取り付け部34は、回動リンク40を取り付けるために横幅方向におけるシート支持プレート30の両端部に設けられた部分であり、横幅方向における前方部31の端位置から垂下している。このリンク取り付け部34は、前後方向に延出しており、その前端部分及び後端部分(厳密には、後端よりもやや前側に位置する部分)に、回動リンク40の回動軸を支持する部分が設けられている。
固定部35は、シート2のボトムプレート2bに設けられた被固定部2eを固定しておくために形成された部分であり、シート支持プレート30の後端部(厳密には、後方部32の後端位置)に設けられている。本実施形態において、固定部35は、横幅方向において互いに離れた位置に一対(2つ)設けられている。各固定部35は、横幅方向において後方部32の両端部に設けられている。固定部35については後に詳しく説明する。
L字状部36は、正面視で横向きL字状に屈曲した部分であり、シート支持プレート30の後端部(後方部)において固定部35よりも前方位置に設けられている。本実施形態において、L字状部36は、横幅方向において互いに離れた位置に一対(2つ)設けられている。各L字状部36は、横幅方向において後方部32の両端部に設けられている。そして、各L字状部36は、その上端面にてシート支持プレート30の後端部の側縁部を支持する。
以上までに説明したシート支持プレート30は、シート2の下方位置でシート2を支持する。また、シート支持プレート30の横幅方向の両端部に設けられたリンク取り付け部34には、回動リンク40が組み付けられている。より詳しく説明すると、リンク取り付け部34は、前方部31の横幅方向の両端部に設けられている。また、前方部31の横幅は、後方部32の横幅よりも短くなっている。つまり、シート支持プレート30中、回動リンク40が取り付けられた前方部31のサイズが、後方部32のサイズよりも小さくなっている。この結果、本実施形態では、回動リンク40が取り付けられた前方部31の周辺が省スペース化(コンパクト化)されている。
また、シート支持プレート30は、シート2を支持するために形成された部分を複数有している。より詳しく説明すると、ボトムプレート2bは、前述したように、2つの延出部(具体的には、爪状部2c及び後側突起2d)を有している。シート支持プレート30には、上記の延出部と係合する係合部が、延出部と同じ数だけ形成されている。すなわち、本実施形態では、2つの係合部がシート支持プレート30に形成されている。また、2つの係合部は、前後方向において異なる位置に形成されている。
具体的に説明すると、一つの係合部は、図3に図示の前側係合部37である。この前側係合部37は、ワイヤ部材により構成され、隣接部33の上面の前端部に取り付けられている。具体的に説明すると、前側係合部37を構成するワイヤ部材は、矩形波状に折り曲げられており、図3に示すように、横幅方向中央部に位置する部分が隣接部33の上面から幾分浮き上がっている。そして、シート2をシート支持プレート30に固定するにあたり、前側係合部37が爪状部2cと係合する。具体的に説明すると、図5に示すように、前側係合部37のうち、隣接部33の上面から浮き上がっている部分と隣接部33との隙間内に爪状部2cの先端部が差し込まれることで、前側係合部37が爪状部2cと係合するようになる。
もう一方の係合部は、図3に図示の後側係合部38である。この後側係合部38は、シート支持プレート30において前方部31と後方部32との境界部分に形成された矩形状の孔によって構成されている。そして、シート2をシート支持プレート30に固定するにあたり、後側係合部38が後側突起2dと係合する。具体的に説明すると、図5に示すように、後側係合部38を構成する矩形状の孔に後側突起2dの先端部が差し込まれることで、後側係合部38が後側突起2dと係合するようになる。
以上のように、本実施形態では、シート2をシート支持プレート30に固定する際に上記2つの係合部をボトムプレート2bの延出部のうち、対応する延出部と係合させる。これにより、シート支持プレート30に対してシート2を位置決めし、その上でシート2をシート支持プレート30に固定することが可能となる。
また、シート支持プレート30の後端部には、シート2を固定しておくために形成された固定部35が設けられている。この固定部35は、後方部32の横幅方向両端から外側に延出した舌状の延出部であり、図3に示すように、互いに離れた位置に一対(2つ)設けられている。そして、各固定部35には、ボトムプレート2bの後端部に2つ設けられた被固定部2eのうち、対応する被固定部2eが固定される。
より詳しく説明すると、図6に示すように、固定部35の端面(後方を向いている端面)の上に被固定部2eが載せ置かれ、ネジ等の締結具によって固定部35に被固定部2eが固定される。なお、本実施形態では、被固定部2eがラバーマウントRを介して各固定部35(対応する固定部35)に固定されている。ラバーマウントRは、弾性部材に相当し、自動二輪車1の車体3からシート2へ振動が伝達するのを抑制するために用いられる。
上記の固定構造について図6を参照しながら具体的に説明すると、被固定部2eに形成されたネジ孔に環状のラバーマウントRが嵌合している。そして、固定部35に被固定部2eを固定する際に、ラバーマウントRの中央部に形成された貫通孔と、固定部35に形成されたネジ孔とを連通させ、双方の孔にネジを挿入する。これにより、被固定部2eが固定部35に固定される。そして、すべての被固定部2eが固定部35に固定されることにより、シート2がシート支持プレート30に固定されるようになる。
以上のように本実施形態では、シート2の被固定部2eとシート支持プレート30の固定部35との間にラバーマウントRを介在させた状態で、被固定部2eが固定部35に固定されている。これにより、自動二輪車1の走行中、車体3からシート2へ振動が伝達するのを抑制することが可能となり、結果として乗り心地が向上するようになる。
なお、シート2をシート支持プレート30に固定する(取り付ける)ための仕組みや構造については、上述したものに限定されるものではない。シート支持プレート30に対してシート2を好適に固定し得るものであれば、上記以外の仕組みや構造を利用してもよい。また、シート2を固定するためにシート支持プレート30に形成された係合部や固定部に関し、その数や形成位置については、特に限定されるものではなく、任意に決めてもよい。
回動リンク40は、所定形状に成形された板状部材からなり、シート2の位置を調整する際にシート支持プレート30と一体的に回動する。図3を参照しながら回動リンク40の構成について詳しく説明すると、回動リンク40は、より前側に位置する前側リンク41と、より後側に位置する後側リンク42と、を有する。前側リンク41及び後側リンク42は、それぞれ、横幅方向において隙間を空けて一対(2個ずつ)配置されている。
また、前側リンク41及び後側リンク42は、それぞれ、シート支持プレート30のリンク取り付け部34及びリンク支持プレート50に対して回動可能な状態で取り付けられている。具体的に説明すると、一対の前側リンク41は、それぞれ、側方視でオーバル形状に延出した金属板片からなり、前側リンク41同士の間に配置された前側連結パイプ43によって連結されている。より厳密に説明すると、各前側リンク41の上端部(延出方向一端部)には前側連結パイプ43を挿通させるための円穴が形成され、その縁部には環状のブッシュが嵌合している。そして、ブッシュの貫通孔に前側連結パイプ43の端部が嵌合することで、前側リンク41同士が前側連結パイプ43によって連結されている。
また、前側連結パイプ43の端部は、前側リンク41を貫通して前側リンク41の外側に突出している。一方、リンク取り付け部34の前端部には円穴が形成されており、この円穴に前側連結パイプ43の端部中、前側リンク41の外側に突出した部分が挿入されている。さらに、パイプ末端がフランジ加工されている。これにより、一対の前側リンク41の各々は、前側連結パイプ43を介してリンク取り付け部34に取り付けられるようになる。また、前側連結パイプ43は、リンク取り付け部34に対して回動可能な状態でリンク取り付け部34に組み付けられている。これにより、各前側リンク41の上端部は、シート支持プレート30と一体的に回動することが可能な状態でリンク取り付け部34に支持されていることになる。
また、各前側リンク41の下端部(リンク取り付け部34に支持されている側とは反対側の端部)は、リンク支持プレート50の側壁に対して相対回動可能な状態で当該側壁に支持されている。具体的に説明すると、各前側リンク41の下端部には円穴が形成され、その縁部には環状のブッシュが嵌合している。そして、ブッシュの貫通孔にピボットピンPが嵌合している。また、ブッシュの貫通孔に嵌合したピボットピンPは、リンク支持プレート50の側壁に固定されている。リンク支持プレート50は、正面視で略U字状に成形された金属板からなる部材であり、底壁と底壁から立ち上がった一対の側壁を有する。
以上のように前側リンク41の下端部は、上記のピボットピンPを介してリンク支持プレート50の側壁に支持されている。また、ピボットピンPは、前側リンク41の下端部に取り付けられたブッシュの内周面を摺動することが可能である。換言すると、前側リンク41は、ピボットピンPを回動軸として回動自在である。
以上に説明した支持構造と同様の構成により、一対の後側リンク42がシート支持プレート30のリンク取り付け部34及びリンク支持プレート50に対して回動可能な状態で取り付けられている。具体的に説明すると、一対の後側リンク42は、その間に配置された後側連結パイプ44によって連結されている。また、後側連結パイプ44の端部は、後側リンク42を貫通して後側リンク42の外側に突出している。一方、リンク取り付け部34の後端部には円穴が形成されており、この円穴に後側連結パイプ44の端部中、後側リンク42の外側に突出した部分が挿入されている。さらに、パイプ末端がフランジ加工されている。これにより、一対の後側リンク42の各々は、後側連結パイプ44を介してリンク取り付け部34に取り付けられるようになる。
また、後側連結パイプ44は、リンク取り付け部34に対して回動可能な状態でリンク取り付け部34に組み付けられている。これにより、各後側リンク42の上端部は、シート支持プレート30と一体的に回動することが可能な状態でリンク取り付け部34に支持されていることになる。
また、各後側リンク42の下端部(厳密には、リンク取り付け部34に支持されている側とは反対側の端部)は、リンク支持プレート50の側壁に対して相対回動可能な状態で当該側壁に支持されている。具体的に説明すると、各後側リンク42の下端部には円穴が形成され、その縁部には環状のブッシュが嵌合している。ブッシュの貫通孔にはピボットピンPが嵌合している。また、ブッシュの貫通孔に嵌合したピボットピンPは、リンク支持プレート50の側壁に固定されている。
以上のように後側リンク42の下端部は、上記のピボットピンPを介してリンク支持プレート50の側壁に支持されている。また、ピボットピンPは、後側リンク42の下端部に取り付けられたブッシュの内周面を摺動することが可能である。換言すると、後側リンク42は、ピボットピンPを回動軸として回動自在である。
以上のように構成された前側リンク41及び後側リンク42は、横幅方向に沿う回転軸を中心にして一斉に回動する。この際、各回動リンク40は、シート支持プレート30を連れ回るように回動する。この結果、シート支持プレート30及びシート支持プレート30に支持されたシート2が回動リンク40の回動方向と同方向に回動し、これにより、シート位置(シート高さ)が調整されるようになる。
なお、前側リンク41及び後側リンク42は、前述したように、シート支持プレート30のリンク取り付け部34に取り付けられている。リンク取り付け部34は、リンク取り付け部34の前方部31と同じ位置(前方部31の両脇)に配置されている。また、前方部31は、乗員がシート2に着座している状態において当該乗員の臀部の直下に位置している。このような構成では、シート位置を調整する際、乗員の臀部が乗った前方部31を回動リンク40の回動動作に連動させて動かすことになる。これにより、シート位置の調整がより効率よく(スムーズに)行われることになる。
リンク支持プレート50は、上述したように回動リンク40が回動可能となるように回動リンク40の下端部を支持するものである。なお、リンク支持プレート50は、シート支持プレート30の下方位置、より厳密には前方部31の下方位置に配置されている。
ベースプレート52は、デバイス20を車体3の所定位置(シート取り付け位置)に固定するために設けられた土台であり、デバイス20において最も下方に位置する。ベースプレート52は、所定形状にカットされた金属板を図3に図示の形状となるように折り曲げることで構成されている。また、ベースプレート52の横幅方向の端部には、舌状または矩形状に突出した突出部が複数設けられている。それぞれの突出部は、車体3の所定部位(具体的には、本来シート2を取り付けるために設けられた部分)と対向するように配置されている。また、各突出部にはネジ孔が形成されており、このネジ孔にネジが挿入され、当該ネジの先端部が車体3に締結される。これにより、ベースプレート52を含むデバイス20全体が車体3に固定されている。
モータ装置60は、回動リンク40を回動させるために駆動する装置である。このモータ装置60は、2つの支持ロッド(詳しくは、前側支持ロッド63及び後側支持ロッド64)を介してリンク支持プレート50に支持されている。具体的に説明すると、前側支持ロッド63の両端のうち、一端にはモータ装置60が固定され、他端がリンク支持プレート50の側壁(一対の側壁のうちの一方)にボルト留めされている。また、後側支持ロッド64の両端のうち、一端がリンク支持プレート50の側壁(前側支持ロッド63が固定されている側とは反対側の側壁)にボルト留め、他端にはモータ装置60が固定されている。なお、リンク支持プレート50の側壁の各々には、図3に示すように、支持ロッドを固定するためのロッド固定孔50aが形成されている。
また、モータ装置60は、図3に示すように、モータ本体61と、モータ本体61の回転エネルギーを伝達するための伝達機構62とを備えている。伝達機構62は、モータ本体61の回転に伴って回転するギア輪列(不図示)を有する。ギア輪列の最終段に設けられているギアは、ピニオンギアをなしており、セクタギアと噛み合っている。セクタギアは、一対の後側リンク42のうちの一方に設けられており、厳密には、当該後側リンク42と一体成形されている。
そして、モータ本体61が回転すると、ピニオンギアとセクタギアとの噛み合い位置が変化し、これに伴って後側リンク42が回動し、これに従動する形で残りの回動リンク(すなわち、セクタギアが設けられた後側リンク42と対をなす後側リンク42と、2つの前側リンク41)が同じ向きに回動する。
<<シート装置10の動作例>>
次に、以上までに説明してきたシート装置10の動作例について説明する。シート装置10において、モータ装置60のモータ本体61が回転すると、その回転エネルギーが伝達機構62によって一方の後側リンク42に伝達される。これにより、4つの回動リンク40(すなわち、2つの前側リンク41及び2つの後側リンク42)がシート支持プレート30と一体的に回動する。この結果、シート支持プレート30に支持されたシート2が高さ方向に移動し、結果として、シート位置(シート高さ)が変化する。
以下、図7及び図8を参照しながら、シート2の移動動作について詳しく説明する。シート2は、図7に図示した位置から図8に図示した位置までの範囲内で移動する。換言すると、シート2の位置は、上記の範囲内で調整される。ここで、図7に図示したシート2の位置は、シート2の移動範囲において最も低い位置(最も下側にある位置)であり、以下では、第一位置と呼ぶ。図8に図示したシート2の位置は、シート2の移動範囲において最も高い位置(最も上側にある位置)であり、以下では、第二位置と呼ぶ。高さ方向において、第二位置は、第一位置よりも上方位置、換言すると、第一位置よりも自動二輪車1が接地している地面から離れた位置である。
また、シート2の位置が第一位置にあるとき、図7に示すように、前側リンク41及び後側リンク42の各々の状態が前傾状態にある。これに対し、シート2の位置が第二位置にあるとき、前側リンク41及び後側リンク42の各々の状態は、図8に示すように、シート2の位置が第一位置にあるときよりも前傾角度(傾き度合い)が小さくなった状態にある。つまり、シート2の位置が第一位置にあるときにモータ本体61が回転すると、その時点で前傾状態にある各回動リンク40が後方に回動し始める。そして、シート2の位置が第一位置から第二位置に向かうにつれて、各回動リンク40の前傾角度が徐々に小さくなる。厳密には、前傾角度が徐々に小さくなるように各回動リンク40の状態が漸次的に変化することで、シート2の位置が第一位置から第二位置に向かうようになる。
以上のように本実施形態では、回動リンク40の回動動作に連動する形でシート2が移動し、これによってシート位置が調整される。つまり、本実施形態では、回動リンク40を用いた比較的簡単な構成(すなわち、ハイトリンク機構)によりシート位置を調整することが可能である。
また、回動リンク40の回動動作によってシート2が第一位置から第二位置に向かって移動する際、シート2は、斜め後方に向かって上昇する。すなわち、第二位置は、高さ方向において第一位置の上方位置であり、前後方向において第一位置の後方位置である。このような移動経路であれば、シート2が第一位置から第二位置に向かって移動する際に他の部材(具体的には、燃料タンクT等のようにシート2周辺に配置された部材)と干渉するのを抑制することが可能となる。
シート2が第一位置から第二位置に向かって移動する際の移動向きについては、上述した向き(つまり、斜め後方に上昇する向き)に限定されず、他の向きであってもよい。具体的に説明すると、第二位置が、高さ方向において第一位置の上方位置であり、前後方向において第一位置の前方位置に設定されてもよい。かかる構成(以下、変形例)では、回動リンク40の回動動作(具体的には、各回動リンク40の、後傾状態から前傾状態への状態変化)によって、図14及び図15に示すようにシート2が第一位置から第二位置に向かって斜め前方に上昇することになる。このとき、シート2は、その斜め上方に配置された燃料タンクTに沿って移動する。このような構成であれば、燃料タンクTとシート2との間のスペースを狭めることが可能となり、シート外観を良好なものとすることができる。図14及び図15は、変形例に係るシート位置調整についての説明図であり、図14は、シート2が第一位置にあるときの図であり、図15は、シート2が第二位置にあるときの図である。
上記の移動向きにてシート2を第一位置から第二位置へ移動させる場合、図16及び図17に図示のデバイス(以下、変形例に係るデバイス120)を用いることになる。図16は、変形例に係るデバイス120の分解図であり、図3と対応した図である。図17は、変形例に係るデバイス120を車体に取り付ける構成を示す図であり、図4と対応した図である。
変形例に係るデバイス120は、例えばセクタギアが後側リンク42ではなく前側リンク41に設けられている等、シート2の移動向きの違いに起因して多少の形状変化があるものの、基本的には、前述の構成(シート2が第一位置から第二位置に向かって斜め後方に上昇する構成)と同様の構成となっている。また、変形例に係るデバイス120を構成する各機器についても、回動リンク40の回動向きが前後反転するように構成されている点を除き、前述の構成と同様の構造となっている。このため、図16及び図17に図示した変形例に係るデバイス120の構成部品については、前述した構成の中で対応する機器と同じ符号を付して示すこととした。
ところで、シート2が第一位置から第二位置へ移動したとき、第一位置及び第二位置の間のずれ量に応じた距離だけ、シート2が車体3から離間する。つまり、シート2と車体3との間の隙間が上記のずれ量に応じた分だけ増加する。このようにシート2と車体3との間の隙間が増加してしまうと、当該隙間を通じて異物が入り込んだり、当該隙間から車体3内部が見えてしまって外観性を損ねる虞がある。
これに対して、本実施形態では、シート2と車体3との間の隙間が増加したときに当該隙間を塞ぐことが可能な構成を採用している。具体的に説明すると、本実施形態では、シート2の前端及びこれと対向する部材(例えば燃料タンクT)の間に、隙間塞ぎ材70が設けられている。この隙間塞ぎ材70は、伸縮性を有する生地であり、シート2の前端及びこれと対向する部材の双方に留められている。
また、隙間塞ぎ材70は、シート2が第一位置にあるときには、シート2の前端及びこれと対向する部材の間に挟まれた位置(図9中、実線に示す位置)に配置されている。そして、シート2が第一位置から第二位置に向かって移動すると、シート2の前端及びこれと対向する部材の間の隙間が前後方向において増加する。この際、伸縮性を有する隙間塞ぎ材70は、図9中の破線で示すように、前後方向に伸長して上記の隙間を塞ぐ。これにより、前後方向において上記の隙間が増加したとしても、増加した隙間を覆うことにより、当該隙間がもたらす不具合を回避することが可能となる。
さらに、本実施形態では、図10に示すように、シート2の後端部の側端(横幅方向の端面)にカバープレート71が取り付けられている。このカバープレート71は、高さ方向においてシート2の後端部及び当該後端部の直下に位置する部材(例えば、カウル)の間の隙間を覆い、シート2が移動する際にはシート2と一体的に移動する。また、カバープレート71は、図11に示すように、高さ方向においてカバープレート71の下端がシート2の後端部の下端よりも幾分下側に位置するように配置されている。また、シート2が第一位置にあるとき、カバープレート71は、高さ方向においてシート2の後端部及び当該後端部の直下に位置する部材を跨ぐ位置に配置されている。換言すると、シート2が第一位置にあるとき、カバープレート71の下端は、シート2の後端部の直下に位置する部材(例えば、カウル)の上端よりも幾分下側に位置している。
一方、シート2が第一位置から第二位置に向かって移動すると、シート2の後端部及び当該後端部の直下に位置する部材の間の隙間が高さ方向において増加する。このとき、カバープレート71は、シート2と共に上昇するが、カバープレート71の下端は、依然としてシート2の後端部の直下に位置する部材の上端よりも下方に位置している。つまり、シート2が第二位置にあるときにも、カバープレート71は、高さ方向においてシート2の後端部及び当該後端部の直下に位置する部材(例えば、カウル)を跨ぐ位置にある。この結果、シート2の後端部及び当該後端部の直下に位置する部材の間の隙間が増加したとしても、当該隙間は、側方からカバープレート71によって覆われるようになる。これにより、高さ方向において上記の隙間が増加したとしても、増加後の隙間を覆うことができ、結果として、当該隙間がもたらす不具合を回避することが可能となる。特に、雨天時に雨水が上記の隙間を通じて浸入するのを抑制することが可能となる。
なお、シート2とシート2の前方に位置する機器との間の隙間を塞ぐ部材として、前述の隙間塞ぎ部材70の代わりに、図18に図示した第二のカバープレート(以下、前方カバープレート72)を用いてもよい。図18は、シート2及びその周辺機器(具体的には、燃料タンクT)の構成を示す図である。
前方カバープレート72は、シート2の前端部とシート2の直前位置にある燃料タンクTとの間に配置されている。前方カバープレート72は、図18に示すように略U字状に屈曲しており、燃料タンクTの後端部に取り付けられている。シート2が第一位置にある状態では、前後方向において燃料タンクTとシート2との間に前方カバープレート72が位置している。このとき、シート2の前端部は、前方カバープレート72と隣り合っている。つまり、シート2が第一位置にあるとき、シート2の前端部は、上下方向において燃料タンクTの後端部と重なる位置にある。
一方、シート2が第一位置から第二位置に向かって移動すると、シート2が上昇し、これに伴って、シート2の前端部と燃料タンクTの後端部との間の隙間が増加する。そして、シート2が第二位置に到達した時点においても、尚、シート2の前端部が上下方向において前方カバープレート72と隣り合っている。これにより、シート2が第二位置にある状態においても、前方カバープレート72が上下方向においてシート2と燃料タンクTとの間の隙間を塞いでいる。この結果、シート2の前端部と燃料タンクTの後端部との間の隙間が増加したとしても、増加後の隙間を前方カバープレート72によって覆うことができ、当該隙間がもたらす不具合を回避することが可能となる。
なお、前方カバープレート72は、シート2が第一位置から第二位置に向かう際に斜め後方に上昇する構成、及び、シート2が第一位置から第二位置に向かう際に斜め前方に上昇する構成のいずれにも適用可能である。
<<シート装置10の制御例>>
次に、シート装置10の制御例について説明する。先ず、シート装置10の制御例を説明するにあたり、シート装置10を制御するために用いられる制御機構について図12及び図13を参照しながら説明する。
上記の制御機構は、図12に示すように、コントローラとしてのECU(Electronic Control Unit)80を備えている。このECU80は、車体3の所定箇所に備え付けられており、自動二輪車1の走行速度に応じてシート2の位置を自動制御する。より具体的に説明すると、ECU80は、自動二輪車1の走行速度に応じてモータ装置60を制御する。これにより、回動リンク40の回動向き及び回動量が制御され、結果として、シート位置(シート高さ)が自動二輪車1の走行速度に応じた位置に調整される。
さらに詳しく説明すると、上記の制御機構は、自動二輪車1の走行速度をモニタリングしており、具体的には走行速度検知用のセンサ81を備えている。このセンサ81は、走行速度を検知すると、その検知結果に応じた信号を出力する。ECU80は、センサ81からの出力信号を受信すると、当該信号からセンサ81の検知結果(すなわち、自動二輪車1の走行速度)を特定する。
走行速度の特定後、ECU80は、特定した走行速度と、ECU80に予め記憶された閾値とを比較する。ここで、閾値は2種類あり、一つは、シート2を第二位置に向けて移動させる動作(上昇動作)を実行するか否かを判断する際に用いられる閾値であり、以下、走行時用閾値と呼ぶ。もう一つの閾値は、シート2を第一位置に向けて移動させる動作(下降動作)を実行するか否かを判断する際に用いる閾値であり、以下、減速時用閾値と呼ぶ。
上記2つの閾値について一例を挙げて説明すると、走行時用閾値は、時速70〜90kmの範囲で設定され、本実施形態では時速80kmに設定されている。また、減速時用閾値は、時速30〜50kmの範囲で設定され、本実施形態では時速40kmに設定されている。なお、走行時用閾値及び減速時用閾値については、いずれも上記の値に限定されるものではなく、任意の値に設定することが可能である。
また、本実施形態では、各閾値が事後的に変更可能である。具体的に説明すると、自動二輪車1の所定箇所には不図示の入力手段が搭載されており、かかる入力手段が乗員による閾値の変更操作を受け付けると、ECU80によって閾値が変更後の値へ更新される。このように事後的に閾値を変更することが可能であれば、ユーザ(乗員)の好みに合わせて制御条件が設定されるようになる。
そして、ECU80は、図13に図示の流れに従ってモータ装置60を制御する。具体的に説明すると、自動二輪車1には不図示の操作パネルに搭載されており、この操作パネルには、乗員によりオンオフ操作される操作スイッチ82が備えられている。ECU80は、操作スイッチ82のオンオフに応じて、シート位置調整の実行の有無を切り替える。本実施形態では、操作スイッチ82がオンであるときにのみ、ECU80は、モータ装置60を制御する。すなわち、操作スイッチ82がオンであるときにのみシート位置調整が実行され、操作スイッチ82がオフであるときには実行されない。このように本実施形態では、シート位置調整の実行の有無が操作スイッチ82の操作によって自在に切り替え可能であるので、乗員は、自分の意思でシート位置調整の実行の有無を指定することが可能となる。
そして、操作スイッチ82がオンであるとき(S001でYes)、ECU80は、走行速度を各閾値と対比して所定の条件を満たしているときに、モータ装置60を制御してシート位置を調整する。詳しく説明すると、自動二輪車1が停止状態から走行状態に移行すると、ECU80は、センサ81からの出力信号に基づいて自動二輪車1の走行速度を特定する(S002)。そして、特定した走行速度が走行時用閾値以上となると(S003でYes)、ECU80は、シート2が上昇動作を開始するようにモータ装置60を制御する(S004)。これにより、シート2が第一位置から第二位置に向かって移動し始める。そして、ECU80は、シート2が第二位置に達した時点でモータ装置60を停止する。
一方、自動二輪車1が減速したとき、ECU80は、自動二輪車1の走行速度を特定し(S005)、特定した走行速度が減速時用閾値以下となると(S006でYes)、シート2が下降動作を開始するようにモータ装置60を制御する(S007)。これにより、シート2が第二位置から第一位置に向かって移動する。なお、本実施形態において、ECU80は、走行速度が所定速度まで減速した時点、厳密には自動二輪車1が停止した時点でシート2が第一位置に到達するようにモータ装置60を制御する。
1 自動二輪車(乗物)
2 シート
2a 着座面
2b ボトムプレート
2c 爪状部(延出部)
2d 後側突起(延出部)
2e 被固定部
3 車体
10 シート装置
20 デバイス(位置調整装置)
30 シート支持プレート(支持部材)
31 前方部
31a 上面(平坦面)
32 後方部
32a 上面(傾斜面)
33 隣接部
34 リンク取り付け部
35 固定部
36 L字状部
37 前側係合部(係合部)
38 後側係合部(係合部)
40 回動リンク
41 前側リンク
42 後側リンク
43 前側連結パイプ
44 後側連結パイプ
50 リンク支持プレート
50a ロッド固定孔
52 ベースプレート
60 モータ装置
61 モータ本体
62 伝達機構
63 前側支持ロッド
64 後側支持ロッド
70 隙間塞ぎ材
71 カバープレート
72 前方カバープレート
80 ECU
81 センサ
82 操作スイッチ
120 変形例に係るデバイス(位置調整装置)
P ピボットピン
R ラバーマウント(弾性部材)
T 燃料タンク
前記課題は、本発明のシート装置によれば、乗物の乗員が着座する鞍乗り型のシートと、走行状態に基づいて前記乗物の高さ方向において前記シートの位置を調整する位置調整装置と、前記シートを載せた状態で前記シートを支持する支持部材と、底部をなすボトムプレートと、を有し、該ボトムプレートは、爪状に延出した爪状部と、前記支持部材に固定される2つの被固定部とを備え、前記支持部材の前端部には、前記爪状部と係合する前側係合部が設けられ、前記支持部材の後端部には、前記被固定部を固定するために形成された2つの固定部が設けられることにより解決される。
上記のように構成された本発明のシート装置では、シートのボトムプレートに形成された爪状部と2つの被固定部が、それぞれ支持部材の固定部に固定されている。これにより、より少ない固定箇所にてシートを支持部材に固定することが可能となる。
また、上記のシート装置において、前記位置調整装置は、走行速度に応じて停止状態から走行状態に向けて移動させる上昇動作と、前記走行状態から前記停止状態に向けて移動させる下降動作と、を行うとよい
また、より好適には、前記支持部材は、前記シートに前記乗員が着座したときに該乗員の臀部の直下に位置する前方部と、前記乗物の前後方向において前記前方部よりも後側に位置する後方部と、を有し、前記乗物の横幅方向における前記前方部の幅は、前記横幅方向における前記後方部の幅よりも短く、前記2つの固定部は、前記前方部の幅よりも広い位置に設けられているとよい
また、上記のシート装置において、前記2つの固定部は、前記乗物の横幅方向において前記後方部の両端部に設けられているとよい
また、上記のシート装置において、前記シートの位置を調整する際に前記支持部材と一体的に回動する回動リンクと、を有し、前記位置調整装置は、走行速度に応じて前記回動リンクの回動量を制御する制御機構を備え、前記上昇動作を実行するか否かを判断する際に用いられる走行時用閾値と、前記下降動作を実行するか否かを判断する際に用いる減速時用閾値と、を用いて前記制御機構を制御するとよい
また、より好適には、前記走行時用閾値及び前記減速時用閾値は任意の値に設定することが可能であるとよい
また、上記のシート装置において、前記走行状態及び前記停止状態を前記回動リンクの回動する範囲で任意の位置に設定することが可能であり、操作スイッチのオンオフに応じて、シート位置調整の実行の有無を切り替えるとよい
また、上記のシート装置において、前記位置調整装置は、前記支持部材と前記位置調整装置の構成機器をユニットとして一体化したものであり、前記乗物の車体に対して着脱可能な状態で取り付けられているとよい
また、上記のシート装置において、前記制御機構は、走行速度検知用のセンサを備え、
走行速度に応じてシートの位置を、前記回動リンクを制御して調整されるとよい
また、上記のシート装置において、記シートの前端と前記シートの前端に対向する部材との間に、隙間塞ぎ材が設けられ、前記隙間塞ぎ材は、伸縮性を有する生地であり、前記シートの前端と前記シートの前端に対向する部材との双方に留められているとよい

Claims (11)

  1. 乗物の乗員が着座する鞍乗り型のシートと、
    前記乗物の高さ方向において前記シートの位置を調整する位置調整装置と、を有し、
    前記位置調整装置は、前記シートを載せた状態で前記シートを支持する板状の支持部材と、前記シートの位置を調整する際に前記支持部材と一体的に回動する回動リンクと、を有し、
    前記支持部材は、前記シートに乗員が着座したときに該乗員の臀部の直下に位置する前方部と、前記乗物の前後方向において前記前方部よりも後側に位置する後方部と、を有し、
    前記回動リンクは、前記前後方向において異なる位置に設けられた前側リンク及び後側リンクを有し、
    前記前側リンク及び前記後側リンクは、前記前方部に取り付けられており、
    前記乗物の横幅方向における前記前方部の幅は、前記横幅方向における前記後方部の幅よりも短いことを特徴とするシート装置。
  2. 前記シートは、底部をなすボトムプレートを有し、
    該ボトムプレートは、爪状に延出した爪状部と、前記支持部材に固定される2つの被固定部を備え、
    前記支持部材の前端部には、前記爪状部と係合する前側係合部が設けられ、
    前記支持部材の後端部には、前記被固定部を固定するために形成された2つの固定部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記固定部の各々には、前記乗物の車体から前記シートへ振動が伝達するのを抑制するための弾性部材を介して前記被固定部が固定されていることを特徴とする請求項2に記載のシート装置。
  4. 前記シートは、底部をなすボトムプレートを有し、
    前記ボトムプレートには、突出するように延出した延出部を複数有し、
    前記支持部材には、前記延出部と係合する係合部が、前記前後方向において異なる位置に、前記延出部と同じ数だけ形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート装置。
  5. 前記シートは、着座面を有し、
    前記前方部の、前記高さ方向における前記着座面により近い側の端面が平坦面であり、
    前記後方部の、前記高さ方向において前記着座面により近い側の端面が、後方に向かうにつれて前記着座面に近づくように傾斜した傾斜面であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート装置。
  6. 前記平坦面は、前記高さ方向を法線方向とする平面であることを特徴とする請求項5に記載のシート装置。
  7. 前記支持部材は、前記前後方向において前記前方部よりも前側で前記前方部と隣接する隣接部を有し、
    該隣接部は、前記前後方向の前方に向かうにつれて前記着座面に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項5又は6に記載のシート装置。
  8. 前記シートの位置は、第一位置から第二位置までの範囲内において調整され、
    前記高さ方向において、前記第二位置は、前記第一位置よりも前記乗物が接地している地面から離れた位置であり、
    前記前側リンク及び前記後側リンクの各々の傾き度合いは、前記シートの位置が前記第一位置から前記第二位置に向かうにつれて変化することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート装置。
  9. 前記前後方向において、前記第二位置は、前記第一位置よりも後方位置であることを特徴とする請求項8に記載のシート装置。
  10. 前記前後方向において、前記第二位置は、前記第一位置よりも前方位置であることを特徴とする請求項8に記載のシート装置。
  11. 前記位置調整装置は、前記支持部材及び前記回動リンクを含む前記位置調整装置の構成機器をユニットとして一体化したものであり、前記乗物の車体に対して着脱可能な状態で取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシート装置。
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