JP2008081011A - エアバッグの折り畳み方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
特別な原糸を使用せず、またエアバッグの折り畳みの際に、特殊な設備を用いたり、工程数を増やしたりすることなく、コンパクトに折り畳むことが出来るエアバッグの折り畳み方法を提供する。
【解決手段】
経糸と緯糸が概ね直交する合成繊維織物基布よりなるエアバッグを折り畳む際に、経糸あるいは緯糸の糸目方向に対し、折り目が40〜50°の角度となるように折り畳むことを特徴とするエアバッグの折り畳み方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、車両に装備され車両の衝突事故時、瞬時に膨出して乗員を保護するエアバッグ装置の製造方法に関し、更に詳しくは、エアバッグ装置に収納されるエアバッグをコンパクトに折り畳む方法に関する。
近年、各種交通機関、特に自動車の事故発生の際に、乗員の安全を確保するためのエアバッグ装置が種々開発され、その有用性が認識されて、自動車においては非常に高い割合で装備されるようになってきた。このエアバッグ装置は車輌の衝突などにおける急激な減速状態を検知するセンサー、センサーより信号を受けて高圧ガスを発生するインフレーター、インフレーターからの高圧ガスにより膨出・展開して乗員に与える衝撃を緩和するエアバッグ、及びエアバッグ装置が正常に機能しているか否かを判断する診断回路より構成されている。
エアバッグ装置は、車両に搭乗する乗員の安全を確保することが目的であり、確実に膨出・展開することが何よりも重要な要求項目であるが、そのほかに要求される項目としては、エアバッグ装置のコストダウンや小型化が挙げられる。通常、エアバッグ装置に収納されるエアバッグは、幾段にも細かく折り畳まれたり、あるいはロール状に巻き上げられたりして、その容積を可能な限り小さくする工夫がなされている。
特許文献1では、経糸の延在方向に関する基布の剛軟度が緯糸の延在方向に関する基布の剛軟度よりも20%程度低いことを利用して、経糸の延在方向をエアバッグ折り畳み又はエアバッグ巻き取り方向として規定する方法が開示されている。しかしながらこの方法では、エアバッグの折り畳み方向やエアバッグ巻き取り方向が経糸の延在方向に限定され、カーテン式のエアバッグに関しては好適であるが、運転席用や助手席用エアバッグに関しては満足のいく方法ではない。
特許文献2には、エアバッグを折り畳む前に、予め折り目に対応する予備折り目をエアバッグに賦形して折り畳む方法が提案されている。この方法では折り畳む前に予備折り目を賦形するための工程が増えてしまい、更に、予備折り目を賦形するために凹凸が形成された熱板を用意する必要がある。エアバッグの種類が複数ある場合には、その種類毎に熱板を用意することとなり、コストアップも懸念される。
また、エアバッグのガス注入口周縁と排気口周縁に配置される補強布を別体化することで補強布の面積を小さくして、容易に折り畳めてコンパクトにする方法(特許文献3)も開示されているが、その効果は不十分であると言わざるを得ない。
更に、エアバッグ用布帛に用いる原糸の単糸の断面形状を扁平とすることで、低い通気性と優れた収納性を備えたエアバッグ用布帛を提供しようとする提案もある。例えば、特許文献4では、扁平率が1.5〜8の扁平断面形状をもつ合成繊維マルチフィラメントからなり、交絡数が15個/m以上で、かつ2cN/dtexの張力をかけて緊張処理した後の交絡数が15個/m以下の交絡糸からなるエアバッグ用原糸が開示されている。しかしながら、このような構成のエアバッグ用布帛の場合、扁平断面形状の合成繊維が整然と並んだ状態となっていなければ、低い通気性も優れた収納性も発現し得ない。扁平断面形状の合成繊維が整然と並んだ状態を保ちながらエアバッグ用布帛を製造し、更にはエアバッグを製造することは非常に困難であり、原糸の製造コストとあわせてエアバッグ製造コストを引き上げる結果となってしまう。
特開2006−117123号公報 特開2000−103308号公報 特開平7−144593号公報 特開2002−129444号公報
本発明は、かかる従来のエアバッグ収納性の問題点に鑑み、特別な原糸を使用せず、またエアバッグの折り畳みの際に、特殊な設備を用いたり、工程数を増やしたりすることなく、コンパクトに折り畳むことが出来るエアバッグの折り畳み方法を提供する。
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、合成繊維織物よりなるエアバッグを折り畳む際に、直交する経糸及び緯糸の所謂糸目方向に対し、折り目が40〜50°の角度を持たせた場合に最もコンパクトにエアバッグを折り畳むことが出来ることを見いだし本発明を完成させた。
すなわち、経糸と緯糸が概ね直交する合成繊維織物基布よりなるエアバッグを折り畳む際に、経糸あるいは緯糸の糸目方向に対し、折り目が40〜50°の角度となるように折り畳むことを特徴とするエアバッグの折り畳み方法である。
本発明によれば、特別な原糸を使用せずとも、また、エアバッグの折り畳みの際に、特殊な設備を用いたり、工程数を増やしたりすることなく、コンパクトにエアバッグを折り畳むことができ、エアバッグ装置の小型化を実現することが出来る。
織物基布は、経糸および緯糸が概ね直交する構造を有している。これら経糸および緯糸の方向を糸目方向と呼ぶが、本発明ではこの糸目方向に対して折り目が40〜50°の角度を持つように折り畳むこととなる。経糸と緯糸は概ね直交することから、例えば経糸に対し折り目が40°の角度を持つ場合には、緯糸に対しては50°の角度となる。経糸または緯糸のどちらか一方に対して折り目が40〜50°の角度を持つ場合には、他方の糸に対してもこの要件を満たすことになる。経糸または緯糸の糸目方向に対し、折り目が40°未満、または50°を超える場合には、折り畳んだエアバッグが嵩高くなり収納性が悪くなる。
本発明において合成繊維織物とは、合成繊維糸条を用いて製織される織物を意味する。織物は機械的強度に優れ、厚さを薄くできるという点で優れている。織物の組織は特に限定されるものではないが、経糸と緯糸が概ね直交する組織であることが必要であり、平織、綾織、朱子織およびこれらの変化織などを挙げることができる。なかでも、機械的強度により優れた平織物が特に好ましい。
合成繊維糸条の種類は特に限定されるものでなく、例えば、ナイロン66、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン46などのポリアミド繊維;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維;ポリビニルアルコール繊維;ポリ塩化ビニリデン繊維;ポリ塩化ビニル繊維;アクリルなどのポリアクリロニトリル系繊維;ポリウレタン繊維;芳香族ポリアミド繊維;ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維などを挙げることができる。なかでも、製造が容易で、かつ耐熱性に優れるという理由により、ポリアミド繊維およびポリエステル繊維が好ましく、耐衝撃性に優れ、熱容量が大きいという理由によりポリアミド繊維がより好ましい。これらの合成繊維には、耐熱向上剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤などを含有させてもよい。
糸条の形態は特に限定されるものでなく、例えば、フィラメント糸、紡績糸、混紡糸、混繊糸、交撚糸、捲回糸などを挙げることができる。なかでも、生産性、コスト面、機械的強度に優れ、また、単糸の広がりにより低通気性が得られやすいという理由により無撚あるいは甘撚のフィラメント糸が好ましい。単糸(単繊維ともいう)の断面形状は特に限定されるものでなく、例えば、丸、扁平、三角、長方形、平行四辺形、中空、星型などを挙げることができる。生産性やコストの点では丸断面が好ましく、布帛の厚さを薄くできる為にエアバッグの収納性が更に向上するという点では扁平断面が好ましい。
単糸強度は5.4g/dtex以上であることが好ましく、より好ましくは7.0g/dtex以上である。単糸強度が5.4g/dtex未満であると、エアバッグとしての物理的特性を満足することが困難となる虞がある。
糸条の総繊度は155〜470dtexであることが好ましく、より好ましくは235〜470dtexである。総繊度が155dtex未満であると、布帛の強度を維持することが困難となる虞がある。総繊度が470dtexを越えると、布帛の厚さが増大し、エアバッグの収納性が悪くなる虞がある。
本発明におけるエアバッグ用の基布としては、通気性を抑えるために樹脂によってコーティングがなされた、所謂コーティング布であってもよく、目潰しを行ったり、扁平断面糸を用いたりなどして通気性を抑えコーティングがなされていない、所謂ノンコート布であってもよい。
コーティング布をエアバッグ用の基布とした場合に用いられるコーティング樹脂としては、耐熱性エラストマーがあげられるが、中でもシリコーン化合物が好ましく用いられる。シリコーン化合物は特に限定されるものでなく、例えば、ジメチルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、トリメチルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、メチルシリコーンレジン、メチルフェニルシリコーンレジン、メチルビニルシリコーンレジン、アルキッド変性シリコーンレジン、エポキシ変性シリコーンレジン、アクリル変性シリコーンレジン、ポリエステル変性シリコーンレジンなどを挙げることができる。なかでも、硬化後にゴム弾性を有し、強度、伸び等に優れ、コスト面でも有利という理由によりメチルビニルシリコーンゴム等が好ましく用いられる。
シリコーン化合物は通常市販されているものを用いることができ、そのタイプは、無溶剤型、溶剤希釈型、水分散型など特に限定されない。
本発明においてシリコーン化合物には、シリコーン被膜硬化後の粘着性低減やシリコーン皮膜の補強などの目的で、ポリウレタン化合物、アクリル化合物、ポリエステル化合物など、他の高分子材料を含んでいてもよい。さらに、硬化剤、接着向上剤、充填剤、補強剤、顔料、難燃助剤などの添加剤を含んでいてもよい。
本発明におけるエアバッグの製造方法は、特に制限を受けるものではない。通常エアバッグは複数枚の基布部材からなるが、その接合は縫合による方法であってもよく、また、接着剤による方法や、熱融着による方法であってもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。
収納性の評価は、図1に示す折り畳み仕様によって折り畳み、次いで図2に示す折り畳み仕様によって折り畳んで、荷重1.0kgをかけた状態でエアバッグの厚みを測定してこれをmmの単位で示した。数値が小さいほどコンパクトに折り畳まれた状態であることを表す。
[実施例1]
総繊度450dtexのポリアミド繊維糸条を用いた織密度53本/インチの平織りのノンコート布からなるエアバッグを作成した。エアバッグの仕様は半径700mmの円形のエアバッグであり、外周の縫製径は660mmとした。取付口の補強布の直径は220mmであり、補強布は4枚使用した。このとき、合成繊維織物基布の経糸の糸目方向が図1の補助線Aに対し45°の角度となるように作成している。
[実施例2]
総繊度315dtexのポリアミド繊維糸条を用いた織密度58本/インチの平織りのノンコート布を用いた以外は実施例1と同様にしてエアバッグを作成した。
[実施例3]
総繊度315dtexのポリアミド繊維糸条を用いた織密度63本/インチの平織りの基布に、無溶剤系シリコーン樹脂をコーティングしたコーティング布を用いた以外は実施例1と同様にしてエアバッグを作成した。
[比較例1]
合成繊維織物基布の経糸の糸目方向が図1の補助線Aに対し0°の角度となるようにした以外は実施例1と同様にしてエアバッグを作成した。
[比較例2]
合成繊維織物基布の経糸の糸目方向が図1の補助線Aに対し0°の角度となるようにした以外は実施例2と同様にしてエアバッグを作成した。
[比較例3]
合成繊維織物基布の経糸の糸目方向が図1の補助線Aに対し0°の角度となるようにした以外は実施例3と同様にしてエアバッグを作成した。
Figure 2008081011
エアバッグの折り畳み仕様を示す平面図及び補助線Bにおける断面図である。 エアバッグの折り畳み仕様を示す平面図及び補助線Aにおける断面図である。
符号の説明
1 エアバッグ
A、B 補助線

Claims (1)

  1. 経糸と緯糸が概ね直交する合成繊維織物基布よりなるエアバッグを折り畳む際に、経糸あるいは緯糸の糸目方向に対し、折り目が40〜50°の角度となるように折り畳むことを特徴とするエアバッグの折り畳み方法。
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