JP2008080046A - 吸収性物品の個装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済み吸収性物品を収容する袋部が形成された包装シートを用いた吸収性物品の個装構造において、使用済みの吸収性物品を簡便に袋状部に挿入できるようにする。
【解決手段】透液性表面シート3と裏面シート2との間に吸収体4が介在され、個装状態で包装シート10によって包装された生理用ナプキン1の個装構造において、前記包装シート10は、上側シート材11A、11Bと下側シート材12とを重ねた積層構造とされ、前記上側シート材11A、11Bの中間に長手方向に沿うとともに、包装シート10のほぼ全長に亘る開口部14が形成されることによって袋状となっており、前記ナプキン1は前記包装シート10の上面に長手方向を合わせた状態で載置され、包装シート10と共に折り畳まれ包装されている。新たに装着するためのナプキン1を取り除いた後、使用済みの生理用ナプキン1の廃棄用収納袋として利用できるようになる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、医療用パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品を個装するための個装構造に係り、使用済みの吸収性物品を簡便且つ衛生的に廃棄処理できるようにした吸収性物品の個装構造に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に粉砕パルプ等の紙綿からなる吸収体を介在したものが知られている。そして、この吸収性物品は、製品状態で、個装シートによって個々に包装されている。
前記吸収性物品は、使用後、吸収体に吸収した経血等を隠すように、前記表面シートを内側にして、吸収性物品の長手方向端部から丸めて廃棄処分されていた。しかしながら、そのままの状態では、丸めた吸収性物品の両端部から、前記吸収体に吸収された経血等が外部から視認されるとともに、経血等の臭気が拡散してしまうため、さらにトイレットペーパーやティッシュペーパーなどで幾重にも覆い包んでから廃棄処分されるのが一般的であった。
かかる処分方法では、使用済みの吸収性物品を丸める手間がかかるとともに、丸める作業中に、吸収体に吸収された経血等によって、手や衣服等が汚れるおそれがあった。また、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどを多量に使用するため、資源を無駄遣いしていた。
近年では、包装材の一端に設けられた止着テープによって包装構造が封止されるとともに、該止着テープが長手方向に延長可能になされることによって、生理用ナプキンの使用後、この生理用ナプキンと包装材とを一体に丸めた状態で、止着テープを延長させて止着可能にしたもの(下記特許文献1参照)、包装フィルムの少なくとも一部に袋状部を備え、この袋状部に使用後に丸めるなどしてコンパクト化したナプキンを挿入して、包装フィルムで丸めて処理するようにしたもの(下記特許文献2参照)が提案されている。
特開平9−10259号公報 特開2001−87306号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品の包装構造は、使用済みナプキンと包装材とを一体的に丸めて止着テープで止着したものであるため、包装材の両端部から経血等が見えたり臭気が拡散されるおそれがあった。
また、上記特許文献2記載の個装形態の場合は、挿入口が包装フィルムの長手方向側に向けて開口するもの(短手方向に開口が形成)であり、使用済みのナプキンを挿入しづらいなどの問題があった。また、同文献の段落[0027]には、包装形態として、生理用ナプキンが離型テープ12を介して包装フィルムの上に載置され、この積層状態のまま三つに折り畳まれ、取付テープにより止着されることが記載されているが、この包装形態では三つ折りした側部が封鎖されていないため、ナプキンが不衛生となるなどの問題があった。更に、通常通り、三つ折りした側縁部分をシール封鎖することにした場合には、三つ折りを展開した際にシール封鎖部が破け、袋状部分の一部に開口が生じてしまうなどの問題が発生することになる。
そこで、本発明の第1の課題は、使用済み吸収性物品を収容する袋部が形成された包装シートを用いた吸収性物品の個装構造において、使用済みの吸収性物品を簡便に袋状部に挿入できるようにすることにある。
第2の課題は、包装シートの上に載置され、この積層状態のまま三つに折り畳まれ、折り畳んだ側縁部同士を接合することにより封止するようにした個装構造において、開封時に包装シートの袋状部分の破れを無くすことにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、個装状態で包装シートによって包装された吸収性物品の個装構造において、
前記包装シートは、上側シート材と下側シート材とを重ねた積層構造とされ、前記上側シート材の中間に長手方向に沿うとともに、包装シートのほぼ全長に亘る開口部が形成されることによって袋状となっており、前記吸収性物品は前記包装シートの上面に長手方向を合わせた状態で載置され、包装シートと共に折り畳まれ包装されていることを特徴とする吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項1記載の本発明では、使用済みの吸収性物品を収容するための開口部が、吸収性物品の長手方向に沿うとともに、包装シートのほぼ全長に亘って形成されているため、使用済みの吸収性物品を、折り畳んだり丸めたりすることなく、そのままの状態で、簡便に素早く収納できるため、作業手間が省略できるとともに、手や衣服を汚すことがなくなる。
請求項2に係る本発明として、前記包装シートは、左右一対の上側シート材と、1枚の下側シート材とからなり、前記下側シート材の上面に前記左右一対の上側シート材を重ね合わせた後、前後端縁部及び両側縁部が夫々接合されることにより袋状に構成されている請求項1記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
請求項3に係る本発明として、前記包装シートは、1枚のシート材からなり、両側部分を共に折返し、少なくとも前後端縁部が夫々接合され、必要に応じて両側縁部において上側シート材と下側シート材とが接合され袋状に構成されている請求項1記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項2、3記載の発明は、それぞれ袋状部の形成態様を具体的に列挙したものである。特に、請求項2記載の方法の場合は、上側シート材を下側シート材とは別の部材を使用することが可能であるため、目的に応じた機能性を有するものを任意に選択することが可能となる。
請求項4に係る本発明として、前記裏面シートの外面側にズレ止め粘着剤層が形成され、前記上側シート材の上面において、少なくとも前記ズレ止め粘着剤層に対応する領域に離型処理が施されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項4記載の発明の場合は、上側シート材の上面において、少なくとも前記ズレ止め粘着剤層に対応する領域に離型処理が施されていることにより剥離紙などを省略することができ、低コスト化が可能になる。
請求項5に係る本発明として、前記吸収性物品は、包装シートと共に、長手方向の一方端側を折り畳んだ後、その上に他方端側を折り重ねた三つ折りとされ、前記一方端側の折返し部の両側部において前記包装シート同士が接合された一方端側接合部と、前記他方端側の折返し部の両端部において前記包装シート同士が接合された他方端側接合部とが形成され、前記一方端側接合部の接合強度は、前記他方端側の接合強度と同等以下とされ、前記上側シート材と下側シート材とを接合している両側縁部の接合強度が、前記一方端側接合部及び他方端側接合部の接合強度より大きく設定されている請求項2〜4いずれかに記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項5記載の本発明では、各部分の接合強度を適宜調整することにより、個装状態から包装シートの開封時に、包装シートの破れを防止できるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記一方端側接合部及び他方端側接合部が、前記上側シート材と下側シート材とを接合する両側縁部の接合部より外側に形成されている請求項5記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記一方端側接合部及び他方端側接合部が、前記上側シート材と下側シート材とを接合する両側縁部の接合部より外側に形成されていることにより、万が一、開封時に前記一方端側接合部及び他方端側接合部に破れが生じたとしても、袋状部分の破れを防止することが可能となる。
請求項7に係る本発明として、前記上側シート材及び/又は下側シート材が伸縮性を有する素材で構成されている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項7記載の発明では、前記上側シート材及び/又は下側シート材が伸縮性を有する素材で構成することにより、使用済み吸収性物品を袋状部分に挿入する際に、開口を大きく拡げることができ挿入し易くなる。
請求項8に係る本発明として、前記上側シート材及び/又は下側シート材は、不透明な材料及び/又は印刷が施された材料からなる請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品の個装構造が提供される。
上記請求項8記載の発明では、前記上側シート材及び/又は下側シート材として不透明な材料及び/又は印刷が施された材料を使用することにより、使用済み吸収性物品の着色等を外部から視認できなく、又は視認しづらくなるため、はずかしさ等が軽減されるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、使用済みの吸収性物品を簡便に包装シートの袋状部に挿入できるようになる。また、個装状態で折り畳んだ側縁同士を接合するようにした場合であっても、開封時に包装シートの袋状部分の破れを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔参考的吸収性物品例〕
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断斜視図である。
生理用ナプキン1は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1に示されるように、不透液性裏面シート2(以下、単に裏面シートという。)と、透液性表面シート3(以下、単に表面シートという。)との間に、吸収体4または同図に示されるように、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4が介在した構造となっている。前記吸収体4の周囲においては、前記不透液性裏面シート2と表面シート3とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合されている。なお、前記表面シート3と吸収体4との間に親水性のセカンドシート(図示せず)を配置しても良い。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、綿状パルプからなるものが好ましい。このとき、綿状パルプは、後述する凹状エンボスを施すことを考慮して、130〜200g/m2の目付とすることが好ましい。また、このパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものを使用することもできる。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
図2及び図3に示されるように、生理用ナプキン1の非肌当接面には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図示例では4条のズレ止め粘着剤層6、6…が形成されている。前記ズレ止め粘着剤層6、6…を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
〔吸収性物品の個装構造〕
前記生理用ナプキン1は、図2に示されるように、本発明に係る包装シート10により個装される。この包装シート10は、図3に示されるように、上側シート材11と下側シート材12とを重ねた積層構造とされ、前記上側シート材11の中間に長手方向に沿うとともに、包装シート10のほぼ全長に亘る開口部14が形成されることによって袋状となっており、後述するように、前記生理用ナプキン1は前記包装シート10の上面に長手方向を合わせた状態で載置され、包装シート10と共に折り畳まれ包装されている。
前記包装シート10は、図示例のように、左右一対の上側シート材11A、11Bと、1枚の下側シート材12とからなり、前記下側シート材12の上面に前記左右一対の上側シート材11A、11Bを重ね合わせた後、前後端縁部13a、13b及び両側縁部13c、13dが夫々接合されることにより袋状に構成されているものであってもよいし、1枚のシート材からなり、両側部分を共に折返し、少なくとも前後端縁部13a、13bが夫々接合され、必要に応じて両側縁部13c、13dにおいて上側シート材11A、11Bと下側シート材12とが接合され袋状に構成されている構造としてもよい。
前記前後端縁部13a、13b及び両側縁部13c、13dの接合方法は、エンボス圧着、加熱融着、接着剤等、適宜の封鎖手段の単独または組合せによって接合され封止部(封止線)17が形成されている。
前記上側シート材11A、11Bとの間に、生理用ナプキン1の長手方向に沿ってほぼ全長に亘る開口部14が形成されることによって、使用済みのナプキン1を折り畳むことなく横から簡単に挿入することが可能となる。前記開口部14は、左右の上側シート材11A、11Bが離間、近接又は重ね合わされていてもよい。また、開口部14の位置は、包装シート10の幅方向に中央に限定されることなく、一方の側縁部13c、13d側に偏った位置に形成されていてもよい。
また、前記上側シート材11A、11Bは、少なくとも前記ズレ止め粘着剤層6,6…に対応する領域に離型処理が施されたシート材とされ、剥離材が省略されているが、図4に示されるように、前記ズレ止め粘着剤層6、6…に対応する領域に、開口部14で夫々分割されるように、剥離可能な剥離材16A、16Bを介在させるようにしてもよい。この場合、前記剥離材16A、16Bは、包装シート10と剥離不能に固着されるのが望ましい。場合によっては、前記ズレ止め粘着剤層6、6…を一体的に覆う1枚の剥離材によって覆うようにすることも可能である。この場合は、開口部14を塞がないように、1枚の剥離材と包装シート10とは接合しないようにする。
前記剥離処理としては、ズレ止め粘着剤層6、6…に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布し離型処理を行う。前記剥離材としては前記離型処理を施した紙またはプラスチックシートを用いることができる。なお、特別に離型処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
前記生理用ナプキン1は、図5に示されるように、折り線(1)位置にてナプキン一方端部側(α部)をナプキン中央部(β部)上に折り畳んだならば、折り線(2)位置にてナプキン他方端部側(γ部)を折り畳み、図6に示されるように、包装シート10の開口した側縁部分10a、10aをエンボス圧着、加熱融着、接着剤等、適宜の封鎖手段の単独または組合せによって封鎖(以下、包装シールという。)することによって個装状態とする。また、包装シート10の開口側端縁10bは、好ましくは接着剤により接合した後、タブテープ15により封止する。
本生理用ナプキン1では、個装状態からの開封を行う際に、包装シート10の破れを防止するために、前記上側シート材11と下側シート材12とを接合する両側縁封止部17の接合強度、β部にα部を折り畳んだ側縁部分の包装シール接合強度、及びγ部を折り畳んだ側縁部分の包装シール接合強度を適宜調整するようにしている。具体的には、β部にα部を折り畳んだ側縁部分の包装シール接合強度は、前記γ部を折り畳んだ側縁部分の包装シール接合強度と同等以下とし、前記両側縁封止部17の接合強度が、β部にα部を折り畳んだ側縁部分10aの包装シール接合強度及びγ部を折り畳んだ側縁部分の包装シール接合強度より大きく設定されていることが好ましい。これによって、個装状態のナプキンを開封する際、前記封止部17で破れを生じさせることなく、三つ折り状態から容易に展開できるようになる。
ところで、前記包装シート10の袋状部分を形成するために両側縁部13c、13dに形成した封止部17を、図7に示されるように、前記包装シート10をナプキン1と共に折り畳んだ側縁部分の接合部10a、10aよりも内側位置に形成するようにすれば、万が一、三つ折り状態から展開した際に、前記接合部10a、10aに破れが生じても、包装シート10の袋状部分が維持されるようになる。
次に、使用後の生理用ナプキン1の処理方法について、図8に基づいて詳説する。吸収体4に経血等が吸収された使用後の生理用ナプキン1は、新たに装着するナプキンを取り出した包装シート10内に収納して廃棄処分される。具体的手順は、まず初めに、新たに装着する個装状態のナプキンを展開して、包装シート10を取り外しておく。その後、吸収体4に経血等が吸収された使用後の生理用ナプキン1をショーツから取り外し、そのままの状態で、前記包装シート10の開口部14から包装シート10内に収納する。その後、折り線(1)位置にてナプキン一方端部側(α部)をナプキン中央部(β部)上に折り畳んだならば、折り線(2)位置にてナプキン他方端部側(γ部)を折り畳み、タブテープ15により封止し、その後廃棄処分する。なお、前記α部の長手方向端部より長手方向に丸めてから、タブテープ15により封止するようにしても良い。
ここで、包装シート10は、使用後の生理用ナプキン1の開口部14からの収納を容易にするため、上側シート材11及び/又は下側シート材12が伸縮性を有する素材で構成されるようにすることが望ましい。
また、使用後の生理用ナプキン1を収納した際、外部から経血等の視認を不可能又は視認しづらくするため、包装シート10の上側シート材11及び/又は下側シート材12は、不透明な材料及び/又は印刷が施された材料で構成することが好ましい。
このように、本発明では、包装シート10が袋状に形成されることによって、新たに装着するためのナプキンを取り除いた後、使用後の生理用ナプキン1の廃棄用収納袋として利用できるようになる。このため、従来廃棄処分する際に一般的に行われていたトイレットペーパーやティッシュペーパーなどで幾重にも覆い包む手間及び資源の無駄遣いを無くすことが可能となるとともに、臭気の拡散を抑制でき、さらには吸収体に吸収された体液等を外部から見えなくすることが可能となる。また、使用済みの生理用ナプキン1を収容するための開口部14は、ナプキン長手方向に沿って形成されているため、使用済みの生理用ナプキン1を、折り畳んだり丸めたりすることなく、そのままの状態で、簡便に素早く収納できるため、作業手間が省略できるとともに、手や衣服を汚すことがない。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、前記下側シート材12の上面に前記左右一対の上側シート材11A、11Bを重ね合わせた後、前後端縁部13a、13b及び両側縁部13c、13dを夫々接合することにより袋状に構成したが、包装シート10の両側縁部10c、10dにマチ部を形成するようにすれば、使用済みナプキン1を収容し易くできる。
(2)上記形態例では、側方に突出するウイング状フラップを有しないナプキンに対する適用例を示したが、ウイング状フラップを有するナプキンに対しても同様に適用が可能である。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 生理用ナプキン1の個装状態を示す展開図である。 そのIII−III線矢視図である。 他の形態例に係る生理用ナプキン1の個装状態を示す展開図である。 個装要領を示す斜視図である。 個装状態を示す斜視図である。 他の形態例に係る個装状態を示す斜視図である。 使用済みの生理用ナプキン1の処理要領を示す斜視図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…ズレ止め粘着剤層、10…包装シート、11・11A・11B…上側シート材、12…下側シート材、13a・13b…前後端縁部、13c・13d…側縁部、14…開口部、17…封止部

Claims (8)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、個装状態で包装シートによって包装された吸収性物品の個装構造において、
    前記包装シートは、上側シート材と下側シート材とを重ねた積層構造とされ、前記上側シート材の中間に長手方向に沿うとともに、包装シートのほぼ全長に亘る開口部が形成されることによって袋状となっており、前記吸収性物品は前記包装シートの上面に長手方向を合わせた状態で載置され、包装シートと共に折り畳まれ包装されていることを特徴とする吸収性物品の個装構造。
  2. 前記包装シートは、左右一対の上側シート材と、1枚の下側シート材とからなり、前記下側シート材の上面に前記左右一対の上側シート材を重ね合わせた後、前後端縁部及び両側縁部が夫々接合されることにより袋状に構成されている請求項1記載の吸収性物品の個装構造。
  3. 前記包装シートは、1枚のシート材からなり、両側部分を共に折返し、少なくとも前後端縁部が夫々接合され、必要に応じて両側縁部において上側シート材と下側シート材とが接合され袋状に構成されている請求項1記載の吸収性物品の個装構造。
  4. 前記裏面シートの外面側にズレ止め粘着剤層が形成され、前記上側シート材の上面において、少なくとも前記ズレ止め粘着剤層に対応する領域に離型処理が施されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品の個装構造。
  5. 前記吸収性物品は、包装シートと共に、長手方向の一方端側を折り畳んだ後、その上に他方端側を折り重ねた三つ折りとされ、前記一方端側の折返し部の両側部において前記包装シート同士が接合された一方端側接合部と、前記他方端側の折返し部の両端部において前記包装シート同士が接合された他方端側接合部とが形成され、前記一方端側接合部の接合強度は、前記他方端側の接合強度と同等以下とされ、前記上側シート材と下側シート材とを接合している両側縁部の接合強度が、前記一方端側接合部及び他方端側接合部の接合強度より大きく設定されている請求項2〜4いずれかに記載の吸収性物品の個装構造。
  6. 前記一方端側接合部及び他方端側接合部が、前記上側シート材と下側シート材とを接合する両側縁部の接合部より外側に形成されている請求項5記載の吸収性物品の個装構造。
  7. 前記上側シート材及び/又は下側シート材が伸縮性を有する素材で構成されている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品の個装構造。
  8. 前記上側シート材及び/又は下側シート材は、不透明な材料及び/又は印刷が施された材料からなる請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品の個装構造。
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